佐藤多佳子おすすめ作品ランキング
6位タイ.佐藤多佳子「神様がくれた指」(2票)
佐藤多佳子「神様がくれた指」がおすすめの理由
スリの男と占い師の男。偶然の出会いからお互いを理解して友情が育まれていきます。どちらも魅力的。スリは衝撃的な事件からある若者たちを探し始め、占い師は客として来た女子高生のことが気になってしまい、繋がったいく人間模様。味わい深い作品です。(30代女性)
タイトルからピアノを弾いたり、裁縫をしたりと細かな作業をする主人公の物語かな、と手に取りましたが、天才スリ師と占い師のお話です。読み手によって好き嫌いが分かれるかもしれませんが、読んだ後にほっとした気持ちになりました。(30代女性)
6位タイ.佐藤多佳子「聖夜」(2票)
佐藤多佳子「聖夜」がおすすめの理由
とてもきれいなお話でした。辛い過去を抱えた多感な少年の夏休みから聖夜にかけての成長物語ですが、その過程の彼の心の動きも丁寧に書かれています。母を求めて、求め続けてもがいている彼の辛さがたまらなくて、抱きしめてあげたくなりました。(30代女性)
キリスト教の家庭に牧師の息子として生まれ、でも信仰に対して、また親に対して微妙な気持ちを抱えている高校生の心の動き、そして家族や友人たちとのかかわりが絶妙なタッチで描かれています。私自身がオルガンを弾き、キリスト教にも接していながら信仰とは距離を置いているのもあり、主人公の一哉の気持ちには共感するところが多く、とても楽しめました。バッハはもとより、メンデルスゾーンやメシアンなど、様々な音楽も出てくるので、音楽が好きな人にもおすすめです。(40代女性)
5位.佐藤多佳子「明るい夜に出かけて」(3票)
佐藤多佳子「明るい夜に出かけて」がおすすめの理由
若者のトラウマだったり、自意識への葛藤から塞いでいた自分がラジオ、コンビニバイトを通じて光が見えるという話ですが、現代の若者のコミュニケーションツールだったり文化が色濃く出ていて、若者目線の文章がまた面白かったです。(30代女性)
登場人物は多くないですが、四人の固定された人物たちを軸に展開していくストーリーは心地よく安らぎます。学生時代、深夜までラジオを聞いて過ごしていた日々を思い出し、懐かしく切ない気持ちになりました。忙しさに終われた現代、一度立ち止まってみたくなります。(30代女性)
主人公がラジオ・リスナーの物語で、ラジオ番組やコーナーが作中に色濃く使われており、ラジオファンなら特に楽しめるストーリーになっています。 様々なコミュニケーションツールを使いこなし、人間関係の在り方も変化している若者たちの世界を垣間見ることができたように思います。(50代女性)
4位.佐藤多佳子「サマータイム」(4票)
佐藤多佳子「サマータイム」がおすすめの理由
月刊MOEの童話大賞受賞作で、佐藤多佳子のデビュー作でもある『サマータイム』。小学生の姉と弟、左腕を失くした広一との交流が描かれている作品です。ジャズの名曲『サマータイム』とピアノを絡め、夏のきらきらとした光や空気や寂しさが描かれた同名作をはじめ、爽やかさと切なさが同時に存在する物語は児童文学の垣根を超えた名作です。(50代女性)
奇抜なところもなく、心地の良いお話でした。四つのショートストーリーで、登場人物は主に同じでそれぞれの立場での話が時間がずれて展開していきます。話が終わったあとの未来の展開などは想像を掻き立てられるような感じで良かったです。(30代女性)
ノスタルジックなところがすごく好きですね。現在私は大学三年生ですがいずれ、今の気持ちの忘れて考え方も変わっていき、と考えるとなんだか悲しくなります。と、私のことは置いておいて、この本はなんだか気持ちが落ちた時に読みたくなります。(20代男性)
