- 万城目学おすすめ作品ランキング
万城目学おすすめ作品ランキング
12位.万城目学「ザ・万字固め」(1票)
万城目学「ザ・万字固め」がおすすめの理由
ひょうたんから最新バージョンの携帯用ゲーム機まで、あらゆるものに好奇心旺盛な著者の素顔が伝わってくるエッセイ集になります。ワールドカップ観戦記や大企業の株主総会など、時おり社会に対して鋭いメッセージを放つところも良かったです。(30代男性)
11位タイ.万城目学「ザ・万遊記」(2票)
万城目学「ザ・万遊記」がおすすめの理由
オリンピックやサッカーワールドカップをはじめとする、様々なスポーツに対する思いが伝わってくるエッセイ集になります。アキレス腱を断裂してしまった著者が、全国の湯治場を巡りながら傷を癒していく様子が微笑ましかったです。(30代男性)
鴨川ホルモーなどで知られる作家万城目学さんのエッセイ、こちらの『ザ・万遊記』はその第二弾です。ちょっと不思議な物語を描く作家さんのエッセイは、やっぱり普通と違い、視点がちょっと斜め上で予想もつかないところをついてくるのが面白いです。(40代女性)
11位タイ.万城目学「バベル九朔」(2票)
万城目学「バベル九朔」がおすすめの理由
勤めていた会社をある日突然に止めてしまい雑居ビルの管理人をしながら小説家を目指していた、著者自身の経験を活かした自伝的文学になります。怪しげな魅力を放つカラス女と、主人公が過去にさかのぼっていくシーンが印象深かったです。(30代男性)
一見、物語は夢を追い切れているのか現実逃避をしているのか わからない男が主人公であるにも関わらず、急速に色鮮やかな色彩が 眼に浮かぶようなファンタジーの世界に引き込まれていく。 現実逃避が、現実なのか目の前の出来事が本当に真実なのか混乱しながらも ストーリーにのめり込み、一気に読める作品だから。(40代女性)
9位タイ.万城目学「ザ・万歩計」(3票)
万城目学「ザ・万歩計」がおすすめの理由
少年時代のユーモアセンスたっぷりとした思い出や、大学生時代に自分探しの旅に出る若き日の著者の姿が思い浮かんできました。自由奔放な創作活動の原点と、小説家としての夢を叶えた喜びが伝わってくるエッセイ集です。(30代男性)
私が万城目作品を読むきっかけになった本です。万城目さんの著書は多くがドラマ・映画化されていて不思議で面白いものばかりですが、この作品が一番面白いと思います。 エッセイなのでファンタジー要素などはもちろんありませんが、電車の中で読むのが危険なくらい笑えます!ちょっと疲れてる人や面白い事ないかなーと思ってる人に強くオススメしたい本です。(30代女性)
落ち込んでいる人や、本を読んで笑いたいと思っている人がいたら、間違いなくおすすめなのがこの一冊だ。万城目学の日常やデビュー前の秘話などが収録されたエッセイ本ではあるが、とにかくくだらないの一言。だけど、物事に対する発想力は間違いなく天才。そしてたまらなく愛おしい。知り合いでも友達でもないのに、とにかく万城目学が大好きになってしまう恐ろしい本なのである。電車の中で読もうものなら笑いをこらえるのに苦労すること必至だ。(20代女性)
9位タイ.万城目学「パーマネント神喜劇」(3票)
万城目学「パーマネント神喜劇」がおすすめの理由
ノルマ達成に追いかけられたり昇進試験の準備に入ったりと、妙に人間らしい神様の日常生活が笑いを誘います。4つの短編小説の中でも、熊本地震への静かなレクイエムが込められている表題作の少女の祈りには胸を打たれました。(30代男性)
神様の世界でも上下関係が厳しかったり、報告書を作成してノルマクリアして、昇進試験もあったりと人間社会での会社と同じで大変そうだなぁと思いました。また、いい感じにゆるっとしているのが日本の神様っぽくて和みました。(20代女性)
ゆるーい神様が主人公です。ちょっとドジで小心者で憎めない縁結びの神様です。縁結びの仕事もしながら、上位の神様の服装に興奮したりとこの神様くすっと笑えます。 まぁ最後はこうなるんだろうなと思いながら読んでいると意外な展開もあり楽しめました。万城目ワールドとしては薄い気もしますが読み終わった後はほっこり。 近所の氏神様にお参りしたくなりました。(40代女性)
8位.万城目学「悟浄出立」(4票)
