- 伏線がすごいおすすめの小説
- 1.乾くるみ「イニシエーション・ラブ」
- 2.殊能将之「ハサミ男」
- 3.我孫子 武丸「殺戮にいたる病」
- 4.伊坂幸太郎「マリアビートル」
- 5.道尾秀介「向日葵の咲かない夏」
- 6.歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」
- 7.貫井徳郎「慟哭」
- 8.高柳芳夫「「ラインの薔薇城」殺人事件」
- 9.ゾラン・ジヴコヴィッチ「12人の蒐集家 ティーショップ」
- 10.村上春樹「1Q84」
- 11.横山秀夫「64(ロクヨン)」
- 12.宮部みゆき「R.P.G.」
- 13.伊坂幸太郎「SOSの猿」
- 14.トマス・ピンチョン「V.」
- 15.乙一「ZOO」
- 16.アガサ・クリスティー「アクロイド殺人事件」
- 17.ロアルド・ダール「あなたに似た人」
- 18.伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」
- 19.伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」
- 20.栗田有起「オテル モル」
- 21.西尾維新「クビキリサイクル」
- 22.ジョージ・ドーズ・グリーン「ケイヴマン」
- 23.伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」
- 24.中山智幸「さりぎわの歩き方」
- 25.スティーヴンソン「ジキル博士とハイド氏」
- 26.上甲宣之「ジュリエットXプレス」
- 27.柳広司「ジョーカー・ゲーム」
- 28.アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」
- 29.夢野久作「ドグラ・マグラ」
- 30.村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」
- 31.伊藤計劃「ハーモニー」
- 32.アイザック・アシモフ「はだかの太陽」
- 33.ゲーテ「ファウスト」
- 34.伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」
- 35.茂木健一郎「プロセス・アイ」
- 36.かんべむさし「ベルゴンゾリ旋盤」
- 37.星新一「ボッコちゃん」
- 38.伊坂幸太郎「モダンタイムス」
- 39.Yoshi「もっと、生きたい…」
- 40.筒井康隆「モナドの領域」
- 41.エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人事件」
- 42.百田尚樹「モンスター」
- 43.恩田陸「ユージニア」
- 44.湊かなえ「ユートピア」
- 45.伊坂幸太郎「ラッシュライフ」
- 46.湊かなえ「リバース」
- 47.岡田利規「わたしたちに許された特別な時間の終わり」
- 48.東野圭吾「悪意」
- 49.アゴタ・クリストフ「悪童日記」
- 50.乙一「暗いところで待ち合わせ」
- 51.ミヒャエル・エンデ「遺産相続ゲーム―地獄の喜劇」
- 52.土屋隆夫「影の告発」
- 53.村上春樹「海辺のカフカ」
- 54.筒井康隆「革命のふたつの夜」
- 55.松本清張「共犯者」
- 56.佐野洋「空が揺れる日」
- 57.サラ・ウォーターズ「荊の城」
- 58.フラナリー・オコナー「賢い血」
- 59.森村誠一「鍵のかかる棺」
- 60.澪亜「公爵令嬢の嗜み」
- 61.湊かなえ「告白」
- 62.小松左京「最後の隠密」
- 63.田中光二「最後の障壁」
- 64.新堂 冬樹「三億を護れ!」
- 65.唯野未歩子「三年身籠る」
- 66.赤川次郎「三毛猫ホームズ 花嫁人形」
- 67.青木淳悟「四十日と四十夜のメルヘン」
- 68.星野智幸「呪文」
- 69.綾辻行人「十角館の殺人」
- 70.トマス・ピンチョン「重力の虹」
- 71.伊坂幸太郎「重力ピエロ」
- 72.中村文則「銃」
- 73.東野圭吾「新参者」
- 74.藤崎翔「神様の裏の顔」
- 75.新津 きよみ「星の見える家」
- 76.東野圭吾「聖女の救済」
- 77.若竹七海「静かな炎天 」
- 78.湊かなえ「絶唱」
- 79.青山七恵「窓の灯」
- 80.絲山秋子「袋小路の男」
- 81.小林信彦「超人探偵」
- 82.松本清張「点と線」
- 83.眉村卓「二次会のあと」
- 84.浦賀 和宏「彼女は存在しない」
- 85.アーサー・コナン・ドイル「緋色の研究」
- 86.いとうせいこう「鼻に挟み撃ち 他三編」
- 87.山田 宗樹「百年法」
- 88.ジェフリー・アーチャー「百万ドルをとり返せ!」
- 89.宮沢章夫「不在」
- 90.東野圭吾「放課後」
- 91.米澤穂信「満願」
- 92.パトリック・モディアノ「迷子たちの街」
- 93.西村京太郎「黙示録殺人事件」
- 94.トルーマン・カポーティ「夜の樹」
- 95.高瀬ちひろ「踊るナマズ」
- 96.伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」
- 97.岡崎琢磨「珈琲店タレーランの事件簿シリーズ」
伏線がすごいおすすめの小説
読書好きの方に伏線がすごいおすすめの小説をお聞きしまとめました。伏線回収が秀逸な作品や、大どんでん返しの作品など面白い作品ばかりです。ぜひ読書の参考にしてみてください。
1.乾くるみ「イニシエーション・ラブ」
伏線がすごい小説 乾くるみ「イニシエーション・ラブ」がおすすめの理由
最初から最後まで全部読んで「うん?」と思い、もう一度読み返してみて「あー!!!」と思う。このラストのどんでん返しに気づかないと、へたくそなラブストーリーにしか読めないけれど、実は女ってコワイと痛感するミステリー小説。(40代女性)
昭和の男女が出会い、恋に落ちていく、純愛ラブストーリかと思えば、彼氏は浮気をし、別れてやっぱり元に戻るのかと思いきや、彼女にもなにか隠し事があったという衝撃の結末で終わるので、なんだかしてやられた気持ちになるようなハラハラと面白い話です。(20代女性)
最後まで読み終わってもう一度最初から読み直したくなる小説です。ほんわかラブストーリーかと思いきや、女の怖さが溢れるミステリー。伏線がところどころに散りばめられていて、ラストで一気に回収する様は圧巻でした。誰かにこの素晴らしい小説のことを話したくなるけれど、読んでいない人の楽しみを奪うことになるので絶対に話せない、そんな小説でした。(20代女性)
普通の何の変哲もないただの恋愛小説だと思って読んでいると、最後の最後に全てひっくり返されます。 何がひっくり返ったのか分からない程でした。 映画化もされ、そちらはアナザーストーリーとして楽しめます。 必ずもう一度読み返したくなります。(20代女性)