気の強い佳奈、姉に振り回され気味の進と左腕が義手の広一との交流を描いた作品です。市民プールで進は広一と出会い、プールから上がると雨に降られ、進は広一の家で着替えを借りることになります。進が着替えを返しに広一の家を尋ねると彼はかぜで入院しており、ピアノ弾いていた広一の母である友子と共に広一の見舞いに行くことなり、その道中で姉の佳奈と出くわし、4人で広一のお見舞いに行ったことを契機に、姉弟はそれぞれ広一と友人関係、恋愛対象に見方が変わってきます。ピアノと自転車が彼らを繋ぐ架け橋になっていきます。また、後半の九月の雨、ホワイト・ピアノと頁を読み進めていくうちに、母の恋人に対する思いなど、広一の心象の風景の影にあたる部分にも触れられ、より人物造詣が深まります。(20代女性)
3位.佐藤多佳子「黄色い目の魚」(7票)
佐藤多佳子「黄色い目の魚」がおすすめの理由
16歳という、体も心も不安定になりがちな年齢の二人のあれこれが描かれています。若いころに読んで心をつかまれたのですが、時を経て、中年の域に入ってから読んでも、また別の良さを見せてくれる本です。青春時代とも呼べる年齢の二人の様子を読んでいると、心の中にさわやかな風が吹き込むようです。(40代女性)
少年少女の、思春期の自己実現がうまくいかなくて、自分ってなんなんだろう?と思い悩む気持ちに寄り添ってくれるような優しい作品だと感じます。湘南を舞台とした臨場感あふれる風景描写も、その場の空気を感じられるようで、思わず登場人物たちの姿を探しに行ってみたくなります。(20代女性)
主人公二人の関係性が特別で好きです。恋人ではないけれど、ただの同級生や友達でもない、絵を描くことで繋がっている特別な関係。二人にしか分からないその特殊な感覚や空気感がいいなと思います。特にラストの場面でそれがよく表れています。(30代女性)
親が離婚して母子家庭の絵描き少年と、家庭では邪魔者扱い、画家の叔父が家に入り浸っている絵が大好きな少女、2人のお話です。家族に対する気持ちや、友達に対する気持ち、異性に対する気持ちなど共感するところが多いです。とても不器用でそれがとても良い作品でした。(30代女性)
高校生という大人でも子供でもない年齢の登場人物たちの恋愛やこれからの人生に対しての葛藤をリアルに書いてある作品です。 高校生の頃、この本を読み良い刺激と感動をもらいました。 未成年の子達に読んで欲しいです。(30代女性)
海の近くの高校が舞台となった胸がきゅんとなる青春小説です。主人公となるのは絵を描くのが好きな男の子とちょっと変わっていて孤独を抱えている女の子です。その二人の恋模様が甘酸っぱくも切なく描かれています。今現在高校生の子にもかつて高校生だった大人にもおすすめできる一冊です。(30代女性)
小学生の時に初めて読み高校生に憧れ、その後何回も読み直してしまう作品です。主人公二人には恋とは違う何か特別な繋がりがあり、最後には恋に近いものを感じられる、まさに甘酸っぱい青春時代が描かれています。今読み返しても当時の悩みや葛藤、純粋な気持ちを思い出してしまいます。(20代女性)
2位.佐藤多佳子「しゃべれどもしゃべれども」(10票)
佐藤多佳子「しゃべれどもしゃべれども」がおすすめの理由
夏目漱石の「坊ちゃん」を彷彿させる江戸っ子の落語家の今昔亭三つ葉は、二つ目からさらに上を目指して面白い噺ができるようになろうとするが、なかなかうまくいかない。そんな時、彼はうまくしゃべれない従兄弟に話し方を教えるように頼まれてしまい、落語教室を開くことになった。そこに集まってきた個性あふれる生徒たちがそれぞれ困った状況にあって、ああ大変そうだなあ、どうなるんだろうと、引き込まれていく。そして、三つ葉が自分の噺の上達のために行うあれやこれやの試行錯誤や、その間に巻き起こって来る恋愛など、三つ葉自身の落語家としての、人間としての成長も描かれている。三つ葉、生徒たち、そして彼らをとりまく人々の人間模様が目が離せないほど面白く、なおかつ、それぞれがどのように自分自身の問題に向き合っていくかを読み進めるうちに、読者も自分自身の生き方や人生を考えさせられる。 登場人物たちとともに、読者も笑い、悩み、考え、成長していく、そんな一体感と爽やかな読後感が味わえる、というところがおすすめの理由です。(50代女性)
