読書好き100人に聞いた!貴志祐介おすすめ作品ランキング

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  1. 貴志祐介おすすめ作品ランキング
    1. 9位タイ.貴志祐介「エンタテインメントの作り方」(2票)
      1. 貴志祐介「エンタテインメントの作り方」がおすすめの理由
    2. 9位タイ.貴志祐介「ダークゾーン」(2票)
      1. 貴志祐介「ダークゾーン」がおすすめの理由
    3. 9位タイ.貴志祐介「極悪鳥になる夢を見る」(2票)
      1. 貴志祐介「極悪鳥になる夢を見る」がおすすめの理由
    4. 8位.貴志祐介「十三番目の人格 ISOLA」(4票)
      1. 貴志祐介「十三番目の人格 ISOLA」がおすすめの理由
    5. 7位.貴志祐介「硝子のハンマー」(5票)
      1. 貴志祐介「硝子のハンマー」がおすすめの理由
    6. 6位.貴志祐介「天使の囀り」(11票)
      1. 貴志祐介「天使の囀り」がおすすめの理由
    7. 5位.貴志祐介「悪の教典」(12票)
      1. 貴志祐介「悪の教典」がおすすめの理由
    8. 4位.貴志祐介「クリムゾンの迷宮」(14票)
      1. 貴志祐介「クリムゾンの迷宮」がおすすめの理由
    9. 3位.貴志祐介「新世界より」(17票)
      1. 貴志祐介「新世界より」がおすすめの理由
    10. 2位.貴志祐介「黒い家」(18票)
      1. 貴志祐介「黒い家」がおすすめの理由
    11. 1位.貴志祐介「青の炎」(20票)
      1. 貴志祐介「青の炎」がおすすめの理由
  2. 1票入ったおすすめの貴志祐介作品も紹介
    1. 貴志祐介「鍵のかかった部屋」
      1. 貴志祐介「鍵のかかった部屋」がおすすめの理由
    2. 貴志祐介「狐火の家」
      1. 貴志祐介「狐火の家」がおすすめの理由
    3. 貴志祐介「雀蜂」
      1. 貴志祐介「雀蜂」がおすすめの理由

貴志祐介おすすめ作品ランキング

読書好き100人の方に貴志祐介さんのおすすめの作品をお聞きしランキング形式でまとめました。面白い作品ばかりですので、ぜひ読書の参考にしてみてください。

 

 

9位タイ.貴志祐介「エンタテインメントの作り方」(2票)

貴志祐介「エンタテインメントの作り方」がおすすめの理由

すごく新鮮な人だなぁと、小説というものを愛しておられるんだなぁという印象を持ちました。小説の書き方について作家が書いた本は世の中にたくさんありますが、本当に惜しげもなく、そこまで聞いちゃってもいいの?というくらい、色々と教えてくださり、とても面白いです。(30代女性)

普通の小説講座ですが、当然貴志祐介独自の考えかたが盛り込まれています。セリフを出だしに使わない、というのがそのひとつ。話している人物が紹介されないうちにセリフがあっても浮いてしまう、というようなことを理由としてあげています。そういう考えもあるのか、と参考になりました。(60代男性)

 

 

9位タイ.貴志祐介「ダークゾーン」(2票)

貴志祐介「ダークゾーン」がおすすめの理由

プロ棋士の主人公がライバル棋士と軍艦島を舞台にした異空間で、異形の化け物の姿となって将棋さながら頭脳戦および肉弾戦のサバイバルを繰り広げ、王(王将)を倒すというゲームを7回行い勝敗を競うサバイバルサイコホラーです。見どころは実際に戦う将棋の駒は主人公の恋人や友人知人が変身した姿であり、その性格や能力が彼らとの関係性を明らかにしていくうちにわかっていくという点です。この空間は何なのか、王とは誰なのか、何故ライバルと戦う必要があるのか、そして勝つとどうなるのか物語が進むにつれその全貌が明らかになり最後は衝撃の結末を迎えます。精神的な前作のクリムゾンの迷宮よりハードな内容になっており読みごたえがありおススメします。(30代男性)

人間将棋の七番勝負。知人を駒として使うことに罪悪感を抱かなくなり、ただただ勝利のためだけに戦い続ける。無事に現実世界に戻れるのか、ハラハラしながら読んだ。異空間で展開される頭脳バトル。アクションものなのだが、とても面白かった。(30代女性)

 

 

9位タイ.貴志祐介「極悪鳥になる夢を見る」(2票)

貴志祐介「極悪鳥になる夢を見る」がおすすめの理由

著者が書きためたエッセイ集。 章ごとにテイストが全く違うので面白い。 さすがホラー作家、目のつけ所が違うなぁと思うものや、日頃感じている軽い文章まで盛りだくさん。 個人的には対談が面白かったです。 やはり作家さんは小さな頃から読書家なんですね。(30代女性)

貴志祐介さんが書き留めたエッセイ集です。さすがはホラー作家、目の付け所が違うなぁと思うものや、日頃感じている軽い文章のものまで盛りだくさん。今までの作品の思い入れや創作話がふんだんで、豪華な一冊になっています。(30代女性)

 

 

8位.貴志祐介「十三番目の人格 ISOLA」(4票)

貴志祐介「十三番目の人格 ISOLA」がおすすめの理由

多重人格の少女の物語です。ミステリーでもあり・・ホラーでもあります。一人の少女の中に十三人の人格が潜んでいます。その人格がなぜ作られていったのか?それぞれの人格に名前が付けられていき、人格ができていく過程を知ると、もっとどんどん怖さが深くなっていきます。(60代女性)

