読書好き100人に聞いた!江國香織おすすめ作品ランキング

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江國香織おすすめ作品ランキング

読書好き100人の方に江國香織のおすすめの本をお聞きしランキング形式でまとめました。素敵な作品ばかりです。ぜひ読書の参考にしてみてください。

 

15位タイ.江國香織「いつか記憶からこぼれおちるとしても」(2票)

江國香織「いつか記憶からこぼれおちるとしても」がおすすめの理由

江國香織さんの本の中でも特に好きな1冊です。私は今も高校生ですが、高校生のうちに読んで良かったなと思った本でした。高校という小さな世界で、思わず共感してしまうことがさらっと言われたりしていて、じわーっと心にきました。高校生という年代でぜひ読んで欲しい1冊です。(10代女性)

10人の女子高生が織り成す短編調の物語。10代の少女達の純粋な「毒」が描かれている。彼女達の住む世界はまだまだ小さな共同体なのに精一杯抵抗しながら、毒づきながら、自分達の思うものを信じて生きている。特に女子中・高出身の女性のハートにはぴりぴりくるかもしれません。(40代女性)

 

 

15位タイ.江國香織「すいかの匂い」(2票)

江國香織「すいかの匂い」がおすすめの理由

私は季節の中でも夏が特に好きなのですが、まさに夏の匂いを思わせる短編集がたくさん詰まっているからです。江國さんは夏を舞台にしたストーリーを特に得意としていますが、このすいかの匂いは江國さんの夏作品でも最高峰だと思います。なんでもないような日常の話が多いのですが、スパッとグサッと心にぐっと来る物語がとても印象に残るからです。夏が好きな人に特に読んでほしい一冊。(20代女性)

とある9歳の少女は母親が出産する為、叔母の家で夏休みを過ごしていました。しかしホームシックになった少女は、叔母の家から逃げ出し道に迷います。やがて誘われる様に辿り着いた家には、結合双生児の少年と母親が住んでいました。彼らの姿を見た少女は衝撃を受けるも、夕飯とすいかをご馳走になり一晩を過ごすのです。山の様に並んだすいかの味やそこに集まる蟻、まるで自分も体験したかの様な瑞々しい摸写に引き込まれます。(30代女性)

 

 

15位タイ.江國香織「ホテルカクタス」(2票)

江國香織「ホテルカクタス」がおすすめの理由

どこにあるとも知れない古いアパートを舞台に「帽子」「きゅうり」「(数字の)2」という3つのモノたちが織り成す日常を描く、という不思議な世界観が、江國香織さんならではの優しい語り口で心地よく心に沁みこんできます。メルヘンチックでいて日常のリアリティを感じさせる、穏やかで愉快でちょっぴり切ない物語がとても気に入っていて、ふとした時に読み返しています。(30代女性)

とてもとても不思議な感じがする本です。登場人物がきゅうりや帽子といったもので、名前もありません。ある日ギャンブルで大負けしてバス賃もなくなって困っている帽子をきゅうりはかぶってバスに乗って家に帰ります。私はこの場面が非常に印象的です。帽子はこの世界の住人なのに、きゅうりが帽子を被ることによってただの帽子になってしまうというのが、江國香織ワールドだと思います。(30代女性)

 

 

15位タイ.江國香織「号泣する準備はできていた」(2票)

江國香織「号泣する準備はできていた」がおすすめの理由

単調で、静かで、文章は柔らかいのにそこを剥がすと小さな棘があちこちに生えているような印象。周りの人間に振り回されているけれど、己のルールを決して曲げない、そんな女の人がたくさん出てくる。それがけっこう好きだ。(30代女性)

号泣する準備はできていた。は、短編集です。全ての話の主人公は女性。その女性の人生の一部を切り取ったようなお話が集められています。話自体も素敵なのですが、この短編集には江國さん独特の言葉が多く、比喩の使い方や形容詞の使い方が素敵で、本当のことより本当らしく聞こえる。江國ワールドがわかりやすい短編集なのでとってもおすすめです。(20代女性)

 

 

15位タイ.江國香織「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」(2票)

江國香織「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」がおすすめの理由

連作集なのですが、読むときの自分の気分によって感情移入する人物が変わるので、何度読んでも新鮮な気持ちで楽しめます。専業主婦で夫に依存して暮らしながらも他の男性と出会ってしまう陶子や、一途に既婚者の男性に恋する陶子の妹、夫にあきらめを抱きつつ女児の誕生を心待ちにする主婦など、つい共感してしまう隙のある人物が多く登場します。(30代女性)

ものすごく何気なくえげつなく、女の性質と生活が描かれていて、どす黒いのに淡々としている感じがたまらなく良い。何度でも読み返して、今の自分が平凡に暮らせることのありがたさを再確認できる、そんなところが好きです。(40代女性)

 

 

8位タイ.江國香織「いくつもの週末」(3票)

江國香織「いくつもの週末」がおすすめの理由

結婚生活をつづったエッセーです。読んだとき私も新婚だったので、江國さんの気持ちや行動がすごくよく分かりました。ちょっとわがままで甘えん坊な妻は、若い時だけの特権かもしれませんが、結婚した女性なら一度はこんな気持ちになったこと、あるのではないでしょうか?(40代女性)

江國さんのエッセイです。新婚初期のことが書かれていて、旦那さんとのお話が中心になります。なんでも書いてあるわけではないものの、結構赤裸々に書かれていることも多く、面白く読めます。そして、このエッセイを読めば、江國さんの日常にあの小説の独特な世界感が存在しているのがわかります。江國さんのファンの方は是非読んでみてください。さらに江國さんが好きになると思います。(30代女性)

