読書好き100人に聞いた!筒井康隆おすすめ作品ランキング

 

筒井康隆おすすめ作品ランキング

読書好き100人の方に筒井康隆さんの作品でおすすめの作品をお聞きし、ランキング形式でまとめました。名作揃いのランキングとなっております。ぜひ読書の参考にしてみてください。

 

10位タイ.筒井康隆「にぎやかな未来」(2票)

筒井康隆「にぎやかな未来」がおすすめの理由

短編集です。一冊に41の短編、わずか5行という作品もあります。「ショートショートは星新一」という固定観念を壊してくれました。しかも、解説が星新一というのが面白いです。ブラックユーモアが豊富で、22世紀はこのような世界になっているのでしょうか。(30代女性)

近未来のショートショート集。笑いあり、驚きあり、気持ち悪さあり、哀しみあり。面白さは、本の内容が一部現実化していることであり、発想が現実をはるかに超えているところである。オチを想像しながら読んだが、全て想像を超えるものばかりだった。(30代女性)

 

 

10位タイ.筒井康隆「パプリカ」(2票)

筒井康隆「パプリカ」がおすすめの理由

映画「インセプション」の元ネタになった小説。夢か現実か常に混乱するような感覚、錯綜するバグのような場面の連続。この発想と疾走力が素晴らしい。読んだ人によって見解が異なるかもしれないので、本作を読んだ人と話すのも楽しいと思う。(30代女性)

フロイトの夢分析を思わせる精神論的な匂いのする、はちゃめちゃでパワフルなエンターテインメント小説です。ストーリーがどうかというより、ただただ文章のテンポがいいのと、頭で映像化できそうなビビッドな描写がつづき、あっという間に読めてしまいます。この作家らしさが良く表れている小説だと思います。(40代女性)

 

 

10位タイ.筒井康隆「宇宙衛生博覧会」(2票)

筒井康隆「宇宙衛生博覧会」がおすすめの理由

とんでもなくグロテスクな短い話が多く収録されているから。読んでいていや、あってもおかしくないと想像がつくところが怖い。一番印象に残っているのは顔面崩壊という話でどど豆という豆の調理の仕方の説明から入るのだがこの豆の調理にはコツがいり、ほんの少しの失敗がどんどん重なって顔面崩壊に繋がっていくという話。圧力ガマを使うといつもこの話を思い出します。(40代女性)

日本経済がバブルに沸き元気だった頃に初めて読んだ筒井作品。短編集ですが中でも一番好きなのは「関節話法」関節を鳴らして会話する宇宙人と通訳として対峙する主人公の話ですが結末に向けて繰り広げられるシュールでアバンギャルドな喜劇に抱腹絶倒です。飲み会などで必ず話題になり、何回も読み返し終いには全ての「誤訳」を暗記してしまいました。その後日本がデフレに陥り、自身も人生の波のそこに沈む時期もあり気持ちが塞ぐことがありましたが、そんな時はこの本を読み返し腹がよじれるほど笑って気分転換を図りました。ボロボロになってもまだ蔵書の中に入っている一冊です。(50代男性)

 

 

10位タイ.筒井康隆「鍵」(2票)

筒井康隆「鍵」がおすすめの理由

小説『鍵』は人生の悪夢に似ている。若い時に勢いやその場限りでやってしまってそのまま忘れてしまっていることが、増殖しすさまじい姿になって自分に還ってくるという悪夢。高校生の時に読んだが非常にリアリティを感じたのを覚えている。自分の中ではホラーというよりある種の真実、「人生とは尻ぬぐいである」という。しかし、主人公が捕らわれた過去に戻っていく時ある種の諦念観、郷愁までも感じてしまうのである。(40代女性)

ホラー短編集ですが、ホラーといっても幽霊やスプラッタ物とは一味違います。天才的な狂人・筒井康隆の描くホラーは人間の悪意を寄せ集めたような、吐き気を催すような類のものです。ですが、何か惹き付けるものがあり読み始めてすぐにその世界にはまります。この短編集に収められた作品は良作揃いです。衝撃的な展開が続きますが、読み始めたら手が止まりません。最後まで全力疾走で筒井康隆の世界を楽しませてくれます。(30代女性)

 

 

10位タイ.筒井康隆「最後の喫煙者」(2票)

筒井康隆「最後の喫煙者」がおすすめの理由

『自選ドタバタ傑作集① 最後の喫煙者』をおすすめしたい。体調不良の日には「問題外科」のような話はグッタリ来るが、「急流」「最後の喫煙者」「万延元年のラグビー」等の、スピード感溢れるストーリー展開は本当に魅力的だ。特に「最後の喫煙者」はわずか20ページ程度の超短編にも拘らず、主人公は何と波瀾万丈な運命に身を任せることになるのだろう。圧巻のストーリー展開で、一気に読ませます。(40代女性)

品行下劣、ナンセンス、非論理的。だけどそれがおもしろいのだ。ほとんどの作品にオチらしいオチはなく、ただワンアイディアだけで短編を描ききる度胸も、圧倒的な文章のセンスによって最後まで愉しく読ませる手腕はやはり筒井さんならでは。(30代女性)

 

 

10位タイ.筒井康隆「農協月へ行く」(2票)

筒井康隆「農協月へ行く」がおすすめの理由

近未来、農協の方々が月へ旅行に行って宇宙人と出会う話です。とにかくハチャメチャで漫画の様な物語なのですが、小さなオチと壮大なオチがあって笑ってしまう短編です。もう40年位前の作品ですが、他のちゃんとした(失礼)小説よりもこのへんの作品が筒井氏の原点ではないかと私は思うので、読んでみる価値はあると思います。ちなみに筒井氏は、この時分からあのタモリさんと友達だそうです。(50代男性)

短編集だが表題作が一番印象に残っている。初めて読んだのは日本がバブルに突入してゆくイケイケゴーゴーの頃。海外のブランド物を漁り、不動産や絵画を買い占め、そんな日本人旅行者が白人社会から冷たい視線で見られていた時代。農協という眼鏡を通した自己風刺を見る気分だった。今、来日観光客のマナーに顔をしかめるもののちょっと前は自分たちがこういう顰蹙を買っていたんだね。(40代男性)

 

 

8位タイ.筒井康隆「ロートレック荘事件」(3票)

筒井康隆「ロートレック荘事件」がおすすめの理由

ロートレック荘に集まった男女。避暑を楽しむはずが、殺人事件に巻き込まれて行きます。「オレ」が誰なのか分からないまま、読み進めて行くと面白いのでしょうか?嫌な違和感がずっと残り、推理を楽しめませんでした。(30代女性)

ミステリはお好きでしょうか?ロートレック荘事件は、叙述トリックを用いたミステリの傑作です。「アクロイド事件」のようにフェアプレイのラインを限界まで攻めていますが、「春と夏の奏鳴曲」ほどの荒唐無稽さは無く、文章を読んで論理的に犯人を導けるフーダニットです。筒井流の、極上のレトリックが散りばめられています。筒井康隆氏の短編・中編と言えば、卓抜したアイデア・時には常識を凌駕してしまうほどの意外性。そんな氏がミステリ界隈に参戦、ということでどんな風変わりな舞台になるのかとワクワクしながら購入しました。題材は【古典的】とも言えるクローズドサークル。孤立した山荘。意味深な絵画。怪しげな管理人。因縁のある登場人物たち。テンプレートを切り貼りしたような舞台設定になっております。しかし、読了後、印象は一変すると思います。過去に読んだ叙述トリックのなかで、「星降り山荘」等と並んで上位に入ります。オススメの理由は、1.ラストのどんでん返し。最小限の舞台・少ない登場人物にも関わらず、意外な真相が導かれていること。2.フェアプレイのミステリであること。3.筒井康隆氏が書いた数少ない本格ミステリであること。叙述トリック系の本格ミステリがお好きな方にオススメ致します。真の意味で「行間を読む」ミステリです。(30代男性)

ネタバレになるので詳しいことはあまり書きませんがとにかく叙述トリックが秀逸でまさかこんなことだなんてと全く思わせないような展開で本当に騙されてしまいました。思わずもう一度最初から読んでしまいたくなるような本です。私は思わず二度読んでしまいました。(30代男性)

 

 

8位タイ.筒井康隆「旅のラゴス」(3票)

筒井康隆「旅のラゴス」がおすすめの理由

筒井康隆氏の著書は、中学生~高校生の時期に読み漁りました。中でも、将来への不安や期待に入り乱れていたその多感な時期に「旅のラゴス」この本に出会えたことが今の自分を作る1ピースになっていると感じています。一生涯をかけて旅を続けるラゴスに感情移入しながら、その人生を追体験することで、自分自身の精神が成長したことを確かに感じました。今でも小説は、旅やSFをテーマにしたものが好きで、ロードムービーには、あらすじだけでワクワクしてしまう自分がいます。(40代女性)

主人公のラゴスが別世界を旅する話。舞台は牧歌的でファンタジー。探検的な要素がつまった連作だけれど、旅行記と書いた方がしっくりくる、心踊るというより哀愁を感じる作品。ラゴスの、信念を貫く自分に正直な生き方に胸を打たれました。(30代女性)

新潮文庫版がひっそりと、しかし着実に版を重ね、多くの読者を獲得しています。架空の土地を旅するラゴスが、その旅の途中でさまざまな人と出会い、不思議な事件できごとに遭遇する。と、書くと、なにやらロールプレイングゲームのようですが、この作品が発表された当時にはまだRPGなんて言葉も知られていません。すぐれた作家の持つ、先見性がこの小説にはあります。また、旅を続けるなかで、主人公やサブキャラクターに変化が起きていくあたりは、良質な「成長物語」といえるでしょう。小説の面白さを知り尽くした著者ならではの作品は、読後感は爽快にして、物語を読む楽しさにあふれています。(50代男性)

 

 

4位タイ.筒井康隆「笑うな」(4票)

筒井康隆「笑うな」がおすすめの理由

強烈な皮肉があり、どことなく漂う不穏な雰囲気があり、恐ろしい狂気がある。ブラックユーモアなショートストーリー。数ページなのに面白さが詰まってっている。設定も面白いし、テンポも良く、落語のようなオチも外さない、さすが筒井康隆さん。(30代女性)

短いお話が沢山の本「笑うな」ですが、この中でも近年、福井江太郎さんの日本画で絵本にもなった「駝鳥」がとても印象的です。面白いというか、結果はなんとも後味の悪い感じなんですが、なるほどな。納得させられる魅力的なお話です。絵本になったのを見た時、これは子供向けなんだろうか?!とちょっと疑問でしたが、福井さんの絵の迫力が筒井さんのお話をもうプッシュしてくる感じで圧倒されました。(40代女性)

ブラックユーモアなショートストーリー。数ページなのに、面白さが詰まっている。設定が面白いし、テンポがいいし、落語みたいなオチもはずさない。筒井さんの溢れ出る才能がこの作品には詰まっている。読者への挑戦ともいえる作品。(30代女性)

筒井康隆さんの短編集です。ブラックジョークがどぎつくて、笑っていいところなのか分からなくなる、そんなところもこの作品の狙ったとこなのかもと思うとやられたなあ、って気分にさせられます。完結は自分で考えろと言わんばかりに放り出されるので想像力を掻き立てられるので、読むだけではなく考えるので色んな意味で楽しめます。(20代女性)

 

 

4位タイ.筒井康隆「大いなる助走」(4票)

筒井康隆「大いなる助走」がおすすめの理由

文学賞の選考を題材にした作品です。有名な文学賞はどのような方法また基準で選考されるのか、興味があるところです。これはという人が賞を受賞していないなど、外部から見ると不思議な点もあります。それらに対する答えになるかわかりませんが、虚実入り交じった物語として読めます。(60代男性)

同人誌で小説を書いている作家が直木賞に落選して、選考委員を殺して回るという話です。たぶん人が惹きつけられるのは、クライマックスの殺人場面だと思います。場面のカットを多用して、サスペンスが盛り上がるように書かれていますから。ただ、出だし部分の言語感覚に、この著者の才能を見ることができると思いますので、これから読まれるかたは、少し注意して読んでみてください。(60代男性)

筒井康隆本人が何回もの直木賞落選に怒り、作者自身が主人公のモデルとなって、審査員や出版社批評家を次々と殺していく殺伐とした私怨に満ちたとんでもない作品。その後の筒井氏の活躍を考えれば、賞を与えなかった方に非があることは確かだろう。(50代男性)

筒井康隆はそれまで長編ではSFばかり書いてきましたが、この作品では珍しく「文学賞」という現実に密着した題材を扱っています。当時喧伝された理由のひとつが、ラストで殺されてゆく作家たちのモデルは誰か、という点。直木賞を取れなかった筒井康隆が、意趣返しをしたのでは、と勘ぐられたのです。現在読み返しても、確かにモデルは誰なのか、知りたくなります。(50代男性)

 

 

4位タイ.筒井康隆「日本以外全部沈没」(4票)

筒井康隆「日本以外全部沈没」がおすすめの理由

表題作のタイトルを見て、小松左京先生の作品と相関性があると思ったら(解説にありましたが、小松先生に了解を得て書かれたものだそうです)、立ち位置が全く逆な上だけじゃなく、オチがまるで4コマ漫画でも見ているような印象だったんですが、小説で4コマ漫画的な表現って、できるんだなぁと感心したものです。作品内に登場する世界中の著名人は、流石に書かれた当時の人たちなのでちょっとピンとこないものの、最初から最後まで小松作品のパロディではなく、筒井作品ならではの毒が籠っててとても楽しめました。(50代女性)

日本沈没のブラックパロディ。この発想は流石筒井康隆だと思わせる作品。本家の日本沈没がハイボリュームであるのと比べると本作は短編。であるがゆえ、心地よいスピードで物語が展開していく。しかしそんなスピードの中でも様々な人間ドラマが進行していき、極限状態であるがゆえの価値観や常識がすべてひっくり返る。そして最終的には日本列島も沈没して終わるというオチつき。さくさくと読めて良い暇つぶしになる一冊です。(30代男性)

映画にもなった小松左京の「日本沈没」のパロディ版なのだが、発想がすごい。日本以外のすべての国が沈没してしまい世界中の権力者たちが日本に集まって来てしまう。当然、一くせも二くせもある人達が集まって来るのだからすったもんだがあるわけで、それがまたおもしろい。とにかく、発想がすごい作品。(30代男性)

筒井先生のユーモアが出ていると思うからです。私は映画から本に行きました。映画のなかでは「絶対にあり得ないだろ」ということだらけだったので、本ではどうなっているのか気になって読みましたがそのままでした。内容はタイトルの通りなのですが、日本に外国人がたくさん来て物価が上がったりしていくのです。そこまでにある過程をぜひ読んでいただきたいです。くすくす笑いながら読める本です。(20代女性)

 

 

4位タイ.筒井康隆「文学部唯野教授」(4票)

筒井康隆「文学部唯野教授」がおすすめの理由

作家で大学教授の主人公が大学内の異様な縦割り組織や慣習などを描写していくのですが出版された当時まだ学生だった私は、ややアカデミックな講義描写の部分がよくわからなかったりしたのですが最近読み返してみたところ非常にわかりやすかったです。また、中高年のインテリ男性の猛烈な嫉妬深さのおどろおどろしさにも苦笑して読みました。一気に読めます。(40代男性)

小説を書きながら現代の文芸批評を講ずる大学教授が主人公で、弁舌鮮やかに初学の者にも分かるように批評の歴史とともに各理論を講義してくれます。講義と講義との間には若い女性との恋愛も投入され、主人公の構想する批評の「虚構理論」の展開が楽しみになって来る所で終わっています。続編が期待されます。(50代男性)

主人公の唯野教授が行う文学の授業と、作家という裏の顔を持つ彼の生活の話が、章ごとに交互に繰り返されるという構成の小説です。とりあえず、唯野教授とその周囲の人々の無茶苦茶っぷりが可笑しい。ある意味爽快です。大学の教授には時々変な人がいますが、それを皮肉っているような小説です。馬鹿馬鹿しいですが、馬鹿馬鹿しいところがおすすめ。(30代女性)

本気の実験的な小説で面白いです。読んでいると、実際大学の講義を受けている気になるし、近くでドタバタコメディを観ている気になる。作家の教養が伝わってきて、それでいて知識のひからかしになってないから、作品に緊張感が保たれています。(30代女性)

 

 

2位タイ.筒井康隆「家族八景」(9票)

筒井康隆「家族八景」がおすすめの理由

初めて読んだのは10代でした。最近読み返しましたが、全く古さを感じさせません。人の心を読める超能力を持つ家政婦の七瀬を通し、心のドロドロした部分を、なんとも巧みに描き出しています。人の考えていることを知りたい思いますが、そんな力があるのは不幸なことかもしれないと思います。50歳過ぎて読むと、また新たな人間心理が見えてきて味わい深いものがあります。それぞれの年代で楽しめる作品だと思います。(50代女性)

当時本を読む前は子供心にテレパシーがあれば良いなあと思っていたが、この本を読んでテレパシーを持っている人の苦悩がわかった。本当にすごい能力を持っている人がいたとしても他人に知られないように生活しているのだと分かった。またこういう世界があるのだと驚いた記憶がある。(40代女性)

テレパスで人の心を読み取ることのできる七瀬という女性が主人公です。この主人公を中心に、いろいろな超能力者が集まってくるのですが、心を読み取る描写や、心を
読みとられた人の描写が秀逸で、筒井さん独特の文体の効果もあってぐんぐん物語に惹きこまれて行きます。心理学用語もいろいろ出てきて興味深いです。これは何度かドラマ化されていますが、多岐川裕美さんが初代の七瀬を演じられました。「家族八景」「七瀬ふたたび」「エディプスの恋人」とシリーズ化された3部作の一番初めの物語です。間違いなく筒井康孝さんのベスト作品のひとつと思います。(50代男性)

生まれつき相手の心をすべて読める能力を持った家政婦。彼女を通して見た8家族の人間模様を描いた小説。昭和48年の作品だけあって、描かれている場面は時代を感じますが、それだけに恨み妬み僻みといった人間心理は時代が変わってもそう変わらないんだなということが哀しいほだわかる。(30代女性)

他人の心が読める美少女七瀬が、ホームヘルパーとしてあちこちの家庭に勤務するという設定です。美少女であるがゆえに常に男性の好奇の目にさらされてかつ、心が読めてしまうゆえに、その直接的な欲望の感情が見えてしまうというホラーな部分があります。反対に、仏頂面の人間の奥底に人間愛が深く見えたりすることなどもあって
スリルが絶えない名作エスパーSFです。(40代男性)

人の心を読み取るという超能力を持つ女性が主人公のSFで、NHKでドラマにもなったと思う。当初は自分の能力を隠して、お手伝いさんとして一般家庭に入り込むが、やがて同じような力を持つ仲間を得て、敵対する組織と対決する。SFと逃亡劇のサスペンスの組み合わせがおもしろかった。好評だったためか、主人公の名前をとった「七瀬」シリーズとして、連作されていくのを、次々に読んでいったものである。(60代男性)

これが七瀬3部作の第一弾だということを知らずに、「七瀬ふたたび」や「エディプスの恋人」を先に読んでしまう人がいるが、やはりこの「家族八景」から読むのがおすすめです。テレパス七瀬がお手伝いさんとしての目を通して8つの家族の抱える闇が浮き彫りになる読み切り8編、第2作からは七瀬の苦悩に焦点を当てた長編と、作風が変わる。七瀬に訪れる危機も第1作と第2作以降ではずいぶん違う。想像だけれど、筒井康隆さんも第一編の執筆時点では、次回作を書くつもりなど全くなかったのではないだろうか。自分で描いた「家族八景」の七瀬と離れられなくなって、さらに苦悩を深く掘り下げてしまったのかもれない。超能力者の苦悩、マイノリティ、家族の闇といったテーマで、第1作だけで読んで終わったとしてもおもしろい本です。(40代女性)

人の心が読めるテレパスという人とは変わった能力をもつ主人公七瀬が家政婦として色んな家庭で働き、内情を覗き見るのが斬新で面白いです。人の心を読める能力をもつ物語は多分少なくは無いのですが、内容はとてもシビアなのに主人公の七瀬が淡白であっさりしていて淡々と読ませてくれるので重くなくて好きな作品です。(20代女性)

人の心が読める七瀬を主人公とした短編集です。人の心が読めるというと、なにかすばらしいことのように感じますが、この作品では否定的な見方をしています。人の心の醜さが見えてしまうことによる七瀬の苦悩が、主なテーマになっています。本当は美少女なのに、他人に目をつけられたくなくて、おかっぱにしてブスをよそおっている主人公がかわいそうな気がします。(60代男性)

 

 

2位タイ.筒井康隆「七瀬ふたたび」(9票)

筒井康隆「七瀬ふたたび」がおすすめの理由

テレパシー能力を持つ主人公・七瀬の、女性ながら力強く逞しい生き様が格好良く思えたから。特殊能力のせいで時に苦しみながらも、同じ能力を持つ仲間と共に生き抜く七瀬は魅力的に感じる。ハードな特殊能力モノの小説好きにお勧め。(20代女性)

七瀬シリーズ第二弾。確か、読んだは小学生か中学生の頃。若くて美しい女性なのに、超能力者=マイノリティとしての孤独、仲間や自分との葛藤や苦悩、行き場のなさや根無し草感…、こういうことを思春期のうちに小説で追体験できていてよかったなと思う。思い出しては何度か読み返したくなるので、若いうちに読むのがおすすめです。(40代女性)

私はやはり筒井先生はSF物が醍醐味だと思います。中でもこの作品は超能力者の苦悩が描かれますが、それは超能力者特有の悩みではなく、どこか私たちが思春期に感じた葛藤に本質的には近いように感じます。それゆえに、いくつになってもこの作品は読み返してしまうし、愛されるのだと思います。(30代女性)

テレパスの美しい娘の、その能力ゆえの苦悩に加え、彼女のような超能力者を襲う秘密組織とのサスペンスが冴えた作品です。サブキャラクターに少年を登場させ、少年読者の作品世界への没入にも成功しています。ストーリーテラーとしての筒井の魅力に溢れています。(50代男性)

様々な超能力者が出てきて、問題を解決しつつ悪い組織と戦う話です。家族八景の続きだが、家族八景のような物語ではなく、ファンタジーに近い話。七瀬は一層可愛くなったし、ストーリー自体もハラハラしながら楽しく読みました。(30代女性)

超能力者の宿命とか悲哀とか、そういう物語が好きな方に、七瀬三部作がおすすめですが、中でも自分が一番好きなのが2作目に当たるこの作品なので。謎の組織と超能力で戦う、小さな頃に見たアニメみたいでわくわくします。いや、七瀬のことを考えると、わくわくどころではないのですが、非現実的で、かといって3作目ほど話が大きくなりすぎていないので、ついて行きやすいと思います。(40代女性)

主人公の相川七瀬はテレパシーが使えるエスパーです。その能力を使いこなせるようになるまで、他人の考えが濁流のように流れ込んできて苦しんだり、思いを寄せた人や友人の本音を知ってしまい、人間不信に陥ったりという姿が描かれていて、超能力者も大変だろうなあとわが身に置き換えつつ読んでいた記憶があります。悩みながら成長する七瀬の姿に共感を覚えました。(50代女性)

高校生の頃、友人の勧めから最初に「家族八景」を読み、すぐに「火田七瀬」のファンになりました。その続編の「七瀬ふたたび」は、冒頭を読んで大きな衝撃を受けた事を覚えています。今読み返しても、展開がわかっているにもかかわらず同じような衝撃を受けると思います。夜の列車の中で「ノリオ」と出会った時の、あの七瀬の一言が、今でも忘れられません。(50代男性)

素晴らしい作品を持つ作家であり、多くの作品がドラマや映画になっていますが、とくに七瀬ふたたびは面白い作品だと私は思っています。超能力を持つ主人公の七瀬とそのまわりに引き寄せられるように集まる超能力者たちとの物語が繰り広げられていきます。(30代男性)

 

 

1位.筒井康隆「時をかける少女」(13票)

筒井康隆「時をかける少女」がおすすめの理由

筒井康隆さんの代表作で、私が何度も読み返している小説です。学生時代に初めて読んだ時と大人になってから読んだ時と、どちらもまったく変わらず胸がキュンとする物語です。読んでいるとラベンダーの香りがしてくるようです。(40代女性)

あまりにも月並みな選択かもしれませんが、主人公と同年代の頃に、読んだので、すごく鮮烈な印象で、七瀬のつらさを自分のことのように感じました。若い方に読んでもらいたい本だと思います。筒井先生は、難解に感じる本も多いのですが、このシリーズは誰でも完全に理解できるように書かれていると思います。(50代女性)

映画を見て原作を読んだのですが、原作小説の主人公が映画にあんな登場の仕方をしているとは思いませんでした…。高校生でも「人生をやり直せたらな」と思うことがあって、私もあんな能力が手に入ればどんな使い方をするかなとか考えるのが楽しいです。(10代女性)

タイム・リープという一度は誰でも夢見たことがあるお話だと思います。ファンタジーものにありがちな特殊能力を持ったヒーローが主人公ではなく、ごく普通の女子中学生が突然タイム・リープが出来るようになったというところが面白い設定です。主人公の和子の素直さと行動力が魅力的でした。(20代女性)

映画でもアニメでもなんどもリバイバルされている。少女が未来人の男性と恋愛をするという設定のおもしろさが受けているのだと思う。監督やリライトする作家にも様々な刺激を与えているようで、リバイバル必ずしも原作通りでないのも興味深い。思春期の少女の恋に対する憧れやはかなさが自分としては気に入っている。(60代男性)

やはり筒井初心者におすすめするのならこの本でしょう。ページ数も少なく、いささか現代ものとして読むには古臭い表現もあることはある。それでも現在までずっと読み継がれ、変奏を重ねながら何度も映像化されているのは、作品の核となるアイデアの妙と比類なき読後感ゆえのことでしょう。(40代男性)

若書きで文章は上手とは言えませんが、タイムスリップと青春恋愛ドラマとの組み合わせは絶妙です。NHKの少年ドラマシリーズをはじめ、映画化、アニメ化もなされ、それぞれが脚本家によって時代に合った面白いものになっています。石山透『続・時をかける少女』も逸品です。(50代男性)

少女が時間を行き来するというとてもファンタジーな内容で読むにつれて自分も引き込まれていくそんな気分が味わえる作品だから。恋愛要素もちょっとあったりして少女漫画のようなかんじでもあり、最後は感動してしまう何度も読み返したくなる内容だから。(20代女性)

学生の頃読書感想文でも書き、何度も読み返している作品です。SF小説ですが私は純愛の話でもあるといつも思います。記憶は無くなっても心の何処かに残っていて、ずっと会えるのを待っている。切なくて胸が苦しくなりますがとても素敵な事だと思います。続きをついつい考えてハッピーエンドにしたくなる一冊です。(20代女性)

映画やアニメ映画などで一般によく知られているが、その原作自体を読んだことがある人は少ないように思える。有名な割に非常に短い作品であり、読みやすく、筒井康隆さんの作品にまず触れるものとして適切である。アニメ映画は原作の続編のような形をしているから、その意味でも面白いと思う。(20代男性)

最初は、筒井康隆ということは意識しないで、この本を読みました。映画のほうが先だったかもしれません。不思議な内容に、子供の私は、スーッとこの本の中に入っていったのを覚えています。子供といっても、小学3年性くらいだったと思います。高校生という青春時代に、タイトルの通り時を超えてくるのです。筒井康隆のSFの世界なんですが、少女漫画的なところもあり、恋愛もの的でもありドキドキしなが読める本なのです。なんとも言えない、心をくすぐられる青春を感じられる本です。(40代女性)

トラックに轢かれたことから未来へワープするSFの世界観と学校内の甘酸っぱい青春、年頃の難しい心情と人間関係などが描かれている。何度も映像化され、初版から40年も経ち、現在もドラマになるなど今も色褪せずに物語が語り継がれているのが感じられる。(30代女性)

何度も映像化された名作で、筒井氏の代表作といって過言ではないと思います。学園ものライトノベルのさきがけでもあり、発表から50年経ってもその根幹部分は全く古くなっていない、というところが素晴らしいと思います。(40代男性)

 

 

1票入った作品も紹介

せっかくなので1票入った作品も紹介します。ランキング入りはしませんでしたが名作揃いです。ぜひ読んでみてください。

 

筒井康隆「あるいは酒でいっぱいの海」

筒井康隆「あるいは酒でいっぱいの海」がおすすめの理由

もし、海の水がすべて酒になったら、どうなるだろう。と、酒飲みなら一度は夢想するかもしれません。それが夢なのか、それとも悪夢なのか。ほんの些細なきっかけから、畳み掛けるように話が展開していきます。短編小説の名手にして、SF小説の名手が描く醍醐味が味わえる作品です。(30代女性)

 

 

筒井康隆「エロチック街道」

筒井康隆「エロチック街道」がおすすめの理由

不思議な短編集。言葉遊びが多い作品集です。至高のランゲージアートというべきか、こういった不思議なユーモア世界を書いたら筒井康隆に並ぶのはそうそういないんじゃないかと思わせる。この人は誰も走っていない方向へ走っているんだろうなと。(30代女性)

 

 

筒井康隆「おれに関する噂」

筒井康隆「おれに関する噂」がおすすめの理由

何の変哲もない平凡なサラリーマンが突然マスコミに追いかけられ、世間の注目の的になる話。マスメディアや芸能メディアの無価値な情報に対する風刺と、初期の作品らしいブラックユーモアが今見ても新鮮に思える作品。(20代男性)

 

 

筒井康隆「お助け」

筒井康隆「お助け」がおすすめの理由

この作品で江戸川乱歩に見いだされてデビューしたそうです。限りなく時間を引きのばした世界に生きる男が、車に轢かれるというシチュエーションで「お助け」と叫ぶ、そのギラギラとした残酷さがすごいです。着想の勝利だと思います。(60代男性)

 

 

筒井康隆「くたばれPTA」

筒井康隆「くたばれPTA」がおすすめの理由

面白く読み応えありです。風刺的だなぁという雑然とした感想とともに、読み込ませる文章を書くなぁと感心した。昭和40年代に書かれているのに、現代を予言しているかのような、これからの未来が見えるような、ブラックな格好良さを感じました。(30代女性)

 

 

筒井康隆「モナドの領域」

筒井康隆「モナドの領域」がおすすめの理由

理神論的な神のイメージを、現実の日常世界に放り込んで、ものを喋らせてみたらどうなるか。そんな興味を書いた小説と言っても良い。つい、これが神の言葉か、と錯覚しそうになる程。その辺のフィクションの作り込み、見せ方が実に上手い。映像化は難しそうだ。(30代女性)

 

 

筒井康隆「わたしのグランパ」

筒井康隆「わたしのグランパ」がおすすめの理由

刑務所帰りのグランパが、街の人達から人気があるというのは小説だからです。グランマはまともな人で、グランパを避けています。少しパンチが少ない気もしますが、筒井氏の独特な世界観を楽しめます。孫娘とグランパの関係にホッとさせられます。昭和時代を生きた人にお勧めです。(30代女性)

 

 