多重人格者の少女の人格と、エンパスという人の強い感情を読み取る能力を持った女性の話。多重人格という自分の日常からは少し離れた話だったが、13人目の人格である「ISORA」の正体は何なのかがわかるまでの謎解きが面白かった。(30代女性)
意味がわかると、なるほど!という気持ちになります。一応ミステリーホラーというジャンルではあるのですが、多重人格や憑依現象などのテーマを扱っていますので、そっちがお好きな方にはおすすめしたいです。私も多重人格とか、ちょっとSF系の話が好きなのでどっぷりとハマってしまいました。(20代女性)

主人公が人の強い感情を読み取ることのできる「エンパス」であるという設定からして、難しいことに挑戦している作品だということが分かります。さらに「多重人格」や「憑依」などの突飛な現象も登場しますが、それでも陳腐にならないのが貴志祐介です。すでに読者の方も、ISOLAを読めば、ますます作者の虜になってしまうと思います。(20代女性)

 

 

7位.貴志祐介「硝子のハンマー」(5票)

貴志祐介「硝子のハンマー」がおすすめの理由

密室殺人事件のミステリーです。なぜ死んだ?なぜ殺された?のか・・トリックがすごくて、さっぱり見当がつかなかった小説です。この仕掛けはだれも謎を解くことはできないのでは?と、思わせる上出来のミステリーです。種明かしされた時の驚きはすごい!(60代女性)

著者の初めてとなる密室を舞台にしたミステリー。セキュリティ関係の情報を駆使して、密室殺人に挑む主人公。専門用語が多く、感情移入ができない人もいるかもしれない。競馬好きな人にお勧めする。キーマンの鍵屋と女弁護士のやりとりが面白い。(30代男性)

密室ものの推理小説です。トリックが奇抜です。このトリックの原理を具現化したおもちゃが存在しますので、読んでいて、非常にわかりやすく、視覚的にイメージしやすいです。以前、嵐の大野主演で、テレビドラマにもなっています。ただし、原作のほうがおもしろいですね。(60代男性)

主人公の設定がおもしろいです。防犯グッズに関する知識の豊富さと、マニアっぷり。防犯のスペシャリトと思わせておいて、実はセキュリティを破るのも得意という、ちょっとダークヒーローに近い感じが好きです。わたしはこの小説を読んで以降、自宅の窓と玄関のドアを全て2重ロックにしました(笑)。あとは、推理編と犯行編に分かれていて、犯人の気持ちや行動、人生にもしっかり触れている所もおもしろかったです。(30代女性)

防犯探偵・榎本シリーズの第一作です。この作品が好評だったため、主人公の榎本を主役にした作品がシリーズ化されました。 セキュリティの張り巡らされたビル内で起こった密室殺人を解明するという内容ですが、トリックがハイテク技術を利用しており 面白いです。(30代男性)

 

 

6位.貴志祐介「天使の囀り」(11票)

貴志祐介「天使の囀り」がおすすめの理由

この本は作家の能力が100%出ている小説と思います。 その才能と内容のグロテスクさに吐き気がした。もちろん褒め言葉です。 緻密に計算された構成・高質な文章・細やかな描写、そして深い知識。その全てを総動員させて読者を恐怖の底へ落とし込む技法。 ありきたりな恐怖ではない、何かを壊されるような眩暈がするような恐怖を感じました。(30代男性)

昼間に読んでいるのに関わらず、気づくと怖くて後ろを振り向いてしまうくらい怖いです。ホラー好きにはオススメ。 終始ドロドロと気味の悪さが続くが、先が気になり読んでしまいました。最後は救いに変わって行く不思議な作品でした。(30代女性)

初めて読んだ貴志祐介作品です。内容はグロテスクですが、ホラー作品が好きな方に特におすすめです。最初に読んだ時はテンポの良さと、特に作者の知識量と資料のリサーチ力に感服しました。知識量が素晴らしいと本を貸してくれた友人と語り合ったのを思い出します。(20代女性)

人間の脳に入りこむ虫をテーマにしたホラー小説です。小説としておもしろいのは確かなのですが、私としては、あちこちのシーンの視覚的なイメージが印象的でした。たとえば、きれい好きの女性がその虫に寄生され汚いどぶに自ら入りこむシーン、とか、寄生されて末期の猿が食われるために猛禽に身をさらすシーン、とかです。ホラーが好きなかたはどうぞ。(60代男性)

貴志祐介さんの作品はこれまでも何作か拝読しているのですが、なかでも「天使の囀り」は群を抜いて背筋が寒くなる小説でした。物語はあるジャーナリストから恋人の女性医師に宛てられたメールの文章で幕を開けます。その文面の健全性にもかかわらず、どこか薄ら寒いような不吉な予感がするのです。ゾッとさせられたい願望のある人は絶対に読むべき一冊です。(20代女性)

他に類を見ないミステリー小説だと思います。アマゾンから日本に帰ってきた人たち、同じ状態になってしまった人たちの行動は本当に不可解で、その不可解さに引き付けられて夢中になります。単純に原因が気になりますし、それぞれが何かコンプレックスを抱えていて、人間的な魅力も描かれています。学術的な記述もありますが、ストーリー自体は難しいものではありません。(20代女性)

主人公の恋人が雑誌の企画で南米を取材しているのですが禁じられた場所に足を踏み入れてしまいます。 そして帰国してからの恋人の様子が明らかにおかしい。このなんだかわからないけれど尋常じゃない恋人がとても怖くて面白いです。 未知のものに対する恐怖、異常さに対する恐怖を呼び起こしてくれる小説です。(30代男性)

天使の囀りの正体を知った時に背筋が凍りました。貴志祐介はホラー作家として黒い家が有名ですが、あちらが人間の怖さを表現しているのに対し、こちらは描写がグロくて、精神的にダメージを受けます。それでも読み進めてしまう面白さがあります。(30代女性)