映画化もされた小説です。ミステリー好きな人、恋愛小説が好きな人、みんなにおすすめしたい小説です。前・後編に分かれています。普通の恋愛小説かなと思って読んでいると最後にどんでん返しがあります。最後のある一文を読んで?状態になります。最初は意味が分かりませんでしたがあとがきを読んで意味がわかると衝撃がはしります。そしてもう一度読みたくなる、そんな小説です。(20代女性)
2.殊能将之「ハサミ男」
伏線がすごい小説 殊能将之「ハサミ男」がおすすめの理由
これぞ叙述トリックという小説で、初めて読んだ時人生の中で一番衝撃を受けた。とんでもない作品と出会ってしまった…!という感覚を是非味わってほしい。あらすじとか検索している暇があったらすぐに読むべき。ハサミ男が出てくる以外の情報を排除して読むのをオススメします。(20代女性)
美少女がハサミを首に刺されて殺される事件が続けて発生します。ところが、「ハサミ男」が次のターゲットを定めて狙っていたところ、自分ではない何者かに彼女が殺され、奇しくもその犯人を自分で探すことになってしまいます。読み終わった人は、タイトルにまんまと騙されたと思うに違いありません。私は最後までノーマークの人物が真犯人でした。(30代女性)
最初は普通に、今迄事件を起こしてきた、通称ハサミ男と呼ばれる人物との視点と、ハサミ男の事件を追う刑事との視点と、2つの視点で物語が進行していきます。 ハサミ男は自分の手口を真似した殺人事件が起こり、真似したもう1人のハサミ男を追っていきます。 刑事視点では全てが1人の人物が行っている事件だと思ってハサミ男を追っていきます。 物語が進むにつれて、もうひとりのハサミ男に近付いていくのですが…。 叙述トリックを使っているので、最後まで読んで下さい、としか言いようがないです。 これ以上言うとネタバレになってしまいますので。(20代女性)
最後まで一気に読んでしまうぐらい、オススメの一冊です。 そして最後に綺麗に騙されてください。 叙述トリックを使って描かれているのですが、それが使われていると分かっていても、綺麗に騙されます。 伏線の回収も上手です。 是非読んでみてください。(20代女性)
3.我孫子 武丸「殺戮にいたる病」
伏線がすごい小説 我孫子 武丸「殺戮にいたる病」がおすすめの理由
作品ラストですべてが明らかになる伏線がすごいです。 連続猟奇殺人事件の犯人、その母親、それを追う元刑事の3人の視点で話が進んでいきます。 巧妙に張り巡らされた伏線に最後まで気付かず、悔しくてもう一度読み返してしまう、そんな作品です。(20代男性)
正直にいうと、かなりグロテスクでショッキングな描写が満載なので、苦手な人は読まない方が良いです。女性殺害事件の犯人と、それを独自に追う刑事、捜査に協力しようと体を張る女性、息子が犯罪者なのではないかと疑う女が主な登場人物で、それぞれの視点から物語が進みます。でも、本当に最後の1ページで予想を見事に裏切られ、しかも後味がめちゃくちゃ悪いです。「読んで嫌になるミステリー=イヤミス」というジャンルがあるそうですが、私の中ではかなり順位が高い作品です。(30代女性)
ラスト5ページで想像してた内容とは違う小説になってしまいます。最後まで読んでみて、至る所に違和感のある言い回しがあったことに気づくのですが、時系列を変えたそれぞれの描写に混乱させられ、ラストでどんでん返しを食らった気分になります。タイトルは中々のインパクトですが。(20代女性)
4.伊坂幸太郎「マリアビートル」
伏線がすごい小説 伊坂幸太郎「マリアビートル」がおすすめの理由
この本は、東北に向かう新幹線を舞台に殺し屋達が駆け引きを繰り広げる重厚な物語です。 復讐や、殺し屋など、重いテーマではあるのですが、伊坂さんの軽快な文章で次から次へとページをめくり、一気に読んでしまいました。 そして、伏線の回収も素晴らしいですし、「そうきたか!」と言わせるラストもさすがだと思いました。 読んでよかったと思う、おすすめの一冊です。(20代女性)
伊坂さんの作品には常に驚嘆させられています。殺し屋シリーズでお馴染みの登場人物を元に、キャラクターが多数出現する長編ミステリーですが、読みやすいです。伏線回収も圧巻で、伊坂さんの魅力が存分に詰め込まれた一冊になっているのでおすすめです。(20代女性)
5.道尾秀介「向日葵の咲かない夏」
伏線がすごい小説 道尾秀介「向日葵の咲かない夏」がおすすめの理由
主人公の少年が同級生のS君の遺体を発見しますが、その遺体は忽然と姿を消してしまいます。また、近所では猫の殺害事件も多発していて、それがS君の事件と関係があるのかと疑いながら、妹と捜査に乗り出す少年。不思議な能力のあるおばあさんも登場するし、担任も怪しさが漂います。ただし、結末は「えっ、今まで私が想像していたのは何だったの?」という感じでした。前提条件がことごとく覆されたというか、そもそも突っ込みどころが多すぎです。少し気味の悪い描写もあるので、好き嫌いが分かれる作品です。でも、叙述トリックはすごいと思います。(30代女性)
この小説は、冒頭から伏線だらけです! 小学生の男子が主人公ということもあり、比較的読みやすいミステリー小説なのですが かなり恐ろしい真実が隠されていて、ラストに至るまで目が離せません! 読んだ後にもう一度読み返したくなること必至です。(30代女性)
6.歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」
伏線がすごい小説 歌野晶午「葉桜の季節に君を想うということ」がおすすめの理由
テンポよく、ただ普通に面白いと思いながら読み進めていたのに、後半になって、ある事が暴露された瞬間、1ページ目に戻りました!他のページも再読し、こんなにもうまく騙されていたのかと、思わず笑ってしまいました。一通り読んで、その事実を知った上で、また最初から読んでも面白いと思える作品です。(30代女性)
何でも屋の主人公が仲間といろいろな事件に巻き込まれたり、自殺しそうになった女性を助けたり、悪徳商法が関わっていたりと内容が盛りだくさんです。派手な殺人事件が起こるわけではないのですが、最後は本当に「やられた」と頭を殴られた思いがしました。自分の中で作り上げていた主人公のイメージとオチの差があまりにも激しくて。思い返せば「あ、そういえばこんなところもあったな」と違和感を覚えるのですが、読んでいる間は全然その伏線に気づきませんでした。小説は書き方でこうも違うのかと驚かされました。(30代女性)
7.貫井徳郎「慟哭」
伏線がすごい小説 貫井徳郎「慟哭」がおすすめの理由