筒井康隆「愛のひだりがわ」

筒井康隆「愛のひだりがわ」がおすすめの理由

小学6年生であるにもかかわらず、それまだ壮絶な人生を送ってたき主人公の月岡愛ちゃん。母が死に、愛犬のデンとともに父を探す旅に出ます。その途中で様々な人々や事件に出くわしていきます。荒廃した世の中で、たくましく生きる愛ちゃんの姿に心が打たれます。ジュブナイル作品ですが、大人にも読んでほしい作品です。(40代女性)

 

 

筒井康隆「蟹甲癬」

筒井康隆「蟹甲癬」がおすすめの理由

とにかく、気持ち悪いグロテスクな作品。読み終わると、まるでこの作品のように自分の口元がそうなったら、どうするか、ある意味悪夢をみてしまいそうな作品です。かなり初期作品ですが、やはりそのころから筒井康隆らしさ、節が見え隠れる良品。短編なので読みやすく、筒井康隆を知らない人にはおすすめです。忘れられない作品となるはずです。(40代女性)

 

 

筒井康隆「関節話法」

筒井康隆「関節話法」がおすすめの理由

「間接話法」ではなく「関節話法」です。関節をポキポキと鳴らせる男が、関節を鳴らすことで会話する星の住民との通訳をまかされる、というお話です。著者の言語についての鋭い感覚が生かされたコメディーです。初めて読んだときは、おなかをかかえて笑ってしまいました。「宇宙衛生博覧会」に収録されています。(60代男性)

 

 

筒井康隆「虚航船団」

筒井康隆「虚航船団」がおすすめの理由

宇宙を彷徨う文房具の乗った宇宙船、長旅に文房具たちは気が狂っている。そんな文房具たちが、イタチ文明の発達した惑星を侵略するという話。この本に限っては本の世界が頭の中に押しかけてくるようで、それがとても新鮮だった。(30代女性)

 

 

筒井康隆「虚人たち」

筒井康隆「虚人たち」がおすすめの理由

小説なんて虚像の世界だと、ガツンと頭を殴られるような文章。世界を自分の脳内に投影すると、なるで自分が魔法使いになって、星のついたステッキを振ってどんどん世界を操っている感覚になります。とても密度のある物語です。(30代女性)

 

 

筒井康隆「狂気の沙汰も金次第」

筒井康隆「狂気の沙汰も金次第」がおすすめの理由

夕刊フジに連載された随筆集です。イラストを山藤章二が担当しています。作家とイラストレーターの掛け合いがひとつの魅力になっています。たとえば筒井康隆が戦時中の疎開体験から「かぼちゃは見るのもいやだ」と語ると、そのときのイラストで、「みなさーん、筒井先生がかぼちゃが嫌いと言っているのは、まんじゅう怖いと同じですよー。本当はかぼちゃが大好きなんですよ」といった文とともに、かぼちゃの馬車に乗った筒井康隆の絵が描いてある、といった具合。愉快な本です。(60代男性)

 

 

筒井康隆「傾いた世界」

筒井康隆「傾いた世界」がおすすめの理由

自選ドタバタ傑作集『傾いた世界』をおすすめしたい。自選は伊達ではない。ご本人が自信を持って選び抜いたまさに傑作ぞろい。冒頭の「関節話法」はタイトルからして既に傑作の予感がした。そして中身も裏切っていない。これでもか、これでもかと読み手に畳み掛ける文章。面白い! そして「傾いた世界」は、中心人物の市長・米田共江を「糞江」と呼ぶ言葉遊びに始まり、ものすごいスピードでその傾いていく世界に取り込まれる。そしてこの本を読むきっかけとなった「毟りあい」。壮絶なブラックユーモア。こんなにも救いが無いのに笑ってしまう私は一体どういう人間なんだろう?と自問してしまう。この傑作集はすべて昭和の時代に書かれているようだ。これっぽっちも古さを感じさせず、むしろ今読んでもキレキレだ。(40代女性)

 

 

筒井康隆「欠陥大百科」

筒井康隆「欠陥大百科」がおすすめの理由

筒井には『乱調文学大辞典』という文学事典のパロディもありますが、百科辞典のパロディの本作の方がより面白いです。辞典のパロディはビアスの『悪魔の辞典』がありますが、同様のチャレンジをした作家は少なく、しかも筒井は成功しています。50音順の最後の項目は「ん」で、他の辞典を批判するふざけぶりは軽妙で、読んでのお楽しみです。(50代男性)

 

 

筒井康隆「最高級有機質肥料」

筒井康隆「最高級有機質肥料」がおすすめの理由

もし、出会った宇宙人の主食が「アレ」だったとしたら?悪夢のようなセンス・オブ・ワンダーを味わえる、いかにも初期筒井的なトンデモSF短編。ネタバレからのたたみかけはまさしく狂気の空間。トラウマ必須。ただし食事前・食事中、文章を脳内で詳細に映像化するタイプの方は読まないように。(40代女性)

 

 

筒井康隆「細菌人間 ジュブナイル傑作集」

筒井康隆「細菌人間 ジュブナイル傑作集」がおすすめの理由

ジュブナイルなので、少年少女が主人公。SF作品ですが難しすぎることは無く、少年少女の冒険譚が描かれるため、子ども主人公ものが好きだという方におススメです。表題作の「細菌人間」のよううに、普通ではない描写は秀逸、非現実が現実である不思議な感覚を味わえます。(30代女性)

 

 

筒井康隆「三丁目が戦争です」

筒井康隆「三丁目が戦争です」がおすすめの理由

子供のころ読んですごく印象的でした。大人になって読んでもすごく面白かったです。SF短編集だし、ものすごく筒井康隆さんらしい短編集です。子供のときだったら夢にうなされるくらい強烈です。実際夢にでてきました、はじめて読んだとき。すごいシュールな夢でした。おすすめの本です。(30代女性)

 

 

筒井康隆「残像に口紅を」

筒井康隆「残像に口紅を」がおすすめの理由

言葉が一つずつ喪失していく世界。音をひとつずつ消すという、極めて実験的な着想を持って実際の作品にまで仕上げた筒井康隆の才能には驚嘆させられるばかりです。言葉の豊富さや、表現の多様さにただただ感心させられました。(30代女性)

 

 

筒井康隆「死に方」

筒井康隆「死に方」がおすすめの理由

筒井氏お得意のグロテスクなお話ですが、最後にはなんとなく腑に落ちるお話です。理不尽な状況に立たされた人がどういう行動をとるか。現代の人間の小賢しさをあざ笑うかのようなストーリーに、怖いもの見たさの感覚で引き込まれます。職場にいきなり鬼が来るって…。(40代男性)

 

 

筒井康隆「世界はゴ冗談」

筒井康隆「世界はゴ冗談」がおすすめの理由

9編の短編集。ウクライナに昔行った記録のようなものが最後におまけでついていて、回想が情感豊かに語られる。批評に積極的に耳を傾け貪欲に新しいスタイルを試していく筒井康隆からまだまだ目が離さないと思わされる作品だった。(30代女性)

 

 

筒井康隆「聖痕」

筒井康隆「聖痕」がおすすめの理由

グルメ旅団が遠征グルメ旅行に行く話。まず和歌山は有田川ではじまり、新潟ではいごねり、のっぺ、おけさ柿などの名物がずらずらと出てきて、妙に心を揺さぶれました。センセーショナルな出だしで、旅情もあり、読み応えがありました。(30代女性)

 

 

筒井康隆「創作の極意と掟」

筒井康隆「創作の極意と掟」がおすすめの理由

この作品を読むと、筒井さんが読書家で勉強家かがわかる。そして心から小説を愛し、作者として時には読者として作品への遊び心や技法をふんだんに散りばめ、実験と試行錯誤を繰り返す様が伺える。小説作品で見せる彼とはまた違う一面が見られる著書。(30代女性)

 

 

筒井康隆「俗物図鑑」

筒井康隆「俗物図鑑」がおすすめの理由

さまざまな評論家が登場し、奇抜な論義を繰り広げる所がオモシロイです。例えば「痰壺評論家」なる気持ち悪い評論家が登場し、他人が吐き捨てた「痰」について滔々と語ります。挙句には「評論家評論家」が登場し、評論家を評論し始めます。SFのS、すなわちScienceは社会科学も含むと言う筒井の立場が見事に結実しています。(50代男性)

 

 

筒井康隆「短編小説講義」

筒井康隆「短編小説講義」がおすすめの理由

筒井さんが短編小説をどう読んでいるのか、欧米の文豪や作家の短編をとりあげて分析、解説している。筋を追うだけの読み方では足りないことは分かっていても、じゃあどう読むのかが分かっていなかった自分にとっては勉強になる本でした。(30代女性)

 

 

筒井康隆「懲戒の部屋」

筒井康隆「懲戒の部屋」がおすすめの理由

不条理なシチュエーションで主人公がどんどん追い詰められていく表題作や、思わず顔をしかめてしまうグロテスクな話など、背筋に寒気が走る作品を集めた短編集。こういった話が好きな人にはたまらない極上のホラー作品ばかりです。(30代女性)

 

 

筒井康隆「朝のガスパール」

筒井康隆「朝のガスパール」がおすすめの理由

朝のガスパールは朝日新聞に連載していた小説で、読者やパソコン通信での意見を作品に反映させるという挑戦的な小説です。5つの世界が複雑に絡み合うメタフィクションで、読むと心地よい混乱が訪れるという稀有な体験ができます。特異のスラップスティックな展開なので笑えるところも好きです。(30代男性)

 

 

筒井康隆「白き異邦人」

筒井康隆「白き異邦人」がおすすめの理由

非常にリリカルで、切なくなる短編小説です。地球人の男が、ある星で女性と暮らしています。しかし、地球に帰りたくてしようのない彼はロケットを盗もうとしてつかまります。貴重な地球人の生き残りということで、死刑にはなりませんでしたが、彼は記憶を消されてしまいます。彼は帰巣本能のまま、さまようようになります。やがて、彼と女性との間に生まれた娘と出会いますが、ふたりともそれとはわかりませんでした。筒井康隆というとすさまじい笑いであるとか、風刺であるとか、なにかと鋭い面ばかりが受けているようですが、初期のころはこんな美しい物語も書いていたのです。(60代男性)

 

 

筒井康隆「富豪刑事」

筒井康隆「富豪刑事」がおすすめの理由

ドラマとはまた一味違う、金持ちで刑事の主人公がとにかく金を使ってごり押しで事件を解決するところが面白い。また登場人物に嫌なキャラが出てこない点も好印象。こんなの有り得ない!とツッコミを入れながら読むのが楽しかったため。コメディ好きな人にお勧めしたい。(20代女性)

 

 

筒井康隆「薬菜飯店」

筒井康隆「薬菜飯店」がおすすめの理由

筒井康孝独特の摩訶不思議な小説の雰囲気が冒頭から醸し出されていて、知らぬ間に小説の世界に引き込まれてしまいます。いわゆる食べ物小説なのですが、本当にこんな店あったら絶対流行ること請け合いです。小説の終わりにはみなさんスッキリ爽快になっていること間違いなしです。(20代女性)

 

 

筒井康隆「乱調文学大辞典」

筒井康隆「乱調文学大辞典」がおすすめの理由

とにかく読んで楽しいです。笑えます。「新村出は広辞苑の編集で勲章をもらった。ぼくもこの辞典でもらえるはずである」といったように、ジョークのうまい人が、まじめくさったジョークで人を笑わせるように、文章で笑わせてくれるのです。付録的に「あなたも流行作家になれる」もついています。(60代男性)

 

 

筒井康隆「佇むひと―リリカル短篇集」

筒井康隆「佇むひと―リリカル短篇集」がおすすめの理由

この本はたくさんの短編集が盛り込まれています。筒井康隆の本で初めて読んだ本がこの本でした。20もの短編集が盛り込まれている小説はあまり多くないと思います。多くの短い小説を読むことで、筒井康隆の本の世界に入りやすく、親しみやすいと思うので、私はこの本をオススメします。(10代女性)

 

 

筒井康隆「駝鳥」

筒井康隆「駝鳥」がおすすめの理由

短いお話だが妙に心に引っかかる小説。読んだのはかなり以前のことだが、何かの折に思い出し読み返したくなる話です。氏お得意のエログロナンセンスをサラッと読ませる乾いた感じが印象的です。砂漠を旅する主人公と駱駝。次第に変わりゆく駱駝の姿が、小説なのに強烈にイメージできてしまうのは、やはり氏の巧さなのでしょう。(40代男性)

 

全部読みたい!司馬遼太郎おすすめ作品ランキング

司馬遼太郎おすすめ作品ランキング

読書好き100人の方に司馬遼太郎さんの作品でおすすめをお聞きしランキング形式でまとめました。全て読みたい作品です。ぜひ読書の参考にしてください。

 

13位タイ.司馬遼太郎「新史太閤記」(2票)

司馬遼太郎「新史太閤記」がおすすめの理由

読みやすく、すいすい読めます。その理由は解説にも書いてあるように、日本の歴史を知らない外国人でも楽しめることを意識して書いているとのこと。どうりで注釈なく読める。内容としては、秀吉の不遇の時代から全盛期で読み応え充分です。(30代女性)
日本人なら誰でも知っている程の有名人・豊臣秀吉について書かれているのですが、その幼少期は薄暗く、容姿が悪いのも併せてとても過酷なものになっています。そんな中で開花した才能、人物を観察する能力、思っている事がなんであっても自分の顔を仮面のように笑顔に保ったり、そんなに怒っていなくても怒り心頭のように振る舞ったり、戦争も直接的な殺し合いよりも事前の準備や情報工作、経済的に相手を封鎖して降参させる、無駄に殺生を行わない。降伏してきた相手はその時から公平に味方として扱うなど、人心掌握術に長け、闘争よりも和解によって最後には天下統一にまで至ります。その人生そのものが演技みたいな物ではないかという独特の考え方が辞世の句にもよく表れていて、ある意味で信長の舞った敦盛とそっくりだったりしていてとても面白いです。現代を生きる私達にもたくさんのヒントを与えてくれます。(30代男性)

 

 

13位タイ.司馬遼太郎「夏草の賦」(2票)

司馬遼太郎「夏草の賦」がおすすめの理由

戦国時代に現在の高知県である土佐で名を馳せた長曾我部元親の生涯が描かれています。海と四国山脈に囲まれた地で、交通の弁の良い他国との差を感じながらも懸命に領土拡大を図る長曾我部元親の姿に勇気をもらえる作品です。(30代女性)

かつて四国を統一したことでも有名な長曾我部元親のことを主人公にした大河小説です。高知と言えば坂本龍馬が1番人気ですが、長曾我部元親もかなりの人気を誇っているのです。兄貴肌で家臣にも親しまれていた人柄だったこともあり、近年特に女性からの支持も高まっている戦国武将ですが、司馬遼太郎は彼のかっこいい生きざまをその天才的な文章で描いていると思います。今まで高知の有名人は坂本龍馬くらいしか知らないな~という方にもぜひ読んでみてほしい作品です。(30代女性)

 

 

13位タイ.司馬遼太郎「世に棲む日日」(2票)

司馬遼太郎「世に棲む日日」がおすすめの理由

この本を読むまで、吉田松陰については名前を知っているくらいでした。しかしこの本を読んで、彼の純粋でひたむきな生き方に深く興味を持ちました。私は過ぎたことを悔やんで悩むことが多いのですが、人生のどんな局面においても明るく生きる吉田松陰の生き方に感動しました。特に、獄中にあっても学ぶことをやめず、一緒に獄中にある者たちに色々なことを教える…というエピソードには心を打たれました。全4巻ですが、時々読み返したくなる作品です。(20代女性)

吉田松陰が好きなのだが、これを読むとより心情や背景を掴みやすく、心に残りました。なんと真っ直ぐな生き方なのだろう。あれほどの人は他にいないのだろう。だから現在まで語り継がれ、歴史に名を残しているんだろうなと思いました。(30代女性)

 

 

10位タイ.司馬遼太郎「菜の花の沖」(3票)

司馬遼太郎「菜の花の沖」がおすすめの理由

長編物語の前半は彼の生い立ちから商売を成功させるまでの物語ですが、主人公が晩年に、ロシアの捕虜となり、その時から日本とロシアとの付き合い方と日本人とロシア人の考え方などについて主人公をとおして、書いてあります。今のロシアの外交問題の処理の仕方が見えてくる。そんな本です。(60代男性)

淡路島の貧しい漁村で産まれた少年が成長して回船問屋になって成功し、蝦夷開拓に力を入れている最中にロシアに拿捕されてしまうけど数年後に日本に戻って来る物語が壮大で、読んでいると主人公が見た景色が頭の中に浮かんできて自分が体験しているような気分になれるからです。(40代女性)

司馬遼太郎先生は、どうしてこうも苦労人の話をイキイキと書けるのだろうと感じさせられた本です。苦労して立身していく過程が美談として描かれるのではなく、一人の人間が苦労していく様は決してきれいごとでは済まないけれども、それが人生なのだと実感しつつ読了しました。(40代女性)

 

 

10位タイ.司馬遼太郎「尻啖え孫市」(3票)

司馬遼太郎「尻啖え孫市」がおすすめの理由

戦国時代活躍した根来衆たちの熱い生き様を生き生きと書いています。司馬遼太郎のなかでも実に人間を躍動感あふれる描写で書かれており、一言で言えば、痛快、です。鉄砲伝来とその普及に努めた根来衆の命運。信長との密接な関係。また根来忍者としての活躍。これらが本当にわくわくするタッチで描かれてます。(50代男性)

鉄砲の達人である雑賀集のリーダー雑賀孫一の物語。一風変わった男であり、周囲から好かれる男であった孫一が織田信長と浄土真宗本願寺派との戦争に参加する中で友人関係など様々な葛藤を抱えながら戦い抜く物語になっています。特別宗教臭さはありませんし、オリジナルの登場人物などもいて読みやすい作品になっていると思います。(30代男性)

雑賀孫市と聞いて、ぴんとくる方はそうそういないと思います。資料が圧倒的に少ないが故に知名度の低いこの人物を、映像化するまでに押し上げた名作です。天下の信長すら恐れた雑賀のかっこよさ、戦国の醍醐味である義理人情がぎゅっと詰め込まれていて、何もかもが新鮮に感じられる一作です。(20代女性)

 

 

10位タイ.司馬遼太郎「梟の城」(3票)

司馬遼太郎「梟の城」がおすすめの理由

タイトルからすると、どこかの城を梟の城と呼び、その城主の生きざまを描いた小説かと思いました。しかしこれは、忍者の生きざまの小説です。闇の中を生きることから梟に例え、また忍者は忍者の城、それは建築物ではない城があるのです。幼い頃から忍者として育てられ、その村から出ることは裏切りでもあるように、生きる考え方が独特な組織であります。信長暗殺を生きる道であったながら、信長は明智により暗殺され、行き場を失くす主人公は、秀吉暗殺の誘いを受けます。その使命の中で女と出逢いますが、それは送り込まれたくノ一でありながら共に好き合い、また村を裏切ったかつての仲間とも出会います。情を持ってはいけない忍者の常ながは、心揺れ動き、揺れ動きながら自分の役目をまっとうしようという強さなどの描写が、司馬さんらしい極め細かな表現で描かれています。武将とは違う、忍者の戦国時代の生きざまを知れる貴重な一冊です。(40代女性)

戦国時代の忍者を主人公にした長編なのですが忍者の描写が非常に緻密でとてもリアルなのが魅力的です。豊臣秀吉の暗殺を狙う伊賀の忍者が同じく伊賀で忍者を辞め、武士の身になった元同僚と対決するというストーリーなのですが、クライマックスの主人公と秀吉との対峙のシーンからのエンディングは本当に感動すると思います。(30代男性)

忍者に焦点を当てたおそらく最初の小説じゃないでしょうか。変幻自在であるのに、荒唐無稽でなく読めるのは作家の筆致が確かなのだろうなと思った。読了後、清々しい気持ちになります。色褪せない作品で、手元に置いておきたい一冊。(30代女性)

 

 

5位タイ.司馬遼太郎「関ヶ原」(4票)

司馬遼太郎「関ヶ原」がおすすめの理由

司馬遼太郎といえば「竜馬がゆく」や「坂の上の雲」などをまっさきに思い浮かべますが、この「関が原」も読み応えがあります。特定の主人公を設定しないので、登場人物に感情移入はしにくいのですが、それだけに戦国最大の合戦「関ヶ原」を俯瞰的に眺めることができ、その全体像を捉えるのにうってつけ。豊臣秀吉亡き後、覇権を争って戦国武将たちが勢ぞろいするところも、歴史好きにはたまりません。丹念に史実を追い、広く資料にあたっているため、戦国時期のさまざまな知識が得られるのもありがたいところです。文庫本で三冊ですが、ひきこまれてその分量を忘れるほどです。(50代男性)

石田三成の不器用でまっすぐな性格が司馬遼太郎ならではの目線で描かれているところが良いです。三成が心を開く数少ない存在である初芽とのやりとりの他、直江兼続・大谷吉継との友情は何度読み返しても心打たれます。(20代女性)

何故石田三成と徳川家康が対立し関ヶ原の戦いに至ったのかを丁寧かつ詳細に描いている作品です。今作以外にも関ヶ原を舞台にした歴史小説を読みましたが、やはり司馬遼太郎のが一番面白いと感じます。幾度か徳川家康を倒せる好機があるのにそれをことごとく逸していく三成、着実に豊臣家打倒の謀略を進める家康、両サイドから描かれているので理解もしやすいかと。(30代男性)

天下分け目と言われた関ケ原の戦いを、細かな史実を織り交ぜながらも壮大な歴史ドラマとして分かりやすく描かれている所が素晴らしいです。徳川家康や石田三成など中心人物をはじめ、大きな戦いを前にしたリアルな人間模様が浮き彫りにされている点も面白く、単なる戦記小説にはない鋭い臨場感が溢れていますので、是非お薦めします。(60代男性)

 

 

5位タイ.司馬遼太郎「功名が辻」(4票)

司馬遼太郎「功名が辻」がおすすめの理由

この『功名が辻』ももれなく大河ドラマになっているが、この主人公である山内一豊とその妻千代は最後の方は考え方の相違で仲違いして終わりを迎えている。だから、記憶としては少し残念な印象のままであったはずである。ただ、一豊の土佐入国の折の一連の旧長宗我部家臣団への弾圧が無ければ幕末維新の志士はいなかったかもしれず、当然坂本龍馬もいなければ薩長同盟・大政奉還も無かったことになっていたかもしれない。そういう意味では全ての物語が連綿として繋がっていると感じずにはいられない小説の一つであると思う。それが「司馬観」というものに繋がるのかもしれない。(40代男性)

戦国時代の武将の中でも武力も知力も秀でていない山内一豊が内助の功により四国を任せらる大名になる話です。平凡な夫を手の平でころがし妻が実権を握るという現代にもありえる話が面白く頭も使い大変魅力的な物語です。(40代男性)

山内一豊の妻の千代にスポットをあてた作品です。山内一豊が大名にまでなりあがる一種の立身出世物といえば出世物なのですが、千代にスポットを当てたことでがつがつとした欲が全面にでないのが面白い作品です。また、利発だがいたずら感覚な千代、その尻に敷かれる誠実な一豊という組み合わせがおかしくて、さわやかな読後感が残ります。(40代男性)

山内一豊とその妻千代の内助の功を描いた作品です。人が良いだけで3人の武将(織田信長・豊臣秀吉・徳川家康)に仕える事がことができて、その裏にはいつも千代の助けがありました。夫婦を通して戦国時代を追体験できる作品で私はおすすめします。(40代男性)

 

 

5位タイ.司馬遼太郎「国盗り物語」(4票)

司馬遼太郎「国盗り物語」がおすすめの理由

一介の油売りから、美濃一国の戦国大名と成った斎藤道三と彼に見出され、大成した織田信長と明智光秀の生涯を描いた大作。前半の盛り上がりは道三が娘の婿、織田信長との対面のシーン。うつけ殿そのままに会見に臨むと思われた信長が、正装して現れるシーンは圧巻。そしてクライマックスの本能寺で信長を討った光秀が、僅かの間に、羽柴秀吉に滅されるのを見ると3人の主人公が皆、横死して仕舞う悲しみが心に残る。(50代男性)

美濃の蝮と呼ばれた斉藤道三から織田信長へと、その領土拡大の野望が受け継がれていく過程が、周囲の人間模様を絡めながら描かれ、とても人間味に溢れた作品です。戦国時代という時代背景も興味をそそり、一気に読める面白さです。(30代女性)

前半は美濃のマムシこと斎藤道三が油売りからあらゆる手段で美濃国の主になり転落していくまでを描き、後半は道三の遺志を継いだ織田信長の物語が描かれています。大河ドラマにもなった作品で、テンポよく読むことが出来ると思います。道三を待ち続ける油屋時代の妻の描き方など、女性との関係性も注目して読んでほしい作品です。(30代男性)

斎藤道三〜織田信長を描いた歴史小説。考え抜けば明日はわかるなど、緻密な戦略に基づき国盗りを目指す姿は現代においても大変参考になる考え方だと思う。このあと如何に実現するのか展開が気になる。坂の上の雲に比べると、ポップな展開で読みやすい。(30代女性)

 

 

5位タイ.司馬遼太郎「新選組血風録」(4票)

司馬遼太郎「新選組血風録」がおすすめの理由

この本を読んだのは高校生の時、自分にとって初めての時代小説でした。それまで歴史にも時代小説にも興味がなかったのですが、同級生の強い薦めで読み始めてみると、すぐにその面白さに魅了されました。実に隊員たちが生き生きと描かれていて、新撰組が生きていたその時代に思いを馳せることもできました。当時は特に沖田総司の話がお気に入りでした。他の隊員たちよりも年若だったせいもあり、尚更に純粋な恋愛小説として読むことができたのだと思います。結局、変な親心を持った兄貴分たちのせいで、叶わぬ恋と終わりましたが、こんなに純情で恋に不器用な青年が剣を持つと、誰もが恐れるような人斬りに一変する姿がまた魅力的でギャップにやれらました。弟キャラでみんなから愛されながらも、病に臥さなければならなかった無念など、ちょっと悲しくそして切ない物語です。大人になってからも何度も読み返していますが、はやり沖田総司の話が一番好きです。たぶん司馬遼太郎も沖田贔屓だったのでは?と感じさせる、心の奥深くに長く残る作品です。(40代女性)

この本を原作にしたドラマが非常に好きだったので読みました。短編集なので読みやすかったです。新選組を好きじゃなくても面白いと思います。特に「菊一文字」はすごく格好良かった、沖田総司が好きになります。ドラマはモノクロだった一番古いのが一番素晴らしいです。(30代女性)

一人の隊士にスポットを当てている長編とは異なり、色々な隊士を主人公にした短編集であるため、さくさく読めるし飽きが来ない。個人的には、『池田屋異聞』と『菊一文字』が好きで、何度も繰り返し読んでいる。司馬遼太郎作品というと、大河ドラマのような印象があるが、この本はどちらかと言うとシリーズ物の時代劇のような面白さがあり(実際に何度かドラマ化もされている)、司馬遼太郎作品に興味はあるけれどなかなか手が出せないという方にもおすすめ出来ると思う。(30代女性)

司馬遼太郎で新選組を扱ったものだと、『燃えよ剣』の方が有名かもしれません。それが土方歳三を追った作品なら、こちらは連作短編です。近藤勇や沖田総司に焦点を当てた話もありますが、士道に背けば死という厳しい掟の前に散っていった隊士の話もあります。武装集団というより、若者たちが青春の夢を賭ける場が新選組だと思います。その中で交錯するさまざまな青春群像がいきいきと描かれている作品だから好きです。(30代女性)

 

 

5位タイ.司馬遼太郎「峠」(4票)

司馬遼太郎「峠」がおすすめの理由

今現在、予備校講師の林修先生がこの『峠』の主人公である河井継之助を一番好きだと公言されて河井継之助の知名度も上がってきているが、私が初めてこの本『峠』を読んだのは20年ほど昔のことである。それ位無名の人物なのだが、その当時にしては考え方・発想があり得ないことを実行に移す実力を持った人物として描かれているところがとても魅力を感じている。生まれは長岡藩という今の新潟県の小藩出身だが、先を見る力もあり、あの坂本龍馬と並び称される程の人物なので外せない一冊と言える。(40代男性)

幕末に長岡藩の総督であった河井継之助の半生を描いた小説です。長岡藩をスイスのような中立国として保とうという気高い理想をかかげましたが、結局は戦争に巻きこまれ、長岡藩を壊滅させてしまいます。その負け戦の人生というのが、なんとも壮絶で、感動を呼びます。(60代男性)

風変わりだが、大胆かつ理論的な主人公河井継之助の生き様は、自分の人生における判断に大いに役立ちそうです。前半の全国行脚の部分は、特に波乱もなく淡々としているが、その後藩の役職に就いてから俄然面白くなります。(30代女性)

幕末の激動の時代を生きた河井継之助の生涯が、とてもドラマチックに描かれています。ほんの少しの行き違いやタイミングのズレなどで、状況はこんなにも変わってしまうのかと考えさせられる内容です。切なく心に残る作品です。(30代女性)

 

 

4位タイ.司馬遼太郎「項羽と劉邦」(6票)

司馬遼太郎「項羽と劉邦」がおすすめの理由

組織社会で生きていく上でのヒントが満載です。『項羽と劉邦』は、無能で口が悪いが部下から愛され慕われていた劉邦が、育ちが良く武術も出来るが部下を信頼しきれなかった項羽に勝って漢の国を作るまでの話です。人の営みは古今東西共通しているので、そこで描かれている人間模様のリアルな描写が現代の自分の身の回りに置き換えても参考になります。自分を可愛がってくれていた上司(劉邦)が大きなプロジェクト(作中は戦い)が終わったらどうやら関心が別の方向を向いていて悲しいので少し距離を置いてみたり。 しかし、久しぶりに自分に話しかけてくれた時にやはり自分を重宝している事が分かり嬉しかったり。その後もその慕っている上司の為を押し上げる為に頑張る事になる。(張良とのエピソード)この本の主題は『仁徳とは何か』です。現在の中国一体を支配する王になる人物の仁徳について、この作品は登場人物は自分の身近な人間を参考にしたのではないのかと思える程に鮮明に描かれています。(20代女性)

史記を始めとして、この両雄を描いた名作は限りが無いが、司馬遼太郎のこの作品ほど、当時の映像が浮かぶ様な克明に描いたものは無いだろう。楚漢戦争によって中国の人口が5分の1となる位、悲惨な戦いが続くが、時に項羽が秦の捕虜40万人を坑殺するシーンは夢に出る程凄まじい。(50代男性)

項羽と劉邦という、2人の武将の、国盗り合戦の物語です。スケールが大きくて、展開が面白くて、映画を見ているように一気に読めてしまいます。まず、この2人の性格や風貌がまったく異なるところが、面白い。項羽の方が、いかにも武将っぽくて強そうなのに、なぜか劉邦の方が勝つ(というより負けない)のも不思議で、ついつい物語に引き込まれてしまいます。「虞美人」や「四面楚歌」など、聞いたことある言葉が、項羽と劉邦の時代に実際に起きた、歴史上の出来事をもとに作られていたことも、この本を読んで知りました。知識が増えた気分でうれしくなります、(40代女性)

秦の始皇帝亡き後二人の男たちが中国の覇権を巡る物語ですが、中国史だからと言って難解なものにならず司馬遼太郎らしいタッチで丁寧に描かれています。四面楚歌など日本人にもお馴染みのエピソードもあり読んでいて楽しいです。(30代男性)

