読書好き100人に聞いた!吉田修一おすすめ作品ランキング

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吉田修一おすすめ作品ランキング

読書好き100人の方に吉田修一さんのおすすめ作品をお聞きし、ランキング形式でまとめました。映画化された作品も多く、面白い作品ばかりです。ぜひ読書の参考にしてみてください。

9位タイ.吉田修一「7月24日通り」(2票)

 

 

吉田修一「7月24日通り」がおすすめの理由

平凡で地味な女の子の健気な姿に惹かれたのと、 自分の住んでいる街を海外の街並みと置き換えているところに 共感を覚えました。 私自身もそうすることで、自分の住んでいる街がより新鮮でキラキラして見えて 幸せな気持ちになっていたので。 この本は日常の些細な事でも幸せを感じられることに気づかせてくれるので おすすめです。(20代女性)

自分の誕生日と近かったのでタイトル買いした本であった。 内容を読んでみると、退屈な日々を自分の好きな通りに例えたりしてやり過ごす、どこにでもいる女子が自分にも当てはまる部分があって読みやすかった。 最後に勇気を振り絞ったところが素敵で、自身も頑張らないとと思える本だったから。(30代女性)

 

 

9位タイ.吉田修一「ランドマーク」(2票)

 

 

吉田修一「ランドマーク」がおすすめの理由

大宮を舞台に繰り広げられる物語。スパイラルビルの設計士と地方出身の鉄筋工の話を織り交ぜながら進んでいきます。大宮という中途半端な都会になじむことが出来ず、でもみんな自分のことで精いっぱいで他の人のことなんて気が付かない、そんな乾いた人間関係をよく描いています。(40代女性)

ただただ、東京って冷たいところ何だろうな~と思った作品です。 ちょうど同じ時期に出ていた「長崎乱楽坂」を同時進行で読んでいて、きっとこの作者はこういった環境で育ったからこんな作品を書いているんだろうと思っていました。 各章につけられた数字がカウントダウンされていくの理由が最後の最後に分かります。(30代男性)

 

 

9位タイ.吉田修一「橋を渡る」(2票)

 

 

吉田修一「橋を渡る」がおすすめの理由

春夏秋冬とエピローグという構成で、春夏秋はそれぞれの物語、冬で伏線回収、エピローグで締め。 途中で中弛みするが、全く展開が読めず、ミステリーだと思って読んでいたら、最終章でいきなりSFになるという意外性があり、を面白かった。(30代女性)

四編の中編からなるオムニバス。自分の中で正しいと思うこと、世間や他人からみたら正しくないとみなされること拮抗に悩み、それでも家族として社会人として普通の生活を送る人々を描いている。最後話が繋がりはじめたときには鳥肌がたった。(30代女性)

 

 

9位タイ.吉田修一「太陽は動かない」(2票)

 

 

吉田修一「太陽は動かない」がおすすめの理由

新油田開発の利権争いの渦中で起きた射殺事件、という今の時代に合ったテーマは、かなり複雑な人間関係を頭の中で整理しながら、どんどん読んでいきたくなる作品です。文字だけで映像が浮かんでくるアクションは圧巻です。(30代女性)

吉田修一、初めてのスパイ小説。NHKの民営化が挫折して、その時用意された資金を使って設立されたスパイ組織と言うのも、違和感無いし、衛星で集めた太陽光エネルギーを地上に送って電気に変換すると言うのも無理は無い。スリリングな展開に十分楽しめるけど、もし違和感が有るとすれば、吉田さんの最近の作品群に比べると、一人一人の感情描写が浅いと言うか、雑な感じが残る。多分続き含みの終わりだったから、今までとは分野の違う分、これから磨かれ光って行くのでは無いか。続編期待の一冊。(50代男性)

 

 

9位タイ.吉田修一「日曜日たち」(2票)

 

 

吉田修一「日曜日たち」がおすすめの理由

5つの短編集からなる物語です。 2篇目で1編目で登場した兄弟が出てくるのでこの兄弟が隠し味になっているであろうことは想像できるが5編目のラストはその兄弟に人が前を向いて生きる事が正しいとほんわり伝えてくれる秀作です。 この兄弟のラストに至る書かれていない過程こそ作者が訴えていことであったのではないかと思わされます。(50代男性)