万城目学「悟浄出立」がおすすめの理由
「西遊記」「三国志」などをモチーフにした、昔の中国を舞台にした短編集。万城目学は本当に筆力があると実感させられる作品だった。おまけに綴られる文章も美しい。作者は本来ユーモラスなアイデアに満ちた長編作家というイメージですが、この著書でこういう珠玉の短編もお手の物だということが判明しました。唸りながらあっという間に読破してしまった作品です。(40代女性)
「三国志」や「西遊記」をはじめとする、誰もが知る物語に登場する脇役たちにスポットライトを当てているところが良かったです。著者の中国古典への造詣の深さが感じられて、自由な発想と斬新な解釈が興味深いです。(30代男性)
中島敦へのオマージュ「悟浄出立」に始まるこの作品は、今までの彼の作品のような面白さはない。有名な古典なので、古典初心者でも気軽に読む事ができる。しかし、著者には、オリジナルの長編を執筆して欲しい。今回は、少し物足りなかった。(30代女性)
西遊記はいろんな形で小説化されていますが、主役は孫悟空や三蔵法師であることが当然です。しかし、ここでの主役は悟浄です。悟浄の目を通した西遊記はヘタレの集合体なのですが、これがとても人間的でなるほど、そういう見方もあるのかと思ってしまいます。(50代女性)
7位.万城目学「ホルモー六景」(5票)
万城目学「ホルモー六景」がおすすめの理由
大学生が鬼を使役して京都で戦う「鴨川ホルモー」にまつわる、6つのサイドストーリーから構成されています。個性豊かなキャラクターたちの知られざる一面や、周りの人たちを巻き込んでいく新たな物語が面白かったです。(30代男性)
前作の「鴨川ホルモー」の謎解きのような感じで読むことができました。ホルモーについてや、登場人物の人間関係、人間ドラマの小ネタが鴨川ホルモーの内容につながっていって、おもしろかったです。青春色がつよくて、さわやかな気持ちで読めました。(40代女性)
万城目学のデビュー作の「鴨川ホルモー」のスピンオフ作品。鴨川ホルモーの登場人物やホルモー関係者による6編のオムニバス短編集で、本編には出てこないキャラでもそれぞれにしっかり物語りがあって読んでいて嬉しくなる。鴨川ホルモーが好きな人には絶対お勧めする。(40代女性)
鴨川ホルモーのに出てきた登場人物たちを、掘り下げていった物語が短編でかいてあり、面白くもあり切なくもなり、少し涙が出てくるような作品です。ちょんまげ頭の男の子のお話が好きで、最後に明かされる真実は実在するのか、とても気になり実際に京都に行きたくなります。(30代女性)
鴨川ホルモーを読んだ方におすすめです。 前作と微妙にリンクしていて、想像・妄想が広がり、シリーズものを読む面白さが味わえます。 爆笑を期待しながら読むとパンチが足りないかな?と思われますが、なんとウルウルッとくる展開が! 読後の清涼感は変わらず、まさかホルモーに泣かされるとは…と、作者に脱帽です。(40代女性)
4位タイ.万城目学「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」(7票)
万城目学「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」がおすすめの理由
万城目学さんの作品といえば、荒唐無稽・奇想天外なストーリー展開というイメージがあるかもしれません。しかしこの『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』という作品は一見児童書のような優しい雰囲気の小説です。主人公は小学生のかのこちゃん。彼女が経験する日々の出来事が幼い少女の純粋無垢な視点で鮮やかに描かれており、大人の読者はその視点にほほえましさと、ある種のなつかしさを覚えることでしょう。ちょっと変わった、でも優しい気持ちになる作品です。(30代女性)
純粋無垢な振る舞いの中にも、時おり鋭い感性を見せる小学1年生の女の子かのこちゃんの日常が微笑ましかったです。不思議な猫のマドレーヌとともに、小さな喜びと少しの哀しみを味わっていくシーンに心あたたまるものがありました。(30代男性)
