- 司馬遼太郎おすすめ作品ランキング
- 13位タイ.司馬遼太郎「新史太閤記」(2票)
- 13位タイ.司馬遼太郎「夏草の賦」(2票)
- 13位タイ.司馬遼太郎「世に棲む日日」(2票)
- 10位タイ.司馬遼太郎「菜の花の沖」(3票)
- 10位タイ.司馬遼太郎「尻啖え孫市」(3票)
- 10位タイ.司馬遼太郎「梟の城」(3票)
- 5位タイ.司馬遼太郎「関ヶ原」(4票)
- 5位タイ.司馬遼太郎「功名が辻」(4票)
- 5位タイ.司馬遼太郎「国盗り物語」(4票)
- 5位タイ.司馬遼太郎「新選組血風録」(4票)
- 5位タイ.司馬遼太郎「峠」(4票)
- 4位タイ.司馬遼太郎「項羽と劉邦」(6票)
- 2位タイ.司馬遼太郎「坂の上の雲」(13票)
- 2位タイ.司馬遼太郎「燃えよ剣」(13票)
- 1位.司馬遼太郎「竜馬がゆく」(19票)
- 1票入った作品も紹介
司馬遼太郎おすすめ作品ランキング
読書好き100人の方に司馬遼太郎さんの作品でおすすめをお聞きしランキング形式でまとめました。全て読みたい作品です。ぜひ読書の参考にしてください。
13位タイ.司馬遼太郎「新史太閤記」(2票)
司馬遼太郎「新史太閤記」がおすすめの理由
読みやすく、すいすい読めます。その理由は解説にも書いてあるように、日本の歴史を知らない外国人でも楽しめることを意識して書いているとのこと。どうりで注釈なく読める。内容としては、秀吉の不遇の時代から全盛期で読み応え充分です。(30代女性)
日本人なら誰でも知っている程の有名人・豊臣秀吉について書かれているのですが、その幼少期は薄暗く、容姿が悪いのも併せてとても過酷なものになっています。そんな中で開花した才能、人物を観察する能力、思っている事がなんであっても自分の顔を仮面のように笑顔に保ったり、そんなに怒っていなくても怒り心頭のように振る舞ったり、戦争も直接的な殺し合いよりも事前の準備や情報工作、経済的に相手を封鎖して降参させる、無駄に殺生を行わない。降伏してきた相手はその時から公平に味方として扱うなど、人心掌握術に長け、闘争よりも和解によって最後には天下統一にまで至ります。その人生そのものが演技みたいな物ではないかという独特の考え方が辞世の句にもよく表れていて、ある意味で信長の舞った敦盛とそっくりだったりしていてとても面白いです。現代を生きる私達にもたくさんのヒントを与えてくれます。(30代男性)
13位タイ.司馬遼太郎「夏草の賦」(2票)
司馬遼太郎「夏草の賦」がおすすめの理由
戦国時代に現在の高知県である土佐で名を馳せた長曾我部元親の生涯が描かれています。海と四国山脈に囲まれた地で、交通の弁の良い他国との差を感じながらも懸命に領土拡大を図る長曾我部元親の姿に勇気をもらえる作品です。(30代女性)
かつて四国を統一したことでも有名な長曾我部元親のことを主人公にした大河小説です。高知と言えば坂本龍馬が1番人気ですが、長曾我部元親もかなりの人気を誇っているのです。兄貴肌で家臣にも親しまれていた人柄だったこともあり、近年特に女性からの支持も高まっている戦国武将ですが、司馬遼太郎は彼のかっこいい生きざまをその天才的な文章で描いていると思います。今まで高知の有名人は坂本龍馬くらいしか知らないな~という方にもぜひ読んでみてほしい作品です。(30代女性)
13位タイ.司馬遼太郎「世に棲む日日」(2票)
司馬遼太郎「世に棲む日日」がおすすめの理由
この本を読むまで、吉田松陰については名前を知っているくらいでした。しかしこの本を読んで、彼の純粋でひたむきな生き方に深く興味を持ちました。私は過ぎたことを悔やんで悩むことが多いのですが、人生のどんな局面においても明るく生きる吉田松陰の生き方に感動しました。特に、獄中にあっても学ぶことをやめず、一緒に獄中にある者たちに色々なことを教える…というエピソードには心を打たれました。全4巻ですが、時々読み返したくなる作品です。(20代女性)
吉田松陰が好きなのだが、これを読むとより心情や背景を掴みやすく、心に残りました。なんと真っ直ぐな生き方なのだろう。あれほどの人は他にいないのだろう。だから現在まで語り継がれ、歴史に名を残しているんだろうなと思いました。(30代女性)
10位タイ.司馬遼太郎「菜の花の沖」(3票)
司馬遼太郎「菜の花の沖」がおすすめの理由
長編物語の前半は彼の生い立ちから商売を成功させるまでの物語ですが、主人公が晩年に、ロシアの捕虜となり、その時から日本とロシアとの付き合い方と日本人とロシア人の考え方などについて主人公をとおして、書いてあります。今のロシアの外交問題の処理の仕方が見えてくる。そんな本です。(60代男性)
淡路島の貧しい漁村で産まれた少年が成長して回船問屋になって成功し、蝦夷開拓に力を入れている最中にロシアに拿捕されてしまうけど数年後に日本に戻って来る物語が壮大で、読んでいると主人公が見た景色が頭の中に浮かんできて自分が体験しているような気分になれるからです。(40代女性)
司馬遼太郎先生は、どうしてこうも苦労人の話をイキイキと書けるのだろうと感じさせられた本です。苦労して立身していく過程が美談として描かれるのではなく、一人の人間が苦労していく様は決してきれいごとでは済まないけれども、それが人生なのだと実感しつつ読了しました。(40代女性)
10位タイ.司馬遼太郎「尻啖え孫市」(3票)
司馬遼太郎「尻啖え孫市」がおすすめの理由