貴志祐介さんの作品にハマったきっかけです。不可解な死を遂げて行く人々が死ぬ前に「天使の囀り」が聞こえると言う現象から、天使の囀りの真相を解明して行くという内容ですが、終盤に向かって行くに従ってグロテスクで生々しい描写が増えて行きます。有り得ないSFやホラーではなく、実際に起こり得てしまいそうな恐怖を感じます。そのリアルさを演出する文章力と発想力に引き込まれ、他の貴志祐介さんの作品を読むきっかけになりました。ラストは悲しくも美しく、恐怖と感動の両方が絶妙なバランスで保たれた作品だと思います!(20代女性)

ミステリーと思いきやホラーですね。怖いです。お化けは出てきません。人間が怖い、そしてグロい…。いや〜!やめて〜!と思いながらも続きが気になって仕方がない。そんな作品です。完読後、しばらくは世の中、特に自然界のいろんな物が怖かったです。絶対ジャングルには行きたくない‼︎(30代女性)

ヒトに見紛う外見を持つウアカリの生肉を食べることで脳に寄生され、最終的には全身を繭の如くに化してしまうという発想に度肝を抜かれました。熱帯のジャングルでは現在も新種が続々発見されているようです。もしかしたら近い将来、同様の寄生虫による被害がニュースとなるかも知れない。否、既に密かに日本にも上陸していて猛威を振るう日を手ぐすね引いて待っているのかもとすら思わせるほど本作の描写は緻密且つ堅牢です。手に取る都度に最初から最後まで一気呵成に読了してしまう傑作です。(60代女性)

 

 

5位.貴志祐介「悪の教典」(12票)

貴志祐介「悪の教典」がおすすめの理由

普通、人が思い浮かばないようなことを表現しているので、想像力の豊かさを感じることができる。また、残虐さ等の物語の中の表現が普通思い付かないようなものなので新鮮さを感じる。あまりにも現実離れした悪魔を描いた作品というところが面白い。(20代男性)

いわゆるデスゲームモノですが、歯ごたえのある主人公で非常に面白かった。 舞台は高校で設定自体はよくあるパターンかなと思いきや、残酷描写やサイコパス描写も素晴らしく、キャラクターの動きがよく見えました。 久々に新刊で購入しました。(30代男性)

主人公がサイコパスというホラー作家貴志さんならではの作品。ただの殺人者ではなく、自分に合理的にことが進むためには殺人も厭わないという主人公の話。どんな方法で邪魔者を排除していくのか、ハラハラしながらページを読み進めました。(20代女性)

とにかく残酷な描写を観てみたい!エログロ入り混じった爽快な殺人劇を読みたい!という方にオススメの一冊です。今まで信頼しきっていた人間が実は猟奇的な中身をずっと隠していたとしたら……サブキャラ達も個性豊かな人物ばかりで、「あぁ、こういう人いるよね。」と思わず感じてしまうような人物も出てくるのではないでしょうか。自分だったらどのキャラクターの立場だろうか……そんな風に自身を重ね合わせて読んでみると、また一味ちがった恐怖や味わいが出てくるような、そんな作品だと思います。(20代男性)

教師が生徒を殺そうとする話で、気分が悪くなるに決まっている。読むか読まないか悩んで、結局読むことにした。著者は、どんな風に書けば読者が最後まで読みたいと思うかをよく分かっている。最後まで予想ができない、ハラハラさせられた。(30代男性)

主人公は人間の心を持たない悪魔のような男性教師です。その主人公がやりたい放題のことをやります。女子高生をたらしこみ、ひとクラスを全滅させます。それが 爽快なんです。たぶん自分の心の中に、本当は悪いことをやりまくりたい、という願望があって、その願望を小説上で実現してくれるからなのだと思います。(60代男性)

学園物のサイコホラーの小説だとあまり期待しないで読んだのですが、読み進めるうちに主人公のサイコパス加減が半端ないので、麻痺しちゃいます。これでもかというくらい生徒から先生まで殺しまくるのだけれど、いつの間にかハスミン(主人公の先生)の目線で読んでいけるので上下巻あるのですが、あっという間に読み終えます。(40代男性)

この作品は映画化されたことをキッカケに小説を購入して読みました。私は正直、本を読むということが苦手ではありますが、とても読みやすく、分かりやすい内容だったので、読み進めていくほど引き込まれていきました。長編の小説だけど、だらだらした展開をせず、ちょうどいいスピードでのストーリー展開というのも読みやすいポイントでした。何度も読み返したくなる本です。(20代女性)

圧倒的な悪意が蓮実の行動を通して迫ってきます。後半のほとんどを占める殺戮シーンは、息が詰まるほどに気味が悪いのに、ページをめくる手が止まらなかったです。読んでいると自分もサイコパスの感覚を持ったような。衝撃的な題材と展開でした。(30代女性)

主人公がいいです。殺人鬼側、しかもサイコパスというちょっと理解しがたい人間を主人公にしているのは新鮮に感じました。異常なんだけど、主人公側から見ると異常なことではない。そこがまた異常に感じて…。でも何故か最後まで憎みきれませんでした。そこが不思議。とんでもない殺人鬼ですが、わたし的には魅力的な主人公でした。でも、元気だった近所の犬が突然死んでいたら気をつけよう!と思いました^^;(30代女性)

怖いというイメージの小説と聞くとまず思い出すのが‥子供からは本当にいるの?大人からは懐かしいと思うような「学校の怪談」この本を読み始めたら、気が狂うようなりそうな恐怖感「あそこの席」次々に死者がおとずれる、早くこの死を誘う犯人を突き止めたなくては「王様ゲーム」このような感じがありますが、今回の小説は‥外では生徒にも人気、教師からも信頼される一人の教師が裏では違う顔を見せている。自分の気に入らな事、自分が許せない生徒がいれば「それはすぐに排除すべきだ」とすぐに殺人計画が立てて、次の日には‥殺されている。という幽霊などの怪談話とは少し違ったホラーを楽しむめる感じです。(ドキドキというよりも、悪を許さないという正しい感じがあるので、スカッとする気分にもなれる一冊だと思います。)ですが、注意はこの本を読み始めたら‥一週間は寝れなくなるほどの恐怖なので注意して読んでください。(30代女性)

