【2019年】amazarashiおすすめの曲ランキング10
社会に対する強烈な風刺、人生の苦しみ、虚しさを嘆く歌詞が秀逸。音も絶妙にマッチして、amazarashiという一つの哲学、一つの世界観を作り出しています。 でも、ただただ絶望や怒り、嘆きを歌うだけでなく、そう感じている聞き手に寄り添ってくれるような世界です。
第10位.amazarashi「つじつま合わせに生まれた僕ら」
amazarashi「つじつま合わせに生まれた僕ら」がおすすめの理由
現代社会への痛烈な風刺が歌われていて、胸を刺されるような感覚になります。この地球と、そこに生きる人間の社会は、帳尻を合わせるように調和を大切にしながら回っていて、そこにうまれた僕たちは、まるでその帳尻を合わせるために生きているような絶望感と、そんな理不尽な生に対する怒りと、無自覚な社会に対する嘆きと、壮大な歌詞になっています。そういった文学はあったりもしますが、それを一つの詩にして、かつそれを絶妙に曲に落とし込んでいるところが素晴らしいです。聞き終えたときには、負の感情だけでない、どこか不条理に立ち向かう希望が湧いてきます。
第9位.amazarashi「僕が死のうと思ったのは」
amazarashi「僕が死のうと思ったのは」がおすすめの理由
タイトルが最高です。こんなにダイレクトなメッセージ性を持ったタイトルはそうそう無いと思います。歌詞の中で、死のうと思った理由が何個かでてきますが、必ず共感できるものがあると思います。誰しもが人生に悩み、死を意識したことがあると思います。そんな悩みを赤裸々に歌詞にしつつ、独特の言い回しで、唯一の世界観を作り上げています。それでも最後には、死のうと思ったけど死んでいないのはどうしてか?というところに落ち着いていき、希望を感じさせる終わり方になっているところも素晴らしいと思います。生きたくなる歌です。
第8位.amazarashi「空に唄えば」
amazarashi「空に唄えば」がおすすめの理由
amazarashiの中では比較的、明るい曲調で珍しいです。メジャーコードで、ややアップテンポ、聞いていて爽快な曲です。有名なアニメの主題歌にもなっていました。世の中の不条理や、理不尽な出来事、運命、そういったものに抗っていく強い意志を前面に押し出した力強い曲で、聞いているとパワーが湧いてくるようです。口ずさんでしまうという感じではなくて、叫ぶように歌ってしまう感じです。抑圧された日々に抗いながら頑張っている人たちに活力をくれます。車の中でシャウトしたくなる一曲です。世の中に抗って、打ちのめされて、それでもあがいて生きていく歌です。
第7位.amazarashi「リビングデッド」
amazarashi「リビングデッド」がおすすめの理由
リビングデッド、つまり生きた死体です。自分のことのようだと思いました。生きたいと死にたいを繰り返して、人生を無意味に徘徊して、何もなせない、どこにも行けない。そんな人間たちが尻目に、人類は無理やりに生を肯定したりして、それでいてそれに縛られたりして、そんな人間という生き物に対する風刺が強烈に歌われていて病み付きになります。amazarashiが何を思って歌を作って唄っているのか、そんな思いがそのまま歌になったような、情動たっぷりの歌で、amazarashiという一つの哲学を作り上げています。哲学や倫理が好きな人にはたまらない。
第6位.amazarashi「アノミー」
amazarashi「アノミー」がおすすめの理由
アノミーとは無政府状態、無規律社会といった意味合いの言葉です。この曲はアダムとイブを題材として用いて、人類にとっての「愛」について唄っていて、歌詞がかなり衝撃的で秀逸です。中でも、「神を許したのは私、神に許されたのも私」「神を殺したのは私、神に殺されるのも私」の二文は強烈に突き刺さりました。キリスト教に対しての揶揄がたぶんに含まれているので、信仰によっては不快に感じるかもしれませんが、私は言葉を選ばずに自身の考えをぶつけたこの曲がとても好きです。汚いともとれるような言葉遣いが、心からの怒号であるように感じます。
