谷崎泉おすすめの本ランキングTOP7

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谷崎泉おすすめの本ランキングTOP7

角川の富士見L文庫で知って好きになった作家さんです。幽霊が登場する不思議なお話からひきこもり作家や動物病院など現代的なお話まで、色々な設定でお話を書いていますが人にも動物にも優しく涙なくして読めないお話が多いです。日常と隣り合わせなのに少しだけ突拍子も無い事件が起きてしますのが面白く読ませてもらっています。谷崎泉さんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。

 

 

第7位.谷崎泉「二宮繁盛記」

谷崎泉「二宮繁盛記」がおすすめの理由

ちょっと訳ありの渋い大人の小説って感じです。四十歳過ぎの男が営む立ち飲み屋は、新宿の片隅で看板なし、愛想なし、ツマミは卵料理だけという変わった店でした。早い時間からお客はやってくるが、そこに来る客は何かしら問題を抱えている者ばかりでした。団地住まいの大金持ち、元刑事の店主を慕う後輩、謎の家で少女たちが登場して起こる事件を次々と解決していきます。登場人物の年齢層が女子高生を除いて高めなので大人向けって感じですね、人生経験が長いと色々な事情も増えてくるからでしょうか。時間もゆっくり流れているように感じられるので、ちょっとしたズレが日常の中から飛び出て事件になってしまったという感じです。あとメニューが卵料理だけっているのも変わってて面白いです、卵料理ってレパートリーあるんだなって思いましたがコレステロールが心配です。お酒のツマミとして、ゆったりした時に読むのがおすすめです。

 

 

第6位.谷崎泉「鎌倉おやつ処の死に神 第1巻」

谷崎泉「鎌倉おやつ処の死に神 第1巻」がおすすめの理由

おやつと死神と言う組み合わせが異色過ぎて手に取ってしまいました。鎌倉の自宅の横におやつ処ろを主人公の妹が営んでいて、それを死神さんと兄が手伝っているというお話です。主人公で兄は売れない作家で妹の店を手伝っています、作家業が苦戦している兄ですが、実は他の人の寿命を削って別の人の寿命を伸ばす能力を持ち、その力を求めてやってくるお客さんの対応もしていました。店を手伝っている死神は、そんな力を持つ物を代々見守ってきました。母の寿命を伸ばして欲しいと泣く女子高生に力を貸している部分は死とは?考えさせられる重いテーマでした。兄の友達が引きこもりを心配して友人の結婚式の二次会に誘ったり、兄の友達が良い人で良かったと安心します。凄い力を持っているのに大事にはならず、たまにお客さんが来る程度なのが平和を感じさせました。妹が作るスイーツや死神が作るアイスが美味しそうで、そっちに惹かれてしまった部分もあります。第一巻なので謎が残りますが、長編が得意な作家さんなのでシリーズ全部読んで欲しいです。

 

 

第5位.谷崎泉「高遠動物病院へようこそ!」

谷崎泉「高遠動物病院へようこそ!」がおすすめの理由

独立したてのWEBデザイナー女子・日和が、海外転勤の姉夫婦から頼まれて雑種犬安藤さんを引き取る事から物語は始まります。安藤さんの予防接種に動物病院へ行くと、そこは診察券が無く獣医の高遠だけがいました。彼は人間の事は名前さえ覚えない無愛想な社会不適合者で不器用な男、病院は人手不足で、高遠の資産度外視の診療をしていましたが全て動物のためでした。日和はお客さんにスタッフと間違われ奔走しているうちに、高遠の知人から手伝って欲しいと頼まれ正式に働く事になります。雑種犬の安藤さんから見たお話が3話入っているのですが、動物絡みのお話ってどうしても可愛いですよね。賢すぎる安藤さんが何だか切ない気もするけどやっぱり可愛いので何度も読んでしまいました。動物病院のあり方とか飼い主さんの希望とか色々あると考えさせられます、ですが動物が登場するので優しいお話になっています。ほっこり優しい気分になりたい人におすすめです。

 

 