高校の教師である主人公が実はサイコパスであると言う物語になるんですが、共感覚生がなく自分にとって不都合な人間を天才的な犯罪で消していく様は圧巻です。生徒や教師からも絶大な信頼を得ている人物が本当は裏があり、恐ろしい人間であると言う事と、舞台が高校で青春の要素も混じっている点が面白いです。(20代男性)

 

 

4位.貴志祐介「クリムゾンの迷宮」(14票)

貴志祐介「クリムゾンの迷宮」がおすすめの理由

初めて貴志祐介さんの本を読んだのが、「クリムゾンの迷宮」でした。あの衝撃は未だに忘れられません。情景が目に浮かぶようで、あまりに面白くて、読み終わるなり書店に行き、貴志祐介さんの既刊を全て買い揃えたほどです。絶対にオススメです。(40代女性)

火星の様な場所で目覚めた記憶喪失の主人公がデスゲームに巻き込まれるサスペンスアクションです。バトルロワイヤル系の話が好きな人にオススメです。主人公と最初に出会ったヒロインはチームを組み、他のゲーム参加者と生き残りをかけ様々な死闘を繰り広げます。食料の確保、武器の調達、殺し合いとテンポの良い取捨選択の連続が非常に面白く飽きさせない展開です。ラストは少し無理のある展開なのですが読後の爽快感は素晴らしく是非続編が見たいと思わせる貴志祐介氏の傑作です。(30代男性)

ダイナミックなテーマ、舞台のなかで描かれながらも、細かい部分が物語の鍵になってくることの面白さを感じる。また、実写化、映画等にしたら面白いだろうな、と思わせるような内容で想像をしながら読み進めていくのが面白いから。(20代男性)

サバイバルゲームの作品で、話の展開がはやくてとても読みやすくぐいぐい引き込まれるストーリーです。 自分がゲームをやっているような感覚が味わえて、緊張感のある展開がどんどん続き、一気読みしてしまうほど面白い作品でした。(20代男性)

超現実でのサバイバルバトルの話なんですが、息もつかせぬ展開でとても読みやすいです。最初にいくつかの選択肢があり、どれを選ぶかで時間が経つとあんなにも人間と言うものは豹変していくものなのか、というのがとても印象的で頭から離れません。ホラーというよりも少しグロテスクな感じが好きな方に読んでもらいたいです。(40代女性)

こんなに続きが気になってハラハラした本はそうそうないくらい、すばらしい1冊でした。 無駄がないくらいにスピード感に溢れていてすばらしかったです。 物語が自然に頭の中で映像化されていって、まるで映画を見ているようでした。 何度読んでも飽きないです。(30代男性)

先が気になって思わず一気読みしてしまった作品。 ミステリーとして読むと細かい謎が残りモヤッとしますが、この作品がそもそもミステリー要素を求めていない様な気がした。ホラーとして読むと面白い。恐怖と緊張感が味わえます。(30代女性)

人間の内面描写に定評のある著者の作品の中でも、一風変わったサバイバル物です。堅苦しくならずに、この後どうなるんだろうとハラハラしながら読める作品となっています。ジャンルとしてサバイバルホラーになるかと思いますが、内容的にはミステリー、SF要素も強く、他の貴志作品と比べて読みやすい、少し変わった作品かと思います。勿論、著者得意の人間の内面描写もしっかり詰め込まれていますので、初めて読む方も、これまでの作品が好きだった方も、存分に楽しめるような作品になっていると思います。(20代男性)

ホラー作品が好きな方にとくにおすすめです。ゼロサム・ゲームに巻き込まれた青年の話です。薬によって理性を失ったゲームの参加者の描写が圧巻です。ヒロインとのラブシーン時に主人公が呟くくさいセリフも見所の1つです。(20代女性)

目がさめると記憶がなくなっていて、生きて帰るには、どう考えても怪しいゲームに参加しなくてはならない、そんな絶対的窮地から物語は始まります。過酷な自然環境、野生動物、食糧不足により凶暴化するゲームのメンバーなど、貴志祐介作品には珍しく、恐怖が直接的で新鮮です。すでに作者の読者の方も、新しい貴志祐介の一面を見ることができる一冊です。(20代女性)

火星を思わせるような赤い岩肌の台地のなかで行われるデスゲームを描いたホラー小説です。ホラーの凄惨さと裏腹に舞台となったオーストラリアのバングルバングル自然公園の豊かな自然描写が素晴らしく、一度聖地巡礼をしてみたくなります。(30代男性)

人生に退屈するほどの大金持ちを楽しませるためのデスゲーム、これはただの小説だと思いたいが実際アングラの世界ではスナッフビデオの製作が行われマニアの間で流通しているという都市伝説もあるらしく、凄いなマニアに人気があって本当にゾッとした。 ありがちな設定ながらハラハラドキドキの展開で読まされてしまうのは、やはり作者の筆力によるものかと思いました。 トゥルーエンドへはハッピーエンドへ向かう直前に分岐する、ゲームブックの作者が一番描きたかったエンディングで、言葉にならない思いが、あなたの胸を締めつける。(50代男性)

初めて読んだ貴志祐介の作品で、当時ものすごい衝撃を受けたのを忘れられません。起きたらいきなり全く知らない荒地にいて、何故かサバイバルゲームをさせられるという設定が怖すぎ! 追われてる感もハンパない! ハラハラドキドキの連続。読み始めたら止められなくなるタイプの作品です。(30代女性)

本当に起こるかもしれないと思わせる、作者の技量には毎回驚かされる。男は、地球とは思えない場所で目覚め、事件に巻き込まれて行く。あるのは、携帯ゲーム機のみ。今まで通り推理する楽しい。そして今回は、冒険、サバイバルも見どころの一つ。(30代男性)