戦国時代活躍した根来衆たちの熱い生き様を生き生きと書いています。司馬遼太郎のなかでも実に人間を躍動感あふれる描写で書かれており、一言で言えば、痛快、です。鉄砲伝来とその普及に努めた根来衆の命運。信長との密接な関係。また根来忍者としての活躍。これらが本当にわくわくするタッチで描かれてます。(50代男性)
鉄砲の達人である雑賀集のリーダー雑賀孫一の物語。一風変わった男であり、周囲から好かれる男であった孫一が織田信長と浄土真宗本願寺派との戦争に参加する中で友人関係など様々な葛藤を抱えながら戦い抜く物語になっています。特別宗教臭さはありませんし、オリジナルの登場人物などもいて読みやすい作品になっていると思います。(30代男性)
雑賀孫市と聞いて、ぴんとくる方はそうそういないと思います。資料が圧倒的に少ないが故に知名度の低いこの人物を、映像化するまでに押し上げた名作です。天下の信長すら恐れた雑賀のかっこよさ、戦国の醍醐味である義理人情がぎゅっと詰め込まれていて、何もかもが新鮮に感じられる一作です。(20代女性)
10位タイ.司馬遼太郎「梟の城」(3票)
司馬遼太郎「梟の城」がおすすめの理由
タイトルからすると、どこかの城を梟の城と呼び、その城主の生きざまを描いた小説かと思いました。しかしこれは、忍者の生きざまの小説です。闇の中を生きることから梟に例え、また忍者は忍者の城、それは建築物ではない城があるのです。幼い頃から忍者として育てられ、その村から出ることは裏切りでもあるように、生きる考え方が独特な組織であります。信長暗殺を生きる道であったながら、信長は明智により暗殺され、行き場を失くす主人公は、秀吉暗殺の誘いを受けます。その使命の中で女と出逢いますが、それは送り込まれたくノ一でありながら共に好き合い、また村を裏切ったかつての仲間とも出会います。情を持ってはいけない忍者の常ながは、心揺れ動き、揺れ動きながら自分の役目をまっとうしようという強さなどの描写が、司馬さんらしい極め細かな表現で描かれています。武将とは違う、忍者の戦国時代の生きざまを知れる貴重な一冊です。(40代女性)
戦国時代の忍者を主人公にした長編なのですが忍者の描写が非常に緻密でとてもリアルなのが魅力的です。豊臣秀吉の暗殺を狙う伊賀の忍者が同じく伊賀で忍者を辞め、武士の身になった元同僚と対決するというストーリーなのですが、クライマックスの主人公と秀吉との対峙のシーンからのエンディングは本当に感動すると思います。(30代男性)
忍者に焦点を当てたおそらく最初の小説じゃないでしょうか。変幻自在であるのに、荒唐無稽でなく読めるのは作家の筆致が確かなのだろうなと思った。読了後、清々しい気持ちになります。色褪せない作品で、手元に置いておきたい一冊。(30代女性)
5位タイ.司馬遼太郎「関ヶ原」(4票)
司馬遼太郎「関ヶ原」がおすすめの理由
司馬遼太郎といえば「竜馬がゆく」や「坂の上の雲」などをまっさきに思い浮かべますが、この「関が原」も読み応えがあります。特定の主人公を設定しないので、登場人物に感情移入はしにくいのですが、それだけに戦国最大の合戦「関ヶ原」を俯瞰的に眺めることができ、その全体像を捉えるのにうってつけ。豊臣秀吉亡き後、覇権を争って戦国武将たちが勢ぞろいするところも、歴史好きにはたまりません。丹念に史実を追い、広く資料にあたっているため、戦国時期のさまざまな知識が得られるのもありがたいところです。文庫本で三冊ですが、ひきこまれてその分量を忘れるほどです。(50代男性)
石田三成の不器用でまっすぐな性格が司馬遼太郎ならではの目線で描かれているところが良いです。三成が心を開く数少ない存在である初芽とのやりとりの他、直江兼続・大谷吉継との友情は何度読み返しても心打たれます。(20代女性)
何故石田三成と徳川家康が対立し関ヶ原の戦いに至ったのかを丁寧かつ詳細に描いている作品です。今作以外にも関ヶ原を舞台にした歴史小説を読みましたが、やはり司馬遼太郎のが一番面白いと感じます。幾度か徳川家康を倒せる好機があるのにそれをことごとく逸していく三成、着実に豊臣家打倒の謀略を進める家康、両サイドから描かれているので理解もしやすいかと。(30代男性)
天下分け目と言われた関ケ原の戦いを、細かな史実を織り交ぜながらも壮大な歴史ドラマとして分かりやすく描かれている所が素晴らしいです。徳川家康や石田三成など中心人物をはじめ、大きな戦いを前にしたリアルな人間模様が浮き彫りにされている点も面白く、単なる戦記小説にはない鋭い臨場感が溢れていますので、是非お薦めします。(60代男性)
5位タイ.司馬遼太郎「功名が辻」(4票)
司馬遼太郎「功名が辻」がおすすめの理由
この『功名が辻』ももれなく大河ドラマになっているが、この主人公である山内一豊とその妻千代は最後の方は考え方の相違で仲違いして終わりを迎えている。だから、記憶としては少し残念な印象のままであったはずである。ただ、一豊の土佐入国の折の一連の旧長宗我部家臣団への弾圧が無ければ幕末維新の志士はいなかったかもしれず、当然坂本龍馬もいなければ薩長同盟・大政奉還も無かったことになっていたかもしれない。そういう意味では全ての物語が連綿として繋がっていると感じずにはいられない小説の一つであると思う。それが「司馬観」というものに繋がるのかもしれない。(40代男性)
戦国時代の武将の中でも武力も知力も秀でていない山内一豊が内助の功により四国を任せらる大名になる話です。平凡な夫を手の平でころがし妻が実権を握るという現代にもありえる話が面白く頭も使い大変魅力的な物語です。(40代男性)