連続幼女殺害事件を追う捜査一課長と、その事件の犯人の視点が交互に描かれています。犯人の動機として新興宗教や被害者の少女の名前が関係していることがだんだん明らかになってくるのですが。最後はまさかのどんでん返し。カフェで読んでいて「えっ」と声を上げそうになりました。少し酷い描写もありますが、話の展開がスリリングで読む手が止まらなくなります。(30代女性)
事件が一人の男の視点と主人公との視点から書かれている。その事件についての犯人と主人公のやりとりと思われたが、時系列が実は違っていた。信仰宗教が絡みどんどん話に引き込まれて、主人公の気持ちに同調していくが実は一人の男と主人公は同一人物であった。大どんでん返しと報われない嫌な気持ちが味わえる忘れられない小説になった。(40代女性)
8.高柳芳夫「「ラインの薔薇城」殺人事件」
伏線がすごい小説 高柳芳夫「「ラインの薔薇城」殺人事件」がおすすめの理由
ライン川の河畔に優雅に佇んでいる古城を舞台に、ヨーロッパの進出を目論んでいる日本の財界人をターゲットにした殺人事件がスリリングなストーリーになります。美しい風景と芸術的な建造物には似合わない、人間の剥き出しな欲望が印象深かったです。(30代男性)
9.ゾラン・ジヴコヴィッチ「12人の蒐集家 ティーショップ」
伏線がすごい小説 ゾラン・ジヴコヴィッチ「12人の蒐集家 ティーショップ」がおすすめの理由
あなたは何か集めていますか。そして、それは他人に理解してもらえる物だろうか。コレクションというのは、他人からしたらゴミでしかない。この本でも蒐集家が出てくるが、私には理解できない。読後感が悪い。そして面白い。(30代女性)
10.村上春樹「1Q84」
伏線がすごい小説 村上春樹「1Q84」がおすすめの理由
男女別の視点で描かれ、途中まで接点が分からなかった所を、段々偶然と思われる接点が出始め、一気に伏線回収される部分がおすすめです。最初は全く共通点が無さそうだった二人が、実は強い運命的な繋がりが有ると分かった瞬間は鳥肌ものです。(30代女性)
11.横山秀夫「64(ロクヨン)」
伏線がすごい小説 横山秀夫「64(ロクヨン)」がおすすめの理由
警察小説ですが、家族関係、警察内部の組織関係、警察同期との人間関係、政治との関係などなどいろんな関係が絡み合いながら物語が進んでいく部分に読みごたえがあります。 読み進めるにつれて少しずつ糸がほぐれていくような感覚の本です。(30代男性)
12.宮部みゆき「R.P.G.」
伏線がすごい小説 宮部みゆき「R.P.G.」がおすすめの理由
ネット社会によくある「なりきり」を扱った作品。ネットの「なりきり」の特殊性を丁寧に書き、さらにそれを知らない人がどう思うかを丁寧に書いています。さらに作品の中で途中普通に「この人が犯人」というのがわかるのですが、どんでん返しはそこではないところがすごい作品です。(40代女性)
13.伊坂幸太郎「SOSの猿」
伏線がすごい小説 伊坂幸太郎「SOSの猿」がおすすめの理由
引きこもりがちな青年をエクソシストで救おうとする男の運命と、誤発注で300億円の損失を被った証券会社の物語が交錯していきます。無関係に見えていたふたつの存在を結び付けていく孫悟空の正体と、ラストに訪れるささやかな幸せが感動的でした。(30代男性)
14.トマス・ピンチョン「V.」
伏線がすごい小説 トマス・ピンチョン「V.」がおすすめの理由
歴史上の大事件の陰に見え隠れしている謎めいた女性「V.」に隠されている、恐るべき秘密を暴いていく本です。V.の正体に憑りつかれた2人の男のとぼけた会話と、道中で繰り広げられる予想外のハプニングが面白かったです。(30代男性)
15.乙一「ZOO」
伏線がすごい小説 乙一「ZOO」がおすすめの理由
この小説は短編集です。 基本的に一人称で語られる形の小説で、話の切り出し方が独特で空いた時間に読むと丁度いい長さです。(ただしグロテスクな表現もこの作者の方の作品には多くみられるので注意です)その中でも「SO-far そ・ふぁー」のお話は最後の数ページで「え?あ、そういうことか」となりました。(20代女性)
16.アガサ・クリスティー「アクロイド殺人事件」
伏線がすごい小説 アガサ・クリスティー「アクロイド殺人事件」がおすすめの理由
大富豪殺害事件に隠されている真相と、犯行現場から消え去った手紙の行方に迫っている作品になります。名探偵ポワロが披露する「灰色の脳細胞」と、ミステリー愛好家の賛否両論を巻き起こした真犯人の正体には驚かされました。(30代男性)
17.ロアルド・ダール「あなたに似た人」
伏線がすごい小説 ロアルド・ダール「あなたに似た人」がおすすめの理由
ギャンブルに溺れていく人たちの滑稽さや心の中の闇をテーマにした、15編の短編小説が収められています。ブラックユーモアたっぷりなストーリー展開と、個性豊かな登場人物に訪れる予想外の結末には驚かされました。(30代男性)
18.伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」
伏線がすごい小説 伊坂幸太郎「アヒルと鴨のコインロッカー」がおすすめの理由
アパートでの独り暮らしを始めたばかりの大学生が、謎めいた隣人に振り回されていく奇妙な味わいのストーリーになります。残酷なペット殺傷事件には胸が痛みましたが、散りばめられた伏線が回収されていくラストには驚かされました。(30代男性)
19.伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」
伏線がすごい小説 伊坂幸太郎「オーデュボンの祈り」がおすすめの理由
ある日突然に閉ざされた島に迷い込んだ主人公の伊藤と、未来を予言する案山子との冒険が奇妙な味わいのストーリーになります。次々と島の中で巻き起こっていく不可解な事件と、個性豊かな住人たちとの駆け引きに惹き込まれていきました。(30代男性)
20.栗田有起「オテル モル」
伏線がすごい小説 栗田有起「オテル モル」がおすすめの理由
都会の地下13階に埋め込まれた巨大なホテルの中で、フロントデスクとして働いている主人公の日常が奇妙な味わいのストーリーになります。双子の妹の娘を育てる不条理感と、「不思議の国のアリス」を思わせるストーリー展開が魅力的でした。(30代男性)
21.西尾維新「クビキリサイクル」
伏線がすごい小説 西尾維新「クビキリサイクル」がおすすめの理由
とにかく難しい言葉遊びや熟語などがふんだんに入っているのですが、一度物語を読み始めると背景などがわかりやすく、するする読めるような物語です。 内容としては、殺人ミステリーなので伏線がとにかくいっぱいあります。ですがこの小説はシリーズになっているので、伏線が先の巻で回収されたりと読んでいて飽きない小説となっています。(20代女性)
22.ジョージ・ドーズ・グリーン「ケイヴマン」
伏線がすごい小説 ジョージ・ドーズ・グリーン「ケイヴマン」がおすすめの理由
