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- 市川拓司「Separation」
- べあ姫「teddy bear」
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- さき「アルバート家の令嬢は没落をご所望です」
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- 江國香織「左岸」
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- ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ「若きウェルテルの悩み」
- 乙一「手を握る泥棒の物語」
- 朝丘戻「春恋。」
- 江國香織「神様のボート」
- 石田衣良「親指の恋人」
- 山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」
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- 角田光代「曾根崎心中」
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- 中田永一「百瀬、こっちを向いて。」
- 林真理子「不機嫌な果実」
- 山田詠美「放課後の音符(キーノート)」
- 沖田円「僕は何度でも、きみに初めての恋をする。」
- 盛田隆二「夜の果てまで」
- 宮本輝「愉楽の園」
- 江國香織「落下する夕方」
- 橋本紡「流れ星が消えないうちに」
- ベルンハルト・シュリンク「朗読者」
おすすめの恋愛小説ランキング
読書好きの方100人におすすめの恋愛小説をお聞きしランキング形式でまとめました。素敵な恋愛小説をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
5位タイ.島本理生「ナラタージュ」(2票)
島本理生「ナラタージュ」が恋愛小説で一番おすすめの理由
私のような30代からは、「もうずっと昔こんなふうに人を好きになったことがあったなあ。彼は今幸せだろうか。私はあの頃よりずっと幸せだ。」と、過去の恋のせつなさを思い出して感傷に浸れます。それから、今の幸せを実感してパートナーを愛しく思えます。 20代の方は、作中のような恋を現在しているか、通り過ぎて間もない頃だと思います。主人公への感情移入をし痛くなるような焦燥を胸に読み進むでしょう。これから自分の道筋をつけることができるかもしれません。 どんな世代の女性へもおすすめできる作品です。(30代女性)
教師と元教え子との恋愛がメインのストーリー。そこに、同じ世代の男女も絡み話は進んでいきます。 心理描写がとても美しく、読みながら情景が浮かびます。恋愛をしたことのある人ならば1度は経験したことのあるであろう、ちくりとした胸の痛み、もどかしさや苦しさなどの心の機微が繊細に描かれています。学生の頃の恋愛、そして大人になってからの恋愛。これらは決して同じとは言いがたく、大人になったからこそ身動きが取れなかったり考えることが増えたりすることもあります。そんな恋愛の難しさ、美しさ、切なさを1冊で感じることの出来る物語です。(20代女性)
5位タイ.七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(2票)
七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が恋愛小説で一番おすすめの理由
タイトルからでは想像もできないストーリー。だけど読んでみれば、ああなるほどと思えるタイトル。 どこにでもある初々しいカップルの甘い恋愛の話なのだけど、二人を取り巻く設定がとにかく奇想天外。 嬉しくなったり悲しくなったり切なくなったり。なんとも言えない気持ちになる、絶妙な本です。 発想は非現実的ですが、読んだことのない設定なのでとても新鮮でした。 一度読み終わった後にもう一度読み返してみたくなると思います。(40代女性)
読み終わっても、何度も何度も読み返したくなる、そんな小説です。そして、あまりの切なさに涙が止まりませんでした。主人公が大人に成長していくすがた、少女との不思議な出会い、そんな二人の許された限られた時間で繰り広げられる日常が、とても愛おしくもあり、とても感情移入してしまいました。予想をしていなかった設定に驚きましたが、一度読んだだけでは分からない、とても読み応えのある小説で、久々に面白かったといえる作品でした。(30代女性)
5位タイ.有川浩「レインツリーの国」(2票)
有川浩「レインツリーの国」が恋愛小説で一番おすすめの理由
レインツリーの国は聴覚障害者のひとみと健常者の伸の恋の物語です。障害を扱った小説というと、内容が難しかったり、重かったり、またはむやみに感動させようとする物語というイメージがあるかもしれませんが、この小説は全く違います。有川さん特有の甘くて爽やかで軽やかな恋愛が、障害という難しさや重みを包んでいて、とても軽やかでぐいぐい読めてしまう作品です。しかし、それは障害を軽く描いているという訳ではありません。聴覚障害の分類などについて詳しく書いていたり、障害者の気持ちを丁寧に描写していて、有川さんの「聴覚障害について知って欲しい」という気持ちがよく伝わってきます。この小説は障害と恋愛という二つの土台がとてもバランスよく描かれているのです。この小説を読むと、障害というコンプレックスを持つゆえに恋をしたいのに奥手で臆病、そして時に卑屈にまでなってしまうひとみの姿に切なさを感じ、同時にそんな彼女を受け入れながらも、少しずつ変わっていこうと背中を押す伸の頼もしさにトキメキます。また、二人の出会い方も格別です。「大切な思い入れのある本を介してふたりが出会う」という出会い方は、本好きにとってみたらたまらない、正しく夢のような物語ではないでしょうか。また、この本の特徴の一つは、この小説単体でも完成していますが、実はこの本は図書館戦争シリーズとも深い関係があるということです。実はこの本は図書館戦争シリーズ第2巻の中に登場する本なのです。そのため、この本を読んで好きになった人は、きっと図書館戦争シリーズも読みたくなるでしょう。この本は有川さんのそのようなセンスの光る、読書欲をかきたててくれる作品なのです。(20代女性)
人から薦めてもらい、たまたま古本屋で安く購入できたので読み始めたのがきっかけでした。今では映画化もされましたし、著者も有名な方ですが、全く存じ上げなかったので新鮮な気持ちで読みました。読書があまり得意でないという方でも読めるのではないかと思う文章量です。内容も読みやすかったです。私はのめり込んで一気に読み終えてしまいました。 当時、私がお付き合いしていた彼とあまり上手くいっていなかった時にこの本と出合いました。主人公とヒロインのすれ違いの様子から「恋人同士の想いのすれ違い」をとても感じ、共感できる部分がありました。そこで、彼にも読んでほしいと薦めたところ、彼も感じるものがあったのか、映画嫌いな彼でしたが「映画も観に行こう」と言ってくれました。それ以来、彼と何かトラブルになった時に、互いにこの作品を思い出し、反省したり深く考えさせられることが多くありました。学びのヒントになる良い作品だと今も感じています。残念ながら、その彼とのお付き合いは終わってしまいましたが、今でも思い出の作品として、また、とても貴重な人生経験になったなと思える作品として、心に深く残っています。(20代女性)
5位タイ.有川浩「塩の街」(2票)
有川浩「塩の街」が恋愛小説で一番おすすめの理由
SF小説と恋愛小説が絶妙にミックスされていてとても面白いです。さらに、登場人物が素敵です。特に元自衛隊隊員の秋庭にやられました。普段はちょっと冷たくて、でもそれは照れ隠し。優しくするときは特に横柄で冷たくなる。そんな秋庭と女子高生、真奈の両思いだけどくっつきそうでくっつかないやりとりにキュンキュンきます。恋愛だけではなくて謎の塩害に侵されていく街と人々の人間ドラマと、塩害がおきる原因を探っていく面白さ。恋愛だけじゃ物足りない人におすすめです。(30代女性)
実写映画化された「植物図鑑」と同じ作者の本で、有川浩さんです。 有川浩さんの文章はスピード感があって、読んでいてとてもワクワクします。 有川浩さんの本の中でも、私は「塩の街」が一番好きです。 主人公は普通の女子高生なのですが、その普通の女子高生が世界が塩化していく中、自衛隊の男性と出会って恋に落ちます。 出会うはずのなかった二人が世界が塩化して、人間も塩になって死んでいく中、 自分達が出会う為の塩化現象だとまで、言ってしまえる二人の命がけの恋愛を沢山の方に読んでほしいです。(20代女性)
5位タイ.越谷オサム「陽だまりの彼女」(2票)
越谷オサム「陽だまりの彼女」が恋愛小説で一番おすすめの理由
主人公と中学の頃同級生だった女の子、もともといじめられっ子だったその女の子が、外見も美しく仕事もできる女性になって主人公の前に現れます。仕事の取り引きをするうちに2人は付き合い出しそして結ばれます。女の子の可愛らしい性格や愛らしい生き方に、読んでいる私たちも惹かれて行くのですが、時々不思議だなと思う描写があり、あれ?と疑問に思うことがあります。ほのぼのした恋愛小説だと思って読んでいましたが、最後の方で「えー!」っと驚く展開に。しかしそれは全然嫌な展開ではなくさらにほのぼのとした、優しい気持ちになれるお話で、癒しを求めている方には是非読んで欲しい小説です。(30代女性)
