中学校を舞台にした小説おすすめ17選
1.中田永一「くちびるに歌を」
中学校を舞台にした小説 中田永一「くちびるに歌を」がおすすめの理由
長崎県五島列島のある中学校に、産休に入る音楽教師の代理で「自称ニート」の美人ピアニスト柏木はやってきます。合唱部の顧問を受け持つことになります。十五年後の自分に向けて手紙を書くよう、部員たちに宿題を課しました。そこには、誰にもいえない、等身大の秘密が綴られていました。(30代女性)
五島列島の中学の合唱部の話です。15歳でもそれぞれの子供が抱えているものは重く、何とかバランスをとりながら一生懸命に生きる生徒達の心の葛藤や成長が良く表現されていて、最後は胸が熱くなる小説です。同じ年代の子は共感出来る部分があると思うし、大人になって読むと自分の青春時代を思い出す事が出来ると思います。(50代女性)
長崎の五島列島にある中学校の合唱部の話です。NHK全国学校音楽コンクールで優勝することを目指し頑張る中学生達の奮闘する姿が描かれていて、信頼していた顧問の先生が変わることによって仲間に亀裂が出来たり個々の悩みが色々とある中学生ならではの難しい感情などとても伝わり大人になった自分が読んでも懐かしい気持ちになり素敵なストーリーになっています。(40代女性)
2.宮部みゆき「ソロモンの偽証」
中学校を舞台にした小説 宮部みゆき「ソロモンの偽証」がおすすめの理由
同級生が自殺したことをきっかけにおこる事件。真実を明らかにするために行動を起こしていく中学生の姿が頼もしい。いやなところも、いいところも、本気でぶつかり合ったからこそ得られたものは。個性豊かな中学生が愛おしい。(20代女性)
文庫で5巻になる大作ですが、中学生の死亡というショッキングな出来事から始まり、ミステリーな様相ですが、どうにか自分達で解決しようとする中学生の成長物語になっています。今の学校の問題を子供の視点から真っ直ぐにとらえ、大人の情けなさも垣間見える作品です。ちょっとしっかりしすぎの子供達にも思えますが読後感もよく読んでもらいたい作品です。(40代女性)
ある中学校で起こった事件の真実を知る為、中学生達が自ら学校裁判を開き真実を掴む物語です。登場人物それぞれが抱える事件に対する想いや視点が描かれ、事件の奥深さを感じ夢中で読み進められます。そして、本当の真実を知った時、人の倫理観や道徳観について考えさせられる物語です。(20代女性)
3.重松清「きみの友だち」
中学校を舞台にした小説 重松清「きみの友だち」がおすすめの理由
この物語は、足の不自由な少女の恵美を軸として周りの子供たちをスッポットにあて一話一話書いてある小説です。みんなに嫌われたくなくて周りにいい顔するばかりの子や、いじめられた経験のある子などの様子をリアルに描いている作品で面白いです。(40代女性)
友だちとはなにか考えさせられる小説です。何気なく一緒にいる友だち。その友だちにとって自分はどういう存在であるのか。その友だちは自分のことを友だちと思っているのか。素直になれない気持ちのもどかしさや、人の心のあたたかさを感じる小説になってます。(10代女性)
4.石田衣良「4TEEN」
中学校を舞台にした小説 石田衣良「4TEEN」がおすすめの理由
ナオト、ダイ、ジュン、テツロー中年2年生の同級生4人組。友情、恋愛、性、暴力、病気、死など出会ったことの全てを受け止めて成長していく少年達の姿に爽快感を覚えます。一見楽しいだけの毎日を過ごしているように見えても、みんなそれぞれ一人一人がたくさんのことに迷い悩みながら生きている事を考えさせられます。自分の中学生時代はどうだったか懐かしく思い出されます。(50代女性)
5.辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ」
中学校を舞台にした小説 辻村深月「オーダーメイド殺人クラブ」がおすすめの理由
オーダーメイド殺人クラブ。 題名からしてステキなこの作品は、まさに中二病にかかった中学生女子と中学生男子の物語。 現役中学生は勿論、大人だけど中二病を患っている人、中二病だった人にオススメな作品です。内容が中二病です。(20代女性)
6.辻村深月「サクラ咲く」
中学校を舞台にした小説 辻村深月「サクラ咲く」がおすすめの理由
この小説は三部構成になってます。まず、最初の一部はタイムマシンが題材で、その中での自分とはタイプの違う友達との友情、また友達とのやりとりの中で子どもたちが成長していく過程が、丁寧に描かれているところが見どころです。思わず主人公に共感して好きになったりします。二部では、一部で登場した主人公が父親になった時が描かれています。はっきりとはそれとわかるように書いていません。そこが、辻村ミステリーを読む醍醐味でもあります。登場人物が、違う本にも登場したりするので非常に面白いです。一部のすこし先の未来が描かれています。文通のやりとりも見どころです。三部は、人間の醜い場面も描かれており、思春期のもやもやがよく伝わってきます。ぜひこの小説を読んでほしいです。(40代女性)
