- 泣けるおすすめの小説
- 1.重松清「とんび」
- 2.住野よる「君の膵臓をたべたい」
- 3.東野圭吾「秘密」
- 4.有川浩「旅猫リポート」
- 5.川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」
- 6.浅田次郎「プリズンホテル」
- 7.島田荘司「異邦の騎士」
- 8.伊坂幸太郎「重力ピエロ」
- 9.川村元気「世界から猫が消えたなら」
- 10.重松清「青い鳥」
- 11.角田光代「八日目の蝉」
- 12.木藤亜也「1リットルの涙」
- 13.乙一「calling you」
- 14.岬「お女ヤン!」
- 15.明川哲也「カラスのジョンソン」
- 16.原田マハ「キネマの神様」
- 17.重松清「きみの友だち」
- 18.江國香織「きらきらひかる」
- 19.川村元気「この世界から猫が消えたなら」
- 20.辻仁成「サヨナライツカ」
- 21.西加奈子「サラバ!」
- 22.乃南アサ「しゃぼん玉」
- 23.村上春樹「スプートニクの恋人」
- 24.重松清「その日のまえに」
- 25.辻村深月「ツナグ」
- 26.島本理生「ナラタージュ」
- 27.絲山秋子「ばかもの」
- 28.青木和雄「ハッピーバースデー 命かがやく瞬間」
- 29.飛鳥井千砂「はるがいったら」
- 30.エリン・クルーウィル「フリーダム・ライターズ」
- 31.樋口卓治「ボクの妻と結婚してください。」
- 32.瀬尾まいこ「僕の明日を照らして」
- 33.七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
- 34.加納朋子「モノレールねこ」
- 35.冲方丁「もらい泣き」
- 36.有川浩「レインツリーの国」
- 37.R・J・パラシオ「ワンダー wonder」
- 38.マルグリット・デュラス「愛人(ラマン)」
- 39.船山馨「茜いろの坂」
- 40.吉田 修一「悪人」
- 41.三浦綾子「塩狩峠」
- 42.湯本 香樹実「夏の庭」
- 43.湯本 香樹実「夏の庭―The Friends」
- 44.東野圭吾「祈りの幕が下りる時」
- 45.色川武大「狂人日記」
- 46.松尾由美「九月の恋と出会うまで」
- 47.新海誠「君の名は。」
- 48.住野よる「君の膵臓が食べたい。」
- 49.小野不由美「月の影 影の海 下」
- 50.赤川次郎「午前0時の忘れもの」
- 51.舞城王太郎「山ん中の獅見朋成雄」
- 52.乙一「山羊座の友人」
- 53.小野不由美「残穢」
- 54.谷 瑞恵「思い出の時、修理します」
- 55.折原みと「時の輝き」
- 56.伊坂幸太郎「終末のフール」
- 57.横山秀夫「出口のない海」
- 58.浅葉なつ「神様の御用人」
- 59.筒井康隆「睡魔のいる夏―自選短篇集」
- 60.梨木香歩「西の魔女が死んだ」
- 61.貴志祐介「青の炎」
- 62.森村誠一「青の魔性」
- 63.C.ロッシュフォール「戦士の休息」
- 64.野坂昭如「戦争童話集」
- 65.加藤千恵「卒業するわたしたち」
- 66.山崎豊子「沈まぬ太陽」
- 67.佐藤ケイ「天国に涙はいらない」
- 68.朱川湊人「都市伝説セピア」
- 69.アラン・シリトー「土曜の夜と日曜の朝」
- 70.吉田修一「怒り」
- 71.天童荒太「悼む人」
- 72.道尾秀介「透明カメレオン」
- 73.カズオ・イシグロ「日の名残り」
- 74.島本理生「波打ち際の蛍」
- 75.島崎藤村「破戒」
- 76.東野圭吾「白夜行」
- 77.サガン「悲しみよ こんにちは」
- 78.小谷野敦「母子寮前」
- 79.アリス・フェルネ「本を読む人」
- 80.伊坂幸太郎「魔王」
- 81.小林信彦「夢の街その他の街」
- 82.綿矢りさ「夢を与える」
- 83.東野圭吾「容疑者Xの献身」
- 84.東野圭吾「流星の絆」
- 85.有川浩「旅猫リポート(講談社文庫 刊)」
- 86.美嘉「恋空」
- 87.ベルンハルト・シュリンク「朗読者」
泣けるおすすめの小説
1.重松清「とんび」
泣ける小説 重松清「とんび」がおすすめの理由
佐藤健主演の同タイトルのTVドラマがきっかけで読みましたが、映像よりも活字の方が、より心に響きました。人々が、支え合って生きていく事をリアルに感じさせてくれる小説です。人間っていいなと思いました。読みながら、何度も何度も涙がこぼれました。(50代女性)
この本は元ライブドア社長の堀江貴文さんが刑務所で1000冊本を読んだ中で印象に残っている、と挙げていた小説です。感情表現か不器用な親子がお互いに成長していく話。思春期や反抗期の息子を持つ親の方や、生き辛さを感じて人生に悩んでいる人に呼んで欲しい1冊です。(30代男性)
妻を亡くした主人公、ヤッさんとその息子、アキラの親子の成長を丁寧に描いた作品です。 一人息子のアキラを思い、子育てと向き合うヤッさんが本当に不器用で、でも、一生懸命で‥とにかく泣けます。 子育て世代の方にも、そうでない方にも心からおすすめしたい一冊です。(20代女性)
親の大切さを改めて感じる本だと思った。また、自分が親になったときに、子どもを思う気持ちで共感できる部分がたくさんあるのではないかなと思った。それぞれの世代で、違う楽しみお感じることができる本だと思った。(10代女性)
父子家庭の話、父親が主人公。かなりの不器用で読んでいるとそこに惹かれる。思春期を迎えた息子との関係や、妻のいない孤独感など、情景が伝わりやすいように書かれていて読みやすい。家族ものを書かせたらナンバーワンの作家だと思う。(30代男性)
2.住野よる「君の膵臓をたべたい」
泣ける小説 住野よる「君の膵臓をたべたい」がおすすめの理由
友人にすすめられて読んだのですが、とにかく涙が止まらなかったです。。 最後は特に涙が止まらず、心がきれいに洗われた気持ちになりました。 命を大切にしたいな、と思いました。泣きたい人にもおすすめの1冊です。(20代女性)
君の膵臓をたべたい。っと一見インパクトのとてもある題名ですが、読めば総題名の意味がを分かり泣くことまちがいなし! 題名からは予想もできないストーリーが魅力で、また長すぎず、短すぎずとゆうほどよい長さの物語です。 展開が気になって一気に読んでしまいたくなるお話です。(20代女性)
映画化されたもののCMで興味を持ち、小説を読みました。ただ感動モノの泣ける話だろうと思いながら読み始めたのですが、ただ泣ける話ではなく、終わった後にどこか心が温かくなるような話でした。他の感動モノとは違います。そこがおすすめです。(20代女性)
