【2019年】森博嗣おすすめの本ランキングTOP7

スポンサーリンク
スポンサーリンク

【2019年】森博嗣おすすめの本ランキングTOP7

森博嗣を好きな理由を一言でいうと、ずばり「天才」だから! ミステリィ小説界に突如あらわれ、瞬く間に大人気作家になった森博嗣。彼の小説を数冊読めば、彼の天才ぶりはすぐにわかります。彼は某大学の工学部助教授をしているころに、小説を書き始めました。異色の経歴ですよね。小説を書き始めたのは、奥さんがミステリィ好きだったから。奥さんはイラストレーターで、森博嗣自身もイラストを描いていました。彼は驚異的なハイペースで小説を執筆していき、それがつぎつぎと大ヒット。漫画、アニメ、ドラマ、映画などの原作になっています。森博嗣は、ミステリィ小説だけでなくジュブナイル小説やエッセイ、絵本など幅広く書いているので、興味が引かれるものから読んでいくといいと思います!森博嗣さんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。

 

 

第7位.森博嗣「猫の建築家」

森博嗣「猫の建築家」がおすすめの理由

森博嗣作品はほとんどがシリーズ化していて、はじめて読もうとする人にはとっつきにくいかもしれません。ですがこの本は絵本なので、パラパラと読んでみて森博嗣がどういう作家なのか掴むのにぴったりですよ。イラストレーターの佐久間真人との共著です。英文でも書いてあるので、翻訳家に越智めぐみ。内容としては、建築家の猫が「美」について静かに考察する絵本です。端正で正確なイラストは素晴らしく、森博嗣の言葉も短いのに示唆に富んでいます。森博嗣は工学博士なので、合理的な形が有する「美」に対する造詣が深いんですね。森博嗣が著書でたびたび言及するのが、学問のもつ「美」、研ぎ澄まされた数式が持つ「美」です。作品全体の根底を流れる重要なテーマなんですね。短いけどエッセンスがつまっていて、森博嗣にはじめて挑戦するひとにおススメの本です!

 

 

第6位.森博嗣「人間はいろいろな問題についてどう考えていけばいいのか」

森博嗣「人間はいろいろな問題についてどう考えていけばいいのか」がおすすめの理由

森博嗣は小説だけではなくこんな本も出しています。大学で助教授として働いていた経験からか、彼は人に教えること、相手になにかを伝えること、相手の理解を促すことが上手です。学生との交流で培われた能力かもしれませんね。天才な人にありがちなのが、相手が理解できないことを理解できないこと。だけど森博嗣は、一般の人にどのくらいの理解度があって、どういう常識を持っているのか、冷静に観察して知識として蓄えています。だからわかりやすい文章が書けるのかもしれません。この本を読んでいると、いかに私たちの普段の思考が具体的で表層的なことにとらわれてしまいがちなのか、気づかせてくれますよ。そして、そこから抜け出すためにはどうすればいいかを教えてくれます。私たちが知らずに固執している常識を、ころりと転換させる良書です! 天才の考え方を学びたい方におススメです。

 

 

第5位.森博嗣「少し変わった子あります」

森博嗣「少し変わった子あります」がおすすめの理由

「少し変わった子あります」というタイトル通り、少し変わった小説です。シリーズではないので気軽に読めますよ。森博嗣といえばミステリィ、というイメージをお持ちの方におススメの本です。この小説は、森博嗣のちょっと変わった感性がよくあらわれている小説だと思います。独特のユーモア感覚というか、生真面目な茶目っ気というか……。物語は、あるお店に通う男性の話。そのお店は毎回場所を変え、毎回ちがう女性と食事をともにする奇妙なお店。失踪した後輩が通っていたその店に通ううちに、男性は夢とも現とも区別がつかない場所に引き込まれていく……。女将の顔はいつまで経っても覚えることができず、一度食事をともにした女の子とは二度と会うことはできない。ラストのアイディアには少年のような発想の飛躍が感じられます。読後はいままで味わったことのないような不思議な気持ちになりますよ。

 

 