山内一豊の妻の千代にスポットをあてた作品です。山内一豊が大名にまでなりあがる一種の立身出世物といえば出世物なのですが、千代にスポットを当てたことでがつがつとした欲が全面にでないのが面白い作品です。また、利発だがいたずら感覚な千代、その尻に敷かれる誠実な一豊という組み合わせがおかしくて、さわやかな読後感が残ります。(40代男性)
山内一豊とその妻千代の内助の功を描いた作品です。人が良いだけで3人の武将(織田信長・豊臣秀吉・徳川家康)に仕える事がことができて、その裏にはいつも千代の助けがありました。夫婦を通して戦国時代を追体験できる作品で私はおすすめします。(40代男性)
5位タイ.司馬遼太郎「国盗り物語」(4票)
司馬遼太郎「国盗り物語」がおすすめの理由
一介の油売りから、美濃一国の戦国大名と成った斎藤道三と彼に見出され、大成した織田信長と明智光秀の生涯を描いた大作。前半の盛り上がりは道三が娘の婿、織田信長との対面のシーン。うつけ殿そのままに会見に臨むと思われた信長が、正装して現れるシーンは圧巻。そしてクライマックスの本能寺で信長を討った光秀が、僅かの間に、羽柴秀吉に滅されるのを見ると3人の主人公が皆、横死して仕舞う悲しみが心に残る。(50代男性)
美濃の蝮と呼ばれた斉藤道三から織田信長へと、その領土拡大の野望が受け継がれていく過程が、周囲の人間模様を絡めながら描かれ、とても人間味に溢れた作品です。戦国時代という時代背景も興味をそそり、一気に読める面白さです。(30代女性)
前半は美濃のマムシこと斎藤道三が油売りからあらゆる手段で美濃国の主になり転落していくまでを描き、後半は道三の遺志を継いだ織田信長の物語が描かれています。大河ドラマにもなった作品で、テンポよく読むことが出来ると思います。道三を待ち続ける油屋時代の妻の描き方など、女性との関係性も注目して読んでほしい作品です。(30代男性)
斎藤道三〜織田信長を描いた歴史小説。考え抜けば明日はわかるなど、緻密な戦略に基づき国盗りを目指す姿は現代においても大変参考になる考え方だと思う。このあと如何に実現するのか展開が気になる。坂の上の雲に比べると、ポップな展開で読みやすい。(30代女性)
5位タイ.司馬遼太郎「新選組血風録」(4票)
司馬遼太郎「新選組血風録」がおすすめの理由
この本を読んだのは高校生の時、自分にとって初めての時代小説でした。それまで歴史にも時代小説にも興味がなかったのですが、同級生の強い薦めで読み始めてみると、すぐにその面白さに魅了されました。実に隊員たちが生き生きと描かれていて、新撰組が生きていたその時代に思いを馳せることもできました。当時は特に沖田総司の話がお気に入りでした。他の隊員たちよりも年若だったせいもあり、尚更に純粋な恋愛小説として読むことができたのだと思います。結局、変な親心を持った兄貴分たちのせいで、叶わぬ恋と終わりましたが、こんなに純情で恋に不器用な青年が剣を持つと、誰もが恐れるような人斬りに一変する姿がまた魅力的でギャップにやれらました。弟キャラでみんなから愛されながらも、病に臥さなければならなかった無念など、ちょっと悲しくそして切ない物語です。大人になってからも何度も読み返していますが、はやり沖田総司の話が一番好きです。たぶん司馬遼太郎も沖田贔屓だったのでは?と感じさせる、心の奥深くに長く残る作品です。(40代女性)
この本を原作にしたドラマが非常に好きだったので読みました。短編集なので読みやすかったです。新選組を好きじゃなくても面白いと思います。特に「菊一文字」はすごく格好良かった、沖田総司が好きになります。ドラマはモノクロだった一番古いのが一番素晴らしいです。(30代女性)
一人の隊士にスポットを当てている長編とは異なり、色々な隊士を主人公にした短編集であるため、さくさく読めるし飽きが来ない。個人的には、『池田屋異聞』と『菊一文字』が好きで、何度も繰り返し読んでいる。司馬遼太郎作品というと、大河ドラマのような印象があるが、この本はどちらかと言うとシリーズ物の時代劇のような面白さがあり(実際に何度かドラマ化もされている)、司馬遼太郎作品に興味はあるけれどなかなか手が出せないという方にもおすすめ出来ると思う。(30代女性)
司馬遼太郎で新選組を扱ったものだと、『燃えよ剣』の方が有名かもしれません。それが土方歳三を追った作品なら、こちらは連作短編です。近藤勇や沖田総司に焦点を当てた話もありますが、士道に背けば死という厳しい掟の前に散っていった隊士の話もあります。武装集団というより、若者たちが青春の夢を賭ける場が新選組だと思います。その中で交錯するさまざまな青春群像がいきいきと描かれている作品だから好きです。(30代女性)
5位タイ.司馬遼太郎「峠」(4票)
司馬遼太郎「峠」がおすすめの理由
今現在、予備校講師の林修先生がこの『峠』の主人公である河井継之助を一番好きだと公言されて河井継之助の知名度も上がってきているが、私が初めてこの本『峠』を読んだのは20年ほど昔のことである。それ位無名の人物なのだが、その当時にしては考え方・発想があり得ないことを実行に移す実力を持った人物として描かれているところがとても魅力を感じている。生まれは長岡藩という今の新潟県の小藩出身だが、先を見る力もあり、あの坂本龍馬と並び称される程の人物なので外せない一冊と言える。(40代男性)
幕末に長岡藩の総督であった河井継之助の半生を描いた小説です。長岡藩をスイスのような中立国として保とうという気高い理想をかかげましたが、結局は戦争に巻きこまれ、長岡藩を壊滅させてしまいます。その負け戦の人生というのが、なんとも壮絶で、感動を呼びます。(60代男性)