家族も仕事も全てを投げ捨てて、ひとり洞窟の中に住み着く中年男性が殺人事件の真相を解き明かしていくスリリングなストーリーです。自分自身が生み出した妄想に囚われながらも、時折隠された知性を発揮していく主人公の活躍ぶりが良かったです。(30代男性)
23.伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」
伏線がすごい小説 伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」がおすすめの理由
ある日、突然犯罪者にされ逃げ惑う主人公の臨場感もすごいですが、どうしていきなりこんな事になったのか真実を探し続ける先に見えてくる色々な事実にあっと驚くばかりです。主人公を信じ、逃げるのを助ける回りの人とのつながりにも感動します。(20代女性)
24.中山智幸「さりぎわの歩き方」
伏線がすごい小説 中山智幸「さりぎわの歩き方」がおすすめの理由
広尾にあるシェアオフィスのパソコンで世界中のニュースを広い集めている、29歳の男の最後の青春を描き出していきます。海外のリゾート地で繰り広げられる空虚なパーティーの先に待つ、思わぬ展開が面白かったです。(30代男性)
25.スティーヴンソン「ジキル博士とハイド氏」
伏線がすごい小説 スティーヴンソン「ジキル博士とハイド氏」がおすすめの理由
社会的な地位と名誉を兼ね備えたジキル博士に隠されている、もうひとつの人生に迫っている作品になります。ふたつの顔を使い分けながら生活を送っている様子には、善悪二元論では裁き切ることが出来ない人間の心の複雑さについて考えさせられました。(30代男性)
26.上甲宣之「ジュリエットXプレス」
伏線がすごい小説 上甲宣之「ジュリエットXプレス」がおすすめの理由
3人の少女がそれぞれの場所で極限状態に追い込まれる所から始まる物語が、僅か45分間の間に一気に絡まり気持ち良いくらい見事に解決します。この作者が書く小説はこのような展開が多いのですが、この小説はさらにスピード感があり一気に読めるお薦めの一冊です。(50代男性)
27.柳広司「ジョーカー・ゲーム」
伏線がすごい小説 柳広司「ジョーカー・ゲーム」がおすすめの理由
スパイ養成学校で学んだ学生たちの活躍と、彼らを率いる謎の人物の物語ということもあり、どのエピソードも最初の予想を裏切って思わぬ展開に繋がってゆく。どの人物がどう動くのか、どんな目的を持っているのかが次第に明らかになってゆくエピソードが多く、最初の行動や台詞の理由があとになって始めてわかって驚かされる話しが多い。伏線が重要なカギになる小説が好きな人におすすめです。(40代女性)
28.アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」
伏線がすごい小説 アガサ・クリスティー「そして誰もいなくなった」がおすすめの理由
推理小説なのですが、中弛みしないテンポの良さと最後の最後まで犯人がわからないくらいの徹底ぶり。しかし、丁寧な作品構成で決して犯人が明かされる時も雑に終わらない感じが好きなのでおすすめに選びました。推理小説が苦手な方でもこの作品は飽きることなく読み進められること間違いなしだと思います。(20代男性)
29.夢野久作「ドグラ・マグラ」
伏線がすごい小説 夢野久作「ドグラ・マグラ」がおすすめの理由
読んだものは必ず精神に支障をきたすと謳われている小説。次の展開が全く予想できず、常にハラハラしながら読むことが出来た。少しクセの強い小説だが、読み終わった後の達成感と、すごすぎて呆然としてしまう感覚はピカ一なのでぜひ読んでほしい。(10代女性)
30.村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」
伏線がすごい小説 村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」がおすすめの理由
妻が出ていってしまった。猫がいなくなってしまった。僕は仕事を探しながらもある日ねじまき鳥と遭遇する。ぶらぶらしている少女、金持ちの親友、すべてがバラバラに見えているのに、じつはあるところでつながっていた、ということのわかったときの体験はまさに目からウロコでおすすめしたいです。(30代女性)
31.伊藤計劃「ハーモニー」
伏線がすごい小説 伊藤計劃「ハーモニー」がおすすめの理由
人類の喜怒哀楽が巨大なコンピューターによってコントロールされた、近未来の世界が映し出されていきます。世界的なテロ計画へと立ち向かっていくヒロインの捜査と、かつて自ら命を絶ったクラスメイトとの意外な関係には驚かされました。(30代男性)
32.アイザック・アシモフ「はだかの太陽」
伏線がすごい小説 アイザック・アシモフ「はだかの太陽」がおすすめの理由
ロボットに依存している近未来の世界を舞台に設定して、ひとりの科学者の殺人事件の真相がスリリングなストーリーになります。テクノロジーの発達の中に潜む危険性と共に、人と人とのつながりの大切さについても考えさせられました。(30代男性)
33.ゲーテ「ファウスト」
伏線がすごい小説 ゲーテ「ファウスト」がおすすめの理由
悪魔と禁断の契約を結んだ男の壮絶な運命と、魂の遍歴が壮大なスケールによって映し出されていく作品になります。人間が決して手にしてはいけないパワーという点では、今の時代の原子力や遺伝子操作にも繋がるものがありました。(30代男性)
34.伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」
伏線がすごい小説 伊坂幸太郎「フィッシュストーリー」がおすすめの理由
売れないロックバンドが最後に吹き込んだレコードが奇跡を起こす表題作などの、4編の短編小説が収められています。著者が愛してやまない仙台市内の街並みと、個性豊かな登場キャラクターに訪れる思いがけない結末には驚かされました。(30代男性)
35.茂木健一郎「プロセス・アイ」
伏線がすごい小説 茂木健一郎「プロセス・アイ」がおすすめの理由
近未来の世界を舞台に設定して、人工知能の開発に取り組むふたりの研究者たちの挑戦を描き出していきます。随所に散りばめられた脳科学に纏わるこぼれ話や薀蓄や、天才的なフリーランスの科学者たちの饒舌ぶりに圧倒されました。(30代男性)
36.かんべむさし「ベルゴンゾリ旋盤」
伏線がすごい小説 かんべむさし「ベルゴンゾリ旋盤」がおすすめの理由
ありふれた日常生活の風景の中に突如として忍び寄る、異端者たちを描いた11編の短編小説が収められています。どんでん返しや巧みなストーリーテリングからは、我々が住んでいる世界の不確かさについて考えさせられました。(30代男性)
37.星新一「ボッコちゃん」
伏線がすごい小説 星新一「ボッコちゃん」がおすすめの理由
