三谷幸喜監督おすすめ映画ランキング
元々ドラマで脚本家として存在を知り、ストーリー展開が面白いので引き込まれました。映画を手掛けられたときも、ストーリー、キャストどれも視点が面白く、一度ではなく何度も見たいと思える映画魔なのでとても好きです。
第5位.三谷幸喜「ギャラクシー街道」
三谷幸喜「ギャラクシー街道」がおすすめの理由
映画を見た最初の感想は「バカバカしくて面白い」でした。何の感動もなくひたすら同じ空間の中で異次元の話が繰り広げられる映画ですが、私はなぜかとても引き込まれて面白かったです。現実ではありえない宇宙という舞台、大物俳優人が変というよりいびつな宇宙人を演じ、その使い方が勿体ながらも豪華で面白かったです。映画に求めてしまう「なにが伝えたかったのだろう」なんて感想を求めては絶対いけない、単純にそんな世界が存在すれば面白いなぁと感じながら見てほしい映画です。ただキャストは香取慎吾などとても豪華なので何人知ってる人がいるか楽しみながら見れました。三谷幸喜が好きな人、彼の作品がファンの人は見る価値はあると思います。感動はないですが、終わった後あんな世界あったら行って見たいと思える温かい気持ちになれると思います。私が今まで見た中で1番意味はわからないし、意味はないかもしれないが何故か頭に残る面白い映画でした。
第4位.三谷幸喜「清須会議」
三谷幸喜「清須会議」がおすすめの理由
コメディ色が強い三谷幸喜作品の中では異色の作品で、昔の歴史を舞台にしている映画です。元々歴史映画が好きではないので見るまでも時間がかかり、理解するのにも時間がかかりました。ですが誰もが知っている織田信長の跡取りを誰にするのか…という比較的歴史が苦手な方にも頭に入り込みやすい題材かとは思います。こちらもキャストがとにかく豪華で主役でない方までしっかりとしてベテランの方を揃えているのも魅力です。この映画で1番良い魅力は豊臣秀吉の人となりです。あの有名な「泣かぬなら…」の言葉を映画を通じて分かる気がしました。人から好かれる才能、有能な家来を手なづけれる人徳、後に天下を長い期間とることができる男の生き様が、決してカッコ良いわけではないですが、その泥臭さが逆に人間味があり魅力を感じることができました。あまり歴史物に興味がない方も豪華キャストを信じて見て見るのも、歴史の勉強になるので良いかと思います。
第3位.三谷幸喜「ステキな金縛り」
三谷幸喜「ステキな金縛り」がおすすめの理由
幽霊（落ち武者）と弁護士の掛け合いを描いた映画を見たのは、これが初めてで笑えました。弁護人である深津絵里が被告人から「金縛りにあった。落ち武者がいた」という信じられない供述を確かめに旅館に行くと、本当に落ち武者がいて、しかも会話が出来るという…。でも見えるのは自分だけなのでどうやってそれを証明するか考えていく過程はすごく引き込まれました。落ち武者役の西田敏行も決して強いわけではなく、小心者でお調子者なところが可愛く、怖くない憎めない幽霊でした。外に連れ出しても誰にも見えないためまるで一人で喋っているかのようなシーンも面白かったです。裁判所で落ち武者を証人として立たし、どうしたら実際落ち武者がいることを、あの手この手で挑戦するもなかなかわかってもらえず、証明できた時の裁判官などの反応は一番の見せ場で面白かったです。落ち武者としての証言の役割を終え話かけるともう弁護士には落ち武者の姿が見えなくなる…という終わりかたですがやっと仕事のスランプから抜け出し、そして過去の呪縛から解き放たれた落ち武者のすっきりしたか頭の終わりかたはとても後味が良かったです。
第2位.三谷幸喜「ザ・マジックアワー」
三谷幸喜「ザ・マジックアワー」がおすすめの理由
物語の運びが面白く好きです。いつか売れることを夢見る俳優役の佐藤浩市の熱演が本当に面白いです。悪い組織から逃れるため映画監督になりきる妻夫木聡と、その映画監督（偽物）を信じ、組織の前で大げさなほど啖呵をきる佐藤浩市、悪い組織の親分西田敏行の演技が最高に笑えました。この映画も見返すたびに笑えてきます。どこか憎めない悪役達も怪演です。特に世界観が好きで「マジックアワー」とは夕方の青い空とオレンジの夕空が混じる瞬間のことを言うというのもこの映画で知り←少し違うかもしれませんが。それから夕空を見るたびマジックアワーだと思うようになりました。空の色、街の風景や少しアンティーク調な建物の色調などが一気にマジックアワーの世界観を演出し、旅して見たいなと思える映画の中の世界でした。最後の海辺でのシーンは大掛かりでそれこそ、映画の主役になれたような佐藤浩市の演技が大袈裟ながらも夢が叶った瞬間のようで好きでした。
第1位.三谷幸喜「THE 有頂天ホテル」
三谷幸喜「THE 有頂天ホテル」がおすすめの理由
毎年年末恒例で見るのはこの映画ぐらい…というほど大好きな映画です。年末のカウントダウンのホテルを舞台に沢山のストーリーが繰り広げられる物語です。ホテルの舞台も豪華ですし、キャストも相変わらずの豪華さです。俳優を目指していた役所広司が今はホテルで役職をもらい、様々なお客様の難題をクリアしていく様はカッコ良いです。出ている登場人物全員に大小の悩みがあり、最後見事に付箋を回収しているのもすごいです。年末の慌ただしさ、それでも「年が明ければ必ずまたスタートで良いことがある」このセリフは年末に聞くたび一年色々あったけどとりあえずオッケーだなと思えることができます。ホテルの豪華なつくりも見てるだけでワクワクします。また私自身が実際ホテルで働いていたため忠実に部署を再現されているのも嬉しかったです。最後まで目が離せませんが色んな人がいて、悩みがあってそれでも頑張れば年が明けて笑える…という明るいメッセージが詰められた映画です。