私は元々中国史が好きで、その中でも名家生まれの項羽と、百姓の出で無学の劉邦との間に国取りの物語があり、秦の滅亡後に劉邦が農民から様々な部下に恵まれ皇帝にのし上がっていく様を歴史的な視点と、人間的な視点の両側から描いている小説だからです。(30代女性)

歴史は劉邦の勝利で終わっているとわかっていても、読み始めてしばらくは何がどうしてこれほど強い項羽が負けてしまうのかと首を傾げてしまう程でしたが、彼らを取り巻く人間達の思惑や献身が今に残る歴史になったんだと読み終わって初めてわかりました。この小説で描かれた先の歴史まで知りたくなる所もまた魅力を感じる理由の一つです。(30代女性)

 

 

2位タイ.司馬遼太郎「坂の上の雲」(13票)

司馬遼太郎「坂の上の雲」がおすすめの理由

恥ずかしながらこの小説は何故か最後まで読み切れない不思議な小説であった。それがこの『坂の上の雲』である。司馬遼太郎先生の代表作の一つであるにも関わらず、3回挑戦していつも同じ場所で霧の中に入っていってしまうのだ。半分近くまでは読めるんだが、その続きがね・・・。この小説自体は秋山真之、好古兄弟と正岡子規の3人を主人公に明治という近代青春群像小説であるらしい。最後まで読み切れてないのでね、こういう語り口になるが、やはり、日露戦争がこの小説のクライマックスなのか。いざ、再チャレンジしてみたい小説の一つである。(40代男性)

高校生の頃、学校では日本史を専攻しており、またちょうどテレビで『坂の上の雲』が放映されていました。そのため明治という時代に興味を持ったのが本作を手に取った切っ掛けです。人生で初めての時代小説で、耳慣れない単語に悪戦苦闘しましたが、そのスケールの大きさ、人間の躍動感に時間も忘れて読み耽りました。10代という年齢のうちの読んでよかったと思えました。若い人にこそ読んでほしい作品です。(20代女性)

明治維新後の列強を雲と見做し、そこへ向かい必死に富国強兵を図る日本を、秋山好古、真之兄弟と正岡子規の青春群像として描く前半と、日露戦争を克明に描いた後半に魅力が詰まる。特に乃木将軍の第3軍が攻める旅順要塞戦の悲惨さや、遠路回航しながら全滅してしまうバルチック艦隊の描写は凄まじい。ロシア帝国は革命によって滅び、軍事大国と成った日本は太平洋戦争に突き進む事を思うと、雲を目指して坂を登った先には、人々の幸せが有ったのだろうかと考えさせられる。(50代男性)

司馬遼太郎の小説は長いものが多くて、いつも最後まで読みきれるか不安になりながら買うのですが、挫折したことは一度もないです。この坂の上の雲はとくに熱中して読んだ記憶があり、文庫本だと全7巻か8巻あったと思うのですが、全く飽きることなく最後まで突っ走って読みました。かなり最初の方から、陸軍と海軍の違いだとか、海軍の戦隊スキームだとか具体的に書かれていて、初めは戸惑いながら読んでいてもそのうち一緒に戦闘モードになっている自分がいました。主役の秋山兄弟も男!て感じで格好いいです。(40代女性)

明治維新を経た日本が新興の近代国家として国際社会に乗り込んでいく様子を大久保利通、西郷隆盛という二人の維新功労者の人生を追いかけることを通じてリアリティをもって語られている点に感動します。また二人の人生を見たときに、じゃあ自分は自分の人生をどうするのだと考えさせられる点で非常に気合いの入る作品です。(40代男性)

明治時代、激動の時代。志を高く持ち、坂の上の雲を掴もうと駆け上がるようにして坂を上って行った国とそこに生きる若者たちの姿。203高地の戦いで沢山の兵士を消耗したり、沢山の苦難もありながらバルチック艦隊を破りやっと日露戦争に勝利した日本。現代では失われてしまった何かが描かれているように思います。(30代女性)

ドラマ化もされた有名な作品ですが、本で読むとまた少し違う印象で、自分の想像のままに登場人物が動いていきます。四国の兄弟の話で、正岡子規とも仲の良かった、秋本兄弟。兄は陸軍、弟は海軍に入り、男子一事を成すというのは言葉を貫くところが大好きです。(30代男性)

第二次世界大戦勃発から日本の近代化時代へと突入する激動期を丁寧にかつ力強く描かれ、美しかった日本の風景や言葉、日本の勇ましさ、凛とした青年将校の様子など現代の子育てから企業戦士から見習う点がたくさんあり、後世に残る一冊です。(50代女性)

明治初期の日本の実情をわかりやすく説明したまるで教科書のようで面白い。この当時に活躍していて今でも名前が残っている人たちはほとんどが知り合い同士の濃い関係であるところを読むと、本当に小さな国なのだなぁと改めて思う。大人になってから読むと尚更面白い。(30代女性)

秋山好古や真之兄弟、正岡子規について描いた作品ですが、面白いポイントは露戦争をいかに戦ったかという部分が描かれているところです。軍事的にみて弱者の日本が巨大なロシアに立ち向かうために、各人物が苦心惨憺して、策をこらして、命をかけて、ついにロシアに戦争で勝つというところにカタルシスを感じます。楽しめる作品です。(40代男性)

私は歴史があまり得意ではなかったのですが、この作品を読んでみてたくさんの歴史上の人物を知ることが出来ました。この作品をきっかけに歴史について今一度勉強するようになりました。この作品は歴史を知りたい人にオススだと思いました。(20代女性)

歴史小説として評価が高いのはもちろんだと思いますが、それよりも秋山兄弟の人物描写にとても魅力があり、日露戦争史としてよりも秋山兄弟史として楽しめました。特に秋山兄弟が苦学して一角の人物になっていく様は、最近の若者には感じられない強固な意志、努力する姿勢をまざまざと見せられました。自分の子供も男2人ですが、ぜひこの兄弟を見習ってほしいものだと強く感じつつ、あっという間に読み切ってしまいました。(40代女性)

日本が近代国家形成をしていく中、坂の上を駆け上がって雲に届かんばかりに疾走するかなような生き様を見せる、主人公の秋山兄弟、彼らを取り巻く人物を見事に描いていると思います。日露戦争の戦記物としても読み応えがあります。(40代男性)

 

 

2位タイ.司馬遼太郎「燃えよ剣」(13票)

司馬遼太郎「燃えよ剣」がおすすめの理由

新撰組の副隊長、土方歳三の生涯を描いた作品。田舎侍の土方歳三が百姓の息子の近藤勇を漢と慕い、盛り立てて新撰組の隊長にし、最期まで仕え、信念のもとに政府軍として戦い続けた物語。惚れた漢を導き、侍にし、守り続けた忠義の土方歳三もまた漢だと思う。とにかく、土方歳三がカッコいい。是非、読んでみて欲しい。(50代女性)

この本『燃えよ剣』は新選組の副長土方歳三が主役として描かれている。この負け組に属する新選組の中でも唯一勝ち組たる新政府軍と対等に渡り合うことの出来た、自身を変えることをためらわなかった新選組隊士では無いかと思う。そんな意味で土方歳三がただの熱血の志士では無かったと思わせる一作であると思う。その意味でひたすら格好いい男、侍の姿が垣間見える作品であるのではないか?(40代男性)

新撰組副長、土方歳三の生涯が描かれています。とにかく、カッコイイ、そして、すがすがしい。読み進めるほどに、土方の魅力にどんどん引き込まれてしまいます。おそらく、作者の司馬さんも、同じ思いだったのではないでしょうか。最後の言葉、「新撰組副長が参謀府に用がありとすれば、斬り込みにゆくだけよ」本当にしびれてしまいました。美しい恋もあり。読後感も、よいです。(50代女性)

この作品の中の土方歳三は歯ぎしりするほどかっこいい!文体がサラッとしつつ、リズミカルで音読したくなります。混乱の時代を、独自の美学で駆け抜ける土方の生き様は爽快。司馬遼太郎の作品を初めて読むならこの作品をオススメしたいです。(30代女性)

大河ドラマで「新選組!」をやっていた頃に読みました。ドラマを楽しむために関連書をたくさん読んだ中の一冊でしたが、やはり歴史小説の大家で大人気作家、同時期に読んだほかの作品よりもとび抜けて面白かったです。登場人物一人一人が魅力的に描かれていて、苦手だった幕末の時代背景を知る一助となりました。(40代男性)

幕末の新選組を題材にした小説です。新撰組結成から滅亡までが書かれています。特に司馬さんは土方歳三に思い入れがあるのか、かっこよく書かれています。男ならこのように生きてみたいと思うような武士の生き様を読んで感じてもらいたいです。(30代男性)

新選組副長・土方歳三を主人公とした小説で,昔,テレビ映画化もされた。新選組は,それまで悪役としてしか取り上げられなかったが,この小説によって,敗者側から見た幕末史を知ることができる。武士道を貫きとおした主人公の生き方に共感できる。また,参謀役として,組織を統率,運営した手法は,今の時代における組織運営にも大いに参考になるものである。(60代男性)

新撰組の副大将、土方歳三の忠義を貫き通した姿を描いた作品です。司馬遼太郎らしい世界観がよく表現された作品で、新撰組が好きな方、初めて幕末ものを読む方にもおすすめです。上下二巻なので読みごたえもあります。(20代女性)

新撰組が大好きで、司馬遼太郎さんの小説が好きだったので、手に取りました。日本が変わろうとしていた明治維新の頃、新撰組の発足から最後までの様子をありありと描いているのがとても印象的でした。土方が五稜郭で最後を迎えるシーンは圧巻です。(30代男性)

新撰組副長の土方歳三の生涯がいきいきと描かれていていて、司馬遼太郎氏がいかに土方歳三のファンであるかということが伺えてきます。その容姿端麗なことで知られる土方歳三ですが、容姿だけでなく生き方までもかっこいいと思わせてくれる作品です。(30代女性)

新撰組が好きなので手に取った本書。最初はやや読みにくいと言うか話に入って行きづらいと感じましたが、途中からどんどん面白くなって来て読み終わるのが惜しいと感じるようになりました。土方を始め新撰組やその周辺の人達が活き活きと魅力的に書かれてます。後半に入ると隊士たちとの別れや決別が書かれているので少々読んでいて寂しくなってしまったりも…史実だから仕方ないとは言えもっと皆の活躍を見ていたかった。ともあれ新撰組好き、土方好きなら必見の一冊です。(40代女性)

新選組の土方歳三にスポットを当てた小説で、普段は悪者として書かれることが多いですが、その裏側や、彼の性格などを考慮した上で書かれた、土方歳三を好きになること間違いなしの、幕末武士話としてグッとくる本となっていて、幕末話隙にはおすすめな1冊です。(30代女性)

新選組副長・土方歳三が好きで読んだ本。司馬遼太郎さんは坂本竜馬のイメージが強く、新撰組とは逆の立場な感じがして作品にはあまり手が伸びなかったけど『燃えよ剣』を読んだとき今まで感じていたイメージは偏見だなと思った。”武士”のかっこよさ、”土方歳三”のかっこよさが詰まっていてとても惚れ惚れする本でした。学生さんでも抵抗なく読めれてるいい本なので是非読んで欲しい。(30代女性)

 

 

1位.司馬遼太郎「竜馬がゆく」(19票)

司馬遼太郎「竜馬がゆく」がおすすめの理由

「竜馬がゆく」は、二度も大河でドラマ化されていますが、その魅力は司馬さんのこの小説での竜馬の描き方によるものが多いと思います。幕末の中で、藩よりも日本という国の未来を真剣に思っていた竜馬の姿と、それでも出身地の土佐を捨てきれない葛藤が描かれたとてもいい小説だったと思います。(60代男性)

日本が大きな変革を遂げる時代を、教科書にしたくなるくらい興味深く書かれた歴史小説です。幕末の薩長同盟や大政奉還など激動の時代に、竜馬がどのように関わっていったかがわかります。このような若き指導者が国家の為に思い悩み汗を流す・・ワクワクする一冊です。(50代女性)

司馬遼太郎の代表作であり、日本の歴史小説の金字塔と言える作品です。時代の荒波に負けずに自らの志に生きる坂本龍馬像は『竜馬がゆく』で定着したと言っても過言ではありません。丁寧な歴史的考証とカチッとした文体は歴史小説の王道ですが、一方で小説の中で登場人物がイキイキと動き回っている大衆小説的な要素を上手く織り込んでおり、読んでいて飽きることがありません。『竜馬がゆく』を読まずして歴史小説は語れないでしょう。(20代男性)

文庫本では8巻に及ぶ大作で、手につけにくいかもしれませんが、もしも幕末に少しでも興味があるのであればオススメです。坂本竜馬を主人公として、幕末の流れを捉えている作品ですが、「竜馬は実際こういう人間だったのかもしれない」という想像がとてもしやすい人間が表現されています。そしてこのような大きな人間に触れられた喜びのようなものを感じられすらします。この本を読み終わると、「坂本龍馬記念館」がウェブで提供している坂本龍馬検定というクイズ検定の初級が簡単にクリアできるほどに幕末と坂本竜馬について知識が付きます。(20代女性)

坂本竜馬を語る上での入門書ともいえる書である。竜馬の人となりはもちろんのこと、登場人物の個性、時代背景が丁寧に描かれており、読者を選ばず司馬ワールドに引き込むパワーを備えた作品であるのではないかと考える。(50代男性)

定番ですけど、竜馬がゆくは何回読んでも面白いです。それほど竜馬オタクでも新撰組マニアでもなかったのですが、この本を読み終わる頃にはすっかり竜馬ファンになっていました。文庫本で8冊もあるんですが、軽いタッチで次々とページが進むので、全然しんどくないです。登場人物に感情移入しすぎて、もっと続きを読みたくなるくらいです。(40代女性)

その時大河ドラマでたまたま見ていた「龍馬伝」はまり、坂本龍馬のエピソードについて知りたくなりました。自分は、登場人物の複雑さから歴史小説を全く読まない習慣があったにもかかわらず、父に勧められ初めて司馬遼太郎の本を読みましたが、以外に読みやすく、ストーリー性も濃いので3日で読み終わってしまいました。歴史に苦手意識がある人でもグイグイ引き込まれて読める本なのだと思います。(40代女性)

竜馬暗殺の真犯人がいまだに不明で、その存在すら疑問視されるようになってきた坂本竜馬を、なぜ多くの日本人が好きなのか、その理由がこの本を読むと分かるような気がします。この本に登場する坂本竜馬は私たち日本人がこうありたいという理想的な人物そのものであり、人生において選択に迷ったときの指針のようなものを読者に与えてくれると思うので、一度きりにせず何度も読むことをおすすめします。(40代女性)

幕末全体の動きと竜馬の動きが絶妙に書かれていて、とにかく面白い。ただし、登場人物が多く、それぞれ解説が長い。肩書きや地位にとらわれることなく、世の中を見て、日本にとって善いと思うことを損得を超えた判断をする竜馬。それが薩長同盟、大政奉還という歴史的イベントにつながっている。(30代女性)

歴史人物では人気の坂本竜馬の人生を描いた作品です。おすすめする理由は、坂本竜馬をはじめ登場人物の生き様が面白いからです。坂本竜馬のわけへだてなくてさわやかな性格やとらわれない生き方には憧れを感じると思います。また、文字通り歴史を作るということにむけて各人物が命をかけて生き抜く様は、ダイナミズムを感じさせ非常に魅力的でわくわくします。司馬遼太郎さんの作品では、一番おすすめです。(40代男性)

彼の代表作でもあり、司馬遼太郎初心者の方にも読みやすく入っていきやすいノリです。今読んでも古くない文体というのがまずは驚きますし、だからこそ長編小説でも飽きずに読むことのできる面白いストーリーになっています。(30代女性)

何と言っても、自分は主役にならず、いろんな人をつなげていく坂本竜馬の生き方がかっこよい。司馬遼太郎さんだからこそ、あのような魅力的な竜馬が書けたのだと思います。この本に影響を受けて、京都の坂本竜馬の墓や寺田屋、高知の記念館や桂浜まで訪れてしまいました。(40代女性)

坂本竜馬を有名にした作品だけにあり、私も断片的に知っていた坂本竜馬の知識を改めて知ろうと思い、読み始めた本です。この作品に限りませんが、司馬先生の主観が随所に入っていて、読みやすいですね。京都を訪れた時は、この本にも登場した明保野亭を見つけた時は感動しました。(40代男性)

20代後半の幕末の志士たちの活躍を、坂本龍馬を中心に描いた作品で、何らかのかたちでこの矛盾に満ちた現代社会を変えて行かなければならないという精神的な活力を与えてくれる作品です。60~70年代にかけて右翼も左翼も夢中になって読んだ作品です。(50代男性)

本来新選組派だった私がこの本を読んで、坂本龍馬がいなければ昨今の日本はなかったのではないかと思うくらい偉大なことを成し遂げたんだと感じてしまうくらい、竜馬の生きた人生が描かれていました。幕末の時代に一歩進んだ時代を見ていた男の話でした。(30代男性)

私がオーストラリアに留学している時に出会った本です。日本語が恋しいと感じていた時にたまたま部屋に以前に住んでいた人が置きっ放しにしていて出会いました。幕末の坂本龍馬の話です。その時代の時代背景と坂本龍馬の功績が学べるところが好きです。(30代男性)

歴史小説ですが、とてもドラマチックで面白く読み進められます。一人一人の登場人物や場所の描写もとても詳しく書かれてあり、物語がイメージしやすく、若い人にもわかりやすいと思います。坂本龍馬はもちろん、関連する新撰組や幕末の志士達にも興味がわきました。(40代女性)

坂本龍馬に興味があって、読み始めました。坂本龍馬や周りの人たちに関する描写や、歴史的な背景など分かりやすく、且つおもしろく読めました。日本の幕末の歴史の知識を広めたい方にお勧めです。また、坂本龍馬の性格、人間性をより近くに感じることができ、自分を信じ、自分がやりたいことを信じて生きていくという龍馬の人生を見習いたいと思うようになりました。(40代女性)

司馬遼太郎が小説に取り上げなければ、歴史に埋もれていた人物かもしれない坂本龍馬に視点を当て興味をそそる超大作に仕上げたところが、素晴らしいと思います。内容については今更とやかく書かなくても、みんなが知っていることですが・・・、タラレバで言わせていただくと、彼が暗殺されていなければ日本の歴史が確実に大きく変化していたと思います。(60代男性)

 

 

1票入った作品も紹介

せっかくですので1票入った作品も紹介します。ランキングには入りませんでしたが名作揃い。ぜひ読んでみてください。

 

司馬遼太郎「21世紀に生きる君たちへ」

司馬遼太郎「21世紀に生きる君たちへ」がおすすめの理由

人は歴史から未来へ続く鎖の一環であり、自然の中で生かされているということを、難解な言葉ではなくわかりやすく書かれている。自分の見ることのできない未来に生きる若者たちへのエールが綴られていて、やはりなるべく若い世代に読んでほしい本。(30代女性)

 

 

司馬遼太郎「花神」

司馬遼太郎「花神」がおすすめの理由

村田蔵六が適塾で学んだ幕末から、軍隊を様式化し新しい陸軍のトップになる明治までを描いた作品。ITの時代になって、技術の進歩を喜ぶとともに感じる不気味さを、蔵六という人物にみた気がする。そして、小五郎のようなリーダーの必要性も感じました。(30代女性)

 

 

司馬遼太郎「義経」

司馬遼太郎「義経」がおすすめの理由

司馬遼太郎作品は先生自体亡くなられているのでもはや古典の部類に入りつつあると思いますが、その中でもこの『義経』は内容もさることながら、私自身にエピソードがあるのです。就職活動氷河期真っ只中、面接した人事の担当者より明らかに学生を見下した態度で「何か、本読んでる?」と問われ、4人の学生のうちの私が「司馬遼太郎を読んでます」と答え、面接官は「タイトルは?」と。その時気に入りだった『義経』を答えると面接官は興味なさそうに早々に面接を終えました。その会社は結局大手に吸収され、今はその名を聞くことはほとんど無いです。その時の就活中、人事面接で大人な対応していた会社は成長しており、人事面接官はこちら学生からもその会社を判断する材料になっていた、という事を思い出させてくれます。かなり蛇足ですが、義経の栄枯盛衰と人の浮き沈みも似ていると感じさせられることを思い出させてくれる個人的な思い入れのある小説です。(40代男性)

 

 

司馬遼太郎「空海の風景」

司馬遼太郎「空海の風景」がおすすめの理由

小さい頃から西新井大師の近くに住んでいて初詣や縁日にお参りに行っていました。そんな身近なお大師様とは一体誰なのか、ずっと疑問でした。そこで司馬遼太郎さんの空海の風景を読みました。すると、空海がどんな家に生まれ、どのような環境で育ち、どんな偉業を成し遂げていったかがよくわかりました。空海の生きた時代の背景も理解できました。空海という人を知るのにとても良い本です。(30代女性)

 

 

司馬遼太郎「胡蝶の夢」

司馬遼太郎「胡蝶の夢」がおすすめの理由

胡蝶の夢は松本良順と島倉伊之助(後の司馬遼海)を軸に幕末から明治に続く蘭学や医学の興亡を書いた話です。とてもまともな良順とどう見ても変わり者の伊之助の組み合わせは読んでいて面白いです。幕末というと新選組や坂本竜馬にクローズアップされがちですが、それ以外にも明治という時代を作ったこんな人たちもいたのだということがわかります。(40代女性)

 

 

司馬遼太郎「司馬遼太郎が語る日本 未公開講演録愛蔵版」

司馬遼太郎「司馬遼太郎が語る日本 未公開講演録愛蔵版」がおすすめの理由

父親がこの本を所有していたので借りて読んだのですが、司馬遼太郎という人がどういう人か、今まで読んだことのなかった自分にも、よく伝わってきました。その温かい人柄が、すっかり好きになりました。また、私は大学時代には日本の歴史・文化を専攻していたのですが、この本からは、レポート作成のヒントをかなり貰いました。(30代女性)

 

 

司馬遼太郎「城をとる話」

司馬遼太郎「城をとる話」がおすすめの理由

元々石原裕次郎に映画化を前提に依頼され書き下ろしたもので司馬遼太郎作品の中では異色の小説。敵の砦をたった一人で乗っ取ると豪語する主人公の藤左の大胆、豪快なキャラクターが際立っていて物語のテンポもよくあっという間に読了してしまいました。もう半世紀前の作品で、入手が困難な映画をぜひ観たいと思わせるようなそんな小説です。(50代男性)

 

 

司馬遼太郎「城塞」

司馬遼太郎「城塞」がおすすめの理由

大阪の陣が起こる前の、主要人物の人間性、状況が細かく描写されている。400年前の出来事を描きながらも、時折出てくる筆者の目線が面白い。太閤がどれほど偉大であったかを、残された愚鈍で保身に走る大阪城内の家臣との比で表現していると感じた。(30代女性)

 

 

司馬遼太郎「酔って候」

司馬遼太郎「酔って候」がおすすめの理由

変化の目まぐるしい明治時代を生きる、旧時代の各藩主の心情や境遇を鮮明に描写している小説です。幕末は英雄的な扱いを受けて四賢侯とまで呼ばれながらも、時代の波は逆らえずに生涯を送る様子が哀愁な読後感にさせます。(20代男性)

 

 

司馬遼太郎「播磨灘物語」

司馬遼太郎「播磨灘物語」がおすすめの理由

姫路の黒田官兵衛を主人公にした作品です。黒田官兵衛の人物については、大志はあるが小欲が少なくて、キャンパスにスケールのでかい絵を書く一種の芸術家的な武将として描かれています。秀吉を天下人に押し上げるさまが、楽しくてワクワクできます。(40代男性)

 

 

司馬遼太郎「馬上少年過ぐ」

司馬遼太郎「馬上少年過ぐ」がおすすめの理由

戦国武将伊達政宗のお話しです。しかし書かれている内容は武勇談ではなく、政宗も華々しく活躍した勇敢な武将のイメージの彼とほど遠い、繊細で知的でやや陰湿な人物として描かれています。父も母も弟も、伊達氏永続と引き換えに捨てねばならぬ。決断は主として正しくとも、重い枷となって生涯政宗につきまとう。それほどの苦心、努力もしかし、思ったほどには報われない。戦国武将のやるせなさを精緻な筆遣いで書く小品です。(50代女性)

 

 

司馬遼太郎「箱根の坂」

司馬遼太郎「箱根の坂」がおすすめの理由

自分のやりたいことが見つからずに悶々と暮らしている人も多いかもしれません。それがまさにこの作品の主人公新九郎です。しかしその目の前に一人の女性が現れてから彼の人生は変貌していきます。それは成り行きだったのか、それとも新九郎の行動力のなせる業だったのかはわかりませんが。新九郎の女性に対する行動力は生涯にわたり続き戦国時代を始めた男、北条早雲の物語です。(30代男性)

 

 

司馬遼太郎「明治という国家」

司馬遼太郎「明治という国家」がおすすめの理由

小説ではないので、特定の主人公はいませんが明治日本を築いた複数の人達が中心です。勝海舟も福沢諭吉も小栗上野介も東郷平八郎も、明治日本を作った人として出てきます。本来歴史とはそうしたもので、誰か一人の主人公が作れるものではないという事が分かります。明治日本を作った人々の苦労と背景を知る上で読んで良い本だと思います。(50代男性)

 

 

司馬遼太郎「翔ぶが如く」

司馬遼太郎「翔ぶが如く」がおすすめの理由

西郷隆盛の晩年と西南戦争を詳細に描いている作品です。当時の新聞記事からの引用も多く、小説を読んでいるというよりも士族の不満の高まりから西南戦争にいたるまでのドキュメンタリーを読んでいる気分になりました。多少難解な文章ですが、当時の内容を詳細に知りたい方にはお勧めです。(30代男性)

 

読書好き100人に聞いた!恩田陸おすすめ作品ランキング

 

恩田陸おすすめ作品ランキング

読書好き100人の方に恩田陸さんのおすすめ作品をお聞きしランキング形式でまとめました。ぜひ購入の参考にしてみてください。

 

9位タイ.恩田陸「MAZE」(2票)

恩田陸「MAZE」がおすすめの理由

「豆腐」と呼ばれる白い建物の謎に迫るという、ミステリー小説です。タイトルの通り、建物の中はメイズ、つまり迷路になっているのです。その建物へ入った人は次々に消えて行く、という摩訶不思議な謎を解き明かしていく過程が面白く、いっきに読んでしまいたくなります。(30代女性)

主人公がいわゆる「オネエ口調」というのは初めて読んだし、とても面白かった。砂漠の世界で進行していく物語は、ミステリーというよりホラーのようで思いがけずゾクゾクする作品。主人公が活躍するシリーズになっているので、続きもとても気になる。(20代女性)

 

 

9位タイ.恩田陸「Q&A」(2票)

恩田陸「Q&A」がおすすめの理由

ある事件を、それにかかわった人々へのインタビュー形式で描いていく作品です。その構成がとても新鮮で、真実が知りたくてぐいぐいと引き込まれていきました。集団心理など人間の怖さが存分に描かれていて、読んだ後はとても考えさせられました。(30代女性)

とある商業施設で死傷者を出す大惨事が起こったのだが、その原因が特定できず、事件に関わった関係者に質問をする、まさにQ&Aの形式で進んでいく。その形式が時折崩れて質問側の人間味がみえるのも不気味さの演出に一役かっている。なんてすごい本だと思った。(30代女性)

 

9位タイ.恩田陸「三月は深き紅の淵を」(2票)

恩田陸「三月は深き紅の淵を」がおすすめの理由

一冊の謎の本に纏わる物語。恩田さんワールド全開で面白い。断片的に語られるその本の内容と、実際読んでいるこの本の構成が似ていることに気づき、そこからずるずると不思議な感覚に陥った。不思議な魔法にかけられたような、そんな一冊。(30代女性)

架空の小説が登場する4つの中編によって構成されています。「三月は深き紅の淵を」と言う題の小説のみが共通していて各物語に関連はありませんが、恩田陸さんの他の長編小説へとつながる布石のような話もあり、前座として読むのもいいかなぁと思う作品です。(20代女性)

 

 

9位タイ.恩田陸「私の家では何も起こらない」(2票)

恩田陸「私の家では何も起こらない」がおすすめの理由

丘の上の幽霊屋敷。そしてこのタイトル。それだけで何が起こるか期待度はMAXです。全体的に、起こっている(きた)ことは猟奇的で血なまぐさいのですが、グロさがなくすらすらと進ませてくれる…からこそ、逆に非常に怖い。ラストは驚くこと間違いなしです。いつもながら、ストーリーテラーだなぁと思わされます。(40代女性)

絵本に出てくるような丘の上の屋敷の中のお話がオムニバス形式で綴られる怪談集。短くちょっとずつ語られる血なまぐさいお話は、予定調和と言ってしまうともったいない、期待を裏切らない薄暗さ。その構成を含んで薄暗いつくりになっていて、面白かった。(30代女性)

 

 

9位タイ.恩田陸「七月に流れる花」(2票)

恩田陸「七月に流れる花」がおすすめの理由

当初より、子供向けと謳っているだけあって、さほど長い物語ではない。おどろおどろしさもスパイス程度。でもミチルを通して知らされていく、夏流の秘密はなかなかに過酷。そして城を出て行く場面の少女たちの清々しさが鮮烈だった。(30代女性)

装幀が凝っていてとても素敵です。函付きの書籍は珍しく、古風な印象を受けました。ティーン向けの作品なので、普段本を読む方なら手軽に読みすすめられる作品です。秘密が散りばめられていて思わせぶりな感じが恩田陸さんらしくて魅力的です。(20代女性)

 

 

8位.恩田陸「チョコレートコスモス」(4票)

恩田陸「チョコレートコスモス」がおすすめの理由

演劇オーディションの話。何にでもなりきれるということは、強烈な「個」がないということ。それが良いことか悪いことかは一概には言えないですが、凡人には辿り着けない境地に達することができるのが天才なのでしょうか。最初から最後まで楽しめた。(30代女性)

舞台演劇を扱った作品で、役者、脚本化、演出家、プロデューサーなどの多彩な登場人物の目線から、舞台についてそれぞれの考えや苦労が見えるところが面白いです。またオーディションやエチュードの模様などが丁寧に描かれていて、出された課題をどう解釈してどう表現するのか、役者たちの力のぶつかり合いが読んでいてとてもワクワクします。(20代女性)

芝居の面白さには果てがない。一生かけても味わい尽くせない。華やかなオーラを身にまとい、天才の名を欲しいままにする響子と、大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な飛鳥。生い立ちも考えも違う二人の挑戦にワクワクした。(30代女性)

全くタイプの違う若者が、それぞれの考え方とやり方で演技の道を進んでいく過程が面白いです。オーディションの場面では、お互いの演技を見て嫉妬や尊敬など様々な感情を抱いたり、そこからまた成長していくのが分かり引き込まれました。(20代女性)

 

 

6位タイ.恩田陸「麦の海に沈む果実」(5票)