吉田修一さんが書く本の世界は、淡々としていてリズミカル。決して重くなく、読んだ後に爽やかな読後感が味わえるものが多いです。 この短編集は、軽やかな感じの中に、日常に存在しているような人々の切なさと、その中に希望を見いだせる一冊です。(30代男性)

 

 

7位タイ.吉田修一「最後の息子」(3票)

 

 

吉田修一「最後の息子」がおすすめの理由

連作短編集という書き方あることを初めて知った本でした。これから先、一体、何度そう思うだろう?と感じることが増えてきた「今とは違う人生があったかもしれない」という考え。普通の日常から逃避したくなった時に読みたくなります。(30代女性)

3つの短編を通して、生活感がすごい。 汗の匂いとか、洗濯の匂いとか、ご飯の匂いとかが襲ってくるようだった。 地に足をつけて生活している者が日々の粗末なことに押し潰されそうになりながらみる夢は、キラキラ光ってみえるのだなと感じた。(30代女性)

今より性について厳しかった時代に、自分の性を受け入れ生きていくこく姿がカッコイイです。そんな息子を肯定するでもなく、否定するでもない父親に、親の愛が感じ取れました。何も言わない父親に、反感を持つ人もいるかもしれないが。(30代男性)

 

 

7位タイ.吉田修一「路」(3票)

 

 

吉田修一「路」がおすすめの理由

台湾新幹線を軸にそれに関わった人達の出会いと別れ、対立と和解をドラマティックに描かれて映像を観ているようだ。緻密に調査し描かれている事が分かる。技術的な事に限らず、台湾の人の感情も頷かされる、説得力が有る作品に成っている。台湾の車窓が浮かび上がるような夢中にさせてくれる作品。(50代男性)

台湾横断する新幹線開通の事業に関することだけでなく、日本と台湾の各世代それぞれの思いが丁寧に描かれていて、とても面白かった。 前から興味はあったが、読むとますます台湾に行きたくなった。 新幹線に乗って、文中に触れていた場所を見て回りたくなる。(30代女性)

台湾で日本の新幹線が走ることになった。建設現場での、台湾人青年と日本人女性の交流を描く。電車好きの私からすると、着工から開業まで、もっと掘り下げて書いて欲しかった。それでも、日本の技術は素晴らしいと改めて感じた。(30代女性)

 

 

6位.吉田修一「さよなら渓谷」(4票)

 

 

吉田修一「さよなら渓谷」がおすすめの理由

情景描写が豊かで、真夏のうだるような暑さと、気づいたら理性では説明できないもので動かされていく様がとてもリアル。何が正義かとかは関係ない。人の心なんて理屈では説明できない。 こういうことってあるだろうなと思わされて、ぐいぐい引き込まれた。(30代女性)

ある事件の加害者と被害者が一緒に人生を歩んでいる、という ショッキングな展開に不穏な未来を感じさせる作品。 女性目線では辛い描写が多く、ヒロインの決断には正直理解に苦しむところもありますが 男女の性の違い、社会的なとらえ方の違いをまざまざと感じさせられました。(30代女性)

かつて起きた野球部員によるレイプ事件。その犯人グループの1人であった主人公は、今は伴侶を設けのうのうと暮らしている──。そんなひたすら胸糞の悪いだけの話かと思えば真相が明らかになるつれよりおぞましさを増していく彼らの秘密にド肝を抜かれました。最も残酷な償い、復讐だと思います。日常を普通に生き、たとえ特別に好きでなくとも普通の人が隣にいることがどれだけ温かい事なのか今一度考えさせられました。(20代女性)

ある事件の加害者と被害者とのその後を描いたストーリーは、終盤の驚くべき展開が面白い小説です。 サスペンス小説という分類よりは恋愛小説になるのかもしれません。被害者も加害者も人生を揺るがす事件の後に、何を思うのか、両者の心情を察しながら読んでみてください。(30代女性)

 

 

