- 笑えるおすすめの小説
- 1.森見 登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
- 2.伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」
- 3.奥田英朗「イン・ザ・プール」
- 4.中島京子「FUTON」
- 5.中原昌也「IQ84以下!」
- 6.本谷有希子「あの子の考えることは変」
- 7.赤染昌子「うつつ・うつら」
- 8.伊坂幸太郎「オー!ファーザー」
- 9.筒井康隆「おれに関する噂」
- 10.三谷幸喜「オンリー・ミー―私だけを」
- 11.町田康「ギケイキ:千年の流転」
- 12.筒井康隆「くたばれPTA」
- 13.前田司郎「グレート生活アドベンチャー」
- 14.T.コラゲッサン・ボイル「ケロッグ博士」
- 15.赤川次郎「サラリーマンよ、悪意を抱け」
- 16.経塚丸雄「すっからかん 落ちぶれ若様奮闘記」
- 17.原田宗典「スメル男」
- 18.星奏なつめ「チョコレート・セレブレーション」
- 19.トルーマン・カポーティ「ティファニーで朝食を」
- 20.三崎亜記「となり町戦争」
- 21.萩原 浩「なかよし小鳩組 ユニバーサル広告社シリーズ」
- 22.宮本輝「にぎやかな天地」
- 23.エンリーケ・ビラ=マタス「バートルビーと仲間たち」
- 24.伊坂幸太郎「バイバイ、ブラックバード」
- 25.奥本大三郎「パリの詐欺師たち」
- 27.久保寺健彦「ブラック・ジャック・キッド」
- 28.若竹七海「プレゼント」
- 29.森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」
- 30.山田詠美「ぼくは勉強ができない」
- 31.戌井昭人「まずいスープ」
- 32.舞城王太郎「みんな元気。」
- 33.さくらももこ「もものかんづめ」
- 34.横関大「ルパンの娘」
- 35.川上未映子「わたくし率 イン 歯ー、または世界」
- 36.前田司郎「愛でもない青春でもない旅立たない」
- 37.田中啓文「異形家の食卓」
- 38.椎名誠「胃袋を買いに。」
- 39.色川武大「引越貧乏」
- 40.劇団ひとり「陰日向に咲く」
- 41.西加奈子「円卓」
- 42.浅田次郎「王妃の館」
- 43.又吉直樹「火花」
- 44.黒澤珠々「楽園に間借り」
- 45.万城目学「鴨川ホルモー」
- 46.高橋源一郎「官能小説家」
- 47.朝倉かすみ「肝、焼ける」
- 48.瀬尾まいこ「強運の持ち主」
- 49.朝暗野雲「空を飛ぶ」
- 50.奥田英朗「空中ブランコ」
- 51.松浦理英子「犬身」
- 52.瀬戸良枝「幻をなぐる」
- 53.平谷 美樹「江戸城 御掃除之者!」
- 54.ねじめ正一「荒地の恋」
- 55.東野圭吾「黒笑小説」
- 56.桐野夏生「魂萌え!」
- 57.中島京子「妻が椎茸だったころ」
- 58.篠田節子「斎藤家の核弾頭」
- 59.上村佑「守護天使」
- 60.吉田修一「初恋温泉」
- 61.森見登美彦「新釈 走れメロス」
- 63.荻原浩「神様からひと言」
- 64.松浦理英子「親指Pの修業時代」
- 65.有川浩「図書館戦争」
- 66.田中慎弥「図書準備室」
- 67.戌井昭人「酔狂市街戦」
- 68.筒井康隆「世界はゴ冗談」
- 69.三浦しをん「星間商事株式会社社史編纂室」
- 70.前田司郎「生きてるものはいないのか」
- 71.筒井康隆「大いなる助走」
- 72.チャールズ・ブコウスキー「町でいちばんの美女」
- 73.町田康「珍妙な峠」
- 74.須賀しのぶ「天翔けるバカ」
- 75.小林信彦「唐獅子源氏物語」
- 76.絲山秋子「逃亡くそたわけ」
- 77.東野圭吾「毒笑小説」
- 78.東川 篤哉「謎解きはディナーの後で」
- 79.ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」
- 80.羽田圭介「不思議の国のペニス」
- 81.筒井康隆「富豪刑事」
- 82.津村記久子「浮遊霊ブラジル」
- 84.筒井康隆「文学部唯野教授」
- 86.笙野頼子「母の発達」
- 87.鴻上尚史「僕たちの好きだった革命」
- 88.畠山健二「本所おけら長屋」