1番のオススメの理由は、恋愛小説には珍しいであろう大どんでん返しがある事です。 私がこの本を興味を持ったのは、映画化されると話題になっていたからです。 それまで、映画化されるなどの話題作にはあまり興味が無かったのですが、本屋でふと見た時、読まないと後悔すると直感した本でした。 読んでみると、すぐにその内容に引き込まれ、気付いたら1日で読み終わってしまっていました。 また、最後まで読み、その結末に衝撃を受け、もう一度読み返した本でした。 この本の映画は観ていないのですが、普通の恋愛小説では満足出来ない、あまり恋愛小説を読まないという人にとてもオススメ出来る作品です。 また、一度読み終わったらもう一度読み返すことで新しい発見が出来る作品です。(20代女性)
5位タイ.辻仁成、江國香織「冷静と情熱のあいだ」(2票)
辻仁成、江國香織「冷静と情熱のあいだ」が恋愛小説で一番おすすめの理由
一つの恋愛を、男性目線からと、女性目線から描かれている2冊から構成されている珍しい恋愛小説です。 舞台がイタリアのフィレンツェで、どこの景色もとても美しく描かれていてそれが小説からとてもよく伝わってきます。 そして、読んでいてとても胸が締め付けられる思いのする恋愛小説になっています。 綺麗な景色と綺麗な恋愛は読んでいるこちらの心まで綺麗にしてくれる気がします。 映画化もされていますが、はじめに小説版から見ることをオススメします。(30代女性)
登場人物である男女、それぞれの目線から女性は江國香織さん、男性は辻仁成さんが本を書かれていてお話がシンクロするので、それぞれ読んで2度面白いです。片方読んだだけでは気づかなかった事実を見つけながら読んだりする楽しみもあります。イタリアを舞台に進むストーリーなので情景描写がとても美しく、自分の知らない世界を創造しながら読むことができます。1つの物でも2人の作家さんによる表現方法の違いなどを味わいながら読む楽しみも出来ます。(20代女性)
5位タイ.美嘉「恋空」(2票)
美嘉「恋空」が恋愛小説で一番おすすめの理由
青春の淡く苦い恋がドキドキしながら読めること、自分が体験してこなかった内容だけど実体験を元に書いているので主人公の気持ちにスッと入りこめて読めるのでよかった。 相手の気持ちも知れて恋愛の経験が少ない自分にとっては共感できるところやそうだったんだというところがたくさんあって今後の恋愛に生かせるところは行かせるのかなと思うし現実に体験したくないことや失敗などをこの本を通して学べるのでおすすめしたいと思いました(20代女性)
私がオススメした小説は、恋空です。きっとみなさんご存知だと思います。ドラマ化も映画化にもなりました。青春時代のお話で、高校生の時こんなドキドキの生活が送りたかったと思います。でもこの小説は普通の恋愛ではなく、出会って好きになった彼が病気なってしまうというとても悲しい小説になっています。その時に主人公の美嘉の行動とか彼氏のヒロの行動や発言にとても感動して、私も毎日楽しく過ごせてるのは当たり前じゃないことに気づかされました。今大切に思っている人もいつもいるのが当たり前ではないことを教えてくれた小説です。この小説を読んで、普段当たり前に思っていることをより大切に楽しむことを日々していこう思いました。(10代女性)
3位タイ.川上弘美「センセイの鞄」(3票)
川上弘美「センセイの鞄」が恋愛小説で一番おすすめの理由
先生と元生徒の大人の恋愛のお話です。 一般的な激しく恋焦がれ、トラブルがあり・・という恋愛のお話ではなく淡々と日常を送る中で二人の距離がゆっくり縮まっていく感じです。 年の差のある二人の不器用な恋愛はとってもピュアで初恋を思いだしドキドキします。 二人のゆっくりと温かい空気の流れていく恋愛にほんわかした気持ちになり心が癒されます。 そして、センセイとの時間が限りあるものであることを感じながら過ごしていく日々に少し切なくなります。 こんな恋愛をしたいなぁと思わせてくれた作品です。(30代女性)
川上弘美の出世作とも言っていい作品。 川上弘美作品らしく、作品自体はふわふわしているような印象。 年を重ねたセンセイと元教え子の恋なのだが、それが淡々と綴られていく。 お酒を飲みながら会話をする等の日常が描かれている。正直、ジェットコースターのような恋物語に疲れた人間には心地よいと思う。 本当に些細な積み重ねが大切な記憶になっていく、そんなことを感じさせてくれる作品だと思う。 特にラストはほんのりと切ない。大泣きはしないけれど、読んだ後に目じりに少しだけ涙が浮かぶような感じ。(30代女性)
高校時代の国語教師と主人公の生徒だった女性が居酒屋で再開し、交流を深めてゆく小説です。定年退職している老人と未婚の中年女性の恋愛。20代の私にはとっつきにくい登場人物かと思いましたが、せんせいの言葉遣いや主人公とのやりとりのテンポ感が好きで一気に読了しました。 大きな恋愛イベントがあるわけではありませんし、とてもプラトニックなので、キュンキュンするのが好きな方には向かないかもしれませんが、じんわりと心が温かくなって、自分もこんな人に出会いたいと思わせてくれるようなとても素敵な小説です。(20代女性)
3位タイ.有川浩「図書館戦争」(3票)
有川浩「図書館戦争」が恋愛小説で一番おすすめの理由
仕事と恋の行方と両方が気になってしまう作品です。特に完結編である図書館革命は、ヒロインの郁と堂上教官の心が通い合う巻でもあります。女性でありながら男性に交じって戦闘服を着る。初めて読んだ時はちょっと憧れていた部分もあったのですが、戦闘シーンを読んでひるみました。堂上教官を置いて一人で行かなければならない。郁の勇気と優しさ。根性と強い信念に思わずドキドキしてしまいました。格好良くてかわいい。どこかおっちょこちょいで、緊迫感がありながらもユーモアのある郁と郁のまわりの仲間が大好きです。(30代女性)
図書館を不当な検閲から守るのが、図書隊の仕事です。そこに新入隊した笠原郁が、怖い鬼教官堂上と出会い、いつしか恋いに落ちることになります。初めは苦手意識満載だったのに、堂上の誠実さ、芯の強さ、その正当性に惹かれていくのですが、その過程が読者を引きつけます。恋の始まりや、その気持ちがどんどん大きくなっていく様子を、そばで見守っているような気分で、どきどきします。また、堂上のツンデレぶりも、最高です。本当は最初から郁を意識していたのに、あえて素っ気なく振る舞う姿。また、堂上のいよいよ気持ちを抑えきれなくなっていく様子も、また読んでいてどきどきわくわくします。(40代女性)
普通、恋愛小説にはヒロインと相手の男性との間に何か大きな障害があって、それを2人で力を合わせて乗り越え愛を深めていく、というストーリーがよくあるが、この話はヒロインが相手役の男性を好きになってから、何ら障害も無く、常にラブラブで最終的に結婚して夫婦になってもラブラブと今までよく目にする恋愛小説とは少し違ったストーリー構成であるのに、常にラブラブでもヒロインと相手役の男性の性格から、嫉妬する様な嫌なラブラブさではなく楽しくほほえましい気持ちで読める物語で、ここまでラブラブ要素をがっつり詰め込んであるのに、嫌な気持ちになることなく読めるというのが印象的なので、せびみんなにも読んで欲しい。映画化されているが、映画では表現しきれていないのでぜひ本を読んでみて欲しい。(30代女性)
2位.有川浩「クジラの彼」(4票)
有川浩「クジラの彼」が恋愛小説で一番おすすめの理由
有川浩が書いた自衛隊三部作の中の「海の底」に出てくるキャラクターのスピンオフのお話なのですが、そのキャラクターの恋愛を描いた小説になっています。 自衛隊の男性と一般OLの出会いから結婚を決めるまでの話なのですが甘酸っぱさがとても好きです。特にカップルの最初の出会いが好きなのです。出会いは合コンですが男性目線で読むとこのような相性のあう女性と出会えるという事はあこがれに近いものがあります。出会ってすぐにファミレスで朝まで二人でたわいもない話をするシーンを読んでいる時も、恋愛初期っていうのは一緒にいるだけで楽しいし幸せだよな~と思いながら読んでいました。好きな人と出会うっていいですよね。(30代男性)
クジラの彼という文庫本は、「クジラの彼」以外にも、6つの短編が入っている本です。私が好きなのは、本のタイトルにもなっている「クジラの彼」、潜水艦乗りの彼氏とその彼女の話、ハッピーエンドの話です。私が好きなところは、彼女である聡子の言葉の使い方です。潜水艦が「沈む」と表現する人が多い中、聡子は「潜る」と言いました。彼氏である冬原も、聡子のセンスにしびれて好きになったと文中にあります。潜水艦乗りの彼氏とはなかなか連絡も取れず、会うこともままならない。そんな二人がどうやって関係を続けていくのかを見守るのがとても面白い作品だと思います。(20代女性)
恋愛ものの短編集なんですが、わたしはタイトルにもなっている「くじらの彼」が大好きです。有川さんの作品である「海の底」に登場する冬原のアナザーストーリーという感じなのですが、潜水乗りの彼を一途に待つ彼女のお話です。その彼女が、どこにでも普通にいるOLでとても共感できます。また冬原はかっこよくて一見隙がなさそうな男性なのですが、その彼女の前だととてもかわいくて、素直になって接しているところがキュンとします。有川さんの特徴の一つである「自衛隊もの」で、主人公たちは何かしら自衛隊員だったり関係会社の社員だったりするんですが、恋愛するときは誰だっておんなじで、ただそこに少しだけ特殊な事情が絡んできて、切なかったり面白かったりします。(20代女性)
