読書好き100人に聞いた!筒井康隆おすすめ作品ランキング

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筒井康隆おすすめ作品ランキング

読書好き100人の方に筒井康隆さんの作品でおすすめの作品をお聞きし、ランキング形式でまとめました。名作揃いのランキングとなっております。ぜひ読書の参考にしてみてください。

 

10位タイ.筒井康隆「にぎやかな未来」(2票)

筒井康隆「にぎやかな未来」がおすすめの理由

短編集です。一冊に41の短編、わずか5行という作品もあります。「ショートショートは星新一」という固定観念を壊してくれました。しかも、解説が星新一というのが面白いです。ブラックユーモアが豊富で、22世紀はこのような世界になっているのでしょうか。(30代女性)

近未来のショートショート集。笑いあり、驚きあり、気持ち悪さあり、哀しみあり。面白さは、本の内容が一部現実化していることであり、発想が現実をはるかに超えているところである。オチを想像しながら読んだが、全て想像を超えるものばかりだった。(30代女性)

 

 

10位タイ.筒井康隆「パプリカ」(2票)

筒井康隆「パプリカ」がおすすめの理由

映画「インセプション」の元ネタになった小説。夢か現実か常に混乱するような感覚、錯綜するバグのような場面の連続。この発想と疾走力が素晴らしい。読んだ人によって見解が異なるかもしれないので、本作を読んだ人と話すのも楽しいと思う。(30代女性)

フロイトの夢分析を思わせる精神論的な匂いのする、はちゃめちゃでパワフルなエンターテインメント小説です。ストーリーがどうかというより、ただただ文章のテンポがいいのと、頭で映像化できそうなビビッドな描写がつづき、あっという間に読めてしまいます。この作家らしさが良く表れている小説だと思います。(40代女性)

 

 

10位タイ.筒井康隆「宇宙衛生博覧会」(2票)

筒井康隆「宇宙衛生博覧会」がおすすめの理由

とんでもなくグロテスクな短い話が多く収録されているから。読んでいていや、あってもおかしくないと想像がつくところが怖い。一番印象に残っているのは顔面崩壊という話でどど豆という豆の調理の仕方の説明から入るのだがこの豆の調理にはコツがいり、ほんの少しの失敗がどんどん重なって顔面崩壊に繋がっていくという話。圧力ガマを使うといつもこの話を思い出します。(40代女性)

日本経済がバブルに沸き元気だった頃に初めて読んだ筒井作品。短編集ですが中でも一番好きなのは「関節話法」関節を鳴らして会話する宇宙人と通訳として対峙する主人公の話ですが結末に向けて繰り広げられるシュールでアバンギャルドな喜劇に抱腹絶倒です。飲み会などで必ず話題になり、何回も読み返し終いには全ての「誤訳」を暗記してしまいました。その後日本がデフレに陥り、自身も人生の波のそこに沈む時期もあり気持ちが塞ぐことがありましたが、そんな時はこの本を読み返し腹がよじれるほど笑って気分転換を図りました。ボロボロになってもまだ蔵書の中に入っている一冊です。(50代男性)

 

 

10位タイ.筒井康隆「鍵」(2票)

筒井康隆「鍵」がおすすめの理由

小説『鍵』は人生の悪夢に似ている。若い時に勢いやその場限りでやってしまってそのまま忘れてしまっていることが、増殖しすさまじい姿になって自分に還ってくるという悪夢。高校生の時に読んだが非常にリアリティを感じたのを覚えている。自分の中ではホラーというよりある種の真実、「人生とは尻ぬぐいである」という。しかし、主人公が捕らわれた過去に戻っていく時ある種の諦念観、郷愁までも感じてしまうのである。(40代女性)

ホラー短編集ですが、ホラーといっても幽霊やスプラッタ物とは一味違います。天才的な狂人・筒井康隆の描くホラーは人間の悪意を寄せ集めたような、吐き気を催すような類のものです。ですが、何か惹き付けるものがあり読み始めてすぐにその世界にはまります。この短編集に収められた作品は良作揃いです。衝撃的な展開が続きますが、読み始めたら手が止まりません。最後まで全力疾走で筒井康隆の世界を楽しませてくれます。(30代女性)

 

 

10位タイ.筒井康隆「最後の喫煙者」(2票)

筒井康隆「最後の喫煙者」がおすすめの理由

『自選ドタバタ傑作集① 最後の喫煙者』をおすすめしたい。体調不良の日には「問題外科」のような話はグッタリ来るが、「急流」「最後の喫煙者」「万延元年のラグビー」等の、スピード感溢れるストーリー展開は本当に魅力的だ。特に「最後の喫煙者」はわずか20ページ程度の超短編にも拘らず、主人公は何と波瀾万丈な運命に身を任せることになるのだろう。圧巻のストーリー展開で、一気に読ませます。(40代女性)

品行下劣、ナンセンス、非論理的。だけどそれがおもしろいのだ。ほとんどの作品にオチらしいオチはなく、ただワンアイディアだけで短編を描ききる度胸も、圧倒的な文章のセンスによって最後まで愉しく読ませる手腕はやはり筒井さんならでは。(30代女性)

 

 

10位タイ.筒井康隆「農協月へ行く」(2票)

筒井康隆「農協月へ行く」がおすすめの理由

近未来、農協の方々が月へ旅行に行って宇宙人と出会う話です。とにかくハチャメチャで漫画の様な物語なのですが、小さなオチと壮大なオチがあって笑ってしまう短編です。もう40年位前の作品ですが、他のちゃんとした(失礼)小説よりもこのへんの作品が筒井氏の原点ではないかと私は思うので、読んでみる価値はあると思います。ちなみに筒井氏は、この時分からあのタモリさんと友達だそうです。(50代男性)

