クリント・イーストウッド監督おすすめ映画ランキング

スポンサーリンク
スポンサーリンク

クリント・イーストウッド監督おすすめ映画ランキング

役者としても活躍している多才な監督です。彼の撮るヒューマン映画が大好きな理由は、登場人物の背景や、性格を細かく描写していて、思わず映画に入り込める作りになっているからです。見終わったあとは、静かな余韻に浸れるところも特徴の一つだと思います。

 

 

第5位.クリント・イーストウッド「ハドソン川の奇跡」

クリント・イーストウッド「ハドソン川の奇跡」がおすすめの理由

2009年に実際に起きた飛行機事故を映画化しました。バードストライクによってエンジン停止に陥ったUSエアウェイズ1549便。トム・ハンクス演じる機長のサリーは、必死のコントロールを試みますが、事態は深刻でした。苦渋の決断の末、サリーはハドソン川に機体を不時着させる方法を選びました。その決断により、1人の犠牲者を出すこともなく、無事に生還することができたのです。この出来事は、世界中に「ハドソン川の奇跡」として知らされることになります。しかし、その後の事故検証で、左エンジンは実は動いていたのではないか?空港への着陸はできなかったのか?と厳しい追及を受けてしまいます。自分の判断になかなか自信を持てず不安になってくるサリー。でも、サリーはあることに気がつきます。それは、人的要因(人命を背負ったパイロットにかかるプレッシャーや心理状態)です。それを加味して再度シュミレーションした結果、大惨事を引き起こしていたことが立証され、サリーたちの判断は正しかったと証明されたのでした。最後は実際の写真や映像が流れます。本当に1人も犠牲者を出すことなく生還させたという事実の重みが、喜びとともに感じられる演出となっており、幸せな気持ちになる映画です。

 

 

第4位.クリント・イーストウッド「許されざる者」

クリント・イーストウッド「許されざる者」がおすすめの理由

監督と主演を兼務したクリント・イーストウッドは、この作品では主人公のマニーを演じる為に自分がマニーの歳になるのを10年待ったそうです。そして、満を持して出来上がった作品はアカデミー賞を受賞し、クリント・イーストウッドの代表作となりました。舞台は1881年のビックウィスキーという街です。酒場で、1人の娼婦とマイクとデービーという2人のカウボーイの間にトラブルが起き、マイクが娼婦をナイフで切りつける事件が起きます。酒場の主人・スキニーはカウボーイ2人を保安官のリトル・ビルに引き渡し、リトル・ビルはカウボーイ2人が馬7匹をスキニーに渡すことで解決を図ります。しかし、娼婦にとっては満足のいく内容ではありませんでした。そこで、娼婦たちは力を合わせて懸賞金を出し、カウボーイ2人に罰を与えようとするのです。そこで手を挙げたのが主人公であるマニーとネッド、キッドの3人でした。最終的には、マニーが酒場のカウボーイ2人、主人スキニーと保安官リトル・ビルも撃ち殺します。許されざる者とは、本来であれば弱者を守る立場であるはずの人間が、立場を利用して逆に弱者を貶める、この作品ではもちろん保安官のリトル・ビルのことを指しています。マニーがやったことはいいこととはいえないかもしれませんが、時代背景を考えると、これしかなかったのかもしれません。昔ながらの西部劇という感じで、アクションシーンも見どころの一つの映画です。

 

 

第3位.クリント・イーストウッド「硫黄島からの手紙」

クリント・イーストウッド「硫黄島からの手紙」がおすすめの理由

「父親地の星条旗」と対になる作品です。硫黄島からの手紙は、太平洋戦争を日本軍の視点から描いた映画となります。監督はもともと日本人になる予定だったのですが、クリント・イーストウッドがそのままメガホンを取っています。物語は、圧倒的な兵力差をもつアメリカを前に、すぐ完敗するだろうと思われた硫黄島での戦いを描きます。しかし、渡辺謙演じる栗林中将の作戦が功を奏し、実に36日間も死闘を続けることになります。最後は歴史にある通り、日本は負けます。それから61年、硫黄島で見つかった手紙に込められた軍人たちの気持ち、涙なしでは見ることが出来ないでしょう。まだ見ぬ我が子に会いたいと願う気持ち、妻や子供達をもう一度抱きしめたいと願う気持ち、戦争は若い世代にとって映画の世界でしかないかもしれません。でも、現実にあった手紙を通し、こんなに悲しい気持ちで戦っていた人たちがいたんだ、と今を生きる若い世代が忘れないでいくということが大切だと思える映画です。

 

 

第2位.クリント・イーストウッド「ミリオンダラー・ベイビー」

クリント・イーストウッド「ミリオンダラー・ベイビー」がおすすめの理由

アメリカで大ヒットを記録し、アカデミー賞でも4冠を達成した名作です。愛を知らない1人の孤独な女性・マギーと、愛を伝えるのが苦手な老年男性・フランキーがボクシングを通して愛情を互いに感じ合うヒューマンストーリーです。順調にプロボクサーになったマギーは、ある試合で相手から反則パンチをくらってしまい、首を打ちつけた際に全身不随になってしまいます。その現実に絶望するマギーがフランキーに自殺幇助を頼みます。フランキーは実の娘のように感じているマギーを死なせるなんて考えられません。でも、マギーは舌を噛んで自殺未遂をしたり、このまま生きていたくない気持ちをフランキーに伝え続けます。フランキーは、マギーを本当に救うには、尊厳死しかないのか?と思い悩みます。最後に決断したのは、マギーの意思を尊重することでした。フランキーはマギーにアドレナリンを過剰投与し、そのまま消えてしまうのです。お互いが孤独を味わい、満たされない思いで生きてきた2人。しかし、ラストは悲しいものになってしまいました。それでも、お互いがお互いのことを思いやっていたのは間違いありません。マギーは自分の人生に絶望したのは確かですが、このままだとフランキーに迷惑がかかると考えたでしょう。フランキーはマギーの苦しみを救いたい一心だったでしょう。賛否あるかもしれませんが、私はこの結末は2人にとって最善だったのではないかと思いました。

 

 

第1位.クリント・イーストウッド「チェンジリング」

クリント・イーストウッド「チェンジリング」がおすすめの理由

実際に起きた事件をもとに製作されました。主演のアンジェリーナ・ジョリーの演技が素晴らしいです。主人公はシングルマザーのクリスティン。ある日、息子のウォルターが行方不明になります。ところが警察の長い捜索の末、5ヶ月後に発見されたとして戻ってきた息子は全くの別人だったのです。この子は違う、と主張するクリスティンに対し、間違いの発覚を恐れた警察は逆にクリスティンの精神異常を指摘して精神病院に入れてしまいます。そんな中、市警のレスターは偶然不法入国者として捕まえたサンフォードからとんでもない話を耳にします。それは、従兄弟ノースコットが20人近い少年を殺したということでした。その中にウォルターもいたというのです。クリスティンは病院から助け出され、ノースコットは死刑になります。最後の瞬間まで、ウォルターについての話をしないまま、ノースコットは死刑を執行されます。数年後、約20人の少年のうち、1人が見つかります…。その少年はウォルターに助けられたと言うのです。クリスティンは死ぬまで息子の生存を信じ、探し続けるのです。たった1人の母とたった1人の息子、生死が不明なまま、残された母の気持ちを思うととても切なくなります。奇跡を信じ、前を向き生きた行くクリスティンの姿は本当にカッコ良かったです。絶対に生きていてほしい、そう願わずにはいられませんでした。

 

 

タイトルとURLをコピーしました