風変わりだが、大胆かつ理論的な主人公河井継之助の生き様は、自分の人生における判断に大いに役立ちそうです。前半の全国行脚の部分は、特に波乱もなく淡々としているが、その後藩の役職に就いてから俄然面白くなります。(30代女性)
幕末の激動の時代を生きた河井継之助の生涯が、とてもドラマチックに描かれています。ほんの少しの行き違いやタイミングのズレなどで、状況はこんなにも変わってしまうのかと考えさせられる内容です。切なく心に残る作品です。(30代女性)
4位タイ.司馬遼太郎「項羽と劉邦」(6票)
司馬遼太郎「項羽と劉邦」がおすすめの理由
組織社会で生きていく上でのヒントが満載です。『項羽と劉邦』は、無能で口が悪いが部下から愛され慕われていた劉邦が、育ちが良く武術も出来るが部下を信頼しきれなかった項羽に勝って漢の国を作るまでの話です。人の営みは古今東西共通しているので、そこで描かれている人間模様のリアルな描写が現代の自分の身の回りに置き換えても参考になります。自分を可愛がってくれていた上司(劉邦)が大きなプロジェクト(作中は戦い)が終わったらどうやら関心が別の方向を向いていて悲しいので少し距離を置いてみたり。 しかし、久しぶりに自分に話しかけてくれた時にやはり自分を重宝している事が分かり嬉しかったり。その後もその慕っている上司の為を押し上げる為に頑張る事になる。(張良とのエピソード)この本の主題は『仁徳とは何か』です。現在の中国一体を支配する王になる人物の仁徳について、この作品は登場人物は自分の身近な人間を参考にしたのではないのかと思える程に鮮明に描かれています。(20代女性)
史記を始めとして、この両雄を描いた名作は限りが無いが、司馬遼太郎のこの作品ほど、当時の映像が浮かぶ様な克明に描いたものは無いだろう。楚漢戦争によって中国の人口が5分の1となる位、悲惨な戦いが続くが、時に項羽が秦の捕虜40万人を坑殺するシーンは夢に出る程凄まじい。(50代男性)
項羽と劉邦という、2人の武将の、国盗り合戦の物語です。スケールが大きくて、展開が面白くて、映画を見ているように一気に読めてしまいます。まず、この2人の性格や風貌がまったく異なるところが、面白い。項羽の方が、いかにも武将っぽくて強そうなのに、なぜか劉邦の方が勝つ(というより負けない)のも不思議で、ついつい物語に引き込まれてしまいます。「虞美人」や「四面楚歌」など、聞いたことある言葉が、項羽と劉邦の時代に実際に起きた、歴史上の出来事をもとに作られていたことも、この本を読んで知りました。知識が増えた気分でうれしくなります、(40代女性)
秦の始皇帝亡き後二人の男たちが中国の覇権を巡る物語ですが、中国史だからと言って難解なものにならず司馬遼太郎らしいタッチで丁寧に描かれています。四面楚歌など日本人にもお馴染みのエピソードもあり読んでいて楽しいです。(30代男性)
私は元々中国史が好きで、その中でも名家生まれの項羽と、百姓の出で無学の劉邦との間に国取りの物語があり、秦の滅亡後に劉邦が農民から様々な部下に恵まれ皇帝にのし上がっていく様を歴史的な視点と、人間的な視点の両側から描いている小説だからです。(30代女性)
歴史は劉邦の勝利で終わっているとわかっていても、読み始めてしばらくは何がどうしてこれほど強い項羽が負けてしまうのかと首を傾げてしまう程でしたが、彼らを取り巻く人間達の思惑や献身が今に残る歴史になったんだと読み終わって初めてわかりました。この小説で描かれた先の歴史まで知りたくなる所もまた魅力を感じる理由の一つです。(30代女性)
2位タイ.司馬遼太郎「坂の上の雲」(13票)
司馬遼太郎「坂の上の雲」がおすすめの理由
恥ずかしながらこの小説は何故か最後まで読み切れない不思議な小説であった。それがこの『坂の上の雲』である。司馬遼太郎先生の代表作の一つであるにも関わらず、3回挑戦していつも同じ場所で霧の中に入っていってしまうのだ。半分近くまでは読めるんだが、その続きがね・・・。この小説自体は秋山真之、好古兄弟と正岡子規の3人を主人公に明治という近代青春群像小説であるらしい。最後まで読み切れてないのでね、こういう語り口になるが、やはり、日露戦争がこの小説のクライマックスなのか。いざ、再チャレンジしてみたい小説の一つである。(40代男性)
高校生の頃、学校では日本史を専攻しており、またちょうどテレビで『坂の上の雲』が放映されていました。そのため明治という時代に興味を持ったのが本作を手に取った切っ掛けです。人生で初めての時代小説で、耳慣れない単語に悪戦苦闘しましたが、そのスケールの大きさ、人間の躍動感に時間も忘れて読み耽りました。10代という年齢のうちの読んでよかったと思えました。若い人にこそ読んでほしい作品です。(20代女性)
明治維新後の列強を雲と見做し、そこへ向かい必死に富国強兵を図る日本を、秋山好古、真之兄弟と正岡子規の青春群像として描く前半と、日露戦争を克明に描いた後半に魅力が詰まる。特に乃木将軍の第3軍が攻める旅順要塞戦の悲惨さや、遠路回航しながら全滅してしまうバルチック艦隊の描写は凄まじい。ロシア帝国は革命によって滅び、軍事大国と成った日本は太平洋戦争に突き進む事を思うと、雲を目指して坂を登った先には、人々の幸せが有ったのだろうかと考えさせられる。(50代男性)
司馬遼太郎の小説は長いものが多くて、いつも最後まで読みきれるか不安になりながら買うのですが、挫折したことは一度もないです。この坂の上の雲はとくに熱中して読んだ記憶があり、文庫本だと全7巻か8巻あったと思うのですが、全く飽きることなく最後まで突っ走って読みました。かなり最初の方から、陸軍と海軍の違いだとか、海軍の戦隊スキームだとか具体的に書かれていて、初めは戸惑いながら読んでいてもそのうち一緒に戦闘モードになっている自分がいました。主役の秋山兄弟も男!て感じで格好いいです。(40代女性)