- 89.水野敬也「夢をかなえるゾウ」
- 90.群ようこ「無印結婚物語」
- 91.若竹七海「名探偵は密航中」
- 92.木村友祐「野良ビトたちの燃え上がる肖像」
- 93.森見登美彦「有頂天家族」
- 94.楽月慎「陽だまりのブラジリアン」
- 95.伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」
- 96.前田司郎「恋愛の解体と北区の滅亡」
笑えるおすすめの小説
1.森見 登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
笑える小説 森見 登美彦「夜は短し歩けよ乙女」がおすすめの理由
京都を舞台とした作者ならではの視点で描かれる思わず馬鹿笑いしてしまうシュールなコメディ小説です。そこで繰り広げられるフィクションならではのおもしろ珍事件の数々に抱腹絶倒間違い無しの作品であるところがぜひともおすすめしたい理由です(30代女性)
とにかく出てくる人達が個性的で面白いです。黒髪の少女に恋をした先輩が、なんとか付き合いたいという一心で、色々な事に一生懸命に奮闘するのに、なかなか報われず、その奮闘する姿がとても可哀想で少し微笑ましく笑えます。(20代女性)
物語の舞台は京都。主人公はバラ色のキャンパスライフを夢見つつもうだつの上がらない日々を送るダメ大学生。彼の前に突然現れたのは見目麗しい黒髪美少女。主人公が可愛い女の子を手に入れるだけのただの恋愛小説にあらず、二転三転するドタバタの展開は一読の価値あり。(20代女性)
京都の町がとても魅力的に描かれたファンタジー小説でもある一方で、実によく出来た男子の妄想小説でもあるという、今までにないタイプの小説だと思います。時折、作者の筆が興に乗り過ぎて止まらなかった印象のある描写があり、そこがやり過ぎてイタいけれども、思わず笑わされてしまいます。何も考えず、本作の物語世界に引き込まれれば、読後にクスリ、といつまでも思い出し笑いをしてしまうような、楽しい小説です。(40代女性)
2.伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」
笑える小説 伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」がおすすめの理由
とにかく登場人物が個性的で、1度読むと実際に会いたくなります。また、伊坂幸太郎の特徴的な会話がおもしろく、カフェなどで読むのは要注意です。面白くて笑う、というよりは、積み重なって常ににやにやしてしまう、というような感じです。(20代女性)
情景描写の表現方法が抜群にうまいこと、小説内の登場人物、各人ずつで様々なシーンを演出しているところ、 各人の話が最終的に必ず繋がってきてストーリーを描いているところなど、とにかく読んでいて全く飽きないところがおすすめする一番の理由です。(30代男性)
テンポの良い展開に、軽妙な会話、個性の強いキャラクター…そして散りばめられた伏線。 とてもワクワクし、それぞれのキャラクターの勝手で、でもあたたかみのある言動に笑ってしまいます。 読了感はとても爽やかです。ぜひ体感してほしいです。(30代女性)
3.奥田英朗「イン・ザ・プール」
笑える小説 奥田英朗「イン・ザ・プール」がおすすめの理由
まず笑いたいとき長い小説を読む気にならないが、この本は短編小説なのでいい。ヤブ医者風の伊良部先生が現代社会で悩む様々な人たちの悩みを解決するのだが、くだらないと思いながら声を出して笑ってしまう自分がいる。気軽な気持ちで読みやすい小説です。(30代女性)
文章が読みやすく、主人公の精神科医の行動、思考が面白く、サクッと読めて爆笑できる。身構えず読める作品。小説に抵抗のある人にオススメしたい。映画化されているが、どちらも素敵。展開も早く、長時間読んでもまったく疲れない。(30代男性)
4.中島京子「FUTON」
笑える小説 中島京子「FUTON」がおすすめの理由
田山花袋による明治時代の自然主義文学「蒲団」を、現代のアメリカ西海岸に大胆に置き換えた作品になります。海外で日本文学を研究するお堅い中年男性が、今時の自由気ままな女子学生に翻弄されていく様子が面白かったです。(30代男性)
5.中原昌也「IQ84以下!」
笑える小説 中原昌也「IQ84以下!」がおすすめの理由