短編集だが表題作が一番印象に残っている。初めて読んだのは日本がバブルに突入してゆくイケイケゴーゴーの頃。海外のブランド物を漁り、不動産や絵画を買い占め、そんな日本人旅行者が白人社会から冷たい視線で見られていた時代。農協という眼鏡を通した自己風刺を見る気分だった。今、来日観光客のマナーに顔をしかめるもののちょっと前は自分たちがこういう顰蹙を買っていたんだね。(40代男性)

 

 

8位タイ.筒井康隆「ロートレック荘事件」(3票)

筒井康隆「ロートレック荘事件」がおすすめの理由

ロートレック荘に集まった男女。避暑を楽しむはずが、殺人事件に巻き込まれて行きます。「オレ」が誰なのか分からないまま、読み進めて行くと面白いのでしょうか?嫌な違和感がずっと残り、推理を楽しめませんでした。(30代女性)

ミステリはお好きでしょうか?ロートレック荘事件は、叙述トリックを用いたミステリの傑作です。「アクロイド事件」のようにフェアプレイのラインを限界まで攻めていますが、「春と夏の奏鳴曲」ほどの荒唐無稽さは無く、文章を読んで論理的に犯人を導けるフーダニットです。筒井流の、極上のレトリックが散りばめられています。筒井康隆氏の短編・中編と言えば、卓抜したアイデア・時には常識を凌駕してしまうほどの意外性。そんな氏がミステリ界隈に参戦、ということでどんな風変わりな舞台になるのかとワクワクしながら購入しました。題材は【古典的】とも言えるクローズドサークル。孤立した山荘。意味深な絵画。怪しげな管理人。因縁のある登場人物たち。テンプレートを切り貼りしたような舞台設定になっております。しかし、読了後、印象は一変すると思います。過去に読んだ叙述トリックのなかで、「星降り山荘」等と並んで上位に入ります。オススメの理由は、1.ラストのどんでん返し。最小限の舞台・少ない登場人物にも関わらず、意外な真相が導かれていること。2.フェアプレイのミステリであること。3.筒井康隆氏が書いた数少ない本格ミステリであること。叙述トリック系の本格ミステリがお好きな方にオススメ致します。真の意味で「行間を読む」ミステリです。(30代男性)

ネタバレになるので詳しいことはあまり書きませんがとにかく叙述トリックが秀逸でまさかこんなことだなんてと全く思わせないような展開で本当に騙されてしまいました。思わずもう一度最初から読んでしまいたくなるような本です。私は思わず二度読んでしまいました。(30代男性)

 

 

8位タイ.筒井康隆「旅のラゴス」(3票)

筒井康隆「旅のラゴス」がおすすめの理由

筒井康隆氏の著書は、中学生~高校生の時期に読み漁りました。中でも、将来への不安や期待に入り乱れていたその多感な時期に「旅のラゴス」この本に出会えたことが今の自分を作る1ピースになっていると感じています。一生涯をかけて旅を続けるラゴスに感情移入しながら、その人生を追体験することで、自分自身の精神が成長したことを確かに感じました。今でも小説は、旅やSFをテーマにしたものが好きで、ロードムービーには、あらすじだけでワクワクしてしまう自分がいます。(40代女性)

主人公のラゴスが別世界を旅する話。舞台は牧歌的でファンタジー。探検的な要素がつまった連作だけれど、旅行記と書いた方がしっくりくる、心踊るというより哀愁を感じる作品。ラゴスの、信念を貫く自分に正直な生き方に胸を打たれました。(30代女性)

新潮文庫版がひっそりと、しかし着実に版を重ね、多くの読者を獲得しています。架空の土地を旅するラゴスが、その旅の途中でさまざまな人と出会い、不思議な事件できごとに遭遇する。と、書くと、なにやらロールプレイングゲームのようですが、この作品が発表された当時にはまだRPGなんて言葉も知られていません。すぐれた作家の持つ、先見性がこの小説にはあります。また、旅を続けるなかで、主人公やサブキャラクターに変化が起きていくあたりは、良質な「成長物語」といえるでしょう。小説の面白さを知り尽くした著者ならではの作品は、読後感は爽快にして、物語を読む楽しさにあふれています。(50代男性)

 

 

4位タイ.筒井康隆「笑うな」(4票)

筒井康隆「笑うな」がおすすめの理由

強烈な皮肉があり、どことなく漂う不穏な雰囲気があり、恐ろしい狂気がある。ブラックユーモアなショートストーリー。数ページなのに面白さが詰まってっている。設定も面白いし、テンポも良く、落語のようなオチも外さない、さすが筒井康隆さん。(30代女性)

短いお話が沢山の本「笑うな」ですが、この中でも近年、福井江太郎さんの日本画で絵本にもなった「駝鳥」がとても印象的です。面白いというか、結果はなんとも後味の悪い感じなんですが、なるほどな。納得させられる魅力的なお話です。絵本になったのを見た時、これは子供向けなんだろうか?!とちょっと疑問でしたが、福井さんの絵の迫力が筒井さんのお話をもうプッシュしてくる感じで圧倒されました。(40代女性)

ブラックユーモアなショートストーリー。数ページなのに、面白さが詰まっている。設定が面白いし、テンポがいいし、落語みたいなオチもはずさない。筒井さんの溢れ出る才能がこの作品には詰まっている。読者への挑戦ともいえる作品。(30代女性)