著者が結婚して3年目のときに書いた、サラリーマンの旦那さんとの結婚生活についてのエッセイです。甘くて穏やかな暮らしだけれど、どうしても男女の思考の違いを埋めることのできない切ない気持ちが丁寧に描かれています。(40代女性)

 

 

8位タイ.江國香織「こうばしい日々」(3票)

江國香織「こうばしい日々」がおすすめの理由

綿菓子の主人公が小学生だか、10代に入る子どもから青年期、大人に近づいていく様子が実にみずみずしく書かれています。私が初めて読んだのは、高校生の頃ですが、小学生の話でも幼稚すぎず、江國さんの独特な表現や文章にすぐに引き込まれました。綿菓子のラストはキュンキュンします。(30代女性)

私が最初に読んだ江國さんの作品です。友達が貸してくれて期待せず読んだのですが、それ以来江國さんの大ファンになりました。文章が瑞々しくて「ああ、私も子供の頃はこんなことを考えてたなあ」と懐かしさで甘酸っぱい気持ちになります。(40代女性)

江國さんの描く思春期(ちょっと前の)少年少女は、なんて瑞々しく生き生き、キラキラしているのだろうと感じます。どこか大人びていたり、どこかまだ子供だったり、ずるい感情だったり、やはりまだ甘ちゃんだったり。そういう危なっかしさはかつて自分も経験したなぁと感じされられて登場人物のひとりひとりがとても眩しく見えます。(40代女性)

 

 

8位タイ.江國香織「デューク」(3票)

江國香織「デューク」がおすすめの理由

ペットは家族の一員。言葉は通じないけれど、表情や行動で感情をよみとって、コミュニケーションをとることができる。でも、無条件の愛をくれるから、どこか驕って人よりも少し軽んじてしまう自分がいる。家族なのに。だからこそ、ペットを失った時、もっと遊んであげれば、可愛がってあげればよかったって後悔する。あんなに愛してくれたのに、どうしてもっと大切にできなかったんだって思う。デュークの無条件の愛が、温かくも苦しい。ペットを飼う前に、読んでみてほしい本。(30代女性)

犬のデュークが死んでしまって、その飼い主の前に人間となって現れる話ですが、デュークが憔悴している飼い主に対して自分なりの愛情表現をしていくところが読んでいて心打たれます。また、ラストのキスシーンは涙を流しながら読みました。
恋愛とは違いますが2人の愛情あってこその話なので、わたしはこの小説が大好きです。(20代女性)

飼い犬に死なれた女の子のお話。飼い犬が死んだ後、飼い犬によく似た目をした少年と出会いデートすることになり、別れ際にキスをする。「今までずっと楽しかった」とメッセージを伝えて、去っていく男の子が飼い犬かどうかは明言されていないが、女の子に最後のお別れをしに来てくれたと思うストーリーである。寂しいが少し切なく、どこか温かみがあり、最後に救いがある物語なので、泣ける本を読みたい人にはお勧め。(30代女性)

 

 

8位タイ.江國香織「ぼくの小鳥ちゃん」(3票)

江國香織「ぼくの小鳥ちゃん」がおすすめの理由

キュートでコケテイッシュな小鳥ちゃんがとにかく可愛いです!可愛いだけじゃなく、はぐれたけど平気よ。と孤独を受け入れる小鳥ちゃんのキャラクターがいいんです。でも『ん』が付かないしりとりを好むのは、突然の別れをしたくないからかな?と小鳥ちゃんの寂しさも見え隠し、小鳥ちゃんを守ってあげたくなります。童話のような、うっとりする世界が広がる小説です。(30代女性)

絵本のようなあたたかみのある描写もさることながら、読み返すたびに感情移入する登場人物が変わっていくところが最大のおもしろさだと思います。最初はヒロインでもある小鳥ちゃんに同調し、「ぼく」の彼女がなんだか嫌な人に感じられるのですが、何度か読み返すうちに彼女の方に同調している自分に気づきます。女性の(つまり自分の)成長や心理の繊細な変化を、この本を読むことで実感できるのです。(30代女性)

この小説を読んだときに、祖母を思いました。鳥に好かれる人とそうでない人。祖母の家にも、毎年渡り鳥が来ていたからです。短編小説でありながら、心に優しく響くものがあります。読み終わった後、気持ちがほっこりします。(40代女性)

 

 

8位タイ.江國香織「やわらかなレタス」(3票)

江國香織「やわらかなレタス」がおすすめの理由

小説ではなく、エッセイです。タイトルからもわかる通り食べ物をテーマにしています。のり弁や目玉焼きなどの身近な食べ物から旅先での食事までいろいろなシチュエーションがあります。タイトルの「やわらかなレタス」はピーターラビットの話がテーマです。自分もピーターラビットを読んだことはありますが、全然、レタスのことなど覚えていません。これほど目の付け所が違うのかと思いました。そのような独特の視点があり、この人が描く小説はどのようなものなのだろうと小説にも興味を持ちました。お腹が空いてきそうな描写といい、食べ物エッセイの中でもおすすめの一冊です。(30代女性)

最近では一番新しいエッセイです。旦那さんや飼い犬との江國さんの生活が垣間見えて、なんだかほっこりとした気分になれます。全て短いエッセイなので、気が向いたときにパラパラと好きなところから読むことができます。(30代女性)

江國さんの生き方に憧れます。自分の好きなもの、いいと思うものを体に取り入れる。その作業をこんなに丁寧にしている人がいたら教えてほしいくらい。考えて考えて言葉にする。この単純と思える工程を大切にしているからこそ惹かれるのだろう。(30代女性)