自衛隊というちょっと特殊な環境を絡めつつも、つづられるのは身近に感じる感情ばかりで登場するヒロインたちに親近感を感じることができます。 会えないときの寂しさ、ぬぐえない不安、思いを通わせる喜び、そこに描かれているのは本当に等身大の女性ばかりで深く感情移入することができます。 また恋愛にも仕事にも自分の好きなことにも一生懸命なヒロインばかりで落ち込んだ時には元気ももらえる一冊です。 きゅんとくるセリフやシチュエーションもあり、そうだよね!と共感するところもあり、それでちょっと笑えるところもあるラブコメディー要素のある小説です。(30代女性)
1位.有川浩「植物図鑑」(11票)
有川浩「植物図鑑」が恋愛小説で一番おすすめの理由
高校生の恋愛ではなく、大人の恋愛なので一見落ち着いているように感じますが、2人の出会い方、結ばれ方が今まで読んだ小説とは違うところがいいです。また、植物についての解説やその植物を使った料理のレシピも小説内に出てくるのが面白いところです。彼も彼女もお互いのことをとても大切に想っているのが、文字からヒシヒシ伝わってくるのもおすすめの理由です。ドキドキしたり、きゅんきゅんしたりできる大人の恋愛なので、素敵なお話です。(20代女性)
情景が思い浮かべやすいので359ページスラスラ読めてしまいます。突然の出逢いから始まり徐々に引かれ合う姿、もどかしかった関係が上手く行ったかと思えば急な別れ、そして衝撃と感動のラストまで続きが気になって一気に読んでしまいます。都会の中でも自然と触れ合える日常が描かれていて知らなかった知識も得られ、どこか懐かしいような家庭の料理が出てきます。レシピも載っています。読み終わった後、心が満足すること間違いなしです。(20代女性)
この小説は、私にとってはファンタジー小説です。「ある日、少女が空から降ってきた」の男女逆転版で、「普通のOLがある日、イケメンを道で拾った」というところから物語はスタートします。ファンタジーに付き物なのは王子様ですが、このイケメンが本当に王子様のようなのです。少女漫画のように主人公を過保護なほどに大事にしてくれ、女性ならば誰もが夢見たことのあるような甘々のセリフを口にしてくれるのです。若い女の子が読めば胸がキュンとしっぱなしになると思います。 そしてファンタジーならば冒険が付き物。普通のファンタジーならば異国へ行き、見たこともないような怪獣や生物にであったりもするのでしょうが、この物語の冒険の舞台は河原や野原、そこで出会うのは野草たちです。これが他の普通の恋愛小説とも一線を画すところです。主人公たちはそのような場所へ行き、野草を摘み、おいしく料理をして食べるわけですが、私のような田舎出身で、小さいころに野草を食べていたという経験を持つ人は、小説を読みながら「そうそう、この野草ってそうだね」と共感したり、「え?!自分でもこんな野草知らなかった!」と新たな発見をしながら読むことができ、都会育ちで野草を食すということとは無縁に生きてきたような人には「この草って食べられるんだ」、「こんな身の回りに食べられる草があるんだ」と、それこそ目を丸くしながら新しい世界と出会うことができると思います。自分が普段住んでいて、もう知り尽くしているような気でいるところにも、自分がまだ知らない世界、目を向けようともしていなかった世界があるのだと気づかせてくれる物語だと思います。(20代女性)
まずお勧めする点は各章ごとに紹介される野草料理の数々です。主人公のさやかが、 恋人の樹と狩りと称して野草採集に出かけます。意外と調理が大変、苦味が強かったと素直な感想が書かれており 自分も採集に行った気分になります。 二人の距離が縮まっていく様子も見所です。 次にお勧めする点は主役二人が魅力的だという所です。 樹は野草に詳しく、好きな物に一途な性格です。ザック一つ持って全国を旅する行動力もあります。 さやかは素直でかわいらしいです。化粧は無い方がいいと言われ無色の白粉に変えたり、 虫を見ても騒がないような子が樹の好みだろうと我慢します。 採集時も素直に驚いたり、喜んだりするので連れて行くほうも楽しいと思います。 普段は恋愛小説を見ない方でも楽しめると思います。(20代女性)
植物を介して距離が縮まっていくという斬新な展開と登場人物のそれぞれの設定が他には無い面白さがあります。作中にたびたび登場する野草を使った料理の描写もとてもおいしそうで思わず食べてみたくなります。会社帰りのOLが家の前で行き倒れていた男性を拾ってしまうという突然の出会いからどんどん変わっていく二人の関係からは目が離せなくなります。時代に関係なくいつまでも読み返ししてしまいたくなるような魅力のある作品です。(10代女性)
ひょんなことから見知らぬ青年と同居することになった主人公の女の子。青年に好意を寄せていく過程の描写が絶妙で、胸がキュンキュンします。告白して結ばれたのも束の間、ある日、青年は彼女の前から消えてしまう。青年の素性も知らなかったため、探すこともできず、失意の日々を送る女の子。ふたりで過ごした日々を大切に暮らしている彼女の様子に切なくなります。しかし、青年が戻ってきて、突然消えた理由を打ち明け、ハッピーエンド。 全編を通して、甘く切ない気分にどっぷり浸ることができる恋愛小説だと思います。個人的には、野草に関する説明も興味深かったです。(40代女性)
恋愛している女性の気持ちがうまく書かれている小説だと思います。うれしくなったり、不安になったり、頑張りたいとか、相手のことがもっと知りたいとか恋愛で感じる様々な感情が小説を読んでいて、心に響いてくる作品だと思います。少し変わった形で恋がスタートしますが、それもまた非日常で面白いかと思います。どうやって物語が展開していくのかが、読み進めていくと同時に思いがけない方向に転がったりして、一筋縄ではいかない恋愛の難しさなども感じられると思います。この作品を読んだ時にはもう、結婚していましたが、恋愛の甘酸っぱさなどを感じ、恋したくなりました。好きな小説のうちの一冊です。(30代女性)
独身女性のさやかが、行き倒れになっていた青年イツキを拾って同棲生活を始める。とても考えられないシチュエーションから始まるにもかかわらず、終始きゅんきゅんする物語です。植物図鑑というタイトルからもわかるように、恋愛物語を楽しめると同時に植物にも詳しくなれます。その辺に生えている雑草なんて普段は気にも留めないですが、この本を読むと、その辺に生えている草を見つめて食べられるかどうか考えてしまうようになります。(30代女性)
主人公と相手役との出会いに胸キュンです。実際には起こりえないことのように思いますが、絶対にあり得ないわけではないので、恋愛小説好きな女子にとっては、ちょっと自分の日常に起こりうることなのかな、と期待させるところも良いです。 日常の何気ないやり取りや、恋愛要素だけでなくて植物にもちょっと詳しくなれるような話の内容も、読んでいてとても楽しいです。実際に料理のレシピも巻末に載っているので、ちょっと作ってみようかなと思ってしまいます。(20代女性)
最近映画化されたほど、人気の作品です。読んでいるだけでこちらが恥ずかしくなるほど、甘々な作品。まるで恋をしているような気分になるし、恋をしたくなるような一冊です。少女漫画を小説にしたような本で、文字を読んでいるだけでも、その情景が目に浮かびます。色々と想像しながら読むことができました。最近、恋をしていない・恋をしたいという方にオススメの一冊です。合わせて、映画もご覧いただくと、よりイメージがわくのではないでしょうか。(20代女性)
イツキのセリフにとてもキュンとしてしまいます。読んでいるうちに、自分も主人公と一緒にイツキに恋をしているような感覚になりました。それほどにキュンとして、そして途中ハラハラしたり切なくなってしまったりしました。主人公にも共感しやすいのもおすすめの理由のひとつです。作中に登場する、植物を使った料理は私も食べてみたいなと思いました。すごく美味しそうで、想像するだけで楽しかったです。何回も読み返したくなる作品です。(20代女性)
1票入ったおすすめの恋愛小説も紹介
せっかくなので1票入ったおすすめの恋愛小説も紹介します。惜しくもランキング入りしませんでしたが素敵な恋愛小説ばかりですのでぜひ読んでみてください。
セシリア・アハーン「PSアイラブユー」
セシリア・アハーン「PSアイラブユー」が恋愛小説で一番おすすめの理由
この本は映画化されているのですが、私はまず映画から観ました。それもたまたま見てみたいと思い、前説など見ずに映画を観ました。もう何度も泣けるシーンがあり、とても感動したので本が買いたくなり、その日の内に購入しました。この本を読むと、大好きな彼にすごく会いたくなります。そして大切に思っている人、自分のことをいつも大事にしてくれる人を(彼氏、旦那さん、友達を)ずっと大切にしていこう、と改めて心から思いました。本当に心の底から温まる本です。私から絶対お薦めしたいのは、本の帯、あらすじも読まずに、どんなお話なのか知らずに読んだ方がいいと思います。映画を観たあとパンフレットに書いてあるあらすじを見て、そう思いました。ぜひ一度は読んで頂きたいです。(20代女性)
市川拓司「Separation」