筒井康隆さんの短編集です。ブラックジョークがどぎつくて、笑っていいところなのか分からなくなる、そんなところもこの作品の狙ったとこなのかもと思うとやられたなあ、って気分にさせられます。完結は自分で考えろと言わんばかりに放り出されるので想像力を掻き立てられるので、読むだけではなく考えるので色んな意味で楽しめます。(20代女性)

 

 

4位タイ.筒井康隆「大いなる助走」(4票)

筒井康隆「大いなる助走」がおすすめの理由

文学賞の選考を題材にした作品です。有名な文学賞はどのような方法また基準で選考されるのか、興味があるところです。これはという人が賞を受賞していないなど、外部から見ると不思議な点もあります。それらに対する答えになるかわかりませんが、虚実入り交じった物語として読めます。(60代男性)

同人誌で小説を書いている作家が直木賞に落選して、選考委員を殺して回るという話です。たぶん人が惹きつけられるのは、クライマックスの殺人場面だと思います。場面のカットを多用して、サスペンスが盛り上がるように書かれていますから。ただ、出だし部分の言語感覚に、この著者の才能を見ることができると思いますので、これから読まれるかたは、少し注意して読んでみてください。(60代男性)

筒井康隆本人が何回もの直木賞落選に怒り、作者自身が主人公のモデルとなって、審査員や出版社批評家を次々と殺していく殺伐とした私怨に満ちたとんでもない作品。その後の筒井氏の活躍を考えれば、賞を与えなかった方に非があることは確かだろう。(50代男性)

筒井康隆はそれまで長編ではSFばかり書いてきましたが、この作品では珍しく「文学賞」という現実に密着した題材を扱っています。当時喧伝された理由のひとつが、ラストで殺されてゆく作家たちのモデルは誰か、という点。直木賞を取れなかった筒井康隆が、意趣返しをしたのでは、と勘ぐられたのです。現在読み返しても、確かにモデルは誰なのか、知りたくなります。(50代男性)

 

 

4位タイ.筒井康隆「日本以外全部沈没」(4票)

筒井康隆「日本以外全部沈没」がおすすめの理由

表題作のタイトルを見て、小松左京先生の作品と相関性があると思ったら(解説にありましたが、小松先生に了解を得て書かれたものだそうです)、立ち位置が全く逆な上だけじゃなく、オチがまるで4コマ漫画でも見ているような印象だったんですが、小説で4コマ漫画的な表現って、できるんだなぁと感心したものです。作品内に登場する世界中の著名人は、流石に書かれた当時の人たちなのでちょっとピンとこないものの、最初から最後まで小松作品のパロディではなく、筒井作品ならではの毒が籠っててとても楽しめました。(50代女性)

日本沈没のブラックパロディ。この発想は流石筒井康隆だと思わせる作品。本家の日本沈没がハイボリュームであるのと比べると本作は短編。であるがゆえ、心地よいスピードで物語が展開していく。しかしそんなスピードの中でも様々な人間ドラマが進行していき、極限状態であるがゆえの価値観や常識がすべてひっくり返る。そして最終的には日本列島も沈没して終わるというオチつき。さくさくと読めて良い暇つぶしになる一冊です。(30代男性)

映画にもなった小松左京の「日本沈没」のパロディ版なのだが、発想がすごい。日本以外のすべての国が沈没してしまい世界中の権力者たちが日本に集まって来てしまう。当然、一くせも二くせもある人達が集まって来るのだからすったもんだがあるわけで、それがまたおもしろい。とにかく、発想がすごい作品。(30代男性)

筒井先生のユーモアが出ていると思うからです。私は映画から本に行きました。映画のなかでは「絶対にあり得ないだろ」ということだらけだったので、本ではどうなっているのか気になって読みましたがそのままでした。内容はタイトルの通りなのですが、日本に外国人がたくさん来て物価が上がったりしていくのです。そこまでにある過程をぜひ読んでいただきたいです。くすくす笑いながら読める本です。(20代女性)

 

 

4位タイ.筒井康隆「文学部唯野教授」(4票)

筒井康隆「文学部唯野教授」がおすすめの理由

作家で大学教授の主人公が大学内の異様な縦割り組織や慣習などを描写していくのですが出版された当時まだ学生だった私は、ややアカデミックな講義描写の部分がよくわからなかったりしたのですが最近読み返してみたところ非常にわかりやすかったです。また、中高年のインテリ男性の猛烈な嫉妬深さのおどろおどろしさにも苦笑して読みました。一気に読めます。(40代男性)

小説を書きながら現代の文芸批評を講ずる大学教授が主人公で、弁舌鮮やかに初学の者にも分かるように批評の歴史とともに各理論を講義してくれます。講義と講義との間には若い女性との恋愛も投入され、主人公の構想する批評の「虚構理論」の展開が楽しみになって来る所で終わっています。続編が期待されます。(50代男性)

主人公の唯野教授が行う文学の授業と、作家という裏の顔を持つ彼の生活の話が、章ごとに交互に繰り返されるという構成の小説です。とりあえず、唯野教授とその周囲の人々の無茶苦茶っぷりが可笑しい。ある意味爽快です。大学の教授には時々変な人がいますが、それを皮肉っているような小説です。馬鹿馬鹿しいですが、馬鹿馬鹿しいところがおすすめ。(30代女性)

本気の実験的な小説で面白いです。読んでいると、実際大学の講義を受けている気になるし、近くでドタバタコメディを観ている気になる。作家の教養が伝わってきて、それでいて知識のひからかしになってないから、作品に緊張感が保たれています。(30代女性)

 

 

2位タイ.筒井康隆「家族八景」(9票)