 

 

8位タイ.江國香織「思いわずらうことなく愉しく生きよ」(3票)

江國香織「思いわずらうことなく愉しく生きよ」がおすすめの理由

まず題名が好きです。まさにこんなふうに生きたいって思います。小説のストーリーは女きょうだいそれぞれの生き方や恋愛観が面白く描かれていて、読んでいるとまるでこの家族の一員になったかのような気がしてきます。(40代女性)

とにかく、ストーリーが面白いからです。主人公は3人姉妹なのですが、ちょうど私と同じような世代のため、行動や感情などに共感できる部分が多いです。この本を読むと、本当にいろいろな考え方の人がいるということに改めて気づかされます。(20代女性)

他人に媚びることなく、のびやかに生きる三姉妹のお話。はたから見て普通じゃないのに、なんだかスカッとする。その潔さになんて気持ちいいんだろうと思わずクスッと笑ってしまう。まさに題名の通り思いわずらうことなく、だ。私もやはり、小説に助けられて生きてるんだと実感した。(30代女性)

 

 

8位タイ.江國香織「落下する夕方」(3票)

江國香織「落下する夕方」がおすすめの理由

8年同棲した彼の気持ちを奪った華子と同居することになった主人公同様に私も何故か華子を嫌いになれず、華子の魅力にとりつかれていきました。彼女の魅力は自由で縛られないことだと思いましたが、そうではなくて孤独で悲しいからかもしれないです。所有すれば喪失を恐れる、喪失したら安堵する、そんな感情をどろどろではなく江國さんらしいみずみずしい文体で書かれています。何度も読み返したくなる一冊です。(30代女性)

物語が失恋するところから始まり、引き込まれました。失恋の痛手から立ち直ろうとするわけでもなく淡々と過ぎていく日々は、少し異常でありながら不思議な魅力があります。主人公の恋敵であるべき人物も魅力的で、引き込まれます。(30代女性)

長く付き合っていた健吾から突然別れを告げられた梨果。そんな梨果の元に別れの原因となった健吾の恋人華子が現れて一緒に暮らすことに。そんな現実的にはあり得ない設定ですが、この華子という女性が何とも言えない魅力の持ち主です。始めは複雑な心境の梨果もどんどん彼女の世界に引き込まれていきます。友達ではないけれど、お互いを思い合っている梨果と華子の関係が何だか好ましいのです。江國ワールドの真骨頂ともいえる多彩な言葉で表現しているこの1冊。予想もしないラストを読んだ時、華子の気持ちに思わず気持ちを馳せてしまいます。江國香織さんが大好きな人も初めての人も、ぜひ手に取って感じてみて下さい。(40代女性)

 

 

7位.江國香織「神様のボート」(5票)

江國香織「神様のボート」がおすすめの理由

多くの人が、江國作品で最高傑作だと評している小説です。葉子と娘の草子の二人の感情が交互に書かれています。ママと二人でパパとの再会を夢見みていた草子の子ども時代から、草子が大人になるにつれ感じていく違和感。愛に捕らわれてしまった葉子。そこから巣立つ草子。この歳月や感情をとても丁寧に描いています。愛の素晴らしさと同時に危険な側面も描いた、まさに最高傑作だと思います。(30代女性)

まず引っ越し癖のある母親とその子どもという、ちょっと変わった親子を主軸にした点が珍しいので興味を惹かれます。読み始めると母親の奔放というか、自由な気質に唖然としたり、思春期に入った娘に同情したり。とにかく、登場するキャラクターの人間関係が他とは一線を画していて面白いです。(40代女性)

骨ごと溶けるような恋に落ちてしまった母親と、その娘の成長していく様子が丁寧に描かれています。成長するにつれて2人はすれ違ってしまいますが、お互いのことを大切に思っていることに変わりはなく、切ないけど素敵だと感じました。最後の展開がはっきりと書かれていないので人によって感じ方が違うのも面白いと思います。骨ごと溶けるような恋をしてみたい人には特におすすめの本です。(20代女性)

過去に骨ごと溶けるような恋をした母・葉子と、その娘・草子がそれぞれの目線で語りながら進行していくお話しです。普通の恋愛小説と違って、純粋な男女の恋愛の様子を描いているわけではなく、恋愛に狂っている母とその傍らで成長していく娘の成長していく物語、という設定が面白いと思いました。母と娘が交互に語っていくので読みやすく、普通の恋愛小説が苦手な方にもおすすめです。(20代女性)

一生に一度だけの愛を貫く主人公の強さが魅力的です。色々な土地をさすらいながらいつかまた愛する人に会えると信じる主人公に心が打たれ、心配になってしまうほどです。ラストには希望が感じられて、もう少し読みたいところで終わってしまうのも色々考えさせられます。(30代女性)

 

 

6位.江國香織「東京タワー」(6票)

江國香織「東京タワー」がおすすめの理由

映画を見てから本を読んだのですが、冒頭から出てくる「恋はするものじゃなくて、落ちるものなんだ」という台詞が印象的でした。青年が母親程も年の離れた女性と恋をする話で、不倫関係に当たるのですが、いやらしくなく、最初から最後まで美しい恋として描かれています。(30代女性)

端的にいえば年下の大学生と人妻の不倫の話なんですが、出てくる人も街も小物もすごくおしゃれです。キラキラした素敵な東京がいっぱい詰まった内容で、田舎者の私はただただ憧れました。読んだときは20代でしたが、その後主人公の恋人・詩史の年を越えて、10才も年下の恋人を持つことがどんなにすごい(?)ことか、別の意味で憧れてます。(40代女性)