光の差し込むことのない狭い部屋の中で、ひとり静かにパイプ椅子に座り込む男の独白が映し出されていきます。今の時代に多くの人が感じているであろう、居場所のなさや生きづらさを皮肉たっぷりな笑いに変えていくのが面白かったです。(30代男性)
6.本谷有希子「あの子の考えることは変」
笑える小説 本谷有希子「あの子の考えることは変」がおすすめの理由
ホント、他人の悩みって面白いよね。精神科がこの本を読んだら、それなりの病名をつけられそうな女2人が出てくる。彼女たちは、アソコの臭いとか、彼氏のこととか、これでもかというくらい悩んでいる。笑わせてもらった。(30代女性)
7.赤染昌子「うつつ・うつら」
笑える小説 赤染昌子「うつつ・うつら」がおすすめの理由
劇場で売れない漫談家として30年以上に渡って活動を続けている、ひとりの女性の生きざまが奇妙な味わいのストーリーになります。言葉を使って笑わせようとする売れない芸人たちと、言葉を奪い取ろうとする者たちとの不思議な戦いが面白かったです。(30代男性)
8.伊坂幸太郎「オー!ファーザー」
笑える小説 伊坂幸太郎「オー!ファーザー」がおすすめの理由
ごく普通の男子高校生と4人の血の繋がらない父親との共同生活の風景を、コミカルなタッチで描き出していきます。今時のステップファミリーを超越した新しいタイプの家族のあり方と、大人になれない男たちの不器用な優しさが微笑ましかったです。(30代男性)
9.筒井康隆「おれに関する噂」
笑える小説 筒井康隆「おれに関する噂」がおすすめの理由
ごくごく平凡な主人公のサラリーマンが、ある日突然にテレビや週刊誌に追いかけられていく様子が映し出されていきます。ドタバタ喜劇やブラックユーモアたっぷりなストーリーの中にも、マスコミの軽薄さへの鋭い批判が良かったです。(30代男性)
10.三谷幸喜「オンリー・ミー―私だけを」
笑える小説 三谷幸喜「オンリー・ミー―私だけを」がおすすめの理由
数年前に私が入院していた時、友人がお見舞いに持ってきてくれました。6人の相部屋でしたが、読み出すと笑い声を我慢できなくて、よく変な目で見られていました。 日常の些細なことが気になって仕方がない三谷さんの独特の着眼点に感心しながら、なんとなくほっとする、大笑いできる一冊です。(40代女性)
11.町田康「ギケイキ:千年の流転」
笑える小説 町田康「ギケイキ:千年の流転」がおすすめの理由
いきなり、判官びいきの話からハルクホーガンの話をし始める源義経が自分の人生を振り返る物語という時点でわわえる。とくにかく、幼少期の話であるのだけど、美少年で尻を狙われる話が多すぎて爆笑するしかない。歴史小説の異端だ。(50代男性)
12.筒井康隆「くたばれPTA」
笑える小説 筒井康隆「くたばれPTA」がおすすめの理由
マスコミやPTAから「悪」の烙印を押されてしまった、子どもたちに人気のSF作家の思わぬ逆襲を描き出していきます。ブラックユーモアたっぷりなストーリーの中にも、メディアの横暴さへの鋭い指摘には考えさせられました。(30代男性)
13.前田司郎「グレート生活アドベンチャー」
笑える小説 前田司郎「グレート生活アドベンチャー」がおすすめの理由
無職の青年が恋人のアパートに転がり込み、無為な日々の生活を送っているユーモアセンスたっぷりとしたストーリーになります。舞台になっている町田市鶴川の都会でもなく田舎でもない微妙な距離感が、宙ぶらりんな主人公と重なり合って面白かったです。(30代男性)
14.T.コラゲッサン・ボイル「ケロッグ博士」
笑える小説 T.コラゲッサン・ボイル「ケロッグ博士」がおすすめの理由
コーンフレークを発明した優秀な博士が、次第に健康療法に憑りつかれていく様子をコミカルなタッチで描き出していきます。20世紀初頭のアメリカ社会を支配していた上流階級への、皮肉たっぷりとしたメッセージが面白かったです。(30代男性)
15.赤川次郎「サラリーマンよ、悪意を抱け」
笑える小説 赤川次郎「サラリーマンよ、悪意を抱け」がおすすめの理由
横暴な部長に対して4人の部下が練り上げていく、秘密の計画が映し出されていく作品になります。心優しいサラリーマンやOLがある日突然に豹変していく様子を、コミカルなタッチで描き出しているところが面白かったです。(30代男性)
16.経塚丸雄「すっからかん 落ちぶれ若様奮闘記」