超短編SF小説の大御所、星新一の短編集です。特にタイトルのボッコちゃんは、短い中にも最後に背筋がぞくっとするような伏線がたくさん散りばめられています。オチが最後まで読めないので、小説をちょっとしたクイズ感覚で読みたい人にもお勧めです。(20代女性)
38.伊坂幸太郎「モダンタイムス」
伏線がすごい小説 伊坂幸太郎「モダンタイムス」がおすすめの理由
過去作である魔王の続編である作品で、魔王の50年後を舞台とした物語。出だしから物凄い内容で始まり物語の核心迫って行くにつれて読者の興奮も上がっていくのですが、オチが秀逸。人生の酸いも甘いも苦いも全部含んだ作品のため読む人を選ぶとは思いますが読んだ時間が勿体なかったという事だけはないと思えます。(30代男性)
39.Yoshi「もっと、生きたい…」
伏線がすごい小説 Yoshi「もっと、生きたい…」がおすすめの理由
ある日突然に猟奇事件の容疑者となったプログラマーの、想像を絶する恐怖体験が映し出されていきます。古今東西のホラー文学を継ぎ接ぎしたかのような世界観と、予測不可能なストーリー展開に惹き込まれていきました。(30代男性)
40.筒井康隆「モナドの領域」
伏線がすごい小説 筒井康隆「モナドの領域」がおすすめの理由
ある日河原で発見された人間の片腕から次々と巻き起こっていく、思わぬ騒動を描き出していく作品になります。神の存在を始めとする壮大なテーマに迫りながら、全てがひとつに収斂していくストーリー展開には惹き込まれました。(30代男性)
41.エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人事件」
伏線がすごい小説 エドガー・アラン・ポー「モルグ街の殺人事件」がおすすめの理由
世界初の推理小説として名高い、オーギュスト・デュパンの活躍を描き出している1冊になります。パリのモルグ街を騒がしている密室殺人事件の真相に迫っていく論理的な思考と、意外な犯人の正体には驚かされました。(30代男性)
42.百田尚樹「モンスター」
伏線がすごい小説 百田尚樹「モンスター」がおすすめの理由
どうして彼女が整形をほどこすことになったのか、どうして彼女は一度捨てたはずの故郷に戻ってきたのか、そして主人公に近づいたのか、すべての疑問をシークエンスとして最後に伏線が全てつながったときの快感は百田尚樹の骨頂と言えると思ったからです(30代女性)
43.恩田陸「ユージニア」
伏線がすごい小説 恩田陸「ユージニア」がおすすめの理由
歴史と文化ある古都で発生した無差別毒殺事件の謎に、3つの時代から2人の女性が迫っている作品になります。無関係に見えていたエピソードがひとつに収斂していき、真実を炙り出していくストーリー展開が面白かったです。(30代男性)
44.湊かなえ「ユートピア」
伏線がすごい小説 湊かなえ「ユートピア」がおすすめの理由
登場人物達の行動や感情がさらりとした文章で書かれていて淡々とストーリーが進んでいくと思っていたら、後半でそれは大間違いだと気づきます。その全てが絡み合っていたのだと気づいたときの驚きとラストシーンの衝撃、これが湊かなえ小説のおもろしさだなと感じることができます。(40代女性)
45.伊坂幸太郎「ラッシュライフ」
伏線がすごい小説 伊坂幸太郎「ラッシュライフ」がおすすめの理由
仙台市に向かう新幹線の車内での画商と画家の出会いから、思わぬ事態へと加速していくスリリングなストーリーになります。無関係に見えていた登場キャラクターたちの運命が、未解決のバラバラ殺人事件によって交錯していく展開が面白かったです。(30代男性)
46.湊かなえ「リバース」
伏線がすごい小説 湊かなえ「リバース」がおすすめの理由
親友を亡くしてしまった主人公の後悔と葛藤を描きながら物語が進んでいきキレイに終わるかと思った矢先に、 たった1ページで全ての伏線を回収して、大どんでん返しがおこり、初めて読んだ際に驚いたから。後味が残る感じが湊かなえ先生らしいです。(20代女性)
47.岡田利規「わたしたちに許された特別な時間の終わり」
伏線がすごい小説 岡田利規「わたしたちに許された特別な時間の終わり」がおすすめの理由
アメリカのイラク空爆が迫る2003年の渋谷を描いた「三月の5日間」など、2つの短編小説が収められています。テレビも見ずに携帯電話の電源もオフにしてホテルの中に引きこもっていた男女が、5日ぶりに外の風景を見るシーンが圧巻でした。(30代男性)
48.東野圭吾「悪意」
伏線がすごい小説 東野圭吾「悪意」がおすすめの理由
人気小説家が殺されて、逮捕されたその友人の殺害動機がなかなか考えさせられるものでした。小説家の妻への思い、ゴーストライターをさせられる苦しみが少しずつ明らかになっていくのですが、最初は被害者の善人であるかのようなパブリックイメージがどんどん裏の顔へと変わっていきます。最初はドラマで見て、佐々木蔵之介さんが犯人役、宅麻伸さんが被害者役でしたが、二人とも演技がすさまじく引き込まれました。(30代女性)
49.アゴタ・クリストフ「悪童日記」
伏線がすごい小説 アゴタ・クリストフ「悪童日記」がおすすめの理由
アゴタ・クリストフの代表作です。戦時中のドイツ。双子の少年たちの日々の生活を描いた日記のような小説ですが、そのリアルで残忍ともいえる生活には息をのみます。また、至る所にトリッキーな伏線が敷かれており、ラストはとても衝撃的です。(30代女性)
50.乙一「暗いところで待ち合わせ」
伏線がすごい小説 乙一「暗いところで待ち合わせ」がおすすめの理由
人間関係を築く事が苦手な主人公が殺人犯の容疑をかけられ、逃げ込んだ場所は盲目女性が暮らす家。 設定だけ聞くと恐ろしい展開が待ち受けるのではないかと思いましたが、読みやすい文体で主人公と盲目女性の各視点で話が進み、話が進むごとに、二人の抱える問題や心情が浮かび上がり、徐々に二人の距離感が埋まっていく過程にどんどんのめり込んでいけます。 ドキドキハラハラしたり、物語の核心にせまるたびに驚き、読み応えや満足感がたまりませんでした!(20代女性)
51.ミヒャエル・エンデ「遺産相続ゲーム―地獄の喜劇」
伏線がすごい小説 ミヒャエル・エンデ「遺産相続ゲーム―地獄の喜劇」がおすすめの理由
バラバラに引き裂かれた遺言状から巻き起こっていく、思わぬ遺産相続の争いが映し出されていく1冊になります。不思議な魔法の館に集められた人間たちの欲望の醜さと共に、生きることの不条理な一面も伝わってきました。(30代男性)
52.土屋隆夫「影の告発」
伏線がすごい小説 土屋隆夫「影の告発」がおすすめの理由
今でこそ当たり前になったアリバイの証明といった推理小説にありがちなトリックですが、その先駆けとして、本作品で扱われているアリバイ崩しがなんともすごい伏線だなと実感させられました。1枚の写真から浮かび上がってくる事実は本当に目からウロコのし掛けがされているのでぜひ読んでいただきたい一冊です。(30代女性)