年の離れた恋人を持つ人に、是非おすすめです。この物語は、年上の女性と恋をする二人の男の子の視点で展開します。主人公の大学生の透は、一途に母親位年の離れた女性を思い、その友人の耕二は一過性のお遊びとして年上の女性と付き合います。この二人の態度はとても対照的ですが、まだ社会に出ていない、地位もお金も無いけれど、若い肉体と精神を持つ彼らの哀しみを感じます。年下であるということの自由さと不自由さが、切実に伝わってくる物語です。(30代女性)

その時の私の状況が少しにていたからかもしれません。江國香織さんの世界観だからなのか、私にとってはたんたんと流れていっているようで、感情が入り乱れる。登場人物の気持ちや状況が自然と入ってきて、引き込まれました。せつなく、私にはいっていきました。(30代女性)

東京タワーは、岡田准一主演で映画化されたことでも有名な恋愛小説です。大学生の男子が、40代の淋しい人妻と恋に落ちるストーリーなのですが、映画では松本潤が演じたもう1人の大学生による恋愛との比較もあって見応えがあります。ぜひ映画との比較も楽しんで読んでほしい本です。(20代女性)

東京タワーがオススメな理由に普通ではありえない、大学生が年上の人妻との恋愛するところです。大学生も彼女がいます。しかし、お互い別の相手を求めてしまうのです。普通このようなことは、道徳的にも良くないですが、不思議とそれが受け入れられます。その恋愛がリアルに描かれていて、登場人物の恋愛観もわかります。また、映像化された作品のため、手に取りやすい作品です。(20代女性)

 

 

5位.江國香織「つめたいよるに」(7票)

江國香織「つめたいよるに」がおすすめの理由

本書は21編を収録した短編集で、それぞれの物語に読み応えがあるのでお勧めです。
中でも特に「デューク」は印象に残る物語です。若い女性(主人公)と、亡くなった愛犬を思わせるハンサムな少年との1日が描かれており、不思議だけれども少しロマンチックな世界観に引き込まれます。(20代女性)

この本を初めて読んだときは、大人になって都会で暮らせば、こんなキラキラした暮らしができるのかなぁと憧れたりしました。そんなことはなかったけど、大人になったらなったで、読み返すたびに共感する部分が増えて楽しい。年の瀬に一年を振り返りながら読みたい本。(30代女性)

短編集で読みやすいです。どの話も読み終わった後に心をグッとつかまれるような満足感があります。特にお気に入りは「鬼ばばあ」という作品です。認知症傾向のあるおばあさんと主人公の子供が少しずつ心を交わしていくお話なのですが、子供視点の認知症の表現がなんとも恐ろしく、二人の関係の歯がゆさに涙が出ました。(20代女性)

江國香織さんと言えばこの本って感じです。小学生くらいで初めて読みましたが、たぶん10回くらいは読んでます。珠玉のショートショート集。冒頭の「デューク」を始めとして、上品で幻想的で、時々ちょっと不気味だったりもの悲しかったりするのが単純なハッピーエンドと違って心に刺さります。作品全体に流れる柔らかさが女性らしいというか、男性作家には書けないだろうなあと思う作品でおすすめです。(30代女性)

あまり不倫やどろどろした恋愛が苦手なので、江國さんの作品の中でも初期の作品のファンなのですが、この短編集は特に良いです。児童文学風のものや、大学生のさわやかな恋の話、飼い犬との別れを描いた優しい話など、どれも魅力的です。(30代女性)

自身の話になってしまいますが、これが初めて手にした江國作品だったので自分の中ではこれこそTHE江國香織だと思っています。デビュー作である「桃子」を含む短編集ですが、江國さんは無駄な修飾のない文章で印象的な言い回しと余韻だけを残して、さらっといた短編こそ江國ワールドの醍醐味だとも思わされる。文体のリズムがとても心地よい。読んでいて息苦しくならないところが魅力。重くないので旅のお供にぴったりです。ページのどこを開いてもおもしろい。(40代女性)

短編集なので読みやすく、江國さんの入門書としてもおすすめです。どのお話も少し悲しかったり不思議だったり奇妙だったり、初期の頃の江國さんの世界観が存分に楽しめます。中でも犬を飼った経験のある方なら、「デューク」は何度でも読み返したくなる作品だと思います。私は家で飼っていた犬が老衰で死んでしまったとき、真っ先にこの短編を思い出しました。読むたびに共感し、そして救われます。(30代女性)

 

 

4位.江國香織「流しのしたの骨」(8票)

江國香織「流しのしたの骨」がおすすめの理由

特に何が起こるわけではない、ある家族のストーリーなのですが、何故か、何度も何度も読み返したくなる一冊です。それは江國さんが『家族って妙ちきりんでしょう?』と普通の日常を装ったファンタジーに描いているからだと思います。何でもない日常のエピソード(でもどれもが印象的!)が折り重なって出来たタペストリーのような小説です。季節の移り変わり(秋~初春)が色濃く書かれているので、同じ季節に読むのがおすすめです。(30代女性)

江國香織さんの作品は、少し現実離れをしました独特の作品が多く、読んでいるうちに引き込まれてしまいます。「流しのしたの骨」は、不思議な家族のストーリーです。こちらの作品は読みますと、なぜか懐かしい気持ちになります。(30代女性)

江國香織さんは恋愛小説のイメージが強いですが、私はこの小説のように家族の生活を描いた話がとても好きです。一見、全員が少し変わっている宮坂家の六人家族。でも、その日常が淡々と綺麗な文章で綴られているので、彼らにとっては普通の幸せな生活のように思えて来ます。読んだ後に自分の家族が少し愛おしくなってくる小説です。(30代女性)