第5位.amazarashi「自虐家のアリー」
amazarashi「自虐家のアリー」がおすすめの理由
自虐とタイトルにありますが、被虐の歌です。親から虐待を受けている少女の心情を歌った、とても衝撃的な歌です。一つの物語を読んでいるかのような歌詞を、見事に音に乗せています。はっきり言って刺激が強いです。歌詞や曲が暴力的なジャンルとは違って、この歌そのものが、人の心をナイフで刺すような、暴力と違うけれど、バイオレンスな要素を持った歌です。一度聞いたら、一生この歌のことは忘れられないと思います。そのくらい、虐待を受けている被虐者の心情が赤裸々に描かれています。被虐者の嘆きや怒りではなく、愛が描かれています。
第4位.amazarashi「夏を待っていました」
amazarashi「夏を待っていました」がおすすめの理由
主人公と、3人の友達との物語が歌詞になっています。少年の頃、学生の頃、大人になってから、年齢を追いかけながら、タイトルにもなっている「夏を待っていました」の意味合いが変わってくるのが面白いです。少年の頃は、ただただ明日が待ち遠しくて、希望と期待に溢れていました。そういった意味で、「夏」を待っていた。学生になると嫌なことが増えてきて、世界と関わらないように閉じこもって、でもそこから抜け出せることを願っている。そういった意味での「夏」を待っていた。そして大人になって社会という大きな存在に押しつぶされそうになっている今も、また「夏」を待っている。深い歌です。
第3位.amazarashi「季節は次々死んでいく」
amazarashi「季節は次々死んでいく」がおすすめの理由
テレビアニメの主題歌にもなった歌です。幽玄なメロディーに乗せられる詩は、やはり幽玄さを漂わせる、非常に独特な言葉選びです。この単語のチョイスは秀逸だなと思わされます。やや抽象的な表現をしている歌詞ですが、それがまた独特な世界観を作り上げています。「死」をタイトルにしつつ、でも最後には「生」に辿り着くのがamazarashiの最大の特徴であり、大好きなところです。どうしようもなく最低で最悪なところから、それでも歩き出す勇気をもらえます。それが、押し付けるような強いものではなく、そっと寄り添ってくれることで勇気になるような優しさが心に染みます。
第2位.amazarashi「奇跡」
amazarashi「奇跡」がおすすめの理由
僕たちがここに存在して生きているのは奇跡のような確率です。ほんとにいろんな要因が重なってここに存在しています。少しでも何かが違っていれば、ここには存在していなかった。さかのぼれば、宇宙の誕生から今に至るまでの、あらゆる出来事の確率が集約されて今があります。それは良く題材にされるというか、言ってしまえばありふれたものです。でもamazarashiはそれだけでは終わらない。ここに至ったのが奇跡なら、息をしているのも奇跡。つまづくのも奇跡。もやもやしているこの気持ちも奇跡。立ち向かうのも、諦めるのも、どっちにしたって奇跡なんだから好きにさせろよ。最高のメッセージです。
第1位.amazarashi「空っぽの空に潰される」
amazarashi「空っぽの空に潰される」がおすすめの理由
空を見上げるといつも、空が落ちてきて、空に押しつぶされそうな感覚になります。そんな感覚を持っている人が自分の他にもいたんだなと。楽しければ笑えばいい、悲しいときは泣いたらいい、じゃあ虚しいときはどうすればいい?このサビは頭の中にずっと残っています。必死になって戦ってきて、こんな今日に辿り着いたのだけれど、一つだけ問題があって、全くもって虚しい今日なんです。この虚しさをどうすればいいのか。どうすればいいのかは良く分からないけれど、それでも虚しさを抱えて、また走り出してみようかな。聞いているとそんな気持ちになります。