読書好きが選ぶ!吉川英治おすすめ作品9選

スポンサーリンク
スポンサーリンク

吉川英治おすすめ作品

1.吉川英治「剣の四君子」

吉川英治「剣の四君子」がおすすめの理由

柳生石舟斎・林崎甚助・高橋泥舟・小野忠明の四名の剣士を主人公にした作品です。いかにして剣士として肉体的にも精神的にも強い人物へと成長していくのかを、それぞれ異なる形で描いています。他の二人と違い柳生石舟斎と小野忠明は歴史的に有名な事件とも関係があるので派手さがあり読みごたえがあると思います。(30代男性)

 

 

2.吉川英治「源頼朝」

吉川英治「源頼朝」がおすすめの理由

戦国時代の武将の小説は多いが、それより前の人たちの小説は数少ない中で、吉川英治の「源頼朝」を読んでみました。源平の争乱で平清盛に滅ぼされた源氏でありましたが、島流しとなって伊豆に流された頼朝は、再起を謀りながら身を潜めていました。その後立ち上がり京ではなく鎌倉に幕府を初めて作り政権を握っていきます。弟義経を滅ぼしたことや仏教の広めたりと文化の発展にも力を入れた頼朝で、冷酷さもある文武に長けた武将というイメージがありましたが、この小説を読み、頼朝の優しさや苦悩など史実を知るだけでなく、人を知ることができ、頼朝に対しての見方や、表向きな面と実際の人柄との違いがある中で上に立っていなければならないのだということを学ぶことができました。作りすぎていない小説であり本当にそう出会ったのではと思うことができる吉川さんらしい正統な小説です。(40代女性)

 

 

3.吉川英治「私本太平記」

吉川英治「私本太平記」がおすすめの理由

鎌倉幕府の滅亡から、南北朝時代を描いた歴史小説です。大河ドラマの「太平記」の原作にもなっています。室町幕府を設立した足利尊氏が主人公に描かれていますが、楠木正成についても人情厚い人物として描かれていて、両者のファン共に楽しめる内容だと思います。(40代男性)

 

 

4.吉川英治「上杉謙信」

吉川英治「上杉謙信」がおすすめの理由

他の武将とは少し違う価値観を持った上杉謙信が、ライバル武田信玄と川中島の戦いに挑む。戦国武将らしからぬ信念や覚悟は独特で、信長や秀吉と違って日本のトップに立つことには興味がなく、自分の力を誇示に満足するアスリートのような印象を持った。(30代女性)

 

 

5.吉川英治「新・水滸伝」

吉川英治「新・水滸伝」がおすすめの理由

水滸伝は中国宋代の義に生きるがために、体制からはみ出した男達の活躍を描く小説です。 吉川英治の手により、それぞれの登場人物が非常に活き活きと魅力的に描かれています。 物語前半の各豪傑の生い立ちや生き様から後半の戦いを描く場面までわくわくしっぱなしで読むことができます。(30代男性)

 

 

6.吉川英治「新編忠臣蔵」

吉川英治「新編忠臣蔵」がおすすめの理由

文章が大変美しいです。圧倒されます。そしてまた「忠臣蔵」の様々なドラマが丁寧に書かれていて、今まで忠臣蔵のことをほとんど知らなかったという人も引き込まれることと思います。特に最後の「深い紫の布の中から、ぽつんと、琴の爪が一つ。」と書かれている部分。日本人なら、必ず読んでいただきたい貴重な作品です。(50代女性)

 

 

7.吉川英治「新・平家物語」

吉川英治「新・平家物語」がおすすめの理由

家の本棚、これは祖父の蔵書だったんですけど吉川英治全集があって、子供のころ片っ端から読んでいたんですが、とくに好きだったのが「新・平家物語」です。素晴らしい歴史小説で、そんなに古文は好きじゃなかったんですけど、これのおかげで学生時代はかなり助かったの覚えています。子供ながらに素晴らしく面白かったし、感動しました。(30代女性)

この物語では平清盛によって大きくなり権力を手にし、清盛の死を境に滅亡へと歩み出す平家の栄枯盛衰が描かれています。貴族たちが絶対的だった時代に清盛は、どうやって天皇のそば近くまで上り詰めることができたのか。また栄華を極めた平家がなぜ滅んでしまったのか。現代社会でも生き抜いていく術の参考と反面教師になる作品なのでお勧めしたいです。(40代男性)