六歳の女の子と犬と猫のお話です。表紙を見て購入。「失敗したかな?」と思いましたが、子供と動物の心温まる交流に感動しました。時々、童話のような小説を読むのも良いですね。次回、子供の読書感想文に読ませたいと思います。(30代女性)
子どもでも読めるやさしいタッチの文章が心地よい小説です。万城目学といえば奇想天外な長編ストーリーが多いですがこの小説は中編で読みやすく、かのこちゃんの可愛さにくすりと笑わせられたり、ほのぼのさせられたりします。(40代女性)
幼い女の子と猫と犬の、ささやかな日常を描いたほのぼのとしたお話です。女の子と、気品ある夫人猫の、両方の視点で、さまざまな出来事が描かれています。楽しいことばかりではなく悲しいことも経験するけれど、優しい気持ちになれる本です。(40代女性)
ピカピカの一年生、かのこちゃんと犬語をたしなむ優雅な猫、マドレーヌ夫人の優しく瑞々しい日々がまっすぐ響いてくるところが気に入って、繰り返し読んでいる本です。人間と人間、人間と猫、猫と犬のそれぞれの愛の形が物語を通して伝わる、ハートウォーミングな一冊です。話の合間に登場するお母さんが作るカレーやチャーハンがまたおいしそうで、登場する猫の名前もマドレーヌやら和三盆やら、お腹が空く単語がたくさん出てきます。全体的にほのぼのした空気感ですが、かのこちゃんもマドレーヌ夫人も、作中で大切な人との別れを経験します。その経験のあとでも変わらず強く見えるような二人ですが、彼女らの中に滲んだ一滴二滴の悲しみが読む人全員に刺さると思います。薄くて読みやすい本なので、本が苦手な人でも読めるのではないかと思います。(20代女性)
本の題名からは、児童書のような感じもしますが、大人も子供も楽しめる作品です。本を読んでいると、まるで自分が小学生のような気持に戻ることができて、なんだか懐かしいような感情に包まれてほっこりできる作品です。男性の方が書いたとは思えない作品ですし、子供にもお勧めできる作品です。(30代女性)
4位タイ.万城目学「とっぴんぱらりの風太郎」(7票)
万城目学「とっぴんぱらりの風太郎」がおすすめの理由
不運にも伊賀を追い出されて京都の街中で無為な日々を送る若き忍者を、現代社会のニートに例える発想が斬新でした。怪しげなひょうたんから豊臣と徳川の争いに巻き込まれていく、奇妙な味わいの物語が良かったです。(30代男性)
ハードカバーで買うと、辞書のように分厚い本です。ですが、忍者の話で万城目学のマヌケで憎めない主人公に共感したりイライラしたり、面白おかしく読み進められます。この本のラストの感想は人それぞれだと思いますが、ここから面白いだけじゃない万城目ワールドが始まったような気がします。(30代女性)
題名からして最初は気楽に読んでいたのですが、話が進むにつれて内容もシビアになっていき忍者の風太郎の成長していく姿にどんどん引き込まれていきました。想像もしていなかった結末に涙しました。読み応えのある1冊です。(40代女性)
風太郎も風太郎を取り巻くキャラクターも個性的で人間味があって魅力的でした。ゆるやかな前半から楽しめましたが、戦いの中に巻き込まれていく後半は、生きる意味を見出し、命をかける忍者たちが、切なくて泣けてきてしまいます。(40代女性)
「鴨川ホリモー」「プリンセストヨトミ」等近畿圏を舞台にした、ちょっと不思議な舞台を描く万城目学さんの作品。やる気はないが実力のある忍者風太郎の忍者ライフが語られます。この話、実はプリセンストヨトミにおける大阪城の歴史に繋がった前日談になってます。このあたりに興味がある人にお勧めします。(40代男性)
忍者の話で、現代の世界とはかけ離れてはいますが、自分の生きている社会と照らし合わすこともできて、登場人物に引き込まれてしまいます。風太郎やほかの忍者たちと自分が旅をしているような気分になり、仲間の大切さや優しさなどに触れることもでき、感動してしまい、涙が出ること間違いなしの作品です。(30代女性)
題名はふざけていますが、中身は深くて感動して涙が出てしまいます。とあることで忍者を首になった風太郎が、フリーターの忍者として活躍するお話で、仲間の大切さや、優しさ、勇気をもらえる内容です。ヒョウタンを加工する場面が出てくるのですが、文章だけでも匂いが伝わってくるくらいで、とても興味がわきます。(30代女性)
