【2019年】小田和正おすすめの曲ランキング10
小田和正の魅力は、なんといっても唯一無二の美しい歌声だ。優しいのにどこか切なくて、胸に沁みる。歌詞の内容は、斬新さや過激さ、目新しさはないかもしれないけれど、常に聴いている人を励まし、優しく寄り添って応援してくれるような暖かさがある。「自分を責めないで」、「忘れないで」などの「~しないで」と優しく語りかけてくれているような歌詞が多く、心細い夜に聴いたら思わず涙してしまうような、素敵な曲ばかりだ。
第10位.小田和正「さよならは言わない」
小田和正「さよならは言わない」がおすすめの理由
ドラマ「トライアングル」の主題歌として使われた曲で、小学校時代に起きた殺人事件の真相を大人になってから解明しようと主人公が奔走する内容とシンクロするように、歌い手が過去を懐かしんでいる様子が描かれている。スローテンポの曲調はものすごく哀愁が漂っていて、切ない気持ちでいっぱいになる。誰しも、過去を思い出すとき、今の自分の老いや、夢を追ってばかりもいられない現実に直面して卑屈になっていることが多い。しかし小田さんは、悲しみはやがて消えるけれど、喜びはいつまでも輝き続ける、と歌う。現実には、楽しかったことよりも辛いことのほうが心に残ってしまうことのほうが多いような気がするのに。思い出に、そして君に決してさよならは言わない、という歌詞は、過去も今もすべて認めて、今を生きようという優しいメッセージのように感じる。
第9位.小田和正「今日もどこかで」
小田和正「今日もどこかで」がおすすめの理由
めざましテレビのテーマソングとして使われていたこの曲は、毎朝テレビから繰り返し流れていたため、CDで繰り返し聞かなくても自然と口ずさんでしまえるくらいに浸透している曲だ。一人暮らしで、親族とも友人とも疎遠な私には、誰かが君のことを見ているよ、とか、どこかで君のことを思っているよ、といわれても綺麗ごとに思えてしまう。しかし、小田さんの歌声で、小田さんの言葉で流れてくる曲を聴くと、素直に信じてみたくなってしまう。希望に満ち溢れた朝にふさわしい曲だ。合唱パートがあるので、コンサートではみんなで声を合わせて歌えるのも楽しい。
第8位.小田和正「ダイジョウブ」
小田和正「ダイジョウブ」がおすすめの理由
「笑顔」という言葉がキーワードになっている曲。ずっと笑っていて、と語りかけてくれているような暖かさがあって、弱っているときに聴くと自然に涙がこぼれてしまう。自信を無くさないで、君の笑顔はみんなを幸せしているよ、とひたすら褒めてくれるので、大舞台を控えて自信をなくしているようなときに繰り返し聴くのがおすすめ。自分に自信をもつこと、今まで一生懸命やってきたんだから大丈夫だ!って信じること。当たり前のことでも自分では気づかなかったり、忘れてしまっていたりすることを、語りかける口調の歌詞で表現することで、自然と思い出させてくれる曲だ。
第7位.小田和正「キラキラ」
小田和正「キラキラ」がおすすめの理由
小田さんの曲の中では代表的なアップテンポの曲で、コンサートでこれが流れるとみんな立ち上がって歌うし、小田さんも走り回って、めちゃくちゃ盛り上がる。ドラマ「恋ノチカラ」の主題歌として有名で、当時ドラマに嵌っていた私も、ドラマと一緒にこの歌にどっぷり浸かっていた。励ますような歌詞や切ない歌詞が多い小田さんの曲のなかでは、割とハッピーな男女の恋愛模様を描いている可愛らしい曲だ。この時、この二人、元へは戻れない、という歌詞そのものがまるでドラマのワンシーンのようでドキドキしてしまう。しかし、ただのラブソングではなく、後悔しないように今できることを頑張ろうという前向きな応援ソングとしても十分すばらしい曲だ。
第6位.小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」
小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」がおすすめの理由