この本、私的にはとても好きな小説です。出てくる主人公たちもとても魅力的なのですが、たとえば秋に食卓の準備をする際に落ち葉を拾ってきて、それを食卓のテーブルの上に敷き詰めて季節を感じるシーンとか、今の現代人が忘れかけてる季節感や彩りや温かみを感じるんですよね。この本を読む事によって感性を取り戻す感じがして好きです。(40代女性)

ただただ、淡々と、ちょっとおかしなある家族の生活をのぞき見ているような物語です。これといった起伏はありませんが、例えば是枝裕和監督の映画や、行定勲監督の「きょうのできごと」のような、何も起きないけれどそれが愛すべき日常、という世界観が好きな方にはおすすめかと思います。(30代女性)

ちょっと(?いや、だいぶかもしれません)風変わりな家族を描いているお話しです。
家族みんな個性が強くてそれぞれに変わっているのですが、誰のこともどうしても嫌いになれなくて、みんなかなり愛らしいのです。そんな不思議な家族の物語。読後感はさわやかで温かい気持ちになれますよ。食事のシーンがいくつかあり、どれもおいしそうに描かれているのも好きです。(30代女性)

ちょっと変わった女の子の日常が淡々と描かれていて、とても好きな作品です。ほとんどが家の中での話ですが、家族みんなが魅力的で暖かい気持ちになります。また、とても季節感を感じる作品で、もしも続きがあるのならぜひ読みたいです。(30代女性)

風変わりな家族の物語です。人様の家庭を覗いているような気にさせられる、恐ろしくて面白い本です。女性たちはちょっと近くにいたら怖いような感じもありますが、男性陣が素敵なんです。几帳面で家族中から頼りにされている律くんがとても魅力的ですし、主人公のこと子の恋人である大学生の、素直に育った感じも素敵です。(30代女性)

 

 

3位.江國香織「ホリー・ガーデン」(9票)

江國香織「ホリー・ガーデン」がおすすめの理由

過去のせいで新しい恋人ができない果歩と、結婚する気はなく自由な恋愛をしている静枝、対照的な二人の物語です。学生時代から30歳になる今までずっと一緒だった彼女達はお互いの事をよく知っています。それ故に時にぶつかる事もありますが、本音を言い合える二人の関係性は羨ましく思えます。彼女達や周囲の人々の何気ない日常が、悲しく美しく描かれていて長編小説ですが読者を飽きさせないです。(30代女性)

小学生からの親友である、30歳を目前に控えた果歩と静枝の物語です。少女時代や過去の恋との決別をし、歩みだす主人公をみずみずしい文体で描いています。ただ果歩の絶望感は決着が着いたわけでは無いし、静枝の恋もどうなるかはわかりません。それでも読後感は穏やかな気持ちになれます。この二人の日常を垣間見ているような、とても親しみを感じられる小説です。(30代女性)

元同級生の女性二人が主人公のこのお話は、それぞれの現在の恋と過去の話に絡めて進んでいきます。このお話のおすすめの理由は何といってもこの二人の距離感がたまらないのです。女性ならではの近すぎて遠すぎるというような、思うところもあるけれど、やっぱりお互い相手が大好きという微妙な距離感です。さらに江國香織さんはその場の空気感を描写するのにとても長けている作家さんですので、ちょっとしたシーンでも独特の雰囲気を楽しめます。一見ふんわりとしつつもちゃんと読んでみるとちょっときついところもある、そんな不思議な作品です。(40代女性)

20年来の幼なじみの果歩と静枝の主人公を中心に、この2人を取り巻く人々をえがいた作品です。私には親友と呼べる人はいませんが、いたらどんなに心強いだろうな、と思わせてくれました。けれど、依存してしまいそう・・・とも。江國さんの作品には独特のトゲがあると思いますが、これもまさにそんな作品で、暖かいのに冷たい、甘いはずなのに苦い、みたいなところがあります。さらっと読めるので、読書初心者の、女性におすすめです。食べ物の描写が少し出てくるのですが、食卓の風景が、湯気まで見えてくるようで、とても好きです。(30代女性)

果歩と静江の温かい友情と絶妙な距離感、果歩と中野くんの主従関係、静江と芹沢さんの妙に大人ぶった不倫関係、そんな様々な登場人物達の相関関係がとても興味深く魅力的に描かれています。人当たりの良い果歩の抱える心の闇、忘れられず胸の奥に閉じ込めた過去の恋に切なさがこみ上げてきます。背景の描写が細かくて、果歩と静江の母校はどこなのだろう?とか2人で昼間乗ってみた電車は何線なんだろう?(おそらく東急線と予想)とか情景が頭に浮かんできて、想像するのもまた楽しみの1つです。何度も何度も読み返し、その度に新しい感情が生まれてくる、私にとって珠玉の一冊です。(30代女性)

この作品も、江國香織さんの独特な雰囲気を感じられる作品です。主人公の女の子は、現実にもいそうな人ですが、何かふわふわとした性格で大人になりきれていない、けれど自我はものすごく強い。共感できる部分も多々ありますが、羨ましい部分もありまして、自分を見直せるような、おすすめの一冊です。(30代女性)

ちょっと変わった主人公ですが危うい感じかして、魅力的です。女性二人の複雑な友情も面白く暖かいので、優しい気持ちになれました。なかなか明かされない主人公の過去は衝撃的で、不思議な世界観に引き込まれます。(30代女性)