4位タイ.万城目学「偉大なる、しゅららぼん」(7票)
万城目学「偉大なる、しゅららぼん」がおすすめの理由
高校生がお城から渡し船で学校に通うというあり得ない設定も、読んでいるうちに不思議と受け入れることができます。琵琶湖畔に代々栄えるふたつの旧家を巻き込んでいく、超能力者の戦いが見どころになっております。(30代男性)
現実離れした設定とストーリーなのに、本当にその世界があるかのように感じてしまうほど世界観に夢中になれます。登場人物は個性が強く、読んでいて飽きません。読み進めるほど結末が気になるような、クセになる1冊です。(20代女性)
琵琶湖湖畔に住む不思議な2つの一族の対立の物語です。不思議ワールド全開でめちゃくちゃ面白かったです。異次元ワールドの世界なので読まないことには話の面白さは伝わりません。またクライマックスの衝撃とエンデングは特筆します。エンターテインメント全開の本です。(50代女性)
琵琶湖を舞台にした超能力決戦ですが、どこかのほほんとした感じがあって読んでいて楽しいです。独特な擬音や表現を使われていて、読んでいくうちに本当に湖には不思議な力があるような気がしてきます。思わず笑ってしまうシーンもあり、面白い本でした。(20代女性)
風変わりな風習を持つ高校生男子が出てきて、それに振り回される主人公の高校生とのやり取りがとにかく面白い作品です。なんだかんだ言いつつも、いつもそばにいてくれる優しき友情は良いものだなと感じますし、自分も男子高校生になりたいとつくづく感じてしまいます。何よりも、最後に明かされる題名の謎が何とも言えず、クスリとしてしまいます。(30代女性)
とりあえず、赤くて奇妙な学ランを着たくなること間違いなしです。高校生の日常を描いた作品ですが、普通ではなく少し変わった風習を持った人たちが出てくるので、お金持ちすごいなと感じますし、風習は大変だなとも感じます。かわらけも投げたくなります。(30代女性)
関西在住者には身近な滋賀県琵琶湖が舞台です。学生ドラマかと思いきや、学生の日常生活に超能力が絡んでくるという奇想天外なストーリーが軽妙なタッチの文体で書かれており、奇想天外ゆえに先が気になって一気に読み進めてしまう一冊です。(40代女性)
3位.万城目学「鹿男あをによし」(9票)
万城目学「鹿男あをによし」がおすすめの理由
都内の大学で研究を進めていた神経衰弱気味の主人公が、ある日突然に奈良県の女子高校の教師になってしまう姿が笑いを誘います。鹿に導かれて日本の危機を救うことになる、奇想天外なストーリー展開に引き込まれていきます。(30代男性)
女子高生と、女子高生にだけ鹿男に見える教師とのどたばたを描いた作品です。奈良を舞台に描かれていて、情景が目に浮かぶような場面も多くあります。信じられないような設定で、とても楽しみながら読み進めることができます。(30代女性)
不思議な世界観のファンタジー小説でした。神話や歴史といったものが現実の日常に入り込んでくるバランスが絶妙で、古代ロマン的な内容が興味深かったです。鹿の会話が面白くて笑えました。奈良に鹿に会いにきたくなりました。(40代女性)
玉木宏さん主演で、ドラマにもなった作品です。 主人公である教師が、突然、赴任先の奈良で、鹿にしるしを付けられ、なんと首から上が鹿になってしまうというSFチックな物語。狐・ネズミ・鹿の騙し合いからなんとか日本を救う役目を担ってしまったという、笑いあり、ちょっと切なくもある作品です。(30代女性)
ドラマ化もされた作品で、ドラマを先に見たのですが、独特の世界観を描いていて面白かった作品です。 鹿がしゃべるところなど、テレビドラマでは面白おかしく表現されていましたが、活字で読むとまた違った古風な雰囲気があって良い作品だと思いました。(30代女性)
主人公目線でストーリーが語られ、感情移入しやすい作品となっています。主人公が探している物、主人公の周りを取り巻くものが歴史に関わるお話なので歴史が好きな人には特にお勧めします。本作に出てくる動物が喋るという点でもユニークな作品でもあります。(20代男性)