53.村上春樹「海辺のカフカ」
伏線がすごい小説 村上春樹「海辺のカフカ」がおすすめの理由
僕が旅に出ることによって、日常生活がガラリと音を立てて変化していく。それは時間軸を中心にいくつもの断片的な世界が少しずつつながっていくといった、摩訶不思議な体験をすることのできる小説に仕上がっています。ヒトの意識と無意識、善と悪、コインの表と裏、あらゆることはアンビバレントであると思わざるをえないところがある小説であるところがおすすめしたいと思った理由です。(30代女性)
54.筒井康隆「革命のふたつの夜」
伏線がすごい小説 筒井康隆「革命のふたつの夜」がおすすめの理由
学園闘争の時代に翻弄されていく大学教授の数奇な運命が、ふたつのストーリー展開から映し出されていきます。パラレルワールドを生きる主人公の不条理さと共に、それぞれの世界が交錯していくラストには驚かされました。(30代男性)
55.松本清張「共犯者」
伏線がすごい小説 松本清張「共犯者」がおすすめの理由
銀行強盗によって得た資金で事業を起こした男に待ち受けている、思わぬ落とし穴がスリリングなストーリーになります。過去を知るかつての共犯者への監視の目と疑惑を募らせていくうちに、自分自身が破滅していく様子が印象深かったです。(30代男性)
56.佐野洋「空が揺れる日」
伏線がすごい小説 佐野洋「空が揺れる日」がおすすめの理由
飛行機墜落事故を予言する怪しげな男と、大学教授殺人事件の謎めいた関係性に迫っている作品になります。一見するとバラバラに見えていた2つのストーリーの間に、時折気味な繋がりが現れる展開がスリリングでした。(30代男性)
57.サラ・ウォーターズ「荊の城」
伏線がすごい小説 サラ・ウォーターズ「荊の城」がおすすめの理由
舞台は19世紀半ばのロンドンの下町と、田舎の古いお城です。主人公の少女二人が語り手ですが、前半と後半で変わるため、一部の出来事はそれぞれの視点からあらためて語られ、その時にお互いがどう考えていたのか、なぜそんな行動をとったのかが読者にわかるようになっています。この作品はいたるところで読者だけではなく、語り手である二人をも知らない企みが進行していっていることが感じられる伏線がさりげなくはられています。その壮大な計画が進んでいくことと、主人公の少女二人が最初の立場や姿から変化していくさまが同時進行になっているのが面白く、最後はどうなるのかとても興味深い点がおすすめの理由です。また、語り手の少女二人の生い立ちや性格、生活環境の違いによって前半と後半で文章の雰囲気が違うことも楽しめるものになっています。(30代女性)
58.フラナリー・オコナー「賢い血」
伏線がすごい小説 フラナリー・オコナー「賢い血」がおすすめの理由
アメリカ南部の小さな町を舞台に設定して、信仰心に憑りつかれていく青年の生きざまが映し出されていく1冊になります。自分自身の信じる神様や物語を守り抜くために、他の誰かを傷付けてしまうことを考えさせられました。(30代男性)
59.森村誠一「鍵のかかる棺」
伏線がすごい小説 森村誠一「鍵のかかる棺」がおすすめの理由
大都会に聳え立つ超高層ホテルを舞台に発生した1件の殺人事件から、予想外のストーリー展開へと惹き込まれていきます。現代に生きる人たちのありとあらゆる欲望が込められている、巨大な棺桶のようなビルの群れが心に残りました。(30代男性)
60.澪亜「公爵令嬢の嗜み」
伏線がすごい小説 澪亜「公爵令嬢の嗜み」がおすすめの理由
公爵令嬢の婚約破棄騒動から始まるファンタジー小説なのですが、ただの恋愛ものでも、内政ものでもありません。恋愛、領地経営、貴族社会のゴタゴタ、転生とトピックは盛りだくさんの一方、しっかりと物語が作り込まれています。単なる恋情の縺れかと思えば国家を揺るがす策略の一部だったり、領地経営で行っていたことが思わぬところで役立ったりと張られていた伏線が物語の進行と共に見事に回収されていきます。紆余曲折を経ていく主人公の葛藤や邁進に引き込まれる作品です。(20代女性)
61.湊かなえ「告白」
伏線がすごい小説 湊かなえ「告白」がおすすめの理由
小学校で起こったある事件について、登場人物がそれぞれの立場から独白していくという形で、物語が進んでいきます。 終盤に向かうにつれて、最初は見えなかった事柄やエピソードの繋がりがどんどん明らかになってきて、伏線の緻密さに驚きます。 最後まで読者の勢いを失うことなく読み切らせる、とても完成度の高い小説だと思います。(30代女性)
62.小松左京「最後の隠密」
伏線がすごい小説 小松左京「最後の隠密」がおすすめの理由
タイムスリップによって現代に現れた幕府の御庭番の小坂了介の、不思議な冒険と数奇な運命に迫っている作品になります。江戸時代の終わりを自分自身の目によって見届けた、ひとりの男の社会への憤りが伝わってきました。(30代男性)
63.田中光二「最後の障壁」
伏線がすごい小説 田中光二「最後の障壁」がおすすめの理由
ある日突然に額に赤い十字マークを刻み込まれた人々の過酷な運命を描く表題作など、6編の短編小説が収められています。ストーリーの舞台に設定されているのは近未来の日本ですが、現在の異質な存在を排除してしまう風潮に繋がるものがありました。(30代男性)
64.新堂 冬樹「三億を護れ!」
伏線がすごい小説 新堂 冬樹「三億を護れ!」がおすすめの理由
始めはダメなおっさんを情けないなと思いながら読み始める。次にどのようにして3億円を奪うのだろうかと用意周到な詐欺師側の行動を想像していく。最後には華麗なはずの詐欺師のまさかの結末を見届けることになる。今や日常的となってきている詐欺師についての行動や心理などをユーモラスに描かれているのが見どころだと思います。(30代男性)
65.唯野未歩子「三年身籠る」
伏線がすごい小説 唯野未歩子「三年身籠る」がおすすめの理由
妊娠10か月を過ぎても一向に生まれてこない赤ちゃんに振り回されていく、ひとりの女性の姿が映し出されていきます。主人公の冬子を始めとする風変わりなキャラクターたちが巻き起こす騒動と、予想外の結末には驚かされました。(30代男性)
66.赤川次郎「三毛猫ホームズ 花嫁人形」
伏線がすごい小説 赤川次郎「三毛猫ホームズ 花嫁人形」がおすすめの理由
赤川次郎作品はどれも好きなんですが、特にこの話は切なさと犯人に対しての今の時代のあり方的なものがあり、少し考えさせられる内容となっています。 どの時代にもあるものなのだと思いながらそれがなくなることは無いのかと切なくもなりました。(30代女性)
67.青木淳悟「四十日と四十夜のメルヘン」
伏線がすごい小説 青木淳悟「四十日と四十夜のメルヘン」がおすすめの理由
チラシ配布のアルバイトを担当しながらも密かに収集を続けている、不思議な男の日常が映し出されていきます。配りきれずに部屋の中に溢れかえっていくチラシから、新たな物語が始まっていく意外な展開には驚かされました。(30代男性)
