【2019年】柚木麻子おすすめの本ランキングTOP7

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【2019年】柚木麻子おすすめの本ランキングTOP7

柚木麻子さんは女のドロドロした感情にスポットを当てるのが本当に巧いです。あぁ分かると思ってしまう自分が嫌になるくらい。男性が読んだら怖いと思われそうですが、そんなリアルな女性の話を、もちろん清々しいところも十分堪能できて面白いです。柚木麻子さんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。

 

 

第7位.柚木麻子「ナイルパーチの女子会」

柚木麻子「ナイルパーチの女子会」がおすすめの理由

友達の定義について考えさせられます。解説でも書かれていたように、「分かりあわなきゃ、共感できなきゃ、というところから失うもの」の大きさについて、書かれた小説だと思います。分かり合えなくてもいい、共感できなくてもいい、過去や現在について、全ての事実を知らなくてもいい、違いを知って、知ってもらうって、話したいことをそのまま受け止めて、話したくないことは無理に聞き出さず、適切な距離を示す境界線を丁寧に丁寧に引いて、その線の位置を時々見直して手直ししながら、私らしく生きていけばいい。そんなことを考えさせられました。仕事でバリバリ活躍していても、温かい家庭を築いているようにみえても、それぞれの悩み、他人への憧れや嫉妬はあるものなんだ。そんな孤独な世界から、一歩踏み出そうとする栄利子と翔子の姿に、エールを贈りたいと思いました。

 

 

第6位.柚木麻子「伊藤くんA to E」

柚木麻子「伊藤くんA to E」がおすすめの理由

反感しか沸かない男だ、伊藤くんは。容姿端麗なボンボンの伊藤くんは、自分が傷つくことにひどく敏感です。傷つかないために人を本気で好きにならない。好きでいてもらうこと、気をつかってもらうこと、丁寧に扱ってもらうこと、いつか日の当たる場所に連れて行ってもらうこと…。起こりうる幸せを、ただただ何もせずに待っています。自分からは何も差し出さない。批判されるのが怖いから。軽蔑するべき男なのに、なぜか彼が気になってしまう5人の女性たちがいる。それぞれに美しくて人間味がある女性たち。彼女一人一人の視点から、伊藤くんのことが描かれ(けなされ)、同時に彼女たちのことがあぶり出されています。女性の面倒さや幼稚さを浮き上がらせてくる人です、伊藤くん。章ごとに主人公が変わって、なんだか他人の内面を覗き見ている感覚になりましたし、面白みがありました。

 

 

第5位.柚木麻子「嘆きの美女」

柚木麻子「嘆きの美女」がおすすめの理由

読みやすく、結果的に後ろ向きな感情は残らなくて、エンタメ性の高い面白い小説でした。この作品に出てくる美人たちはそれぞれけっこう個性的で、とくに那居子の同級生だったユリエは自分を解放した途端にステレオタイプの美人から脱却する。その様はとても格好良く、きっと那居子とユリエは一生毒づき合いながらもずっと友達でいるんだろうと思いました。美人と不美人が心から分かち合えることもある。お互いの醜さもさらけ出し合って、ドロドロしているようで、さっぱりした不思議な関係性。どんな立場にもそれなりの悩みがあって、そうじゃない立場から見ると理解しがたいことでも、実際触れてみたら分かる苦悩ってたくさんあるんだろうなと改めて思いました。シンデレラストーリーといえばキラキラしてしまいますが、自分のテリトリーの外で戦い、向き合うことは面倒で、でもその先には何かが待ってるんだと思いました。

 

 

第4位.柚木麻子「あまからカルテット」

柚木麻子「あまからカルテット」がおすすめの理由

29歳の女友達、咲子、由香子、満里子、薫子それぞれの人生が面白い。ピアノの先生、プロの料理人、化粧品の販売、編集者、立場は違うけれど困ったときは助け合う友情は羨ましいと思いました。アラサー女子の友情は、ちょっとやそっとじゃ壊れない。どの人も自分と似てるタイプなわけでないけれど、どの人とも共通するところがあって共感しましたし、過去を振り返ってほろ苦い気持ちになることもあり、柚木さんは女性の心の動きを本当によくわかっているなぁと思いました。恋愛あり、失恋あり、悩み、失望するときも友情パワーで乗り越えて行くストーリーは、次の展開が気になって楽しんで読めました。一歩踏み出すきっかけは誰かの助けを得てできるけど、殻を破るのは自分自身でしかできないことなんだと思いました。読んでいるうちに友達に会いたくて仕方なくなる一冊です。

 

 

第3位.柚木麻子「BUTTER」

柚木麻子「BUTTER」がおすすめの理由

かの有名な木嶋佳苗をモデルに描かれてた物語です。ということで事件性たっぷりなのかと思って読むと恐らく期待はずれに終わる。事件のことはあくまでモチーフで、物語の中心は、社会における彼女の存在だとか、人間の欲望だとか、そういうことだと思って読みました。そして胸焼けを起こしそうなくらい、美味しそうな料理の数々が登場します。タイトルにもなっている「バター」。高級バターを買って、バター醤油ご飯が、食べたくなってしまいました。女として生きていくことの、しがらみや息苦しさをドロドロとまとわりつくように取り上げられた作品です。自分の好きなこと、心地よくいられる場所、気持ちを安らげる方法は、しっかり持っておこうと思いました。他人からの評価ばかり気にしていては、この本に出てくる被害者たのように、一人になったときに堕落していくばかりだから。

 

 

第2位.柚木麻子「私にふさわしいホテル」

柚木麻子「私にふさわしいホテル」がおすすめの理由

小説家だからこそ知っている、編集者と小説家の関係性や、文学賞の序列などがかなりリアルに描かれています。角田光代とか川上弘美とか実在する小説家の名前も登場したりして面白いし、読書好きにはたまらないと思います。才能があるからって小説家として大成するわけではない、ということはしみじみと感じました。アーティスト気質の真逆にあるような政治力もきっと必要な世界。フィクションの中にあるノンフィクションの部分を感じて、少し複雑というか、知らない方が幸せな感じもするというか。それなのに物語自体はめちゃくちゃ面白いんだから憎いです。自分の力で欲しいものを掴みにいく、そういう気概は希望を叶えるためには大いに必要。だけどいつのまにか目的がすり替わってる、そういう恐ろしさを孕んでいると思いました。軽いのに重いという不思議な読後感です。

 

 

第1位.柚木麻子「本屋さんのダイアナ」

柚木麻子「本屋さんのダイアナ」がおすすめの理由

ダイアナと彩子の関係がとても素敵で、ぐいぐい引き込まれました。お互いに惹かれ合い、尊敬し合い、離れ離れになっても、どこかで繋がっている。欲を言えばもっと二人のやりとりを読んでいたかったのですが、やはり再会の場面はじーんとしました。二人の少女の友情の美しさと、距離の悲しさで涙腺をぐいぐい圧迫されました。お互いにうまくいかないことの方が多く、全体的に鬱々とした雰囲気もあるのに、不思議と暗くなりすぎない小説でした。二人が憧れる文芸本の数々と、二人をつなぎ、励まし続けた秘密の森のダイアナという本の言葉が、彩りと希望を与えているせいでしょうか。ご都合の良い感じでもないし、少女たちの成長はしっかり書かれていると思います。年齢が上がっていくにつれ、彼女たちの憧れの対象も増えていって面白かったです。本がたくさん読みたくなる本でした。

 

 

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