現実では、絶対にありえない話なのになぜか本当にあり得そうだと感じてしまい、物語にのめりこんでしまうので要注意です。この本を読むと、本当に動物が話しかけてきそうだと感じてしまいますし、今や鹿を見るたびになんだか見透かされているような気がして、気になる動物です。(30代女性)
和風で変身モノでひたすらドタバタして、ヒロイン(?)の事を魚みたいな顔、とくさすくクセに、最後のキスではほろっとくる。 ドラマ化されていたけど、藤原くんが恋人に設定が変わっていてひいた……私は、主人公と藤原くんとふたりで「かりんとう兄弟」というあだ名が大好きだったので。(40代女性)
悠久の都、奈良を舞台に繰り広げられる、痛快ファンタジー小説。鹿が喋るという、とんでもない設定でありながら、実際にある場所を舞台にしているので、物語に入り込みやすい。さらに、夏目漱石の「坊っちゃん」をベースに物語が進むので、非常に読んでいて楽しい。(20代女性)
2位.万城目学「プリンセス・トヨトミ」(11票)
万城目学「プリンセス・トヨトミ」がおすすめの理由
無関係に見えて3人の会計検査院の調査員と、女の子になりたい男子中学生の奇妙な繋がりが面白かったです。大阪城にまつわる歴史と文化だけではなく、市井に生きる人々や何気ない街並みを描いているところも良かったです。(30代男性)
「プリンセス・トヨトミ」をおすすめする理由は、なんと言っても、歴史好きにはたまらない大阪夏の陣や豊臣をテーマにしたものだからです。 登場人物の名前も松平、真田などの名前になっているので、とても楽しいです。 豊臣家の末裔を現代にいたるまでの400年間も大阪が守ってきたという奇想天外な内容も、とても楽しめます。 それでいて、親子の絆を描いているので、感動作になっているのも、おすすめのポイントです。(30代男性)
作者の発想の豊かさに感心します。突拍子もない設定に壮大な計画で実際にあったら大混乱かもしれないはずなのに、大阪人や男と女の気質の違い、親から子へ受け継がれていくものなどのエピソードをはさむことでリアリティがあり、奇想天外なストーリーをうまくまとめられていると思います。(30代女性)
太閤秀吉の末裔を密かに大阪の男たちが守り続けてきた、大阪国という発想からして面白く、ぐいぐいと話に引き込まれていきます。男たちに受け継がれてきた壮大な秘密と、それを知っていながら黙って見守る女たち。本当にこんな壮大なことがあったらと思うとぞくぞくしました。(40代女性)
作者の得意とするファンタジーが遺憾なく発揮されている作品。綾瀬はるか主演で映画化もされている。現代の大阪を舞台に、会計検査院の3人がふとした疑問から歴史の謎を解き明かしていくというもの。壮大な歴史ロマンと大阪人の郷土愛を感じられる珠玉の作品。(30代女性)
プリンセス・トヨトミは万城目学さんの長編小説で、読みやすい文章で書かれている点が、まずおすすめです。 次に、豊臣秀吉の血を継いだ、大阪のことを書いた「エンターテイメント作品」である点で、面白くスラスラとハラハラと読めるんじゃないかと思います。 さいごに、この作品は父と子についての熱いドラマが描かれています。 反抗期であるとか、父親が信じられないとか、父親が早くに亡くなってしまったという方が、父親とはこんなに愛情深いものかを知れる本だと思います。 なお、父親の方も、子どもへの愛情とはこういうものだと参考になる本でもあると思いました。(30代男性)
大阪を舞台にした、人情とお節介と壮大な作り話なんですが、妙にありそうな話で。あったらいいなと思う話です。大阪の街全体で1人の姫を助ける、それが400年続いているので親子の情も入ってくる。万城目さんお得意のくすっとする情景が随所にあるので、読んでいてとても楽しいです。(30代女性)
万城目作品といえばサクサクッと読めるイメージだったのが、珍しく読むのに時間がかかってしまった。 ページをめくるスピードがアップしたのは、大阪国の存在がわかってきたころ。そして、男たちだけでなく、女たちも全部知ってて黙って見守っているところに爽快感。 「大阪国、本当にあるのかも」と思ってしまう。そんな“もしかしたら”好きな方におすすめです。(40代女性)
あまりに非日常的なストーリー構成なのに、現実とすっと入り混じる瞬間がありすごく好きです。この本を読んで大阪という土地に一気に興味が湧いたことを覚えています。万城目さんにしか描き出せない世界観。ファンタジーなのに爽快感が残る一冊です。(20代女性)