笑える小説 経塚丸雄「すっからかん 落ちぶれ若様奮闘記」がおすすめの理由
時代小説ってオジさん・オジイさんの専有物だと思っていませんか? ところがどっこい、この小説は若い人でも随所でクスリと笑いながらスラスラと読めちゃいます。 それもそのはず、作者は映画版「NARUTO」の脚本などを書いていたのだとか。 父が江戸城内で起こした粗相の責任を負って、深川の屋敷に幽閉中の元・若殿様が、使えない家臣たちに呆れ、内心で怒り狂いながらも御家再興を目指します。 そのドタバタぶりは、まるで漫画です。(30代男性)
17.原田宗典「スメル男」
笑える小説 原田宗典「スメル男」がおすすめの理由
ある日突然脇から猛烈な臭いを発するようになった男の物語です。臭いをなんとかしようと苦心する様子がおかしくて悲しく、また話がどんどん大きくなっていくのが面白く、厚い本なのですが一気に読めてしまいました。(40代女性)
18.星奏なつめ「チョコレート・セレブレーション」
笑える小説 星奏なつめ「チョコレート・セレブレーション」がおすすめの理由
ところどころに、クスッと笑える要素が散りばめられています。 作者の星奏なつめさん独特の表現が絶妙なんです。 登場人物たちの思考回路も面白くて、「えー?!そっちに行く?!」と心の中でつっこんでしまうくらい、ちょっとずれていて。 でもそこがキャラクターの魅力でもあります。 読んでいてドキドキ、キュンキュンもします。 ページをめくる手が止まりません!(20代女性)
19.トルーマン・カポーティ「ティファニーで朝食を」
笑える小説 トルーマン・カポーティ「ティファニーで朝食を」がおすすめの理由
ニューヨークの社交界で注目を浴びる女優と、彼女に振り回されていく作家志望の青年との関係性が映し出されていきます。コミカルなタッチで描かれているふたりの交流の日々と、誰にも繋ぎ止めることの出来ないヒロインの自由な生きざまには心温まるものがありました。(30代男性)
20.三崎亜記「となり町戦争」
笑える小説 三崎亜記「となり町戦争」がおすすめの理由
役場から戦争の偵察役に任命された主人公と、となり町の戦争係の女性との関係性が奇妙な味わいのストーリーになります。ある日突然に始まっていく戦争の不条理さと、お役所の中でルーティンワークに徹底する人たちの滑稽さが心に残りました。(30代男性)
21.萩原 浩「なかよし小鳩組 ユニバーサル広告社シリーズ」
笑える小説 萩原 浩「なかよし小鳩組 ユニバーサル広告社シリーズ」がおすすめの理由
変わり者揃いの弱小広告代理店が、ヤクザ小鳩組のイメージアップ戦略(CI)企画を引き受けるハメに・・・というセッティングの中で、思い切り笑って、ちょっと泣けるエピソードが満載。直木賞受賞作家である著者の小説は、どれもハズレがないのですが、ユーモア小説の達人で、この広告代理店シリーズはとくにおすすめです。本作は第2弾。(50代女性)
22.宮本輝「にぎやかな天地」
笑える小説 宮本輝「にぎやかな天地」がおすすめの理由
フリーの編集者として活躍している主人公が、取材を続けていくうちに発酵食品に憑りつかれていく様子をコミカルなタッチで描き出していきます。糠床を飼い始めていくうちに、今は亡き祖母や父親への想いが湧き上がっていくシーンには味わい深いものがありました。(30代男性)
23.エンリーケ・ビラ=マタス「バートルビーと仲間たち」
笑える小説 エンリーケ・ビラ=マタス「バートルビーと仲間たち」がおすすめの理由
古今東西の小説を書くことが出来なくなってしまった作家たちの生きざまを、シニカルなタッチで描き出していきます。創作活動に悩み苦しんでいる様子がユーモアセンスたっぷりとしていて、文学の本質に迫っているところも面白かったです。(30代男性)
24.伊坂幸太郎「バイバイ、ブラックバード」
笑える小説 伊坂幸太郎「バイバイ、ブラックバード」がおすすめの理由
5人の女性と同時にお付き合いをしていた主人公の、恋人たちとの別れがユーモアセンスたっぷりとしたストーリーになります。太宰治がこの世を去る前に残した未完の小説「グッド・バイ」を思わせる展開と、謎めいた「あのバス」の行方に惹き込まれていきました。(30代男性)
25.奥本大三郎「パリの詐欺師たち」
笑える小説 奥本大三郎「パリの詐欺師たち」がおすすめの理由