市川拓司「Separation」が恋愛小説で一番おすすめの理由
現実には有り得ない病におかされた妻と夫の物語。 そこには彼らにしか見えない、感じられない世界がある。 あからさまなフィクションと分かっていながら、話にどんどんのめり込んでしまう一人称視点の物語展開がとても良い。 文庫本に同時収録されている『Voice』という短編小説も、また現実にはありえない内容ながら、心を奪われていく。 切なくて、悲しくて、でもどこか心のあたたまる救いのある話はこれ以上にはないと思う。 こんなに悲しいラブストーリーなのに、こんなにあたたかい気持ちになれる小説には未だかつて出会ったことがない。 発売から15年が経とうとしているが、未だに何度も読み返し、寄り添う人への想いを再確認し、大切にしようと思える。 心のバイブルになっている。(20代女性)
べあ姫「teddy bear」
べあ姫「teddy bear」が恋愛小説で一番おすすめの理由
主人公の鈴木晴奈と記憶を徐々に失っていく病気を持った塚本成也の恋愛物語です。成也は病気の不安から晴奈を度を超えた束縛をしてしまい陽奈は耐えきれず別れます。ある日、成也が他の女性といるとき目が合ったとに気づかれなかった陽奈はとてもショックを受けるという文を読んだ時は読者の私もとてもショックを受けるほど本に入り込んでいました。その後、病気を知った陽奈は成也とまた付き合いだしどんなに名前を忘れられ誰?と聞かれても陽奈は何回も陽奈だよと教え、影で泣く陽奈にいつも共感していました。残り短い時間でたくさんの思い出を作る2人の姿にとても感動しました。(10代女性)
大崎善生「アジアンタムブルー」
大崎善生「アジアンタムブルー」が恋愛小説で一番おすすめの理由
ストーリーは全体的にとても悲しく、切なく、やるせない気持ちになります。しかし、大崎善生さんらしい繊細で美しい日本語で創られる世界にどんどん引き込まれます。愛する人を失う悲しさ、辛さ、怖さ、やるせない気持ち、その先にいきつく「怒り」のような感情が繊細に表現されています。恋や愛といったあやふやなものが秘めているとてつもないエネルギーを、「わたしも体験してみたい」と思わされました。大切な人を失う怖さを突きつけられたのに、わたしは「誰かをとてつもなく愛してみたい」と思えました。(20代女性)
さき「アルバート家の令嬢は没落をご所望です」
さき「アルバート家の令嬢は没落をご所望です」が恋愛小説で一番おすすめの理由
この作品はちょっと馬鹿な女の子の主人公が決められた未来が良くないものと知りつつその未来に向かって突き進んでいく。 ですがこの主人公ちょっと馬鹿なので明後日の方向に進んでいくように思った通りにはならず…と、そういう風に面白楽しく進んでいくお話です。 ストーリーも楽しめて所々でとても笑ってしまう。 恋愛の部分ではこんなに二人はお互いを好きなのにと読者を次のページへドキドキハラハラさせられてもう目が離せないのでオススメです!(20代女性)
小手鞠るい「いちばん近くて遠い」
小手鞠るい「いちばん近くて遠い」が恋愛小説で一番おすすめの理由
短編が重なり合って最後は全て繋がっている小説です。 でてくゆ登場人物のそれぞれの気持ち、思惑、現実などが描かれていてハッとさせられる事があります。 どうなっていくんだろとら思いながらページをめくってしまう小説です。 結婚ということ、恋愛感情の持続など女性がある程度の年齢になったら、ふと考えてしまうよう内容です。 1つ1つが短編なので、ダラダラではなく区切りよく読めるところもかなり気に入っています。 心がざわつく一冊です。(40代女性)
乾くるみ「イニシエーション・ラブ」
乾くるみ「イニシエーション・ラブ」が恋愛小説で一番おすすめの理由
この小説は「萌え」や「胸キュン」などを楽しむ小説ではありません。しかし、最後の数行で物語の全てがひっくり返る、という読書好きならぜひとも体感してほしい経験ができる本です。この物語は男性視点で進みますが、拙い愛のやりとりや恋の駆け引きなど、恋愛小説としても作者の巧みな技術がふんだんに使われていて、女性ながら男性にも共感でき楽しみながら読むことができます。最後に、この本に関してよく言われる注意を書いておきます。「絶対に、途中で最後のページを見ないこと」。(10代女性)
ボリス・ヴィアン「うたかたの日々」
ボリス・ヴィアン「うたかたの日々」が恋愛小説で一番おすすめの理由
主人公の青年コランが友人の誕生日パーティーで出会った美少女クロエに恋をして、デートをして、結婚して みんなに祝福されて、なにもかもうまくいってとても幸せだったのに、少しづつクロエが体調を崩し始めて クロエは肺に花が咲く病気になってしまいます。 肺に花が咲く病気とか、幸せなシーンではピンク色のシナモンの匂いのする雲がふたりを包んだり、メルヘンな世界なのに クロエの病気を治すためにたくさんの花を買ってどんどんお金が無くなっていき、お金持ちだったコランが肉体労働をし始めたり 幸せなころはなにもかも幸せで美しくて、だんだん幸せが失われていくなにもなくなってしまう不安感、絶望感がありますが 文章は不思議にユーモアがあって、美しいお話です。(20代女性)
小手鞠るい「エンキョリレンアイ」
小手鞠るい「エンキョリレンアイ」が恋愛小説で一番おすすめの理由
自分自身が遠距離恋愛中だったので、自分と重ね合わせて読んでいました。 出会ってすぐに、日本とニューヨークの遠距離になってしまった主人公。初めてメールを受け取った時の喜びや、会いに行く前の高揚、それが断たれた時の絶望、会えない不安や相手への疑いの気持ち…遠距離恋愛中であれば、きっと誰もが体験すると思います。 ラストに、初めてであった場所で再会するシーンは、思わず拍手をしたくなるほどです。 遠距離恋愛中はもちろん、なかなか会えな距離に大切なひとがいる方達へおすすめです。(30代女性)
村山由佳「おいしいコーヒーのいれ方」
村山由佳「おいしいコーヒーのいれ方」が恋愛小説で一番おすすめの理由
かなりの期間続いているシリーズ物の小説です。 踏ん切りがつかずにウジウジ考え込みがちな主人公にヤキモキしながらも、 なかなか現実ではできないような純愛に主人公と恋人がうまくいくように願いながら見守っていくような気持ちになれます。 また、女性の作者さんでありながら、男性の気持ちをかなりよく理解されていると共感します。 女性はもちろんですが男性にもぜひ読んでほしいと思う作品なのでこの小説をお勧めしたいと思います。(20代男性)
江國香織「きらきらひかる」
江國香織「きらきらひかる」が恋愛小説で一番おすすめの理由
何度読んでも飽きません。何度読んでも、新しい発見がある。3人の心情がよりひしひしと伝わる、本当に素晴らしい作品です。私は、江國香織さんの持つこの作品の空気感が、好きです。ふわりと優しい、滑らかな、形容しがたい雰囲気があります。また、作品を読み終えると自分が今までどこか違う世界に行っていたと勘違いするくらい、どっぷりとその作品の世界観に浸ることができます。 まっすぐな王道な恋愛小説ではないかもしれないけど、互いのことを大切に思っていることがありありと分かり、すごく純粋な恋愛小説だと思います。心が温かくなる作品です。(20代女性)
雫井脩介「クローズド・ノート」
雫井脩介「クローズド・ノート」が恋愛小説で一番おすすめの理由
この作品は、純愛の恋愛小説です。 主人公が住む部屋で、前の住人が置いて行ったノートを見つけることから物語が始まります。 何か大きな出来事があるのかと思いきや、たんたんと物語は進んでいきます。 最後のほうはとても感度したのですが、少し物足りない感じもしました。 しかしあらすじを読むと、作者の思いが伝わりまた涙。 正直なところ、携帯小説で連載されていたものなので適当に読み進んでいたところもありました。 改めてもう一度じっくり読み直してみると、作者の思いがあふれているお話であることがよくわかります。 心にしみる良いお話で、とてもおすすめです。(30代女性)
氷室冴子「ざ・ちぇんじ!」
氷室冴子「ざ・ちぇんじ!」が恋愛小説で一番おすすめの理由
平安期に書かれた「とりかへばや物語」がベースになっています。女の子だけれど男のすることに興味を持ち、元服してしまった綺羅君(女)と小さいころから女の格好をしていないと落ち着かない見目麗しい綺羅姫(男)。綺羅君は同じ女性と結婚してしまうし、綺羅姫は尚侍として女東宮にお仕えすることになります。最初のどたばたからは恋愛小説だと想像もつきませんが、綺羅君は帝を慕い、綺羅姫は男として東宮を守りたいという気持ちが沸き起こるようになります。二人の綺羅は、どちらも帝から可愛がられ頼りにされているという心ときめく設定です。二人の本当の姿が誰にもばれないかとひやひやして、とても楽しめます。最後には二人は元の自分にるハッピーエンドの物語です。(30代女性)
辻仁成「サヨナライツカ」
サヨナライツカ ― Sayonara, toujours pres de moi (世界文化社)
辻仁成「サヨナライツカ」が恋愛小説で一番おすすめの理由
いけない恋だと分かっていながら、燃え上がる恋を描いていて、大好きな作品です。主人公の豊は、好青年と称されていたのに、仕事で行ったバンコクで沓子と出会い、関係を持ちます。実は、日本に光子という婚約者がいたにもかかわらず2人は激しく愛し合う描写が、詩的に描かれていて、恋愛小説をあまり読まない私でも文章が美しく、何回も繰り返し読んでいる作品です。映画化もされているので、読者が苦手な方でも先に映像から見らるので、オススメです。(20代女性)