この作品は、徳川家に滅ぼされたはずの豊臣家が歴史の裏で生きながらえ、その末裔が今もなお大阪に生きており、大阪人がその末裔を守ってきたというSF作品になります。この作品の好奇心をそそる点としては、末裔を守って来たという大きな秘密を持ちながら、大阪人が結託していくというところで、子供の頃に、仲の良い友人と秘密を通じて、仲を深め、人に知られてはならないというドキドキ感とともに過ごした日々を思い起こさせるところです。(20代男性)
タイトルが歴史ものなのかな?と最初は思っていましたが、全く想像がつかない展開で本を読む手が止まりませんでした。スリリングな展開もあり、コメディ的な展開もあったのでかなりの人が楽しめる作品になっているのではないかと思います。(20代女性)
1位.万城目学「鴨川ホルモー」(30票)
万城目学「鴨川ホルモー」がおすすめの理由
異様、その一言に限る。異様こそが万城目学の真骨頂ともいえるが、これがまさにその代表作と言えるだろう。大学生たちの中で織りなされる異常なまでのスピード感のまま、訳が分からないホルモーに、主人公たちとともに読者も引きずり込まれていく。暴力的なまでの疾走感と、天変地異かと言わんばかりの和風ファンタジー。妙に疲れるけれど、同時に爽快感も得られる代表作。(20代女性)
京都市内に代々伝わる4つの大学生のサークルの中で、鬼を使役しながら戦う怪しげなゲームの魅力に引き込まれていきます。あり得ない試合の風景と、どこにでもあるような大学生の日常とのコントラストが鮮やかでした。(30代男性)
設定が逸材で現実にある場所を舞台にしているのに、鬼が出てきてそれを操るという非現実的な要素がおもしろい。 恋愛要素も入っておきながらちょっとした下ネタや、鬼を操る際のおかしな合言葉など読みながら笑えるので大人だけでなく子供にもおすすめ。 京都に言ったらとりあえず鬼を探したくなる、そんな作品で本当に楽しいです。 映画化もしているのでぜひ本と映画合わせて読んでほしいです。(20代女性)
サラッと読めて面白い、エンタメ京都小説!学生時代の若気の至り的なアホさ、ひたむきさ、甘酸っぱさ…。青春ものが好きなら、きっと楽しめるはずです。京都で学生生活を送ったいる人、もしくは送っていた人であれば、めちゃくちゃ共感できますよ。(30代女性)
映画化もされており,有名な作品ですが,壮大なファンタジーで発想力に驚かされます。京都大学出身の著者ならではの京大生の面白おかしい描写も魅力的です。また,京都のいろいろな場所や大学が出てくるので京都好きにはとても楽しめる1冊です。(20代女性)
何と言ってもテンポが良い。とんとんと読み進められる。また、登場人物の個性が強く、想像しやすいし、覚えやすいので「あれ、この人どんな人だっけ?」ということはまずない。想像しない方向に話が進み、恋愛要素が入っているが思わず苦笑しながら「まあ、がんばれ」と言いたくなるような状態。更に突拍子もない行動が起こされ、思わず笑い声が溢れる。笑いあり、シリアスありで特に後半、目が離せなくなる。少し独特な世界を持つ万城目氏だが、それにハマれば一気に終わりまで読んでしまう、そんな 吸引力の強い本だったので一読してみてほしいと思う。(20代女性)
まずタイトルが印象的。 この作家は題名が意表を付き、この『鴨川ホルモー』も鴨川はわかるけど、ホルモーって何? 他にも『鹿男あをによし』は花札から採ったのでしょうが、『偉大なる、しゅららぼん』も何が偉大なのかわからないし、『バベル九朔』の八朔でなく九???と、クエスチョンマークが頭のなかにまず浮かびます。 小説そのものもタイトルに負けず劣らず意表を突いて、なにこれ、これなに、これどうなるの・・・と次の展開が気になって、ページをめくる手がとまりません。 『鴨川ホルモー』では、大学のサークル活動の話かと思っていたら、そこから京都の、日本の歴史に潜む、大風呂敷、壮大なホラとでも言うべき物語が繰り広げられ、それがちゃあんと小説として収斂していく手並みは見事。 映画にもなって、それはそれで面白かったけれど、原作はもっと面白い。(50代男性)