この物語は平清盛が当時、貴族たちから見下されていた武士の社会的地位と権力を向上させたことと、それに伴う平家の栄枯盛衰を描いた話です。たたき上げの人物である平清盛の人生がわかります。それと同時に権力を握った平家の人々のおごりが、後に平家の滅亡招き悲劇を生みます。現代においても、この物語は教訓として非常に参考になる話だと思いますのでオススメします。(40代男性)

古典平家物語は「諸行は無常であり、奢れるものは久しからず」が主題になっていますが、それを底本としてより現代的な庶民的の目線で移り行く世の中を書き綴った書が吉川英治の新平家物語だと受け止めています。平清盛に始まり、源頼朝が天下を治めるまでの治乱興亡が描かれていますが、激動の社会にあってつつましく生き行く麻鳥夫妻が最終章で吉野の桜を見ながら幸せを感じる部分は感動します。(60代男性)

長い長い長いお話なのに、飽きることなく全巻読める。一人一人の登場人物が本当に魅力的。文章が美しい。個人的には、木曽の源義仲をめぐる巴御前や葵のあたりの話が好き。全編どのくだりも、オムニバスのようでもあり一大歴史絵巻のようでもあり、わかりやすい文章で、嫌みなく読みやすく、悲しく、美しい小説でした。(40代女性)

 

 

8.吉川英治「宮本武蔵」

吉川英治「宮本武蔵」がおすすめの理由

空気というか雰囲気の描写がとても好きな作家です。巌流島での佐々木小次郎が待たされている際のイライラが積もっていく状況描写には感動しました。 宮本武蔵では戦うときは、ただ決闘するのではなく、さらにぶっつけ本番ではなく、前もって作戦を立ててからという事を学びました。(40代男性)

歴史小説では珍しく、人々のセリフが堅苦しくなく、現代風の言い回しであるため、歴史小説を読んだことがない人でも、気軽に読むことができます。 また、井上雄彦さんの漫画「バカボンド」の原作としても知られており、人気もあります。(10代男性)

宮本武蔵の生涯を描く本であろうが、その求道的な姿勢をメインに捉えながらも、人間臭さも充分に描かれているし、何より脇を固めるキャラクターが実に生き生きとあまりにも人間臭く描かれている。そしてそのキャラが時の流れと共に別離を告げる様が見事。(30代女性)

王道の小説です。男性なら嫌いな人はいないのではないでしょうか。剣の道を究めるまでの武蔵の成長は楽しみですし、お通との恋愛の行方もサブストーリーで同時進行するので、飽きることなく読むことができます。まとめ買いしてから読んだ方がいいと思います。(40代男性)

時代劇、時代小説と言えば吉川作品だとおもっています。時代背景もさることながら、人間の精神、思考など人身の深いところまで書き込まれ強く惹かれるものがあり共鳴している自分に気が付いてしまいます。佐々木小次郎との巌流島の闘いの場面は何度も読み返しました。宮本武蔵は愛読書の一冊です。(60代女性)

小説宮本武蔵では、武蔵が巌流島で佐々木小次郎と決闘をするまでの人生を描いています。剣の道に身を置いて、数々の剣豪との戦いを制した武蔵。この物語では無名だった武蔵が剣を通して世間に名を知らしめ、身を興していく姿が見えてきます。武蔵の生きざまには現代社会を生き抜くヒントがありぜひ一度読んでいただきたいです。(40代男性)

文豪・吉川英治が剣豪・宮本武蔵を題材にした長編小説です。 私が読んだ吉川英治歴史時代文庫では、全8巻となっています。 あの人気漫画「バガボンド」の原作でもあります。 宮本武蔵と言えば、剣術のみにあらず芸術でも才を発揮した正に超人です。 しかしながら本作では、武蔵を一人の超人として描くのではなく、悩み多き一人の人間として描きます。 ゆえに読者は武蔵に共感を覚え、今日まで世代を超えて読み継がれる名作となっています。(30代男性)

シンプルな文章と読み始めるととまらないストーリーの面白さで小学生でも読める時代小説。しかし決して子供向けではなく、大人が読んでも痛快である。武蔵と同じ悩みを真面目に悩んだ頃が懐かしくなるような、人の心の揺らめきをきっちり押さえてあるところが魅力的。これを原作に描かれたコミック「バガボンド」での又八の弱さ情けなさがとても新鮮で驚いた。いろんな読み方ができる可能性をいまだに秘めている名作である。(40代女性)

文庫本で全8巻と、かなりのボリュームのある作品ですが元々が新聞の連載であったということから、盛り上がりや、先の展開の気になる場面が随所に散りばめられているためにワクワクしながら読み進めることができます。(30代女性)