お人好しでお節介な落語家が、幼馴染に頼み込まれナゼか落語教室を始めることになったが、生徒は厄介者だらけで前途多難という物語です。 出てくるキャラクターが皆癖があり、成長していく過程が心に染みます。心理描写がすばらしく、読み終わった後心が温かくなります。(30代女性)
「しゃべれどもしゃべれども」は、国文太一さんが主演をした映画です。物語の主役は、落語が大好きな今昔亭三つ葉です。話すことが苦手な4人が三つ葉の話し方教室に通います。主人公も含め色々な困難を乗り越えて成長する姿は、とても励みになりました。(40代女性)
年齢も性別もバラバラで共通点など無い登場人物達が、それぞれの弱さ悩みを抱えながらも、交流を深めていくところが面白いです。一人一人が皆んな一筋縄ではいかないキャラクターで、読み終わった後はどの人にも愛着が湧いてしまいます。(30代女性)
それぞれに悩みや不安をもって生きている年齢も性別もバラバラな登場人物たちが、噺家から落語を教えてもらうことを通して出会い、影響しあいながら成長していきます。面白くてほんわかした気分で読み進めることができます。(40代女性)
不思議な縁で不思議な仲間だけど、落語を習い、それぞれが気にしていないようでしっかり団結した心が実はあったりして、ほんのり気持ちの良い物語。それぞれが抱えるドラマも、各々良い方向に向いていき、後味も良かったです。(30代女性)
頑固で短気、そして女性には弱いという落語家・今昔亭三つ葉が主人公のお話です。ひょんなことから数人の素人たちに落語を教えることになったことからストーリーは展開していきます。三つ葉のもとに落語を教わりにやってくる人たちは皆それぞれに悩みや問題を抱えていて、それを三つ葉との関わりをきっかけにして少しずつ解きほぐしてゆく様が感動的です。(30代女性)
国分太一さん主演で映画化されました。『落語』というものを題材に心が洗われていくような物語です。登場人物がみな魅力的で最後まで飽きることなく読み進められます。主人公のように自分に自信が持てず悩んでいる人にぜひ読んでもらいたいです。(30代女性)
佐藤さんの作品ほぼ全てに当てはまりますが、舞台となる街の情景が目に浮かんでくるような描写の美しさと、主人公の成長を通して、人と人との繋がりや温かさを感じられる点がすばらしいと思います。文体もやさしく、読みやすいです。(30代女性)
言葉の持つ力や大切さを感じさせてくれる話です。「しゃべること」が要の落語を通じて、主人公の噺家さんや、ひょんなことから始まった話し方教室の生徒さん達の抱えている人生のもやもやが段々とほぐれたり、進んだり、さらに一歩踏み出そうとする姿に、とても温かい気持ちにさせてもらえ、元気になれる小説です。(40代女性)
1位.佐藤多佳子「一瞬の風になれ」(14票)
佐藤多佳子「一瞬の風になれ」がおすすめの理由
オリンピックの100mX4で始めてメダルを取った時のメンバーの気持ちやストーリーが描かれています。メダルを取った瞬間の喜びがもう一度思い出されるだけでなく、読み終わった時と読みながらさわやかな気持ちになることができます。(20代女性)
佐藤多佳子さんといえば真っ先に思い浮かべれるのがこの「一瞬の風になれ」です。高校陸上部を舞台に実にさわやかに主人公新二や連たちの成長の過程を見ることができます。刊行された当初に読み、近年の男子短距離界の盛り上がりでまた読み返しましたが、何度読んでも面白本です。中学生の息子も今年の読書感想文の本に選びましたので幅広い年代におすすめです。(40代男性)