万城目学は他にも「プリンセストヨトミ」や「鹿男あをによし」などがあり、いずれも結構非日常的な話だが、この「鴨川ホルモー」がまだ一番とっつきやすいのではないかと思う。このお話にももちろん非日常的な部分はあるけれどその部分をとばして読んだとしても、ある種の青春物語として充分楽しいのではないかと思う。(40代女性)
京都が舞台の青春小説です。最初は独特の世界過ぎてよくわからないのですが、登場人物の会話などがおもしろくて、テンポよくどんどん読み進められ、読んでいくうちにどっぷりとはまってしまいました。京都に行ったら、ホルモーと言いたくなってしまいそうです。(40代女性)
新しいジャンルのコメディだと思いました。終始とにかく謎が多いのです。主人公の大学生が謎のサークル「青竜会」に入り、京都を舞台に「ホルモー」と呼ばれる鬼を使って争う謎の競技で奮闘するストーリーです。この謎の競技、いつまで経っても謎なのですが、読み進めていくうちに何故かハマってしまいます!読み終わった後もしばらく「ホルモー」のことで頭がいっぱいに…。重い話は読みたくない、という時に最適な本だと思います。(20代女性)
普段の何気ない生活の話と思って読んでいくうちにいつの間にか不思議なことが身の回りにある、という万城目ワールド。その万城目学さんのデビュー作。デビュー作というと文章が硬かったり表現に凝りすぎて読みにくい作家さんもいる中、すんなり読めて物語の中に入り込んでしまいました。読みごたえもあります。お勧めです。(50代女性)
軽く読める一冊で、日頃本を読まない方にもおすすめです。考え込むと京都のような、でも少し違うような不思議な世界を描いていますが、その不思議さに気がつくと飲み込まれてしまいます。なぜかその世界観に納得してしまうほどです。(20代女性)
映画化にもなった、京都大学を舞台にした、史上空前のアクションファンタジー作品です。 京都大学とファンタジーのまるで性質が違うものが、絶妙にマッチングするのが読者を惹きつけます。 伝統的で摩訶不思議な競技ホルモーに、主人公が様々な葛藤を乗り越えていく様子や、名門大学での日常を細かく描写され、妙なリアル感を醸し出します。笑いあり、妙な感動ありの作品です。(20代女性)
関西出身の作者らしく、舞台となる関西の都市の描写が丁寧で読んでいると情景が手に取るように目に浮かぶところが好きです。大学の奇抜なサークルのお話で、コミカルでテンポよく進んでいくのですらすらと読めて楽しいところがおすすめです。(20代女性)
学生の頃京都に住んでいたので、本当にその物語の中に入り込んだかのような感覚で読む事が出来た。 まずタイトルからして不思議な感じがするこの本は、中身も不思議な世界観で鬼が出てくる。 ありえない話なのだがすごくリアリティもあって読みやすい一冊だと思う。(20代女性)
ホルモーという聞いただけでは意味のわからないテーマと言うことで、まず一気に引き込まれました。しかし段々と、自分もホルモーを知っている、何なら一緒にプレイしているかのような臨場感と躍動感が文字から伝わってきます。(20代女性)
大学生の主人公の華やかとは言えない青春模様はリアルで生々しいのに、それに京都の雰囲気や鬼のような生物や非現実が混ざり合って、なんとも独特の世界観ができている点に惹かれました。テンポも良く読みやすくて面白かったです。(30代女性)
物語の世界はヘンテコではあるけれど、本気、全力でホルモーという競技に臨んでいる姿がおもしろく、熱くなるものがあったから。女性よりは男性の方がウケがいいのかもしれないところもかえって好感がもてて読んで楽しい。(30代女性)
京都の大学に通っていたので、街の様子が想像しやすく感情移入しやすかった。ホルモーをきっかけに深まっていく友情と、恋愛感情。大学生の頃の恋を思い出し気恥ずかしくなったが、過去を振り返るきっかけをくれたことに感謝している。(30代女性)
実写化された映画を先に見て、とても面白かったので原作も読んでみました。登場人物の気持ちがより理解しやすく、映像化されなかったエピソードもたくさんあり面白ったです。同じ作者の作品をもっと読みたくなりました。(30代女性)