4位タイ.吉田修一「パーク・ライフ」(6票)

 

 

吉田修一「パーク・ライフ」がおすすめの理由

小説には、普通ではない世界を求める人が多いかもしれませんが、たまには普通のストーリーがあっても良いと思います。自分の身の回りにも、ありそうな話は、力を抜いて、読み進めることができます。久しぶりに、日比谷公園に行ってみようかなと思いました。(30代女性)

表題作は東京に住む、ということをテーマにした小説という感じが強く 東京人なら誰もが感じる、つかずはなれずの距離感みたいなものを 淡々とした日常の風景の中で見事に描いています。 これぞ芥川賞的ともいえる、ふわりとした読後感が印象的です。(30代女性)

だんだん近寄りながら、ギリギリ踏み込みすぎない、日常のささやかな駆け引き。人と人との距離感を真面目におかしげに書くのが吉田さんは本当に上手い。最後のシーンは数ある本の中で結構なお気に入りに入る。いろんな形で驚かされた。(30代女性)

ありきたりな生活を送る男性の話です。毎日が単調に過ぎていくことに共感をして、読み進めるか、退屈するかのどちらかです。ワクワクしたいのなら、この本はお勧めしません。平凡な生活がどれだけ幸せなことか教えてくれる一冊です。(30代男性)

とても短い小説だし、情熱的な恋愛が繰り広げられる訳でもない、というか特に何も起こらない小説なのですが、本を閉じた後も不思議な感覚が胸に残ります。 それは暗いものではなくて、登場人物の女のセリフ、「私、決めた」に象徴される爽やかな余韻です。(30代男性)

芥川賞を受賞した作者の出世作です。 注意しないと気付かない仕掛けがしてあります。 もし仕掛けに気付いたなら、なぜそうなっているのかという事と、なぜそういう仕掛けをしたのかという事を考えて読むと面白いと思います。 自分は初見では全く気づきませんでした。(30代男性)

 

 

4位タイ.吉田修一「横道世之介」(6票)

 

 

吉田修一「横道世之介」がおすすめの理由

九州から上京した青年・横道世之介を、世之介と出会った人々の現在からの視点を交えて描く青春小説。不器用で周囲に流されながらも、学生生活を謳歌する世之介の姿が心の片隅に残ります。友人が彼を思い出しながら曰く、「世之介と出会って得をしたみたいだ」。読んでるこちらまで得をしたようです。皆さんも、是非読んで得をしてください。(40代男性)

重たいテーマが多い吉田修一さんの中では、とても爽やかで気持ちが暖かくなる作品です。 とにかく主人公の世之介がいいやつで、こんな青年と友達だったら なんだかいい空気がふわふわと漂いそうだな、と思ってしまいます。 個性的な登場人物たちとの青春は、読んでいて自分も入りたいと感じさせられる 万人にお勧めできる作品です。(30代女性)

吉田修一にしては一風変わった内容の本でした。今まではどこか影の見えるような文章(陰と陽で言えば陰)を書くイメージでしたが、この本で覆されました。どこか懐かしいけど、客観的に楽しめる世之介の人生につられて、一緒に青春を味わったような気分になれます。(20代男性)

時代設定は違うが上京した当時の自分と重ねつつ、華やかなものにあこがれていた当時の気持ちを思い出させてくれる。作品の中に悪意を持った登場人物がほとんど登場しないため、素直に周囲の人への感謝の気持ちを再確認させてもらえる。(20代男性)

作品を知ったきっかけは映画でした。横道世之介というひとりの人間が起こす、些細な、でも人の心を突き動かす行動に感動しました。私もこんなひとに出会いたいです。最後の結末にはかなり驚きましたが、それが更に物語が心に残るきっかけになったと思います。(20代女性)

自分の人生が、身近な人の人生に影響を与えているだろうか。影響なんて言葉はおこがましいかもしれないけれど、そんな人生を歩めたらな思った。世之助のキャラクターに引き込まれました。未来の友人たちがぽろっと思い出すシーンは心に響いた。(30代女性)

 

 

3位.吉田修一「パレード」(8票)

 

 