佐藤多佳子さんは、本当に爽やかな青春モノに関しては一流だと思います。短距離走のシビアな世界と、その中で走ることに青春をかけて成長していく少年たちが奇麗に表現されています。また、彼らが走る際の描写が読んでいて素晴らしく心地よいのが印象的でした。(20代女性)
初めてこの本を読んだのが中学生頃で、自分も部活に打ち込んでいたので主人公たちに感情移入をして一気に読んだ事を覚えています。三部作あり、まさに青春物の小説で大人になった今でも爽やかな気持ちにさせてくれる素敵な作品です。(20代女性)
高校陸上部の青春ストーリーですが、大人でも楽しく読むことができます。陸上部員たちだけでなく、顧問の先生など、それを取り巻く大人たちもとても魅力的です。様々なことに葛藤しながら頑張っている部員たちを応援したくなります。(40代女性)
この本を読んだのは中学生の時だったのですが、中学生でもすごく読みやすい小説で、読み終わったあとの充実感をすごくよく覚えています。陸上というテーマの中でいろんな人との繋がりだったり、努力、そして成長と大切なものがたくさん詰め込まれている作品でした。何度でも読み返したくなる本です。(20代女性)
陸上部の短距離スプリンター達の物語です。特に試合のシーンは、疾走感がびしびしと伝わってきて、ページをめくる手が止まりません!淡い恋も登場したり、部員達の思いに感動したり、ドキドキワクワクがいっぱいです。陸上部の人にも元陸上部の人にもそうじゃない人にもお薦めの、青春の感動の物語です!(40代女性)
陸上がテーマの青春小説で、登場人物の気持ちがイメージでき感情移入しやすいので、すごく読みやすいです。青春時代に戻ったかのような気持ちになれます。全3巻あるので、読み応えのあるボリューム感もおすすめの理由です。(20代女性)
高校の陸上部を舞台にした青春小説で、短距離、特にリレーにかける少年たちの成長と情熱が描かれています。読むと胸が熱くなる物語です。主人公の新二は最初サッカーをやっていたけれど、Jリーガーとなった兄よりも劣るとコンプレックスを抱えていたけれど、親友・連の一言で、高校から陸上競技に転向、練習と努力でめきめき成長し、記録も伸びていきます。風をきって走る爽快感が伝わってきますし、主人公たちが様々な体験を通じて成長していく姿は読んでいて心地よい物語です。3巻あっても、続きが気になり、あっという間に読み終わりました。(40代女性)
主人公「神谷新二」の中学時代のサッカーでの挫折から、陸上の短距離で全国をめざす様になるまでのストーリーです。 全部で3部作あり、お勧めはクライマックスの3作目「ドン!」です。 主人公と仲間・ライバル・教師とのつらくもあり、ハートフルな作品です。 部活顧問のみっちゃんのセリフ「 球技が苦手で、下半身に強力なバネを持つ選手は、スピード競技で大成する。 スプリントの王者になれるかもしれない。」をはじめてみたときの胸のざわめきは今でも忘れません。(20代男性)
この本は陸上に情熱を注ぐ青春物語です。幾多の精神的また身体的挫折を味わいながらも成長していく主人公がとても誠実で頼もしいです。 また主人公を取り巻く環境(家族、部活の先輩後輩、顧問の先生、友人など)との関わりがとてもリアルに描かれています。 特に主人公の家族のなんと温かいこと。こんな家族いいなぁと心から思えます。 読んだ後は心が温まり、晴れ渡った空のようにすっきりします。(30代女性)
陸上のなかでも少しマニアックな400メートルリレーに青春を燃やす少年たちの話。陸上をやったことがある人に非常にお勧めの小説で、練習方法や大会時の雰囲気が学生時代そのものです。こんなことあったなぁと思いつつ、自分もこんくらい部活頑張っておけばよかったとついつい思い、青春を懐かしめます。お勧めです。(40代男性)