第4位.谷崎泉「ひきこもり作家と同居します。」

谷崎泉「ひきこもり作家と同居します。」がおすすめの理由

勉強に明け暮れていた主人公のあかりは、母が白血病を患って死んでしまい天涯孤独の身の上となりました。ここでやっとお金が無いことに気づき、夢だった学芸員になることも諦めなければいけいないと思った時に助け舟がでます。存在も知らなかった祖母の遺産を受け取る事が出来そうだし、何故か生活費節約のために引きこもり作家と同居する事になったりと夢を追いかけるのも大変です。引きこもり作家は売れっ子で出版社が生活全般の面倒を見てくれるほどとは凄い作家さんなんだろうなと想像が斜め上にいってしまいそうです。前半は主人公あかりの様子を描いていて、途中からひきこもり作家とのやり取りが始まります。誰にでも起こりうる不幸を乗り越えて送る普通の日常を、各々の問題を抱えて生活する様子がゆったりとしていて良かったです。少し重い部分もありますが、全体的に明るく軽い感じもあるので楽しく読めますよ。

 

 

第3位.谷崎泉「月影骨董鑑定帖 第1巻」

谷崎泉「月影骨董鑑定帖 第1巻」がおすすめの理由

谷中のお寺内にある日本家屋に住む青年のお話です、居候の骨董オタクと二匹の猫と一緒に住んでいて、小間物を作って細々と生活しています。そんな彼は骨董の目利きがありますが、浅からぬ過去の因縁もあって骨董からは遠ざかっていましたが銀行員の男が訪ねて来た事から事件が始まります。骨董の贋作事件に巻き込まれ、何とか回避しようとしますが殺人事件に発展してしまい、友達で大食い刑事まで登場する面倒臭い事になってしまいます。骨董と言う特殊で分かりづらい題材ですが、知識欲を掻き立てられるので面白かったです。仲良し男三人組の掛け合いもテンポ良くて、居候はマイペースで周りを振り回し、刑事の幼馴染は我が道を行くで、噛み合ってるような、いないような雰囲気が良かったです。事件は主人公が謎解きをしてしまいテンポ良く解決してしまいます、主人公の過去の因縁がトラウマになっている部分は暗いですが、それでも骨董のお話が登場するので本当は好きなのではと思いました。骨董ミステリーが好きな人や淡々とした日常を描いた作品が好きな人に良いですよ。

 

 

第2位.谷崎泉「鎌倉おやつ処の死に神 第3巻」

谷崎泉「鎌倉おやつ処の死に神 第3巻」がおすすめの理由

シリーズの最終回です、全ての謎が解け優しい感じでラストを向かえます。表紙の絵が喪服を着ているので、もの凄く重たい雰囲気を醸し出していますが大丈夫です。行方不明だったお父さんが見つかったり、母の命日にお墓参りに来ていたのではと少し悲しい気分になりましたが、気持ちに区切りがついたようで良かったです。妹は幼い頃、死にそうになった事があったけど、兄の力で母から寿命を移してしまい、妹の寿命期限が迫っていて倒れた時にはドキドキしました。そこは死神さんが助けてくれて死なずにすみ、妹は結婚して家を出てハッピーエンドになって本当に良かった。一人になりたいくないと言う兄には猫になった死神が側にいるし、友達二人も仲良くしてくれているので兄もハッピーエンドって感じで楽しめました。父親の突然の登場に兄妹が揺れ動いて感動しました、妹か死神が消えてしまいそうになる葛藤も涙がこぼれます。最終的に綺麗に終わるし、ジワジワと心に残るお話です。

 

 

第1位.谷崎泉「月影骨董鑑定帖 第3巻」

谷崎泉「月影骨董鑑定帖 第3巻」がおすすめの理由

今度は居候の姉からの強引なお願いで贋作疑惑の仏像鑑定に行く事になってしまい、殺人事件にも遭遇するというミステリーです。しかも仏像は主人公・晴の過去に関係するもので、過去の事件も絡んで人間関係も複雑になっています。更に主人公の元カノが現れたり、過去の因縁の原因が明かされたりと謎も解明します。仏像の知識を語っているのが知識を吸収できそうで楽しかったです、難しいネタをやってくれるのは有難いですね。全体的に晴が過去と向き合い、色々な人に支えられ?振り回されて?今の生活が一番良いと実感し平和的に終了する感じでした。総一朗の姉や登場する女性陣の強烈な強さに何だか笑いがこみ上げてきて楽しくなります。最後に刑事の友人から送られて来たお餅で、自宅でゆっくりするシーンはほっこりして和みます。今が一番良いと言えるのが羨ましく、晴家の食卓を見る度にちゃんとご飯食べなきゃと思いました。読むなら3巻セットで読む事をおすすめします。

 

 

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