 

 

3位.貴志祐介「新世界より」(17票)

貴志祐介「新世界より」がおすすめの理由

物語の設定が細部にいたるまで堅牢に構築されていてすおり、タイトル通り、「新世界」が創造されています。文庫にして3巻という長編ですが、長いのが全く気にならないほどこの世界に入り込めます。世界の謎が解明されていく過程にワクワク、戦況の行方にハラハラと、先が気になって仕方がありません。敵の正体を推理するミステリの要素や、破滅的な力をどう制御するか、異端者をどう処遇するかなど、社会的なテーマも底にあります。時間を忘れてどっぷり楽しみたい方にはおすすめの一冊です。(20代女性)

設定が精緻でありながら、小説として没入しやすくオススメ。ヒロインたちの子供と大人次代を通して、未来社会を複層的に描いた構成が巧み。救いがないのにページをめくる手が止まらない。作中に出てくる生き物たちが印象的です。おかげでハダカデバネズミが好きになりました。(20代男性)

1000年後の日本が舞台なのですが、構想30年かかるほどの大作です。文明は今よりも不便で後退しているようにも見えるのですが、人間が呪力を持っていて進化しています。1000年後の未来の姿を表象にして、科学や現代人の在り方に警鐘をならしており、とても深いメッセージ性が含まれているように感じます。1000年後の未来って本当にこんな風になるんじゃないかと思えるような、読者を考えさせてくれる作品です。(20代女性)

前半、主人公達が少年少女の頃の物語がどこか児童文学を彷彿とさせます。日本の田舎町(に酷似した世界観)、郷愁を呼び覚ます「家路」のメロディー、子ども達だけのキャンプ、モンスターとの交流と戦い、勇気や友情や嫉妬等々、児童文学が隠し持つ残酷さや恐ろしさに通じるものがあると思います。後半はそんな世界の全容がくっきりと浮かび上がり、ひたすらに物語が加速してゆくのが快感です。(40代女性)

貴志さんの描くファンタジー小説は独特で、なんでこんなことを思いつくんだろうというぐらい想像力を強くかき立てられる引き込まれるストーリーだった。 アニメ化もされているが、原作のほうが細かい描写など味わうことができて断然良かったです。(20代男性)

普段SF小説は読まないのですが、この新世界よりは本当に面白いです。空想の世界の話なので全てが初めてきく言葉なのに、読んでいるとその光景が目の前に広がっていきます。まだ上巻しか読んでいませんが、伏線がどんどん回収されつつあるので早く中巻・下巻と読みたいです。(20代女性)

本の中は1000年後の日本ですがとにかく世界観がすごいです。簡単にいうと、自分たちが生きていくうえで都合の悪い人間(人種の方が近いかな)を、芽のうちに摘んでしまうという世の中。今よりも文明は衰退しているが、その代わり人間に特殊な能力が備わっていたり、言葉を話せるハダカデバネズミを遺伝子操作した動物たちが奴隷のように働いていたり…現代において考えさせられるところも多いですし、読み終わった後しばらく尾を引かれる感じです。何度も読み返しました。SFファンタジーが好きな方はおススメです。(30代女性)

壮大な世界観ですが、主人公早季をはじめとした個々のキャラクターがしっかりしています。呪力やバケネズミといったファンタジー要素にもすんなり入り込めました。途中は主人公たち以外の誰を信じていいのかわからず終始ハラハラしっぱなしで、さすがホラーが得意な貴志さんと思いました。特に下巻の山場の闘いのシーンの疾走感がすごかったです。読み終わって、今度は別の視点ですぐ読み直したくなる作品です。(20代女性)

舞台が日本なのですが、現代的な暮らしではなく緑や水に囲まれていてとても和を連想させて心が穏やかになります。ですが、ただ穏やかなだけでなく、呪力によって起こる人間とバケネズミの戦闘もハラハラしてとっても見ものです。特に人間には人間を抑えないと遺伝子によって決められたことをバケネズミがうまく目をつけ、人間と戦うシーンはこっちまでドキドキしました。(20代女性)

作者がこれまでにやりたかったこと、書きたかったことを「これでもか!」というぐらいに詰め込んだ上・中・下3巻からなる長編作となります。アニメ化もされたので、そちらで観たという方もいるかもしれません。どうしても頭に入ってこないときは、そちらで補完することもお薦めいたします。内容以前にそのボリュームにも圧倒されますが、中身もまた驚くほど伏線や設定が練られており、「あぁ、ここでそう繋がるのか!」と感じるところも多々あると思います。新世界とは誰のための、どのようなものなのか。果たしてそこで人類は幸福になれるのか。或いは悲惨な歴史をただ繰り返すだけなのか。序盤は物語が全くと言っていいほど進まないため、飽きてしまう方もいるかもしれませんが、そこを乗り越えた先の展開の連続は圧巻です。(20代男性)

「この世界はどうやって作られたのか」そんな壮大な命題が、主人公の幼少期から思春期、成人期までの成長とともに描かれています。作品全体の印象としては、美しいけれどグロテスクな物語といった感じです。ラストで真実が叫ばれることで、今まで信じていた世界がぐらっと揺らぐようなそんな心許なさがあります。上中下巻の長編なので、作品の世界に存分にのめり込んでいただきたいです。(20代女性)

今から1000年後、人々が呪力と呼ばれる力を使えるようになった世界での話を描いたファンタジー小説です。前半の伝統にとらわれた異常な風習、価値観の世界も面白いですが、特に圧巻なのは後半のどんでん返しです。バケネズミとは何なのか、異常な世界の謎に迫っていきます。(30代男性)