吉田修一「パレード」がおすすめの理由

吉田修一さんの作品全般に言えることですが、とにかく彼の文章はテンポが良い。パレードは特に顕著です。描写に趣や深みがある。単純に文章のうまい作家さんなのです。そして、この作品の最も注目すべき点はラスト。とにかく大どんでん返しです。(40代男性)

シェアハウスで共同生活をしている若者たちのお話です。 近隣で起こっているある事件をキーに、登場人物たちそれぞれがどんなことを考え 何を秘めているのか、事件の犯人は誰なのか、ミステリー風にストーリーが運ばれて行きます。 ラストはとにかく怖く、ホラーに感じてしまいました。 人は他人の見たいところを見て、見せたい自分を演じているのか、ということを 考えさせられた作品です。(30代女性)

映画化もされた「パレード」。様々な登場人物の視点から、展開されていく文章。一緒に暮らしている間はお互い干渉し過ぎずに暮らしていますが、実は知っていること、本当に知らないこと、知っているけど知らないようにしていること、そこにはひとつの社会があり秩序があります。それぞれの裏の顔を知っていくスリルにゾクゾクとしました。(20代男性)

18歳から28歳までの、5人の人間の物語です。アパートでの生活を不安定だと感じるのは、アパートは仮の住まいであり、いずれは出ないといけないと感じているからでしょう。単調に続く話の後に、じわっとくる怖さには共感できます。(30代男性)

青春小説というと吉田修一だと言われる所以がこの作品に起因しているのかもしれない。読んだ後そう思わずにはいられなかった。都内の2LDKマンションでシェアハウスをする男女4人の群像劇。ある日、そこにサトルが加わったことで表面は穏やかに共同生活をしている面々がぎこちなくなっていく様子がドロドロしている。しかし、誰かや何かに対しての感情ではなく、自分自身に対する感情がリアルな若者たちを描いている。自分がそのリアルな若者であることから共感する登場人物が多く、読んでいてスラスラと読めてしまった。(20代男性)

出版されたのは少し前になりますが、今の若者にも通じるところがあります。ルームシェアをしている若者たちが、みんな他人に無関心。面倒なことは関わりたくない、自分の頭の蠅だけを追っている感じが伝わってきます。章ごとにそれぞれの角度の思いを読むことができる設定もおもしろいです。(40代女性)

最後の章までは本当にただの群像劇です。 登場人物のそれぞれの視点で各省が語られていくのですが、最後の最後に全てを裏切られた印象です。 現在東京に住んでいるのですが、これを読んだときは地方の大学生で「東京って怖いな~」と思ったものです。(30代男性)

吉田修一の作品の中で読みやすくスリリングな作品はパレードであると思う。最後のオチで、なるほどなぁと何かしてやられた感じになる小説である。ページ数もほどほどの分量なので、読んでいて疲れない。5人の主要人物たちはキャラ立ちしているので、すぐに世界観にハマることができる。(30代男性)

 

 

2位.吉田修一「悪人」(9票)

 

 

吉田修一「悪人」がおすすめの理由

映画化も有名になった、吉田修一の代表作です。 九州を舞台に、殺人を犯してしまった孤独な男と 出会い系で知り合った女の逃避行を描いているのですが なんでもっと早く出会わなかったんだろう、という切ない気持ちで一杯になります。 そして、本当の悪人は誰だったのか、本当の強さをもっていたのは誰だったんだろう、と 読了後に想いを馳せました。(30代女性)

『悪人』は日本社会の闇深さを描いていると思う。特に東京一極集中の現代における地方の若者の疎外感や孤独感、高齢化社会などを丁寧に描写している。 この小説の題名が何故『悪人』なのか。登場人物の一体誰が悪人なのか。単純に殺人を犯した主人公だけが悪人なのか。読者は読み終えた時に考えさせられる作品だと思う。(30代男性)

最後のシーンが印象に残っています。どうなったとかじゃなく、細かい描写とか台詞をはっきり覚えているのはそれだけインパクトがあったからだと思います。読んだ後もこの本を思い出した今でも悪人とは?と深く考えますが答えがでなくなる不思議な作品です。(20代女性)