陸上に打ち込む高校生の、さわやかな青春小説です。読み終えた後、なぜか無性に走りたくなりました。陸上をしたことのない自分でも、何か走れそうな気分にさせられます。部活に打ち込みつつも恋愛にだって興味があったり、他人と比べて自分に自信が無くなったりする「青春」まっただ中での主人公の姿に、自分の高校時代が重なって、キュンキュンしました。(40代女性)
王道の青春スポーツものですが、王道なのでテンポ良く、読みやすくかと言ってありきたりな話ではなく登場人物達の心情などもよく書かれていて面白いです。大人になってから読みましたが、こんな青春したかったー!と読んだ後に思える作品です。(30代女性)
1票入った佐藤多佳子のおすすめ作品も紹介
佐藤多佳子「イグアナくんのおじゃまな毎日」
佐藤多佳子「イグアナくんのおじゃまな毎日」がおすすめの理由
主人公の樹里が誕生日プレゼントにもらったのは、イグアナ。大叔父で、お父さんの上司だから仕方なく無理矢理飼うことになったイグアナとのしぶしぶ、泣く泣くの生活が始まった。生き物を飼う大変さ、イグアナの不思議さ、人間のリアルさがきちんと出ていた。(30代女性)
佐藤多佳子「ごきげんな裏階段」
佐藤多佳子「ごきげんな裏階段」がおすすめの理由
アパートの裏階段に出る、奇妙な生き物をめぐる短編集。奇妙な生き物をそのまま受け入れて日常生活を送るアパートの住人。児童小説ですが、大人の心の中にある子供へ向けた本という書き方があり、それがぴったりな素敵な本だと思いました。(30代女性)
佐藤多佳子「シロガラス」
佐藤多佳子「シロガラス」がおすすめの理由
神社など、日本の伝承を物語の中に組み込んで進んでいくのかと思ったのですが、巻が進むにつれ、コールドスリープなどの近未来的な要素もあり、日本の神社が舞台なのに、違和感なく書かれており、なにより主人公達の成長の描写がそれぞれ丁寧に表現されていて、心の底から面白いと思える作品です。(20代女性)
佐藤多佳子「スローモーション」
佐藤多佳子「スローモーション」がおすすめの理由
女子高生の千佐にはかっこいい兄がいます。ただしニートの彼は父と喧嘩ばかりしています。そんな及川家のスローな日々。ヒリヒリするような純粋さでした。薄っぺらな意味ではなく、前を向いていくことの大切さを思い知らされました。(30代女性)
佐藤多佳子「ハンサム・ガール」
佐藤多佳子「ハンサム・ガール」がおすすめの理由
主人公の二葉には大きな悩みがある。やっと入れた野球チームで投げたいけど、今までのように楽しく投げられないこと。そしてパパが専業主夫だということ。二葉が何をきっかけにしてどうやって乗り越えていくのか、最後まで目が離せませんでした。(30代女性)
佐藤多佳子「夏から夏へ」
佐藤多佳子「夏から夏へ」がおすすめの理由
取材を通してノンフィクションとフィクションを描くのは難しそうですが、相乗効果的に感動します。佐藤さんの目を通して見ると、スプリンターというのは内情的に自己の肉体と向かい合い走りを追求していくところが修行僧や哲学者のようでクール。(30代女性)
佐藤多佳子「九月の雨」
佐藤多佳子「九月の雨」がおすすめの理由
弟側の視点と、浩一の視点の話がとても良い。片腕のない彼のピアノに対する態度や、母の再婚への態度、自転車への取り組み。あのおじさんの情けなさがとてもいい。世界観が、ファンタジーのような綺麗な光に満たされているような感じ。(30代女性)
佐藤多佳子「第二音楽室」
佐藤多佳子「第二音楽室」がおすすめの理由
第二音楽室は吹奏楽部員の物語ではなく、音楽に触れたことのない子や、音楽に救われた子たち、様々な子達が様々な音楽や声に出会い、その中で葛藤し成長する短編小説です。音楽で触れ合う中で青春を謳歌する感じがとても良かったです。(30代女性)
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