ディテールが細かくて、いつ読んでも新鮮な面白さがあり、何度も繰り返し読んでいます。同じ時間を共有しすぎている二人の女性の物語ですが、濃密すぎて恐ろしいような感じもします。登場人物の一人が始終口ずさむ詩も素敵です。(30代女性)

江國香織の描く女性の深層心理がリアルで、自分に重ね合わせて若干自己嫌悪を感じるほどでした。主人公の2人は親友だけど、少しジメジメしていて…でも、誰よりも大事って事がよく伝わります。この微妙な世界観にハマり一気に読んだ小説です。(30代女性)

 

 

2位.江國香織「冷静と情熱のあいだ」(11票)

江國香織「冷静と情熱のあいだ」がおすすめの理由

曖昧な表現が多いのですが、あえて表現に含みを持たせることで読者の想像をかきたてる手法が鮮やかです。だか繰り返し読み返ししても面白く、読んだ時の自分のコンディションによっても感じ方が違い、楽しめるのが魅力です。(40代女性)

随分前の本ではありますが、この本は場所は日本とイタリアで男女の恋愛の小説です。竹野内豊主演の映画にもなりました。何と言ってもこの本の面白さには江國さんが書いた本でも1つの作品なのですが、同じタイトルで辻仁成さんが書いた本と合わせ読むことで魅力が増すのです。江國さんが書いた「冷静と情熱のあいだ」の主人公は女性です。辻さんが書いた方の主人公は男性なのです。それぞれの思いをそれぞれが書いているのです。江國さんが書いた本を読んでから辻さんの本を読むでもいいですし、二人の本を交互に読むことで、その場面場面の男女それぞれの思いが読めるという仕組みになっているのです。女性の心情をうまく書き表せる江國さんなので、読んでいて共感を持てる部分が多々あります。女性らしいプライドが純粋な恋人を傷づけしまい、自分も傷つけてしまい、お互いに好きながら離れてしまいます。それでも10年後の約束をそれぞれの思いの中、それぞれの生活を送りながら忘れないでいるのです。10年の月日はあまりにも長く生活を変えてしまいます。その10年後の舞台を日本ではなくイタリアのフィレンチェにしたのがまた深みのある心情と重なり合い、タイトルの通り愛していながらも冷静と情熱とのあいだでの決断をしていくせつなさを秘めたものとなっていました。時代も感じさせてしまうかもしれませんが、こんな江國作品もあるのかと思わされる1冊でした。(40代女性)

辻仁成さんの青版と、江國さんの赤版とで、ひとつのストーリーとなる珍しいかたちの小説です。でも、別々の作家が書いたと思えない程、2つの小説が連なっていて、お互いにシンクロし共鳴しあうことで、ストーリーの煌めきを際立たせています。とくに江國さんの方は、女性目線から描かれた切なさが痛いほど伝わり、純粋な恋愛小説として読みごたえがあります。主人公もくせがなく、あまり江國さんらしくないストーリーという意味でも、いちど読んでみていただきたい小説です。(40代女性)

ある男女の恋愛を軸に、女性目線から書かれている本なのですが、主人公あおいの不器用でわかりにくい、でも本人すら気づいていない(自覚していない)確固たる想いがなんとももどかしく、でも一女性として共感することができる作品です。人を愛するということはこういうことなのか、と気付かされます。イタリアのミラノを舞台に描かれているのですが(一部フィレンツェも)その、実在する場所の描写がとても素晴らしく、行ったことのある人間としては風景を思い出しながら読めるところも好きです。イタリア好きの方にもよい一冊ですよ。(30代女性)

主人公の女性側の視点の恋愛小説。同作品には辻仁成さん著書のものが有ります。二人の恋模様を女性側、男性側の視点から読み比べる事が出来るのも魅力です。イタリアのFirenze、Milanoの街の描写も素敵です。(40代女性)

私が一番多感な年ごろに映画化されるというニュースを聞いて手にした書です。江國香織さんが女性側の心理を、辻仁成さんが男性側の心理を描く作品を一組のカップルの同じ舞台を想定して書くことで、作品に深みが出ていて大変面白かったです。(30代男性)

江國香織と辻仁成の2人による作品で、2冊読み終わると一つのお話になっています。江國香織の描く女性あおいと辻仁成の描く順正は二人ともとても魅力的に描かれており舞台となるイタリア、フィレンツェも読んだだけなのに旅をしたような錯覚に落ちました。女性目線、男性目線で描かれる素敵な恋愛小説です。(30代女性)

順正とあおいが新しい生活の中で、一見充実した生活を送っているように見えるのに、2人ともお互いのことそして学生時代に深く愛し合ったことを忘れたことがない、というところがなんとも切ないです。そんな2人が10年前の約束の日が近づくにつれ、日常から少しずつ約束の場所へ引き寄せられていく過程が、「愛って素敵だなぁ!」と何度でも読み直してしまいます。特にクーポラの階段を上る場面が好きで、まるで自分が恋人に会うかのようにドキドキしてしまいます。(20代女性)

異常に本を愛する女性、あおいという主人公が大好きでした。好きな仕事ができて、心から愛してくれているパートナーがいて、誰が見ても一点のくもりもないような幸せな生活を送っているのに、どこか満たされない雰囲気のあおい。不器用で、優しくって、生き方が下手でもっと簡単に幸せになればいいのにって読んでいて愛おしくなる女性でした。(30代女性)