恩田陸「麦の海に沈む果実」がおすすめの理由

学園ミステリにファンタジー要素が加わり、どこか中世のおとぎ話のような雰囲気を持った作品です。文章と世界観の美しさに冒頭から引き込まれました。しかし描かれているのは人間のリアルな怖さで、ぞくっとする場面がたくさんありました。(30代女性)

世間から隔離された少年少女たちの物語で、ミステリーの部類に入ると思うのですが、恩田さんならではの心理描写に「これこれ!」ってなります。登場人物みんなが思春期特有の危なさを抱えていて、私は読んだ当時まさに思春期ど真ん中の中学生だったのでどんどん引き込まれたのを覚えています。あとは随所に散りばめられた謎が最後に一気に解けるときの気持ち良さですね。私にとって衝撃の展開だったので、全部読み終わった後にまた最初から読み直しました。普段はミステリーは2回も読むともう読まないですが、この本は心理描写が素晴らしいので今でも時々読んでいます。(20代女性)

個性的で魅力的な登場人物、事件や謎、ミステリアスで幻想的でどこか不気味な世界観に引き込まれて一気に読んでしまいました。小説を読んでいるというより少女マンガを読んでいるような感覚でした。恩田陸さんの作品は他にも色々と読んでいますが、その中でもとても読みやすい作品だと思います。(30代女性)

不穏な空気、閉鎖的な空間、逃れられない運命。雰囲気づくりが本当に上手いと思う。本当に最後までページをめくる手が止まらなかった。これ以上ないくらいにドキドキワクワクする、だけどなんだろう、背中に纏わりつく寒気もあるんですが次々と生まれる謎と意味深な行動にスルスルと引き込まれた。(30代女性)

裕福な子女が通う湿原に囲まれた全寮制学園と言う、特殊な環境に時期外れの「破滅を導く転入生」としてやってきた主人公・理瀬。奇妙な学園生活の中で徐々に明かされていく秘密にハラハラしつつも、次の展開に期待感が高まる作品です。(20代女性)

 

 

6位タイ.恩田陸「蜜蜂と遠雷」(5票)

恩田陸「蜜蜂と遠雷」がおすすめの理由

登場人物全員が真摯にピアノと向き合う物語。純粋に、それぞれが美しく共鳴しながら高みを目指していく。切磋琢磨という言葉が、これほど重く感じられたのは初めてであると同時に、これほどこの四字熟語がぴったりハマる作品は他にない。(30代女性)

各々背景を持つ登場人物が熱い思いを持ってピアノコンクールに挑む話で、熱い気持ちになれました。それぞれライバルだけど友情も垣間見れ、あるキャラクターに感情移入してしまいました。音楽好きにオススメしたい一冊です。(30代男性)

久しぶりに、ほんとうに久しぶりに、全方位から愛される恩田作品に巡り合えました!国際ピアノコンクールで競い合う4人の若者たちの物語ですが、バトル的な方向には行かず、むしろお互いを高め、成長していくところが素晴らしいです。これは120%直木賞受賞確実でしょう。これで受賞ならば、いままでの理不尽な落選理由もすべて水に流してあげますよ。(40代男性)

今年度の直木賞受賞作です。芳ヶ江国際ピアノコンクールに出場する若きコンテスタントたちを描いた作品なのですが、どの登場人物も丁寧に描かれていて魅力的です。主人公が一人ではないので、きっと共感できる人が見つけられると思います。(40代女性)

小説なのに文章からピアノの音が伝わってくると言う表現力に感動しました。ピアノコンクールのことは何も知らないと言う人でも楽しめる作品です。最終選考に残る登場人物たちが、自然体で音楽と共に生きている感じが良かったです。(20代女性)

 

 

5位.恩田陸「光の帝国ー常野物語」(6票)

恩田陸「光の帝国ー常野物語」がおすすめの理由

「常野物語」というシリーズ物の第1作目です。常野という不思議な力を持った一族の、ひとりひとりの生き方を恩田さんらしい柔らかな文章で描いた短編集なのですが、全ての物語が微妙に繋がっていて、非常に読み応えのある一冊です。シリーズ3冊全て合わせて読んでみていただきたいです。(20代女性)

物語の主軸が超能力者たちの戦時下のひっそりとした生活に関してなので、超常現象やオカルト系が好きという方はまず面白く感じる作品だと思います。超能力の描写は読んでいてわくわくしますが、最後まで読むと全体の雰囲気としてはダークな印象です。オムニバス形式なので読みやすいと思います。(20代女性)

連作短編集で読みやすい文章なので取っつきやすく、それでいて後半は引きつけられます。少し暗い雰囲気をもちながら、不思議な魅力を持った作品。本当にこんな能力を持った人たちが実は私たちの身の回りにもいるんじゃないかと思わせてくれます。(30代女性)

不思議な能力を持つ常野一族の物語。現在3シリーズ出版されている1作目。能力を隠すようにひっそりと暮らしている。その一族それぞれの能力を短編で読むことができる。ぱっとわかるような能力ではないものも多いが、どの物語にもなにか不思議だが優しさある。(30代女性)

不思議な力を持った一族の物語が描かれた短編集です。普通の人とは違う特別な能力を持ちながら表に出ることなく、権力をのぞむわけでもなく、ひっそりと普通の人々の中で暮らしているという設定がとにかく魅力的です。この設定があるからこそ、読後には優しい暖かさと切なさで胸がいっぱいになります。(30代女性)

これは不思議な能力を持つ一族の話です。超能力みたいなものでしょうか、主人公たちが持つ能力も様々で、それが各ストーリーの主軸となっています。時代も場所も設定もバラバラ、内容もほんわかするものから、ちょっと気持ち悪いSFっぽいのものある、短編集と言うか物語集です。そんな常野一族の、不思議な成り立ちを説明するように物語は進んでいきます。常野一族についての語りが終わると、その力ゆえに虐げられた過去や、前後の話はまったく分からないまでも、何かしらの敵と戦い続けている女性など、疑問に思って立ち止まっていたら、すぐに置いていかれる感満載の物語は、恩田ワールド炸裂です。この不思議な能力を持った主人公シリーズは、他の作品の中にも度々出てきますが、その中で「常野物語」はそれらの序章と位置づけられる作品だと思います。淡々とした中にも何か不思議な余韻が残り、気が付いたら何度も読み返している、そんなお話です。(30代女性)

 

 

4位.恩田陸「ネバーランド」(7票)

恩田陸「ネバーランド」がおすすめの理由

この本の舞台は学校なのですが、この本を読むと自分が学生だった頃のことを思い出させてくれます。ミステリー的要素もエロ的要素も青春的要素もあり、飽きずに最後まで一気読みすることができます。登場人物もそこまで多くないので名前もすぐ覚えて話に入り込むことが出来ますし、次の展開が読めず自分の中で色々考えながら楽しく読むことが出来ます。(20代女性)

年末、それぞれの事情で家に帰省せず寮に残った4人の男子高校生の7日間。「告白ゲーム」をきっかけに、閉ざされた空間で起こる事件、深まる謎。それぞれの事情とその謎がからまり、すっきりと解決するさまは痛快でした。重い事情を抱えている生徒もいましたが、鬱々として読めなくなることもなく。あくまでも爽やかな物語です。ただ、男の子ばかりの日々を女性が描く、ということに極端に嫌悪感を抱かれる方はやめた方がいいかも。そうでなければおすすめです。(40代女性)

冬休みに寮に残った4人の少年の物語。高校生という微妙な年頃と寮に4人だけというシチュエーションが物語を盛り上げていると思います。ミステリっぽいところもありつつ、全体的には青春もので面白かったです。高校生の少年たちが一歩前に進んで大人になっていく様が読んでいて気持ち良い小説でした。(20代女性)

かつて死んだ在学生の霊が出ると噂されている、全寮制の高校に在学している男子高校生が、年末年始も実家に帰る事を選らばず、自分の秘密を暴露していくというあまり動きの無い話なのですが、過去の話をしているとわかっていてもハラハラしてしまうものがあります。また、こっそりお酒を買って飲酒したりなど犯罪行為もあるのですが、若いうちに騒ぐことへの羨ましさや郷愁を感じてしまうところが好きです。暴露話の内容自体は暗いので人を選ぶ内容だとは思うのですが、美男子の暗い過去に惹かれるものがある人にはお勧めできる内容だと思います。(20代女性)
ノスタルジックな雰囲気漂う男子高校生たちの青春グラフティ。年末に帰省しなかった彼らが寮で共に過ごすうちに秘密や悩みを共有し、打ち解けあって行く模様が描かれます。人は闇を抱えながらもどうにか立ち向かうしかないんだと思えた。(30代女性)

舞台はとある男子校の寮。冬休みでほとんどの寮生が帰省して、残った4人だけで過ごす数日間のお話が描かれています。この4人の男子高校生がそれぞれに個性的で魅力的で、青春ものとしてまずは楽しむことができます。人当たりが良く上手に生きているように見えるのに、心の中には別の何かを抱えている、という設定も良いです。恩田陸初期の作品で、小説を書くことへの熱や勢いみたいのを感じることができます。(30代女性)

登場人物は4人の少年。普段は特別仲の良い4人では無いですが、寮に残って自分達だけで生活するという状況で関係性が変わっていきます。その関係性の変化も読んでいて面白いところでした。4人のキャラがバラバラなので読んでいてとても面白かったです。(20代男性)

 

 

3位.恩田陸「ドミノ」(8票)

恩田陸「ドミノ」がおすすめの理由

とにかく、スピード感が素晴らしい。転がるようにストーリーが進んでいきます。タイトルのとおり、ドミノ倒しのように一つ一つのエピソードが見事につながっていく様は痛快です。また、登場人物の多さが半端ないのに、どのキャラクターもしっかりとした設定ができており、混同することが全くありません。読後は、自分の行動がどう周りにつながっていくのか、しばらく気になって楽しかったです。(40代女性)

様々な人物に焦点が当たる群像劇なのですが、それぞれの登場人物の何気ない行動がきっかけで終盤からまさに「ドミノ」のように偶然の連鎖が重なってひとつのおおきな物語を作っていく姿は圧巻です。最後にまた新たな物語が始まる予感を残して終わるのも面白いです。(30代男性)

東京駅を舞台に27人と1匹の人生が交錯するパニックコメディ。ドタバタ感はこの作品の持ち味です。一つ一つのパズルのピースがハマり合うとき、何かが起こる。
ドミノ倒しのように繋がっていく話が面白くてあっと言う間に読み終わる。(30代女性)

タイトル通り、別々の場所にいる関係のないように思える人々の出来事がパタパタとドミノ倒しのように綺麗につながり合っていく様が爽快です。場面も主人公もめまぐるしく変わっていきますが、混乱せずにワクワクしながら緊迫感を維持したまま読み続けることができます。(30代女性)

とにかくたくさんの人物が登場します。しかし一気に読んでしまいたくなる、テンポの良い作品だと思います。様々な人の様々な事情が入り混じってごちゃごちゃとしているけれど、最後はすっきりまとまるところが魅力です。(20代女性)

いつも、不思議な物語を書かれている恩田陸さんですが、これは痛快なストーリーで本当に面白いです。タイトル通り、ドミノの倒れていくみたいにスピーディーで進み、読了後はまさに全てのドミノが綺麗に倒れた時のような爽快感。多くの登場人物の物語がひとつに繋がっていく様は、必見です!(30代女性)

ばらばらに進んでいったストーリーが最後にすべて繋がっていくのが面白いから。序盤はそれぞれが孤立した物語のようで少し入りずらかったけれど、物語が進んでいくにつれて関連性が見えてきて引き込まれていきます。(20代女性)

東京駅を舞台に、接点を持たない人たちがあることを介してドミノのようにすったもんだが巻き起こる群像劇です。私が読んだ場所が丁度、新大阪から東京駅に向かう新幹線の中で読んでいたからか、エンターテイメント的に楽しむことができた本です。(40代女性)

 

 

2位.恩田陸「六番目の小夜子」(9票)

恩田陸「六番目の小夜子」がおすすめの理由

以前NHKでドラマ化され、それを見て強い印象を受けたので原作も読みました。ホラーとは違うのですが、得体のしれない恐怖を常に感じながら読むため、続きが気になって早くページをめくりたくなります。しかし怖いだけでなく、舞台となる学校での青春ドラマ、ほのかな恋愛、進路に悩む学生の姿などが繊細に描かれているため、とても充実した内容です。物語中盤の学園祭での全校生徒参加のイベントのシーンは本当に見どころです。(20代女性)

恩田さんらしいというか。謎の絡んだホラーで、非常に怖いです。高校生という、子供でもなく大人にもまだなりきっていない世代の白い部分と黒い部分が見えて、全体的に明るく見えるのだけれど濁った空気が漂っているような、それでいて清々しいような…。先が気になって、一気に読んでしまいました。ラストが甘い気がしないでもありませんでしたが、そこまで引っ張っていく語りは見事だと思います。(40代女性)

学生時代に読みました。恩田陸さんの作品は、私にとっては、ミステリー小説というよりも青春群像劇です。同世代の子どもたちが集まる学校という場所に備わる「魔」を良く表わしていて、ものすごく興奮して読んだことを思い出します。(40代女性)

「サヨコ」システムがとても面白いです。要は学校単位で人狼ゲームをする、といった内容なのですが自分だけの秘密を持ちながら学園生活を送る感じがドキドキします。
罰則があるわけではないので学園生活に殺伐とした雰囲気はないので楽しく読めます。(30代男性)

学校を「容れ物」として展開されていく話はとても奇妙で面白かった。自分の高校時代を思い出させてくれ、今振り返ってみると、閉じた世界の中であの頃はなんとキラキラと、そしてなんの疑問ももたずに過ごしていたんだろうと思った。(30代女性)

子どもの頃にドラマで拝見しました。普通の小説とはちょっと違う、独特な雰囲気。登場人物達も魅力的ですし、もし自分の学校にこんな伝統があったら?とドキドキさせられます。恩田陸さんの初めての作品ですし、まずは読んで頂きたい名作です。(20代女性)

よく練られたミステリーだなと思うからです。読んでいると情景が浮かび、ホラーにもなりかねない恐怖が感じられます。しかし、そこには人間味があって、その人間らしい心理が面白く感じられます。集団心理が渦巻いていることが、伝わってくるのも、作品の面白さを増長している感じがします。(20代女性)

恩田陸のデビュー作で、恩田陸の魅力全てが詰まっている一冊です。高校を舞台にして見え隠れする不穏な影、そこに登場する青春真っ盛りの高校生たちのみずみずしい心の動きが描かれます。最後まで謎は謎のままで、読み終わった後に自由に思いにふける余地が残されています。大人になってから読むのも良いし、今現在高校生(特に受験生)の人にもおすすめです。(30代女性)

恩田陸さんのデビュー作でありながら、NHKでドラマ化もされた傑作小説です。代々受け継がれる謎のゲーム「小夜子」と、突如表れた謎の転校生津村沙世子。謎が謎を呼ぶ展開にハラハラさせられます。随所に挿入される青春のシーンも秀逸で、あの頃に戻りたい。そう思わせてくれる作品です。(20代男性)

 

 

1位.恩田陸「夜のピクニック」(23票)

恩田陸「夜のピクニック」がおすすめの理由

幅広い年齢の方が楽しめる作品だと思います。夜通し歩くというイベントを通して、主人公が成長をしていく過程が丁寧に描かれています。読み終わったあと、自分の通ってた学校にも、こんな素敵なイベントがあったら良かったのにと、羨ましく思うことでしょう。(30代女性)

言わずと知れた、初代本屋大賞第1位の本作。ある高校の一日かけて80キロもの道のりをただひたすら歩くという伝統行事を題材とした本作品。この作品の魅力は、読んでいるうちに、自分もこの高校の学生の一員になって歩行祭に参加しているかのように感じられるということです。それほど恩田陸さんの描写が繊細で、読者が作品世界の中に入ってしまうのです。普通の文化祭や修学旅行のような華やかさやにぎやかさはなく、大きな出来事もありません。ただ一歩一歩歩いていくという地味な行事です。しかし、一歩一歩進むごとに、主人公たちは一歩一歩自分の心の奥底に入っていき、自分の本当の気持ちに気づいていくのです。そして、自分の本当の気持ちに気づいた時に、周りの人との関係も変わっていきます。彼らが歩く80キロは自分自身と向き合う80キロです。自分と向き合うためには、華やかな行事ではなく、淡々と自分の体を酷使していくことが必要なのかもしれません。体も頭も疲れ果て、何も考えたくないと思った時、それでも自然に頭が考えてしまうこと、心が感じてしまうことこそ、きっと自分にとって最も大切なことなのではないでしょうか。最後に主人公たちがゴールした瞬間、自分もあたかも80キロ踏破したかのような達成感が味わえます。そして、とても不思議な思いに包まれます。非常に過酷な行事だとわかっているのに、「私も本当に参加してみたいな」という憧れを抱くのです。もし自分もこの行事に参加したとしたら、その時、自分はどんな自分を発見するのか、とても気になってしまうのです。(20代女性)

高校の歩行祭でとても長い道のりを歩きながら、登場人物たちが仲を深めたり、甘酸っぱい恋心を抱いたりする様子がまさに青春だと感じたためです。淡々と物語が進んでいく中で、主人公の貴子の「賭け」が果たされるのかドキドキしました。読んだ後にすっきりした気持ちになれる小説だと思います。(20代女性)

とある高校の学校行事のお話です。夜通しひたすらに歩く。ただそれだけ。歩いてる最中はしんどくて辛くて2度とやりたくないと思っているけどゴールする頃にはまた来年も歩きたい。と思わせるような素敵な行事。暗い道を友達と話しながら歩く。普段は話せない事も話せてしまう。私も高校生の時に歩いてみたかったです。その中で、ある2人の物語がフィーチャーされます。とても切なくなります。胸がぎゅーっとなります。最後まで読むと心がほっこりします。どの世代にもお薦めしたい一冊です。(40代女性)

登場人物たちと同じように、一晩中かけて読み切った一冊。ラスト近くの夜が明けていく様子と、現実世界での白々としていく空がシンクロし、心地良い疲労感に包まれながら読み終えたのを今でも覚えています。あらすじだけでは伝わらない、まさに実際に読むことでしか味わえない、かけがえのない奇跡の一瞬を切り取った、永遠のエバーグリーン。映画版も素敵でした。(40代男性)

歩行祭という過酷で特別な行事を通して、登場人物たちの人間関係や内面、生き方が徐々に変化していく様子が新鮮。主人公二人を中心に物語が進んで行くが、友人との絡み合いや様々な人間の変化球的な繋がりがこの青春劇の重要な鍵を持っている。(30代女性)

ミステリ、ホラー、ファンタジーではない、恩田さんの作品。ただひたすら歩くだけの行事なのに、太い物語を最後まで飽きることなく、それどころか続きが読みたくてしかたなくさせるのは、さすがの筆力だなと思います。登場人物の心の動きがとても丁寧に描写されていて、それぞれの関係もごちゃごちゃと絡まることなくきちんとわかりやすく読ませます。太いけど、あっという間に読み終わってしまう。読書初心者にも向いていると思います。(40代女性)

舞台は高校。タイトルのピクニックとは、全校生徒で夜を徹して80キロひたすら歩く高校の行事「歩行祭」からきています。そのイベントでクラスメートで腹違いのきょうだい女子高生の心の動きが描かれています。高校生という、子供でも大人でもない宙ぶらりんな時期の揺れる思いなどにとても共感しました。親も子供も楽しめる本だと思います。(40代女性)

同じクラスの男女には周りの誰もが知らない秘密がある。2人は異母兄弟なのだ。接触を避けてきた2人なのだが、高校最後の最大行事歩行祭で初めてまともに話をする。それぞれの想いを受け止め、和解するまでを描いているお話。登場人物がみんな魅力的で心に響く小説、老若男女問わない小説だが、高校生大学生辺りに特に響く小説だと思う。(20代男性)

初めて小説する方というよりも、「長い冒険や青春小説」が好きな方にオススメです。この本を読んでいると、「本長いな、後何ページ読めばいいの?」なんて思うかもしれませんが。徐々に、この本の内容に出てくる歩行祭のように自分自身も本で歩いているような感じがしてくるんです。そして、内容も恋愛・青春・事件などとコロコロと場面が変わり飽きるというより、ワクワクしてくるんです。(出てくる主人公も、始めは男女2人見えますが、少しずつサブキャラクターも増えてきます。)なので、もう一度学生時代に戻ってみたいなんて方には、この本でたまには戻ってみるのもいいと思います。(30代女性)

特に大きな出来事があるわけではなく主人公たちがが淡々と歩きながら語り合う話ですが、高校生という子供と大人が入り混じった時期の多感な心情が細かく描写されていて、時折胸が苦しくなりつつも、読んだ後は少し感傷的でとても清々しい気持ちになった小説です。青春の疑似体験や懐かしさに浸りたい時には良い小説なのでおすすめします。(30代女性)

高校の行事で夜通し歩いて目的地に向かいます。主人公は3年生のため最後のピクニックです。同じクラスにいながらあまり親しくなかったクラスメイトとの関わりなど、たった1日の行事で人間関係が絡み合い進展していく様子がたまらない読了感とともに味わえます。(20代女性)

高校3年生、将来への期待や不安と、仲の良い友達がそれぞれが別の道に進むことがわかっているという時期の話。その時期の複雑な心情を絶妙に表現してあってすごく良かった。きっと大人なら誰もが経験した気持ちで、共感できると思う。内容的には夜通し全校生徒で歩くという学校行事で、特に大きな事件は起きないのだけど、その中での友達とのやりとりがまさに青春。読み終わったあとのさわやかな感じがすごく好き。青春を思い出したい人にはこの本はとてもおすすめ。(20代女性)

夜通し歩いて学校まで戻ってくる歩行祭というイベントでの高校生たちの話です。友達には内緒にしている腹違いの貴子と融が周りに助けられながら、初めて会話をします。
起こっていることはそれだけなのに、とても心に残ってさわやかな読後感があります。
貴子の友達の美和子、融の友達の忍、それぞれが知っていることを隠したり、思いやりながら歩いているところが本当に微笑ましくて、友達っていいなと思いました。同じ方向を向いて歩けるこの時間がとても尊くて、何度読んでも心にしみる作品です。(30代女性)

青春の空気を思い切り吸い込めます。とある秘密を持って、学校のイベント、夜通し何十キロも歩く歩行祭というイベントにのぞむ登場人物たち。たった一晩の出来事なのに、こんなにキラキラして、わくわくするストーリーが描けるなんて…と思えます。恩田陸さんで一番好きな作品です。(20代女性)

なかなかない設定で興味を持ちました。複雑な関係の2人がどう溝を埋めていくのかが面白かったです。主人公もいい人だと思うし、周りの友達や家族などもいい人で読み終わったあとにほっこりできるのでおすすめです。青春の甘酸っぱさもありおもしろいです。(20代女性)

映画化もされた作品です。同い年の異母きょうだいが同じクラスにいると言う複雑な事情があるにも関わらず、雰囲気がドロドロしていないところがすごいなぁと思いました。「夜通し歩く」と言うイベントにも心惹かれました。(20代女性)

私が夜のピクニックと出会ったのは中学3年生の冬のことであった。自分が受ける高校の国語の過去問として出題されていたのがきっかけだった。当時、この本を読みながらいろいろなことを考えたのを思い出す。私の心にずしりと響き、甘酸っぱいようで痛いような、またその場から逃げ出したくなるような気持ちになった。夜のピクニックはそんな青春の一部を鮮やかに切り取った作品である。(20代女性)

けっこうな量のページ数だが、読み応えがあった。気になる同級生との距離感、とまどい、色んな感情が一冊を通して伝わる本でした。相容れない、交わることのない2人なのかと思ったが、最後はスッキリした結末だったのでとてもよかった。本だけではなく、映画も一緒に見て欲しい。(20代女性)

初めて読んだのが自分が中学生の時だったのですが、夜通し歩き続けるという学校行事を通して、主人公が友人や因縁を持っていた彼との関係を考え直す様子がとても面白く感じたためです。このような行事があることを羨ましくも感じました。今読むとまた違った印象を持てるので、どの世代にもオススメできる小説だと思います。(20代女性)

歩くことと感情の変化が、読み進めることと一体になる感じがとても心地よく感じられる本です。読了後は、まるでこちらも長い長いピクニックを終えたような爽快感。すがすがしい気持ちになれる本なので、ストレスがたまっている時やゆっくり時間を過ごしたい時に読むのにぴったりです。(40代女性)

夜どおし歩き続ける「歩行祭」という学校行事に参加する高校生たち。若くて明るいように見える彼らですが、それぞれ何らかの問題や悩みを抱えています。楽しい会話を仲間同士で重ねつつ、そしてハードな行程を進みながら、彼らの心の内が少しずつ明らかになっていく様に、自分もこの行事に参加しているような一体感を感じてぐいぐいと引き込まれていきました。そして、濃密な時間を仲間と共有することで、悩みの全てが解決したわけではなくてもそれぞれの心の中に新しい風が吹き、友達との関係もまた今までとは違うポジティブなものが生まれてきて、静かな感動を覚えました。歩き終えた彼らの姿に自分も一緒に歩いてきたような清々しさを感じ、自分は一人じゃない、前向きに生きていこうという勇気や元気をもらえましたので、年齢を問わずおすすめできる小説です。(50代女性)

高校最後の学校行事「歩行祭」で、80kmの工程を歩く高校生たちの24 時間の物語。真夜中の空気感や、疲労がもたらす少しハイな高校生たちの会話、秘めていた感情の気づき、告白など、大人と子供のはざまにある年頃の甘ったるく鋭い感情が描かれていて、読んでいるうちに夜中に感じる不思議な高揚感に包まれる作品であった。時間を飛び越えて、高校生時代のうつろう感情を思い起こさせてくれる。のちに映画化されたが、恩田陸の他の多くの作品と同じく、読んでいて映像が思い浮かぶ作品でもある。(60代女性)

 

 

1票入った作品も紹介

せっかくなので1票入った作品も紹介します。名作揃い、ぜひ読んでみてください。

 

恩田陸「3月は深き紅の淵を」

恩田陸「3月は深き紅の淵を」がおすすめの理由

4つの短編からなる小説ですが、1冊の本を巡ってそれぞれのお話がリンクするという面白い構成になっています。1度読んだあとにまた読み直したくなる不思議なる読後感があります。恩田ワールドを満喫できるおすすめの小説です。(40代女性)

 

 

恩田陸「エンド・ゲーム」

恩田陸「エンド・ゲーム」がおすすめの理由

常野物語の物語シリーズの3作目。特殊な能力を持った一族が静かに社会で暮らしているところにある1人の青年がその一族の娘にせまっていきます。『裏返す』『裏返される』と話の主導権が入れ替わっていき、どんどん本の中の世界に吸い込まれていきます。日常生活でも起こり得そうな事で少し気味が悪いですがそれもまた読んでいて面白いところだと思います。(10代女性)

 

 

恩田陸「ネクロポリス」

恩田陸「ネクロポリス」がおすすめの理由

アナザー・ヒルという死者が実体を持って現れる場所を舞台に、奇妙なことや恐ろしいことが次々起こります。読む側も主人公と同じように初めて訪れるアナザー・ヒルで起こる出来事や慣習に困惑したり興味を引かれたりと、その世界に引き込まれてしまいます。西洋の島を舞台にしながら鳥居や手水鉢など日本のものが数多く登場するところも、不思議な感覚があって楽しめます。(20代女性)

 

 

恩田陸「まひるの月を追いかけて」

恩田陸「まひるの月を追いかけて」がおすすめの理由

二人の女が愛した男と、その男が愛した人の娘と、二人の女の話。とても壮大で感慨深い作品だった。ストーリーの流れの中での登場人物たちの独白や会話の中に今まで言語化出来なかった感情とか、考え方、恩田陸さんらしさがあるのが魅力だと思う。(30代女性)

 

 

恩田陸「ライオンハート」

恩田陸「ライオンハート」がおすすめの理由

ファンタジー要素もありつつ、切ない恋愛模様が描かれていて、読んでいて、どんどんこの後はどうなるのかと、面白くてのめり込んでしまう。ファンタジー的な部分が生まれ変わっても同じ魂を持つ人に出会う。というところが、女性的にはロマンチックでまたいい。(20代女性)

 

 

恩田陸「ロミオとロミオは永遠に」

恩田陸「ロミオとロミオは永遠に」がおすすめの理由

近未来が舞台でありながら、主人公たちが学校で学ぶのは、なぜが今の私たちの時代のことや、「昭和」という設定に引き込まれた。ただの学園ものではなく、学校自体に秘められたものもあるが、主人公たちが何のために学んでいるのか?という部分も謎になっており、クライマックスに向けてそこが明かされていくのが面白かった。東京オリンピックを迎える今だから、読むと面白い一冊。(20代女性)

 

 

恩田陸「蒲公英草紙 常野物語」

恩田陸「蒲公英草紙 常野物語」がおすすめの理由

特別な能力をもつ一族の物語。文章が美しく「草紙」という言葉がぴったりな作品だと思います。後半は物語が一変し、運命に翻弄されながらもそれを受け入れていく姿に涙が止まりませんでした。作品に出てくる数々の言葉がいまも心に深く刻み込まれています。(30代女性)

 

 

恩田陸「月の裏側」

恩田陸「月の裏側」がおすすめの理由

恩田陸さんの小説は、作品によって方向性が異なるのでとても面白いです。この月の裏側はホラー要素の強い作品になっています。狭いコミュニティの町の中で、そこに住む住人が「あれ」に「盗まれる」作品です。突然住人が誘拐され、ひょっこりと戻ってくる。しかし、戻ってきた人は今までとどこか違うような気がする…。戻ってきた人は一体誰なんだ!?という謎を解き明かそうとするお話です。個人的にはお話の舞台になっている町の描写がとても好きです。実在する町がモデルになっているようなのですが、水路が張り巡らされている水の町のようです。その水路が怖さを煽っているのですが、またそれが良いです。ラストは異変に気付いている主人公たちももしかしたらもう、「あれ」に「盗まれた」後なのではないか、という疑心暗鬼に陥ります。自分はいったい誰なのか、無意識の部分に語りかけるような話の締め方がとてもぞくぞくするお話で、一度読んでもらいたい作品です。(20代女性)

 

 

恩田陸「私と踊って」

恩田陸「私と踊って」がおすすめの理由

宝石箱みたいにどれもきらきら妖しく輝いている短編集。異国に飛んだり、異世界に飛んだり、めまぐるしく入れ替わる物語なのに、どれもすぅっと入り込んではちゃんと扉を閉じて出て行ける。文体、構成、飾り方、久しぶりに心踊った作品だった。(30代女性)

 

 

恩田陸「失われた地図」

恩田陸「失われた地図」がおすすめの理由

漫画的な世界観と登場人物が日本各地の軍国的世界との「裂け目」を封じていく連作です。昨今の好戦的な風潮に対して作者の反戦的な心情を作者らしい世界観で語られているように思いました。恩田ワールド全開のファンタジー小説。(30代女性)

 

 

恩田陸「蛇行する川のほとり」

恩田陸「蛇行する川のほとり」がおすすめの理由

美しい少年少女だけの幸せな時間。みっともなくもしたたかに生き延びていかなければならない。恩田さんほど、15〜17歳くらいの少女が持つ独特の空気感と、わずか一年足らずで失われるそれらの一瞬の煌めきを切り取って描ける人はいないと思う。(30代女性)