妻と離婚して勤め先の大学から退職金を前借りして、ある日突然にパリに旅立つ教授の姿がユーモアたっぷりとしたストーリーになります。始めての海外での独り暮らしにときめいてしまう様子が微笑ましく、アパートに転がり込んでくる謎の男との会話も味わい深かったです。(30代男性)
#N/A
27.久保寺健彦「ブラック・ジャック・キッド」
笑える小説 久保寺健彦「ブラック・ジャック・キッド」がおすすめの理由
手塚治虫作のブラックジャックが好きすぎるあまり彼になりたくて妙な努力をする主人公の真面目で必死な姿が笑えます。マンガのブラックジャックネタが多数入っているのでマンガを読んでいない人はピンときにくいかもしれません。(30代女性)
28.若竹七海「プレゼント」
笑える小説 若竹七海「プレゼント」がおすすめの理由
女探偵の葉村晶が次々と舞い込んでくる風変わりな事件を解決する、8編の短編小説が収められています。事件現場にピンク色の自転車で現れる小林警部補が印象深く、ヒロインとの掛け合いがユーモアたっぷりとしていました。(30代男性)
29.森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」
笑える小説 森見登美彦「ペンギン・ハイウェイ」がおすすめの理由
コーラの缶をペンギンに変えてしまう歯科医院で働いているお姉さんと、何でも研究してノートに書き込む小学四年生のぼく(アオヤマ)などの登場人物だけでなく、ストーリーがこれまたフシギで森見登美彦ワールドに探検する気分になれます。謎の物体(海)が出たり、川の探索、意地悪なスズキ君、あとから加わるハマモトさん、じっくりと読みたくなるような小説でした。(20代男性)
30.山田詠美「ぼくは勉強ができない」
笑える小説 山田詠美「ぼくは勉強ができない」がおすすめの理由
凛としている、という言葉が似合う、と主人公に感じました。どこか曖昧な言葉で、それまではあまり理解できなかった言葉でしたが、自信を貫いて、人を楽しませることができるというのは才能です。そして、主人公の母にも、また、凛とした女性というのが大変似合う。大人の余裕とはどんなものなのか、山田詠美の作品のなかで1番印象に残りました。(20代女性)
31.戌井昭人「まずいスープ」
笑える小説 戌井昭人「まずいスープ」がおすすめの理由
ある日突然に家を出ていってしまった父親とアルコール依存症気味な母親に翻弄される主人公を描いた表題作など、3編の短編小説が収められています。怠惰な日常生活の風景と、根無し草のように生きる人たちの姿が面白かったです。(30代男性)
32.舞城王太郎「みんな元気。」
笑える小説 舞城王太郎「みんな元気。」がおすすめの理由
ある朝突然に空中を浮遊し始めた姉を描いた表題作など、5つの短編小説が収められています。全編を通してユーモアセンスたっぷりとした語り口と、自由奔放な想像力を駆使して練り上げられたストーリー展開が魅力的でした。(30代男性)
33.さくらももこ「もものかんづめ」
笑える小説 さくらももこ「もものかんづめ」がおすすめの理由
ちびまる子ちゃんの作者が書いた エッセイ書ですが、実際の家庭で起きた エピソードが凄く笑えて小説が苦手な私でも 想像しながら楽しく読みました。 この小説を読んだ後ちびまる子ちゃんを 観ると、さくらももこさんがどんな家庭で 育ったのが凄く伝わりより楽しかったです。(20代女性)
34.横関大「ルパンの娘」
笑える小説 横関大「ルパンの娘」がおすすめの理由
由緒正しい泥棒一家の娘と、由緒正しい警察一家の息子が恋に落ちた。ストーリーとしては良くあるかもしれませんが、テンポが非常によく最後まで楽しめました。 特に泥棒一家の、それぞれの特技を披露するシーンは読んでいて盛り上がりました。個人的に弟君が大層可愛くてイチオシです。(20代女性)
35.川上未映子「わたくし率 イン 歯ー、または世界」
笑える小説 川上未映子「わたくし率 イン 歯ー、または世界」がおすすめの理由
生まれつき歯が丈夫で虫歯の経験もなかった女性が、ある日突然に歯科医院でアルバイトを始める奇妙な味わいのストーリーになります。好きな男性が来院した時のヒロインのときめきと、奥歯に対する異様なほどの思い入れが面白かったです。(30代男性)
36.前田司郎「愛でもない青春でもない旅立たない」
笑える小説 前田司郎「愛でもない青春でもない旅立たない」がおすすめの理由