第4位.森博嗣「工学部・水柿助教授の日常」

森博嗣「工学部・水柿助教授の日常」がおすすめの理由

この小説は、某大学の工学部の助教授、水柿くんとその奥さんの日常を描いた作品です。タイトルの通りですね!笑 作者の森博嗣は某国立大学で工学部の助教授をしていました。その実際の体験をもとにこの小説を書いたのかもしれません。あるいはそうではないかもしれません。どっちでしょう?笑 読んでいくと「これって森博嗣のエッセイだよね?」と思うのですが、水柿助教授は文中で何度も「これはエッセイではない」と注意してくるのです……笑。話はどんどん飛躍するし、変なジョークがでてくるし、こんなに自由に書いちゃっていいの? と心配になるくらいゆる~い小説です。シリーズなのですが、三冊で完結です! シリーズのタイトルが似ていて間違いやすいので注意。「工学部・水柿助教授の逡巡」「工学部・水柿助教授の解脱」と続きます。あまりハードルが高くないのでおススメですよ。

 

 

第3位.森博嗣「黒猫の三角」

森博嗣「黒猫の三角」がおすすめの理由

三位は森博嗣の本領発揮、ミステリィ小説! まずは「Vシリーズ」の第一作目「黒猫の三角」。少し長めのシリーズなのですが、面白いのできっと夢中になれますよ。この本は漫画やドラマにもなっている人気作品です。物語を語るのは探偵の保呂草潤平。そして物語のキーとなる人物が、保呂草の友人である瀬在丸紅子。「Vシリーズ」の「V」は「紅子Venico」のイニシャルなんです。探偵をしている保呂草のもとにさまざまな事件が持ち込まれ、それを紅子とともに解決していくストーリー。「Vシリーズ」の特徴は親しみが持ちやすいキャラクターたち。瀬在丸紅子は没落した旧家の令嬢で自称科学者、上品でエキセントリック。女装していて少林寺拳法が得意な男の子の小鳥遊練無、保呂草に想いを寄せる関西弁の女の子香具山紫子など、とても魅力的なキャラがたくさん出てくるのでおススメ!

 

 

第2位.森博嗣「すべてがFになる」

森博嗣「すべてがFになる」がおすすめの理由

森博嗣はこの作品でメフィスト賞を受賞してデビューしました! この作品は「S&Mシリーズ」とよばれるシリーズの第一作目。犀川創平と西之園萌絵のコンビが事件を解決していきます。犀川の「S」と萌絵の「M」で「S&Mシリーズ」ですね。クールで謎めいた犀川と天真爛漫な萌絵の組み合わせは見ていてとても楽しいです。犀川は国立大学の建築学科の優秀な助教授。萌絵は同大学の学生で、犀川に想いを寄せています。萌絵はトラブルメイカーのお嬢様だけれど犀川に負けず劣らず天才なので、しっかりと事件を解決していきます。「すべてがFになる」のストーリーは、犀川と萌絵がある研究所を訪れるところからはじまります。そこには稀代の天才科学者、真賀田四季博士がいて――。すべて読み終わったあと、「すべてがFになる」の意味がわかる……! 本格ミステリィが読みたい人におススメ!

 

 

第1位.森博嗣「スカイ・クロラ」

森博嗣「スカイ・クロラ」がおすすめの理由

森博嗣自身が代表作であると認めている本作「スカイ・クロラ」。あの有名な押井守監督がアニメ映画化したのでご存じの方も多いかもしれません。戦争がショーになった時代、戦闘機に乗って戦争する少年少女たち。彼らは「キルドレ」と呼ばれ、永遠の時を生きる――。主人公の草薙水素は優秀な戦闘機のパイロット。彼女は伝説のパイロット「ティーチャ」にひかれていきます。「ティーチャ」は草薙のもとから去り、彼らは敵同士になって戦闘機で戦うことに……。この小説は淡々と彼らの思考と生活を描写するだけで、彼らが何者か、どこの国の話なのか、いつの時代のことなのか、はっきりと語られません。続くシリーズは時系列が異なり、主人公も異なります。そして、すこしずつ世界のことがわかっていくんです。読んでいると、彼らの運命に深く心を揺さぶられます。そして美しいものを希求する子どものような彼らの純粋さに、胸が切なくなります。きっと大切な小説になること間違いなしです。

 

 

タイトルとURLをコピーしました