 

 

恩田陸「小説以外」

恩田陸「小説以外」がおすすめの理由

読書スランプからの回復にはうってつけの、本を読むことの喜びを思い出させてくれる読書エッセイ。読書エッセイと言いながら、随所に現れる酒飲みとしての面目躍如といった感のあるお酒の描写もうれしい。恩田さんを形作ってきた様々な本、音楽、映画、そして酒についての魅力的な文章をたっぷり堪能できる稀有な一冊。お好きなページからどうぞ。(40代男性)

 

 

恩田陸「上と外」

恩田陸「上と外」がおすすめの理由

ジャングルを舞台に進んでいく話で、G国のクーデターと幼い子供たちのジャングルからの脱出劇を描いた作品です。ジャングルには謎の遺跡が存在しており、全体に漂うファンタジーの空気が興味をそそり、展開が気になって仕方ないストーリーです。(20代男性)

 

 

恩田陸「図書室の海」

恩田陸「図書室の海」がおすすめの理由

全10話の短編集。ちょっと不思議な雰囲気の恩田さんらしい作品。それぞれ完結した物語だけれど、他の恩田作品と繋がりを楽しめるもの。すぐそばにありそうな世界が足下の砂に持っていかれるように崩れていく不安感を楽しめる。(30代女性)

 

 

恩田陸「雪月花黙示録」

恩田陸「雪月花黙示録」がおすすめの理由

まず、登場人物たちがかっこいい!そして、ミヤコと呼ばれる地域で暮らす、帯刀している女子高生や男子高校生たちが活躍し、少し読むと江戸末期や明治初めのようであるが、実は近未来の設定であるのも面白かった。恩田陸の近未来設定は、それぞれ世界観が違うので興味深い。(20代女性)

 

 

恩田陸「中庭の出来事」

恩田陸「中庭の出来事」がおすすめの理由

恩田マジックにかかり、最初はどう展開しているかわからなかったが、凝った本を書くなあと驚かされた。私たちはみんな観客になったり役者になったりしている。生きているということは演劇の世界のよう。読み終わったあとの余韻を楽しめる。(30代女性)

 

 

恩田陸「猫と針」

恩田陸「猫と針」がおすすめの理由

こちらの本は演劇用に書かれたものです。当たり前ですが台本なので台詞で物語は進みます。劇的なことなんて何もない。でも、それでも日々の生活は続いていくし、生きていかなくてはならない。そんなことを考えさせてくれる作品です。(10代女性)

 

 

恩田陸「不安な童話」

恩田陸「不安な童話」がおすすめの理由

読み始めると、胸がドキドキしてページをめくる手が止まらなかった。恩田作品ならではの、オカルトと謎解きが混じり合った不思議な世界観がよく出ている。結末は少々予想通りではあったが、意外な人物の関わりもあり、期待を裏切りません。(30代女性)

 

 

恩田陸「木曜組曲」

恩田陸「木曜組曲」がおすすめの理由

数年前に亡くなった大作家に関わりがあった5人の女性がその死の謎についてあれやこれやと語りつくす話ですが、この5人の女性がとにかく個性的で魅力的なのです。ライターや作家、編集者など本に関わる仕事をしているだけあって、心のうちを明かさない会話術は見事で素晴らしいです。出てくる料理がものすごく美味しそうなのもたまらないところです。(30代女性)

 

 

恩田陸「夜の底は柔らかな幻」

恩田陸「夜の底は柔らかな幻」がおすすめの理由

上下巻とも先が気になってぐんぐん読めました。登場人物たちの過去が様々に重なりあい一大相関図を作っている。やっぱりラストは安定の何がどうしてそうなった状態ですが、恩田さん特有の世界観や不思議な雰囲気は十二分に楽しめるので満足です。(30代女性)

 

村上春樹「ノルウェイの森」の感想・レビュー

内容

限りない喪失と再生を描く究極の恋愛小説!暗く重たい雨雲をくぐり抜け、飛行機がハンブルク空港に着陸すると、天井のスピーカーから小さな音でビートルズの『ノルウェイの森』が流れ出した。僕は1969年、もうすぐ20歳になろうとする秋のできごとを思い出し、激しく混乱し、動揺していた。限りない喪失と再生を描き新境地を拓いた長編小説。

村上春樹「騎士団長殺し」の感想・レビュー

内容

 『1Q84』から7年――、待ちかねた書き下ろし本格長編。その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。

読書好きに聞いた!伊坂幸太郎おすすめ作品ランキング

伊坂幸太郎おすすめ作品ランキング

読書好き100人に伊坂幸太郎さんのおすすめ作品を聞いた結果をランキング形式で紹介します。

12位タイ. 伊坂幸太郎「オー!ファーザー」(2票)

伊坂幸太郎「オー!ファーザー」がおすすめの理由

父親が4人いるというちょっと奇妙な環境にいる、クールな男子高校生が主人公です。主人公が事件に巻き込まれ、それを解決すると言うシンプルなストーリーですが、何と言っても魅力は個性豊かな4人の父親です。主人公がピンチになった時、あの手この手で助けに来る4人の父親の姿は、親ってやっぱりかっこいい、面倒臭いけど、かっこいい。そう思わせてくれます。とにかく熱いです。政治家や難しそうな単語が出て来ても、何故かコミカルに処理してあって読みやすい、そんな作品でとても面白いてわす。(20代女性)

4人の父親と1人の息子という現実にはあり得ない家族構成だけど、父親がそれぞれ趣味嗜好・考え方・行動等が違うので、ひとつの問題疑問に対してのアプローチの仕方が息子目線で見ていてワクワクして楽しい。また、それぞれ違う父親だけど、息子への愛情は一人ひとりちゃんと伝わってくるほんわかする部分もあり、逆にドキドキするサスペンスの部分もあり、あっという間に読み終わってしまう作品です。(30代女性)

 

 

12位タイ. 伊坂幸太郎「ラッシュライフ」(2票)

伊坂幸太郎「ラッシュライフ」がおすすめの理由

物語が複雑に絡み合うこの話が読んでいて面白いと思います。いろいろな人の人生が描かれていますが、自分が一番記憶に残っているのは終わり方であり、男性が犬と一緒に生きていこうとする姿でした。ですがこの作品は他の伊坂作品を読むことによってもっと楽しむことができる作品だと思います。(30代男性)

最初はバラバラに見える話が、ストーリーが進むにつれて繋がって行く過程が病みつきでした。 一つ一つの伏線を思い出しながら読み進めて行くと、最後に一つにまとまり、読み終わった後の爽快感は、ラッシュライフが伊坂幸太郎作品の中で1番だと思います。(20代女性)

 

 

12位タイ. 伊坂幸太郎「終末のフール」(2票)

伊坂幸太郎「終末のフール」がおすすめの理由

余命3年という世界の中で生きる人々の日常を通して死を見つめることで、命について深く考えさせられた作品でした。普通なら重くなりがちなテーマですが、伊坂さんらしいユーモアが散りばめられていて、それでいてちゃんとメッセージ性があるところが素晴らしいと思います。(30代女性)

後数年で世界が滅んでしまうといった時、人々がどう生きているのかが描かれているオムニバス小説です。 結末で世界の滅びが回避されるわけでもなければ、逆に世界が滅んでしまう瞬間が書かれているわけでもありませんが、 もうすぐなくなってしまうかもしれない世界の中で、それぞれの形の生活が描かれている様を見ていると何だか無性に切ないような、愛おしいような気持ちになります。 読んでいて、大切な人や家族の顔が見たくなるような、そんな小説です。(30代女性)

 

 

12位タイ. 伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」(2票)

伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」がおすすめの理由

陽気なギャングシリーズ第2弾。 本作品も不思議な銀行強盗の4人を中心に、まずは4人それぞれを主人公にした短編から始まり、その4つの短編が伏線となった、誘拐事件を解決に乗り出すという展開。 最後のオチもクスッと笑わせる痛快なストーリーでやはり面白い。(30代女性)

大好きなシリーズの、2作目!今回も4人の陽気なギャングたちの話♪第1章、成瀬・響野・雪子・久遠それぞれの(銀行強盗とはかけ離れた)日常について語られる(短編チック)。…短編1つずつでも十分面白いし、短編同士で微妙にリンクしてたり(これがまた絶妙!)、4人が本当にもう《前作そのままの4人》すぎて(とっても変だけど、魅力的で大好きだった)、第1章からウハウハ♪その後、銀行強盗を決行するんだけど…そっからの展開も面白い!4人の会話はやっぱり最高!辞書の引用チック(←伊坂さんの遊び心が満載。もしかすると前作よりシニカルかも?)も面白い! お馴染みのトラブルのトコも、「巻き込まれる」というより、4人の場合「自ら突っ込んでく!」って感じで痛快!!成瀬さん!格好よすぎ!彼の全体を見渡せて先見の明があって行動にも移せるような能力、私にも欲しい!笑(20代女性)

 

 

12位タイ. 伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」(2票)

伊坂幸太郎「陽気なギャングは三つ数えろ」がおすすめの理由

陽気なギャングシリーズの新作。 やはり面白い!痛快! 登場人物それぞれのキャラクターが立っているのが凄いいい。ギャングの4人だけではなく、今回初めて出てくる人物の性格も行動もまるで映像として見えるよう。 前作から9年経つが、もっと頻繁に読みたいと思わざるを得ない。(30代女性)

大大大好きなこのシリーズ!①と②で終わりだと思っていて、でも大好きだからいつかまた続きがあるといいなぁ~って思ってたから、この③が出てくれて、本当に嬉しかった!面白さは、前2作で保証済み! 話に引き込まれ、最後までぐいぐい引っ張ってく感じ、さすがです! やっぱり最高の4人~!最後、敵につかまり窮地なフリして、それも作戦のうち♪しっかり自分の土俵でやっつけちゃうトコ、さっすが~!スカ~ッ!格好いい~!! やっぱり大好きなシリーズです!ストーリー展開知っていても、主人公たちのキャラが最高だから、何回でも読みたくなっちゃう、不思議な魅力を持った本!!(20代女性)

 

 

9位タイ. 伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」(3票)

伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」がおすすめの理由

ファンタジーでミステリー。 あり得ない世界だけど、どんどん引き込まれてしまう。 バラバラに散らばっていた伏線が最後に繋がったときのこころが震える感じは、やはり伊坂さんの作品にしかない独特の感覚。 大好きな一冊になるはず。(30代女性)” 伊坂幸太郎デビュー作の「オーデュボンの祈り」にはしゃべるカカシが出てきます。犯罪を犯した主人公の伊藤が不思議な島に迷い込んでしゃべるカカシを発見して物語が進んでいきます。他の作品に比べるとSF色が少し強いですが、デビュー作とは思えない面白さです。(30代男性)

デビュー作ですが、この小説を読んだときの衝撃はなかなかでした。新しい感覚の作家が現れたんだなと実感させてくれました。村上春樹を思わせる奇想天外なストーリーながら、いろいろと回りまわって全てがうまく収束するという展開には舌を巻きました。どこか宗教的な厳かさも感じさせてくれる、あたたかみのある小説です。(40代女性)

 

 

9位タイ. 伊坂幸太郎「チルドレン」(3票)

伊坂幸太郎「チルドレン」がおすすめの理由

5つの短編からなる短編集ですが、それぞれが絶妙に絡み合っていて、短編を読む気軽さでしっかりと長編を読んだ気にさせてくれる作品です。会話のテンポがよく、ユーモアもたっぷりで、伊坂さんらしさが詰まった作品だと思います。(30代女性)

短編集でありながら、一冊を通して伊坂幸太郎らしい伏線回収が素晴らしい。なんとも伊坂作品らしいキャラクター、破天荒で気ままで悪めない男・陣内の「俺たちは、奇跡を起こすんだ。」という台詞から展開される親子と恋人、大人と子供の関係性を考えさせられるあたたかな一冊。(20代女性) 知り合いに薦められて伊坂さん作品初読みです。それぞれのキャラクターがいいです。登場人物の陣内の存在がとにかくきわだっています。陣内がいないと物語は成り立たないくらいの存在です。短編集でサクサク読みやすくテンポがいい作品です。(40代女性)

 

 

9位タイ. 伊坂幸太郎「首折り男のための協奏曲」(3票)

伊坂幸太郎「首折り男のための協奏曲」がおすすめの理由

読了後まず思ったことは、なんて面白い小説なのだ、ということ。前からわかってはいたが、伊坂幸太郎は傑出して上手い小説家である。本作を読むと、かゆい所に手が届き、抜かりなく上手い作家だ、とあらためて実感させられる。多くの人に伊坂幸太郎の職人的醍醐味を味わってほしいと思う。(40代女性)

緩やかにつながる短編集で、長編用に書かれたものではないので、最後まで読んでもすっきりしない。特に一番最初の章で、首折り男が謎の死を遂げるのだが、どこかでその謎が解けるかもしれない、という期待は裏切られる。そこが逆にいい。(30代女性)

短編集だけど、全ての作品を繋げるよう意識しているわけではなく、たまたま少しの繋がりがあるという作品。 でも、妙な繋がりが一つの本としての面白みが構成されたように思った。首折り男の話は謎が残るがこれはあえてなんだろうと思う。(30代女性)

 

 

7位タイ. 伊坂幸太郎「グラスホッパー」(4票)

伊坂幸太郎「グラスホッパー」がおすすめの理由

伊坂幸太郎さんの小説はよく読みますが、一番好きな小説は「グラスホッパー」です。サスペンスとコメディが混ざったような話なのですが、内容は不揃いの3人がミスマッチをしていて、面白く、時間を忘れて読んでしまいます。(30代男性)

一気に読み切りたいハードボイルド小説です。一言で言えば「殺し屋の小説」ですが、一般人(変わり者ではあるが)の鈴木が語り手になることで、親近感は持ちやすいと思います。映画は見ていないのですが、一度原作を読んでみて欲しい作品です。(10代女性)

殺された妻の復讐をしようとする鈴木、相手を自殺させて殺す殺し屋の鯨、どんな相手も躊躇なく殺す殺し屋の蝉の3人が視点となって進んでいき、3人のばらばらだった物語が次第に絡み合ってくるところは読んでいてワクワクします。それぞれの職業上、早く先を読みたいと思いつつ、続きを読むのも怖いような、そんなハラハラしながら最後まで楽しみながら読める一冊です。(20代女性)

殺し屋にスポットを当てた小説ということで、設定が面白く、楽しく読めた。起承転結の結の部分は伏線回収をしており爽快感さえ感じた。それぞれの殺し屋のキャラクターが際立っており、殺し屋にも関わらず魅力的に感じた。(30代男性)

 

 

7位タイ. 伊坂幸太郎「マリアビートル」(4票)

伊坂幸太郎「マリアビートル」がおすすめの理由

新幹線の中が舞台で、途中駅で停車もするのに逃げるに逃げられない登場人物達。 走行しているからか読み始めたら止まらない疾走感のストーリーに虜になりました。 何人かの視点で織りなす物語ですが、全く関係なさそうな人たちが面白いように繋がっていく展開には鳥肌ものです。(20代女性)

個性的なキャラクターの殺し屋がたくさん登場して、クスクス笑いながら読めます。一番好きなのは、蜜柑と檸檬のコンビで、最後に垣間見えた仲間愛にじ〜ん。伏線が、分かりやすいものから意外なものまで、あちこちに散りばめられていて、回収も見事です。(30代女性)

600p弱だったが長いと感じず、一気に読めるほど面白かった。檸檬と蜜柑というキャラクターが際立っており、なんだかんだで仲間想いのところにグッときた。グラスホッパーと同じく視点がコロコロ変わるため飽きずに読めた。(30代男性)

私はグラスホッパーのようなアンダーグラウンドを書く伊坂幸太郎さんがすごい好きです。続編が出ないかと待ち望んでいましたがマリアビートルというタイトルで続編が出ていたのですごい嬉しかったです。新幹線の中で行われる殺し屋同士のスピーティでヒヤヒヤするバトルが面白かったです。人物描写もかなり細くて法事の人を殺す時の残酷さ蜜柑と檸檬の漫才のような掛け合いコメディタッチで描かれた七尾のついてなさ、どれをとっても及第点です。(30代男性)

 

 

5位タイ. 伊坂幸太郎「砂漠」(6票)

伊坂幸太郎「砂漠」がおすすめの理由

ワクワク、ハラハラしながら読める作品です。主人公と仲間たちの名前が面白く、作者のセンスが伺えます。作中の会話でも冗談のセンスが輝いています。なので、キャラクターみんなイキイキしていて魅力的なんでしょう。ストーリーも学生たちが主人公なので、将来に不安を感じながら、自分たちのことだけでなく、友人や世界のことも考える、そんな若者らしい青春ストーリーです。(30代女性)

学生時代のなんでもない4年間を、登場人物の個性にスパイスを効かせて表現するストーリーが大好きです。 社会人3年目のときに、自分が過ごした学生時代と重ねながら読みました。おすすめポイントは、主人公の友人の西嶋君の名言集です。心に響く言葉ばかりでした。(30代女性)

伊坂さんと同じ時期に仙台で学生生活を送った身としては、やはり外せない一冊。青春小説としての輝きや、ひとつひとつのエピソード自体の面白さはもちろん、ラストまでたどり着いて明かされる仕掛けが絶品。単にびっくりするだけでなく、この仕掛けが最大のテーマなのでは?とおもわせるほど心を持っていかれました。これから学生生活を迎える人、もうじき卒業の人、遠い過去の人、いろんな方におすすめです。(40代男性)

大学生の頃に読みました、忘れられない1冊です。 ちょうど主人公たちも同じ大学生。読んだ時期も良かったんじゃないかと思います。 メインの登場人物がみなすごく個性的で、物語に引き込まれます。セリフも良い。特に””西嶋””のセリフには、心を打たれました。(20代女性)

学生時代に得られる一番大きなものって人間関係なんだなって思った。素敵な愛すべきキャラクターの四人。 大学を卒業すれば、社会という砂漠に一人放り出される。だが、彼らなら上手く生きていけるだろうと思った。 一風変わった青春小説。(30代女性)

大学の時に読みました。 登場人物も大学生だったので、親近感が湧いたのも読み始めたきっかけです。 大学生ならではの恋愛も混じっていて、サスペンス要素以外も楽しめました。 伊坂幸太郎ならではの伏線を読み解くのも楽しかったです。(20代女性)

 

 

5位タイ. 伊坂幸太郎「死神の精度」(6票)

伊坂幸太郎「死神の精度」がおすすめの理由

伊坂作品は映画を通して観ることが多かったので、どれも癖の強い作品でした。『オーファザー!』もいいんだけど、死神の精度は、人の生き死にファンタジーとリアルの間を上手く利用している作品だと思いました。原作も読みやすかったです。(20代女性)

人間を一歩引いた目で観察する死神の千葉、色々な人の生き方、ある話の登場人物が他の話で出てくるというような遊び心…等、伊坂さんっぽさをふんだんに感じられる作品だと思う。 短編同士に少しずつ繋がりがあるのも面白かった。(30代女性)

伊坂幸太郎氏の作品はどれを取っても読んで損をしたという事はない。しかしどの作品もページ数が多いのでとっつきにくいと思われる方も多いのではないだろうか。「死神の精度」という作品は短編からなっているため氏の作品を読む1作目にするにはかなりおすすめである。(30代女性)

全く関係なさそうな描写も、しっかり繋がっている。 ストーリーの描写に無駄がないところが大好きです。 死神と聞くととても怖いイメージがありましたが、この本に出てくる死神はユーモアも兼ね備えていて、親近感が湧いてしまう場面もあって面白かったです。(20代女性)

この作品は6つの短編から成っていて、一話ごとに話が完結するのでとても読みやすいです。全ての短編に共通して登場するのが、その単語だけを聞くと怖い印象もある「死神」です。死神が登場するというファンタジー性があるにも関わらず、登場人物たちが動く世界にはとても現実感があって、とても面白いです。6つの短編はそれぞれ趣向が違うので、一冊の本でタイプの違う色々な話が読めるのもこの本のおすすめポイントです。(30代女性)

作者の洒落た筆致で、ファンタジーとミステリの融合された魅力的な短編集です。 基本的に一編一編が独立していますが、最後につながる感じが実に爽やかで印象的です。死神千葉は、その後に長編死神の浮力でも活躍します。(40代男性)

 

 

4位. 伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」(9票)

伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」がおすすめの理由

主人公である青柳雅春の逃亡劇に引き込まれました。また、キルオのキャラクターが非常に強烈で小説の本文を読むだけでもヤバい奴というのが容易に想像出来てしまうあたりが、恐ろしく感じつつも気に入っております。伊坂さんの表現力の高さを特に感じる部分だと思います。(20代男性)

理大臣殺人の濡れ衣を着せられた主人公が、逃げて、逃げて、逃げまくるお話です。主人公の現在と、過去の回想を絡めながら、アクションあり、人情もの有りの逃避行なのですが。残念イケメンな主人公のヘタレぶりと、頑張りから目が離せなくなります。ラストシーンはさりげないのですが、そのさりげなさが涙なしには読めませんので、おすすめしたいと思います。(30代女性)

主人公が、首相暗殺の犯人に仕立て上げられる話。 人の言葉や信じる心に温かなものがあり、回収されていく伏線に何度も感嘆のため息をつく面白さ。 スピード感もあり、とにかくこんなに息つかず一冊を読み終えた本は久しぶりだった。(30代女性)

ケネディ暗殺事件の犯人とされるオズワルドを思わせる物語は、首相暗殺が日本でも起こりうると納得してしまう説得力ある小説。コメディタッチとして読めるが、表現は細かく繊細で、ケータイや妨害電波を駆使したり、ところどころで現代的サブカルチャーを堪能できるのが面白い。結末をグレーにしたのも魅力のひとつだと思った。(30代男性)

友人に勧められ読んだ作品ですが、読み出すと止まらなくなり一気読みしてしまいました。堺雅人さん主演で映画化もされているため、ストーリーはご存知の方も多いかと思いますが、非常にスリリングかつ、主人公を取り巻く元恋人や友人たちとのやり取りに胸が熱くなります。 読んだあとには、警察や巨大組織に不安を抱いてしまうかも?!(20代女性)

堺雅人さん主演で実写化もされています。陰謀と逃亡劇を描いた作品と言うと、切迫したスペクタクルを想像するかもしれませんが、伊坂さんらしいちょっとファニーな要素が各所にあり、読んでいて飽きが来ません。こんなことが実際にあったら恐ろしいなと思う一方で、友情に不思議とほっこりさせられる物語です。(20代女性)

無実の罪で何者かに追われている主人公の男性を描いた作品で、何もわからいなかで男性が追われている恐怖とそれを助けようとする人達から救いを感じる内容でした。 自分がこの男性になったらとても怖いなあと思いながら読んでいました。できれば、事件背景とその後を知りたいと思っているのですが、それがないからこそ怖いと思う内容になったのでしょう。(30代男性)

ストーリー展開のテンポが早くて、でもそのぶん夢中になって読めて、あっという間に読んでしまいました。 1番最後のシーンが大好きです。 切ないけど、少しだけ暖まって心が救われるような、残酷な現実の中にも愛を感じるようなところがお気に入りです。(20代女性)

首相暗殺の容疑者となった男の逃亡劇を描いた作品ですが、次第に主人公に感情移入して次はどうなるの?と読むのが止まらなくなりました。 逃亡劇のハラハラドキドキ感と、昔の恋人や友達との青春の思い出の切なさと両方が味わえるので読み応えがあります。(30代女性)

 

 

3位. 伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」(12票)

伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」がおすすめの理由

ミステリとしてとてもよく出来ているだけでなくストーリーも素晴らしく、真実が分かった時には驚きとともに何とも言えない切ない気持ちになりました。エンターテイメント性と文学性、メッセージ性のバランスが絶妙な作品だと思います。(30代女性)

他の作品同様、仕事の関係で映画化作品を鑑賞してから興味が沸いて読みました。どの作品でもそうですが、この作家さんの文章はとても映像的に感じます。映画と原作には若干の相違点がありますが、独特の切なさを含んだ後味や伏線回収の見事さは圧巻です。(30代女性)

作者は「始末に負えないほどの悪意」を描くのが非常に上手く、読み手も胸をえぐられるような絶望感にも襲われることがある。本作もそのような気持ちにさせられるが、それでも人間とは捨てたものじゃないと思わせる読後感を与えてくれる、そんな作品なので、おすすめします。(40代女性)

割と最初からこの本に引きずり込まれました。椎名と河崎のやり取り、その河崎が本当はドルジと言う人物で、ドルジが河崎になりきっていた理由、琴美の存在、色んな付箋が多々有り、読んでいてハラハラし、一気に読む事が出来てしまいました。椎名とドルジの結末が心に残るものでした。(20代女性)

一つのストーリーが、登場人物それぞれの目線で書かれているので、それぞれの感情もその都度自分でも感じながら読み進められました。 このストーリーにはボブ・ディランの音楽もキーワードの一つだと思います。何回も読んでいると自然と頭の中で流れてきます。 あとは、やはり“命”がキーワードです。 私はこの本を読む前は“全員を助けられないなら助けない”考え方をしていましたが、読んでからは、“一人でも助けられるなら助けたい”に変わりました。(30代女性)

過去と現在の関係が最後になって結びつく、話の組み立ての見事さに感動します。 淡々としているのにどんどん先を読みたくなる、せつない内容も読んでから何年たっても色あせません。 個人的には地元が舞台なのもいろいろ想像できて楽しかったです。(40代女性)

大学生の椎名が引っ越し先のアパートの隣人から、本屋に盗みに入ろう、と誘われるところから始まる物語で、そこからすでに奇妙なのですが、そのあとも奇妙なことがどんどんと続いていって、先が気になって止まらなくなっていきます。そしてなんといっても終盤にこの物語の仕掛けに気づいたときには思わず、うわ、そういうことか、と声を上げてしまうような驚きがありました。驚きと、そして悲しさもあるとても素敵な物語です。(20代女性)

ゆるゆるとストーリーが進みながら、最後にまさかのどんでん返し、衝撃のラストに驚かされる一冊です。個人的に伊坂作品の中で1番のお気に入りです。瑛太さんと濱田岳さん主演の映画も、小説の特徴を捉えてよくできているので、そちらも合わせてぜひ観ていただきたいです。(20代女性)

最初は2つの物語が交互に語られているだけだと思いきや、まさかのどんでん返し。すべてのストーリーに意味やつながりがあることに気付いたとき、一気にストーリーの中に引き込まれました。予想外の展開と綿密なストーリー構成で伊坂幸太郎を好きになる作品です。(30代女性)

大好きな本!伊坂さんの作品、大好きですが、その中でも上位!今までに5回以上読んでます。何度読んでも楽しめる♪ストーリーは、現在と2年前の話が並行?(交互に?)進行していき…その2つの話がうま~くリンク。しかも大どんでん返し?びっくりトリック?からくり?があって、もうただただ「好き好き~~!!」のひとこと(笑)ストーリー、登場人物のキャラクター、話のテンポ、セリフのリズム、ユーモア…全てが最高!完璧!(20代女性)

二つの物語が交互に書かれているのですが、共通点がちらほら見えつつ核心的なことが最後までわからなくて、早く知りたい!ページをめくりたい!そんな衝動にかられます。タイトルの意味がわかったときの感動は鳥肌ものでした。(30代女性)

読みやすくて一気に読めてしまう作品です。 伊坂作品によくある、最後にこう来たかという謎解きと、ここが繋がっていたのか!という意外性が楽しめます。 映画かもされているぐらい人気の作品です、伊坂作品の導入にはぴったりです。(20代男性)

 

 

2位. 伊坂幸太郎「重力ピエロ」(15票)

伊坂幸太郎「重力ピエロ」がおすすめの理由

映画化作品を鑑賞した後読みました。とても映像的というか…読んでいるのに家画のシーンがそのまま上映されているような、他の映画原作の小説とは異なる感覚を覚えました。繊細で少し悲しい後味が上手な作家さんだなと思います。(30代女性)

登場人物自身や背景をかなり深く描いているのに、そしてこの作品のテーマは重いのに、すらすら読めてしまう。そして、読後感も重苦しくない。それは、作者の力量と、根底に流れる前向きさゆえだと思います。洗練されていて、都会的なスタイリッシュさが、伊坂さんの作品に共通して漂っていると思いますが、この作品は特にそれを感じました。(40代女性)

解説の、スタイリッシュな小説。というところを読んで、妙に納得した。 伊坂さんの小説は、賢くお洒落でスマートな感じがする。 結論は前半で分かっていたけれど、面白くて最後まで止まらない。 私が正しいと思っていたのは、ただ世の中の型にはめられていただけではないか、考えさせられる作品。(30代女性)

連続放火事件にグラフィティアートという不思議さが溢れる重力ピエロ。そして過去にトラウマを抱える2人の主人公がDNAとグラフィティアートのつながりを見つけるなど、今までのミステリー小説よりも臨場感があるところがオススメ。(20代男性)

親子のありかたについて考えさせてくれる作品で、ハルくんが最後の最後に父親へ告げた一言がとてもぐっときました。血の繋がりが無くても、心が通じ合っていれば家族になれるのだとミステリーを交えながら教えてくれる作品です。(20代女性)

小気味いい文体と気の利いたセリフ。いつ読んでも伊坂幸太郎の作品にはその2つが備わっている。 いろいろある彼の小説でこれを選んだのは主人公の弟、春クンのキャラクター造形が素晴らしいからである。 私は謎解きよりも、春クンが読みたくて再びこの本を開いたりする。(50代男性)

一見、ミステリーのような展開に見えますが、実際は家族の絆・愛の物語。春と泉水、それぞれの気持ちの複雑さも読みどころの1つですが、それ以上に春や父の放つ言葉一つ一つに重みを感じ、とても考えさせられる作品です。(20代女性)

犯罪を肯定しなければならないというジレンマを表現したという意味において、ドストエフスキーの『罪と罰』的な小説。読み進めながら、罰せられるべき罪とはなにか考えさせられる内容だった。不思議なタイトルも面白いが、人は重力を失ったピエロのように、一瞬でいいから忘却すべきことがあるという人間臭い小説でもある。(30代男性)

遺伝子がテーマとなっているこの作品では、主人公の家族、特に弟のルーツがカギを握っていて、遺伝子についての知識がなくても興味をそそられます。 心理描写も巧みで、伊坂幸太郎おなじみの驚かされる伏線回収も大好きな一作です。(20代男性)

ストーリーとしては、主人公の弟が、自分の正体を知るために本当の父親を探していく、というものなのですが、細かい描写が非常に情緒的で、文章が美しいです。 血が繋がっていないと知りながら実の息子として接する父親や、それに葛藤する主人公兄弟の姿など、家族とは何かについて深く考えさせられる一冊です。(20代女性)

家族の絆と善悪を判断する価値観について深く考えさせられ初めて読んだ時はすごく泣きました。 日常の生活の中で、外側しか見えないと一見100%悪いことと捉えてしまいそうになる瞬間はたくさんあることに気づかされる作品でした。(30代女性)

重い内容でまさに重力にとらわれている主人公とその弟のお話しですが、重力にとらわれながらも自身と向き合い明るい笑いではなくオフビートな笑いにかえて生きていこうとする姿が魅力的です。主人公の弟、春の壊れそうな美しい心にも惹かれます。(30代男性)