物語は街中の描写から始まるのですが読みやすく、九州弁が頻繁に出てきますが違和感なく読むことが出来ました。祐一の不器用な生き様、出会い系サイトで知り合った光代の一途な愛が伝わってきて切ない気分になりました。タイトル通り「悪人」は罪を犯した者であることは明白ですが、本当の悪人は誰なのか・・・考えさせられる小説でした。(40代女性)

なぜこの世の中にはタイミングの悪さというものが存在しているのか?どうしようもなく運が悪いことって実際に現実の中ではありすぎるほどだが、この小説は早くにめぐり合っていればこんなことにはならなかったのではないだろうかという悲しい小説だ。人の業は深い。(30代男性)

映画化もされた有名な作品ですが、殺人を犯す主人公が何故か身近に感じてしまう作品です。色々な人の視点から物語が描かれているので、色々な感情が入り混じり、不思議な感覚を覚えました。殺人を犯した主人公が本当に悪人なのか、一番親近感があって気持ちが分かるからちょっと切なくなりました。読み応えのある面白い本です。(30代女性)

エンターテイメント性と文学性のバランスのとれた作品です。 映画化もされている作品ですが、映画とはまた別の味わいがあると思います。 映画にはどうしても時間制限があるため描き切れない部分がありますし、小説の方がより問題提起がはっきりしていように感じます。 映画しか見たことのないという人には、読んでみて欲しいと思います。(30代男性)

全ての犯罪で、加害者が一番の悪者なのか、加害者だけが悪者なのか、そういったことを考えさせられる小説です。 犯罪という出来事の背景を、多面的に観ることによって感じる違和感と、登場人物のまっすぐな愛情に心を揺さぶられました。(30代女性)

私が高校生の時に読んだ本で、読書が苦手だった自分にも最後まで一気に読んでしまうほどリアリティのある小説でした。 情景描写や人物のセリフまで生々しいほどの臨場感が本全体を流れて、ページを開くたびに私の心を揺さぶった本です。 映画も見ましたが、やはり小説のリアリティやドキドキ感には敵いません。(20代男性)

 

 

1位.吉田修一「怒り」(18票)

 

 

吉田修一「怒り」がおすすめの理由

似顔絵で描かれた「指名手配犯」と、自分の身近に表れた所在不明な人物が重なるといった斬新なストーリーが面白いです。 3つのストーリーが「指名手配犯」が犯した事件と重なることでドラマになる、ミステリーでもサスペンスでもある小説は読みごたえありです。(30代女性)

読み終わってふつふつと湧いてくるこの感動はなんだろう。大切な人を信じる事。疑念が徐々に信頼を蝕んで行く。大切な人を信じる事の出来ない自分に対する怒り。そして大切なものを守ろうとする必死さを笑い、馬鹿にする者への怒り。自分に蓋をして諦めて仕舞おうとする大人達とは違い辰哉、泉そして愛子は大切なものを守ろうとして、それを壊そうとする者を必死で怒り闘っている。勇気を貰える一冊だ。(50代男性)

吉田修一さんの作品は、人間を様々な方面から書いた作品が多くあります。 「怒り」は信じることと疑うことをテーマにした小説だと思います。 愛した人を信じ切れるか、自分だったらどうだろうと考えさせられました。 続きが気になって一気に読んでしまう作品です。(20代女性)

事件から始まる犯罪小説ではなく、三組の登場人物がそれぞれに悩み、苦しむ様子が丁寧に描かれた作品だと思います。「逃亡中の男かもしれない」と疑いながら、否定したいと悩み、追う刑事も付き合っている女性の過去がわからずに悩んでいます。人を信じる、ということを改めて考えました。(30代女性)

上下巻ですが様々な人間関係が描かれ、最後まで一気に読めてしまいます。 それぞれが過去に何かを抱えて、その事実を隠しながら生活をしていく中で、少しずつ周りの人間が抱き始める疑惑…。 誰が殺人犯なのか予想しながら読み進め、結末に恐ろしさを感じながらも、人との交流で得られる情報はごくわずかなんだと気づかされる作品でした。(30代女性)

