【2019年】森見登美彦おすすめの本ランキングTOP7

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【2019年】森見登美彦おすすめの本ランキングTOP7

とにかく世界観が大好きです。言葉の選び方や言い回し、表現の仕方など唯一無二の作家さんだと思っています。面白い作品だらけですし、中にはほろりと泣けるものもあって、幅広いストーリーがあるのも魅力のひとつだと思っています。森見登美彦さんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。

 

 

第7位.森見登美彦「四畳半神話大系」

森見登美彦「四畳半神話大系」がおすすめの理由

森見さんらしさ全開の小説のひとつです。聞いたことが京都大学3回生の主人公が、1回生のときにどのサークルに入るかで変化していく人生を描いた小説です。各話毎に入るサークルが違っているのですが、それぞれのサークルの特色がすごく特徴的で、実際こんなサークルあったら面白いだろうな、と思わずにはいられなかったです。平行世界的要素が入っていて、とても面白く、読み終わった後に必ずもう一度読み返したくなる、そんな物語です。すごく読み応えがあるストーリーだと思います。登場人物全てが愛くるしいキャラクタなので、楽しく読める物語です。「夜は短し歩けよ乙女」どの関連性あるので、どちらも読むとよりいっそう面白さが増すと思います。ちなみに、この小説はアニメ化されています。全編早口で捲し立てるように話すアニメで、これも見応えがあります。小説とアニメの両方を見るのもおすすめです。

 

 

第6位.森見登美彦「太陽の塔」

森見登美彦「太陽の塔」がおすすめの理由

森見登美彦さんのデビュー作です。この作品でいくつか賞を獲っていることもあり、森見さんの代表作のひとつだと言えると思います。森見さん自身が京都大学出身であるということもあり、森見登美彦さんが書く小説は主に京大の学生を主人公としているのですが、この作品もそれらと同様で、京大生の不思議な実態が描かれています。主人公の男子大学生は、「観察と研究」と称して元恋人を追いかけるお話なのですが、この「観察と研究」、ほとんどストーキング行為です。とは言え、犯罪行為に手を染めるようなことはなく、本人はあくまでもただただ「観察と研究」を行なっている、という姿が描かれています。恋愛でもあり青春小説で、随所に可愛らしい恋心も見え隠れしています。京大生は恋愛もこんなふうに捉えるのかな、と想像しながら読むのも楽しかったです。

 

 

第5位.森見登美彦「宵山万華鏡」

森見登美彦「宵山万華鏡」がおすすめの理由

基本的に森見さんの小説は、森見さんの言葉を借りるならば「阿呆」な話というか、明るくクスっと笑えるようなお話が多いのですが、この作品はそれとはまた異なる雰囲気の物語です。「きつねのはなし」の空気感に似てると思います。ちょっとダークめなファンタジーが好きな方にはおすすめです。一話一話短めで読みやすかったですし、本自体も薄めですので抵抗なく読めるはずです。舞台は京都の祇園祭宵山です。祇園祭のメインは山鉾巡行ですが、その前日3日間の総称を宵山というそうで、大変人気なんだそうです。その宵山 に、様々な登場人物が不思議な世界に迷い込んでいく…というストーリーです。私は宵山に行ったことはないのですが、物語から宵山の雰囲気がひしひしと伝わってきて、「一度行ってみたい」と思うようになりました。読み終わったら、京都に行きたくなるはずです。

 

 

第4位.森見登美彦「恋文の技術」

森見登美彦「恋文の技術」がおすすめの理由

ヘタレ男子の恋物語です。主人公がとにかく愛くるしく、自然と恋の行方を応援したくなりました。好きなのになかなか想いを伝えられず、素直になれない主人公の男子学生を可愛らしく描いています。恋の相手もなかなかクセのある女性なのですが、そこがまた森見さんらしくて素敵でした。ラブレターで想いを告げようと、恋文の技術を上げるため大学の仲間と手紙でやり取りをする…というストーリーです。全編手紙のやり取りだけで構成されているのも面白かったです。個人的に、森見さんの言葉の使い方や言葉の選び方がとても好きなのですが、その魅力をとても感じられる作品だと思います。特に最後の一文が大好きすぎて、森見作品の中でも上位に来るぐらいです。たった一文ですが、このような言葉を選べるのは森見さんぐらいじゃないかとさえ思ってるほどです。

 

 

第3位.森見登美彦「きつねのはなし」

森見登美彦「きつねのはなし」がおすすめの理由

ほんのりダークなファンタジーです。非現実といえば非現実なんだけれど、現実にありそうといえばありそう、という絶妙なクオリティだと思っています。というより、森見さんはその絶妙なクオリティが魅力で、そこが大好きなのですが、この「きつねのはなし」はそれが際立つ作品だと思います。読み終わった後、もう一度読み返してみたくなるストーリーで、自然とこの話の世界に引き込まれていってしまうこと間違いなしです。「宵山万華鏡」と似たような雰囲気の小説なのですが、宵山万華鏡よりもさらにダーク寄りかな、という感じです。ファンタジーものが好きな人なら、好きな作品だと思います。これも一話一話読みやすくなっているので、本が苦手な人にもおすすめです。色々と考えながら読むことができるので、想像力が掻き立てられる作品だと思っています。

 

 

第2位.森見登美彦「有頂天家族」

森見登美彦「有頂天家族」がおすすめの理由

京都・糺の森に住むたぬき一家の物語です。森見作品としては、主人公が人間じゃないというのは珍しいと思います。有頂天家族シリーズには、「有頂天家族」と「有頂天家族・二代目の帰朝」の二作品あります。どちらもたぬき一家の家族物語なんですが、思わず感動してしまうお話です。もちろん笑える要素はたくさんあるのですが、ほろりと涙する場面も多くありました。正直、森見さんの作品で泣くとは思ってもいなかったので、そのことにも感動しました。家族の大切さはもちろんのこと、家族との向き合い方や繋がりを面白おかしく、そしてちょっと感動的に描いている作品です。とにかく面白いのでおすすめしたいです。アニメにもなっていますから、両方見てみてほしいと思います。京都には本当にたぬきがいたらいいのにな、と思いながら読んでいた作品です。

 

 

第1位.森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」

森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」がおすすめの理由

森見登美彦さんという作家さんに出逢った作品なので、迷うことなく第一位です。初めは単行本のカバーが気に入って買っただけだったのですが、読んでみると本当に面白くてハマってしまい、文庫本までかってしまったくらいです。もう何回も読み返しています。本当にこんなものがあるのかな、本当にこんな人たちがいるのかな、と思わせてくれるような、不思議な世界観が広がっていて、まさに森見ワールドです。夜を歩く「黒髪の乙女」がとても魅力的なのはもちろんのこと、登場人物全員が魅力的で、愛すべきキャラクターばかりです。森見さんの作品からは京都愛が伝わってきて、読み終わると必ず京都に行きたくなります。森見登美彦という作家さんに触れたことがない人にこそ、ぜひ読んでもらいたい作品です。読んでみたら森見さんの世界観にハマること間違い無しです。

 

 

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