68.星野智幸「呪文」
伏線がすごい小説 星野智幸「呪文」がおすすめの理由
寂れた商店街がある日突然に熱狂的な盛り上がりに包まれていく様子を、世相を反映しながら描き出していきます。集団になった途端に暴走していく若者たちの心境と、ネット社会に潜んでいる危険性について考えさせられました。(30代男性)
69.綾辻行人「十角館の殺人」
伏線がすごい小説 綾辻行人「十角館の殺人」がおすすめの理由
全体的に話が面白くもありますが、何と言っても犯人が判明するくだりが本当に思わず『ああっ!』と声が出てしまうくらいにそれまでの予想を覆されました。他の推理小説でのトリック解明よりも何倍もスカッとします!(20代女性)
70.トマス・ピンチョン「重力の虹」
伏線がすごい小説 トマス・ピンチョン「重力の虹」がおすすめの理由
ナチスドイツが開発したロケットと、性欲に振り回されていくひとりの男の恐るべき関係性が描き出されている1冊になります。戦争を繰り返す人類の愚かさを笑い飛ばしていきながら、予想外の結末へと向かっていくストーリーに惹き込まれました。(30代男性)
71.伊坂幸太郎「重力ピエロ」
伏線がすごい小説 伊坂幸太郎「重力ピエロ」がおすすめの理由
仙台市内で放火事件が相次ぎ、その現場には必ず近くに落書きが描かれている。主人公と半分血が繋がっていない弟は、落書きを消す仕事をしている。だが、弟が落書きを消すのにはある理由があり、主人公は放火事件の謎を解く形で図らずも巻き込まれていってしまう。弟の言動には普段から不思議なところがあるのだが、作品の最後で謎が全て明らかになって、思わず戦慄した。(30代女性)
72.中村文則「銃」
伏線がすごい小説 中村文則「銃」がおすすめの理由
中村文則さんのデビュー作。ある日、殺人事件の現場を偶然通りかかった「私」は、そこに落ちていた拳銃を出来心から拾ってしまう。拳銃が持つ魅力に気づいた「私」は、許されないと知っていながらも拳銃を保管することを決める。やがて「私」は、拳銃と隣り合わせの生活をおくる中で、おぞましい狂気に蝕まれていくのだった。この作品の最大の魅力は、主人公の心情の変化だ。序盤こそ何気ない大学生活が淡々と描かれるものの、物語が進んでいくにつれて、文体が恐ろしいほど「大げさ」になる。新感覚のスリリング小説としておすすめ。(10代男性)
73.東野圭吾「新参者」
伏線がすごい小説 東野圭吾「新参者」がおすすめの理由
著者の人気シリーズ「新参者」の主人公である刑事・加賀恭一郎が日本橋署に着任した直後の殺人事件を追った小説です。各章では、日本橋に暮らす、一見その事件とは何の関係もなく見える人々にスポットを当て、加賀刑事との出会いを描いていきます。出会う人々それぞれが抱えていた思いや隠されていた過去が手掛かりとなり、最後には事件の真相へと近づいてきます。日本橋という人情や風情の残る土地が見事に伏線として生かされており、このシリーズを初めて手に取った人でも思わず惹き込まれる内容になっています。(30代女性)
74.藤崎翔「神様の裏の顔」
伏線がすごい小説 藤崎翔「神様の裏の顔」がおすすめの理由
物語は一人の視点ではなくて何人もの人の視点で、移り変わるように書かれている。それぞれの性格や考え方で試行錯誤しながら真実に辿り着こうとしていて、自分もいろいろな人に感情移入して読めて飽きない。作者が元お笑い芸人のためか、ユーモアがある言い回しが多く面白い。(20代女性)
75.新津 きよみ「星の見える家」
伏線がすごい小説 新津 きよみ「星の見える家」がおすすめの理由
ホ-ムドラマの様な始まりで ほのぼのとした展開が・・・と思ったら 秘密が暴かれていく過程が 想像を上回り どんどん引き込まれていく!! 起承転結 結に向かって 今度は 展開が読む前に見えてくる楽しさもあり。読み終わると 何故か ほっこりしてしまう。(60代女性)
76.東野圭吾「聖女の救済」
伏線がすごい小説 東野圭吾「聖女の救済」がおすすめの理由
序盤から犯人はほぼ明らかになっています。しかし、彼女には鉄壁ともいえるアリバイがあり、なおかつ離れた場所から夫を毒殺できるトリックが解明できません。ガリレオシリーズでも湯川学が頭を悩ませる屈指の難事件だと思います。結局は湯川によってトリックも見破られるのですが、私は犯人に同情を禁じ得ませんでした。殺人者には「聖女」も「救済」も真逆の言葉のように思えますが、真実を知った読者には作者がこのタイトルをつけた意図が分かるはずです。(30代女性)
77.若竹七海「静かな炎天 」
伏線がすごい小説 若竹七海「静かな炎天 」がおすすめの理由
ミステリー作家若竹七海さんの短編集で本屋でお勧めされていたので読みました。 情景描写や作り込みの上手い作家さんで、もともと彼女のファンでしたが、この「静かなる炎天」はどの話も伏線が巧妙かつ興味深くて面白いです。 日常の中の題材で読者を引き込むような仕掛けや工夫が本当に上手い作家さんだと思います。(20代男性)
78.湊かなえ「絶唱」
伏線がすごい小説 湊かなえ「絶唱」がおすすめの理由
全四章から構成される女性たちの物語です。 最初はただの傷ついた女性たちの話かなと思っていたのですが、本を読み進めるうちにあることに気づくのです。 この人たちって同じ経験をしていないか?と。 ドキドキしながら読み進めると全てが一本の糸で繋がっていくんですけれど、その辺が素晴らしいのでオススメです。(30代女性)
79.青山七恵「窓の灯」
伏線がすごい小説 青山七恵「窓の灯」がおすすめの理由
喫茶店の2階に住み込みで働いている女の子が、ふとしたきっかけから覗き行為に没頭していく奇妙な味わいのストーリーになります。不思議なムードを感じることができる店内や座席と、意外性の溢れるストーリーに惹き込まれていきました。(30代男性)
80.絲山秋子「袋小路の男」
伏線がすごい小説 絲山秋子「袋小路の男」がおすすめの理由
高校生の時に一目惚れをした相手を卒業後もただひたすらに思い続けていく女性を描いた表題作など、3編の短編小説が収められています。一途な純愛がある時を境にして一線を越えていき、現実の世界とヒロインの妄想が入り乱れていく展開に惹き込まれていきました。(30代男性)
81.小林信彦「超人探偵」
伏線がすごい小説 小林信彦「超人探偵」がおすすめの理由
前作で底知れぬ谷底へと転落していった名探偵の神野推理が、奇跡の復活と更なる活躍を披露しているシリーズ第2弾作品になります。列車の中で発生した殺人事件や絶海の孤島に閉じ込められた容疑者など、ミステリーの王道をいく展開から驚きの脱線を見せるのが面白かったです。(30代男性)
82.松本清張「点と線」
伏線がすごい小説 松本清張「点と線」がおすすめの理由