何に対しての怒りなのか、結論が出なかったのは意外だが伝えたいテーマは明快で、多くの読者が同じ感想を抱くだろうと思った。 様々な感情が渦巻いていて、自分ではコントロールできないのだけれど、大切な人は信じることで守っていきたいと思える作品だった。(30代女性)

様々な愛の形が見えるから。人を愛しているからこそ、最後まで信じぬくのが怖くて逃げてしまったり、周りの目が気になってしまったり、そういった繊細な部分がとても丁寧に描かれていて心が動かされたから。ミステリー要素もありながら、ラストは悲しくもあり、引き込まれて一気読みしてしまった。(10代女性)

3人の物語。映画も公開しており怒りをみて、この作者が好きになった。3人の誰が犯人かという物語であり、だれも接点はない。何か深く、とても何かをかんがえさせられる、子供では理解できない、大人らしい物語で素敵だ。(10代男性)

映画にもなっているので、映画を観てから小説を読んでもイメージしやすくて読みやすいし時代に沿って時事的な社会問題がはいっているのでリアル。少しサスペンス要素もはいっていて謎解きや社会問題など考えることがたくさんある小説。退屈しない。(20代女性)

ラストまで気を許さない展開。そして予想外な結末。登場人物に人間味があって、やるせないやら切ないやら。立場も年齢も住んでいる場所も違うそれぞれの登場人物だけど、気持ちがビシビシと伝わってきて、単なるミステリーではなく、最後は号泣しました。(30代女性)

登場人物それぞれが『信じる』ということを試されている。彼らは何を信じて誰を信じればいいのか?本当に信じてしいのか?ストーリーはそのあたりを中心に進んでいきます。吉田修一の作品にしてはなんとなく登場人物たちの動きが激しいような気がします。(30代男性)

映画をみてから本を読みました。どうしたら思いが伝わるのか考えながら読んでいましたが最後には登場人物の人生の全てを込めたような「思い」を感じることができました。声に出すことも大切ですが、それ以上に行動で伝わる思いについて深く考えさせられ、日ごろの生き方を見直すきっかけになりました。(30代女性)

上下の2巻で完結する長編小説。 若い夫婦が惨殺されるところから物語はスタートします。 そしてその1年後、東京・千葉・沖縄で身元不明の男性が現れ、この殺人事件とともに物語は進んでいきます。 彼らそれぞれがそれぞれの地で人間関係を構築していき、また周囲の人間は彼らを若い夫婦を殺した犯人ではないかと疑い、、、。 彼らの人間模様を美しく、そして切なく写した小説です。(20代男性)

3つのストーリーが同時進行しながら、事件の真相に迫って行くサスペンスで、謎が3人分あるので、読み応えがあります。「本当に大切なものは増えるんじゃなくて減っていく」。大切なものを、大切な人を、大切にしようって思えました。(30代女性)

逃亡している殺人犯を追う物語だが、場面転換が頻繁にあってまるで誰だかわからない。でもそんな混乱が最終的に決着をみる瞬間はかなり鳥肌もの。『怒』と書いた落書きを発見した時のなんとも言えず人間の深い闇を垣間見たところも秀逸。(30代男性)

似顔絵で描かれた「指名手配犯」と、自分の身近に表れた所在不明な人物が重なるといった斬新なストーリーが面白いです。 3つのストーリーが「指名手配犯」が犯した事件と重なることでドラマになる、ミステリーでもサスペンスでもある小説は読みごたえありです。(30代女性)

タイトルは「怒り」と恐そうですが、とても考えさせられます。実際の殺人事件とその容疑者の逃亡劇から構想が練られた物語です。セクシャルマイノリティ、発達障害、様々な境遇の人物が出てきて、それぞれが抱える痛みが伝わります。人との関係の脆さ、信じる事の難しさを感じる物語です。切ないですが、希望も持てる内容だと思います。(20代女性)

読めば読むほど結末がどうなるのかとはやく知りたくなる作品です。飽きないストーリーが面白くて謎を楽しみながら読む進めることができます。上段を読み終えると下段が気になってしまう作品です。読み応えがすごくあります。(20代女性)