筒井康隆「家族八景」がおすすめの理由

初めて読んだのは10代でした。最近読み返しましたが、全く古さを感じさせません。人の心を読める超能力を持つ家政婦の七瀬を通し、心のドロドロした部分を、なんとも巧みに描き出しています。人の考えていることを知りたい思いますが、そんな力があるのは不幸なことかもしれないと思います。50歳過ぎて読むと、また新たな人間心理が見えてきて味わい深いものがあります。それぞれの年代で楽しめる作品だと思います。(50代女性)

当時本を読む前は子供心にテレパシーがあれば良いなあと思っていたが、この本を読んでテレパシーを持っている人の苦悩がわかった。本当にすごい能力を持っている人がいたとしても他人に知られないように生活しているのだと分かった。またこういう世界があるのだと驚いた記憶がある。(40代女性)

テレパスで人の心を読み取ることのできる七瀬という女性が主人公です。この主人公を中心に、いろいろな超能力者が集まってくるのですが、心を読み取る描写や、心を読みとられた人の描写が秀逸で、筒井さん独特の文体の効果もあってぐんぐん物語に惹きこまれて行きます。心理学用語もいろいろ出てきて興味深いです。これは何度かドラマ化されていますが、多岐川裕美さんが初代の七瀬を演じられました。「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」とシリーズ化された3部作の一番初めの物語です。間違いなく筒井康孝さんのベスト作品のひとつと思います。(50代男性)

生まれつき相手の心をすべて読める能力を持った家政婦。彼女を通して見た8家族の人間模様を描いた小説。昭和48年の作品だけあって、描かれている場面は時代を感じますが、それだけに恨み妬み僻みといった人間心理は時代が変わってもそう変わらないんだなということが哀しいほだわかる。(30代女性)

他人の心が読める美少女七瀬が、ホームヘルパーとしてあちこちの家庭に勤務するという設定です。美少女であるがゆえに常に男性の好奇の目にさらされてかつ、心が読めてしまうゆえに、その直接的な欲望の感情が見えてしまうというホラーな部分があります。反対に、仏頂面の人間の奥底に人間愛が深く見えたりすることなどもあってスリルが絶えない名作エスパーSFです。(40代男性)

人の心を読み取るという超能力を持つ女性が主人公のSFで、NHKでドラマにもなったと思う。当初は自分の能力を隠して、お手伝いさんとして一般家庭に入り込むが、やがて同じような力を持つ仲間を得て、敵対する組織と対決する。SFと逃亡劇のサスペンスの組み合わせがおもしろかった。好評だったためか、主人公の名前をとった「七瀬」シリーズとして、連作されていくのを、次々に読んでいったものである。(60代男性)

これが七瀬3部作の第一弾だということを知らずに、「七瀬ふたたび」や「エディプスの恋人」を先に読んでしまう人がいるが、やはりこの「家族八景」から読むのがおすすめです。テレパス七瀬がお手伝いさんとしての目を通して8つの家族の抱える闇が浮き彫りになる読み切り8編、第2作からは七瀬の苦悩に焦点を当てた長編と、作風が変わる。七瀬に訪れる危機も第1作と第2作以降ではずいぶん違う。想像だけれど、筒井康隆さんも第一編の執筆時点では、次回作を書くつもりなど全くなかったのではないだろうか。自分で描いた「家族八景」の七瀬と離れられなくなって、さらに苦悩を深く掘り下げてしまったのかもれない。超能力者の苦悩、マイノリティ、家族の闇といったテーマで、第1作だけで読んで終わったとしてもおもしろい本です。(40代女性)

人の心が読めるテレパスという人とは変わった能力をもつ主人公七瀬が家政婦として色んな家庭で働き、内情を覗き見るのが斬新で面白いです。人の心を読める能力をもつ物語は多分少なくは無いのですが、内容はとてもシビアなのに主人公の七瀬が淡白であっさりしていて淡々と読ませてくれるので重くなくて好きな作品です。(20代女性)

人の心が読める七瀬を主人公とした短編集です。人の心が読めるというと、なにかすばらしいことのように感じますが、この作品では否定的な見方をしています。人の心の醜さが見えてしまうことによる七瀬の苦悩が、主なテーマになっています。本当は美少女なのに、他人に目をつけられたくなくて、おかっぱにしてブスをよそおっている主人公がかわいそうな気がします。(60代男性)

 

 

2位タイ.筒井康隆「七瀬ふたたび」(9票)

筒井康隆「七瀬ふたたび」がおすすめの理由

テレパシー能力を持つ主人公・七瀬の、女性ながら力強く逞しい生き様が格好良く思えたから。特殊能力のせいで時に苦しみながらも、同じ能力を持つ仲間と共に生き抜く七瀬は魅力的に感じる。ハードな特殊能力モノの小説好きにお勧め。(20代女性)

七瀬シリーズ第二弾。確か、読んだは小学生か中学生の頃。若くて美しい女性なのに、超能力者=マイノリティとしての孤独、仲間や自分との葛藤や苦悩、行き場のなさや根無し草感…、こういうことを思春期のうちに小説で追体験できていてよかったなと思う。思い出しては何度か読み返したくなるので、若いうちに読むのがおすすめです。(40代女性)

私はやはり筒井先生はSF物が醍醐味だと思います。中でもこの作品は超能力者の苦悩が描かれますが、それは超能力者特有の悩みではなく、どこか私たちが思春期に感じた葛藤に本質的には近いように感じます。それゆえに、いくつになってもこの作品は読み返してしまうし、愛されるのだと思います。(30代女性)