独特の世界観を作り出していて引き込まれます。上下巻でかなり長い壮大な物語です。1000年後の世界ということで本当にこういう世界が起こりうるかもしれないと想像が膨らみました。ロールプレイングゲームのような展開がゲーム世代の私にとって楽しめました。(30代女性)

和風ホラーの雰囲気漂うこの作品、ディストピア物にも分類されるかもしれませんが、まずその世界観が独特で不気味です。過去か未来かも分からない、けれども私たちのリアルとどこか繋がっているような…。アニメにもなったので先にそちらを観てからだととても入りやすいかもしれません。(30代女性)

人類が超能力を身につけた世界の話。人間のエゴイストを嫌というほど表現されていて、単なるSF作品では終わらない考えさせられる作品だと感じました。ふと、自分はなんで地球に生まれ人間として生活を送っているのかと素朴な疑問が生まれた。(30代女性)

SF小説は今まで読んだことがなかったのですが、初めて挑戦してすんなり読むことができました。少し長い小説なのですが、展開に引き込まれ、結末がどうなるのか気になって一気に読んでしまいました。独特の世界観が魅力的でした。(20代女性)

新世界よりでまず特筆すべきは、その設定だと考えます。 その世界の人々は、呪力と呼ばれる超能力じみた力をもっています。その呪力を中心に物語が展開されていくのですが、その使用方法や限度にある程度の制約があり、その力の暗黒面として「業魔」や「悪鬼」などの存在があります。序章から終章までその呪力に関する制約や謎を追って世界の謎や真実にたどり着こうとする人と、人の呪力の暗黒面である「業魔」と「悪鬼」を利用したバケネズミの攻防や頭脳戦が見どころです。 個人的には、主人公たちが森の中で出会うミノシロモドキとの会話によって世界の真実の縁に触れる場面が好きです。主人公たちの動揺と戸惑いが非常にわかりやすく表現されており、間違いなく序盤の最大の見どころだと思います。 世界がなぜこのような呪力中心の世界になったのか、物語上に多く登場する不思議な生き物な何なのか、そして人間のようにコロニーを形成するバケネズミの目的とは何なのか、最後まで伏線の回収を怠らない貴志先生らしい物語となっています。(20代男性)

 

 

2位.貴志祐介「黒い家」(18票)

貴志祐介「黒い家」がおすすめの理由

貴志祐介の代表作です。とても怖いホラーです。大竹しのぶ主演で映画化もされました。人の心の恐ろしい深さ、表面と心の深奥との隔たり。はじめて貴志祐介の作品にはまったのはこの「黒い家」です。思い出すだけで、心臓の鼓動が早くなるほど怖い話でした。(60代女性)

この作品はサイコホラー小説です。結局人が一番怖いとはよく言ったもので、この作品も全くその通りでサイコパスの恐ろしさがひしひしと伝わってきました。 幽霊とかではなく実際の人間の狂気や恐ろしさでぞっとしたい、そんな人にはおすすめです。(30代女性)

とある主婦が自分の子供に保険金をかけ、自殺や事故に見せかけて殺しては金を受け取り、また子供を産むというホラーです。幽霊や怪物等は一切出てこないのですが殺人鬼役の女性が震えるほど怖いです。主人公は保険調査員でこの案件を知らべていくいのですが最後はこの殺人鬼と狙われ1対1の死闘を繰り広げます。実写映画ではこの主婦役を大竹しのぶが演じており、映像化作品としても非常に見ごたえがあるものになっています。(30代男性)

若かりし頃、初めて生命保険について学んだのがこの本です。「保険金ってこういう風にしてもらえるんだ!」という発見と驚きがありましたが、生命保険のファーストインパクトとしては絶対よろしくなかったと思います。もちろん抜群に怖い!やっぱり世の中で一番怖いのは人間なんですよ…と言うのも学びました。余談ですが、映画版は大竹しのぶさんが最高に怖いです!(40代女性)

私はこの本をみて、保険屋さんにだけはなりたくないなと思った、人生を決めた一冊になります。 犯人の異常性をここまで露骨に表現できるのは、この作家独特の文体と、表現力に有ると思います。 映画にもなった本書は非常におもしろいです。(30代男性)

貴志さんの真骨頂であるホラー要素が一番強い作品だと思います。本当に怖いのは幽霊ではなく、狂気をもった人間なんだと思いました。最後の会社での死闘は実際に映像で見ているかのように描写が文字からだけでも伝わり手に汗握る展開でした。ホラー作家としての貴志さんの小説を楽しみたい方には一番にオススメします。(20代女性)

読んだ後には非常階段でつい背後を確認してしまったりと、実際に身近なところで起きてしまうのではないかという想像を掻き立てられるストーリーでした。いろいろなルールのなかで縛られながら生活していく登場人物達の背景や人間関係、信頼関係、そして追い込まれた人間が見せるお金や生への執着など、こんな状況ではきっと自分もこのよう行動してしまい想像を遥か上をいく犯人に追い詰められてしまうだろうとついつい感情移入しては共感したり恐怖したりとホラー、サスペンス好きにはたまらない作品だと思います。(20代女性)

今まで読んだ小説の中で一番怖かったからです。特に幽霊が出てくる訳でもないのに、背筋がゾッとしました。本当に恐ろしいのは人間なんだということを改めて感じる作品でした。フィクションですが、まるで本当の事件を読んでいるかのような錯覚に陥りました。(30代女性)

貴志祐介さんが保険会社で働いていた時の経験をもとに執筆された本作はリアリティがあり、保険金殺人を行う幸子の人間離れした恐怖が伝わってくる。接客業をしたことのある人なら誰しも感じる「このお客さんヤバイ」という感覚が文章を通して伝わってくる。追い詰められる主人公若槻の神経が磨り減るような恐怖心も伝わってきて、読み終わった後もまだ幸子がこっちをうかがっているのではという恐怖がまとわりつく。(30代女性)