男女の単なる心中事件であると思われたことがじつは殺人事件であったという事実はその伏線もさることながらトリックに至るまでの描写の細かさに脱帽させられます。目撃者はなぜ魔の4分間に二人の姿を見ることができたのか、列車は本当に停まっていたのか、同僚らによる目撃証言に信憑性はあったのか、ドキドキハラハラのスリルがありながらも、じつは本当にその駅とホームが存在しているというから取材の手が込んでいてぜひともおすすめしたいと思いました(30代女性)
83.眉村卓「二次会のあと」
伏線がすごい小説 眉村卓「二次会のあと」がおすすめの理由
ありきたりな毎日を送っているごく普通の人たちがふとした瞬間から異世界へと引き込まれていく、14編の短編小説が収められています。日常から非日常へと繋がっていく描写からは、登場人物たちの揺れ動く心が伝わってきました。(30代男性)
84.浦賀 和宏「彼女は存在しない」
伏線がすごい小説 浦賀 和宏「彼女は存在しない」がおすすめの理由
最後まで読んでみれば,序盤ですぐ種明かしがされていることが分かるのに, それに全く気付かずに読み進めてしまい,もう一度振り返ってみてようやく気付く。 人間の思い込みは怖いと思わされる。 あらゆる伏線が,最後にいっきに回収されるのがおもしろい。(30代女性)
85.アーサー・コナン・ドイル「緋色の研究」
伏線がすごい小説 アーサー・コナン・ドイル「緋色の研究」がおすすめの理由
世界的にも有名な探偵であるシャーロック・ホームズが初めて登場するこの長編小説は、シャーロキアンじゃなくても楽しめる作品だと思っております。 ミステリーとしての読み応えもありますが、犯人に対して同情すら覚えるストーリー展開には心を奪われました。ホームズの作品を次々と読みたくなる1冊です。(30代女性)
86.いとうせいこう「鼻に挟み撃ち 他三編」
伏線がすごい小説 いとうせいこう「鼻に挟み撃ち 他三編」がおすすめの理由
御茶ノ水でマスクを被ったままで演説をする男と聴衆たちの、奇妙な関係性に迫っている作品になります。いつの間にか遠い国や地域で始まっていく戦争に対して、無関心な人たちへの鋭いメッセージが伝わってきました。(30代男性)
87.山田 宗樹「百年法」
伏線がすごい小説 山田 宗樹「百年法」がおすすめの理由
短編小説形式になっていて最初はバラバラの人生に思える登場人物達ですが、読み進めていくうちに徐々にストーリーが繋がっていく様子がとてもワクワクするからです。また、20代なりに死について深く考えさせられました。(20代女性)
88.ジェフリー・アーチャー「百万ドルをとり返せ!」
伏線がすごい小説 ジェフリー・アーチャー「百万ドルをとり返せ!」がおすすめの理由
巨額の株式詐欺によって財産を奪われた4人の男たちの、頭脳の限りを尽くした復讐計画が映し出されていきます。天才的な才能を秘めた数学者が練り上げていく作戦と、次々と降りかかってくる予想外のハプニングには驚かされました。(30代男性)
89.宮沢章夫「不在」
伏線がすごい小説 宮沢章夫「不在」がおすすめの理由
東京の近郊に佇んでいる利根川沿いの地方都市の中で、毎日を無目的に送っている若者たちの日常生活の風景を描き出していきます。ある日突然に流れ着いた女性の遺体から、不思議な世界へと導かれていく様子が印象深かったです。(30代男性)
90.東野圭吾「放課後」
伏線がすごい小説 東野圭吾「放課後」がおすすめの理由
女子校という独特な空気、また大人でも子どもでもない高校生が作り出す世界観の中で、生々しい殺人が繰り広げられる様子は想像を超える。教師と生徒から男と女への境界こそがこの小説の鍵でもあり最大の謎でもある。(20代女性)
91.米澤穂信「満願」
伏線がすごい小説 米澤穂信「満願」がおすすめの理由
山本周五郎賞を受賞し、「このミステリーがすごい」の一位にも選ばれた米澤穂信の「満願」は珠玉の短編集です。 文体の巧みさやストーリーの展開や伏線が秀逸で、その作品も非常にクオリティが高いです。 短編集ですが、全て一本の軸で繋がっているような一貫性のある作品集は徹夜してでも読みたい作品ですね。(20代男性)
92.パトリック・モディアノ「迷子たちの街」
伏線がすごい小説 パトリック・モディアノ「迷子たちの街」がおすすめの理由
20年ぶりにパリを訪れたミステリー小説家の、不思議な体験が映し出されていく作品になります。かつて愛したひとりの女性の面影を探して街を歩きながら、次第に過去の記憶へと迷い込んでしまう姿が印象深かったです。(30代男性)
93.西村京太郎「黙示録殺人事件」
伏線がすごい小説 西村京太郎「黙示録殺人事件」がおすすめの理由
謎めいた指導者が率いるカルト教団に所属する青年たちが、次々と自らの生命を断っていくスリリングなストーリーになります。ひとりひとりは無害な若者たちが、集団になった途端に暴走していく様子がリアリティー溢れていました。(30代男性)
94.トルーマン・カポーティ「夜の樹」
伏線がすごい小説 トルーマン・カポーティ「夜の樹」がおすすめの理由
旅行中に不思議な老夫婦と出会った女子学生の揺れ動く心を描いた表題作など、9編の短編小説が収められています。独特な語り口に惹き込まれていくと共に、ありふれた人たちの何気ない日常に突如として訪れるドラマに驚かされました。(30代男性)
95.高瀬ちひろ「踊るナマズ」
伏線がすごい小説 高瀬ちひろ「踊るナマズ」がおすすめの理由
もうじき母親となるひとりの女性が、自分自身が体内に宿した子供に語りかけていく奇妙な味わいのストーリーになります。ナマズの絵ばかり書いている叔母と、土地に伝わる民話が微妙に絡み合っていく展開が面白かったです。(30代男性)
96.伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」
伏線がすごい小説 伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」がおすすめの理由
横浜を舞台に次々と大胆かつ華麗な銀行強盗を続けていく、4人の男女の活躍ぶりが痛快なストーリーになります。それぞれの得意ジャンルを活かした巧みな犯行手口と、綿密に練り上げられていく計画がスリリングでした。(30代男性)
97.岡崎琢磨「珈琲店タレーランの事件簿シリーズ」
伏線がすごい小説 岡崎琢磨「珈琲店タレーランの事件簿シリーズ」がおすすめの理由
タレーランの事件簿シリーズはこのミス大賞も受賞した人気の推理小説です。このシリーズのすごいところは謎解きの最後まで結末が分からないところ。真実に辿り着いたときの驚きは思わず「すごい」と漏らしてしまうほどです。最後の最後までどうなるか分からないドキドキと共に読みたい小説です。(10代女性)
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