テレパスの美しい娘の、その能力ゆえの苦悩に加え、彼女のような超能力者を襲う秘密組織とのサスペンスが冴えた作品です。サブキャラクターに少年を登場させ、少年読者の作品世界への没入にも成功しています。ストーリーテラーとしての筒井の魅力に溢れています。(50代男性)

様々な超能力者が出てきて、問題を解決しつつ悪い組織と戦う話です。家族八景の続きだが、家族八景のような物語ではなく、ファンタジーに近い話。七瀬は一層可愛くなったし、ストーリー自体もハラハラしながら楽しく読みました。(30代女性)

超能力者の宿命とか悲哀とか、そういう物語が好きな方に、七瀬三部作がおすすめですが、中でも自分が一番好きなのが2作目に当たるこの作品なので。謎の組織と超能力で戦う、小さな頃に見たアニメみたいでわくわくします。いや、七瀬のことを考えると、わくわくどころではないのですが、非現実的で、かといって3作目ほど話が大きくなりすぎていないので、ついて行きやすいと思います。(40代女性)

主人公の相川七瀬はテレパシーが使えるエスパーです。その能力を使いこなせるようになるまで、他人の考えが濁流のように流れ込んできて苦しんだり、思いを寄せた人や友人の本音を知ってしまい、人間不信に陥ったりという姿が描かれていて、超能力者も大変だろうなあとわが身に置き換えつつ読んでいた記憶があります。悩みながら成長する七瀬の姿に共感を覚えました。(50代女性)

高校生の頃、友人の勧めから最初に「家族八景」を読み、すぐに「火田七瀬」のファンになりました。その続編の「七瀬ふたたび」は、冒頭を読んで大きな衝撃を受けた事を覚えています。今読み返しても、展開がわかっているにもかかわらず同じような衝撃を受けると思います。夜の列車の中で「ノリオ」と出会った時の、あの七瀬の一言が、今でも忘れられません。(50代男性)

素晴らしい作品を持つ作家であり、多くの作品がドラマや映画になっていますが、とくに七瀬ふたたびは面白い作品だと私は思っています。超能力を持つ主人公の七瀬とそのまわりに引き寄せられるように集まる超能力者たちとの物語が繰り広げられていきます。(30代男性)

 

 

1位.筒井康隆「時をかける少女」(13票)

筒井康隆「時をかける少女」がおすすめの理由

筒井康隆さんの代表作で、私が何度も読み返している小説です。学生時代に初めて読んだ時と大人になってから読んだ時と、どちらもまったく変わらず胸がキュンとする物語です。読んでいるとラベンダーの香りがしてくるようです。(40代女性)

あまりにも月並みな選択かもしれませんが、主人公と同年代の頃に、読んだので、すごく鮮烈な印象で、七瀬のつらさを自分のことのように感じました。若い方に読んでもらいたい本だと思います。筒井先生は、難解に感じる本も多いのですが、このシリーズは誰でも完全に理解できるように書かれていると思います。(50代女性)

映画を見て原作を読んだのですが、原作小説の主人公が映画にあんな登場の仕方をしているとは思いませんでした…。高校生でも「人生をやり直せたらな」と思うことがあって、私もあんな能力が手に入ればどんな使い方をするかなとか考えるのが楽しいです。(10代女性)

タイム・リープという一度は誰でも夢見たことがあるお話だと思います。ファンタジーものにありがちな特殊能力を持ったヒーローが主人公ではなく、ごく普通の女子中学生が突然タイム・リープが出来るようになったというところが面白い設定です。主人公の和子の素直さと行動力が魅力的でした。(20代女性)

映画でもアニメでもなんどもリバイバルされている。少女が未来人の男性と恋愛をするという設定のおもしろさが受けているのだと思う。監督やリライトする作家にも様々な刺激を与えているようで、リバイバル必ずしも原作通りでないのも興味深い。思春期の少女の恋に対する憧れやはかなさが自分としては気に入っている。(60代男性)

やはり筒井初心者におすすめするのならこの本でしょう。ページ数も少なく、いささか現代ものとして読むには古臭い表現もあることはある。それでも現在までずっと読み継がれ、変奏を重ねながら何度も映像化されているのは、作品の核となるアイデアの妙と比類なき読後感ゆえのことでしょう。(40代男性)

若書きで文章は上手とは言えませんが、タイムスリップと青春恋愛ドラマとの組み合わせは絶妙です。NHKの少年ドラマシリーズをはじめ、映画化、アニメ化もなされ、それぞれが脚本家によって時代に合った面白いものになっています。石山透『続・時をかける少女』も逸品です。(50代男性)

少女が時間を行き来するというとてもファンタジーな内容で読むにつれて自分も引き込まれていくそんな気分が味わえる作品だから。恋愛要素もちょっとあったりして少女漫画のようなかんじでもあり、最後は感動してしまう何度も読み返したくなる内容だから。(20代女性)

学生の頃読書感想文でも書き、何度も読み返している作品です。SF小説ですが私は純愛の話でもあるといつも思います。記憶は無くなっても心の何処かに残っていて、ずっと会えるのを待っている。切なくて胸が苦しくなりますがとても素敵な事だと思います。続きをついつい考えてハッピーエンドにしたくなる一冊です。(20代女性)

映画やアニメ映画などで一般によく知られているが、その原作自体を読んだことがある人は少ないように思える。有名な割に非常に短い作品であり、読みやすく、筒井康隆さんの作品にまず触れるものとして適切である。アニメ映画は原作の続編のような形をしているから、その意味でも面白いと思う。(20代男性)