明治維新を経た日本が新興の近代国家として国際社会に乗り込んでいく様子を大久保利通、西郷隆盛という二人の維新功労者の人生を追いかけることを通じてリアリティをもって語られている点に感動します。また二人の人生を見たときに、じゃあ自分は自分の人生をどうするのだと考えさせられる点で非常に気合いの入る作品です。(40代男性)
明治時代、激動の時代。志を高く持ち、坂の上の雲を掴もうと駆け上がるようにして坂を上って行った国とそこに生きる若者たちの姿。203高地の戦いで沢山の兵士を消耗したり、沢山の苦難もありながらバルチック艦隊を破りやっと日露戦争に勝利した日本。現代では失われてしまった何かが描かれているように思います。(30代女性)
ドラマ化もされた有名な作品ですが、本で読むとまた少し違う印象で、自分の想像のままに登場人物が動いていきます。四国の兄弟の話で、正岡子規とも仲の良かった、秋本兄弟。兄は陸軍、弟は海軍に入り、男子一事を成すというのは言葉を貫くところが大好きです。(30代男性)
第二次世界大戦勃発から日本の近代化時代へと突入する激動期を丁寧にかつ力強く描かれ、美しかった日本の風景や言葉、日本の勇ましさ、凛とした青年将校の様子など現代の子育てから企業戦士から見習う点がたくさんあり、後世に残る一冊です。(50代女性)
明治初期の日本の実情をわかりやすく説明したまるで教科書のようで面白い。この当時に活躍していて今でも名前が残っている人たちはほとんどが知り合い同士の濃い関係であるところを読むと、本当に小さな国なのだなぁと改めて思う。大人になってから読むと尚更面白い。(30代女性)
秋山好古や真之兄弟、正岡子規について描いた作品ですが、面白いポイントは露戦争をいかに戦ったかという部分が描かれているところです。軍事的にみて弱者の日本が巨大なロシアに立ち向かうために、各人物が苦心惨憺して、策をこらして、命をかけて、ついにロシアに戦争で勝つというところにカタルシスを感じます。楽しめる作品です。(40代男性)
私は歴史があまり得意ではなかったのですが、この作品を読んでみてたくさんの歴史上の人物を知ることが出来ました。この作品をきっかけに歴史について今一度勉強するようになりました。この作品は歴史を知りたい人にオススだと思いました。(20代女性)
歴史小説として評価が高いのはもちろんだと思いますが、それよりも秋山兄弟の人物描写にとても魅力があり、日露戦争史としてよりも秋山兄弟史として楽しめました。特に秋山兄弟が苦学して一角の人物になっていく様は、最近の若者には感じられない強固な意志、努力する姿勢をまざまざと見せられました。自分の子供も男2人ですが、ぜひこの兄弟を見習ってほしいものだと強く感じつつ、あっという間に読み切ってしまいました。(40代女性)
日本が近代国家形成をしていく中、坂の上を駆け上がって雲に届かんばかりに疾走するかなような生き様を見せる、主人公の秋山兄弟、彼らを取り巻く人物を見事に描いていると思います。日露戦争の戦記物としても読み応えがあります。(40代男性)
2位タイ.司馬遼太郎「燃えよ剣」(13票)
司馬遼太郎「燃えよ剣」がおすすめの理由
新撰組の副隊長、土方歳三の生涯を描いた作品。田舎侍の土方歳三が百姓の息子の近藤勇を漢と慕い、盛り立てて新撰組の隊長にし、最期まで仕え、信念のもとに政府軍として戦い続けた物語。惚れた漢を導き、侍にし、守り続けた忠義の土方歳三もまた漢だと思う。とにかく、土方歳三がカッコいい。是非、読んでみて欲しい。(50代女性)
この本『燃えよ剣』は新選組の副長土方歳三が主役として描かれている。この負け組に属する新選組の中でも唯一勝ち組たる新政府軍と対等に渡り合うことの出来た、自身を変えることをためらわなかった新選組隊士では無いかと思う。そんな意味で土方歳三がただの熱血の志士では無かったと思わせる一作であると思う。その意味でひたすら格好いい男、侍の姿が垣間見える作品であるのではないか?(40代男性)
新撰組副長、土方歳三の生涯が描かれています。とにかく、カッコイイ、そして、すがすがしい。読み進めるほどに、土方の魅力にどんどん引き込まれてしまいます。おそらく、作者の司馬さんも、同じ思いだったのではないでしょうか。最後の言葉、「新撰組副長が参謀府に用がありとすれば、斬り込みにゆくだけよ」本当にしびれてしまいました。美しい恋もあり。読後感も、よいです。(50代女性)
この作品の中の土方歳三は歯ぎしりするほどかっこいい!文体がサラッとしつつ、リズミカルで音読したくなります。混乱の時代を、独自の美学で駆け抜ける土方の生き様は爽快。司馬遼太郎の作品を初めて読むならこの作品をオススメしたいです。(30代女性)
大河ドラマで「新選組!」をやっていた頃に読みました。ドラマを楽しむために関連書をたくさん読んだ中の一冊でしたが、やはり歴史小説の大家で大人気作家、同時期に読んだほかの作品よりもとび抜けて面白かったです。登場人物一人一人が魅力的に描かれていて、苦手だった幕末の時代背景を知る一助となりました。(40代男性)
幕末の新選組を題材にした小説です。新撰組結成から滅亡までが書かれています。特に司馬さんは土方歳三に思い入れがあるのか、かっこよく書かれています。男ならこのように生きてみたいと思うような武士の生き様を読んで感じてもらいたいです。(30代男性)