初期の作品と比べると、とても読み易い文章です。そして、読み終えた後にお通さんが今でいうストーカーだということに気が付きます。一旦そう思ってしまうと、なんだかんだと理由をつけながら武蔵は彼女から逃げ回っているように見えて笑えました。一途って怖いです。(30代女性)

この物語は、その題名のとうり宮本武蔵の人生を描いた話です。この物語では、彼が剣術で身を起こしていく姿と、その過程での剣術の猛者たちとの激しい決闘が見どころになっています。そして彼のたくましいその姿は、現代を生きる私たちにとっても参考になることが多いのでオススメします。(40代男性)

宮本武蔵の関ヶ原の戦いから佐々木小次郎との巌流島の決闘までを描いた作品です。剣士としての武蔵が、関わりにあった人からどの様に愛され慕われていったかがとてもよく描かれています。この小説は歴史書というよりもドラマを見ている感覚で読め、お通との恋愛小説としても楽しめます。(50代男性)

歴史小説全般に言えることだと思いますが、宮本武蔵もこれに違わず、おそらく日本人なら少なくとも一度は耳にしたことがある人なのに、実のところはっきりとはどんな人なのか説明できない。そんな宮本武蔵のことが、全8冊あるのに途中であきることなく、それどころか一気に読みたくなるほど魅力的な小説だと思います。長編で一度読み始めたら止められなくなるので、長期休暇のときなどに読むことをおすすめします。(50代女性)

吉川英治は、架空の人物を主人公にし空想的要素の強い時代小説を書いてる前期、実在の人物を主人公にした写実性の強い歴史小説を書いた後期が有ります。 前期と後期で作品の傾向が異なりますが、そのちょうど転機になったのが宮本武蔵です。 武蔵自体は実在の人物ですが、その正確な生涯はほとんどわかっていませんが、そこで、わずかに残る宮本武蔵の資料に基づきながらも、従来のただ強いだけの剣豪から、剣によって己の生きる道を見出して行くという全く新しい人間として宮本武蔵を創造した作品になっています。 吉川英治と言えば、何と言っても宮本武蔵です。 まずこれですね。(50代男性)

戦国時代末から江戸時代初期に生きた高名な剣豪、宮本武蔵が主人公の長編小説です。宮本武蔵の生きざまを吉川英治の視点で作り上げており、一芸に秀でた人間とはこのように成長していき、このような生き方をすると示されているように感じます。作中には宮本武蔵に立ちはだかるたくさんの相手が登場し、宮本武蔵の強さが際立ちます。そして、最大のライバルであり、こちらも強者である佐々木小次郎との決戦がいつ始まるのだろうかとワクワクした気持ちで一気に読み進めることができると思います。(20代男性)

 

 

9.吉川英治「三国志」

吉川英治「三国志」がおすすめの理由

三国志の小説として最も有名な本ではないでしょうか。 有名な横山光輝の漫画「三国志」も吉川栄治の小説をベースにしているとされています。 内容も読みやすく、壮大な英雄、豪傑たちの戦い、軍師たちの頭脳戦の魅力に引き込まれてしまいます。(40代男性)

三国志の小説はたくさんありますが、吉川栄治さんが書いた三国志は歴史に感して触れるだけではなく、その時の情景や劉備の母の気持ちなどが汲み取りやすく書かれていたと思います。また、搭乗人物の名前説明がとてもわかりやすかったです。(20代男性)

とにかくおもしろい。文庫により5巻から8巻にわたる長編ですが、途中でいやになるどころではありません。「ここでやめておこう。明日も仕事があるのだから、ここでいったん打ち切っておこう」なんて殊勝なことを考えても、ついつい徹夜で読みふけってしまった経験があります。 いろんな名場面がありますが、私が好きなのは(あまり有名ではありませんが)劉備玄徳が的盧(てきろ)に乗って敵地を脱出するところです。愛馬を信頼して川を横断するシーンは圧巻でした。(60代男性)

日本の男子が必ず通る道がこの三国志だと思います。普通であれば横山光輝の漫画「三国志」が有名だと思うのですがその原作となったのがこの吉川英治の「三国志」です。 三国志には数々の人間的なドラマが描かれている点と、相手の裏をかく戦略が今の推理小説のような魅力を醸し出していて、お勧めです。(40代男性)

高校生の頃から読んでいるが、知らない単語が多く若い時には少し難しかった。 しかし、何回も読むと理解も深まり、特に初めて登場する人物の見た目や性格の表現が素晴らしく秀逸で何回でも読める長編小説です。 もちろん原作があっての作品ですが呂布の裏切りや、董卓と貂蝉への呂布の嫉妬、孔明が馬謖を切ったエピソードなど戦乱の歴史小説の全ての原点がここにある様な作品だと思います。(40代男性)

