【2019年】夏目漱石おすすめの本ランキングTOP7

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【2019年】夏目漱石おすすめの本ランキングTOP7

明治の話とは思えないぐらい、現代でも通じる話しが多いです。まず文章が読みやすい事と人の心理をよく付いている話が多いです。お金の話や、恋愛、人間関係など、昔から人の悩みは変わってないんだなと思います。読むたびに違う感想が出てくるので好きです。夏目漱石さんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。

 

 

第7位.夏目漱石「門」

夏目漱石「門」がおすすめの理由

門は、主人公の宗介が友人の安井の妻である御米と不倫をし、友人から妻を奪って、社会から身を潜めて静かに暮らしている夫婦の物語です。ある時宗介は、安井がお隣ね家の人と知り合いで訪ねてくることを知り、罪悪感から心を乱します。救いを求めて、お寺に行くのですが、知識人である宗介は、どうしても心の底から宗教を信じられずに救われません。悩みは解決したくて、寺に行ったのに、それん信じきれず葛藤で宗介は苦しみます。最終的には安井は外国に行き、問題は解決するのですが根本的な問題は何一つ解決していません。私達も悩みがあると占いやパワーストーンなどに頼りますが、心の底から信じてるかと言われれば、そうではない気がさします。 暗い小説ですが、悩んでる時に読み返してみると、何故か今の悩みが小さく感じ、落ちつきます。心がモヤモヤしてる時にはおすすめです。

 

 

第6位.夏目漱石「彼岸過迄」

夏目漱石「彼岸過迄」がおすすめの理由

夏目漱石の中でも地味な小説ですが、個人的には読みやすく、何回も読み返しています。内容は孤独で内向的な主人公の須永と従姉妹の千代子の恋愛が中心の話をです。 お互いが心の底では惹かれてるのですが、須永はどうしても千代子の心が読めず、自分も千代子が本当に好きか自分の心が理解できずに、千代子を恐れています。千代子は千代子で須永の煮え切らない態度にイラつきます。須永は理解できない自分の心を疑って悩み、どんどん内向的になっていきます。鬱病や引き込もりなど、心の病が多くなっていますが、この小説は、心の問題を先駆けて書いています。夏目漱石の小説はどれも心をテーマにしていてる話が多いので、凄く共感ができます。須永が恋愛感情の縺れや、周囲に相談していく中で共感を得ず孤独感を強めていく描写は心に沁みます。ぜひ一度は読んでみて下さい。

 

 

第5位.夏目漱石「明暗」

夏目漱石「明暗」がおすすめの理由

夏目漱石の未完の作品です。長い小説なのですが物語のクライマックスで話が終わっているので、凄く続きが気になります。このラストがどうなるのかを想像するのも楽しいですし、他の作家が続きを書いている小説もあるので、色々な楽しみがある作品です。この小説はとにかく人間の心理描写が巧みで主人公の津田と妻のお延はお互いを信じきれず腹の探り合いばかりをしています。それめそのはずで、津田はお延と知り合う前に清子という、別の女性と付き合っていたのですが、清子は津田を捨てて、津田の友人と結婚します。清子が忘れられない津田はお延を真剣に愛せていません。お延は自分が大事にされたい承認欲求が強く、何とか気を引こうとします。話の終盤で津田は、清子が一人で温泉場に泊まっている事を知り、清子に逢いに一人で温泉場に行き、清子に会った所で話は終わっています。読みやすく面白い本なので未完に終わったラストに思いを馳せて見てください。

 

 

第4位.夏目漱石「それから」

夏目漱石「それから」がおすすめの理由

夏目漱石の三部作の第2作です。長井代助は30才になっても定職がなくブラブラと暮らしています。今でいうニートのような生活です。小説では高等遊民という言葉で表現しています。実家が金持ちで働かなくても生活が出来ていて、羨ましい生活をしている代助です。仕事は生活の為ではなく、理想とした仕事でないと意味がないといい、友人と口論にもなるくらい仕事に理想を持っています。代助は、勝手愛していたが今は友人の妻になっている三千代と再会し不倫をします。不倫の代償として、家から勘当された、代助は働かざるをら得ない環境に追い込まれ、物語はここで終わるのですが、夢みたいな生活を送ってきた代助が現実に引き戻され、勝手は生活の為の仕事を馬鹿にしていましたが、生活の為に職を探して駆けずりまわり、世界が真っ赤に見えていく描写は一読する価値ありです。

 

 

第3位.夏目漱石「行人」

夏目漱石「行人」がおすすめの理由

知識人の一郎は、考え方や行動が妻や家族に理解されません。孤独感が強い一郎は妻の愛も信じられなくなっていき、弟に妻を誘惑して誘いにのるかを試して欲しいと依頼します。この誘いには妻は応じなかったのですが、一郎は妻だけでなく、弟や家族、友人も信じきれず孤独感を強めていきます。現代でもSNSなどのツールで人とコミュニケーションをとることは容易になっていますが、本当に心から繋がっている人は何人いるでしょうか?友人が出来ずに悩んでいる。相手の心が知りたいと思っているカップルも沢山いると思います。時代は違いますが 人間の悩みは時代を超えて、共通しています。このような小説を読むことで悩みを追体験しておくと、同じ悩みを持った時のダメージは少なくなると思います。夏目漱石の小説は人の過去を扱っている作品が多いので、今でも通じる話が多いので行人に限らずおすすめできます。

 

 

第2位.夏目漱石「こころ」

夏目漱石「こころ」がおすすめの理由

こころは、夏目漱石の代表的な作品で、国語の教科書にも載っている有名な作品です。話の筋は大半の人が知ってると思いますが、教科書で一部分だけしか読んでいない人も多いのではないでしょうか?先生と主人公の話ですが、人の死が多くて話は暗いです。主人公は慕っている先生は学生時代に友人と恋の駆け引きをして、友人を出し抜き、恋を実らせますが、友人は自殺してしまいます。罪悪感を引きづり、己の死に場所を探して自殺をする先生ですが、友人を裏切り、自殺させた罪悪感だけで死を選んだかと言えばそれだけではなく、先生は明治の時代が終わり、次の時代に馴染めなくて、明治の時代と共に死を選んだのではないかと思います。特に時代に取り残される喪失感は平成が終わり、新しい元号に変わる今、共感できる方も多いと思います。時代が変わる今だからこそ再読したい作品です。

 

 

第1位.夏目漱石「草枕」

夏目漱石「草枕」がおすすめの理由

草枕は冒頭の「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。」という言葉が凄く有名です。ピアニストにグレングールドも愛読してた小説で、話の筋があるようでなく、不思議な魅力を持った作品です。私は読むと田舎の温泉場でゆったり暮らしている気分になり、ストレスが癒される感じがします。イライラしてる時やリラックスしたい時におすすめします。また小説の中では電車などの現代の文明を批判している文章もありますが、よく明治に現代の問題を捉えています。電車に関する文章は凄く先見の目があったんだと思います。物語には那美という不思議な女性も出てきて、主人公を誘惑します。恋愛小説的でもあり、文明批評もしていて、物語の中には俳句も多く掲載され、芸術的な作品でもあります。色々な読み方が出来るので、気になったページをめくって読むだけでも楽しめますよ。

 

 

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