新選組副長・土方歳三を主人公とした小説で,昔,テレビ映画化もされた。新選組は,それまで悪役としてしか取り上げられなかったが,この小説によって,敗者側から見た幕末史を知ることができる。武士道を貫きとおした主人公の生き方に共感できる。また,参謀役として,組織を統率,運営した手法は,今の時代における組織運営にも大いに参考になるものである。(60代男性)
新撰組の副大将、土方歳三の忠義を貫き通した姿を描いた作品です。司馬遼太郎らしい世界観がよく表現された作品で、新撰組が好きな方、初めて幕末ものを読む方にもおすすめです。上下二巻なので読みごたえもあります。(20代女性)
新撰組が大好きで、司馬遼太郎さんの小説が好きだったので、手に取りました。日本が変わろうとしていた明治維新の頃、新撰組の発足から最後までの様子をありありと描いているのがとても印象的でした。土方が五稜郭で最後を迎えるシーンは圧巻です。(30代男性)
新撰組副長の土方歳三の生涯がいきいきと描かれていていて、司馬遼太郎氏がいかに土方歳三のファンであるかということが伺えてきます。その容姿端麗なことで知られる土方歳三ですが、容姿だけでなく生き方までもかっこいいと思わせてくれる作品です。(30代女性)
新撰組が好きなので手に取った本書。最初はやや読みにくいと言うか話に入って行きづらいと感じましたが、途中からどんどん面白くなって来て読み終わるのが惜しいと感じるようになりました。土方を始め新撰組やその周辺の人達が活き活きと魅力的に書かれてます。後半に入ると隊士たちとの別れや決別が書かれているので少々読んでいて寂しくなってしまったりも…史実だから仕方ないとは言えもっと皆の活躍を見ていたかった。ともあれ新撰組好き、土方好きなら必見の一冊です。(40代女性)
新選組の土方歳三にスポットを当てた小説で、普段は悪者として書かれることが多いですが、その裏側や、彼の性格などを考慮した上で書かれた、土方歳三を好きになること間違いなしの、幕末武士話としてグッとくる本となっていて、幕末話隙にはおすすめな1冊です。(30代女性)
新選組副長・土方歳三が好きで読んだ本。司馬遼太郎さんは坂本竜馬のイメージが強く、新撰組とは逆の立場な感じがして作品にはあまり手が伸びなかったけど『燃えよ剣』を読んだとき今まで感じていたイメージは偏見だなと思った。”武士”のかっこよさ、”土方歳三”のかっこよさが詰まっていてとても惚れ惚れする本でした。学生さんでも抵抗なく読めれてるいい本なので是非読んで欲しい。(30代女性)
1位.司馬遼太郎「竜馬がゆく」(19票)
司馬遼太郎「竜馬がゆく」がおすすめの理由
「竜馬がゆく」は、二度も大河でドラマ化されていますが、その魅力は司馬さんのこの小説での竜馬の描き方によるものが多いと思います。幕末の中で、藩よりも日本という国の未来を真剣に思っていた竜馬の姿と、それでも出身地の土佐を捨てきれない葛藤が描かれたとてもいい小説だったと思います。(60代男性)
日本が大きな変革を遂げる時代を、教科書にしたくなるくらい興味深く書かれた歴史小説です。幕末の薩長同盟や大政奉還など激動の時代に、竜馬がどのように関わっていったかがわかります。このような若き指導者が国家の為に思い悩み汗を流す・・ワクワクする一冊です。(50代女性)
司馬遼太郎の代表作であり、日本の歴史小説の金字塔と言える作品です。時代の荒波に負けずに自らの志に生きる坂本龍馬像は『竜馬がゆく』で定着したと言っても過言ではありません。丁寧な歴史的考証とカチッとした文体は歴史小説の王道ですが、一方で小説の中で登場人物がイキイキと動き回っている大衆小説的な要素を上手く織り込んでおり、読んでいて飽きることがありません。『竜馬がゆく』を読まずして歴史小説は語れないでしょう。(20代男性)
文庫本では8巻に及ぶ大作で、手につけにくいかもしれませんが、もしも幕末に少しでも興味があるのであればオススメです。坂本竜馬を主人公として、幕末の流れを捉えている作品ですが、「竜馬は実際こういう人間だったのかもしれない」という想像がとてもしやすい人間が表現されています。そしてこのような大きな人間に触れられた喜びのようなものを感じられすらします。この本を読み終わると、「坂本龍馬記念館」がウェブで提供している坂本龍馬検定というクイズ検定の初級が簡単にクリアできるほどに幕末と坂本竜馬について知識が付きます。(20代女性)
坂本竜馬を語る上での入門書ともいえる書である。竜馬の人となりはもちろんのこと、登場人物の個性、時代背景が丁寧に描かれており、読者を選ばず司馬ワールドに引き込むパワーを備えた作品であるのではないかと考える。(50代男性)
定番ですけど、竜馬がゆくは何回読んでも面白いです。それほど竜馬オタクでも新撰組マニアでもなかったのですが、この本を読み終わる頃にはすっかり竜馬ファンになっていました。文庫本で8冊もあるんですが、軽いタッチで次々とページが進むので、全然しんどくないです。登場人物に感情移入しすぎて、もっと続きを読みたくなるくらいです。(40代女性)
その時大河ドラマでたまたま見ていた「龍馬伝」はまり、坂本龍馬のエピソードについて知りたくなりました。自分は、登場人物の複雑さから歴史小説を全く読まない習慣があったにもかかわらず、父に勧められ初めて司馬遼太郎の本を読みましたが、以外に読みやすく、ストーリー性も濃いので3日で読み終わってしまいました。歴史に苦手意識がある人でもグイグイ引き込まれて読める本なのだと思います。(40代女性)