一見恋愛小説と宣伝されたり、男女2人の話なのでそう勘違いする人も多いがこれは人間ドラマです。人と付き合うのが苦手な男の子と余命幾許もない女の子の人間ドラマです。主人公の男の子が女の子によってだんだん変化していく様子が読んでいて楽しいです。(20代女性)
3.東野圭吾「秘密」
泣ける小説 東野圭吾「秘密」がおすすめの理由
事故で家族を失った男性の話です。 ただ事故に遭っただけでなく、娘の体に妻の魂が入りこむという複雑な状況で、男性が失ったのは妻なのか娘なのかを成長と葛藤を交えて書かれています。 ある日、男性は生き残った女性を妻ではなく、生涯娘として見守ることを決意するのですが、同時に妻も自分を捨て娘として生きる決意をします。 互いの気持ちが分かった瞬間は思いだすだけでも涙がでるシーンです。(30代女性)
伏線もあるが、最後はどんでん返し的な終わり方。そうだったのか、と暖かい気持ちになる。主人公の男とその家族のは 話だが、同性としてはかなり共感できる部分が多いように思う。どちらかというと既婚男性におススメ。(30代男性)
この小説はのあらすじを簡単にまとめると、自分の妻と娘が事故にあい、妻は無くなってしまったが娘はなんとか一命を取り止めた。 しかし、娘の体に妻の魂が入れ替わってしまったというファンタジー要素が盛り込まれたヒューマンドラマである。 妻が死んだのか、娘が死んだのか? 主人公はそんな葛藤もあるが、私が一番印象に残っているのは、 主人公が娘を抱こうとするシーンである。 娘の体だが心は自分の愛した女であり、その気持ちは妻も同じ。 お互いに肌を重ねたいと思っても、 自分の汚れなき娘の体を考え、二人の願いは叶わなかった。 ラストにお互いがお互いの為にとった行動に、夫婦の絆の深さを感じた。(20代女性)
4.有川浩「旅猫リポート」
泣ける小説 有川浩「旅猫リポート」がおすすめの理由
以前は犬派だった私が最近、猫を飼い始めました。やはり想像通り、犬の様に呼んだらしっぽを振って寄ってくるわけでもなく、忠実でもない。それでも気まぐれだけどすり寄ってくる姿には心を奪われてしまうが、抱きしめると嫌がる。猫の気持ちが全然わかりませんでした。でもこの本を読み、猫もこんなにご主人の事を思っているんだ!と心が痛みました。猫目線からの読みやすいタッチで最初は愉快に読み進められ次第にもしかして?と思い始めるた頃には涙がとまりませんでした。 小説でこんなに号泣したのは初めてです。 ぜひオススメです。(50代女性)
登場する人々や、動物たちの言葉や行動にとても心が揺さぶられます。 特に、ペットを飼っている方は、涙無しでは弱めないのではないでしょうか。実際私はボロボロ泣いてしまいました。 ペットだって大切な家族。とても心温まる物語です。(30代女性)
捨て猫で飼い主に命を救われた猫と飼い主の絆に心打たれる内容になっています。動物を飼ったことがある人にはとてもオススメの本です。 飼い主は病気で亡くなってしまうのですが、最後まで飼い主に寄り添う猫の姿がけなげでとても泣ける本です。(40代女性)
5.川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」
泣ける小説 川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」がおすすめの理由
静かに涙しました。誰しも1度でもいいから戻りたい過去を持っていますよね?だから共感できる物語です。読み終えた後、決して湿っぽくはならず、涙した後はスッキリ前を見て行こうと思えます。こんな不思議な喫茶店に迷い込める事ができたら良いなぁ、と強く願います。(40代女性)
何かが悲しくて、誰かが亡くなって泣いてしまう小説はたくさん出会ってきましたが、胸が温まって感動して泣ける小説は初めてでした。 ホッコリしながら涙を流せるので、号泣した後にスッキリします。 そしてこのようなコーヒーを飲むことが出来ない私たちは一日を大切に悔いの無いように過ごしていかなければと思える小説です。(20代女性)
6.浅田次郎「プリズンホテル」
泣ける小説 浅田次郎「プリズンホテル」がおすすめの理由
ヤクザの親分が経営するホテルで、問題を抱えたお客とクセのある従業員たちが入り乱れ、巻き起こる人情小説です。 親分の甥の偏屈小説家、一流ホテルに見捨てられたホテルマン、小説家の愛人、略奪婚した若頭など読んだ人が感情移入したくなるキャラクターが必ずいるはずです。 なにより仲蔵親分が格好いい!(20代女性)
従業員がみんな極道の任侠団体専用ホテルという強烈な設定の小説です。全体的にはコミカルなやりとりなど笑えるシーンが多いですが、どこか心に欠けた所のある登場人物達がホテルに泊まる中で救われ前に進んで行く姿に思わず涙が出てしまう作品です。(30代女性)
7.島田荘司「異邦の騎士」
泣ける小説 島田荘司「異邦の騎士」がおすすめの理由
推理小説家、島田荘司の初めて書いた小説。記憶喪失の主人公と、出会って生活をともにしていく女の子の話。ラストシーンは、涙なくしては読めません。青春時代の元風景、誰もが経験したことのあるような甘酸っぱさ。若さゆえの輝きがそこにはあります。(40代男性)
本来ミステリに含まれるべき小説であり、上記ジャンルで選んでしまった時点でいわゆるネタバレになってしまいますが、それでも是非おすすめしたくて紹介しました。ミステリ小説の大家、島田荘司の名探偵 御手洗潔シリーズの、今で言うビギンズのようなお話です。名探偵が出るからには、もちろん本格ミステリなのですが、それ以上に青春小説として読めます。(40代男性)
8.伊坂幸太郎「重力ピエロ」
泣ける小説 伊坂幸太郎「重力ピエロ」がおすすめの理由
仲のよく見える家族だけれど、弟はお父さんが違い、そして本当のお父さんは犯罪者というレッテルがある複雑な家族。心のバランスを崩した時に支えてくれる家族の姿と一生懸命に自分を受け止めていく姿に涙が止まりません。(20代女性)
仙台市内を騒がしている連続放火事件とグラフィックアートの関係の謎解きに挑んでいく、ふたりの兄弟の姿が映し出されていきます。一見すると幸せそうな家庭に隠されている痛切な過去と、血の繋がりを超えた絆には胸を打たれました。(30代男性)
9.川村元気「世界から猫が消えたなら」
泣ける小説 川村元気「世界から猫が消えたなら」がおすすめの理由
余命わずかな主人公が自分とうりふたつの悪魔と出会い、何か一つを消す代わりに1日寿命をのばせると言われ、電話や映画、時計、猫と消していくのですがそれによって変わる周囲の変化によっていかに自分の周りのモノ、人が大切なのかを思い知らされます。自分の周りにいる人を大事にしようと思える作品です。自然に涙が流れてきました。(40代女性)