伊坂作品のほとんどがそうであるように、キャラクターが魅力的です。特に物語のキーパーソンである主人公の弟、春の独特な感性と純粋さに惹きつけられます。また、二人のお互いを思う気持ち、家族を思う気持ちに感化され、何となく家族に会いたくなります。 冒頭の一文から終わりの一文まで読み終えると、颯爽とした爽快感に包まれて元気が出る一冊です。(20代女性)

冒頭からして印象に残る書き出しで、とても「雰囲気のある」作品です。 ミステリ的な要素もしっかりとしていましたが、なによりおすすめなのは終わり方です。 きっとこうなってしまうだろうな、という大方の予想を裏切るラストで、こうなってくれてよかった!定石ではないけれどこうなることを望んでた!と喝采を上げたくなりました。 気持よく読み終われるので、まだの方にはぜひ読んでほしい一冊です。(30代女性)

正直、最初の方は主人公の改装などがあって楽しくありませんが、それもこの本を読むうえで最終的に必要なものだということが分かってくると、楽しくなってきます。 ほぼストーリーの半ばで犯人はわかる感じなのですが、実際なぜそういうことになったのかを知るのにはいろいろなストーリーがあり、それが伊坂幸太郎らしく面白いです。(30代女性)

 

 

1位. 伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」(16票)

伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」がおすすめの理由

サスペンスコメディで、伊坂作品の中で一番好きです。 とにかく話が早くて、主人公たちの特徴と特殊能力がとても魅力的で面白いです。 この1冊は、途中で止めることができなくて読み始めたら一日で読んでしまうような小説です。通勤通学にはおすすめしません。乗り過ごし注意です。(30代女性)

他人の嘘が見抜ける男、演説が上手い男、異常なまでに正確な体内時計を持つ女、スリの名手の男と、それぞれ特別な能力を持った4人のギャングがとにかく魅力的。ポンポンとテンポも良くユーモアもたっぷりでとても読みやすいです。(40代女性)

読み始めしばらくは話がみえにくくて読み進めるのが少しつらい小説が多いように思いますが、この作品は最初から勢いがあり読みやすいです。4人の銀行強盗が主人公ですが、非現実的な能力をもっているところがユニークです。伊坂幸太郎らしい前半のストーリーでの伏線が後半でしっかりと意味づけされていくところも読みごたえがあります。(30代女性)

テンポの良い展開、唐突に出てくる伏線の回収方法、そして登場人物のギャング四人それぞれの個性が素晴らしく活かされているキャラメイク。明るい自信と勇気。ストーリーや会話も面白く、どれをとっても秀逸です。ただただ面白い作品。(30代女性)

伊坂さん作品の中で、このシリーズが1番好き!ストーリーが奇想天外!いい意味で、何度も期待を裏切られる!スピーディーでユーモラスで爽快っ!文章まで面白おかしい♪主人公(陽気なギャング)たちはもちろん、脇役たちも揃いも揃ってクセがあって変わった人ばかりだけど、なんか憎めなくて好印象!特に主人公4人組は、性格もキャラクターも行動も、全てがツボ!そこらじゅうに伏線張り巡らされてて、終盤で一気につながる!最高のエンディング!お見事!!もう、完全犯罪(?の域だよ、この小説!(笑)キャラクターもストーリーも読者の反応も、全て伊坂さんの手の中にあって、そん中で踊らされてるみたい!(笑)全てが上手すぎて、全てがツボすぎて、大好き!! 主人公の、成瀬・響野・久遠・雪子…彼らは、ひょんなこと(←この時のストーリー(回想部分)が、また飛びぬけて素晴らしく、面白い!)から一緒に銀行強盗をすることに!話が進むほど、彼らのキャラクターが際立ってきて、銀行強盗なんて悪人たちのやることなのに、妙にハマって大大大好きになっちゃう!笑(20代女性)

もう、とにかく奇想天外で楽しいです。 バックボーンも性格もバラバラでまとまらなそうな人物たちが、一つになって強盗をしていく。 それぞれのキャラクターが極まって、クスクス笑ってしまうような、そしてハラハラして全く飽きません。(20代女性)

当時本を全く読まなかった自分がいやいや読み始めて、面白すぎて一気に全部読み終えてしまうくらい引き込まれるものがありました。本を読む習慣をつけたいけど何から呼んでいいかわからないという人にオススメの一冊です。(10代男性)

違う話が最後には1つに繋がるという書き方に、先が気になりっぱなしです。嘘を見破る、時間が正確にわかるなど、少し変わった特技をもつ人が一緒に強盗し、さらに関わった事件を解決していくという、一風変わった、他にはないハラハラ感も味わえます。(20代女性)

4人のキャラが際立った銀行強盗犯をスポットに当てた小説で、それぞれの特殊能力とも言える技で活躍する様はたまりません。特に成瀬のなんでもお見通しの嘘発見器のような能力が欲しいと思いました。それぞれのキャラがなす会話が洒落ています。(30代男性)

とにかくストーリーのテンポが良い。 本のあらすじを読んでみて、即購入しました。 登場人物の4人もそれぞれ変わった個性を持っていて、日常生活でも役に立ちそうな体内時計の才能は、私も欲しいと思いました。 やっていることは銀行強盗なのに、結果的に誰も傷つかない事も面白いです。 感動すると言うよりは、読んだ後にすっきりする小説です。(30代女性)

4人の主人公がいます。それぞれに特殊な力を持っていて、この4人で銀行強盗をしながら事件に巻き込まれるストーリーです。 とにかく主人公の四人が強烈で、個性がある上に、会話や話のテンポがたまらなくよく、一気に読めてしまう1冊です(20代女性)

登場するキャラクターが皆個性的で、それぞれに出番があって見ごたえがありおもしろいです。 読みやすく、複線の張り方や回収が丁寧なのでとても楽しい作品です。 ストーリーのテンポもよくさらさらと読むことができます。(20代女性)

伊坂作品にハマったきっかけの本です。全員が主人公といえるくらいに一人一人の個性、キャラが立っています。誰も憎めないギャングです。映画化もされましたが、少しコメディタッチな部分もあるので映画を観るなら先に本を読んで想像してほしい作品です。(30代女性)

登場人物が魅力的でそれぞれ個性があり、物語に引き込まれていく。また銀行強盗から事件に巻き込まれていく様子がハラハラさせられる。特にそれぞれの能力が、今流行りの漫画っぽい感じがして、小説が苦手な人でも読める(20代男性)

伊坂ワールド炸裂です。 犯罪モノなのに、タイトル通り陽気で暗いところは一つもありません。 悪いことしてるのに、そうは思えない。 犯罪に巻き込まれる人たちへの偏った気遣い。 ついギャングのファンになり犯罪活動を応援してしまいます。 こんなギャングになら、街中で出会ってもいい、いやむしろ出会ってみたい。 一人一人が個性的だけど、ああいるいる、こういう人。 ギャンググループの誰かと似た人を自分の周りに見つけるはず。 用意周到なのに、警察には捕まらないのに、ヘマとは言えない何かが起こる。 ギャンググループは仲良しで人情味溢れる一人一人ばかり。 シリーズなので、人間関係の移り変わりが楽しめます。(30代女性)

 

 

1票入った作品も紹介

ここからは1票入った作品を紹介します。

伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」

伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」がおすすめの理由

この本は伊坂幸太郎さんの作品でも珍しく恋愛小説で、他の作品の様な奇想天外なシチュエーション(暗殺者や喋るカカシなど)があるわけでもなく登場人物も普通にいそうな人達ばかりです。 ただやはり作品の随所に伊坂幸太郎らしさが漂っていて、恋愛小説としてとても新鮮に感じられる小説です。(20代男性)

 

 

伊坂幸太郎「あるキング」

伊坂幸太郎「あるキング」がおすすめの理由

伊坂幸太郎さんにめずらしく、最後まで堅い印象の物語です。伊坂さんと言えば物語のどこかに必ず救いがあって、登場人物は憎めない良い人が多いというイメージがありますが、これはおどろおどろしい雰囲気で始まり、そのままラストまで進んでしまいます。親の敷いたレールを行く子供の話と言うとよくあることのように聞こえてきますが、さまざまな神がかり的な偶然が降りかかりレールの上で大成していく子の様子や親の狂信的な姿はおぞましいものがありました。読後感の良し悪しは人によるとは思いますが、面白いです。(20代女性)

 

 

伊坂幸太郎「キャプテンサンダーボルト」

伊坂幸太郎「キャプテンサンダーボルト」がおすすめの理由

面白い!大好きな海外ドラマ「24」を彷彿させる物語のように感じた!先が読めず「どうなるの?!続きが気になる!」とわくわくドキドキ~、程良い感じの過去×現在の(また様々な登場人物たちの)交錯する物語。この「程良い感じ」が肝。あんまりあっちこっちに話が飛びすぎると、混乱して訳が分からなくなってしまい、ストーリーまで楽しむ余裕なくなっちゃうので(苦笑) 登場人物たちは、ダメダメだけど味があり、嫌いになれない感じ(笑)面白かったので好きです~。(20代女性)

 

 

伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」

伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」がおすすめの理由

何話か話が入っている短編小説みたいなもので、1つ1つが何故か不思議な気持ちになるようなお話でした。題名が話の内容に深く関わっているのもおもしろく、話を読んだときに意味がわからないけど、意味を検索してみるとあぁ!こういう意味だったんだ。と納得いくものがあり、とてもおもしろかったのが理由です。(10代女性)

 

 

伊坂幸太郎「モダンタイムス」

伊坂幸太郎「モダンタイムス」がおすすめの理由

現実的なのに、非現実的なところが魅力的です。例えば、「検索する」ことは今では当たり前で、生活には欠かせないものです。でも、「検索する」内容によっては、見張られ、居場所を突き止められ、拉致され、拷問され、えん罪をかけられたりします。そんな恐ろしい内容で非現実的ですが、コミカルに描かれ引き込まれます。先が気になり、一気に読んでしまう、そんな作品です。(30代女性)

 

 

伊坂幸太郎「火星に住むつもりかい?」

伊坂幸太郎「火星に住むつもりかい?」がおすすめの理由

サディスティックな捜査で権力を振りかざす平和警察が拷問や公開処刑を平然と行う世界。それさえも、悪いことをしたのだから当然の報い、と受け入れてしまう人々の心理は興味深い。 「そんな世界に嫌気がさしても逃げることはできない。逃げれば逃げるほど近づく。なぜなら地球は丸いから。」 気付きと勇気を与えてくれる一冊。(30代女性)

 

 

伊坂幸太郎「死神の浮力」

伊坂幸太郎「死神の浮力」がおすすめの理由

短編集、死神の精度の続編。 相変わらず死神の千葉の少し会話が噛み合わない感じや、あらゆるものを超越した不思議な存在感が面白くて、読んでいて気持ちが良い。結末はハッピーエンドかどうかは読者に委ねる形になっているように感じた。(30代女性)

 

 

伊坂幸太郎「透明ポーラーベア」

伊坂幸太郎「透明ポーラーベア」がおすすめの理由

これから遠距離恋愛の始まる男女、突然いなくなった姉、そして姉の理解者だった男。動物園で再会した彼らと、かつての姉の言葉から回顧するポーラーベアの物語。何か夢中になるものがあるとき、はたまた何か迷いのあるとき、恋に悩めるときに読めば、心が軽くなる一冊。(20代女性)

 

 

伊坂幸太郎「夜の国のクーパー」

伊坂幸太郎「夜の国のクーパー」がおすすめの理由

クーパーって何?想像してもしっくりこないぞ?とまずはその疑問がわくと思います。始まりは猫との会話からです。その会話の内容はとても物騒だし、過激な内容ですが、少しずつ猫の住む町の人々の人柄や関係性が浮き彫りになってきます。どうしてクーパーが存在したのか、何者なのか、どうして王様が殺されたのか。ストーリーが進むにつれて、たくさんあった疑問が解決されていきます。最後にはスッキリした気分で読み終える、そんな作品です。(30代女性)

 

 

伊坂幸太郎「ガソリン生活」

伊坂幸太郎「ガソリン生活」がおすすめの理由

車が主人公というはじめての設定でしたが、自分の車がこんな風に思ってくれていたらと思わずにはいられない素敵なキャラクターでした。(20代女性)

 

必ず読みたい!太宰治おすすめ作品ランキング

おすすめの太宰治作品ランキング

読書好き100人の方に太宰治さんの本でおすすめの作品をお聞きし、ランキング形式でまとめました。ぜひ読書の参考にしてみてください。

12位. 太宰治「畜犬談」(2票)

太宰治「畜犬談」がおすすめの理由

主人公が犬のことを猛獣と決めつけ、犬と出会ったときはやさしい人間であるように努めて、犬に噛みつかれないように気を付けているという描写が見事で面白いです。それだけ警戒していた犬だったにも関わらず、主人公が結局最後は犬に心を許してしまう姿が妙に可愛らしくて、私が太宰治さんの作品の中で一番「畜犬談」が大好きです。(30代女性)

主人公はおそらく太宰本人で、犬がどれほど恐ろしいかということをまず延々と述べ、拾ってきた犬がやれ汚いだのうるさいだのと散々悪態をつきまくります。 しかしなんだかんだ言っても、犬が好きなことがひしひしと伝わってくる、登場人物みんなが愛しい小説です。(20代男性)

 

 

7位. 太宰治「きりぎりす」(3票)

太宰治「きりぎりす」がおすすめの理由

太宰治は作品によっていろいろな文体を用いていますが、私が一番好きなのは女性になりきった時の彼の文体です。 【女生徒】なども好きな作品ですが、特にこの【きりぎりす】は、夫へ別れを申し出る手紙という形を取っており、その女性特有の繊細な言い回しになぜか惹かれるのです。(50代男性)

「走れメロス」など、暗いイメージのあった太宰治作品。このような短編集があるのを知りませんでした。「きりぎりす」には、キリギリスは出てきません。不意打ちを食らい、楽しめました。とても読みやすく、女の一人語りが魅力的でした。(30代女性)

ユーモアたっぷりの短編集。 笑える楽しさを持ちつつ、恐ろしいほどの冷たさを持つ作品それぞれの凄みがあります。 細やかな心情のうつろいや情景などに思わずため息をついてしまうけど、やはりどこか憎めず、じわりじわりと心に染み入る。(30代女性)

 

 

7位. 太宰治「グッド・バイ」(3票)

太宰治「グッド・バイ」がおすすめの理由

太宰の晩年の短編集。 遺作となったグッドバイはユーモアたっぷりの語り口が面白い。 夢の中に夢を描いて憧れを抱いて生きている、励みになるような悲しい話。 もし完成していたらどんな作品になったのだろう。 未完なのが本当に悔やまる。(30代女性)

太宰治の最後の作品といわれる「グッド・バイ」。遺作なので、私達読者に向けての言葉に思えてしまいます。これは、ある男と付き合っていた十人の女の「グッド・バイ」していく話なのです。未完成の作品を読んだ後の、寂しい気持ちは残ります。(30代女性)

言わずと知れた太宰治が未完のまま絶筆してしまった、最後の作品です。自殺したのでもっと暗い話なのかと思ったら、そんなことはなく意外と明るくて読みやすい作品でした。太宰=暗いというイメージをお持ちの方にこそ読んでいただきたい、そんな小説です。未完であるのが実に残念です。(40代女性)

 

 

7位. 太宰治「駈込み訴え」(3票)

太宰治「駈込み訴え」がおすすめの理由

終始一人称の語り口調で記述されるところが特徴的な作品。最初は唐突な語り口ですが、読み進めるうちに徐々に何について、そして誰について話しているのかが分かってきます。謎が明らかになっていく過程はもやが晴れていくようで引き込まれる魅力のある話です。(20代女性)

『聖書』とのパロディです。 『聖書』に出てくるイエス・キリストの裏切り者ユダが、どうしてキリストを裏切ることにしたのかを想像して書かれたお話しです。 クリスチャンでは思いつかないような、彼独自のものの考え方が反映していると思います。(20代女性)

短編小説なのであまり知られていないと思いますが、内容はイスカリオテのユダがイエス・キリストに対する感情をただひたすら語るというものです。一見、嫉妬や憎しみという悪感情ばかりを連ねているのかと思いきやだんだんそれが全て愛故に発した言葉だと分かってくるとそれまでの両者の関係がどういうものだったのかと深読みして、一腐女子として大変身悶えする作品だと思います。(30代女性)

 

 

7位. 太宰治「津軽」(3票)

太宰治「津軽」がおすすめの理由

フィクションの小説ではなく、自分のルーツである青森に何年かぶりに里帰りする話です。戦争が激しくなってきた時期にもかかわらず、カラっとした明るさも感じられ、旅行記としても秀逸だと思います。これを読むと青森まで旅に出たくなります。(30代男性)

津軽の地理、文化、人全てが愛しく感じられる作品。 母性を追い求めた太宰の究極がたけにあったことはあとがきで書かれている。 人を楽しませる気遣いから、太宰は大胆さや繊細さを兼ね備えており、それらが文章によく表れている。(30代女性)

この小説を紀行文だと言う評論家はたくさんいます。 太宰の故郷である津軽の地理や人々の生活や方言などを詳しく描いているからです。 でも、これははやり小説です。 自伝的小説とよく言われていますが、これは太宰が自身のルーツを見つけるために、自分探ししたような旅(帰郷)を綴った小説だと思います。 津軽のことを知る機会にもなりますし、なんと言っても太宰本人が何を思って、何を感じて結論を出すに至ったのかを感じることができ、そして最後にじんと胸が温かくなる部分が、他の作品と違って読んでおくべきだと感じます。(40代女性)

 

 

7位. 太宰治「晩年」(3票)

太宰治「晩年」がおすすめの理由

実はもともと太宰治の作品を好きではなかったのですが、本作に限っては冒頭から唸るほど素晴らしい文章の連続で、太宰の好さが凝縮されている作品なのではないかと思います。じわじわと琴線に触れる文章もあり、折に触れて繰り返し読んでいます。(40代女性)

処女作にも関わらず、晩年とつけられた題名。それは、太宰治が自殺を考えている頃に発表した作品のためです。社会に迷惑をかけないようになど、暗い言葉が多い作品なのです。太宰治のことを深く知ることができる本です。(30代女性)

太宰が27歳の頃に刊行された作品。 絶望、死への憧れ、息をするように嘘をつき、道化を演じる虚しさなど彼の苦悩が切々と伝わってくる。 その中には小さなユーモアも感じられる。 弱みを持つ人物の内面を描ききるところに魅力を感じる。(30代女性)

 

 

6位. 太宰治「お伽草子」(4票)

太宰治「お伽草子」がおすすめの理由

太宰治の作品は、人間失格のような、どこまでもマイナスな方向へ話が向かっていく印象が強かったが、このお伽草子では父としての顔がうかがえ、それぞれの話の捉え方も興味深い。 お馴染みの話を太宰流に脚色し、新たな味が加えられいて面白い。(30代女性)

この本は、昔話を太宰治風にアレンジした作品です。登場人物の設定も太宰治らしいですね。私が好きなのは「浦島さん」です。浦島太郎は理屈っぽいつまらない人物として描かれています。亀を助けて竜宮城に行きますが、この竜宮城、楽しい場所ではなくとても退屈な場所です。人間大体平凡に退屈に過ごすものですが、折角連れて来られた竜宮城くらいは華やかで非日常の場所であって欲しいものですが、太宰治はそんな事を許しません。この当たりがいかにも太宰治らしくて面白いですね。浦島太郎といえば玉手箱を開けるシーンがクライマックスですが、開けるとおじいさんになるというのは昔話と同じです。ただ、太宰治が書く「浦島さん」を読むと、今まで余り気にかけなかった事がとても疑問として湧いてきました。何故、乙姫は浦島太郎に玉手箱を上げたんだろうという部分です。昔話では気付かなかった事がこの本を読むと色々と考えさせれるのがこの本の一番の読みどころなのだと思います。他に「カチカチ山」や「舌切雀」が収録されています。それぞれ考えさせられる内容で面白いですし、これを書いた時の太宰治の心境を想像するのも楽しいと思います。短時間で読めますし、お勧めの一冊です。(50代男性)

太宰といえば人間失格、人間失格といえば太宰。そんな風潮が世の中にあるように思います。暗い、ネガティヴ、そんなイメージが太宰にはありますが、お伽草子はちがいます。 とにかく楽しい、面白い、笑える小説です。太宰のユーモアを堪能したいなら、本書が一番だと思います。(30代男性)

おなじみの昔話を太宰が描くとどうなるか、という興味で読み始めたらこれがめっぽう面白かった。とくに「かちかち山」は、ウサギとタヌキの関係を男女の恋愛に見立て問題提起をするというもので、大学時代の文学の授業で取り上げられたときに、普段よりバラエティに富んだ感想が学生たちから出てきたのを思い出す。太宰ビギナーは代表的な有名作品よりこのあたりから入るのもいいかもしれない。(40代男性)

 

 

4位. 太宰治「ヴィヨンの妻」(5票)

太宰治「ヴィヨンの妻」がおすすめの理由

太宰治を想像できるような帝大出の詩人、大谷が妻子もちなのに働かず、酒ばかり飲んでいるろくでなしです。彼の妻からみた視点で大谷やそのまわりの人たちを描写しています。大谷はある飲み屋でずっと飲み代をつけにしていて、さらにそのお店のお金を盗んでしまいます。それを見かねて妻はそのお店で働きます。どうしようもない夫に反して、妻は生きるために覚悟をしている人だなと思います。戦後の東京が舞台で、中央線沿線の知っている駅がでてきて興味深かったです。(30代女性)

生きてゆく事への、悲哀、やるせなさ そういった事柄が、詩的に描かれている 所に是非注目して読んでほしい本です。 ただの堕落的な生き様を 書いているようで、実は ”ヒト”が”人”であるが故の 堕ちてゆく仕方のなさが、 太宰の軽い描写で引き込まれます。 最後の妻のセリフに うならずには、いられない名作です。(40代女性)

男性は愛する人を外敵から守ることはできても、内側からの弱さを受け止めるのは苦手なんじゃないかと思う。 女性はその逆で、愛する人の弱さに直面したとき、ただただそれを受け止める。苦しみから解放される方法を考えるよりも相手の痛みをわかろうとする。 話は決して明るくはなく憂鬱ではあるが、ユーモアもあるので楽しめる。(30代女性)

太宰治の死を予感させる作品が多いように感じました。心身ともに疲れ果て、死へと向かっていく姿が浮かびます。その中で、ブラックユーモアのような場面もあり、笑うことができました。あくまで、作品の中のでのことですが。(30代女性)

主人公の夫、大谷を放蕩詩人フランソワ・ヴィヨンに見立て その妻であることからこのタイトルができました。夫に放蕩の 限りを尽くされ、病弱の幼子を抱え絶望の淵にいた妻が最後に は開き直り、借金元の飲み屋に勤め、したたかにシニカルに生き ていく様がすごいと思いました。また妻は弱いが母は強いとい うことも感じました。太宰の実像に近い作品かと思われます。(60代男性)

 

 

4位. 太宰治「女生徒」(5票)

太宰治「女生徒」がおすすめの理由

これは女性視点、それもうら若き少女の視点で書かれた作品なのですが、太宰治が女性にモテた理由はもしやここにあるのではないか、と思ってしまうくらいに心情描写・表現力が少女そのものなんです。思春期の微妙な心の揺れ動きとか、将来への不安とか。何処をとっても美しく繊細な小説でリズム感も良いので、声にだして読むのもおすすめです。(20代女性)

今の女子高生でも共感できるような作品です。女の子の心の内をうまく表現していると思いますし、若い女の子の感覚がよくわかっているなと感じます。女の子の姉妹がいたのでしょうか。 SNSで情報をやり取りする現代っ子も読みやすい小説です。(50代女性)

親への反発心とか、大人になったらこの苦しさから解放されると思っている幼さとかは、なるほど今の女の子と変わらないなぁと。 これを男性が80年前に描いてるなんて凄い。 でも決して理想像ではなく、女性として共感するシーンやグサッとくるものもあった。(30代女性)

初めて読んだのは、佐内正史という写真家とのコラボ本でした。ともすれば統合失調ではないかとも思えるような被害妄想的な思春期の鬱屈した負の感情を、悪びれることなく描きだしており、文学といえば綺麗なものしか表現しないも思っていた私には衝撃でした。 そしてとても親近感を覚え、同じく学生だった自分を救ってくれた一冊であります。(30代男性)

太宰が得意とする女性の一人称スタイルによる作品です。太宰という人はとくに、思春期の女子の気持ちで語るのが上手い作家です。それだけ女性の友人や恋人に恵まれていたんでしょうね。この女生徒は、まさに真骨頂、これでもかこれでもかと太宰節が繰り返されて通快なほどです。70年近く前の女子の気持ちなのに、現代の私たちの心にもスッと入ってくる書き方は、さすがだと思います。言葉の魔術師だなと思います。(40代男性)

 

 

3位. 太宰治「斜陽」(13票)

太宰治「斜陽」がおすすめの理由

男性が書いたとは思えないほど、女性のドロドロした複雑な感情が見事に描かれています。また、辛い出来事が多い少し重ための内容ですが、読んだ後なぜか清々しい気持ちになれます。新しい時代の到来と女性の自立していく過程が重なっていて、特に女性には響くものがあるのではないでしょうか。(20代女性)

貴族制が廃止された戦後の時代のはなしで、一人の女性が次々と家や財産を失い、さらに母や弟、想いを寄せていた人まで失って行ってしまいます。時代の変化や、自身の置かれた境遇の変化で絶望感を抱きながらも、一人の女性として小さな幸せも感じ、たくましく生まれ変わろうとする様子が描かれており、心が動かされる作品だと思います。(30代女性)

やはり太宰の集大成ともいえる長編小説だからです。戦後の作品だと人間失格も人気がありますが、あれば半分遺書のようなものだと思います。小説として見ると斜陽の方が優れていると思います。「人間は恋と革命のために生まれてきたのだ」など印象的な名言も多数です。(30代男性)

正義感について書かせると上手い太宰治。勿論、全て納得できるわけではありません。しかし、世界の不条理さをしっかりと描いてくれるので気持ちがいいです。斜陽に登場する母親も、納得できない部分がありました。時が経てば理解できるかもしれません。(30代女性)

太宰治が当時付き合っていた彼女に日記を書かせ、それをもとに書いた小説という、それまでも太宰作品とは少し毛色の違うその作風と、その作品づくりのアイデアが非常におもしろい作品で、太宰の非凡な才能とどこか狡猾な部分がかいまみえ、いろんな面で興味深い作品。(30代男性)

自分がこの物語の真意を理解できてるとは思わないけれど、これと同じことは大小問わず起こり続けていて、永遠に終わることはないんだろうと思う。おっとりと品のある文章。没落していくさまも、庶民のような切羽詰まった様子を感じされないところが貴族らしさなのかもしれません。(30代女性)

とにかく文章がきれいです。没落していく上流家庭の日常を美しい文章で淡々と描いていた印象があります。主人公の視点で母を描いている部分のお言葉遣いが、とても上品で美しく、そんな一家が没落していくことがいっそうはかなく、悲しく感じられました。(50代女性)

百回は軽く読みましたが、何度も読んでも完成度がすばらしく、いかにも太宰って感じの小説だと思います。太宰が得意とする女性一人称による語り口で、華族の旧家が戦後落ちぶれていくさまを描いているのですが、決して悲しい物語ではありません。むしろ華族のお嬢様であるはずの女主人公が泥臭くてたくましく、女蛇のような狡猾さをもって戦後を生き抜いているさまが描かれています。冒頭のおかあさまについての美しいシーンと、ラストの手紙の差出人による言葉遊び(M.C.)を味わうだけでも、読み応えがある小説です。(40代女性)

主人公のかず子の描かれ方にとにかく引っ張られました。絶対的に弟との齟齬が生じるのは読んでいても分かっていましたし、上流階級の女性特有の憂いや淑やかさからの脱却は素直に支えたくもなります。やはり年かさの母は最後まで根本的に変わることはできないでしに行ってしまいましたが、かず子は若く離縁の経験もある分柔軟性や生命力に富んでいるので、全編通して薄暗いにも関わらず、かず子がいること自体が突破口のように見えました。何度も読み返したいと思える小説です。(20代女性)

この本は当時流行した作品であることはよく知られております(斜陽族という人たちまで現れた)。しかし、私がオススメする点は、「とにかく読みやすい」ということに尽きます。ある華族の手記(?)のオマージュだったようですが(詳しくは知りませんが)、当時、凋落の一途をたどる華族の生活がよく窺い知れ、その心情も女性目線ですがよく分かりました。太宰治氏の「いつもの」自分という存在に対する嫌悪感やドロドロとした社会への鬱屈は、ヒロインの弟(直治)と作家(上原)に分割して与えましたが、「いつもの」しつこい感じではなく、物語の上にすっとそれを馴染ませました。(30代男性)

作品の舞台も執筆も伊豆の三津浜ですが、太宰の実生活での事件は小田原の下曽我です。そこ北條氏の兵糧としてのうめぼしの産地で、梅の花の時期には2万本もの梅が咲き、行ってみると作品に描かれた梅づくめの村の雰囲気が味わえて最高です。(50代男性)

太宰治はこの斜陽のように、女性を主人公にした小説が特におもしろいと思います。主人公のかず子と貴族であろうとする母親の静かな狂気といったものが、綺麗な文章で綴られています。最後に貴族の立場を捨てて生きて行こうとするかず子には格好良さが漂い、現代の女性にも自分の生き方をみつめるきっかけになります。(30代女性)

没貴族という一見現代に関係のないような小説に見えますが、現代でも会社が倒産したり、両親が離婚して輝けるはずだった未来がなくなり、麻薬中毒に陥ったり、不良になったりと同様な事象が起きています。ただ決定的な違いは和子と母親の会話や、アンニュイ午後のお茶のみ等平民には窺い知れないところはありますが。その和子が母、直治の死後開き直り、自ら好きな男にアプローチし、望んだどおり愛しい男の子供を身籠り一人で生きていく決心をするというところはまさに現代にも通じるところかと思います。(女は弱しされど母は強し)(60代男性)

 

 

2位. 太宰治「走れメロス」(18票)

太宰治「走れメロス」がおすすめの理由

陰鬱なイメージを持たれがちな太宰治ですが、明るめの物語も書いていて、その代表的なものが『走れメロス』だと思います。とても有名な作品で学校によっては国語で教えているところもあるかもしれません。読んだことはなくても話の内容はわかっているとか、有名な台詞は知っているという方も多いのではないでしょうか。導入から物語に入り込みやすく、話もわかりやすく、結構短めの文章なのでおすすめです。(20代女性)

国語の授業で学習してから、好きになったお話です。素直にまっすぐ走っていけば良いものを、妹の結婚式に出たり休んだりとしながら、結果はぎりぎり。感想文に、「メロスは勝負師で、ぎりぎりの勝負しかしたがらないんだと思った」と書いて、書き直しを食らった思い出があります。(10代女性)

小学校や中学校で必ずと言っていいほど乗っている有名作ですが、教科書では全文はのっていないので個人で続きを買って読む事をお勧めします。人間の醜さや美しさを大人ももちろん生徒でもわかるように書かれていると思います。(10代女性)