竜馬暗殺の真犯人がいまだに不明で、その存在すら疑問視されるようになってきた坂本竜馬を、なぜ多くの日本人が好きなのか、その理由がこの本を読むと分かるような気がします。この本に登場する坂本竜馬は私たち日本人がこうありたいという理想的な人物そのものであり、人生において選択に迷ったときの指針のようなものを読者に与えてくれると思うので、一度きりにせず何度も読むことをおすすめします。(40代女性)
幕末全体の動きと竜馬の動きが絶妙に書かれていて、とにかく面白い。ただし、登場人物が多く、それぞれ解説が長い。肩書きや地位にとらわれることなく、世の中を見て、日本にとって善いと思うことを損得を超えた判断をする竜馬。それが薩長同盟、大政奉還という歴史的イベントにつながっている。(30代女性)
歴史人物では人気の坂本竜馬の人生を描いた作品です。おすすめする理由は、坂本竜馬をはじめ登場人物の生き様が面白いからです。坂本竜馬のわけへだてなくてさわやかな性格やとらわれない生き方には憧れを感じると思います。また、文字通り歴史を作るということにむけて各人物が命をかけて生き抜く様は、ダイナミズムを感じさせ非常に魅力的でわくわくします。司馬遼太郎さんの作品では、一番おすすめです。(40代男性)
彼の代表作でもあり、司馬遼太郎初心者の方にも読みやすく入っていきやすいノリです。今読んでも古くない文体というのがまずは驚きますし、だからこそ長編小説でも飽きずに読むことのできる面白いストーリーになっています。(30代女性)
何と言っても、自分は主役にならず、いろんな人をつなげていく坂本竜馬の生き方がかっこよい。司馬遼太郎さんだからこそ、あのような魅力的な竜馬が書けたのだと思います。この本に影響を受けて、京都の坂本竜馬の墓や寺田屋、高知の記念館や桂浜まで訪れてしまいました。(40代女性)
坂本竜馬を有名にした作品だけにあり、私も断片的に知っていた坂本竜馬の知識を改めて知ろうと思い、読み始めた本です。この作品に限りませんが、司馬先生の主観が随所に入っていて、読みやすいですね。京都を訪れた時は、この本にも登場した明保野亭を見つけた時は感動しました。(40代男性)
20代後半の幕末の志士たちの活躍を、坂本龍馬を中心に描いた作品で、何らかのかたちでこの矛盾に満ちた現代社会を変えて行かなければならないという精神的な活力を与えてくれる作品です。60~70年代にかけて右翼も左翼も夢中になって読んだ作品です。(50代男性)
本来新選組派だった私がこの本を読んで、坂本龍馬がいなければ昨今の日本はなかったのではないかと思うくらい偉大なことを成し遂げたんだと感じてしまうくらい、竜馬の生きた人生が描かれていました。幕末の時代に一歩進んだ時代を見ていた男の話でした。(30代男性)
私がオーストラリアに留学している時に出会った本です。日本語が恋しいと感じていた時にたまたま部屋に以前に住んでいた人が置きっ放しにしていて出会いました。幕末の坂本龍馬の話です。その時代の時代背景と坂本龍馬の功績が学べるところが好きです。(30代男性)
歴史小説ですが、とてもドラマチックで面白く読み進められます。一人一人の登場人物や場所の描写もとても詳しく書かれてあり、物語がイメージしやすく、若い人にもわかりやすいと思います。坂本龍馬はもちろん、関連する新撰組や幕末の志士達にも興味がわきました。(40代女性)
坂本龍馬に興味があって、読み始めました。坂本龍馬や周りの人たちに関する描写や、歴史的な背景など分かりやすく、且つおもしろく読めました。日本の幕末の歴史の知識を広めたい方にお勧めです。また、坂本龍馬の性格、人間性をより近くに感じることができ、自分を信じ、自分がやりたいことを信じて生きていくという龍馬の人生を見習いたいと思うようになりました。(40代女性)
司馬遼太郎が小説に取り上げなければ、歴史に埋もれていた人物かもしれない坂本龍馬に視点を当て興味をそそる超大作に仕上げたところが、素晴らしいと思います。内容については今更とやかく書かなくても、みんなが知っていることですが・・・、タラレバで言わせていただくと、彼が暗殺されていなければ日本の歴史が確実に大きく変化していたと思います。(60代男性)
1票入った作品も紹介
せっかくですので1票入った作品も紹介します。ランキングには入りませんでしたが名作揃い。ぜひ読んでみてください。
司馬遼太郎「21世紀に生きる君たちへ」
司馬遼太郎「21世紀に生きる君たちへ」がおすすめの理由
人は歴史から未来へ続く鎖の一環であり、自然の中で生かされているということを、難解な言葉ではなくわかりやすく書かれている。自分の見ることのできない未来に生きる若者たちへのエールが綴られていて、やはりなるべく若い世代に読んでほしい本。(30代女性)
司馬遼太郎「花神」
司馬遼太郎「花神」がおすすめの理由
村田蔵六が適塾で学んだ幕末から、軍隊を様式化し新しい陸軍のトップになる明治までを描いた作品。ITの時代になって、技術の進歩を喜ぶとともに感じる不気味さを、蔵六という人物にみた気がする。そして、小五郎のようなリーダーの必要性も感じました。(30代女性)
司馬遼太郎「義経」
司馬遼太郎「義経」がおすすめの理由
司馬遼太郎作品は先生自体亡くなられているのでもはや古典の部類に入りつつあると思いますが、その中でもこの『義経』は内容もさることながら、私自身にエピソードがあるのです。就職活動氷河期真っ只中、面接した人事の担当者より明らかに学生を見下した態度で「何か、本読んでる?」と問われ、4人の学生のうちの私が「司馬遼太郎を読んでます」と答え、面接官は「タイトルは?」と。その時気に入りだった『義経』を答えると面接官は興味なさそうに早々に面接を終えました。その会社は結局大手に吸収され、今はその名を聞くことはほとんど無いです。その時の就活中、人事面接で大人な対応していた会社は成長しており、人事面接官はこちら学生からもその会社を判断する材料になっていた、という事を思い出させてくれます。かなり蛇足ですが、義経の栄枯盛衰と人の浮き沈みも似ていると感じさせられることを思い出させてくれる個人的な思い入れのある小説です。(40代男性)