最初は、筒井康隆ということは意識しないで、この本を読みました。映画のほうが先だったかもしれません。不思議な内容に、子供の私は、スーッとこの本の中に入っていったのを覚えています。子供といっても、小学3年性くらいだったと思います。高校生という青春時代に、タイトルの通り時を超えてくるのです。筒井康隆のSFの世界なんですが、少女漫画的なところもあり、恋愛もの的でもありドキドキしなが読める本なのです。なんとも言えない、心をくすぐられる青春を感じられる本です。(40代女性)

トラックに轢かれたことから未来へワープするSFの世界観と学校内の甘酸っぱい青春、年頃の難しい心情と人間関係などが描かれている。何度も映像化され、初版から40年も経ち、現在もドラマになるなど今も色褪せずに物語が語り継がれているのが感じられる。(30代女性)

何度も映像化された名作で、筒井氏の代表作といって過言ではないと思います。学園ものライトノベルのさきがけでもあり、発表から50年経ってもその根幹部分は全く古くなっていない、というところが素晴らしいと思います。(40代男性)

 

 

1票入った作品も紹介

せっかくなので1票入った作品も紹介します。ランキング入りはしませんでしたが名作揃いです。ぜひ読んでみてください。

 

筒井康隆「あるいは酒でいっぱいの海」

筒井康隆「あるいは酒でいっぱいの海」がおすすめの理由

もし、海の水がすべて酒になったら、どうなるだろう。と、酒飲みなら一度は夢想するかもしれません。それが夢なのか、それとも悪夢なのか。ほんの些細なきっかけから、畳み掛けるように話が展開していきます。短編小説の名手にして、SF小説の名手が描く醍醐味が味わえる作品です。(30代女性)

 

 

筒井康隆「エロチック街道」

筒井康隆「エロチック街道」がおすすめの理由

不思議な短編集。言葉遊びが多い作品集です。至高のランゲージアートというべきか、こういった不思議なユーモア世界を書いたら筒井康隆に並ぶのはそうそういないんじゃないかと思わせる。この人は誰も走っていない方向へ走っているんだろうなと。(30代女性)

 

 

筒井康隆「おれに関する噂」

筒井康隆「おれに関する噂」がおすすめの理由

何の変哲もない平凡なサラリーマンが突然マスコミに追いかけられ、世間の注目の的になる話。マスメディアや芸能メディアの無価値な情報に対する風刺と、初期の作品らしいブラックユーモアが今見ても新鮮に思える作品。(20代男性)

 

 

筒井康隆「お助け」

筒井康隆「お助け」がおすすめの理由

この作品で江戸川乱歩に見いだされてデビューしたそうです。限りなく時間を引きのばした世界に生きる男が、車に轢かれるというシチュエーションで「お助け」と叫ぶ、そのギラギラとした残酷さがすごいです。着想の勝利だと思います。(60代男性)

 

 

筒井康隆「くたばれPTA」

筒井康隆「くたばれPTA」がおすすめの理由

面白く読み応えありです。風刺的だなぁという雑然とした感想とともに、読み込ませる文章を書くなぁと感心した。昭和40年代に書かれているのに、現代を予言しているかのような、これからの未来が見えるような、ブラックな格好良さを感じました。(30代女性)

 

 

筒井康隆「モナドの領域」

筒井康隆「モナドの領域」がおすすめの理由

理神論的な神のイメージを、現実の日常世界に放り込んで、ものを喋らせてみたらどうなるか。そんな興味を書いた小説と言っても良い。つい、これが神の言葉か、と錯覚しそうになる程。その辺のフィクションの作り込み、見せ方が実に上手い。映像化は難しそうだ。(30代女性)

 

 

筒井康隆「わたしのグランパ」

筒井康隆「わたしのグランパ」がおすすめの理由

刑務所帰りのグランパが、街の人達から人気があるというのは小説だからです。グランマはまともな人で、グランパを避けています。少しパンチが少ない気もしますが、筒井氏の独特な世界観を楽しめます。孫娘とグランパの関係にホッとさせられます。昭和時代を生きた人にお勧めです。(30代女性)

 

 

筒井康隆「愛のひだりがわ」

筒井康隆「愛のひだりがわ」がおすすめの理由

小学6年生であるにもかかわらず、それまだ壮絶な人生を送ってたき主人公の月岡愛ちゃん。母が死に、愛犬のデンとともに父を探す旅に出ます。その途中で様々な人々や事件に出くわしていきます。荒廃した世の中で、たくましく生きる愛ちゃんの姿に心が打たれます。ジュブナイル作品ですが、大人にも読んでほしい作品です。(40代女性)

 

 

筒井康隆「蟹甲癬」

筒井康隆「蟹甲癬」がおすすめの理由

とにかく、気持ち悪いグロテスクな作品。読み終わると、まるでこの作品のように自分の口元がそうなったら、どうするか、ある意味悪夢をみてしまいそうな作品です。かなり初期作品ですが、やはりそのころから筒井康隆らしさ、節が見え隠れる良品。短編なので読みやすく、筒井康隆を知らない人にはおすすめです。忘れられない作品となるはずです。(40代女性)

 

 

筒井康隆「関節話法」

筒井康隆「関節話法」がおすすめの理由

「間接話法」ではなく「関節話法」です。関節をポキポキと鳴らせる男が、関節を鳴らすことで会話する星の住民との通訳をまかされる、というお話です。著者の言語についての鋭い感覚が生かされたコメディーです。初めて読んだときは、おなかをかかえて笑ってしまいました。「宇宙衛生博覧会」に収録されています。(60代男性)

 

 