人間が人間を信じることの尊さを描いた短編です。著者は、「人間失格」なんかを書いていることから、実際には人間不信のところがあったのではないか、と思います。しかし、人間不信だからこそ、人間を信じたかった、その夢というか願いというか、そんなものを、この「走れメロス」に込めたのではないでしょうか。(60代男性)

メロスとセリヌンティウスの熱い友情、お互いを思いやる心の絆に感動するお話です。また、暴君ディオニス王の心変わりにも注目してほしいです。学校の教科書にも掲載されるほど有名で真の友情とは何かを考えさせてくれる太宰治の入門書的作品です。(30代女性)

学生の頃に国語の授業で習いました。その頃は何も感じることなど無かったのですが、大人になって読み返してみるととても深い小説だったんだと実感しました。メロスはもちろん、メロスの妹の結婚式に出席させるために身代わりに捕虜になった友人が素晴らしいと感動しました。信頼関係がなければ絶対にできないことです。自分の家族なら迷わずに出来る人は多いと思いますが、友人だと躊躇してしまうのが普通だと思います。友人の無償とも取れる優しさに、学ぶことがとても多くありました。人間愛をこれでもかと分りやすく書かれた小説なので、沢山の人達に是非読んでもらいたいです。(40代女性)

昔読ませて頂いた本で、記憶していることを書けば、人間がぎりぎりに追い込まれながらも、友情を大切に生きていく生き様に感動しました。実際に、友の処刑が刻々と近づく中で、私なら、本当に友を救う行動をし続けられるのか、自問自答出来る作品であったと思います。読ませて頂いたときは、心が感動するのを今でも鮮明に記憶しております。(60代男性)

太宰治さんの本で私がオススメするのは走れメロスです。高校3年生の時に学園祭の劇でやった思い出の本です。メロスとセリヌンティウスの友情の物語です。セリヌンティウスとの約束を守るため走り続けます。セリヌンティウスもメロスを信じ待ちます。信じることの大切さを教えてくれる本です。(20代女性)

学生時代に国語で読んだが、大人になって読み返すとハッとする。我々にも起こり得る信念の揺らぎと、葛藤と自責の念。信頼と慈しみと寛容。これらを取り戻すために我々は粉骨砕身できるだろうか。そんな問いかけがたまらない作品。(30代女性)

学生の時に国語の教科書で初めて見て、書き始めのメロスは激怒した。から始まるのがすごく斬新んで、印象だったので私は最後まですぐに読めてしまいました。なので、小説が初めての人は入りやすい作品だと思いました。(20代女性)

言わずと知れた太宰治の代表作。暗い作風で人間の本性を暴くような作品が多い中で、この作品からは力強い前向きなメッセージを感じます。文体も読みやすく、設定も分かりやすいので、純文学が苦手だという人にもオススメできる作品です。(20代男性)

太宰治にしては珍しい友情もの、ハッピーエンドもので興味がひかれました。内容もいたってシンプルで、難しくありません。これが自殺した人の作品、『人間失格』を書いた人の作品だと思って読むとまた違った視点が出てきます。(20代女性)

正義を貫くこと、人を信用するということ、義をまっとうすること、すべてが詰まっている作品だと思います。メロスがくじけそうになるも、自分のために命をかけてくれた友人を想い、困難を乗り越えるクライマックスは、とくに子供達に読んでもらいたいです。(30代女性)

これは普通の友情小説というよりも、「人を最後まで信じる事ができるか」「そして、約束を守る事が出来る」のかという友情小説なんです。なので、これから友達を作りたいという方は、普通に友達を作る前に1度この本を読む事をおススメします。きっと「こんな友達が欲しい」と感じる1冊だと思いますよ。(30代女性)

短くてわかりやすい物語で児童文学としても読まれています。太宰治を初めて読む人には特にいいのではないでしょうか。どこまでもまっすぐに人を信じて行動する主人公の姿は、読む人みんなに自分自身を振り返り、考えさせられるものです。(40代女性)

学生の時に国語の先生にならった内容です。人を信じられない、『人間不信』の王様にメロスが親友を人質にして人間不信の王に友情や人を信じることの大切さを教えました。人間の心情についてとても勉強になる作品でした。(20代女性)

教科書にも載っていて、学校の授業でもやる作品ですが大人になってから読むとさらにその人間関係や、心境が深く読み取れるようになります。太宰治さんの美しい日本語の使い方にもう一度感動しますよ。若いころにはわからなかったことがまた見つかる素晴らしい作品です。(30代男性)

自分が処刑されることを承知の上で友情を守ったメロスが人を信じることができなかった王様に信頼することの大事さ尊さを理解させ、最後に王様も信頼の輪の中に入るという有名な小説です。ただ私が一番良かった思ったのは、メロスもその親友もお互いにお互いを一度だけ裏切ろう、疑ったという部分です。人間は弱いものであるけれどそれを克己し乗り越えることができれば、あらゆる道が開けるというところです。王様もそ
んな二人を見て自らも信頼の輪の中に入っていきました。(60代男性)

 

 

1位. 太宰治「人間失格」(20票)

太宰治「人間失格」がおすすめの理由

「恥の多い人生を送って来ました」という、大変有名な文章から始まるこの小説は、まっとうな人生から転落していく様があまりにも自然であり、主人公における要所要所の選択が、さも当たり前であるかのような錯覚をこちらが覚えてしまいそうになる“だまし絵”ならぬ“だまし文”が非常に魅力的である。(40代女性)

有名な人の本だからと中学生の時に手に取った本です。あれって、大きくなればなるほど読むのに抵抗感がある話だと思います。悲観的すぎるといえばそれまでで、見ていて辛くなるような思い詰め方がしんどくなるのです。もちろん良い意味で。(10代女性)

私小説ではないが、太宰の自伝的な要素が含まれている小説だから。個人の力ではどうにもならないような、人間の業というべきものがとてもよく描かれている。これを読めば、太宰がなぜ自死という道を選んだかも理解できる。(40代女性)

人間の欲の部分と闇の部分が描かれている内容だと感じているのですが、見終わった後になんとも気分が良くないような、鬱のようなそんな気持ちになる作品でしたが、その気持ち悪さがなんだか絶妙な余韻を残し今も私の記憶に残る作品となっています。(30代男性)

太宰治さんの代表作であり、日本文学の中でも代表的な作品の一つであるためやはり一度は読んでほしい作品です。人間の決して明るい内面ではない部分も表現しているため、読後感は爽やかではありませんが、太宰さんを知るうえでは重要な1冊だと思います。(40代女性)

太宰治さんの作品の中だけではなく、今までで読んだ小説の中ではナンバーワンと言っても良いくらいの作品だと思います。人間の優鬱さを表現されていて、読めば読むほど主人公が落ちていく悩みと葛藤に自分の人生を考えさせられました。人生に1度は読んでほしい小説です。(30代男性)

主人公の独白に、思わず噴いてしまうような小説は他に読んだことがありません。自分を憐れむでもなく、「読んでるお前も俺と一緒だろ」と挑発するでもなく、ただただ「これが私の人生なんですよ、へへへ」と自嘲気味に、しかし誠実に語り続けるこの作品。「こいつしょうがねえな」とつっこみながら、こちらも笑って読むのがおすすめです。(40代男性)

この作品で太宰は、自虐的に薬漬けや女性に溺れり姿を描いている。果たして、それは本当に人間失格というレッテルを貼られるべきことなのだろうか。むしろ、悩みに悩みぬく姿は他の人たちよりよっぽど人間らしかったのではないだろうか。(30代女性)

学生時代に教科書で読んだ羅生門以外にも太宰治の本を読んでみたいと思い、人間失格を買いました。読んでみると、心にずんとくるものがありました。読み進めていくと、どんどん深く沈んでいくような、底なしの闇のような感覚でした。太宰治という人間を全面に表しているようで、とても引き込まれました。(20代女性)

「恥の多い人生を送ってきました」で始まる冒頭が印象的です。自分に自信がない、生きる価値が分からない、愛が何であるか知らない人が読むととても共感できます。これを書いて作者が自殺したというのがミソで、遺書のような作品だと思います。(20代女性)

落ち込んでいるときに「人間失格」を読んだらどんな気分になるだろうと手に取りました。1人の人間が落ちるところまで落ちて救いようのない話かと思いましたが、関わる周囲の人の中には悪意だけでなく善意もあるところに、救いを感じました。(40代女性)

読んでいて鬱々としてくる本ではありますが、内容自体はとても読んでいて深い作品ではないかと思います。今の社会人の生き方や、学生の生き方などを予測して書いている様な内容で、人前だと誰しもが仮面をかぶっているという所が、今の日本社会の縮図の様に感じられるから、オススメです。(20代女性)

内容の詳細はもちろん興味深いが、本作が太宰治自信を描いているのか、彼の遺書なのか、考えながら読めるところが面白い。他人から狂った人間とか薬物中毒とかレッテルを貼られることで、人間として失格となるのか、その価値観は自分で定めて考えていいのではないかと思わせられる物語だった。(30代男性)

高校の読書の時間に読んで1番印象に残っている作品です。初めはなんだか硬い本なのかなと読みにくそうなイメージがありましたが、太宰本人の人間感が溢れ生き様など様々なものを感じることができた。堅苦しいイメージがなくなり人間くさい人間らしい人物なんだと感じた(20代女性)

学校の推薦図書にもなっている人間失格だが大人になったいまでも読むと引き込まれる。物語としては、自分の存在がわからなく、自問自答する主人公の姿が話の要であるが、根暗の私はその主人公と重ね合わせてしまい、共感してしまうからです。楽しい気持ちになれるような本ではありませんが、とことん落ち込みたいときに読むとおすすめです笑(20代女性)

全体的に陰鬱な内容ではありますが、どんどん立ち行かなくなっていく葉蔵の人生を最後まで見届けたくなってしまい、先に進んでしまうような物語です。若くて、何をやってても楽しい時に読むより、苦労を多少覚えた後に読むほうが面白さがわかりやすくなる作品なのかもしれません。高校生の頃初めて読んだときより成人し社会人として就職した後読んだときのほうが意味もわかりやすく面白く感じました。(20代女性)

この本は読んでいて、人間の欲の恐ろしさをとても感じることができます。また、この主人公の言う恥の多い人生とは、もう恥という次元を超えたものなので、それもまた面白く感じました。どんな人生が幸せなのか少し考えたくなりました。(20代女性)

太宰治の代表作にして、日本文学界の金字塔です。この小説を読んで、人生を狂わせた若者は一体どれほどいることでしょう?読後は目の前に広がる世界が鮮やかに変わったことに驚きますよ。わたしも、人間失格に人生を狂わされた一人です。(30代男性)

人間が心の奥に抱える闇とそれを隠そうとして生きようとしても、結局は心の闇に飲み込まれて破滅するという物語に何とも言えないリアリティがあり、物語の最終部の「ただ、一さいは過ぎて行く」という言葉には共感してしまいます。古い小説のはずなのに、まるで現代人を主人公にしているかのような印象を受けるのは、現代が『人間失格』の時代から進歩していないからではないでしょうか。生きる虚しさのようなものを見事に描いた小説だと思います。(20代男性)

太宰の人生録と思うような内容で遺書ではないかという見方もある作品ですが、幼い頃から自分は人と違い、みっともなく恥ずかしい存在なのではないかという葛藤と戸惑いなどの描写は多くの人たちが共感する部分も多いのではないかと思います。(30代女性)

 

 

 1票入った作品を紹介

せっかくなので1票入った作品も紹介します。

太宰治「HUMAN LOST」

太宰治「HUMAN LOST」がおすすめの理由

後の作品である人間失格の土台となった作品で、人間失格よりもずっと実験的で内容も若い頃に執筆されているので、とがっていて人間失格よりもこちらの作品の方が好みにあっているからです。センスの良さが光っていて、天才だと思わされます。(40代男性)

 

 

太宰治「I can speak」

太宰治「I can speak」がおすすめの理由

太宰治が山梨に住んでいた頃の作品です。小説というか、エッセイのようなものだと私は思っています。恐らく、実際に山梨で体験したことなのでしょう。山梨で長編小説の執筆作業に励む主人公が、近くの製紙工場で働く女工さんとその弟との会話を聞いています。その会話がなんとも可愛らしくて微笑ましいのです。『私には忘れがたい』と主人公が語るのも何となく納得できる、瑞々しい情景。太宰と言えばダークな印象を持っている人が多いと思いますが、このような短篇作品はどれもとても面白いです。ぜひ読んでみて欲しいと思います。(20代女性)

 

 

太宰治「あさましきもの」

太宰治「あさましきもの」がおすすめの理由

人間失格の中にそのまま取り上げられるほどのほんの短いお話ですが、男性に対する女性のあるべき姿のようなものを見せつけられます。生田斗真主演で実写化された際には、石原さとみが女性役を演じていました。平成の女性も読むべきだと思います。(20代女性)

 

 

太宰治「トカトントン」

太宰治「トカトントン」がおすすめの理由

若い時に読んだ太宰の小説の中で、今でも忘れられないもののひとつに「トカトントン」があります。 小説は、「トカトントン」という幻聴に悩む若者が、有名作家に宛てた相談の手紙という形式で書かれています。 相談者の悩みは、敗戦を知り自決しようと思っていた時「トカトントン」という幻聴を聞き、それと同時に何もかもどうでもよくなったという体験から始まります。 それ以来、恋をしても、仕事に没頭しても、芸術活動をしても、相談の手紙を書いている最中も、「トカトントン」が聞こえてきて、すべてがどうでもよくなるそうです。 手紙の最後のほうで、自分が手紙に書いていることすら、嘘かも知れないけど、それもどうでもいいとの旨を書いているところが流石は太宰だと感心しました。 「トカトントン」が聞こえてきたら人生はおしまいだろうなと思いますが、なんだか他人事でないような気がします。 精神を病んでいる人が多くなった現代を予言しているかのような短編小説なので、お勧めします。(50代男性)

 

 

太宰治「パンドラの匣」

太宰治「パンドラの匣」がおすすめの理由

授業の課題で使用しました。暗いイメージがつきまとってしまい、なかなか手が出せなかった太宰治の作品ですが、この本は絶望ではなく希望の作品となっていてスラスラと読むことができました。また、文章の感じも可愛らしい感じがしたので、読みやすいと思います。初めて太宰を読む人にオススメしたいです。(20代女性)

 

 

太宰治「やんぬる哉」

太宰治「やんぬる哉」がおすすめの理由

短編小説ですが切れ味抜群。言葉の魔術師と呼ばれた太宰の才能を堪能できる作品です。 時代を超越して共感を呼ぶ普遍性、鋭い感受性とウィットに富んだユーモアセンス、そして何より秀逸すぎるオチ。 読んで損はない作品です。(30代男性)

 

 

太宰治「ロマネスク」

太宰治「ロマネスク」がおすすめの理由

太宰特有の軽妙洒脱な表現が心地よく、字数と句読点の関係など、テンポよく読めるよう工夫されています。 小難しい言い回しが多々ありますが、なにより昔話風の内容がまたとても面白く、上記の作風と相まってあっという間に読破できてしまう名作だと思います。(20代男性)

 

 

太宰治「ろまん燈籠」

太宰治「ろまん燈籠」がおすすめの理由

小さなエピソードと共に紹介される5人、それぞれに違う角度にこじれた性格が、各々が担当した小説の展開や文体の個性と絶妙にマッチしていて、とても面白く、笑いながら一気読みしてしまいました。 太宰のユーモアに脱帽の一冊です。(30代女性)

 

 

太宰治「桜桃」

太宰治「桜桃」がおすすめの理由

太宰治さんの人間臭さがよくわかる話です。ひどい父親、ひどい夫にみえるけれど、ひじょうに人間臭い。夫婦喧嘩をして、やけ酒をのみにでた男がさくらんぼをたべて種を吐くだけの話の中に、そのどうしようもなさがあらわれています。私は好きです。(30代女性)

 

 

太宰治「私信」

太宰治「私信」がおすすめの理由

手紙のような文体で語られる、人の生活。「虚栄や打算でない勉強が、少しずつ出来るやうになりました。」の一文が印象的。人間失格に知られる太宰の堕落した人生、そして生活。それに共感する人、そして太宰にもあったはずのあたたかい生活、それを生きた時間を感じさせる一作。(20代女性)

 

 

太宰治「小説の面白さ」

太宰治「小説の面白さ」がおすすめの理由

作家である太宰自身が、小説を書く者の人生について、そして小説というものそれ自体についてを皮肉りながら自論を展開する話。小説の存在意義とは何なのか、人の心や人生をも乱す小説というもの、そして小説に振り回される人というものについて考えさせられながら、やはり太宰を始めとする作家たちの偉大さを痛感する作品。(20代女性)

 

 

太宰治「新ハムレット」

太宰治「新ハムレット」がおすすめの理由

太宰治の『新ハムレット』に、私の好きなこんな行があります。「本当に愛しているならば、黙っているというのは独りよがりだ。好きと口に出して言うのは、そりゃあ誰だって恥ずかしい。でも、その恥ずかしさに目をつぶって、怒涛に飛び込む思いで愛の言葉を叫ぶところに愛の実体がある。黙っていられるのは、結局その程度の愛なのだ。恥ずかしくて言えないというのは、つまりは相手より自分を大事にしているのだ。怒涛に飛び込むのが、断られるのがこわいのだ。本当に愛しているならば、たとえ無意識にでも愛の言葉が出るものだ。どもりながらでもいい。たった一言でもいい。切羽詰まった言葉が出るものだ」 心の想いを声にするのは簡単なことではないけど、余計な迷いを捨てて勇気持って想いを寄せる片思いの彼女へ自分の想いを届けようと背中を押してくれた、私が一番おススメする本です。(50代男性)

 

 

太宰治「新釈諸国噺」

太宰治「新釈諸国噺」がおすすめの理由

井原西鶴の物語を太宰治がリメイクした作品なのですが、太宰治の良さがとても出ている作品だなと思いました。自身のことや世の中を皮肉っているような書き方をしているかと思えばなんだか寂しそうで自分の良さをもっとわかってほしいと葛藤しているような書き方もあり、太宰治という人間そのものが現れている作品だなと思いました。(20代女性)

 

 

太宰治「親友交歓」

太宰治「親友交歓」がおすすめの理由

人間失格などの暗く重い話を書く作家だというイメージが強かったのですが、この小説を読んでイメージが変わりました。 なぜこんな人を登場人物にしたのだろうという男が出てきて、思わずクスリと笑ってしまうような話です。 これを読んでからもっとほかの作品も読んでみたいと思うようになりました。(20代女性)

 

 

太宰治「富獄百景」

太宰治「富獄百景」がおすすめの理由

太宰治の作品の中ではとても珍しく、登場人物達が前向きでのんびりと暮らしている情景が素晴らしい作品です。 主人公は小説を執筆しながら、俗なものを嫌いますが、時々とても小さなことに感動していたりするのですが、そのような心情もとても共感できるので、読んでいてとても落ち着きます。(40代男性)

 

 

太宰治「葉桜と魔笛」

「葉桜と魔笛」がおすすめの理由

学校の教科書にもあったお話なのですが、ほかの太宰治の小説とは少し雰囲気が違っておもしろいです。昔のお話なのですが、今、現代を生きる私たちにも共感できるとこが多々ありました。お話の終わり方も、読み手に委ねてくるので何回でも読めるお話です。(10代女性)

 

雑誌・本の読み放題サービス「fujisan.co.jp」の口コミ、感想、レビュー

「fujisan.co.jp」について

HP

https://www.fujisan.co.jp/signup/tadayomi/use/

利用料

無料

内容

毎日新しい雑誌が追加されるのでいつまでも飽きずに楽しむことが出来ます。「タダ読み/まるごと1冊」では、ほぼ全てのページを無料で閲覧する事ができます。「タダ読み/今日のちら見」では、本日発売の雑誌や最近発売された雑誌の中身を無料で一部読むことが出来ます。もちろんタダ読みサービスでは追加費用はいっさいかかりません。
SPA!、週刊プレイボーイ、FLASH、週刊朝日、東洋経済、週刊ダイヤモンド、サッカーダイジェスト、OZMagazine、サイゾー、セレSTORY、クーリエ、Oceans、SPUR、東京カレンダー、NHKラジオテキスト、アサヒ芸能、AERA、ゴルフダイジェスト等々、5,000冊以上が無料で読み放題!

 

「fujisan.co.jp」の評価

平均点:58点

 

「fujisan.co.jp」の口コミ・感想・レビュー

80~100点

80点 読み放題サービスではなかなかない、サーフィンをテーマに取り扱った雑誌を見ることができるため、サーフィンが趣味で楽しまれている方や、やったことないけどこれから挑戦してみたい、という方にとてもおすすめできます。(20代男性)

 

60~79点

70点 1冊丸ごと読める「読み放題サービス」は、現在ではほぼ毎月購読している雑誌でしか利用しておりません。その雑誌のバックナンバーを読む際に利用しております。他の雑誌の読み放題もあり、当初は利用しておりましたが、そこで気になる雑誌は全て通読してしまいました。(30代男性)

 

40~59点

50点 よい点はランキングが出てきて、どの雑誌が人気があるかというのがわかりやすい。またマイナー雑誌も豊富に読み放題に入れてくれるので有り難い。悪い点はメジャーな雑誌についての読み放題が少ないことです。それとちょい読みコーナーという少ししか読めないコーナーにより読みだい雑誌が多いことです。(50代男性)

50点 興味のある雑誌はいつも2,3冊はあるのでそれを見つけて読むようにしている。その他は男性向けの雑誌や自分には興味のない趣味の雑誌などなのでスルーしてしまっています。女性向けと男性向け、趣味の雑誌のアプリ、この3つくらいに分化してアプリがあるといいと思います。(40代女性)

40点 無料で読み放題の他には、「お年玉ギフト券」しか印象ないですね。1000円ほど頂けたのでラッキーと思いましたが…興味ある内容の本が数少ないので「あまり・・・」という感じに思い直しました。メール掲題の大半がグラビア関連なので、私は他人にオススメまではしないと思います。(20代男性)

 

20~39点

無し

 

0~19点

無し

 

必ず読みたい!夏目漱石のおすすめ作品ランキング

夏目漱石のおすすめ作品ランキング

読書好き100人に聞いた夏目漱石さんのおすすめ作品をランキング形式で紹介します。日本の代表的作家の作品を読みたい方はぜひ参考にしてみてください。

8位タイ. 夏目漱石「坑夫」(2票)

「坑夫」がおすすめの理由

実はコミカルな要素を多く含む漱石の作品の中でも、とりわけ面白いと思う一冊なのでおすすめです。悲惨さの中にブラックなユーモアがあり、同時に漱石の人間観察力のすごさに驚きます。あまり知られた一冊でないかもしれませんが、短めで割とすぐ読めるので、ぜひ多くの方に読んで頂きたいです。(20代女性)

漱石が他人の体験談を小説家した作品。 虚栄心というのがいたるところに現れる。 自分はこんなところにとどまる人間ではない、という主人公が思い悩みながらもなんとかこの生活に馴染んでいこうとする。 屁理屈っぽい笑いのセンスは流石だと思った。(30代女性)

 

 

8位タイ. 夏目漱石「文鳥」(2票)

「文鳥」がおすすめの理由

文鳥という小説は、三重吉に薦められて文鳥を飼い始めたものの、世話に飽きて使用人にまかせたり、文鳥が死んで使用人や三重吉にあたったりという子どもっぽい振る舞いが書かれていて、漱石ファンとしてはニヤリとさせられます。誰よりも文鳥の死を悲しんでいるのに、それを素直に表現できない漱石。短編ながらも、漱石らしさが滲み出ている、印象深い作品です。(40代女性)

近しい人々をはじめとした、「命」への強い眼差しと、闊達なファンタジーが主調の短編集というか、小品集。 漱石というと、人間のエゴや近代への皮肉を語るイメージだったので、人情味溢れる本作とのギャップにますますファンになりました。(30代女性)

 

 

7位. 夏目漱石「草枕」(3票)

「草枕」がおすすめの理由

夏目漱石の小説の中では割と短くて読みやすいですが、内容は非常に深く何度も推敲して自分の解釈を得るために考えさせられるので長く心に残ります。 「とかくに人の世は住みにくい」と言っていますが、人生で行き詰まったり、近所関係で悩んでいたり、職場の人間関係に困っていて疲れている時に読むと 不思議と落ち着いてきて頑張ろうと言う気にさせてくれます。正しい事をしても報われるわけではないし、頑張っても上手く行くとは限らないけれど少しでも この世界を良くするために一人ひとりの心がけが大切で、まずは自分から始めてみよう、と言うメッセージを受け取れると思います。(30代女性)

旅先での一コマと、主人公の芸術論などの思索がひたすら続いています。 言葉が豊富で読み終えるのに苦労しましたが、会話部分が軽妙で非常に面白い。 文章の美しさ、表現の豊かさを楽しむ作品だと思います。まさに純文学です。(30代女性)

冒頭の 「智に働けば、角が立つ 情に棹させば、流される 意地を通せば、窮屈だ 兎に角人の世は住みにくい」 この名言は印象にある方も多いのではないかと思います。 私自身、情に流されすぎるタイプだったので、この冒頭部分でぐっと引き込まれて呼んでしまいました。 古い作品ですので、現代小説を読みなれている人であれば疲れるところはあるかと思いますが、夏目漱石の独特の言い回しというか表現が素敵な作品でした。(20代女性)

 

 

6位. 夏目漱石「それから」(4票)

「それから」がおすすめの理由

文学を読むということは、ストーリーを追うのではなくあらすじから零れ落ちるものを読み取り味わい尽くすことだ、と思っているのだが、漱石に関しては「ストーリーだけでも十分面白い」とあえて言ってしまいたい。そのくらい根幹の筋運びが絶品。松田優作主演で映画化された本書も例外でなく、まずは数ページだけでもパラパラやってほしい。文学って面白いんじゃないか、と少しでも思ってもらえたら嬉しい。やけに印象的なあのラストシーンまで一気読み必至。(40代男性)

前期三部作の第二弾で、三四郎に続く。 設定や登場人物はまったく変わるが、恋愛の過程がすすむ。 働かずに親の金で暮らしている主人公が友人の妻を好きになって身を滅ぼす物語。 三四郎より濃密で、時間がゆっくり流れる感じが面白い。(30代女性)

独身の代助と人妻の三千代の心の葛藤を描いた小説です。私にも 同じような経験がありましたが、初期の段階で親友には彼女を渡さ ず私が略奪しました。もちろん親友とはそれ以来絶交になりました。 でもその時親友に譲り渡していたら、代助と同じような心境になっ ていたかもしれません。そしてすべての自分をさらけ出し、自分の親 兄弟と離縁していたかもしれません。 まさに新しい出発だから「それから」だなんだと思いました。漱石 の小説は現代でも十分あり得る人間ドラマです。(60代男性)

多くの男性が美しい思い出として大切にしている昔好きだった女性への思いを湧き立たせるような作品です。主人公の代助は好きだった菅沼三千代が親友の平岡と結婚し、その結婚の破綻を知って、止めていた時間を動かしますが、うまくいきません。そのもどかしさも作品の面白味です。(50代男性)

 

 

5位. 夏目漱石「三四郎」(8票)

「三四郎」がおすすめの理由

地方から上京してきた主人公。そこで出会ったある女性に惹かれていく…。 「上京」と「恋愛」。ストーリーも、心理描写も、現代に生きる私たちに通ずるものがあり、「ウンウン」とうなずきながら、共感しながらサクサク読み進めていくことができます。時代の違いを超えた作品で、夏目漱石の作品の中で1番好きです。(20代女性)

九州の田舎(福岡県の旧豊前側)から出てきた小川三四郎が、都会の様々な人との交流から得るさまざまな経験、恋愛模様が描かれているところが、人生の物語が好きな自分は好きになった。自分も九州の人間なので身近に感じたので・・・。(30代男性)

端的に言うと、純朴な青年が都会に出てきて、美禰子というおきゃんで洗礼された女性に振り回される話です。この美禰子が魅力的で、現代風な感覚を持ったたくましく男まさりの女性なのですが、ラストではいわゆる普通の結婚をするつまらない状態に成り下がります。でもそれが、漱石の捉えた明治という時代の生き方なのかとも思え、漱石を研究する上でも欠かせない小説です。(40代女性)

どう対処したらいいかわからない、若い淡い秘めた愛情がテーマ。 正直、展開は陳腐にも感じられるが、時代の切り取り方があまりにも美しいために小説として成り立っている。 ときおりキラリと光る表現、名文が出てくるところが良い。(30代女性)

緻密な空間構成が見事です。例えば三四郎がしゃがみ、美禰子が団扇を持っている出会いのシーンの構図は、最後の展覧会のシーンでの、座っている三四郎と絵に描かれた美禰子とで再現され、美禰子との邂逅の全てを振り返っているであろう三四郎が描かれています。出会いの池が三四郎だけにしか見えないようにうまく描かれています。(50代男性)

人物の心の描写が細やかに描かれ、時代背景と裏腹に恋愛に積極性のある女性の登場が、それまであまり純文学に親しみがなかった私には非常に意外だったことと、その女性の行動、特に三四郎に耳打ちする場面がとても印象的。一つ一つに無駄な説明も無く、人間の嫉妬や妬み傲り等々が見事描かれている一冊だと思います。(30代女性)

古い文体の書籍はあまり読まないのですが、この「三四郎」は学生時代から好きで、今でもたまに読み返します。まず、当時の空気というか、時代の雰囲気が大変よく伝わってくるところが自分には非常に魅力的です。もちろん、登場人物もバラエティに富んでいて楽しいですね。主人公の三四郎の初々しさというか、彼の心がつねに手にとるように繊細に書かれているところが好きです。自分は女性ですので、三四郎を取り巻く女性にもさまざまな感想を持ちました。学生の頃と、大人になった今とで読んだ後の印象が変わることが読書の魅力だと思いますが、この「三四郎」もそんな作品の1つです。(50代女性)

この小説は、青春小説であり、とても読みやすいです。三四郎という一人の青年と、彼をめぐる人間関係、淡い恋心。漱石の他の小説を読んで、重苦しいとか、難しいなどの理由で読むのを断念したことがある人にも自信を持っておすすめできます。現代の私たちが読んでも、共感できることがいろいろあると思います。(30代女性)

 

 

4位. 夏目漱石「夢十夜」(9票)

「夢十夜」がおすすめの理由

すごく好きな本です。幻想的だけれど文章が淡々としていて、すごく綺麗です。タイトルの通りの十の短編なのも読みやすいです。「こんな夢を見た」という書き出しも、とてもカッコイイです。特に第一話の「第一夜」は美しい話で、読んだとたんに心をもっていかれました。(30代女性)

「こんな夢を見た。」の一文が有名な作品。幻想的な設定や切なさを感じる話など、短い物語が十夜分詰まった短編です。癖になる読後感で、繰り返し読みたくなる作品です。特に私が気に入っているのは第一夜と第三夜。どんな話かはぜひ読んで、確かめてみて下さい!(20代女性)

掌編小説、つまりショートショートを十編集めたものです。 戦場へおもむいた夫の無事を祈ってお百度を踏む妻の話などは、思わず落涙してしまいます。 あるいは、暗い夜道を、男を背負って歩いている話のラストシーンで、恐怖に震えない人はいないでしょう。 夏目漱石の長編は敷居が高くても、このくらいの作品なら気楽に読めるのではないでしょうか。(60代男性)

