クエンティン・タランティーノ監督おすすめ映画ランキング

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クエンティン・タランティーノ監督おすすめ映画ランキング

彼ほど多くの映画を観ている監督は、他にいないのではないかと思う程です。親日家でマニアックな所にも、好感が持てます。そして何よりも全く期待していなかった、未知なる作品を提案出来る所。また千葉真一のTシャツを着ているなど、従来の映画監督というイメージを覆したのも面白いです。

 

 

第5位.クエンティン・タランティーノ「キル・ビル Vol.1」

クエンティン・タランティーノ「キル・ビル Vol.1」がおすすめの理由

タランティーノ監督の名を、映画ファン以外のかなり多くの人に知らしめた作品。本作品の特徴は、復讐が非常に強く描かれている事です。また他の作品よりもオマージュシーンの多用が見られ、コラージュの様な作品だとも言えるでしょう。新しいエンターテイメントのスタイルが提案されている、と感じました。またタランティーノが日本映画を深く愛するマニアだと言う事が、はっきりと確信できる作品なのではないかと思います。細かいネタを挙げればキリが無く、飲み屋での会話もこの1作品で尽きない程。とにかくやりたい放題やったという、勢いが感じられる作品ですね。その上新しかったのは、劇中にアニメの描写が入る所です。何だこれは?と思いながらにやりとしてしまう。あえて言えば暴力描写がこれまでの作品よりもエスカレートしているので、そういう意味では好みは分かれる所だと感じました。また日本では千葉真一が、服部半蔵の役で出演した事でも話題になりました。タランティーノ作品の中でも圧倒的に知名度が高く、多くの人に愛されている作品です。

 

 

第4位.クエンティン・タランティーノ「フォー・ルームス 第4話「ペントハウス ハリウッドから来た男」」

クエンティン・タランティーノ「フォー・ルームス 第4話「ペントハウス ハリウッドから来た男」」がおすすめの理由

タランティーノが仲の良い監督仲間に声を掛けて製作された、オムニバス形式の作品です。本作品はロスのホテルのベルボーイを任されたテッドが、超個性的なお客にタジタジになるコメディ映画。話は4話から成り立っていて、それぞれの4人の監督が担当しています。この中でタランティーノ監督が製作しているのは、最終話である第4話のペントハウスの中の出来事。これは新ヒッチコック劇場の『南部から来た男』からヒントを得て、作られたものだと思われます。大晦日にお酒に酔いペントハウスでシャレにならない賭けをする、クレイジーな人々がハイテンションで描かれていて楽しい。ブルース・ウィリスの他に監督本人も出演しており、独特のマシンガントークで作品をより華やかにしています。観ているだけで爆笑してしまう、この部屋に集まった人々のやりとり。しかし彼らが賭けようとしているのは指で、そこだけが異常にシリアスで怖いのがまた良いです。最後の最後に業を煮やしたベルボーイ、テッドの取る行動がヤバくて痛快。軽快なサウンドトラックに合った、キレのあるオチが印象的です。

 

 

第3位.クエンティン・タランティーノ「ジャッキー・ブラウン」

クエンティン・タランティーノ「ジャッキー・ブラウン」がおすすめの理由

クエンティン・タランティーノ監督の作品の中では珍しい恋愛映画です。彼の作品は復讐とかがテーマになっている事が多く、よってこの作品に対しての評価は賛否ある様ですが、個人的には相当に好きな作品です。ラブストーリーと言ってもちゃらちゃらしたものではなく、大人の恋愛が描かれているのが良い。またこのストーリーの主人公であるジャッキーという女性を、監督の憧れの女優であるパム・グリアが好演。中年のフライトアテンダントが結構危険な事をやりながら、その裏では密かにある男性を愛しているのが切ないです。相手の男性マックスは保釈保証業者の人で、ジャッキーを保釈したのがそもそもの出会いのきっかけ。普段あまり聞かない出合い方にも、逆にロマンを感じました。またオデールの友人役としてロバート・デ・ニーロが出演しているのも、見逃してはならないポイントです。彼は本作ではあんまりカッコ良い役ではないのですが、そこがまた新鮮で良かったです。

 

 

第2位.クエンティン・タランティーノ「レザボア・ドッグス」

クエンティン・タランティーノ「レザボア・ドッグス」がおすすめの理由

クエンティン・タランティーノ監督のデビュー作です。これから強盗をする厳ついギャング達が、レストランでいきなりマドンナの「Like a Virgin」の話をし始めたので、何この映画?と驚きました。面白過ぎる展開。挙句の果てには、チップを払うの払わないのでごたごたし始める。その後スタイリッシュなタイトルバックと共に流れるのは、リトル・グリーン・バッグ。ここまでの短い時間でも、一気にこの作品が好きになりました。その後更に驚いたのは、強盗シーン無しという編集。そして失敗したと思われるギャングらが、カッコ悪く逃げている。ギャング同士が互いのプライベートを明かさぬ様に、Mr.ホワイトとかMr.オレンジなどの色の名前で、呼び合っているのも愛おしく感じました。ちなみにこれは1970年代のパニック映画、『サブウェイ・パニック』の真似をしたのではないかと思われます。ほぼワンシチュエーションで撮影されているにも拘わらず、動きのある作品。これはラジオから流れる音楽や、バイオレンスな描写などの影響も大きいのではないかと思います。

 

 

第1位.クエンティン・タランティーノ「パルプ・フィクション」

クエンティン・タランティーノ「パルプ・フィクション」がおすすめの理由

クエンティン・タランティーノ監督の2作品目。この作品で監督は、更に多くの映画ファンを獲得したのではないかと思われます。またユマ・サーマンをはじめ、パルプ・フィクションに出演した事で以前より有名になった俳優・女優も多いです。時間軸をバラバラにしてストーリーを見せる方法をこんなにダイナミックにした作品は、当時珍しく目新しかったと記憶しています。またこの映画は様々な人に焦点を当てる、グランドホテル方式で撮られているのもこの映画の作風に合っていると感じます。のりのりの音楽やツイストコンテストのシーンのダンスなど、楽しめるシーンが多いのが特徴。対してバイオレンスな描写が、あまりに過激であるとも言われました。またサミュエル・L・ジャクソンが演じる殺し屋が、個性的で印象深い。彼は人を殺す前に長々と演説をするかなりの曲者でしたが、このシーンが物凄く怖かった。劇中の殺しのシーンの表現で、何か時代が変わったなと感じました。笑えないのに大いに笑ってしまう、こんな映画これまでに観た事ないと感動した作品です。

 

 

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