7.姫野カオルコ「ツ、イ、ラ、ク」
中学校を舞台にした小説 姫野カオルコ「ツ、イ、ラ、ク」がおすすめの理由
中学生の森本隼子は、国語教師との禁断の恋に身を落としていました。自分ではもうコントロールできない感情がとても読んでいて初々しさというのを感じました。現実にありそうな話なので、見てみてとても興味深かったです。(30代女性)
8.あさのあつこ「バッテリー」
中学校を舞台にした小説 あさのあつこ「バッテリー」がおすすめの理由
野球を通じて二人の少年が、切磋琢磨し、成長するところが興味深いです。笑いあり、涙ありで映画化にもなっています。登場人物が中学生なので、思春期で昔の自分を思いださせてくれるでしょう。青春物語で、チームスポーツをしたくなってくると思います。(20代男性)
9.高見広春「バトル・ロワイアル」
中学校を舞台にした小説 高見広春「バトル・ロワイアル」がおすすめの理由
映画化されるときに社会を騒がせた問題の原作です。中学生の殺し合いというショッキングな内容なのですが、一人一人のキャラクターやゲームが始まるまでの日常が背景となっており、この物語の世界に引き込まれます。自分ならどうするのか?ということを考えて読んでしまいます。読み終わった頃にはなんとも言えない読後感と生きていることの幸せに気づきます。(30代男性)
10.宗田理「ぼくらの七日間戦争」
中学校を舞台にした小説 宗田理「ぼくらの七日間戦争」がおすすめの理由
とにかく爽やかな小説。大人対子供というわかりやすい構図の中で、理不尽な要求をつきつけてくる大人を子供が懲らしめて行く様はとても気持ちよく、すらすらと読み進められる。子供たちのキャラクターも立っており、活き活きとしている。(30代男性)
11.湊かなえ「告白」
中学校を舞台にした小説 湊かなえ「告白」がおすすめの理由
本作では中学校で起きた殺人事件とその犯人に対する復讐劇が描かれていますが、夜一人で読んでいると背筋に寒気がしてきます。登場人物一人一人の独白調でストーリーが進んでいきますがとにかく不気味で怖い。一度読み始めたら怖いもの見たさで一気にラストまで読めてしまいます。暑さの厳しい夏に読むことをお勧めします。(40代男性)
12.重松清「十字架」
中学校を舞台にした小説 重松清「十字架」がおすすめの理由
中学校の同級生がいじめを苦に自殺した。その遺書には「親友になってくれてありがとう」と書かれてあったが、僕はいじめを黙って見ていただけだった。いじめられた人、いじめた人、黙って見ていた人、気づかなかった親、教師。様々な立場の苦悩から、罪と向き合うことの大切さを考えさせられる。(20代女性)
13.藤本 ひとみ先生「探偵チームkz事件ノート」
中学校を舞台にした小説 藤本 ひとみ先生「探偵チームkz事件ノート」がおすすめの理由
自分が主人公みたいな感じがしてわくわくするし、主人公の気持ちが伝わってくるような感じがして、本当に自分がその場所へ行って冒険をしているような感じがするし、主人公から勇気を貰っているような気がして、頑張れるからです。(40代女性)
14.奥田英郎「沈黙の町で」
中学校を舞台にした小説 奥田英郎「沈黙の町で」がおすすめの理由
学校という集団の中でいじめが起こる理由がわかりやすく描写されているのでおすめです。正義感、嫉妬、軽薄など感情が敏感な学生の気持ちには、自分が学生時代に感じたものと似ていて共感しました。また部活の上下関係は、社会問題のブラック企業と通じるものがあります。(40代女性)
15.恩田陸「麦の海に沈む果実」
中学校を舞台にした小説 恩田陸「麦の海に沈む果実」がおすすめの理由
青年期特有の心の有り様がとてもリアルに描かれている作品です。終始、風景描写も美しく、登場人物も「美しい」という描かれ方をしているので、完全に世界観に浸って楽しむことができます。ミステリーではありますが、青春作品の側面も持つ独特な作品です。(20代女性)
16.エーリッヒ ケストナー「飛ぶ教室」
中学校を舞台にした小説 エーリッヒ ケストナー「飛ぶ教室」がおすすめの理由
クリスマスが近くなると読みたくなる名作です。それぞれ個性的な寄宿学校の子供たちが、楽しい学校生活のなかでも厳しい現実に向き合いながらも暮らしています。「飛ぶ教室」は物語の中に出てくる劇のタイトルでもあり、その練習中におこる事件から物語は展開します。子供たちの描写がいきいきとして、辛いことがあっても、友情や勇気があれば希望をもって生きていけると思える暖かい物語です。(60代女性)
17.柚木麻子「魔法使いの心友」
中学校を舞台にした小説 柚木麻子「魔法使いの心友」がおすすめの理由
国立市の私立中学校が舞台ですが、魔法界からやって来た一人の魔女、魔美坂リサによって平凡だった主人公のそよやクラスメートのかれんや鈴木さんが少しずつ変わっていくところが面白いです。それぞれの心理描写も秀逸で、中高生に読んでほしい作品でもあります。(30代女性)