大友啓史監督おすすめの映画ランキングTOP5
大友啓史監督を知ったきっかけは、大河ドラマ「龍馬伝」です。それぞれの役柄がどんな気持ちで、その気持ちがどう動いていくのか繊細に表現されているところに魅力を感じます。また、視聴者を圧倒させるアクションの構成が、アクション好きにはたまりませんでした。また、どの映画やドラマも、演技力の高い役者を選ぶことに長けているなと感じました。
第5位.大友啓史「億男」
大友啓史「億男」がおすすめの理由
借金まみれの男が突然大金持ちになるというなんとも現実離れしたストーリーではありますが、大金持ちなった瞬間の人の気持ちのあり方や行動の違い等、人の人臭い部分を表現している映画になっているなと感じました。お金の切れ目が縁の切れ目という言葉を感じさせられたり、お金を持ってる人に対しての周囲の目や、自分がどう見られているのかという怖さを主人公が上手く表現していたなと感じました。お金の価値について、もし自分がこうなったら、今の生活より標準が上がったら、この主人公のようになってしまうのかと思わされるストーリーだったと思います。自分はそうならないようにしようと感じても、結局人間ってこうなんだろうかと迷走してしまいました。5位にした理由としては、結局お金の正体が分からないまま、ラストシーンが呆気なく終わってしまったという印象が強く残っています。また、大友啓史監督の魅力であるアクションシーン等がなく、アクションシーンのある映画に向いている監督なのだろうなと感じました。
第4位.大友啓史「るろうに剣心 伝説の最後編」
大友啓史「るろうに剣心 伝説の最後編」がおすすめの理由
第2位に、伝説の最後編の2つ前に公演された映画「るろうに剣心」を上げますが、それの続編となるこの映画では、とにかくアクションの多い映画となっています。大友啓史監督の強みはアクションの構成が迫力あるところだと感じているので、「るろうに剣心 伝説の最後編」では、主人公に限らず、様々な役の人達がアクション演技が多く、大友啓史監督のアクションへのこだわりの良さが出ている作品になっているのではないかと思います。特に、ラストのアクションシーンでは見ている人をぐっと映画の中に引き込むような素早い殺陣や、炎等の演出が夢中になるほどでした。第4位にさせて頂いた理由としては、「るろうに剣心 伝説の最後編」の原作にあたる漫画の部分を読んでいる著者からすると、ストーリー全体をぎゅっと凝縮しすぎたような感覚になったからです。特に宗次郎との戦いの場面では、もう少しストーリーを描かないと、なぜ宗次郎が苦しそうにしているのか、全く伝わらないなと感じました。原作ファンとしては、そこが少し残念でした。
第3位.大友啓史「秘密 THE TOP SECRET」
大友啓史「秘密 THE TOP SECRET」がおすすめの理由
猟奇的殺人が印象深い映画です。見る人にとっては、見終わったあとに少し気分を害してしまうかもしれません。ただ、見終わったあとのなんとも言い難い気持ち悪い感じが、今まで観た映画にはない感覚でした。この映画の演出として、新しいなと感じたのは、殺人のシーンで殺される側の視点から見ることができるという点です。普通の映画では、殺される人と殺す人を第三者の視点から見ることが多い印象があるのですが、この映画では、見ている私達がまるで殺されているような映像となっているため、今まで見てきた殺人シーンでは感じたことのないような恐怖と迫力に圧倒されます。もし、自分が通り魔なんかに出会ったらこんな感じなのかなと、自分が殺されるときを想像してしまうような恐怖があります。殺人を他人事ではなく、自分のことのように思えてしまう演出に、恐怖と感動を覚えました。ただ、前述した通り、かなり見る人を選んでしまう映画ではあると思います。ただのサスペンス映画や、ハッピーエンドの映画に見飽きた人におすすめする映画です。
第2位.大友啓史「るろうに剣心」
大友啓史「るろうに剣心」がおすすめの理由
「るろうに剣心」という原作を初めから読んでいて、実写化されるとなり、どうせ実写化レベルだろうと見に行きましたが、想像以上に良かったです。確かに、映画の題材にされた話を少し略したり、順番が変わっているところはありましたが、それが気にならない程度のストーリーの構成がとても気に入りました。また、大友啓史監督の魅せるアクションの演出が、とても際立っていて、もう一度巻き戻して見たくなるような場面が多くあり、見ている方を興奮させ、引き込まれていく映画でした。原作の世界観が、上手に表現されており、原作ファンでも原作の世界観を壊さないまま、少しリメイクした作品のような感覚で楽しめる映画であると思いました。また、原作を読んでいない人でも、ストーリーがしっかりしていて、アクションも迫力があるため十分に楽しめるのではないかと思います。1つ残念だったのは、斎藤一役の牙突という技を出すときに、あ、紐で釣ってるなと分かってしまう演出だったのが、悔やまれてなりません。
第1位.大友啓史「プラチナデータ」
大友啓史「プラチナデータ」がおすすめの理由
この作品は、東野圭吾の小説が原作としてありますが、ストーリーを少し変えています。原作では性的表現があるのですが、その表現がなくなっています。主演が二宮和也と、幅広い年代が見るであろう作品であるがためのストーリーの変え方なのかなと感じましたが、それをものともしない演出で感動しました。原作ファンの方は、「プラチナデータ」のまた別の事件のお話しとして見ると楽しめるのではないかと思います。この映画の見どころとしては、研究室からの逃走シーンが一番高揚してぐっと引き込まれました。どうして主演の二宮和也が犯人に仕立てあげられているのか分からないまま、とりあえず逃げなければ捕まってしまうという緊張感を上手く表現されていました。その緊張感が見ている側にも伝わってくるような演出に感動しました。また、ラストシーンでは、犯人はあぁ、やっぱりこの人だったかと思いながらも最後どちらが残るのか分からず、不意を付かれたようなラストシーンでとても印象深く残っています。