「こんな夢を見た」で始まる物語。 ひたすら見た夢の話が短編で綴られるのだが、どの話もとても幻想的で少し恐ろしい。 その時の精神状態が夢に現れるというけれど、この夢を漱石が本当に見たとしたのなら、彼は何を考えていたのか非常に気になる。(30代女性)

夢をテーマにした、漱石には珍しい幻想小説の連作です。 こんな夢を見た…で始まる物語はどれも怖さや物悲しさが漂う話ですので、怪談やホラー小説が好きな人にもおすすめです。 どれも短い話なので何度も読めて、読むたびに解釈が変わっていくのがとても面白いです。(30代女性)

やはり昔の文体を解読するのは難しいので、短篇作品の『夢十夜』をおすすめしたいと思います。一夜から十夜まで、10個の夢物語が語られますが、私が好きなのは一夜です。横たわった女が『もう死にます』と言う印象的な冒頭から、まるで童話のような美しい語り口調で展開されるファンタジー。『こころ』で傷付いたら、これを読んで心を癒してみてください。(20代女性)

タイトルの通り夢の中の様な話が10話文つまった短編集です。 内容が1つ1つバラバラで話に繋がりも無く短いので、少しの時間で読むことができます。 不思議な話ばかりで想像を掻き立てられる様な話ばかりです。 映画化もされているので是非読んでほしい小説です。(20代女性)

「こんな夢を見た」で始まる、夢にまつわる小説集。美しく儚い夢から恐ろしい夢、何か不条理でぞっとする夢…。読んでいると漱石の夢の中に迷い込んだような錯覚に陥る。ひとつひとつが短く読みやすいので、文豪の作品なんて小難しそうと思っている人にオススメしたい。(30代女性)

世界観が幻想的です。誰かが見た夢の話を書いているのですが、描写が凄くリアルなんです。第三夜まではこんな夢を見た、というのが入るのに、そこから先に無いのも深読みしてしまいます。。一番好きなのはやはり第一夜のお話ですね。貝殻とか星の欠片とか、凄く可愛らしいけれど、最後にまた彼女と出会えるというのが最高です。(20代女性)

 

 

3位. 夏目漱石「吾輩は猫である」(12票)

「吾輩は猫である」がおすすめの理由

有名な書き出しで始まるので、誰もが知っていますが内容までは知りませんでした。夏目瀬石のドラマをしていて、興味があり読みました。人間ではなく、猫の目線で描かれているところにユーモラスを感じました。人間と猫の立場が逆転していて、人間とはつくづく愚かな生き物と感じさせられます。(30代女性)

夏目漱石といえば、我が輩は猫であるである。猫の目線から描かれていて、滑稽です。人間ではない猫に視点をおき、物語が展開していく様がおもしろいです。夏目漱石は、難しい人だけい、猫の目線になって描いてあるところにも魅力を感じます。(30代女性)

この時代に冒頭から我輩は猫であるから始まり、猫が如何にも話しをしているかのような世界観を醸し出しながら進められていく物語が非常に面白く、夏目漱石の代表作品の一つとして必ず読んでおきたい作品の一つである。(40代男性)

このストーリの作品セリフで有名なのは‥「吾輩は猫である、名前はない」から始まるこの一言です。 普通なら、人間から人や動物、自然などを見てどう思うかという文が一般的ですが‥これは猫から見た人間や物に対しての文が書いてあるんです。 なので、ユニーク、ユーモアが沢山溢れていて、「不思議だな、こんな考えもあるかもな‥」なんてていう自分自身変わった考え方ができる一冊だと思います。(30代女性)

主人公が猫であるというところがまず面白い。猫の視点から見ると、つくづく人間は不思議で滑稽な生き物であることがよく分かる。 人間の他愛もない日常を、風刺の効いた切り口から捉えて描いたユーモラスな作品である。(40代女性)

出たしは誰もが知っているが、意外と内容は忘れられている。 今の世の中と通ずるものがあって面白い。 猫の口を借りて漱石が言いたいことを綴ったエッセイにも感じられる。 最後の章の、人間の個性、自由、死に関わる討論、名もなく溺れていく猫が印象深い。(30代女性)

苦沙弥先生の自宅を訪れる人々を猫が見つめるというシンプルな物語構造でありながら、世の中を批判している苦沙弥先生とその仲間の底の浅さが猫の言葉によって揶揄されるシニカルな笑いが面白い。登場人物のほぼ全てが他人をからかって喜ぶが、いざ自分がからかわれると激怒する様子は現代人の姿とも重なる気がする。人間の薄っぺらさをシニカルに描いた日本文学上の名作だと思う。(20代男性)

夏目漱石というと、少し昔の小説家で、書かれた本は今と文体などが異なっていて、読みにくくて難しそうというイメージがあったのですが、この小説は文章がとてもユーモラスで、読んでいて思わず笑ってしまうほどでした。 人ではなく、猫から見た視点で話が書かれているのも、他の小説にはない面白さだと思います。(30代女性)

吾輩は猫である。まだ名前は無い。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。という書き出しで始まるように猫の第1人称でまた猫目線で世の中を見渡しているとてもうがった小説である。さらに飼い主である珍野苦沙弥(=夏目漱石)先生とのやりとりも人間臭くおもしろいところです。猫の死後葬式を出したとのことですから漱石自身の入れ込みも相当なものだったようです。1度は読んでおきたい小説です。(60代男性)

夏目漱石はユーモアのセンスがある人で、思わず 笑ってしまう場面がたくさんあります。 実在の人物や実際にあったエピソードを交えて 描いているのが興味深いです。 文学好きの人ならそういう部分も楽しめるでしょう。 かなりの長編で読みごたえ十分です。(40代女性)

漱石先生の純文学でありながら、ゲラゲラ笑いながら読める愉快な小説です。猫の目線から「先生」や「書生(学生)」などの人間の生活を相対化する諧謔は絶品です。それでいて、最期はお酒に酔って溺れ死ぬというようなペイソスもあります。(50代男性)

飼い主とその取り巻きを、猫の視点から描いた作品です。 ついつい笑ってしまう面白さ。 今の世の中に通じるところがあるなあと思いました。 最後の章の、人間の個性、自由、死に関わる討論、名も無く溺れていく猫が一番印象に残りました。(30代女性)

 

 

2位. 夏目漱石「坊ちゃん」(20票)

夏目漱石「坊ちゃん」がおすすめの理由

愛媛県松山市で教師として赴任してきた一人の男性の生活が書かれています。そこには、当時の松山の風景を思わせる豊かな表現や当時の学生の服装など、その時代のその土地にトリップしたかのような内容も含まれています。また、豊かな時代を生きてきた人々が主人公の立場になって読み進んでいくと様々な人間模様が見えてきて、勉強になります。(40代女性)

新任の教師として赴任した学校で、坊ちゃんが大暴れ、という話です。 夏目漱石というと小難しいと考えがちですが、この「坊ちゃん」は文句なくおもしろいです。味わい深い、のではなく、おもしろいです。 アニメ監督の宮崎駿が、「いかに夏目漱石といえども『坊ちゃん2』は書けまい」というようなことを言っています。 そのくらいの、漱石一生一代の物語だと思います。(60代男性)

この小説は若い先生のはつらつとした気持ちが余すところなく書かれたいるので、中学生くらいの年齢の方が読むには適した小説だと思います。また、地方ならではの陰湿な感じもうまく表現されているのでそのあたりも楽しめるからです。(20代男性)

昔の小説なのに、人物の描写が現代でも通用するキャラクターで、いけ好かない赤シャツや歯がゆいうらなりなどは誰でも身近な人物に重ねることができます。 出てくるエピソードも笑えるものばかりですが、最終的にスカッとする形で全ての伏線が一気に回収されて爽快感があります。 地元でいつも応援してくれるおばあさん、清の存在もいい味出しています。(30代男性)

ドラマ化、映画化もされている名作です。夏目漱石氏の若いころを描いた作品で、彼の思考や行動、実際にいた人物をデフォルメしているため、人物像がリアルで生き生きとしています。とても有名な作品です。有名には有名たるゆえんがある、ということでおすすめします。(30代男性)

夏目漱石といえば「坊ちゃん」というくらい有名な代表作である。ただその中に流れる心意気や気持ちは現代にも通じるのではないだろうか。坊ちゃんは「親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしている」にあるとおり、まがったことが大嫌いな性格の持ち主です。その性格をもって教師になるのであるからぶつからないわけがありません。いま教育委員会、PTA等がうるさいのでこんな教師はいないのかもしれないけれどぜひ実在してほしい 教師である。その坊ちゃんを擁護するばあやもいいアクセントです。(60代男性)

冒頭に書いてある通り、坊ちゃんの無鉄砲ぶりが随所にあり、小気味良い。坊ちゃんが出会った人々に付けるあだ名も、登場人物を生き生きと想像させる。全体的にラストまで明るく話しは進むが、最後の坊ちゃんの選択は、果たして今後良い方向に行くのだろうか?と読者に考えさせるような終わりも面白い為。(30代男性)

高校時代に読書会にて紹介され、「坊ちゃん」という小説を読みました。 かなり、人間関係が複雑に表現され、主人公がストレートなタイプに、びっくりしながら、最後まで読み切った思い出があります。 今、若者にぜひ読んで欲しいかなと思います。(40代女性)

夏目漱石といえば、『坊ちゃん』の痛快さが大好きです。ユニークな登場人物もとてもよくて、清、赤シャツやタヌキ、ウラナリなど、今思い出してもまた読みたくなります。四国は松山の中学の数学教師として赴任する坊ちゃん。都会育ちの坊ちゃんには、赴任先は気に入らないことばかりらただ、温泉や同僚の親切な教師の山嵐やマドンナなど、だんだん好きになっていくのも引き込まれます。また、天ぷらそばを好んで4杯も食べているところを教え子に見つかってイタズラされたり、面白いことがたくさん出て来ます。手放しで楽しめる小説です。(40代女性)

登場人物がとても個性豊かで文学ながらコミカルな内容で現代の読書が苦手だという人でも楽しめる作品だから。 他の純文学とは違った魅力が詰まった面白さがあると思う。 思わず笑ってしまう場面もあり私は声に出して笑ってしまうほどだった。(20代女性)

社会で働くには時には自分らしく生きれず我慢しなくてはいけないこともたくさんあります。しかし、そんな中でもこの本の主人公は最終的に自分の意思を貫き、退職することになります。潔く生きる主人公の姿に気持ちよさを感じました。(40代女性)

登場人物のニックネームを動物にしていますが、人物の印象を言葉で説明するよりも、わかりやすく、ビジュアルな感じが、沸いてオモシロイと思います。また、赤シャツねんて、ネーミングセンスは、漱石ならではで、大変惹きつけられます。(50代女性)

「無鉄砲で曲がったことの嫌いな江戸っ子が、地方の中学教師になって大暴れ」というイメージが強かったこの小説。改めて再読して印象に残ったのは、遠く離れながら坊っちゃんを案じ続ける清さんと、そんな清さんこそ大切な存在だと悟る坊っちゃんの姿でした。物語の最後でわずかに語られる坊っちゃんと清さんのその後の人生にこそ、ぜひとも想いを馳せていただきたいです。(40代男性)

夏目漱石が実際に赴任していた学校を題材にしていて、時代背景や街や景色の情景などがリアルに伝わって来て話に入り込みやすい。 また登場人物にもそれぞれ個性的なキャラクターが多く、それぞれの人間関係の描写や表現が面白い。(50代男性)

坊っちゃんの言動を大袈裟に書き、ユーモアを誘い、痛快風に仕立てることでわかりにくくしているが、坊っちゃんは決して、勧善微悪を貫く性根の良い人間ではない。 この作品は読み手によって、その印象を大きく変えてしまうだろう。(30代女性)

夏目漱石の坊っちゃんは、中学生の時に、教科書にて、面白いと思いました。 坊っちゃんは、わがままというか、親とは仲良くない。しかし正義感が強く弱い者の味方です。 そんな坊っちゃんも、家を出て、学校の先生になり、人間関係で、もまれ強くなる所に私も憧れたものでした。(40代女性)

私は、高校生の時にこの小説と出会いました。数学教師となり働く主人公の視点で、物事が丁寧に描写されています。『親譲りの無鉄砲で小供の頃から損ばかりしている。』この主人公は、『赤シャツ』『うらなり』『山嵐』などとあだ名をつけて、心の中で言いたいことを言っているのはとても滑稽だと感じた記憶があります。下女として働いていた清は、その性格を理解しつつも一番に温かい目で見守っていました。30歳を超えた今、この小説に書かれている複雑な人間の心の思いや欲に共感や理解ができ、何度も読み返すほどの面白くおすすめしたい小説です。(60代女性)

大人になって読み返し、はまってしまった一冊です。登場人物、それぞれのキャラクターがきっちり書き上げられており、心の動きもよくわかります。時代が違っても、優しさ、怒り、虚栄心など人の心持ちは変わらない、ということも感じられ、感慨深いものがあります。子供にもすすめられている本ですが、大人になって読み返して欲しい一冊です。(40代女性)

短い物語で読みやすいです。 夏目漱石の作品は、難しい単語がたくさんでてきますがストーリーが 面白いのでさほど苦にならないと思います。 主人公の坊っちゃんは、いかにも江戸っ子という性格で、 陰険な赤シャツたちをやっつけるラストは爽快です。(40代女性)

江戸っ子気質の坊ちゃんと、ハイカラで気障な教頭との対決が小気味良い作品です。それは疑似西洋的近代の日本に対する文明批評に支えられつつも教訓的でなく、終始笑いながら読めます。舞台となった四国の道後温泉に行っても楽しい文学散歩向けの作品でもあります。(50代男性)

 

 

1位. 夏目漱石「こころ」(28票)

夏目漱石「こころ」がおすすめの理由

読むたびに、異なった捉え方のできる物語だからです。 年齢によってなのか、読む回数によってなのかは、さまざまだと思いますが、それぞれの登場人物の立場に立って考えられ、また「先生」と「K」の死の理由についても一辺倒の解釈だけにとどまらない深い読み方ができるからです。(30代女性)

教科書に小説の一部が載っていたり、何かの折に内容が紹介されたりで、一度は文章や内容に触れたことのある人も多く読みやすいと思います。続きが気になる内容なので、読み慣れていない人でもどんどん引き込まれて行きあっという間に読んでしまう作品だと思います。(40代女性)

昔、高校に入学し、入った部活の部室に、「向上心のない者はバカだ!!」と大きく落書きされていた。国語の授業で夏目漱石のこころを習い、これがこころの一文だったことがわかった。本当は複雑な恋心から出た言葉だが、部室に書かれた言葉はただのスポ魂。懐かしい思い出です。(20代女性)

最初は高校の教科書で一部だけを読んだのですが、続きが気になって全部読みました。先生とKのやり取りがとても切ないです。二人ともとても誠実で優しいがために死という結末に至ってしまったのだろうなと思います。心が打たれる小説です。(20代女性)

物語の時代は今より少し前ですが、恋愛と友情という永遠のテーマを扱った作品で色々考えさせられるのでおすすめです。テーマは現代人に通じるものですが、書生さんがいるレトロな時代の描写がおしゃれにも感じられます。そして、言葉使いも読みやすい中に突き刺さるものがあり、さすが文豪の作品という感じがします。(20代女性)

私と先生の関係は少し特別で、先生の奥さんも知らない先生の過去の秘密を知ることになる私。先生やKの生身の感情が文字からひしひしと伝わります。どうにも分からない他人の感情、どうにも止められない自分の気持ち、人間の欲の生々しさ。そういったものが不思議と文書から伝わります。(20代女性)

すごいひきこまれます。読んでいるうちに先生が好きになりました。先生が最後までKのこころをほんとうにはわかってなかったんじゃないのかな、と思うのですが先生が選んだ答えもまたこころのありようなんでしょうね。あと奥さんがかわいそうです。面白い小説です。(30代女性)

かなり斬新で、少しグロいところがあります。普通の恋愛を考えている方はあまり読まないほうがよろしいと思いますが、少しマニアックな刺激を求めている方に関しては、とても面白い作品だと思います、ちょっと夏目漱石の作品の中では異色です。(40代男性)

人間の弱い部分、黒い部分がありありと書かれているのが印象的。 心に響く表現が多く、文章が美しい。 人間の罪や利己心などと向き合わされる作品。 そして最後に息を飲むようなハラハラとする心情描写が素晴らしく傑作だと思う。(30代女性)

この小説は、思春期に読んで衝撃的な印象を受けました。私は友人にこの本のことを熱く語り、「読んでみて」と進めていた思い出があります。若い頃の感情では失恋や裏切りといったものが心を占めていましたが、大人になって読み返すともっと深い、死を選んでも貫きたい信念のようなものが見えてきます。(50代女性)

淡々と書き綴っていますが、かなりドロドロした人間関係が絡み合った話だと思います。 隠居状態の先生に引かれていく大学生の私は、やがて先生の過去を知りたくなります。 どうして人は人の過去を知ろうとするのか、人間不信の先生は自分のことさえ信じていない様子です。 何と言っても先生からの長い手紙(遺書)で知ることになる先生の過去、なぜ人間不信になったのか、奥さんを嫌うのか、自分を嫌悪するのかなど、深く考えさせられます。(30代女性)

1回読んだだけでは理解しづらい深層心理が魅力だと思います。人間の内面の醜さがじわりじわり浮き上がってくるのが、不気味です。国語の授業で一部をかいつまみながら習ったのですが、あれは1回は全編通して読まないと恐ろしく思えないでしょう。。(10代女性)

文学にあまり関心が無い人でも、作中に描かれる恋模様は読んでいて面白いと感じられると思うためです。 特に「先生」が好意を抱く下宿先の「お嬢さん」と「K」が仲良くなり、「先生」が「K」に嫉妬する場面は読むとドキドキし、先が気になること間違いなしです。(20代女性)

夏目漱石の作品の中でも有名な作品の一つとしてあげられ、また高校の教科書にも載っていたりするこの「こころ」は愛と欲望によって人が本来持っている理性を失い、他人の精神さえ壊してしまう愚かさと、その苦悩について苦しむ人間の葛藤や精神性がテーマになっています。誰にでも起こり得るような恋愛のトラブルを題材にして、人間のエゴや虚栄心をえぐりだすこの作品は、時代を選ばず現代の世の中の人にも共感することができる内容になっています。(20代男性)

私が、夏目漱石の『こころ』を初めて読んだのは、高校生の時です。主人公は、親友と同じ女性を好きになってしまいました。主人公がその女性を親友から(先に)うばい、結婚することになった時に、親友が自殺してしまたのです。主人公は、親友に対する罪悪感を抱きながら、年をとっていきます。主人公が親友から女性をうばう経緯や、うばったことにより親友を自殺に追い詰めてしまった罪悪感に対する心の葛藤がとても印象的でした。私は、『こころ』を4,5回読み返しました。(40代女性)

いちばん有名な作品かもしれませんが、有名なだけあって面白いと思います。文章は緻密ですがわかりやすく、古い作品などを読んでいるとたびたび感じる現代との考え方の誤差も少ないように思いました。登場人物「先生」の過去の恋煩いや他者への嫉妬に関しての描写は読んでいて共感できるところも多いので、読み進めるにつれのめりこんでしまいます。(20代女性)

夏目漱石の代表作。初めての出会いは高校の国語の教科書でした。昼ドラ並みのドロドロとした男女の三角関係を主人公の視点から描いた長編小説ですが、なんとも儚げで物悲しく余韻を残す一冊です。古典文学と敬遠せず、純粋な恋愛小説として誰が読んでも楽しめると思います。(20代女性)

夏目漱石の『こころ』は読む時期や読む人によっていろんな解釈が生まれるであろう作品です。登場人物は主人公、先生、奥さん、Kなど、そう多くはありません。割と小さな人間関係の中での出来事が心象風景として描かれています。読む前からしんみりしたきぶんになってしまいますが、また改めて読むと味わいが変わっていそうです。(40代女性)

学生時代に何度も読破しようと挑戦しましたが、半分も読めませんでした。それなのに40代に入りもう一度読んでみると、「こころ」の世界に引き込まれ読むのをとめることができませんでした。そのそれぞれのシーンが自分の頭の中に鮮やかに浮かび上がってくるのです。夏目漱石の文章のすばらしさに感動します。テーマが重く、登場人物を自分に置き換えて自分ならどうだろうか?と深く考えてしまいますが、日本語の美しさをしみじみ感じることができる小説でもあると思います。(40代女性)

最初この小説を読んだときに意味がよくわかりませんでした。 先生と私の関係はよく解ったつもりですがそれ以外の繋がりが よく解らずこの小説を何回か読み返してしまいました。 何度か読み返していくうちに中身が理解できるようになり、 なぜ先生が世をすねたように生き、最後に自殺までしてしまっ たのかが繋がりりました。まさに現代でも起きている事象です。 またテレビドラマなどでもよく出てくる人間模様なのです。 まさにその面白さがこの小説の醍醐味だと思います。(60代男性)

大学生の主人公「私」と隠居暮らしの「先生」との出会いから始まる物語。最後に解き明かされる先生の謎にみちた過去、長年抱えた先生の心の闇を青年が知ったときには、先生はこの世にいない。友情、恋愛、人間関係、死、さまざまな視点から考えさせられる。(30代女性)

こころは、今読むとちょっと呆気に取られるような終わり方をする小説ですが、これが書かれた時期を考えるとベストセラーになった理由が分かる気がします。そういう意味で、夏目漱石は見事に職業作家なんです。どういう話をどのように書けば、読み手が喜んでくれるのかを考慮しながら書いていたんでしょうね。明治の精神、というフレーズだけでも、当時の読者の心は疼いたことでしょう。そのような意味で、こころはとてもうまく計算された小説です。日本の近代文学を代表する小説だと思います。(40代女性)

こころは恋物語のような、ミステリーのようなどこか不思議な作品です。小説の中の登場人物の心の中を考えるのがとても楽しいです。またそれぞれの立場にたって作品を読むのも面白いので、何度も読み返してしまいます。(20代女性)

先生と私の関係や、先生とKとお嬢さんの関係が丁寧に描かれていて面白いです。 前半はさっぱりした青春物のような作風ですが、後半から人間らしい話になって来て面白くなってきます。 昔の作品ですが読みやすいです。(20代女性)

とても有名な作品ですが、読む度に受ける印象が変わってゆくという、「読み込むほどに味わい深くなる名作」だと思います。恋心という感情に思いを寄せて読むのか、師弟関係の深さに心を寄せるのか、その時の自分の心持ちで揺さぶられる感情が変わってゆく、懐の深い作品です。(40代女性)

愛すべき人たちが出てくる物語です。舞台は明治の末期。だけど、時代のズレはあまり感じることはありません。なぜなら、出てくる人たちの思っている事や考えていることは私たちと変わらないからです。お金が人の人生を狂わせるという事。人を愛するという事、そしてそれは人を変えてしまうという事。起こってしまっとことに気が付いたとしても、もうやり直せないという事。すべての人の隣にある人を変えてしまう選択肢、その選択肢を選んでしまった人のお話。泣きたいくらいに、愛おしくて、また、この人たちに会いたいと思ってしまうそんな物語です。(10代女性)

主人公には先生と慕う人物がいました。海水浴で偶然出会ったその先生には、奥さんがいましたが子供はいませんでした。主人公がその理由を聞くと先生は「天罰だからさ」と答えます。この時点では主人公も読み手も、それがどういう意味なのか理解できないはずです。しかし先生の遺書から彼の過去を知ると、この言葉の真意が分かり衝撃を受けます。先生の天罰とは何なのか、主人公と共に読み進めてほしいです。(30代女性)

何かが心に引っ掛かり数年に一度は読み返してしまうこの本。 託された手紙に綴られているのは普通の日常。そんな中で先生とK達の間に起こる致命的な出来事。その悲しい一件は既に過去のもので先生にはもうどうしようもない。 それがわかっていながらあの結末を選んでしまった先生の心を少しでも理解したくて、また本棚からこの本を手にしてしまうことでしょう。(40代女性)

 

1票入った作品も紹介

せっかくなので1票入った作品も紹介します!

夏目漱石「一夜」

夏目漱石「一夜」がおすすめの理由

まるで映画のような作品だと思いました。特に背景説明もなく淡々と語られる、3人の男女の物語。セリフを中心にしているので読みやすいと思います。私は特に女性の描写が美しいと思い、どんな女性か知りたいと思いましたが、結局3人ともどんな素性の人なのかは語られず終わるのでした。この作品を読んで前後の物語を想像してみるのも面白いかと思います。(20代女性)

 

 

夏目漱石「琴のそら音」

夏目漱石「琴のそら音」がおすすめの理由

新字体で読みやすい短篇小説です。自分の家を持ったらしい主人公と、心理学者風の『津田くん』。2人の会話を中心に進められる物語なのですが、この掛け合いが面白いです。なんでも難しい言い方で評価をする津田くんが真面目くさっていて笑えますね。主人公の家の『ばあさん』の話は必読です。漱石は小難しい文章のイメージがありますが、こちらは会話が多く比較的読みやすいので若い方にもおすすめです。(20代女性)

 

 

夏目漱石「私の個人主義」

夏目漱石「私の個人主義」がおすすめの理由

明治45年と大正3年に行った講演5本を収録した作品。 視点はそれぞれ違うが、維新後大きく変わった日本社会に関する批評提言。 それなのに、比喩でもなんでもなく、現代や今の日本人にそのまま感じることの何と多いこと。色褪せない作品だと思う。(30代女性)

 

 

夏目漱石「硝子戸の中」

夏目漱石「硝子戸の中」がおすすめの理由

一編一編がとても丁寧に深く言葉で表してあるので、時にめんどくさい人だと思ったり、関わった人とのやりとりの掘り下げように流石と唸ったりしてしまった。 想像していた以上に、漱石は人との関わりが深い人なのだなと思った。(30代女性)

 

 

夏目漱石「二百十日」

夏目漱石「二百十日」がおすすめの理由

他の小説と異なり内容がすべて会話形式で書かれているところです。 漱石と思われる主人公の青年と友人が二百十日前後に阿蘇に登るとい う内容の小説です。面白いのは宿の女中とのやり取りにいくつかあり 特にビールを注文するところは圧巻です。ビールはないけれどエビス ならあるという有名な件です。たぶんこれは実話ではないかと思って います。私事ですがこの小説を読んだのがちょうど二百十日前後でし た。(60代男性)

 

 

夏目漱石「彼岸過迄」

夏目漱石「彼岸過迄」がおすすめの理由

正月から開始して、お彼岸の頃までの新聞掲載という意味のタイトル。 敬太郎という大学を出たばかりの男が主人公で、敬太郎の目線から周りの様々な人々の様子が描かれいます。 人の心の壁をうまく描くなぁと感心した。 構成も素晴らしい。(30代女性)

 

 

夏目漱石「文学論」

夏目漱石「文学論」がおすすめの理由

夏目漱石といえば小説家のイメージが強いですが、実はイギリス文学を学んだ一流の文学者でもあります。そんな彼が文学について語ったのがこの作品です。『坊っちゃん』『こころ』といった名作の背景には、漱石こうした文学者としての研究があったのでしょう。(20代女性)

 

 

夏目漱石「変な音」

夏目漱石「変な音」がおすすめの理由

短篇小説です。冒頭で、夜中にふと目を覚ますと隣の部屋から変な音が聞こえた主人公は、『山葵おろしで大根か何かをごそごそ擦っているに違いない』と思います。ここで思わず笑ってしまいましたが、最後まで読んでみるとその音の正体がなんだか切なく、しんみりとしてしまう作品なのでした。そのギャップがまた面白いと思うので、ぜひ読んでみて欲しいと思います。(20代女性)

 

 

夏目漱石「門」

夏目漱石「門」がおすすめの理由

漱石も参禅したことのある鎌倉の円覚寺の中の三解脱門をモチーフとし、入り口の総門や、自宅の門、占い師の門などさまざまな門が登場し、結局は救いは宗教にも占いにもなく、日常をただただ生きていくしかないという諦念を再確認できる作品です。だれもが抱える日常生活の心理的な危機が浄化される作品です。(50代男性)

 

 

夏目漱石「野分」

夏目漱石「野分」がおすすめの理由

漱石自身の哲学や信念が凝縮された一冊だと思います。漱石が小説という形態を通してこんなにも自分の世界観をダイレクトに書き綴った作品は他にないと思うので、私の中ではバイブル的な存在です。夏目漱石の作品の中であまりメジャーではないかもしれませんが、ぜひもっと多くの方に読んで頂きたいです!(20代女性)

 

 

夏目漱石「倫敦塔」

夏目漱石「倫敦塔」がおすすめの理由

漱石がイギリスに留学していた時の話のようです。短い文で語られる20世紀のロンドン塔の風景。正直、この話を読み解くのは私は難しくて全ては理解出来ていません。しかも、妄想か夢か?と思うような描写も出てきます。ただ淡々としているようでとても面白いので全てを理解できるよう何度も読みたい作品です。(20代女性)

 

雑誌・本の読み放題サービス「U-NEXT」の口コミ、感想、レビュー

「U-NEXT」について

HP

http://video.unext.jp/lp/book/

利用料

1,990円(税別)/月

内容

電子書籍が20万冊以上、映像作品は12万本以上を配信しているエンタメサービス!最新作はもちろん、見放題作品や名作も充実!電子書籍や映像作品に使えるU-NEXTポイントが毎月1,000円分もらえる!

「U-NEXT」の評価

平均点:77点

「U-NEXT」の口コミ・感想・レビュー

80~100点

100点 たまたま登録したのですが、マンガや小説や雑誌、写真集など色んなジャンルがあり、品揃えも豊富です。私はよくマンガを読むのですが、何を読もうか迷う時はランキングに目を通してきになったのを試し読みするのがオススメです。(20代女性)

90点 無料登録期間が一ヶ月あることでサービスを試せるのがいいです。登録もとても手軽です。ジャンルも広く、普段からマンガやアニメをよく見るので満足しています。まだ使い始めたばかりですが特に悪い点は今のところ感じていません。(30代男性)

80点 無料お試し期間が1ヶ月と長めなのがよいので、試しに雑誌や本を読めます。続きが読みたいので、継続していますが、月額が私にとっては高めだと思っています。日額コースをつくってくれたら、制限できるしいいなと思います。(30代女性)

60~79点

70点 気軽で重くもないのは便利だが、読み放題と言っても、読める雑誌は限定されている場合もあり、いざ自分の読みたい雑誌が読めないこともあった。それにやはり本は自分の手にとってめくりながら読むほうが実感がわくし、印象にも残りやすいので、電子書籍で読むべきではないと思う。(40代男性)

70点 操作が簡単でサクサク使えて良いと思います。機械が苦手な私でもラクに使うことが出来ているので、高齢者の方にもオススメできるのではないでしょうか。悪い点は特にありませんが、もう少しマイナー分野も扱ってもらえたら嬉しいです。(20代女性)

40~59点

50点 あまりおすすめはしません。なぜなら、すぐに強制終了してしまうからです。端末の問題かもしれませんが、必ず一回は勝手に終了してしまいます。最初、利用したばかりのときは、快適に利用していましたが、しばらくしてから、不具合が見られたので、とても残念に思います。(30代男性)

20~39点

無し

0~19点

無し