「冷静と情熱のあいだ」は、江國香織さんと辻仁成さんが共同で執筆された小説で、江國香織さんは、その上巻にあたるRossoを執筆されています。私にとっては、少女時代に初めて読んだ、大人向きの小説でした。まだ恋愛というものも朧気にしか分からず、舞台になっているイタリアという国がどんな国なのかも知らないまま読んだにもかかわらず、胸を打つ絵画芸術のような美しさを感じました。恋愛というものは切なくて、これほど美しいものなのだと、初めて知った、思い出の一冊でもあります。会話と言葉遣い、情景表現が、とても上品で美しいと思います。大人になった今でも、何度も読み返したくなる本ですし、映画化もされているので、江國香織さんの作品を読んだことのない方には、一番にお勧めしたい小説です。個人的には、下巻に当たる辻仁成さん執筆の「冷静と情熱のあいだ Blu」も併せて読んでいただきたいと思います。(20代女性)

ミラノと東京の話の中で、ミラノのときは現実味がないというかおとぎ話を読んでいるような気持ちだったが、東京の雨という単語が出た瞬間に一気に自分のものになった気がした。勇敢だったり繊細だったりして、切なかったが最高のラストシーンだった。(30代女性)

 

 

1位.江國香織「きらきらひかる」(14票)

江國香織「きらきらひかる」がおすすめの理由

まだ高校生だった私に、惚れたはれたの恋愛ではなく、愛と言うものの在り方を教えてくれた本です。愛とは、こんなにも人を平和にするのか、とそれまでの恋愛観を打ち砕かれた衝撃がありました。新しい価値観を得た一冊です。(30代女性)

アル中の妻とホモの夫とその彼氏の不思議な関係が印象的な作品でした。それぞれがお互いのことをとても大切に思っていて、傷ついたり傷つけられたりと何ともしんどい話なんですが、不思議と不快にはなりませんでした。世間一般の幸せと言われる事が必ず幸せだとは限らない、幸せの基準は人それぞれ違うんだという事を考えさせられました。(30代女性)

設定は突拍子もないのに何故かどこか共感できてしまう不思議な世界観の作品です。アル中で心を病んでいる妻と心優しくも異性を愛せない医師の夫、そして背中からコーラの香りがするどこか憎めない夫の恋人。性行為があってもなくても、この3人の間に存在する感情は確実に愛なのだと感じずにはいられません。ショーコのため当直明けにドーナッツを買ってくる睦月、睦月のために唯一の家事であるシーツのアイロンがけをするショーコ、奇妙な夫婦の関係やお互いに対する思いやりがせつなく、様々なシーンで胸が締めつけられそうになります。心がモヤモヤしたとき、どす黒い感情が湧いたとき、心の洗濯のために読み返したい一冊です。(30代女性)

私が初めて江國ワールドに触れた作品です。正直、初めは「きらきらひかる」の映画を見て、原作を読みたくなったのがきっかけです。こんな恋愛って、結婚って許されるのかなと思いつつ、江國さんの紡ぐ言葉がきれいで、言葉に胸キュンしてしまう本でした。(40代女性)

同性愛者で男性の恋人がいる夫とアルコール依存症の妻。お互いのことを知った上で愛がないまま結婚した二人。それでも夫は妻を大切にしている。妻は生活を共にするうちに夫に惹かれて始めていることが感じられ切ない。夫とは男女の関係は持てず、妻の満たされない気持ちが伝わってくる。登場人物が全て優しいとこと、それが故に切ないところ、心が痛くなるところがおすすめするポイントです。(50代女性)

アル中の妻とゲイの夫の毎日を綴った小説ですが、夫の恋人も含めて、三者三様の愛し方に胸が締め付けられます。何にも縛られず自由でいるように見える笑子が、無垢な心でやりのける奇行の数々も魅力です。愛の形や愛し方は様々でいいんだと勇気付けられる内容になっています。(20代女性)

しんと頭が澄んでいくような文章です。同性愛者とアル中の二人、形だけの夫婦が自分たちだけで独立するまでの話。二人の関係の素敵さ、幸福感たるや。本当にいたらとっつきにくいだろうなと思いながらも惹かれてしまう登場人物、みんな魅力的でした。(30代女性)

登場人物がアル中で精神的に不安定な女性、ホモな彼女の旦那とその彼氏という、奇妙で厄介極まりない設定なのに、とても純粋で心地よい憂鬱感につつまれる本当に不思議な作品です。読んでいる最中は自分まで少し不安定な気持ちにはなるくらい引き込まれ、読み終わった後にはなんだかすっきりできます。なんだか明るく浮かれだった小説や真っすぐなハッピーエンドを読む気分になれないような少し疲れた時に読むとスッキリできておすすめです。(20代女性)

訳あってセックスをしない夫婦の物語です。同性愛である夫のほうには男性の恋人がおり、鬱の妻はそれを承知で三人での付き合いもしています。現代的で奇妙な人間関係と、結婚という窮屈な制度の中で、周囲から向けられる「普通であるべきだ」という目と戦いながら、夫婦が自分らしくあろうともがく泥臭さがたまりません。この二人の夫婦愛は、セックスをする夫婦よりも純粋で、人間としての誇りのようなものを感じます。夫婦とは、ただ子どもがいれば成り立つわけではなく、愛する者の愛するものを理解できてはじめて成り立つものだと教えてくれます。(30代女性)

登場人物が全員魅力的で好きになってしまいます。他者に理解され難い不幸さがありますが、それでいて、どの人物の気持ちも理解できるような不思議な作品です。静かな世界での激しい感情の揺れ動きから目が離せなくなります。(30代女性)