 

 

1票入った吉田修一おすすめ作品も紹介

吉田修一「愛に乱暴」

 

 

吉田修一「愛に乱暴」がおすすめの理由

面白くて一気読みは良く有るが、何か責め立てらりらような圧迫感を感じながら読み終える。主人公桃子の夫、真守とその母、照子の身勝手な態度は酷えなぁと読後に思ったが、1日経つと、不倫の末に結婚し、新たな不倫相手に子供が出来て捨てられるのも、結局は自業自得なのかもしれない。パニックを起こし放火に走る桃子が留学生”り”に救われるラストシーン。『ありがとう。ありがとうと言ってくれてありがとう。』の言葉が深い。人間とは何か?を問われる作品。(50代男性)

 

 

吉田修一「空の冒険」

 

 

吉田修一「空の冒険」がおすすめの理由

ANAの機内誌に連載されたものをまとめた本です。こんなすごいところに行った!こんな冒険をした!というようなガツガツした紀行文では全くなく、控えめな優しい視線で海外の人々や生活を見つめるという、読み終えると優しい気分になれる本です。(40代女性)

 

 

吉田修一「元職員」

 

 

吉田修一「元職員」がおすすめの理由

ある日本人男性が、ファーストクラスに乗り、最高級ランクのホテルに宿泊。リッチな男性かと思いきや…。吉田修一さんの独特な暗い影漂う雰囲気と、タイのバンコクの異国情緒とがうまく組み合わさって夢と現実の間でゆらゆらした思いが見え隠れして映画を観ているようです。地味な作品ですがおすすめです。(40代女性)

 

 

吉田修一「春、バーニーズで」

 

 

吉田修一「春、バーニーズで」がおすすめの理由

バーニーズというのは、バーニーズニューヨークというブラント服の新宿店のことです。日常の中の一コマを切り取って、きれいな文章にしているのですが、どこか共感できる部分があったり、いろいろな人の人生を垣間見ることができるので好きです。連作短編集なので読みやすいです。(40代女性)

 

 

吉田修一「女たちは二度遊ぶ」

 

 

吉田修一「女たちは二度遊ぶ」がおすすめの理由

いろいろな女性が登場するので、いつの間にか自然と自分と共通する部分を探しながら読んでいました。男性目線で書かれているため、どう見えて、どう考えているか、新たな発見もできる作品でした。男と女は、こんなにも違うから惹かれ合うのかなと考えました。(30代女性)

 

 

吉田修一「森は知ってる」

 

 

吉田修一「森は知ってる」がおすすめの理由

前作”太陽は動かない”の前編を成す作品。森は知っているによって多くの謎が解ける。また鷹野の高校卒業までの友情や恋愛は彼の純粋さをはっきり浮かび上がらせて、このシリーズを引き締めている。第三弾から更に良くなって行くような期待感を持たせる作品だ。(50代男性)

 

 

吉田修一「長崎乱楽坂」

 

 

吉田修一「長崎乱楽坂」がおすすめの理由

作者の出身地である長崎が舞台の作品です。時代背景も作者の育った時代のため原体験が色濃く反映されているのではと推測されます。 ややエンターテイメント性に書ける印象はありますが、作者の他の作品を読み解くのに、一度は目を通しておいて損のない作品です。(30代男性)

 

 

吉田修一「東京湾景」

 

 

吉田修一「東京湾景」がおすすめの理由

よく知らない異性と出会ってその人のことを知るにつれて、いつのまにかいとしい人に変わっていく過程をキレイに描いている。倉庫での風景がとても心にしみてくる。あの人は湾の向こう側にいて生きていると思うと切ない気持ちがつのる。(30代男性)

 

 

吉田修一「犯罪小説集」

 

 

吉田修一「犯罪小説集」がおすすめの理由

タイトル通り、犯罪をモチーフにした短編集。収録された五編それぞれ扱う犯罪はさまざま。犯罪に至る背景と登場人物の描写はノンフィクションのような緊張感がある。幅広いジャンルで高い質を保てるのが吉田修一の魅力だと思う。(30代女性)

 

 

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