猫が消えたらというのは例え話で、生をテーマにした小説。猫につられて読んだ人は多いだろう。作中でも、猫が、人間関係の修復に一役買っているシーンがある。猫って凄い。余命を宣告されたら自分はどう生きるんだろう。父親との関係を、修復したいという主人公の想いに心打たれた。(30代女性)
10.重松清「青い鳥」
泣ける小説 重松清「青い鳥」がおすすめの理由
吃音の国語の非常勤講師、村内先生が少し問題を抱えた生徒たちに少ない言葉で優しく寄り添ってくれる心温まる話です。生徒たちの悩みが自分の子供の頃と重なってすごく胸が苦しくなります。でも、村内先生のつっかえながらも芯のある優しい言葉でみんな心が救われるんです。本を読んでこんなに泣いたことないってぐらい号泣しながら読みました。わたしも村内先生に会いたかった、って思わせてくれる作品です。(30代女性)
吃音があり、うまく話すことができない村内先生が登場する8つの小説からなる連作短編集。主人公は中学生。みんなそれぞれに痛みと孤独を抱えている。大切なことは、ひとりぼっちじゃないこと、そばにいること、それを伝えることだと村内先生は教えてくれる。久しぶりに泣きながら読んだ一冊。(40代女性)
11.角田光代「八日目の蝉」
泣ける小説 角田光代「八日目の蝉」がおすすめの理由
不倫相手の妻から罵られ、後に赤子を掠ってどこまでも逃げのびようとする希和子。読んでいてなんとしても逃げおおせるよう祈ってしまいました。小豆島で探しに来ていた警官に捕まってしまい、裁判で実刑判決を受けます。偽りの母を実母と疑わなかった少女にとって、その後の実母との関係に影を落とします。まま母と少女、実母と少女の愛の物語です。少女が大人になって妊娠したとき、何かに吹っ切れたようで、明るい未来を感じさせてくれます。(60代男性)
主人公は不倫した男の赤ん坊を連れ去り、六年間も誰にも知られないように育てるという犯罪を犯してしまいます。でも何故か共感して応援したくなり、ぐいぐいのめり込んでしまう小説です。警察につかまったときの子を想う母の顔に感動します。(40代女性)
12.木藤亜也「1リットルの涙」
泣ける小説 木藤亜也「1リットルの涙」がおすすめの理由
この小説は、テレビでもやっていたので有名ですが、何度読んでも涙が止まりません。 健康であることの大切さを痛感させられます。 去年子供が産まれて、視覚障害という障害が発覚し、絶望でしたが、元気に産まれて成長してくれるだけで、本当に幸せなことなんだと命の大切さを感じました。(20代女性)
13.乙一「calling you」
泣ける小説 乙一「calling you」がおすすめの理由
切ない恋愛小説です。短編なので短い時間で泣けます。世間では「君の名は。」とストーリーが似ているといわれているそうですが、こっちが先です。「君の名は。」が刺さったという方に、次に触れる恋愛ものとしてオススメします。(20代女性)
14.岬「お女ヤン!」
泣ける小説 岬「お女ヤン!」がおすすめの理由
携帯小説から始まり、小説、漫画までも出版されるほど人気になってきた小説ですが、恋愛小説で泣けるだけじゃなく笑いも沢山あり友情も感じられる、そんな小説でした。とにかく長いお話ではありますが、読んで損は無いです。沢山泣きました。沢山笑えました。この小説に出会えて良かった、そう思える小説です。本当にお勧めします。(10代女性)
15.明川哲也「カラスのジョンソン」
泣ける小説 明川哲也「カラスのジョンソン」がおすすめの理由
里津子とその息子で小学5年生の陽一は、巣から落ちたカラスを拾って育てる。終盤、里津子が万引きの常習犯で保護観察中だということがわかる。駆除される対象であるカラスとは心が通い合うのに、団地には閉塞感が漂い、社会は不寛容で、人とのつながりは切れている。そのことが胸をえぐる。(40代女性)
16.原田マハ「キネマの神様」
泣ける小説 原田マハ「キネマの神様」がおすすめの理由
40歳目前で会社を辞めざるを得なくなった娘と、映画とギャンブルに依存している父親。2人はブログをきっかけに多くの人に出会い、成長していく。映画への愛、家族への愛、友人への愛があふれている小説。最後には大号泣間違いなし。(40代女性)
17.重松清「きみの友だち」
泣ける小説 重松清「きみの友だち」がおすすめの理由
病気の女の子と、クラスからあることをきっかけに浮いてしまった足が不自由な女の子が親睦を深める話です。 障害を抱えながらも、時間を共にすることで得られる、お互いを思う気持ちがとても純粋です。それでも訪れる別れに涙が止まりませんでした。(20代女性)
18.江國香織「きらきらひかる」
泣ける小説 江國香織「きらきらひかる」がおすすめの理由
自分のパートナーが性同一性障害を持っていて、しかも彼氏までいることを知っている主人公、子供を持つにあたって、彼女の取った行動は度肝を抜かれるものでした。それでも自分が同じ立場だったらどうするか、誰にでも降りかかるかもしれない繊細な問題について涙なくして読むことのできない一冊だと思いおすすめさせていただきました。(30代女性)
19.川村元気「この世界から猫が消えたなら」
泣ける小説 川村元気「この世界から猫が消えたなら」がおすすめの理由
主人公が明日、死ぬとわかるところから物語は始まります。悪魔と契約をして、条件付きで生きながらえることができるようになりますが、生きたいと思う気持ちと、自分が生き残るために消えていく自分にとって大切な人との思い出を目の当たりにし、主人公が命と向き合っていき、導き出した答えに涙なしでは読むことができませんでした。(20代女性)
20.辻仁成「サヨナライツカ」
泣ける小説 辻仁成「サヨナライツカ」がおすすめの理由
私はサヨナライツカを読んで驚きました。主人公には婚約者がいますが、とある女性と恋に落ちます。結局彼は婚約者と結婚をするのですが、主人公ととある女性はその禁断の恋の時間を一生忘れられず過ごしていくのです。こんな恋愛小説には巡り合ったことがありませんでした。(20代男性)
21.西加奈子「サラバ!」
泣ける小説 西加奈子「サラバ!」がおすすめの理由
初めて読んだ時に衝撃を覚えました。ひとりの順風満帆の人生が少しのつまづきで、どん底まで落ちてしまうものの、そこからまた這い上がった主人公を見て、とても励まされました。辛くなったりした時にもう一度読みたいと思える良作です。(30代男性)
22.乃南アサ「しゃぼん玉」
泣ける小説 乃南アサ「しゃぼん玉」がおすすめの理由
主人公はろくでもない若者で、宮崎が九州にあることも知らないようなアンポンタン。そんなやつが山奥の寂れた村で老婆と暮らし、村民たちと触れ合ううちに改心していく。こう書くと陳腐なストーリーと思われるかも知れないが、そこは乃南アサのうまさなのか、泣けること請け合いである。(50代男性)
23.村上春樹「スプートニクの恋人」
泣ける小説 村上春樹「スプートニクの恋人」がおすすめの理由