田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」
田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」が恋愛小説で一番おすすめの理由
ジョゼと虎と魚たちは映画化された田辺聖子の小説です。小説を進めるのに映画の話から入るのは失礼かもしれませんが、映画からこの物語に入りました。障碍者のヒロインと普通の大学生が恋に落ちていくお話と現実問題として健常者は障碍者とどの様に付き合っていかなければならないのかを問うようなストーリーになっていました。自分は男性なので当然男性目線でこの映画を見た時にとても考えさせられて切ない思いをしたことを覚えています。その後にこのストーリーの原本を読んだ時に少し救われた気がしました。ヒロインと主人公の恋愛だけが描かれていてあまり自分が嫌だなと思うようなところも出てこなくて、願っていたストーリーだからでした。好きな人と一緒にいるってことが幸せなんだと感じたお話でした。(30代男性)
村上春樹「スプートニクの恋人」
村上春樹「スプートニクの恋人」が恋愛小説で一番おすすめの理由
主人公の男性がプラトニックに愛していた女性が、外国で忽然と姿を消してしまいます。主人公は、失踪した彼女を追って現地へ向かうのですが見つかりません。残された彼女のパソコンから彼女の恋した人は彼女の雇い主の女性なのだと知ることになるのです。作者はそれを彼女の日記という形式で淡々と描いていているので、彼女を失った主人公の絶望感はあまり感じられません。確かに絶望するのですが別れよりも出会ったことに意味があったのだと主人公は受け入れています。恋愛小説では書き尽くされているようなことかもしれませんが、人と人との出会いは儚くて重いものだと実感する小説でした。(40代女性)
乾くるみ「セカンド・ラブ」
乾くるみ「セカンド・ラブ」が恋愛小説で一番おすすめの理由
実写映画化されたイニシエーション・ラブの続編とも言えるセカンド・ラブは前作で表現したイニシエーションとは違う、イニシエーション(通過儀礼)の恋愛を終えた後の次の恋愛がテーマになっている恋愛小説であり、作中では主人公がある女性と付き合い出すのだがその最中に彼女そっくりな女性が現れてくる。最初の淡い恋愛とは違うちょっと大人な恋愛模様が描かれている小説なのだが、この小説の面白いところはそこだけではないのです。 一見ただの恋愛小説に見えて実はミステリーも含まれている恋愛ミステリー小説であり、一度読んだだけでは飽き足らず誰もが二度三度読み返してしまう恋愛小説です。(20代男性)
山田詠美「トラッシュ」
山田詠美「トラッシュ」が恋愛小説で一番おすすめの理由
人を愛すってこういうことだよねと改めて思う小説です。主人公のココは、リックのことが大好きで毎日その想いを伝え、リック中心の生活を送ります。それなのに、恋愛が不器用なリックはその愛を失うことが怖く、途中でバーに逃げ出したり、飲んだくれて帰ってきたりします。ココは自分はこんなにリックを愛しているのにどうしてリックは同じように愛を返してくれないんだろうと傷つき、リックはいつこの愛を失うんだろうと怯える毎日を送ります。でも小説を読み進めば、二人は確かにお互い違う形で愛しているのだということが分かります。全身全霊で人を愛すことを思い出したい人にはおすすめの小説です。(40代女性)
氷室冴子「なんて素敵にジャパネスク」
氷室冴子「なんて素敵にジャパネスク」が恋愛小説で一番おすすめの理由
恋愛小説は読んでいくと恥ずかしくなるので苦手ですが、この本は学生の頃にコバルコ文庫で読みました。平安時代のお姫様という設定が良かったです。ラブコメですがテンポよく読みやすいので、大人になってからもこの本を読み返してキュンキュンしています。 雅な世界が非現実的で、物語の世界に入りやすい。当時、クラスメイトの女子は結構読んでいました。恋愛小説で最後までちゃんと読める唯一の本です。個人的に名作だと思います。(40代女性)
村上春樹「ノルウェイの森」
村上春樹「ノルウェイの森」が恋愛小説で一番おすすめの理由
自分探しに迷ったらこの本を読むべし。自己肯定感の揺らぐ中で思春期を舞台に主人公が巡る自分探しの様子がつかめます。彼女が求めていたのはなんだったのか?最後まで謎です。ラストはちょっと淋しいけれど人は思い出の中のみに生きるのではなく、様々な試練を乗り越えて行くことも教えてくれます。映画にまでなったこの小説。幸せとはなんなのか?愛とは何なのか、究極のテーマを本質からえぐりとるように描かれます。村上春樹ワールドを堪能してみてください。オススメです。(40代女性)
楡井亜木子「はじまりの空」
楡井亜木子「はじまりの空」が恋愛小説で一番おすすめの理由
高校生と社会人の恋愛、というありそうでないような、ないようであるような恋愛物語。正直、さらりと読み終えておしまい、と思っていたが、淡々としているようで想いがあふれそうな主人公、真菜の気持ちに、いつの間にかシンクロしてしまう。大切にしてくれる彼氏がいるのに、姉の義兄となる蓮が気になってしまう心のゆれ、そして蓮と共通する美術への思い。日常の風景が見える描写が、彼らの気持ちをくっきり浮き立たせている。さらりと読み終えるどころか、何度も読み直している小説。(40代女性)
山田詠美「ベッドタイムアイズ」
山田詠美「ベッドタイムアイズ」が恋愛小説で一番おすすめの理由
長すぎず読みやすいことと、登場人物が魅力的です。 物語自体は淡々と進むのですが、いつの間にか自分と主人公が一体化している。 頭で考える恋愛ではなくて、心と身体の感覚でのめり込んでいく恋愛に、自分もハマっているような感覚になります。 相手が自分の一部になっていく、相手無しではいられなくなっていく感覚をとても秀逸に表現されている一冊だと思います。 ラストでは完全に自分の心が主人公の気持ちになっていて、自然にボロボロと涙が流れていました。 もう20年以上前の作品だと思いますが、時を超えても心を掴まれる作品だと思います。(30代女性)
ロバート・ジェームス・ウォラー「マディソン郡の橋」
ロバート・ジェームス・ウォラー「マディソン郡の橋」が恋愛小説で一番おすすめの理由
カメラマン、キンケイドとアメリカアイオワの農家で毎日の生活に倦んでいた主婦フランチェスカの話し。キンケイドがローズマンブリッジの行き方をフランチェスカに聞いたことから話しは始まります。誠実な男と女の恋愛で今でいう不倫という印象はなく初恋を思わせます。二人が分かれてからのお互いを思う気持ちは切なく、その後のフランチェスカは家族を慈しみ夫との生活をまっとうさせます。退屈で孤独な農家の主婦ではなく女性としてキンケイドを思いながら過ごした晩年のフランチェスカの哀切感に惹かれ何回も読みかえました。(60代女性)
ジョジョ モイーズ「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」
ジョジョ モイーズ「ミー・ビフォア・ユー きみと選んだ明日」が恋愛小説で一番おすすめの理由
この小説は、事故で体が不自由になったウィルと彼のもとで働くことになったルイーザを中心とした物語で、2人が徐々に心を通わせお互いを愛するようになる心温まる過程に感動させられます。また恋愛だけでなく、障害を持つ人の苦悩・姉妹の確執・イギリスの上流階級と労働者階級の間にある壁など様々な問題に鋭く切り込んでおり、非常に読みごたえのある小説となっています。著者が映画や小説によくあるご都合主義のハッピーエンドではなく、読みおわったあとに深く考えさせられるようなエンディングを選んだことも高く評価できると思います。(10代女性)
恩田陸「ライオンハート」
恩田陸「ライオンハート」が恋愛小説で一番おすすめの理由
究極的な恋愛の形について考えた時、強く1つになりたいと願い、それが叶わないところにあります。時代を超えても結ばれそうで結ばれない、2人の愛の因果とはー。ホラー小説家としても名高い恩田陸さんの作品ですが、この作品は不可思議なスリルを感じながらも絵画をモチーフとした秀逸な構成に、謎解きしながらどんどんと引き込まれていきます。感情移入するというよりかは読み終わった後に恋愛とは、愛とは…と1人で考えてしまうところがお気に入りです。(20代女性)
有川浩「ラブコメ今昔」
有川浩「ラブコメ今昔」が恋愛小説で一番おすすめの理由
自衛隊ラブコメです。この作品に限らないのですが、有川浩さんの書く恋愛ものの最大の特徴と魅力は「綺麗すぎないこと」だと思います。男性特有のプライドや意地の張り合いだったり、女性特有の羨望と嫉妬が入り混じった感情であったり。本来誰もが持っているそういった感情はどうしても醜く思えて、蓋をしがちです。ですが有川さんの作品は普段しまいこんでいるその身近な感情を詳らかに描写しているので、とても共感してしまうんですね。 特にこの本の『青い衝撃』では、お互い顔も知らない女同士がブルーインパルスのパイロットを介して静かに戦います。根性が汚い、やり口が姑息、そう思う部分もあるかもしれませんが、読後はついつい、果たして自分は他人のことをそう詰れるのか?と自問してしまうような作品になっていると思います。(30代女性)
シェークスピア「ロミオとジュリエット」
シェークスピア「ロミオとジュリエット」が恋愛小説で一番おすすめの理由