日本の現代、歴史、そしてファンタジーをすべておりまぜた作品はわりと少ないと思います。この作品は、京都の4つの大学が、昔からの伝わる鬼を操り戦わせる部活のお話です。本来なら漫画のようなお話ですが、それを独特のテイストで文芸小説としてなりたたせている摩訶不思議な作品です。(40代男性)
この本は中学生の頃に読んで、今でもガ強く残っています。まず、世界観として鬼を使役して戦うよくわからない京都の大学サークル、と聞いて好奇心が掻き立てられました。細かくは説明できないのですが、世界観が独特な割に設定が頭に入りやすく、後半の盛り上がりの部分でも瞑想や蛇足が感じられない作品です。万城目学の作品の中で1位2位を争うほど好きです。(20代男性)
名前はふざけてはいますが、本格的に熱くなれるある種、スポーツ魂のような小説です。自分も主人公たちのように、京都の大学生の気分になれる所も、読んでいて楽しい気分になれます。何かに夢中になれることは、素晴らしいし、羨ましいし、心底男子になりたいと思ってしまう物語です。(30代女性)
ホルモーなる謎の競技に打ち込む大学生たちの青春を描いた物語であるが、とにかく物語の全てがぶっ飛んでいるとしかいいようがない。誰一人としてまともな人間が出てこないばかりか、そのような登場人物たちにホルモーというある意味ホラーのような、はたまたファンタジーのような架空の競技をさせるのだから、これはもうカオスである。しかも、主人公やそのサークル仲間たちは、決してキラキラした人生謳歌中の若者ではなく、どちらかと言えば地味な奴らなのである。しかしながら、京都を舞台に繰り広げられる彼らの悲喜こもごもを読み進めるうちに、何故か心を締め付けられるような羨ましさすら覚えてくるのだ。絶対にありえない話なのに、もしかしたら京都のどこかでこんなことが行われているのかもしれない、と思わずにはいられないくらいの魅力がこの本にはある。主人公がさだまさしの大ファンであり、ちょくちょく挟まれてくるまさしネタにもクスっとさせられる。何にも考えずに笑いたい、というときにこそおすすめの作品だ。(20代女性)
京都という伝統あるとしの京都大学生という変わり者が多い大学を取り上げ、得てして現実にありそうでない不思議な世界を書いたお話です。一気に読み切れてしまい、その中には奇想天外な登場人物達の摩訶不思議な出来事や少しのラブロマンスがあり、読み終わった後はお腹いっぱいで満足感を得られる作品です。(30代男性)
自分がもし、高校生ならばたくさん勉強をして、絶対に京都の大学に入って街中で思いっきり、「ホルモー」と叫びたくなること間違いなしの作品です。恋愛要素もありつつも、頭はよいけれど、少しおバカな大学生たちによる青春スポーツ群像劇で、面白いです。(30代女性)
謎の競技ホルモー。主人公と同様、それが何なのかわからず読み進めていくと、いつの間にかページをめくる手がとまらなくなってるんです。 レナウン娘に爆笑。映画化されたものを見てまた爆笑。 笑える爽やか青春小説。青春を過ぎて、少し疲れた時におすすめです。(40代女性)
京都に行ったことがなくても、細かな描写でまるで行ったことがあるかのような感覚にさせてくれます。 基本的にホルモーという競技を通した大学生の青春を描いているのですが、ギャグ要素満載で笑えます。 青春につきものの恋愛事情も、主人公が求める女性に対するフェチ要素も、ものすごくユニークです。 誰でも楽しめる作品だと思います。(30代女性)
関西在住の作者だけに、関西の独特のニュアンスを上手に使い表現されているのがおもしろいです。 京大が舞台になっているのですが、思いもよらない設定で、式神のような鬼を操り大学対抗で戦う。操り方が独特で、実際に本を読んでこの万城目ワールドを体験してみてほしいです。その他にも学生の日常、ばかばかしい思い込みや淡い恋愛。ぷっと笑ってしまうことがたくさん詰まった1冊です。(40代女性)
題名からはその内容が全く推測できないのですが、読み始めてもやっぱりなんだかわかりません。鴨川ホルモーの意味は最後にやっと何のことだかわかるのですが、 それよりも、前半から中盤までの大学生の恋、若き悩み、友情などが面白く描かれています。(50代女性)
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