司馬遼太郎「空海の風景」
司馬遼太郎「空海の風景」がおすすめの理由
小さい頃から西新井大師の近くに住んでいて初詣や縁日にお参りに行っていました。そんな身近なお大師様とは一体誰なのか、ずっと疑問でした。そこで司馬遼太郎さんの空海の風景を読みました。すると、空海がどんな家に生まれ、どのような環境で育ち、どんな偉業を成し遂げていったかがよくわかりました。空海の生きた時代の背景も理解できました。空海という人を知るのにとても良い本です。(30代女性)
司馬遼太郎「胡蝶の夢」
司馬遼太郎「胡蝶の夢」がおすすめの理由
胡蝶の夢は松本良順と島倉伊之助(後の司馬遼海)を軸に幕末から明治に続く蘭学や医学の興亡を書いた話です。とてもまともな良順とどう見ても変わり者の伊之助の組み合わせは読んでいて面白いです。幕末というと新選組や坂本竜馬にクローズアップされがちですが、それ以外にも明治という時代を作ったこんな人たちもいたのだということがわかります。(40代女性)
司馬遼太郎「司馬遼太郎が語る日本 未公開講演録愛蔵版」
司馬遼太郎「司馬遼太郎が語る日本 未公開講演録愛蔵版」がおすすめの理由
父親がこの本を所有していたので借りて読んだのですが、司馬遼太郎という人がどういう人か、今まで読んだことのなかった自分にも、よく伝わってきました。その温かい人柄が、すっかり好きになりました。また、私は大学時代には日本の歴史・文化を専攻していたのですが、この本からは、レポート作成のヒントをかなり貰いました。(30代女性)
司馬遼太郎「城をとる話」
司馬遼太郎「城をとる話」がおすすめの理由
元々石原裕次郎に映画化を前提に依頼され書き下ろしたもので司馬遼太郎作品の中では異色の小説。敵の砦をたった一人で乗っ取ると豪語する主人公の藤左の大胆、豪快なキャラクターが際立っていて物語のテンポもよくあっという間に読了してしまいました。もう半世紀前の作品で、入手が困難な映画をぜひ観たいと思わせるようなそんな小説です。(50代男性)
司馬遼太郎「城塞」
司馬遼太郎「城塞」がおすすめの理由
大阪の陣が起こる前の、主要人物の人間性、状況が細かく描写されている。400年前の出来事を描きながらも、時折出てくる筆者の目線が面白い。太閤がどれほど偉大であったかを、残された愚鈍で保身に走る大阪城内の家臣との比で表現していると感じた。(30代女性)
司馬遼太郎「酔って候」
司馬遼太郎「酔って候」がおすすめの理由
変化の目まぐるしい明治時代を生きる、旧時代の各藩主の心情や境遇を鮮明に描写している小説です。幕末は英雄的な扱いを受けて四賢侯とまで呼ばれながらも、時代の波は逆らえずに生涯を送る様子が哀愁な読後感にさせます。(20代男性)
司馬遼太郎「播磨灘物語」
司馬遼太郎「播磨灘物語」がおすすめの理由
姫路の黒田官兵衛を主人公にした作品です。黒田官兵衛の人物については、大志はあるが小欲が少なくて、キャンパスにスケールのでかい絵を書く一種の芸術家的な武将として描かれています。秀吉を天下人に押し上げるさまが、楽しくてワクワクできます。(40代男性)
司馬遼太郎「馬上少年過ぐ」
司馬遼太郎「馬上少年過ぐ」がおすすめの理由
戦国武将伊達政宗のお話しです。しかし書かれている内容は武勇談ではなく、政宗も華々しく活躍した勇敢な武将のイメージの彼とほど遠い、繊細で知的でやや陰湿な人物として描かれています。父も母も弟も、伊達氏永続と引き換えに捨てねばならぬ。決断は主として正しくとも、重い枷となって生涯政宗につきまとう。それほどの苦心、努力もしかし、思ったほどには報われない。戦国武将のやるせなさを精緻な筆遣いで書く小品です。(50代女性)
司馬遼太郎「箱根の坂」
司馬遼太郎「箱根の坂」がおすすめの理由
自分のやりたいことが見つからずに悶々と暮らしている人も多いかもしれません。それがまさにこの作品の主人公新九郎です。しかしその目の前に一人の女性が現れてから彼の人生は変貌していきます。それは成り行きだったのか、それとも新九郎の行動力のなせる業だったのかはわかりませんが。新九郎の女性に対する行動力は生涯にわたり続き戦国時代を始めた男、北条早雲の物語です。(30代男性)
司馬遼太郎「明治という国家」
司馬遼太郎「明治という国家」がおすすめの理由
小説ではないので、特定の主人公はいませんが明治日本を築いた複数の人達が中心です。勝海舟も福沢諭吉も小栗上野介も東郷平八郎も、明治日本を作った人として出てきます。本来歴史とはそうしたもので、誰か一人の主人公が作れるものではないという事が分かります。明治日本を作った人々の苦労と背景を知る上で読んで良い本だと思います。(50代男性)
司馬遼太郎「翔ぶが如く」
司馬遼太郎「翔ぶが如く」がおすすめの理由
西郷隆盛の晩年と西南戦争を詳細に描いている作品です。当時の新聞記事からの引用も多く、小説を読んでいるというよりも士族の不満の高まりから西南戦争にいたるまでのドキュメンタリーを読んでいる気分になりました。多少難解な文章ですが、当時の内容を詳細に知りたい方にはお勧めです。(30代男性)
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