筒井康隆「虚航船団」

筒井康隆「虚航船団」がおすすめの理由

宇宙を彷徨う文房具の乗った宇宙船、長旅に文房具たちは気が狂っている。そんな文房具たちが、イタチ文明の発達した惑星を侵略するという話。この本に限っては本の世界が頭の中に押しかけてくるようで、それがとても新鮮だった。(30代女性)

 

 

筒井康隆「虚人たち」

筒井康隆「虚人たち」がおすすめの理由

小説なんて虚像の世界だと、ガツンと頭を殴られるような文章。世界を自分の脳内に投影すると、なるで自分が魔法使いになって、星のついたステッキを振ってどんどん世界を操っている感覚になります。とても密度のある物語です。(30代女性)

 

 

筒井康隆「狂気の沙汰も金次第」

筒井康隆「狂気の沙汰も金次第」がおすすめの理由

夕刊フジに連載された随筆集です。イラストを山藤章二が担当しています。作家とイラストレーターの掛け合いがひとつの魅力になっています。たとえば筒井康隆が戦時中の疎開体験から「かぼちゃは見るのもいやだ」と語ると、そのときのイラストで、「みなさーん、筒井先生がかぼちゃが嫌いと言っているのは、まんじゅう怖いと同じですよー。本当はかぼちゃが大好きなんですよ」といった文とともに、かぼちゃの馬車に乗った筒井康隆の絵が描いてある、といった具合。愉快な本です。(60代男性)

 

 

筒井康隆「傾いた世界」

筒井康隆「傾いた世界」がおすすめの理由

自選ドタバタ傑作集『傾いた世界』をおすすめしたい。自選は伊達ではない。ご本人が自信を持って選び抜いたまさに傑作ぞろい。冒頭の「関節話法」はタイトルからして既に傑作の予感がした。そして中身も裏切っていない。これでもか、これでもかと読み手に畳み掛ける文章。面白い! そして「傾いた世界」は、中心人物の市長・米田共江を「糞江」と呼ぶ言葉遊びに始まり、ものすごいスピードでその傾いていく世界に取り込まれる。そしてこの本を読むきっかけとなった「毟りあい」。壮絶なブラックユーモア。こんなにも救いが無いのに笑ってしまう私は一体どういう人間なんだろう?と自問してしまう。この傑作集はすべて昭和の時代に書かれているようだ。これっぽっちも古さを感じさせず、むしろ今読んでもキレキレだ。(40代女性)

 

 

筒井康隆「欠陥大百科」

筒井康隆「欠陥大百科」がおすすめの理由

筒井には『乱調文学大辞典』という文学事典のパロディもありますが、百科辞典のパロディの本作の方がより面白いです。辞典のパロディはビアスの『悪魔の辞典』がありますが、同様のチャレンジをした作家は少なく、しかも筒井は成功しています。50音順の最後の項目は「ん」で、他の辞典を批判するふざけぶりは軽妙で、読んでのお楽しみです。(50代男性)

 

 

筒井康隆「最高級有機質肥料」

筒井康隆「最高級有機質肥料」がおすすめの理由

もし、出会った宇宙人の主食が「アレ」だったとしたら?悪夢のようなセンス・オブ・ワンダーを味わえる、いかにも初期筒井的なトンデモSF短編。ネタバレからのたたみかけはまさしく狂気の空間。トラウマ必須。ただし食事前・食事中、文章を脳内で詳細に映像化するタイプの方は読まないように。(40代女性)

 

 

筒井康隆「細菌人間 ジュブナイル傑作集」

筒井康隆「細菌人間 ジュブナイル傑作集」がおすすめの理由

ジュブナイルなので、少年少女が主人公。SF作品ですが難しすぎることは無く、少年少女の冒険譚が描かれるため、子ども主人公ものが好きだという方におススメです。表題作の「細菌人間」のよううに、普通ではない描写は秀逸、非現実が現実である不思議な感覚を味わえます。(30代女性)

 

 

筒井康隆「三丁目が戦争です」

筒井康隆「三丁目が戦争です」がおすすめの理由

子供のころ読んですごく印象的でした。大人になって読んでもすごく面白かったです。SF短編集だし、ものすごく筒井康隆さんらしい短編集です。子供のときだったら夢にうなされるくらい強烈です。実際夢にでてきました、はじめて読んだとき。すごいシュールな夢でした。おすすめの本です。(30代女性)

 

 

筒井康隆「残像に口紅を」

筒井康隆「残像に口紅を」がおすすめの理由

言葉が一つずつ喪失していく世界。音をひとつずつ消すという、極めて実験的な着想を持って実際の作品にまで仕上げた筒井康隆の才能には驚嘆させられるばかりです。言葉の豊富さや、表現の多様さにただただ感心させられました。(30代女性)

 

 

筒井康隆「死に方」

筒井康隆「死に方」がおすすめの理由

筒井氏お得意のグロテスクなお話ですが、最後にはなんとなく腑に落ちるお話です。理不尽な状況に立たされた人がどういう行動をとるか。現代の人間の小賢しさをあざ笑うかのようなストーリーに、怖いもの見たさの感覚で引き込まれます。職場にいきなり鬼が来るって…。(40代男性)

 

 

筒井康隆「世界はゴ冗談」

筒井康隆「世界はゴ冗談」がおすすめの理由

9編の短編集。ウクライナに昔行った記録のようなものが最後におまけでついていて、回想が情感豊かに語られる。批評に積極的に耳を傾け貪欲に新しいスタイルを試していく筒井康隆からまだまだ目が離さないと思わされる作品だった。(30代女性)

 

 