不安な気持ちも未来への希望もない、中途半端な大学生の気だるい日常生活の風景が映し出されていく1冊になります。自意識過剰な主人公が初めて周りの人たちと向き合うことによって、僅かな旅立ちの予感を感じることができるのが微笑ましかったです。(30代男性)
37.田中啓文「異形家の食卓」
笑える小説 田中啓文「異形家の食卓」がおすすめの理由
一見するとありふれた家族の食卓に隠されている恐るべき秘密を暴いた表題作など、11編の短編小説が収められています。全編を通して散りばめられているグロテスクな描写の中にも、時折鋭い知性と独特なユーモアを感じるのが良かったです。(30代男性)
38.椎名誠「胃袋を買いに。」
笑える小説 椎名誠「胃袋を買いに。」がおすすめの理由
死んだはずの母親がお盆休みに戻ってくる表題作や、ある日突然にマイホームが地中に沈み込んでいく「家族陥没」などの11編の短編小説が収められています。日常生活の風景の中に次々と非日常的な出来事が、違和感なく侵入しているのが面白かったです。(30代男性)
39.色川武大「引越貧乏」
笑える小説 色川武大「引越貧乏」がおすすめの理由
浪費癖のある妻に振り回されながら転々としていく中年男性の悲哀をコミカルなタッチで描いた、7つの短編小説が収められています。男と女のいつもながらの泣き笑いと共に、誰かと一緒に生きることの素晴らしさも伝わってきました。(30代男性)
40.劇団ひとり「陰日向に咲く」
笑える小説 劇団ひとり「陰日向に咲く」がおすすめの理由
多重債務に苦しむギャンブル依存症の男性やフリーターの若い女性など、5人の登場人物のバックグラウンドを掘り下げていく1冊になります。バラエティー豊かなキャラクターに成り切った軽妙な語り口と、それぞれに訪れるささやかな幸せが良かったです。(30代男性)
41.西加奈子「円卓」
笑える小説 西加奈子「円卓」がおすすめの理由
小学生のこっこの日常を描いた小説です。西さん節が炸裂しています。子供の頃の疑問や憧れを迷いなくまっすぐ描いています。こっこの言い回しがとにかく面白いです。ばくりゅうしゅ、のくだりはとにかく笑いました。こっこの周りの子供達のキャラもかなり強いです。こんな小学校に通いたかったなあって思いました。(30代女性)
42.浅田次郎「王妃の館」
笑える小説 浅田次郎「王妃の館」がおすすめの理由
超一流ホテルを舞台とした、裏ツアーと表ツアー……その設定もハラハラドキドキだが、集まってきた旅行客もクセが強すぎて……。 虚構だ、これは全くもって虚構だ、虚構以外ありえない!とわかってても、登場人物全員に幸せになってほしい、と願わずにいられない。 オカマのクレヨンちゃんと、元警官の近藤さんのカップル?に一番幸せになってもらいたいと感じるのは、私だけですかね……苦笑。(40代女性)
43.又吉直樹「火花」
笑える小説 又吉直樹「火花」がおすすめの理由
プロの芸人が書いたからこその芸人のリアルな実態や生活などが分かり、とても面白い一冊だなと思いました。又吉先生独特の言い回しや考えがあるからこそお笑いのネタも面白くこの小説も芥川賞を受賞できた理由だと思います。(20代男性)
44.黒澤珠々「楽園に間借り」
笑える小説 黒澤珠々「楽園に間借り」がおすすめの理由
看護師として働いている恋人の家に転がり込んだ、27才の無職の青年の怠惰な日々を描き出している1冊になります。「同業者」の美少年との奇妙な関係性や、ヒモ同士が交流を深めるオフ会のシーンがユーモアたっぷりとしていました。(30代男性)
45.万城目学「鴨川ホルモー」
笑える小説 万城目学「鴨川ホルモー」がおすすめの理由
何も考えずに読めるので、気分転換にはもってこい。メルヘンなようで意外とリアルという、まさに万城目ワールドが全開。京都という風情のある舞台でトンチンカンな喜劇が繰り広げられるというギャップがまたいい味を出している。(20代女性)
46.高橋源一郎「官能小説家」
笑える小説 高橋源一郎「官能小説家」がおすすめの理由
明治時代に活躍した文豪たちが、現代の日本に蘇って繰り広げる騒動がユーモアセンスたっぷりとしたストーリーになります。文壇関係者たちの通俗さを暴き出していきながらも、時折文学の本質を鋭く突いているのが面白かったです。(30代男性)
47.朝倉かすみ「肝、焼ける」
笑える小説 朝倉かすみ「肝、焼ける」がおすすめの理由