人間の怖さがとてもよくわかります。 この本でアクチュアリーという資格の存在を知りました。難易度が高く、カッコイイ資格ですが、保険関係の仕事はしたくないなと思いました。 犯人が誰なのかも最後までわからず、良い意味で裏切られました。(30代女性)

タイトルと表紙の雰囲気でこの本を手に取りました。主人公の保険会社で働く姿があまりにリアルで、この作者は絶対経験者だと思いました。後で調べたらやはり勤務経験あり、とのこと。でも常軌を逸した客と遭遇して、そこからは本を置けず一気に読み終えました。恐ろしかった、へとへとになるくらい物語に入り込みました。それ以来この方の本は全部読んでます。(30代女性)

元々保険の仕事に関わっていたという著者が、そこで実際に感じた人間の底のない欲望、ドス黒さを徹底的に書き上げた代表作です。幽霊だのゾンビだのが出てくる小説よりも、「もしこんな人間が近くにいたら……」と考えてゾッとするような。そんなリアリティに満ちた作品です。本当に一番恐ろしいのは同じ人間。一貫している著者の原点は個々にあると言っても過言ではないかもしれません。これから貴志作品を読もうとする方には、必ず読んでいただきたい作品です。(20代男性)

これは貴志祐介さんの作品全般にも言えることですが、とにかく肝が冷える小説です。主人公は、ちょっとした善意の行為からとんでもないサイコパス犯罪者の計画に巻き込まれてしまいます。自分のほんの些細なアクションを引き金に身近な人物が悲惨な最期を遂げていく様子は、まさに絶望です。しかし、たとえ容赦無く絶望されられてもページをめくらずにはいられない、そんな作品です。(20代女性)

ホラー作品が好きな方にとくにおすすめです。キーワードは匂いですが、悪臭の描写が強烈で実際に本から悪臭が漂ってくるような錯覚を覚えます。陰惨な描写もありますのでそういうのが平気な方も楽しんで読めます。読者を作品に引き込む力が尋常じゃないです。(20代女性)

黒い家を読んで、やはり一番怖いのはお化けでも未確認生命体でもなく、人間だなと改めて思いました。私は夜中にこの本を読んだのですが、怖すぎてトイレに行けませんでした。トイレに行く途中、後ろを振り返ったら誰かいるんじゃないかと思ってしまって。今まで読んだホラー作品の中で、一番恐ろしかったです。(40代女性)

保険会社の査定を行う主人公が不審な死の真相を探るうちに、自分の殺人鬼の餌食になるというホラー小説です。本当に恐ろしいのは幽霊でも怪物でもなく生きている人間であるということを再確認してくれる話です。明らかに常識の通じないサイコパスの描写が本当に恐ろしいです。(30代男性)

私が今まで読んだ本の中で、一番怖い本です。人間の狂気が何よりも怖いと痛感します。主人公に感情移入して読むと、とんでもない恐怖が味わえるし、共感できる部分もあると思います。普段の仕事や日常の中で、面倒な客や話の通じない人と接しなければならない人も多いと思います。この本にもそんな面倒な人が出てきます。いらいらしながらも主人公に共感することで、励みになることもあると思います。(20代女性)

今まで読んだ中で一番怖かった作品です。この著者は、追いかけられる恐怖を描くのが本当に上手いと思います。自分を殺そうとする相手の息遣いを主人公も読み手も聞ける描写。非人間が産む恐怖より、人間が醸し出す異常性の方が圧倒的に怖いと思った。(30代女性)

 

 

1位.貴志祐介「青の炎」(20票)

貴志祐介「青の炎」がおすすめの理由

暴力をふるう父親を殺害するために秀才の主人公が完璧な殺人計画を立て、実行するという青春ミステリー小説です。この殺人計画が不謹慎ながらも面白い。誰しもこのような完全犯罪にあこがれるものではないでしょうか。(30代男性)

母と妹と暮らす主人公。この平和な暮らしを乱す男を自分の手で殺害することを決心しました。青春期の主人公の戸惑いが描かれます。主人公は持っている力、物事を実現していく能力を総動員して、事に当たります。どうぞ完全犯罪になればよいなと、主人公に味方してしまいます。(60代女性)

父親のDV問題を、若い青年がひとりで抱え込もうとする姿勢があまりに重たくて読んでいて切ない気持ちになります。まだ一人前になりきれない若者の苦しみの抱え方を上手く表現していると感じました。ラストシーンが衝撃です。(10代女性)

殺したいぐらい憎い奴を実際に計画を立てて、計画通りに殺人を犯す痛快さ。そして、その後にどんどんと完璧だったはずの犯行に綻びが目立ち始め追い詰められていく犯人の心理状況。ラストのあの行動以外に逃げ道が無くなる絶望感。全てが面白いです。(30代男性)

私がこの本を読んだのは、高校生の時だったのですが、これがまさに主人公の年齢と同い年で作中に出てくる高校の授業の様子が自身の高校でも扱っている現代文の小説のタイトルと一致していたりと非常に作品に没入できたため。(20代男性)

ちょうどこの本が出た当時、主人公とそんなに変わらない年齢だったので、感情移入が非常にしやすかったのが理由の一つです。 読み終わった感想はとにかく切ないということ。主人公はかなり頭が良く大人びた人間である事は間違い有りませんが、決定的な何かを失っていたのだと思います。(30代男性)

貴志祐介さんの作品の中では珍しいタイプの小説で、印象的でした。優秀な家族思いの優しい少年が、家族を守るために殺人を犯し、その罪を隠すために嘘と罪を重ねていく時の心理描写がとても秀逸でした。諺や教訓なども色々と盛り込まれていて読み終わったあとも余韻がありました。(20代女性)

血のつながりは、人の心に強い影響を与えうるのだと、教えてくれた本だからです。 映画化されたので映画をみた後で原作をお読みになる派の方にも、ぜひ、一読をおすすめします。 いろいろな家庭があるのだなと、視界が開けました。(30代女性)