筒井康隆「聖痕」

筒井康隆「聖痕」がおすすめの理由

グルメ旅団が遠征グルメ旅行に行く話。まず和歌山は有田川ではじまり、新潟ではいごねり、のっぺ、おけさ柿などの名物がずらずらと出てきて、妙に心を揺さぶれました。センセーショナルな出だしで、旅情もあり、読み応えがありました。(30代女性)

 

 

筒井康隆「創作の極意と掟」

筒井康隆「創作の極意と掟」がおすすめの理由

この作品を読むと、筒井さんが読書家で勉強家かがわかる。そして心から小説を愛し、作者として時には読者として作品への遊び心や技法をふんだんに散りばめ、実験と試行錯誤を繰り返す様が伺える。小説作品で見せる彼とはまた違う一面が見られる著書。(30代女性)

 

 

筒井康隆「俗物図鑑」

筒井康隆「俗物図鑑」がおすすめの理由

さまざまな評論家が登場し、奇抜な論義を繰り広げる所がオモシロイです。例えば「痰壺評論家」なる気持ち悪い評論家が登場し、他人が吐き捨てた「痰」について滔々と語ります。挙句には「評論家評論家」が登場し、評論家を評論し始めます。SFのS、すなわちScienceは社会科学も含むと言う筒井の立場が見事に結実しています。(50代男性)

 

 

筒井康隆「短編小説講義」

筒井康隆「短編小説講義」がおすすめの理由

筒井さんが短編小説をどう読んでいるのか、欧米の文豪や作家の短編をとりあげて分析、解説している。筋を追うだけの読み方では足りないことは分かっていても、じゃあどう読むのかが分かっていなかった自分にとっては勉強になる本でした。(30代女性)

 

 

筒井康隆「懲戒の部屋」

筒井康隆「懲戒の部屋」がおすすめの理由

不条理なシチュエーションで主人公がどんどん追い詰められていく表題作や、思わず顔をしかめてしまうグロテスクな話など、背筋に寒気が走る作品を集めた短編集。こういった話が好きな人にはたまらない極上のホラー作品ばかりです。(30代女性)

 

 

筒井康隆「朝のガスパール」

筒井康隆「朝のガスパール」がおすすめの理由

朝のガスパールは朝日新聞に連載していた小説で、読者やパソコン通信での意見を作品に反映させるという挑戦的な小説です。5つの世界が複雑に絡み合うメタフィクションで、読むと心地よい混乱が訪れるという稀有な体験ができます。特異のスラップスティックな展開なので笑えるところも好きです。(30代男性)

 

 

筒井康隆「白き異邦人」

筒井康隆「白き異邦人」がおすすめの理由

非常にリリカルで、切なくなる短編小説です。地球人の男が、ある星で女性と暮らしています。しかし、地球に帰りたくてしようのない彼はロケットを盗もうとしてつかまります。貴重な地球人の生き残りということで、死刑にはなりませんでしたが、彼は記憶を消されてしまいます。彼は帰巣本能のまま、さまようようになります。やがて、彼と女性との間に生まれた娘と出会いますが、ふたりともそれとはわかりませんでした。筒井康隆というとすさまじい笑いであるとか、風刺であるとか、なにかと鋭い面ばかりが受けているようですが、初期のころはこんな美しい物語も書いていたのです。(60代男性)

 

 

筒井康隆「富豪刑事」

筒井康隆「富豪刑事」がおすすめの理由

ドラマとはまた一味違う、金持ちで刑事の主人公がとにかく金を使ってごり押しで事件を解決するところが面白い。また登場人物に嫌なキャラが出てこない点も好印象。こんなの有り得ない!とツッコミを入れながら読むのが楽しかったため。コメディ好きな人にお勧めしたい。(20代女性)

 

 

筒井康隆「薬菜飯店」

筒井康隆「薬菜飯店」がおすすめの理由

筒井康孝独特の摩訶不思議な小説の雰囲気が冒頭から醸し出されていて、知らぬ間に小説の世界に引き込まれてしまいます。いわゆる食べ物小説なのですが、本当にこんな店あったら絶対流行ること請け合いです。小説の終わりにはみなさんスッキリ爽快になっていること間違いなしです。(20代女性)

 

 

筒井康隆「乱調文学大辞典」

筒井康隆「乱調文学大辞典」がおすすめの理由

とにかく読んで楽しいです。笑えます。「新村出は広辞苑の編集で勲章をもらった。ぼくもこの辞典でもらえるはずである」といったように、ジョークのうまい人が、まじめくさったジョークで人を笑わせるように、文章で笑わせてくれるのです。付録的に「あなたも流行作家になれる」もついています。(60代男性)

 

 

筒井康隆「佇むひと―リリカル短篇集」

筒井康隆「佇むひと―リリカル短篇集」がおすすめの理由

この本はたくさんの短編集が盛り込まれています。筒井康隆の本で初めて読んだ本がこの本でした。20もの短編集が盛り込まれている小説はあまり多くないと思います。多くの短い小説を読むことで、筒井康隆の本の世界に入りやすく、親しみやすいと思うので、私はこの本をオススメします。(10代女性)

 

 

筒井康隆「駝鳥」

筒井康隆「駝鳥」がおすすめの理由

短いお話だが妙に心に引っかかる小説。読んだのはかなり以前のことだが、何かの折に思い出し読み返したくなる話です。氏お得意のエログロナンセンスをサラッと読ませる乾いた感じが印象的です。砂漠を旅する主人公と駱駝。次第に変わりゆく駱駝の姿が、小説なのに強烈にイメージできてしまうのは、やはり氏の巧さなのでしょう。(40代男性)

 

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