薄くて、平仮名が多く江國作品の中でも特にするすると読み進めやすかった記憶があります。装丁(文庫版ですが)も味があって素敵。映画化もされていたのですね。よくこの内容を!と言うのもアル中の妻と医者でホモセクシャルの夫が交互に語り手となって、綴られていく。「え?書かれてる事、やや過激カナ」でして。…江國作品には割とそういうシーンが散りばめられてはいますが、何気なく読んでしまっていると言う恐ろしさ。江國香織さんが文中で多用する平仮名に宿るぽってりとした、色香のせいねきっと!至極、まじめな夫婦である筈が2人共、誰にも言えたモンじゃない秘密がある。何かヘンだゾ。ん?そうか?人間なんてみんな、それぞれどっかしら変だろうに。人のダメな部分も丸ごと、愛してみてもイイんじゃないか、って。妙に爽やかとも言える読後感。でもやっぱチョット、変なの。(30代女性)

最初はちょっと変わった恋愛小説かと思い読み進めました。情緒不安定でアルコール中毒の奥さんとホモセクシャルの夫という、一見共感しにくい話でしたが、それでも文章から透明感のようなものが伝わり、一気読みしてしまいました。こういう形の愛もあるんだと心に沁みました。(30代女性)

江國さんの小説は読んでいるだけで清潔感と優しさを感じることができます。江國さんの作品の中で特に好きな作品がこのきらきらひかるです。この変わった夫婦生活は、取りようによればドロドロしそうな人々もみんな美しく自由さを感じます。愛情や優しさって色々な形があるのだなと感じることのできる作品です。(30代女性)

10代の頃初めて読んだときは、奇抜なカップルの不可思議な関係を描いた物語で、共感するところは秘湯もありませんでした。でも、年齢を重ねて、苦い恋愛経験もして、もう一度読み直してみると、奇抜に見える関係性の中に、好きな相手へのもどかしい思いが繊細に描かれていて、不思議と共感して読むことができるようになっていました。結婚相手がゲイで、絶対に自分を女のとして扱うことがないという相手で、でも関係としては夫婦という状況が切ないお話。結婚がゴールではないということを教えられた一冊です。(30代女性)

 

 

1票入った江國香織おすすめ作品も紹介

1票入った江國香織さんの作品もご紹介します。惜しくもランキング入りしませんでしたが名作揃いですので、ぜひ読んでみてください。

 

江國香織「すきまのおともだちたち」

江國香織「すきまのおともだちたち」がおすすめの理由

恋愛小説の多い江國さんですが、これはなんともユーモラスなファンタジーという感じでとても好きです。女の子と、なぜかお皿が一緒に暮らしているのですが、全く不自然さを感じさせないのがすごいです。こみねゆらさんの絵も素敵で、小説のイメージにぴったりなので、いつでも読み返したくなる一冊です。(30代女性)

 

 

江國香織「すみれの花の砂糖づけ」

江國香織「すみれの花の砂糖づけ」がおすすめの理由

可愛い、切ない、綺麗な言葉の数々。だけど、読み終わると孤独で寂しい気持ちになりました。だから、強くありたいと願うばかり。バラバラに散らばった言葉を綺麗に集めた小瓶を眺めているような、そんなきらめきに満ちた一冊です。(30代女性)

 

 

江國香織「とるにたらないものもの」

江國香織「とるにたらないものもの」がおすすめの理由

江國さんのフィルターを通すと、日用品や身近なものが色鮮やかで意味深いものになる。美しくなめらかな言葉の羅列ですいすい読み進められた。輪ゴムやレモンしぼり器、結婚式、まめごはんなど、日常にありふれた物事の捉え方について考えさせられる。(30代女性)

 

 

江國香織「はだかんぼうたち」

江國香織「はだかんぼうたち」がおすすめの理由

年齢も境遇も異なる男女たちを通して恋愛、孤独、結婚の赤裸々な姿を描いている。たくさんの登場人物で、次々と語り手が変わるところは江國さんらしいと思った。それぞれの想いや生き方がゆっくりしっとりと伝わってきて、あっと言う間に読み終えた。(30代女性)

 

 

江國香織「間宮兄弟」

江國香織「間宮兄弟」がおすすめの理由

恋愛小説が多い江國さんがこんなに、面白い一面があるのかと目からウロコの一冊です。人物描写が鋭く、本当に笑えます。映画化されたのも納得の一冊です。終始笑いっぱなしです。表現力を一言で表すと、本当に面白い。 間宮兄弟本当にお勧めです。(40代女性)

 

 

江國香織「左岸」

江國香織「左岸」がおすすめの理由

一人の女性の人生を描いた長編小説です。辻仁成さんとのコラボ小説で、左岸を読んだら、そのコラボにあたる辻さんの右岸も絶対読みたくなります。そして、右岸を読んだら、また左岸に戻って、と一周してしまいます。一組の男女の人生を、江國さんが女性側から、辻さんが男性側から書いているのですが、同じ場面でも描かれる視点によって全く違うシーンになっているのが興味深いと思います。(30代女性)

 

 

江國香織「真昼なのに昏い部屋」

江國香織「真昼なのに昏い部屋」がおすすめの理由

真面目な主婦がアメリカ人の先生ジョーンズさんと恋に落ちてしまうのだけど、その開き直りっぷりがなんとも言えず面白いです。いけないことなのになんだか応援したくなる気分になりました。ラストがどうなるのか気になりつつ読みました。(40代女性)

 

 

江國香織「扉のかたちをした闇」

江國香織「扉のかたちをした闇」がおすすめの理由

江國さんの紡ぐ言葉たちが大好きです。どの詩もすごく素敵なのだけれど、前書きと後書きが特に素敵でした。始まりのきっかけと締めの言葉たち。扉の形をした闇、なんて素敵で怖い発想をした甘美な詩集に終始ぞわりとうっとりします。(30代女性)

 

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