ドラマ「東京ラブストーリー」の主題歌として一世を風靡したこの曲は、コンサートで一番盛り上がる。歌いながら小田さんが観客席を走り回り、客に突然マイクを向けるのが恒例となっていて、アリーナ席や階段付近の席をとった方は、歌詞を覚えていかないと後悔する可能性がある。しかし、そんな心配は無用なほどに、サビの歌詞は大変有名だ。ファンでなくともサビを歌える人は多いだろう。生まれた時から一緒にいる家族や、属する団体の中で知り合うことが多い友人と違って、運命の人は奇跡のような偶然で突然やってくるのかもしれない、と思わされるロマンチックな一曲だ。
第5位.小田和正「Yes-No」
小田和正「Yes-No」がおすすめの理由
「君を抱いていいの?」「好きになってもいいの?」というストレートな片思い中の心情を歌っており、歳をとってから聴くと少し気恥ずかしい。オフコース時代の曲ということもあり、好きな相手が自分のことをどう思っているのか不安でしょうがない、といった感じの若々しい歌詞が魅力的だ。相手の気持ちがわからなくて焦っているような歌詞とピッタリの、終始アップテンポの曲調が楽しい。近年では励ますような優しい歌詞や感動的な深い歌詞の曲が多いけれど、こんなに純粋で、まだ大人になりきっていないような爽やかさすら感じる恋の曲も歌い続けていてくれるところが、小田さんの魅力の一つだ。
第4位.小田和正「東京の空」
小田和正「東京の空」がおすすめの理由
小田和正の切ない系楽曲の中でも、かなりの切ない度を誇る曲。人生を振り返ったときに、誰しも過ちの一つや二つは思いつくし、頑張っても頑張ってもうまくいかないときもある。でも、全てはもう終わってしまったことだ。そんなあきらめにも似た寂しさを滲ませた歌詞のように見せかけて、実は、昔と変わらず大事な人を大切にできているか?と問いかけているような歌詞だというところが、悲しいままでは終わらせない小田さんらしい歌詞だと思う。「あの頃みたいに君に優しくできているかな」という歌詞がたまらなく好きだ。たとえいろんなものを失っても、大切な人が傍にいてくれることが一番幸せじゃないの?といってくれているような気がしてくるのだ。
第3位.小田和正「風のようにうたが流れていた」
小田和正「風のようにうたが流れていた」がおすすめの理由
幼いころ、歌詞の意味さえよくわからないけれど、気づいたら口ずさめるようになっていた曲が、誰しもあると思う。ミュージシャンじゃなくても、人の人生にはいつも歌が流れていて、時に支えてもらいながら生きている。昔流行った曲を聴くと、当時の自分を思い出して懐かしくなったりもする。そんな、歌というものが持つ力を感じさせてくれる曲だ。歌手である小田さんが、いつの間にか口ずさみ、励まされ、支えられていた曲とは何なのだろう、というささやかな好奇心も湧いてくるような、歌への感謝に溢れた一曲。草原で優しい風に吹かれているような気分になること必至だ。
第2位.小田和正「たしかなこと」
小田和正「たしかなこと」がおすすめの理由
生命保険のCMのおかげでとても有名なこの曲だが、サビだけではなく、全体を通して素晴らしい歌詞なので、ぜひ多くの人に聴いてもらいたい。誰かを元気づけているようでもあり、正しくあろうとする人の決意の歌でもあるような気がする。「切ないとき、一人でいないで」、「遠く、遠く離れていかないで」という言葉の暖かさには、胸がジーンとしてしまう。大事な人を守り、大切にすることが、人生で一番重要なことだよ、とさまざまな曲で語りかけてくれている小田さんの、集大成のような曲ではないだろうか。一切卑屈な言葉は出さないで、ただひたすら人を思って作られたような、優しさ100%の曲だ。
第1位.小田和正「君住む街へ」
小田和正「君住む街へ」がおすすめの理由
「そんなに自分を責めないで」という語りかけで始まるこの曲を聴いたとき、ちょうど会社をやめたばかりで、人生で一番落ち込んでいた私は、一人号泣してしまった。都会の生活は目まぐるしく、少し立ち止まって考えたいな、しばらく休みたいな、と思っていても、周囲に許してもらえなかったりする。ひたすら「がんばれ」と言われているような過剰な励ましに疲れていたとき、この曲に出会って救われた。君が立ち上がるまで待っているよ、と言ってくれているような歌詞はとても感動的だ。オフコース時代の曲だが、最近のコンサートのツアータイトルにもなっており、小田さんにとっても大切な曲なのだと感じる。すべての頑張っている人たち、頑張りすぎて疲れちゃった人たちに、ぜひ聴いてほしい。