主人公が元夫を殺すことを計画する。 罪と罰で、殺す側、殺さない側の人がいて、殺す側の人間になる。そして殺した後に葛藤する。それをわかっている中で二度目の罪を犯す。 人を殺したことによって自分をも殺してしまうということなんだなと色んな感情にさせられる作品だった。(30代女性)

「青の炎」は蜷川幸雄監督・二宮和也、松浦亜弥主演で映画化もされた小説です。暴力的な父、それに圧迫されている妹を救うべく計画を練る高校生の兄が主人公で、思春期の反抗期とは一概に言えない、複雑な心境の描写が見所です。(20代女性)

どこにでもいる平凡な高校生である主人公の少年が、様々な出来事を経て自分の居場所や家族を守るために犯罪に手を染める様を、細かな心理描写で綴った作品です。誰にでもジャンルとしてはミステリーに分類されますが、リアルな人間描写からは誰にでも同じことが起こりうるのだという想いを抱かされ、恐ろしいという想いさえこみ上げてきます。。実写映画化もされている作品ですので、本を読んだ後に観てみると、より深く作品が理解できるかと思います。。(20代男性)

自分が大切にしている母と妹を恐怖で支配する、母の再婚相手に対し立ち向かって行く男子高校生の葛藤を描く作品です。悪を討つために、家族のために自分自身が悪に染まる事も恐れず果敢に戦う姿は非常に胸を打たれます。学校の友人との胸が熱くなる様な絆を垣間見る事ができ、楽しめる作品で一度読み始めると一気読み必至です。(20代男性)

友人におすすめされて読み始めました。こちらはホラー作品ではないのですが感動を禁じ得ません。母、兄、妹の3人家族が一人の男に脅かされる話です。主人公の家族を守らなくてはならないという気持ちが痛いほど伝わってきます。(20代女性)

読み始めたきっかけは当時好きだったアイドルがこの作品の映画に出演するといった単純なものでしたが、読んでみるとものすごく引き込まれる作品でした。父親を殺害しなければならなかった状況、ひどく恨み人間とは思えなかったような父親を殺した後にでも残る動揺、結末に至る理由。完全犯罪を行おうとする話ですが、主人公の気持ち・状況に切なくやりきれない想いでいっぱいになる作品です。(20代男性)

全体的な文章は淡々としている印象です。主人公が完全犯罪を行おうとする話なのですが、トリックがバリバリ化学的です。ですが、さすがの文才といいますか、そのトリックの解説も分かりやすく、思わずなるほど!と納得できます。トリックだけでなく、話にゆるやかながらもメリハリがあるので読みやすいです。重く一定の雰囲気で進んでいく話が好きな人におすすめです。(20代女性)

映画化され有名になった作品ですが、殺人者が主人公なのに、感情移入してしまいとても切なく辛い気持ちになるストーリーです。家族の幸せのために自分が犠牲になるしかないという、主人公の家族を想う気持ちが悲しく心に残る作品です。(20代女性)

男子高校生と女子高校生の話で、二人のラブストーリー要素もありつつ、男子高校生が自分の父親の殺人を計画するストーリーです。映画化もされ、とても有名な作品です。全体を通してとても読みやすく、一気にラストまで読むことができます。(20代女性)

主人公がかっこいい。家族思いで、すごくいい子なんですよね。イケメン…を想像させる、聡明・クレバーなイメージです。その彼がどうして殺人を計画したのか。そこに至る心理と思考の描写がすごく切実で細かくて、のめり込みました。殺人を犯す人間の心について、考えさせられる作品だと思います。(30代女性)

嵐の二宮君主演で実写化されています。とにかく主人公に感情移入するとひたすら辛い小説です。彼が起こした罪は本当に、罪で、それを糾弾する資格が誰にあるのか。罪を犯した彼を、更に罪の連鎖へと引きずりこむ者、正義のもと白日に晒そうとする者、守ろうとする者、まだ大人にもなりきれていない主人公の捨て身の生き様に一気読みしました。(20代女性)

主人公の「家長として家族を守ろうとする大人の部分」と「同級生との恋愛や友情に一喜一憂する子供の部分」。その何とも言えない不安定さやアンバランスさが、主人公をより魅力的に感じさせていて、どんどん引き込まれます。(20代女性)

 

 

1票入ったおすすめの貴志祐介作品も紹介

せっかくなので1票入った貴志祐介さんの作品も紹介します。惜しくもランキング入りしませんでしたが、面白い作品ですので、ぜひ読んで見てください。

 

貴志祐介「鍵のかかった部屋」

貴志祐介「鍵のかかった部屋」がおすすめの理由

元泥棒の榎本と、敏腕弁護士コンビが密室殺人ばかりを手がけるシリーズ。どの作品も奇妙な状況が面白い。また、単純な機械的トリックは榎本が実際に試して選択肢から消して行く手際も上手い。これまでに見たことのない密室状況と内容が面白かった。(30代女性)

 

 

貴志祐介「狐火の家」

貴志祐介「狐火の家」がおすすめの理由

旧家で中学三年生の長女が何者かに殺されていまう。キャラクターが際立っていて、面白いです。短編ですが、十分に推理を楽しめる。表題の狐火の家は、一度謎解きをしてからあえて隠す、作者のストーリーの深さに脱帽しました。(30代女性)

 

 

貴志祐介「雀蜂」

貴志祐介「雀蜂」がおすすめの理由

豪雪で閉ざされた山荘の中で、主人公と雀蜂がひたすら攻防を繰り返すだけの作品とも言われていますが、逆に言えばその攻防だけで一冊にまとめ上げるには相当な筆力がいるので、そこをどう評価するかで好き嫌いが分かれるかもしれません。どんでん返しもあり、面白かったです。(30代女性)

 

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