岩井俊二監督おすすめの映画ランキングTOP5

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岩井俊二監督おすすめの映画ランキングTOP5

映像と音楽の使い方がとてもきれいで、扱ってるテーマが残酷だったとしてもとても美しく映るので、そのギャップみたいなのがすごく好きです。どの作品もどことなく空虚感があるところも好きです。一番好きな監督です。

 

 

第5位.岩井俊二「PiCNiC」

岩井俊二「PiCNiC」がおすすめの理由

CHARA演じるココと浅野忠信演じるツムジと橋爪浩一演じるサトルが精神病院から抜け出して塀伝いに遠くまで出かけていく物語です。CHARAと浅野忠信が結婚するきっかけになった作品でもあります。精神病院に入院するこの三人は普通の大人より少し幼さを併せ持っており感性がとても豊かです。病院の外へは出てはいけないけれど好奇心旺盛なココに誘われて三人で塀伝いに外へ出かけてしまいます。途中で出会った教会の牧師さんにもらった聖書をツムジは読むのですが、その聖書を読むうちに世界はもうすぐ終わってしまうと思い世界の終わりを見つけにまた旅に出ます。塀を伝って歩いていく場面は音楽と映像がとてもきれいです。サトルが塀から落ちて血だらけになって地面をさ迷い歩く場面はすごく切ないです。でもやっぱりとてもきれい。ココとツムジが海にたどり着いた場面も夕暮れと相まってとても切なくなります。あと、ココの着ている洋服がとてもかわいいです。前半の精神病院の場面は過激で目を伏せたくなりますが、最後にはそれも報われたのかなあと思わせてくれる結末です。

 

 

第4位.岩井俊二「リップヴァンウィンクルの花嫁」

岩井俊二「リップヴァンウィンクルの花嫁」がおすすめの理由

黒木華演じる七海が、綾野剛演じるなんでも屋の安室のあっせんを受けて奇妙なアルバイトを始める物語です。そもそもは結婚式に友人が呼べなかった七海がなんでも屋の安室に代理出席をお願いしたところから始まります。教師をしていた七海はやる気を見いだせなかった教師を辞め簡単に結婚し夫の浮気がばれ、さらに夫の母に浮気をはめられ離婚することになります。すべてを失った七海が安室に紹介された仕事は初めは結婚式の代理出席でした。そこで知り合ったCocco演じる真白と住人不在の屋敷でメイドをするバイトを始めます。七海は一緒に住んでいくうちに真白に好感を持っていきました。真白の末路や七海の成長ぶりが淡々と描かれている作品だなあと思います。安室の飄々とした性格も信頼性は全く持てないけれどとても好きです。黒木華と綾野剛はそこまで好きな役者さんではなかったのですが、この作品でとても好きになりました。Coccoの演技も素晴らしいです。劇中の歌も最高です。淡々としてるけど伝わってくるものがある作品です。

 

 

第3位.岩井俊二「四月物語」

岩井俊二「四月物語」がおすすめの理由

北海道から大学に進学するために上京してきた主人公卯月の純粋な恋愛物語です。卯月役は松たか子なのですが、北海道の卯月の家族が本物の松たか子の家族なんです。一瞬しか出てきませんが、すごく贅沢でおもしろい出演の仕方だなあと思いました。田辺誠一演じる山崎先輩が卯月の片思いの相手で、彼を追って東京進学を決めてしまう卯月のうぶなところがとてもかわいらしいなあと思います。東京に引っ越してきた時の小春日和の場面は桜がこれでもかっていうぐらい舞い散っていて映像の美しさが引き立ちます。本当に美しく圧巻な場面です。これから起こることへの期待感があの場面にすごく表れていると思います。いいこともあれば悪いこともあったりそんな何でもない普通の日常がとてもドラマチックに描かれています。本屋で働く山崎先輩のかっこつけてないかっこよさも見どころです。ラストの雨のシーンは純粋すぎてほっこりしてしまいます。あどけなさが残る松たか子の演技が普通の女の子過ぎてすごく共感できます。

 

 

第2位.岩井俊二「スワロウテイル」

岩井俊二「スワロウテイル」がおすすめの理由

日本に移り住んできた架空の街、円都(イェンタウン)の物語です。日本人からは疎ましく思われている外国人にはそれぞれにそれぞれのストーリーがあり必死に生きていく様が印象的な作品です。主人公のグリコは円都で娼婦をしています。とても歌がうまくスワロウテイルというバンドを組み、その歌声は日本中の人をも魅了していきます。グリコと恋人フェイホンの結末の切なさや、グリコの妹のような存在のアゲハたち子どものグループの偽札事件や、グリコと生き別れの兄のリョウリャンキとの結末や、いろんなことがいろんなところで起こっていて、どれもが心に残るストーリーです。フランクシナトラのマイウェイのカセットテープが最後すべてを繋げます。ラストは鳥肌ものです。グリコ演じるCHARAの演技がとにかくすごいです。しゃべり方とか本当に外国の人のようでアーティスト感ゼロです。かと言って役者というわけでもなく、ほんとただただ現地の人、っていう感じで。すごくナチュラルです。それでいて歌唱の場面はやっぱりアーティストですね。歌唱力も素晴らしいです。劇中のYEN TOWN BANDの楽曲は本当に最高です。エンドロールでぐっと来てしまいます。

 

 

第1位.岩井俊二「リリイシュシュのすべて」

岩井俊二「リリイシュシュのすべて」がおすすめの理由

岩井俊二監督の作品でダントツに大好きな作品です。リリイシュシュという劇中のアーティストとそのアーティストのネット掲示板を軸に物語が進んでいきます。中学生の青春、いじめ、援助交際、万引き、犯罪、自殺といった重いテーマを扱った作品です。蓮見雄一と星野修介の二人は中学入学してからとても仲の良い親友だったのですが、ある事件を境に星野が不良になってしまいます。蓮見はいじめられる側、星野はいじめる側になってしまうのですが、とても残酷なのに要所要所の映像と音楽がとても美しく儚く見ていてどこか浄化されるような気持にもなってしまいます。あくまでも内容はとても重いのですが。インターネット掲示板の管理人フィリアと青猫のやりとりも同時進行で進んできます。二人は会ったことはないものの親友のように仲が良くリリイシュシュのライブでも二人の目印を決めて会おうということになります。そのライブに蓮見と星野も行くことになるのですが、その時の展開がとにかく切ないです。リリイシュシュの無機質な歌声と映像美とそれとは真逆の物語が見終わった後の空虚感をより深めます。

 

 

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