北海道の稚内市を舞台に、年下の恋人を追いかけて東京からやって来た女性の恋愛模様を描き出していきます。30代の独身女性のリアルな本音が吐き出されていく会話のシーンと、世間一般の価値観に捉われることのない自由奔放な生き方が微笑ましかったです。(30代男性)
48.瀬尾まいこ「強運の持ち主」
笑える小説 瀬尾まいこ「強運の持ち主」がおすすめの理由
主人公の占い師の元に色んな人が相談しにきて、どのお客さんも個性豊かです。主人公の彼氏はどう占っても最強の強運なのに、特に運が発揮されないところもおもしろいです。最終的に占いの運勢ではなく、気のもちようで変わるところが占い師の職業と矛盾しておもしろいです。(20代女性)
49.朝暗野雲「空を飛ぶ」
笑える小説 朝暗野雲「空を飛ぶ」がおすすめの理由
この小説は、普通は空を飛べない犬がある日、空を自由に飛んでいる鳥をみて、空を飛ぶために努力する物語です。 主人公は、ただの野良犬。鳥を見てから空を追いかけていた。そんななかいろんな動物や人たちから学び、自分の力で空を目指していく成長をうかがえる。 勇気とは何か。自分の限界とは何なのか。そんなことを語り掛ける物語です。 これは、出版されていない小説です。悪しからず。(10代男性)
50.奥田英朗「空中ブランコ」
笑える小説 奥田英朗「空中ブランコ」がおすすめの理由
とにかく設定がおもしろい。医者であり、注射が好きで、デブで色白な主人公が空中ブランコに挑戦する。医学部からも厄介払いされていた主人公が果敢に空中ブランコに挑んでいくその描写が滑稽だけれど、心打たれるところもあって面白いです。(20代女性)
51.松浦理英子「犬身」
笑える小説 松浦理英子「犬身」がおすすめの理由
異常なほど犬を愛する雑誌編集者の、ある日突然の変身をユーモアセンスたっぷりとしたタッチで描き出していきます。動物の目から見た人間の滑稽さと、人間が秘めている野生的な魅力が浮かび上がってきて面白かったです。(30代男性)
52.瀬戸良枝「幻をなぐる」
笑える小説 瀬戸良枝「幻をなぐる」がおすすめの理由
行きずりの男性の肉体が忘れられない女性の「中川」と、カルト教団の勧誘活動に没頭する「奴」との関係性がユーモアセンスたっぷりとしたストーリーになります。男の幻影に悩まされていたヒロインが、妄想の中で暴れることによって解放されていく様子が面白かったです。(30代男性)
53.平谷 美樹「江戸城 御掃除之者!」
笑える小説 平谷 美樹「江戸城 御掃除之者!」がおすすめの理由
主人公は仕事について家族から下に見られていたりして少しそこは悲しいですが、それでも己の仕事に誇りを持って邁進し、その姿に部下もついてくる。そして掃除先をその姿勢で納得させ、掃除先が抱える難問にも解決策を提示する。掃除のシーンは描写がコミカルで笑いが起きますが、一話読みきると「なんか、頑張ろう」と思えます。(20代女性)
54.ねじめ正一「荒地の恋」
笑える小説 ねじめ正一「荒地の恋」がおすすめの理由
不倫小説で笑えるのも珍しいが、分別盛りの大人の男女が、真剣に恋しちゃったり、安定した家庭を放り出しちゃったり、ダサくバカみたいなのに、本人たちがあまりに真剣なところが、せつなく可愛く、笑えてしまいます。芸術家という設定が一種の魔力のように特別な人々の世界観にみせているのかもしれません。(40代女性)
55.東野圭吾「黒笑小説」
笑える小説 東野圭吾「黒笑小説」がおすすめの理由
幾度となくノミネートされながらも文学賞受賞に至らない作家の苦悩を描く「もうひとつの助走」など、13編の短編小説が収められています。ブラックユーモアたっぷりとしたストーリー展開と、文壇の裏事情が虚実織り交ぜながら映し出されていくのが面白かったです。(30代男性)
56.桐野夏生「魂萌え!」
笑える小説 桐野夏生「魂萌え!」がおすすめの理由
夫の裏切りと頼りない子供たちに振り回されてきた59歳の女性の、ある日突然の家出決行が痛快なストーリーになります。生まれて初めてのカプセルホテルの宿泊に戸惑ったり、中華料理店でのビール一気飲みのシーンが微笑ましかったです。(30代男性)
57.中島京子「妻が椎茸だったころ」
笑える小説 中島京子「妻が椎茸だったころ」がおすすめの理由
妻を失った男が「私は椎茸だった」というメモを見つけたことから始まっていく、不思議な味わいのストーリーになります。大切な人が側にいない大きな喪失感を、ユーモアセンスを交えながら描いているのが良かったです。(30代男性)