小田島雄二氏の訳のシェークスピアは読みやすく、また、現代的にアレンジが加えてあり、難しいものを読めない方でも、楽しく読めおもしろいのです。 定番のバルコニーから、髪を伸ばし、ロミオを招き入れるシーンなどはスマホや携帯が当たり前の現代には、考えられないようなシーンではあるが、切なくなりますね。家同士の喧嘩のため、引き裂かれる2人は、悲劇を招くのですが、残された家のものはその愚かさを呪わざるをえません。(50代女性)
堀田あけみ「われも恋う」
堀田あけみ「われも恋う」が恋愛小説で一番おすすめの理由
花屋さんで働く男性主観の物語です。 出てくる登場人物がみんな優しく、使われる名古屋弁も相まって妙に軽快なのに言葉がひとつひとつ沁みてきます。 物語前半はお花屋さんのお客様とのお話が進んで行き、その流れで登場人物の人となりをより深く知ることができます。 またほとんどのお話が花を絡めた話なのでそれだけでもへ~っとなる事も多いのでぜひオススメしたいです。 そして物語後半はその男性が好きな人との恋話になっていきます。 ちなみに私は最後の場面で主人公の男性がうじうじし、このままじゃ……っ!というシーンでハッパをかける花屋のお母さんのセリフが一番印象的で、いつか誰かに言ってみたいセリフナンバーワンです。(20代女性)
吉本ばなな「哀しい予感」
吉本ばなな「哀しい予感」が恋愛小説で一番おすすめの理由
血のつながらない姉弟が家族から恋人になるお話で、弟は小さい頃に姉が家に連れられて来た日の事を覚えていて血が繋がっていないことは知っているのですが、姉は覚えていないので姉として接しています。しかしある時、姉の様子がおかしくなって、ふらりと家を出ていってしまったことから、姉が気付いたのだと姉に恋心を持っていた弟は後を追いかけます。どこにも居場所がないと思っていた姉が、最後居場所をしっかり見つけるので、読んだ後にとても落ち着いて安らぐ気持ちになり、たまに読み返してしまうぐらい読後感が良いです。(40代女性)
百田尚樹「永遠の0」
百田尚樹「永遠の0」が恋愛小説で一番おすすめの理由
この小説を恋愛小説では無いとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、この小説は間違いなく相手の人生に責任を負う覚悟を教えてくれる、恋愛小説だと思います。 今の日本人は、都合の良い部分のみアメリカナイズされた個人主義を模倣し、バーチャルな世界で自己完結して、実社会では責任を取る事から逃げ回ってばかりです。 バーチャルの世界で好きだ嫌いだなんて生ぬるい自分の中途半端な感情に振り回されず、本気で人を好きになって、傷ついたり、感動したりするべきです。(40代女性)
藤原眞莉「王宮ロマンス革命」
藤原眞莉「王宮ロマンス革命」が恋愛小説で一番おすすめの理由
ただの少女小説のように、男女が結ばれてハッピーエンド、といかないところが本作品の面白いところだ。お転婆な主人公も、特別な能力を宿す主人公もありふれた存在だが、そんな特別な女の子をもってしても救うことができない男に恋をした挙句、周りの並み居る男たちに浮気をすることもなく物語は進んでゆく。そうしてその最後、二人は「二人きり」の特別な時間を過ごすこともないままに、死別するのだ。さながら、それこそがあるべき幸せの形なのだと言わんばかりに。少女小説といえば幸せなキス、祝福の鐘で終わるものではなかったのか。挿絵の可愛らしい絵柄や華やいだタイトルとは裏腹に作品には死と頽廃が満ちていて、その中を駆け抜けていく少女の恋心、生き様が描かれている。タイトルの雰囲気に騙されず、一度手に取って読んでいただきたい。決して甘っちょろい「ロマンス」などでは終わらない物語がそこにはある。(20代女性)
有川浩「海の底」
有川浩「海の底」が恋愛小説で一番おすすめの理由
有川浩の自衛隊シリーズの中でもこれが一番胸キュン甘々で、恋がしたい!という気持ちになるのと同時に自衛隊員への方への憧れがものすごい勢いで膨らみます。 話の大筋になってくるのは巨大なザリガニの群れが侵略してくるという、文字にするとギャグみたいなとっぴょうしもない感じなのですが、未知の敵と戦いながら守ってくれる男性のかっこよさに心惹かれない女性はいないかと思います。良くも悪くも、全ての戦いは最後のハッピーエンドのためにある、といった内容です。(20代女性)
有川浩「空の中」
有川浩「空の中」が恋愛小説で一番おすすめの理由
『空の中』は有川さんファンの中では、陸上自衛隊・航空自衛隊・海上自衛隊が未知の生物体と出会うという「自衛隊三部作」の一つに入ります。 自衛隊三部作といえば、お堅い話かなと思うかもしれませんが。 【自衛隊恋愛小説】です。 航空自衛隊の航空自衛隊の強気なエリート女性パイロットと、自衛隊の飛行機を作ったメーカーの社員で頼りないけど、やる時はやる男性。 不器用同志ながら、未知との生物との接触や解決を経て恋人同士になる。 そしてもう一組。同じ未知なる生物のかけらを拾った高知県の高校生の幼馴染の男女も、この生物との生活や思いのすれ違いなどを経て、やがて恋人同士に発展するというラブストーリーになっています。 有川さんの初期作品です。 自衛隊をちゃんと取材されていて、仕組みも分かった上で書かれている小説です。 ファンタジー小説も好き、恋愛小説も好きという方には、1度読んでもらいたい作品です。(30代女性)
下川香苗「君に届け」
下川香苗「君に届け」が恋愛小説で一番おすすめの理由
貞子というあだ名がついた黒沼爽子と学年一人気といわれた風早翔太の恋愛を描いたラブストーリー。 また吉田千鶴や矢野あやね、真田龍といった登場人物が登場し、さまざまな恋愛ドラマを描いていく小説。 絶対に合わないと思われた爽子と風早の恋の行方はどうなるのか。 また、千鶴やあやね、龍などの恋愛事情が気になったりといったさまざまな恋の行方はいかに?という読んでいてとてもドキドキしてキュンキュンするようなストーリー。(10代女性)
有川浩「県庁おもてなし課」
有川浩「県庁おもてなし課」が恋愛小説で一番おすすめの理由
この本のすごいところはただの恋愛小説ではないというところではないかと思います。有川浩さんは恋愛小説の達人ですが、恋愛にプレスアルファ何かを加えるのも上手な方で、今回の県庁おもてなし課は恋愛に仕事と地元愛を加えているすごいものになっているのです。登場人物の恋愛模様ももちろんのこと、そこに自分の仕事への情熱や住んでいる場所、地元に対する深い愛情を再認識するところがしっかりと描写されているので誰が読んでも楽しめるものになっています。読み始めたら面白いので案外すぐに読み切るかもしれませんね、読書の秋にピッタリでお勧めですよ。(30代女性)
桜井亜美「幸せな恋のはじめかた」
桜井亜美「幸せな恋のはじめかた」が恋愛小説で一番おすすめの理由
蘇生技能士という、特殊なお仕事の世界で働いている女の子が、経営者との長い不倫に悩み苦しんでいるとき、ふいにい込んだ、失恋した男の子の「心を蘇生してほしい」という依頼から、カウンセリングのような事をしているうちに、恋する自分の気持ちにも気づき、幸せになれる道を探していく話。 不倫事態は、そんなにありふれている事ではないだろうけど、煮えきらない彼氏に悩んでいたり、自分の本当の気持ちに、蓋をしている女の子に読んで貰いたいと思う作品。素直になることや、自分に向けられる、他の男性からの視線を受け入れる事など、道は沢山あるんだって事を、教えて貰ったから。(30代女性)
平岩弓枝「幸福の船」
平岩弓枝「幸福の船」が恋愛小説で一番おすすめの理由
結婚間近だった主人公が婚約者の本性を知って破談し、傷心ながらも世界一周の船旅に出る話です。船上の色々な人々や出来事にあいながら徐々に元気を取り戻し、素敵な男性に出会うのですが、自分の過去に囚われてなかなか踏み出せない所に共感できました。しかし最後には、自分の愚かな所を認めなければ愛されたい人に愛されないと前に踏み出す所には、読んでいて勇気を与えられました。 私自身も恋と仕事を同時に失い、呆然としていた時に読んでいたので、この本のおかげで社会復帰、また新たな恋愛、そして結婚にもつながったと思います。(30代女性)
ジェーン・オースティン「高慢と偏見」
ジェーン・オースティン「高慢と偏見」が恋愛小説で一番おすすめの理由
ジェーン・オースティンの作品の一番の魅力は登場人物がどの人物も個性的で、人物描写がとても巧みに生き生きと描かれているのでどんどんストーリーに引き込まれます。言葉遣いも美しく丁寧でウィットやユーモアが感じられるところも大きな魅力です。また今とは違う価値観の昔の時代を生きる人達の悩み、心の葛藤や世間の目を気にしながら噂話のタネにならないように気を付けて日々生活を送っている様子も良く分かりますのでイギリス摂政時代の女性目線で描かれていますので当時の生活を少し垣間見ることができます。登場人物は好感度が高いのでページをめくる手が止まりません。(30代女性)
江國香織「左岸」
江國香織「左岸」が恋愛小説で一番おすすめの理由
別々の人生を歩んできた二人の主人公が、再会し互いの変化に戸惑いながらもまた歩み寄ろうとする姿にもどかしいながらも感動しました。 恋多き、主人公の女性の生きざまは自分と共通するところがあり情熱的に人を愛し、傷つき、それでもまた人を愛する姿は人間の本質のようで心にぐっと刺さるものがあります。 江國さんらしい、細やかな情景描写はまるで目の前で映画を見ているかのようで物語にどんどん引き込まれていきます。冷静と情熱の間以来の辻仁成さんとの共同作品である点もファンとしては注目すべき一冊でした。(20代女性)