物語が壮大で魅力的な人物がたくさん登場します。 三国志を執筆した作家は他にもいますが、やはり個人的には吉川英治だと思います。 吉川英治の「三国志」は3度目を読んでから随分年数がたちますが、今思うと三国志そのものが政治の世界で、人生の中で一度は読んでほしい小説だと思います。 「天下三分の計」、「泣いて馬謖を斬る」、「連環の計」など思慮深い有名な言葉もたくさんあり学びの宝庫とも言えるでしょう。 特に諸葛亮孔明が好きで、天才的な軍師として劉備玄徳を最後まで補佐し忠義を尽くしますが志が叶わなかったのは、やはり現実の政治なのかなと思います。 最後に横山光輝の漫画版三国志を読まれるとビジュアルが浮かび上がりさらに楽しめると思います。(60代男性)

三国志を知らない人にとっては、歴史書と登場人物が多いので一見とっつきにくいと思うのですが、 本書はそれぞれの登場人物について興味深く、丁寧に記載されており大変読みやすいと思います。 また三国志をゲームや漫画でしかやったことが無い人にも、本書で詳しく知ることができます、お勧めです。(40代男性)

「三国志」は小説はもちろん、漫画やゲームでも取り上げられるほど有名な史実に基づいた映画です。 その中でも吉川栄治の「三国志」は一番偏りがなく、読みやすく三国志をこれから知っていくのには とても良い小説だと思います。(40代男性)

「三国志」は吉川英治の歴史小説です。 吉川英治歴史時代文庫では全8巻となっています。 日本人にとっての三国志のイメージを確立した作品と言っても良いのではないでしょうか。 長さのわりに読みやすく面白いので、長編が苦手だという人もチャレンジしてほしい名作です。 もちろん三国志の名場面は余さず取り上げています。 劉備の死や出師の表は涙なしには読めません。(30代男性)

中国古代小説で定番の三国志ですが、男の生き様を書くことにかけては優れた実力をもつ吉川英治が各国、書く登場人物の戦いを活き活きと描きます。 物語前半の主役曹操、後半の主役諸葛孔明が如何に生き、如何に戦ったのかを読むことは人生に生きる教訓に満ちています。(30代男性)

この本をオススメする理由は、中国と言えば三国志でみなさんに通用するくらいに読書の入門書として読みやすいからです。現在はゲームや漫画などになっている三国志ですが、本を読めば別の三国志の世界感があります。曹操、劉備の人間味溢れる描写、文字からでも世界感を楽しめます。ぜひ読んでほしい一本です。(30代男性)

多くの登場人物がでてきて、自分が共感ができる場面が必ず出てくるのが三国志の良いところです。また、登場人物の浮き沈みがあり、物語として飽きないです。小説は10巻ありますが、あっという間に読んでしまう不朽の名作だと思います。(40代男性)

とにかく面白い。 いったい何百何千という無数のキャラが歴史の大河に思い思いに身を投じる。 劉備、張飛、関羽、諸葛亮、曹操、孫権、呂布、董卓、……。 次々と現れる英傑たち。 知らず知らずのうちに読者は誰かに思いをはせて読み進んでおります。(40代男性)

元々三国志好きで手に取ったが、日本人が好みそうな具合にストーリーがアレンジされているとはいえ、基本的に原作に忠実であり、登場人物たちも日本人が好みそうな具合の設定になっていてとても読みやすく楽しみやすい。 そのため初めて三国史に触れるといった人や、気になっている人にはぜひおすすめしたい。(20代男性)

父の実家にあったこの本を読んで歴史物の小説にハマりました。 中学時代はほぼ毎日読み返してました。 ベースは三国志演義で文章も読みやすくまたそれぞれの武将も魅力的に描かれております。 この本の影響でゲームとかもやりましたね(笑 横山光輝先生の漫画:三国志もこの小説を元に描かれていると聞いたことがあります。 歴史物に興味ない方も一度は読んでいただきたい名作です。(40代男性)

こちらは『吉川三国志』とも呼ばれています。例えば映画にもなった「赤壁の戦い」。人間関係のあり方が、他の『三国志』と違いがありました。文庫8巻分の長さなので読むのが大変です。ですが、壮大な中国の大地で巻き起こる人間模様が面白く、頑張って読む甲斐はあります。(40代女性)