すみれが恋に落ちたのは同性かつ年上のレストランオーナーの女性であった。その女性との関係と主人公である僕との関係と、誰もが息を飲む結末は涙がとめどなくこぼれてしまうものでした。日本を飛び出してギリシャの地で向かえる結末はそれでも清々しいまでのものとなっていてぜひその境地に至っていただきたく思いましたのでおすすめしたいです。(30代女性)
24.重松清「その日のまえに」
泣ける小説 重松清「その日のまえに」がおすすめの理由
癌になり余命幾ばくも無い人と、それを支える家族や周囲の人の心の内を表現している短編小説。ただ、一つ一つの短編がちょっとずつ絡んでおり、前の短編の人物が後の短編に登場して後日談が書かれていたりする。悲しい別れだけじゃなく、残されたものが強く生きていこうとする姿も表現されている。何回も読み直したくなる小説である。(50代男性)
25.辻村深月「ツナグ」
泣ける小説 辻村深月「ツナグ」がおすすめの理由
死者との再会を望む人は多いと思います。 もし人生で一度だけ、自分が亡くなった人に会えるとしたら、私は誰に会いたいと願い、何を話したいのか… 登場人物たちが踏み出す新しい一歩、後悔。会ったことで得るものはそれぞれ違いますが、何度となく涙してしまうことと思います。(30代女性)
26.島本理生「ナラタージュ」
泣ける小説 島本理生「ナラタージュ」がおすすめの理由
もう10年以上の作品なのに、今読んでも新鮮な本だと思います。 映画化もされ、ナラタージュの名は一気に有名になりましたが是非原作も読んで頂きたい作品です。 季節や風景の描写も綺麗で、なにより登場人物が本当に存在しているのじゃないだろうかというリアル感があります。 そして、作者の島本理生さんはたくさんの本を書かれていらっしゃいますが、間違いなく圧倒的にこの本の存在感はすごいと思います。(20代女性)
27.絲山秋子「ばかもの」
泣ける小説 絲山秋子「ばかもの」がおすすめの理由
19歳の男子大学生と27歳の女。ふたりの出会いと別れと再会を描く小説。別れの後、男はアル中になり、女は片腕を失っている。素直になれないままずっと相手への想いを抱え込んで生きてしまうふたり。本当にばかものだ。(40代女性)
28.青木和雄「ハッピーバースデー 命かがやく瞬間」
泣ける小説 青木和雄「ハッピーバースデー 命かがやく瞬間」がおすすめの理由
女児と母親のネグレクトから女児が少しずつ母親のためではなく、自分のために強くなっていく姿が描かれている。家族の力をではなく、心を強くするために、周りの人と協力していく姿勢にこころ打たれました。母親が途中までは置いてきぼりですが、最後には少しずつ歩み寄ってきます。(30代女性)
29.飛鳥井千砂「はるがいったら」
泣ける小説 飛鳥井千砂「はるがいったら」がおすすめの理由
両親の離婚によって離れ離れになった姉と弟と、ふたりを結び付けていく年老いた犬との絆が映し出されていきます。今時のステップファミリーのリアルな本音と、人間の身勝手さに振り回されていく小さな命の尊厳についても考えさせられました。(30代男性)
30.エリン・クルーウィル「フリーダム・ライターズ」
泣ける小説 エリン・クルーウィル「フリーダム・ライターズ」がおすすめの理由
考えがまとまらない時は、書くことが一番。スポーツ選手にも、日記を書いている人は多い。書くというこの大切さを教えて、生徒の心をを救った教師は本当に素晴らしいと思う。あなたも、何でもいいから思ったことを書いてみて。(30代女性)
31.樋口卓治「ボクの妻と結婚してください。」
泣ける小説 樋口卓治「ボクの妻と結婚してください。」がおすすめの理由
テレビ局に勤める主人公が、余命宣告をされてから、妻にできることを考え、妻の再婚相手を探すという、設定から驚かされる小説です。自分の死よりも遺していく家族のことを考え、奮闘する主人公の姿に、生きていくことの素晴らしさを感じさせられる作品です。ラストにはさらに驚きの結末が待ち受けていて、心から家族の幸せを願う強く優しい絆にハッとさせられます。男女問わずとても読みやすい作品だと思うので、ぜひ手にとってほしい作品です。(20代男性)
32.瀬尾まいこ「僕の明日を照らして」
泣ける小説 瀬尾まいこ「僕の明日を照らして」がおすすめの理由
ずっとお父さんがいなくさみしく過ごしてた母子家庭の男の子に来たお父さんは、ちょっとした事でスイッチが入り、男の子に手をあげてしまうのですが、男の子が健気になんとかお父さんが手をあげないようお父さんと一緒に頑張る姿に胸をうたれます。(20代女性)
33.七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」
泣ける小説 七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」がおすすめの理由
この本は凄く話が現実味のないことから複雑ですが、主人公の二人の恋愛話です。京都を舞台に限られた時間でたくさんの思い出を作り二人の一つ一つの言葉やしぐさに共感し涙が止まりませんでした。あまり小説をみて泣くことがない私ですが、この本は何度見ても涙がとまらず読む時は誰にも見られない場所で1人でこっそり見ています。(10代女性)
34.加納朋子「モノレールねこ」
泣ける小説 加納朋子「モノレールねこ」がおすすめの理由
猫を介したお手紙のやりとり。テンポ良く物語が進み、またその情景を思い浮かべると微笑ましいです。 しかし、急な悲しい展開に、それまでの楽しさや微笑ましさの分だけ涙がでます。 登場人物の激しい後悔や悲しみに共感してしまいます。 しかし読了後は、悲しいだけではない、あたたかい気持ちが残ると思います。(30代女性)
35.冲方丁「もらい泣き」
泣ける小説 冲方丁「もらい泣き」がおすすめの理由
短編集なので非常に読みやすい上、どのお話も現実味に溢れ、胸に迫る感動を味わえるからです。一冊の中には、珠玉とも思える33篇が入っています。どれも作者が実話を元に創作した、とされていることが納得の、現実感を伴った出来栄えです。日常生活の片隅で起きている人間ドラマ、若しくは突然非日常に陥った人々の葛藤、行動、そしてその思い――どのお話も、確かな感動を心に呼び起します。(40代女性)
36.有川浩「レインツリーの国」
泣ける小説 有川浩「レインツリーの国」がおすすめの理由
レインツリーの国というサイトで出会った男女の主人公がメールを通してある小説の話をしてて、ある日2人会うんですが、女主は難聴で、ところどころ話が噛み合わなかったり映画の好みがすれ違ったりエレベーターの音が聞こえなかったりで喧嘩しちゃいます。でも仲直りして難聴ってことをあえて公の場で見せる事(補聴器をつける事)を2人で決意して堂々とやったのはすごいなと思いました。でも喧嘩のシーンはなんだか気持ちが入っちゃって泣けてきます。(10代女性)
37.R・J・パラシオ「ワンダー wonder」
泣ける小説 R・J・パラシオ「ワンダー wonder」がおすすめの理由
オーガストという少年は、顔に障害を持って生まれた。どこへ行ってもジロジロ見られ、差別されながらも、自分を見失わずに立ち向かっていく。残念ながら、容姿で判断する悲しい人がいる。その人が少しでも減ればと願う。(30代女性)
38.マルグリット・デュラス「愛人(ラマン)」
泣ける小説 マルグリット・デュラス「愛人(ラマン)」がおすすめの理由
フランスに支配された第二次世界大戦前のインドシナを舞台に、勝気な少女と年上の中国系青年が織り成す恋愛模様が映し出されていきます。初めての恋の喜びと共に、二度と戻ることのない貴重な青春のはかなさも伝わってきました。(30代男性)
39.船山馨「茜いろの坂」
泣ける小説 船山馨「茜いろの坂」がおすすめの理由
余命が1年と差し迫っているひとりの男性が、過去の罪と向き合っていく様子が感動的なストーリーになります。かつて傷つけたはずの女性から許しを得て、自らの死に場所を探すための旅に出るシーンには胸を打たれました。(30代男性)
40.吉田 修一「悪人」
泣ける小説 吉田 修一「悪人」がおすすめの理由
ボリュームのある小説なのですが、一気に読めます。犯罪者と被害者、犯罪者を匿う人など様々な登場人物の視点から描かれておりどの視点から読んでも心がぐっとなりました。悪人とは一体何なのか、考え出すと涙が止まらなくなります。この小説を読んでからテレビなどで報道されている事件を見ても一概に悪や善を決めれなくなり、物事の本質を見ることの大切さが分かる作品となりました。(20代女性)
41.三浦綾子「塩狩峠」
泣ける小説 三浦綾子「塩狩峠」がおすすめの理由
明治末年、北海道旭川の塩狩峠で発生した鉄道事故の実話なのですが、本作品の主人公である鉄道職員・永野信夫は、自らを犠牲にして大勢の乗客の命を救いました。彼の愛と信仰に貫かれた生涯が描かれており、涙が止まりませんでした。(40代男性)
42.湯本 香樹実「夏の庭」
泣ける小説 湯本 香樹実「夏の庭」がおすすめの理由
この小説を初めて読んだのは20年以上前ですが、いまでも無性に読みたくなり年に1度は必ず読みます。少年たちの心の成長が、幼かった頃の自分と重なり何度読んでも胸がジンと熱くなり込み上げてくる何かがある作品です。(40代女性)
43.湯本 香樹実「夏の庭―The Friends」
泣ける小説 湯本 香樹実「夏の庭―The Friends」がおすすめの理由
主人公は小学6年生の「ぼく」、その友人の山下、河辺の3人。3人は「人が死ぬ瞬間を見てみたい」という好奇心から、町外れに住む一人のおじいさんを観察することに。それに気づいたおじいさんは最初憤りますが、だんだんと彼らがやってくるのを楽しみに待つようになります。 一日中こたつの中でテレビを見て、食事はコンビニ弁当中心の生活をしていたおじいさん。しかし、少年たちと出会ったことで買い物に出掛けたり、荒れた家の周りを片付けたりするようになります。彼らの「期待」とは裏腹に、だんだん元気を取り戻していくおじいさんに、少年たちは少々面食らいますが、徐々にゴミ出しなど家事を手伝うように。そして彼らの中に育った連帯感。好奇心から始まった「観察」はやがて、おじいさんとの深い心の交流に形を変えていきます。少年たちはおじいさんから、草花の名前、正しい家事の方法、戦争の悲惨さなど様々なことを学んでいくのです。 やがてその交流を無残にも断ち切ってしまう別れが……。しかし、山下の一言が、おじいさんと少年たちの交流は続いていることを爽やかに伝えてくれます。 「だってオレたち、あの世に知り合いがいるんだ。それってすごい心強くないか!」 (『夏の庭』より引用) 折に触れて読み返したくなる、永遠に語り継がれるであろう名作です。(30代男性)
44.東野圭吾「祈りの幕が下りる時」
泣ける小説 東野圭吾「祈りの幕が下りる時」がおすすめの理由
著者の大人気シリーズ「新参者」の続編になり、この度映画化もされた話題の作品です。都内で次々に起きた殺人事件が、このシリーズの主人公である加賀恭一郎の失踪した母親をめぐるものであり、真相が明かされていくにつれどうしようもないほど悲しく居たたまれなくなるような気持ちにさせられます。夢中で読み進めてしまい、最後にタイトルの意味を知ると涙が止まらなくなるせつない物語です。(30代女性)
45.色川武大「狂人日記」
泣ける小説 色川武大「狂人日記」がおすすめの理由
深い孤独に包まれながらも人間らしい生き方を模索していく、ひとりの男の生きざまが描き出されている作品になります。世間の評価を気にせずに自らの高い理想を追い求めながらも、次第に破滅へと向かっていく様子には胸が痛みました。(30代男性)
46.松尾由美「九月の恋と出会うまで」
泣ける小説 松尾由美「九月の恋と出会うまで」がおすすめの理由
マンションの壁越しから未来を予想する男性と、隣に住む女性との関係性が奇妙な味わいのストーリーになります。愛する人のために時を越えて届けられる思いと、やがてふたりに訪れることになる小さな奇跡には胸を打たれました。(30代男性)
47.新海誠「君の名は。」
泣ける小説 新海誠「君の名は。」がおすすめの理由
アニメ映画で人気の君の名は。の小説は、映画を補完するのに丁度良い。主人公たちの心情をより深く書かれていると思う。映画を見ていない人にもオススメできる。ただの恋愛小説ではなく、なんといっても泣ける。主人公の男の子が女の子のために奔走するシーンが好きだ。(20代女性)
48.住野よる「君の膵臓が食べたい。」
泣ける小説 住野よる「君の膵臓が食べたい。」がおすすめの理由
普段私たちは普通に運動しご飯を食べ寝て、何気なく毎日を過ごしていることが多いけれど、この小説は私たちに改めて普通に生きることの素晴らしさ、ありがたさを教えてくれます。自分の生活に不満がある人や嫌気がさしている人には是非読んでいただきたい小説です。(20代男性)
49.小野不由美「月の影 影の海 下」
泣ける小説 小野不由美「月の影 影の海 下」がおすすめの理由
十二国記シリーズの主人公とも言える陽子の物語の下巻になります。 上巻も素晴らしいのですが、下巻は本当に何度読んでも泣きます。 普通の女子高生として生活を送っていた陽子は人の顔色を窺ってばかりで、クラスで起こっているいじめにも積極的に参加はしないけど、止めることもしない、被害者は可愛そうだけど、庇って自分が誰かに何かを言われるのは嫌だ、という保身をはかるような女の子でした。けれど、ある日、浮世離れした風貌の男性が陽子を迎えにきて、長い長い、旅が始まります。設定はライトノベルにありそうですが、内容は重く、暗く、上巻の時点で読むのを止めたくなります。けれど、下巻では、ふっきれた陽子の心の変化に感動し、何度も読みたくなります。(20代女性)
50.赤川次郎「午前0時の忘れもの」
泣ける小説 赤川次郎「午前0時の忘れもの」がおすすめの理由
この小説は大林宣彦監督の「あした」という映画の原作になった小説。この世に様々な未練を残した死者が、1日だけこの世によみがえり、それぞれの大事な人に本当の別れを告げる、というストーリーで画かれています。その別れに涙します。(40代男性)
51.舞城王太郎「山ん中の獅見朋成雄」
泣ける小説 舞城王太郎「山ん中の獅見朋成雄」がおすすめの理由
類まれな身体能力を持ちながらも、背中に生えたたてがみのせいで人里離れた山奥で暮らす中学生の姿が映し出されていきます。異質な存在をあっさりと排除してしまう風潮が、ひとりの純真無垢な少年を傷付けてしまうシーンには胸が痛みました。(30代男性)
52.乙一「山羊座の友人」
泣ける小説 乙一「山羊座の友人」がおすすめの理由
主人公の部屋のベランダに未来の日付が記載されている新聞の一部(内容は近場で起こった殺人事件とその結末)が飛んでくることから動き出す物語です。読んでいる最中にボロボロと泣けるような話ではないのですが、読み終わったあとに登場人物の心情を自然と考えてしまう力があり、そのときに涙が零れます。(20代女性)
53.小野不由美「残穢」
泣ける小説 小野不由美「残穢」がおすすめの理由
少し不可思議な感じの小説でした。最初はイマイチなんですが、後半は面白すぎて読むスピードが止まりませんでした。小野不由美さんは独特の世界観を持っていてさらに引き込まれます。泣ける小説が好きな人は本当にオススメです。(10代女性)
54.谷 瑞恵「思い出の時、修理します」
泣ける小説 谷 瑞恵「思い出の時、修理します」がおすすめの理由
現実味がある世界に、ドラマチックな出来事が起きて、そこがまた泣けます。人生辛いときに読んでいて現実離れしすぎていない世界観に惹かれて読み進めていくと、自分がそこにいるような気になります。自分が主人公になったような気分になり泣きました。(30代女性)
55.折原みと「時の輝き」
泣ける小説 折原みと「時の輝き」がおすすめの理由
この話は、昔映画化にもされた小説ですが何度読んでも泣ける内容になっています。 主人公は、看護師の卵でドジなんだけどそれでも看護師になろうと奮闘中。 ハイジャンの選手だった幼なじみの男の子が実習先に入院してくるんですが、その子には秘密があって。 そこから繰り広げられる葛藤や恋愛模様。 そして2人の運命とは、とっても泣けます。(30代女性)
56.伊坂幸太郎「終末のフール」
泣ける小説 伊坂幸太郎「終末のフール」がおすすめの理由
地球滅亡までのカウントダウンが3年に迫りくる仙台市内のマンションを舞台に設定した、8つの物語が収められています。死を前にしても暴徒化することもなく、静かに最期を迎える準備を進めている人たちの姿が心に残りました。(30代男性)
57.横山秀夫「出口のない海」
泣ける小説 横山秀夫「出口のない海」がおすすめの理由
第二次世界対戦時に使用された人間魚雷「回天」に搭乗する若者のお話です。作者が元新聞記者であったのもあり、当時の海軍や兵器の詳細など細かく書かれているので、とても勉強になります。当時の特攻というと神風のイメージが強いですが、回天とは何か?特攻とはどういうものなのか?当時の若者はどのような心境だったのだろうか?と改めて考えさせられる一冊です。(20代女性)
58.浅葉なつ「神様の御用人」
泣ける小説 浅葉なつ「神様の御用人」がおすすめの理由
最初は電子書籍であらすじを見てなんとなく購入しました。 購入してみたら挿絵や文章が軽いノリだったので 若い方向けのライトノベルを買ってしまった、失敗したー! と思いましたが、読んでみたらあっという間に引き込まれ、結局7巻まで買ってしまいました。 甘いもの好きなもふもふのキツネもいい味だしてるし、 1話1話出てくる神様も人間くさく、いろいろなキャラで楽しいです。 神様と関わっていく人間の成長と、 人間と関わって様々な気づきを得る神様。 お互いに本当に必要な存在のだと、神様も人間も愛おしく感じました。 どのお話もよくできていて、笑ったり泣いたり忙しい本です。(40代女性)
59.筒井康隆「睡魔のいる夏―自選短篇集」
泣ける小説 筒井康隆「睡魔のいる夏―自選短篇集」がおすすめの理由
表題作では新型兵器のターゲットとなった軍需工場の街で暮らしている人たちの、それぞれの最後の瞬間を描き出していきます。迫りくる自分自身の死を受け入れながら、愛する人に別れを告げる主人公の姿には胸を打たれました。(30代男性)
60.梨木香歩「西の魔女が死んだ」
泣ける小説 梨木香歩「西の魔女が死んだ」がおすすめの理由
主人公の少女が心を開き、成長していく。そしてやってくる別れ…悲しいだけでなく、素敵な言葉に心が温まります。私はボロボロと泣いてしまいました。 優しかった祖母の、自分の幼い頃の記憶と重ねて読み進めました。(30代女性)
61.貴志祐介「青の炎」
泣ける小説 貴志祐介「青の炎」がおすすめの理由
嵐の二宮さん主演で映画化もされていますが、原作の小説をぜひ読んでいただきたいです。この内容は、映画の二時間では収まりきらないです。主人公の少年の葛藤や、綿密な計画を立てて準備していく様子が本当に細かく書かれていて、また、湘南の風景描写が素晴らしく、読むだけで映像が頭に浮かびます。(20代女性)
62.森村誠一「青の魔性」
泣ける小説 森村誠一「青の魔性」がおすすめの理由
教え子の母親と道ならぬ関係へと落ちていく、ひとりの教師の揺れ動く内面が映し出されていく作品になります。ひとりの純真無垢な生徒が自らの生命を断った事件から巻き起こっていく、更なる悲劇には胸が痛みました。(30代男性)
63.C.ロッシュフォール「戦士の休息」
泣ける小説 C.ロッシュフォール「戦士の休息」がおすすめの理由
ウイスキー片手に部屋の中で推理小説を読みふける、無能な男に振り回されていく女性の姿が描き出されていきます。お互いへの依存関係が深刻化していき、やがては訪れることになる悲劇的なクライマックスには胸が痛みました。(30代男性)
64.野坂昭如「戦争童話集」
泣ける小説 野坂昭如「戦争童話集」がおすすめの理由
昭和20年8月15日の出来事を描いた短編集です。戦争の悲惨さや哀しさを、子どもの視点を通して描かれています。胸がしめつけられるような悲しい小説ですが、その分戦争の恐ろしさや不毛さが伝わってきます。次の世代にも語り継いでいかなければならない野坂昭如の傑作です。(30代女性)
65.加藤千恵「卒業するわたしたち」
泣ける小説 加藤千恵「卒業するわたしたち」がおすすめの理由
短編集として、卒業をテーマに書かれています。女性歌人として有名な著者の情景描写が特に私は好きです。目の前にある、ありふれた日常を絵筆を使って点描画にしたような繊細で決め細やかな特別な一枚の絵画に変えてしまいます。言葉を絵筆にして小説を絵画にしてしまう魔法のような文章です。 誰にでもあった、ありふれているのに輝かしく懐かしい青春の場面を、豪華な絵画に変えてくれる小説です。自分のちっぽけな青春が美術館に飾られた名画に変わったような特別感が味わえるので、オススメです。著者と同世代の1980年代生まれ、特に30代半ばの方なら、ああ、そうだこれが流行ったよね、懐かしいなと思える90年代の小ネタも満載です。 何かに悩んでいるとき、壁にぶち当たって絶望したときにこの本を読むと、いつかきっとなんとかなる、この悩み苦しみからも卒業出来る日が来ると思えます。切ないけれど、救いがあって最後にかすかな希望をうっすらと見せてくれるラストが好きです。押しつけがましくない、読後の余韻が柔らかなところが加藤千恵さんの魅力だと思います。 そして、大人になると卒業することは少なくなると思っていましたが、学生生活が終わり社会人になっても卒業することがあると痛烈に感じた一編があります。 『私がこの卒業する私たち』を衝動買いした一番の理由が、好きなアーティストの引退で感傷的になっていたからでした。所帯持ちのいい大人が芸能人の引退ごときで落ち込んでは情けないと想いながらも、悲しいものは悲しいのです。 好きなアーティストが引退したらファンはある意味では強制的に卒業しなくてはなりません。そんなときに、タイトルだけ見て今これを読むしかないと勢いで買った本です。 この本の中でもアイドルの卒業について書かれている短編がありまして、最後まで読んだら涙ぐんでしまいました。感傷的になるファンをどこか冷めた目で見ている著者と、感傷的になるファンに感情移入しているもう一人の別人格の著者が交互に掛け合いをしているような文章がとてもリズミカルで登場人物の感情の起伏とシンクロしていました。 終わりがあるから、区切りがあるからこそ熱心にファンは応援出来ると初めて思えるようになりました。 余談ですが、著者の好きなアイドルは世代的にハロプロの可能性が高いと思いますが、AKBの初期、ももクロが好きでもおかしくない年代です。小説の中の描写は特定のアイドルをイメージさせないように上手く書いてますが、著者はどのアイドルが好きなのかちょっと気になりました。 ほろ苦い大人の恋の短編もあり、卒業という言葉からここまで多くのイメージを膨らませて、バリエーション豊かな飽きのこない物語を書ける著者の才能が堪能出来ます。短編集なので忙しくて長編が読めない、通勤時間や寝る前ににささっと読んで結末まで読み切りたい方にぴったりです。 たまにしか読書が出来ないと、長編だとあらすじや登場人物の関係性を忘れて途中まで遡って読み直すことってありますよね。短編なら一編ずつ好きな時に好きな所から読めますし、あらすじを忘れて数十ページ戻って読み直すこともありません。 そして、この『卒業する私たち』は一度読み終わっても時間をおいて二度三度と読みたくなります。あらすじもセリフも覚えてるのに、職場で理不尽なことがあったり、家庭で面倒くさいことがあったりするとつい読み返したくなります。 読んでいると自分が女子高生、女子大生だった一番「イケてる」(死語?)時期が蘇るので、気持ちが若返ります。30代の心のアンチエイジングになる、とっておきの泣ける青春小説です。(30代女性)
66.山崎豊子「沈まぬ太陽」
泣ける小説 山崎豊子「沈まぬ太陽」がおすすめの理由
日航機墜落事故を題材としていて、企業体質や人間模様がとにかく細かく描かれていて読み応えのある小説です。特に墜落の瞬間が描かれている場面は涙無しでは読めません。私は電車の中でも何度も号泣していました。取材力もすごくてかなり重厚な作品です。(40代女性)
67.佐藤ケイ「天国に涙はいらない」
泣ける小説 佐藤ケイ「天国に涙はいらない」がおすすめの理由
少し古いライトノベルになりますが、不思議な世界感で心温まります。 登場するキャラクターもとても個性的なのと、挿絵を描いているさがのあおい先生の絵もストーリーとマッチしていてとてもいい感じです。 ライトノベルは好き嫌いが別れると思いますが、一度読んでみていただけると、良さがわかっていただけると思います。(30代男性)
68.朱川湊人「都市伝説セピア」
泣ける小説 朱川湊人「都市伝説セピア」がおすすめの理由
泣かせて感動できるホラーとでも言おうか都市に住まうなにかまがまがしいものについての短編が収められています。 特に「昨日公園」は泣けます。父が息子に向ける愛情と息子の一瞬でわかる成長の跡にもう号泣です。「タバコ吸っていいから」(40代男性)
69.アラン・シリトー「土曜の夜と日曜の朝」
泣ける小説 アラン・シリトー「土曜の夜と日曜の朝」がおすすめの理由
平日は工場での単調な肉体労働に疲れ果てて、週末になると町に繰り出して酒に溺れていく若者の姿を描き出していきます。社会への怒りや生きづらさをぶつけながらも、残酷な現実に打ちのめされてしまう主人公の姿には胸が痛みました。(30代男性)
70.吉田修一「怒り」
泣ける小説 吉田修一「怒り」がおすすめの理由
複数の物語が同時に進行していく話だが、一人の人が書いていると思えないほど様々な年代、性別の登場人物の感情描写が細かくリアルなことに驚きました。誰かを愛したい、信じたい人々と愛されたい、信じてほしい人々の気持ちの交錯が切なく泣いてしまいました。(30代女性)
71.天童荒太「悼む人」
泣ける小説 天童荒太「悼む人」がおすすめの理由
自分としては主人公の考えや感性にかなり共感した。タイトルの通り死者を悼む人の話であるが、一般の人間からしたら変わった行動をしている。しかし、そこにある考えはとても純粋であり、美しい。長編だが、あっという間に読んでしまう。(30代男性)
72.道尾秀介「透明カメレオン」
泣ける小説 道尾秀介「透明カメレオン」がおすすめの理由
普通のジャンル分けではミステリあるいはサスペンス小説です。主人公は冴えない容姿のラジオパーソナリティ。仕事柄友人たちの話をおもしろおかしくしゃべっています。ひょんなことから騒動に巻き込まれ、得意の嘘で乗り切ろうとしますが、実はもっとすごい嘘があるのでした。ジャンル分けの時点でネタバレになってしまいますが、本当に泣けます。(40代男性)
73.カズオ・イシグロ「日の名残り」
泣ける小説 カズオ・イシグロ「日の名残り」がおすすめの理由
時代の移り変わり、価値観の変化の早さをとある執事の人生を追ってしみじみと感じます。また、若い頃やあの時代は良かったと誰もが感じる想いを1930年代イギリスを舞台に上手く表現した作品。品格や愛国心等問われない今時代の私たちですがそれらを持ち誇りたいと思う。(40代女性)
74.島本理生「波打ち際の蛍」
泣ける小説 島本理生「波打ち際の蛍」がおすすめの理由
主人公は、子どもの頃の虐待や恋人からのDVで男性恐怖症になっている女性。リストカットや薬の大量服薬などを繰り返し、精神的に不安定な状態が続く。そんな時、ひとまわり年上の男性に出会う。彼のことが本当に好きだけれどもどうしても受け入れられない。彼女の心の葛藤がリアルに迫ってくる佳作。(40代女性)
75.島崎藤村「破戒」
泣ける小説 島崎藤村「破戒」がおすすめの理由
自分自身が被差別部落の出身者であるといったレッテルを捨てるよう父親から言われ、頑なにその秘密をひた隠しにして教員として従事していた主人公が結局のところ、そのことを打ち明けてしまうといったセンセーショナルな内容に度肝を抜かれること必至です。最後にはなんとも言えない涙がこみ上げてきます(30代女性)
76.東野圭吾「白夜行」
泣ける小説 東野圭吾「白夜行」がおすすめの理由
すごく物悲しい話で泣けました。光のように輝く人生の裏には、闇のような人生を過ごしてきた少年の支えがあったからこそ、輝いていられるもので、それが社会なんだと思い知らされました。自分を犠牲にするほどの愛情に触れ温かくなりました。(30代男性)
77.サガン「悲しみよ こんにちは」
泣ける小説 サガン「悲しみよ こんにちは」がおすすめの理由
10代の思春期のむき出しの残獄さがまぶしくもあるのだか、それが、分別のある大人の女性を十分傷つけ得るものであったことに気付いた時は、時すでに遅く、何が悲しいことなのかわかる前に取り返しのつかぬ過ちに踏み込んでしまう人の性がたまらなく切ない小説です。(40代女性)
78.小谷野敦「母子寮前」
泣ける小説 小谷野敦「母子寮前」がおすすめの理由
突然の病によって余命間近な母親を看取る、ひとりの大学教員の苦悩の日々が映し出されていく作品になります。残された者たちの慌てふためく様子を尻目に、ただ静かに死を受け入れていく母の姿には胸を打たれました。(30代男性)
79.アリス・フェルネ「本を読む人」
泣ける小説 アリス・フェルネ「本を読む人」がおすすめの理由
週一で読み聞かせを行う図書館員。娯楽がない時代、読み聞かせが唯一の娯楽だった。大人も子供も、図書館員の声に一生懸命耳を傾けている。現代の読み聞かせも、これくらい存在価値があったらと思う。最近の読み聞かせに参加して、走り回っている子供の多さに残念だった。(30代女性)
80.伊坂幸太郎「魔王」
泣ける小説 伊坂幸太郎「魔王」がおすすめの理由
カリスマ的な人気によって権力を掌握していくひとりの政治家と、超能力を秘めた兄弟の対決がスリリングなストーリーになります。時代の流れに立ち向かっていった兄の生きざまと、その遺志を受け継いだ弟の姿が感動的でした。(30代男性)
81.小林信彦「夢の街その他の街」
泣ける小説 小林信彦「夢の街その他の街」がおすすめの理由
第二次世界大戦終結直後の混乱に包まれた東京を、逞しく生きる人たちを描いた3つの物語が収められている短編集になります。若き日の著者自身の姿が思い浮かんでくると共に、変わりゆく街並みへの哀愁が胸に沁み入りました。(30代男性)
82.綿矢りさ「夢を与える」
泣ける小説 綿矢りさ「夢を与える」がおすすめの理由
主人公の女の子のシンデレラストーリー。 生まれつきスタイルもよくて顔も整ってて、そんな子が芸能界デビューをして人気者になるけど、ある無名のダンサーに恋をして人生が180度変わってしまう話。 私は芸能人でもなんでもないけど、この物語は人生はなにが起こるか分からないって思わせる作品でした。 ある人と出会ったり、その出来事さえなければそんなことにはならなかったのに。ってすごく思いました。 でも、それはそうなる運命だったんじゃないのかなとも思わせる作品です。(20代女性)
83.東野圭吾「容疑者Xの献身」
泣ける小説 東野圭吾「容疑者Xの献身」がおすすめの理由
タイトルの通り献身。主人公の冴え渡る頭脳、理論的思考そのものに興味が惹かれるし、その性格や生活も風変わりである。また、その頭脳を献身のために使った、という部分で泣ける。ヒロインとのラストがとてもいい。推理系であり、人間のあり方を考えさせられる作品。(30代男性)
84.東野圭吾「流星の絆」
泣ける小説 東野圭吾「流星の絆」がおすすめの理由
ドラマ化もされた有名な作品なのでご存知かもしれません。3兄弟の絆や過去、彼らの思いに本当に感動します。彼らは犯罪を犯していて、それは決して褒められたことではないけど、その理由や背景には思わず涙しました。きちんと刑務所で償っていますし。そんなシリアスな中に時折混ぜられている笑えるシーンがまたいいスパイスになっていて悲しいけれど楽しく読めました。(10代女性)
85.有川浩「旅猫リポート(講談社文庫 刊)」
泣ける小説 有川浩「旅猫リポート(講談社文庫 刊)」がおすすめの理由
主人公の青年・悟が自分の飼い猫の新しい飼い主を探して旅をするという物語です。ストーリーは飼い猫のナナの視点を通じてつむがれています。なぜ悟が新しい飼い主をさがしているのか、それは終盤に明らかになりますが、そこに至るまでに悟のこれまでの人生が描かれ、そしてナナとの強い絆が描かれています。猫好きな方はもちろん、そうでなくてもペットを飼ったことがある方ならばナナと悟のお互いを想いあう関係に強い感動と憧れを抱くのではないでしょうか。この小説は泣けますが、同時にすごく優しい気持ちになると思います。(30代女性)
86.美嘉「恋空」
泣ける小説 美嘉「恋空」がおすすめの理由
2007年に漫画化、実写映画化し 2008年にはテレビドラマ化もされ話題になった恋空。 中学生の時に恋愛小説が周りで流行っていて 恋空の実写化を観た後に小説があるのを知り購入しました。 実写化よりもリアルな美嘉の思いヒロの思いが 伝わってきて初めて小説で泣いた本です。 ヒロが残した日記が後編に記載されていて それをみた時はもう涙がボロボロでした。 泣きたい方、恋空を知っている方も 知らない方も是非オススメです。(20代女性)
87.ベルンハルト・シュリンク「朗読者」
泣ける小説 ベルンハルト・シュリンク「朗読者」がおすすめの理由
少年と年上の女性の奇妙な関係からまさかの展開に驚きます。恋愛小説かと思い読み進めると第二次世界大戦後のドイツ社会の正義と矛盾がそうせざるを得なかった女性の運命を翻弄し、やがては少年をも巻き込んでラストに向かう場面は涙が止まりませんでした。(40代女性)
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