瀧羽麻子「左京区七夕通東入ル」
瀧羽麻子「左京区七夕通東入ル」が恋愛小説で一番おすすめの理由
京都の大学生のお話。 大学生いいな!っておもうし、主人公の花ちゃんがかわいい! たっくんとヤマネくんとアンドウくんの男の友情?もなんだか微笑ましいし、こういう友達に囲まれた大学生活送りたかったなあと感じます。 花ちゃんの恋敵は数学なんだけど、徐々にたっくんの気持ちが少しずつ花ちゃんに向いていって…。 就職を機に東京にいく花ちゃんが、住んでた家をたっくんに引き渡したり!なんかもうキラキラ…w 男3人と花ちゃんって構図がなんだかドラえもんチックだけど読んでて楽しくなるお話です。 あと京都にいきたくなる!(30代女性)
有川浩「阪急電車」
有川浩「阪急電車」が恋愛小説で一番おすすめの理由
阪急電車の駅ごとにストーリーが短いながらも濃密でときめきが感じられます。最初の話が、婚約破棄を申し立てられるものであり、とても衝撃的ですが、しっかりと落とし所を踏まえた復讐と電車の中で出会うお婆ちゃんの厳しくも優しい一言が胸に響きます。また、電車の中での男女の出会いが絶妙かつ、巧妙で読んでいてとても引き込まれてしまいます。少ないとは思えない量ですが、ついつい読んでしまう不思議な魅力を持っており、一気に読むことができます。(10代女性)
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ「若きウェルテルの悩み」
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ「若きウェルテルの悩み」が恋愛小説で一番おすすめの理由
ある意味最も有名な恋愛小説だと思います。なにせ、「ウェルテル効果」という社会現象の名前の由来ですから。この効果を知らない人は、ネタバレが含まれますので、それを嫌うなら調べる前にこの18世紀の小説を読んでください。 18世紀の書簡体小説で、一見難易度が高いようにも見えますが、岩波文庫を始めとする邦訳に読みやすいものが揃っています。このような古典は時代背景や歴史を知っていないと楽しく読めないことも多いのですが、『ウェルテル』は当時のドイツの事情を知らなくても十二分に楽しめます。おすすめです。(20代男性)
乙一「手を握る泥棒の物語」
乙一「手を握る泥棒の物語」が恋愛小説で一番おすすめの理由
冴えないデザイナーの青年は、盗みを働くために旅館の壁に穴を開けます。そこで手に入れたものは、現金や宝石などではなく人の手でした。薄い壁越しに手と手が触れ合うことで、次第に愛情へと変化していきます。二人のやりとりの展開から目が話せません。ミステリー要素もあるので、恋愛小説が苦手な方にも読みやすいでしょう。10代をターゲットにしているので、頼りなかったり、もどかしい場面もあります。賛否両論ありそうですが、私のお勧めする一冊です。(30代女性)
朝丘戻「春恋。」
朝丘戻「春恋。」が恋愛小説で一番おすすめの理由
この小説は2003年にコバルト文庫から出たBL小説です。 受験生の美里と家庭教師のアキとの切ない恋を、作者のあとがきにある通り春夏秋冬に落とし込んで描かれています。 美里の恋心、嫉妬や諦め、戸惑いや葛藤。成長期には誰にでもあったであろう覚えのある漠然とした焦り。色んな想いを抱えながら成長していくそんな美里を次第に大事に想うようになってゆくアキ。 最後は違う道をゆくことになる二人ですが、互いに大事に想い合うあり方にとても引き込まれます。(20代女性)
江國香織「神様のボート」
江國香織「神様のボート」が恋愛小説で一番おすすめの理由
『少しばかり、狂気じみている』 そんな気分にさえなってしまうような、ただひたすら『愛』に向かって突き進む母と、コントラストとして描かれるその娘。二人のそれぞれの視点から語られる、母娘の人生を追体験するような本作です。 母親の、『愛するあの人にまた出会う』という、漠然とした目的のみで生きている姿に、そこまで強い愛を、自分自身は持てるだろうか、と考えさせられます。答えはいつも、否ですが。 だからこそ、愛する気持ちが揺らいだとき、自分の愛が相手に届いているのか不安になるときに読むと、『愛』そのものを全肯定されているような気分になれます。 娘視点ではまた違う読み方ができますが、母親が最終的に『愛するあの人』と再び会えるので、途中悶々とする場面は多々ありますが、読後感は決して悪いものではありません。(30代女性)
石田衣良「親指の恋人」
石田衣良「親指の恋人」が恋愛小説で一番おすすめの理由
当時新鮮だった中村佑介のイラストで飾られた表紙に惹かれ購入しました。 タイトルからしてセンチメンタルなお話かな?と思い読み進めていくと、結構な悲恋! フィクションはハッピーが好きなので、こういう恋の形を読み、どっぷりと世界に浸かるという感覚は新鮮でした。 恋というのは楽しく、カラフルなものだけれど、時と場合によっては狂おしい程の気持ちにもなってしまう。 当たり前にしている関係こそが尊いものだという事を、この作品を通して教えてもらいました。(30代男性)
山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」
山崎ナオコーラ「人のセックスを笑うな」が恋愛小説で一番おすすめの理由
この小説は、19歳のオレと39歳のユリとの恋愛を描いた作品です。 タイトルを見る限り、エロティックな小説を想像してしまう人も多いかと思いますが、純朴なオレの視点から描かれる純真な恋愛小説です。 美術学校に通うオレは、美術学校の講師であるユリに対して恋心を抱きますが、 既婚者で夫がいる20歳も年上のユリは若い男の心を弄ぶように、二人の関係を親密にし、時には冷たく突き放します。 障害の多いユリとの恋愛や将来に対して大きな悩み、翻弄されていくオレの心情はとても共感できますし、 切なく若い頃の自分を思い出します。 落ち着いた雰囲気のストーリーに甘酸っぱい気持ちを味わえる恋愛小説です。(40代男性)
片山恭一「世界の中心で愛を叫ぶ」
片山恭一「世界の中心で愛を叫ぶ」が恋愛小説で一番おすすめの理由
自分はこの小説を読んだきっかけはタイトルのインパクトが強かったからそこに惹かれて購入しました。 とある地方都市(自分が読んで感じた場所は四国地方)の高校生の朔と亜紀が惹かれあって恋人になり、幸せな普通の高校生カップルとして日々を過ごしていくのですが亜紀には白血病という病気を抱えていました。 日が経つにつれ、亜紀の体は弱っていきます。 そして、彼女は死んでしまいます。 朔は好きな人を失う悲しみと亜紀が二度とこの世にいない時間を過ごすことになります。 たぶん、自分が思う世界の中心とは好きな人の為に過ごす時間を好きな人の心に寄り添って共感する時間のことだと思います。 小説もあり、ドラマもあり、映画もあり、舞台もありと様々な媒体でこの作品は出ていますが自分はやはり原作であり原点の小説版をおすすめします。(30代男性)
メイ「赤い糸」
メイ「赤い糸」が恋愛小説で一番おすすめの理由
赤い糸は恋愛携帯小説であり、芽衣という1人の女の子が主人公であります。芽衣の恋愛だけでなく、取り巻く友情の人間関係や家族関係にも様々なストーリーが展開され、はらはらドキドキを感じながら読み進めることができます。ハッピーエンドな事ばかりではなく、芽衣がさまざまな困難、苦労、不幸を乗り越え、乗り越えたからこそ手に入れることができる幸せや絆を受け入れていく感動的なストーリーでもあります。楽しむだけでなく、芽衣を取り巻く環境や芽衣自身についてとても考えさせられる点がとてもおすすめです。(20代女性)
佐々木丸美「雪の断章」
佐々木丸美「雪の断章」が恋愛小説で一番おすすめの理由
高校生の時に初めて手に取り、夢中で読みました。ストーリーは、現代版のシンデレラのようなお話です。 孤児である主人公が幼い頃迷子になった時に親切な青年に助けられる。その数年後、引き取られた家でいじめを受けて逃げ出したところに偶然現れるのがその青年です。 奇跡的な出会いを経て、少女はその男性に育てられることになります。青年やその友人、周囲の人々の優しさの元で成長していく主人公。お互いに大切な存在でありながら、運命的な出会いから成り立つ状況に葛藤を抱き合う二人の姿にもどかしさを感じてしまいます。 美しい文章と象徴的な『雪』の描写に惹き込まれること間違いなしの作品だと思います。(40代女性)
角田光代「曾根崎心中」
角田光代「曾根崎心中」が恋愛小説で一番おすすめの理由
言わずと知れた名作を角田さんがみずみずしい文体でリメイクしています。ヒロインの視点で話が展開していくのですが、愛し合っているという主旨のことが地の文にハッキリ書いてあるにもかかわらず読んでいるこちらは相手の男への不信感を募らせていく、という不思議な仕様になっています。この不気味さ、ぜひ体感していただきたいです。その一方で誰かを恋焦がれることの切なさもひしひしと伝わってきます。要とも言うべきラストの心中シーンは原点のような騒々しさはなく、清々しささえありました。(20代女性)
谷瑞恵「想いでのとき修理します」
谷瑞恵「想いでのとき修理します」が恋愛小説で一番おすすめの理由