日本の三国志小説や漫画などの原点となった作品です。 文章も歴史小説っぽくない柔らかく流暢ですし、登場人物のキャラ立ちがはっきりしているので、初めて読む人にも主要人物のキャラクター属性がわかりやすい作品だと思います。(50代女性)

最近では三国志もだいぶメジャーになってきました。小説、漫画、ゲームなど、実に様々なメディアで愛されています。本書は日本の三国志人気の立役者と言っても過言ではありません。基本的には小説なので虚構も多いのですが、むしろそこが面白い。日本の三国志イメージの大部分はこの小説に由来すると言っていいと思います。長編で言葉遣いも古くさいところがありますが、そんなことが気にならないくらいの傑作です。(30代男性)

漫画やアニメ、映画、ゲームとあらゆる分野で人気の「三国志」ですが、より詳しく知ろうとするのならば、やはり小説を読むのが一番です。 そして数多くある三国志の小説の中でも、吉川英治の三国志がおすすめです。 とにかく敵味方関係なく、登場人物達が魅力的に描かれています。 それまで極悪非道の悪人と描かれる事が多かった「曹操」も、吉川英治版では実に人間味あふれる魅力的なキャラクターとして描かれていて、これまでの曹操像を払拭した作品となっています。 これまで他の作家の三国志も読んできましたが、やはり三国志を読むのなら吉川英治版です。(50代女性)

登場人物が一万人を超える歴史超大河小説。紀元前2世紀末期から紀元前3世紀末までの中国の王朝の興亡を描いている。劉備、曹操。諸葛孔明を軸に歴史が語られるが、人生とは何かを教えてくれる良い本である。出世、絶望、裏切り、あらゆる人生ドラマが詰め込まれています。(40代男性)

約30年前に読み、三国志にはまる切っ掛けになりました。以後様々な作者の本を読みましたが、①諸葛孔明が神格化され過ぎていない②曹操が完全悪になっていない③晩年の劉備の失意と老いによる狂いをきちんと描いている、の三点により、数ある三国志の本のなかで、今でも一番だと思います。初版は戦前に書かれたため、言い回しが古風な部分もありますが、三国志を学ぶ上で読むべくおすすめの本です。(40代女性)

あまりにも有名な、吉川英治さんの歴史小説です。私が初めて読んだのはまだ子供と言える年齢でしたが、時代背景も全く分からないのに夢中になって読みました。劉備や曹操、諸葛孔明といった有名な人物ばかりでなく、たくさん登場してくる人物たちのそれぞれの人生にドラマがあり、行動する理由があるのだということが細かく描写されており、心を打たれます。またこれは単なる戦争活劇ではなく、義や情けによって人が動き、人の運命を決定づけていく物語でもあります。そんな思いやり深い動機で行動するなんて、と感動する場面がたくさんあります。現代日本人にはちょっと想像もつかない動機で物語が動くこともしばしばですが、これが全く違う時代、違う文化を描いた歴史小説の醍醐味と言えるかもしれません。(30代女性)

吉川栄治さんというと、やっぱり歴史小説が一番有名です。(宮本武蔵・平の将門・平家物語などがあります。)中でも今回は、かなり昔の小説が読みたい方にオススメの一つで、「三国志」です。「三国志」は時代は、卑弥呼がこれから邪馬台国の統治すると言われていた頃の話で、周りは大きな大陸、山程の人々と悠久な歴史がある壮大なる中国の歴史をメインとした歴史小説です。初めての小説に挑戦する方は、結構難しいので一度ゲームなどで歴史の面白さを知ってから読む方がオススメです。(30代女性)

中国の三国志時代を他の作家さんと比べても一番正当に表現されていると思います。高校の頃に出会ってから今まで何度も読み返し、読んで良かったと思える本です。長いので一日で読破は難しいですが読む価値はあると思います。三国志が好きな人は必ず読んでいると思います。(40代女性)

三国志というと大変な長編小説ですが、主人公・劉備がまだ無位無官の青年だったところから始まる、まさに物語の幕開け部分を描いていて大好きです。母のために劉備が大変な苦労をしてお茶を手に入れるところ、そのために父の肩身を手放してしまったことを悟った母が彼を叱責するところなどが描かれ、かつては皇帝の一族であったという母子の気位を大事に持ち続けるところに感銘を受けます。やがて関羽や張飛などのちのちまで運命を共にする友との出会い、そして乱世に打って出ようと彼らとともに故郷を後にし黄巾の乱の討伐に加わっていくところなどが描かれます。後に皇帝になる男の、まさにこれから出世しようとする勢いのある姿を描いていて、のちの物語の怒涛の展開を予感させるような一冊です。(30代女性)

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました