内容
『1Q84』から7年――、待ちかねた書き下ろし本格長編。その年の五月から翌年の初めにかけて、私は狭い谷間の入り口近くの、山の上に住んでいた。夏には谷の奥の方でひっきりなしに雨が降ったが、谷の外側はだいたい晴れていた……それは孤独で静謐な日々であるはずだった。騎士団長が顕(あらわ)れるまでは。
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今までの作品の集大成だと思いました。海辺のカフカや多彩つくると共通性を持ちながらもより、ストーリー性があり、読者を惹きつける作品だと思いました。地下やトンネルなど異世界をくぐると変化が現れる主題はいつもと同じでしたが、主人公に子供が産まれる物語は初めてで自己の主題から家族を守ろうとする主人公の成長は新しく、今後の作品も期待できるなと思いました。
毎回村上さんの小説を読んで思うのは、話が長いなぁと思います。話は面白いのですが、毎回前編後編と分けないでほしいです。タイトルのインパクトに期待して読んでみたので、ちょっとだらだら長くしている印象があったのでこの点数にしました。
主人公の人見知りで妻との離別した男は、何人もと肉体関係を作る泥沼の世界、そしてまた新しい穴をみつけては移動しての冒険並みの世界、半分はミステリーで、半分は冒険の世界での「自分探しの旅をする」というの小説なんです。私にとっては、ミステリーは好きなですが、どちらかというドロドロの世界のミステリーが苦手でミステリーよりもファンタジーの方を大きくしてくれると嬉しかったのでこの点数をつけました。
数年ぶりの新作長編小説で、発売日に買いに行き、かなり期待して読みましたが正直過去の作品の焼き直しという印象が強かったです。初めて村上春樹を読んだときのような「真新しさ」を感じることはできませんでした。
テーマは性、愛、戦争、芸術、死、と多岐に渡る。
読んでいると、過去の記憶と自分の妄想が混濁した夢を見ているような不思議な気持ちになった。
暗喩の解釈によって作品のテーマが大きく変わるが、読了後は実にいろいろなことを肯定的に、ありのままに思索できる。
1Q84以来の長編作品でかなり楽しみにしていましたが、内容としては過去の作品の焼き直しのような印象を受けました。ねじまき鳥クロニクルや世界の終りとハードボイルドワンダーランドの展開に似ていて、読んでいて既視感があり新鮮さはありませんでした。
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