1~4まで続くお話ですが、もっとも恋愛小説的なのは、1だと思います。二人がであって、恋が始まり、4では、結婚について考えるところで話しが終わります。全巻、短編で、謎解きやファンタジー要素もでてきます。ただ、主人公の女性が、失恋したばかりで新しい恋になかなか踏み出せなかったり、なかなか心のうちをさらけだせなかったり、その心情や恋人になる男性の描き方が非常に好きです。胸がちょっときゅん‥とします。なんだか、ういういしいかんじもします。ミステリーとしても、軽いのでとても読みやすいです。(40代女性)
村山由佳「天使の梯子」
村山由佳「天使の梯子」が恋愛小説で一番おすすめの理由
主人公は、大学生の男の子なんですが、バイト先で8歳年上の元担任の先生と再会します。 彼が年上の彼女に憧れていく様子と、愛情に変化する切ない感覚が繊細に描かれています。 また、先生の夏姫さんにも過去があり、主人公の男の子にも家庭の過去があり、切なく伝わってきます。 過去から這い上がる為のもがきや、おばあちゃんの愛情がもたらす愛と後悔が描かれ、文章の繊細さや美しい透明感があります。 読み終わった後に、涙が伝うような、深い安心と温かさが染み渡る作品です。(40代女性)
綾崎隼「吐息雪色」
綾崎隼「吐息雪色」が恋愛小説で一番おすすめの理由
とにかく切ないラブストーリーです。最初に言っておきますが、涙なしでは最後まで読めません。主人公は、妹と2人で生きていた女の子です。図書館の司書と出会い恋に落ちます。真っ直ぐに彼へ想いを育んでいくのですが、司書には、失踪した妻がいたんです。その痛みを知った主人公は、自分の気持ちを噛み殺し、司書の幸せを願います。 主人公の気持ちは届かなくて、叶わない。でも、想うことはできる。そんな主人公自身にも抱えきれないとても哀しい過去があったのです。最後まで読むと、もう一度読みたくなります。とても哀しいけれど、ぐっとひきよせられるお話です。(20代女性)
白川道「冬の童話」
白川道「冬の童話」が恋愛小説で一番おすすめの理由
主人公の聖人とそらの清らかで美しいラブストーリーです。まさに大人の童話のような。 捨て子から出版社の社長までのぼりつめた聖人と、ピュアで美しく、天性の才能に恵まれたそらの純愛。 そして重い病。普通なら陳腐に思えてしまえそうな設定にも、周囲を含めた人物の魅力で素直に引き込まれて一気に読んでしまいました。 この小説では、本来最後にもってくる場面を最初にもってきているので、全部読んだ後にもう一度最初に戻って読むと、二人が辿った愛の軌跡が分かり、胸を締め付けます。(30代女性)
伊集院静「白秋」
伊集院静「白秋」が恋愛小説で一番おすすめの理由
おそらく一番最初に読んだであろう純文学の恋愛小説だから、30年経った今でもとても印象に残っています。病弱の青年と花を生けにくる女性。嫉妬する看護師。そして女性が身ごもった直後に青年は亡くなってしまうという、ありがちな設定なのですが、そんなどこにでもあるような話をここまで読者を引きつけて描くとは、見事だと思います。一字一句の表現がとても繊細で、読んだ後は切なくなりますが、力強く生きていこうと思わせる作品です。(40代女性)
中田永一「百瀬、こっちを向いて。」
中田永一「百瀬、こっちを向いて。」が恋愛小説で一番おすすめの理由
この本は自分のことを「人間レベル2」と称するような男子高校生が主人公です。教室の隅っこにしか居場所を与えられず、自分に何一つ自信を持てず、女子と話す事はおろか友達さえもほとんどいない、そんな高校生活から青春を取り上げられてしまっているような男の子が、青春の象徴とも言える恋に出会い、その恋にもがく姿が瑞々しくて、純粋で、真っ直ぐで、切なく感じます。また、主人公を取り巻く主要人物3人は少々身勝手な3人です。恋人がいる先輩と付き合っている女子高生・百瀬。百瀬と付き合いながらも、裕福なもともとの恋人との関係を断つことが出来ない先輩。彼氏が浮気しているのを知りながらも、それを隠して恋人でい続ける先輩の彼女。とても自分勝手だなと思うのに、どの人物も嫌いになれないのは、そんな自分の好きだという気持ちに正直で、恋に全力な姿が、まさに青春の若さであり、キラキラして見えるからだと思います。(20代女性)
林真理子「不機嫌な果実」
林真理子「不機嫌な果実」が恋愛小説で一番おすすめの理由
不倫を繰り返す既婚女性が、相手の男性と数々の恋愛をする。遊びと割り切って接してくれる男性もいれば、彼女にのめり込むあまり旦那との離婚をせがんで重たくなる男性も。こちらが遊びのつもりでも、だんだん相手にはまっていってしまい、旦那との安定した夫婦関係が崩壊していってしまう。彼女の行動は行き過ぎていると思いながらも、そんな彼女の思考にはなんとなく共感できる生々しさがあり、この先彼女がどうなるのかと気になって読む手が止まらなかった。(20代女性)
山田詠美「放課後の音符(キーノート)」
山田詠美「放課後の音符(キーノート)」が恋愛小説で一番おすすめの理由
最初はティーンネイジャーの学園生活について書かれた小説だと思いましたが違いました。主人公の女の子はまだ高校生ですが、そのヒロインが大人になっていく過程でする恋愛がすごく印象に残っています。幼馴染の男の子にある時から、恋心を抱くようになり、でも相手は自分を女の子の中で一番何でも話せる相手としか見ていなかった。でも彼も、色んな経験をして少しづつ大人になり綺麗になっていく彼女をみている内に恋に落ちていきます。その様子が素敵でした。(40代女性)
沖田円「僕は何度でも、きみに初めての恋をする。」
沖田円「僕は何度でも、きみに初めての恋をする。」が恋愛小説で一番おすすめの理由
この物語は情景がたくさん記されています。それを自分の頭で想像しながら読んでいくとまだ見たことのない綺麗な景色を感じることができ心が落ち着くように感じます。ハナにもセイにも悩みがあり、二人で乗り越えようとしますが、悲しい現実が待っています。ですが、セイは悲しさを乗り越えてまた新しいスタートを踏み出します。最後には涙がすうっと流れるような物語です。ひとりで静かに読みたくなる本です。悩みなどがあるときひとりで考えるためにまた読みたいと思いました。(10代女性)
盛田隆二「夜の果てまで」
盛田隆二「夜の果てまで」が恋愛小説で一番おすすめの理由
大学生と人妻の逃避行物語。主人公は、バイト先のコンビニで、マーブルチョコを万引きする美しい女性に心ひかれる。女性は、しがないラーメン屋の若妻だった。彼女が大学生の下宿先に出前のラーメンを届けに来た時から、2人の運命の歯車が回り出す。冬の北海道から東京へ。行く先々で、彼らが出会う人たちも魅力的。電車で出会うゴージャスな夫婦が、実は驚くような仕事で生計を立てていたり。その夫婦に翻弄されながら、2人の心は少しずつすれ違い始める。やがて訪れる意外な結末。自然でリアリティあふれる恋愛描写や、感情がほとばしる2人の様子など、読んでいて胸が苦しくなるほど。切ない恋の行く末が気になり、一気読み間違いなしの作品です。(50代女性)
宮本輝「愉楽の園」
宮本輝「愉楽の園」が恋愛小説で一番おすすめの理由
タイが舞台の小説です。タイの日常やどんな国かというところ、謎めいている部分がタイに行ったことがない人にでも容易に入り込んで行けそうなくらいとてもうまく表現されています。その中でたまたま知り合った日本人同士の恋愛が決してくどくなく描かれていて、実際タイに行ったことがあったり、東南アジアが好きな方には特に読みやすい小説です。主人公の恋愛の形だけではなく、お国柄というか色んな恋の形があるということを感じられる1冊です。(30代女性)
江國香織「落下する夕方」
江國香織「落下する夕方」が恋愛小説で一番おすすめの理由
失恋した人に是非読んでもらいたいと思う一冊です。 主人公がゆっくりと時間をかけて失恋し、そして立ち直る話というととてもしっくりきます。主人公が失恋するきっかけとなった女性が読者から見ても魅力的で憧れる女性も多いのではないかと思います。 現実ではそうありえない設定であるのに何故か現実味があり、とても文章が美しいので不思議とすんなり読めてしまいます。 失恋がテーマだからといって暗く、ドロドロとした話というわけではなくほのぼのとしており、ぽっかりと空いていた心の隙間を埋めてくれる、そんな小説です。(10代女性)
橋本紡「流れ星が消えないうちに」
橋本紡「流れ星が消えないうちに」が恋愛小説で一番おすすめの理由
特に女性なら深く共感できるだろうから。主人公は恋人に先立たれた女性なのだが、この作者はとにかく女性の心理描写がうまい。相手を失って哀れな主人公というだけにとどまらず、失う前の恋愛模様やその後立ち直っていく過程も丁寧に描かれているので、胸が擦り切れそうなほど切ないのに読後感は爽やかである。話もすごく複雑というわけではなく読みやすいため、誰でも恋のドキドキやそれが終わるときのつらさを一冊で味わえる本だと思う。(10代女性)
ベルンハルト・シュリンク「朗読者」
ベルンハルト・シュリンク「朗読者」が恋愛小説で一番おすすめの理由
15歳の少年と大人の女性の恋愛物語。近くにいるのにどこかお互い遠い存在であるという感覚が、物語全体を通じて漂っています。 単なる恋愛ものではなく、ナチスドイツ時代の歴史的背景が深く絡んだ、重厚なストーリーとなっています。 暗い過去を抱えていても、やっぱり人として誰かを好きになったり愛したりする気持ちは消えないのだということを 強く突きつけられる小説で、じっくりと自分の過去や未来について考えたいときなどに、ふと読み返したくなる作品です。(20代女性)
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