58.篠田節子「斎藤家の核弾頭」
笑える小説 篠田節子「斎藤家の核弾頭」がおすすめの理由
2075年の東京を舞台に設定して、手作りの核兵器を武器に国家権力に立ち向かっていく人たちの姿がブラックユーモアたっぷりとした1冊です。荒唐無稽なストーリー展開の中にも、戦争に向かっていく現実の政治家たちとの不気味な繋がりを感じました。(30代男性)
59.上村佑「守護天使」
笑える小説 上村佑「守護天使」がおすすめの理由
50歳を迎えた冴えない風貌のカウンセラーに、ある日突然に訪れるときめきをコミカルなタッチで描き出していきます。電車の中で一目惚れした女子高校生に自分自身の思いを告げることなく、陰ながら見守っている姿が微笑ましかったです。(30代男性)
60.吉田修一「初恋温泉」
笑える小説 吉田修一「初恋温泉」がおすすめの理由
5つの温泉を舞台に設定して、5組の男女が織り成す恋愛模様を描き出していく連作短編小説集になります。実在する温泉旅館と観光地をモデルにした遊び心が満載で、それぞれのカップルに訪れるハプニングがユーモアセンスたっぷりとしていました。(30代男性)
61.森見登美彦「新釈 走れメロス」
笑える小説 森見登美彦「新釈 走れメロス」がおすすめの理由
とにかく面白いです。「走れメロス」「山月記」などの往年の名作5作品を、パロディとして現代京都に蘇らせているのですが、文豪の文体はそのままに、内容はギャグ要素満載になっています。とくに「走れメロス」の冒頭は、原作を見たことのある方なら、爆笑してしまうこと間違いなしです。京都の若者の怠惰な大学生活を、文豪の傑作にマッチさせて昇華してしまうところが最高です。(30代女性)
#N/A
63.荻原浩「神様からひと言」
笑える小説 荻原浩「神様からひと言」がおすすめの理由
荻原作品というとどちらかというと思わずニヤリ、クスクスといった笑いが多いが、この作品は相当に笑える。 特に笑えるのは、主人公が異動させられた「お客様相談室」の同僚の中でもひときわ癖のある篠崎薫が、クレーマーをやり込めるくだり。笑えてかつ痛快である。 もちろんただ面白おかしいだけの作品にあらず。だからこそかつてWOWOWでドラマ化されたこともある。(50代男性)
64.松浦理英子「親指Pの修業時代」
笑える小説 松浦理英子「親指Pの修業時代」がおすすめの理由
自殺した親友の四十九日の翌日、眠りから目覚めると女子大生一実は、自分の右足の親指がペニスになってしまっていることに気付きます。突然現れた親指ペニスに困惑し徐々に変化が訪れてゆきます。そこには様々な出来事が描かれているのですが、この小説を著した作家の想像力の異質さに笑えます。(40代男性)
65.有川浩「図書館戦争」
笑える小説 有川浩「図書館戦争」がおすすめの理由
どんなに嫌なことがあったときでも、辛くて死にたくなるような時でも、図書館戦争を読むとついつい吹き出してしまいます。 辛いことを忘れて本の世界にはまり、笑顔がこぼれます。何回読み返しても笑っちゃう作品です。 でも電車やバスの中で読むのは注意です。(10代女性)
66.田中慎弥「図書準備室」
笑える小説 田中慎弥「図書準備室」がおすすめの理由
30歳を過ぎても社会に出て働こうとしない男の、気だるい日常生活の風景が映し出されていく作品になります。自らがニートである原因を、母親や伯母を始めとする親戚一同の前で滔々と正当化するシーンには笑わされました。(30代男性)
67.戌井昭人「酔狂市街戦」
笑える小説 戌井昭人「酔狂市街戦」がおすすめの理由
売れないミュージシャンや冴えない役者などの様々な職種の悲哀を描いている、4編の短編小説が収められています。社会の最下層で過酷な日々を送っている人たちに向ける、著者の温かい眼差しとメッセージが感動的でした。(30代男性)
68.筒井康隆「世界はゴ冗談」
笑える小説 筒井康隆「世界はゴ冗談」がおすすめの理由
全編を通して2000個を超える三字熟語でページが埋め尽くされた「三字熟語の奇」などの、10編の短編小説が収められています。80歳を超えても新しいタイプの文学に挑み続ける創作意欲と、奇想天外な発想に驚かされました。(30代男性)
69.三浦しをん「星間商事株式会社社史編纂室」
笑える小説 三浦しをん「星間商事株式会社社史編纂室」がおすすめの理由
はたらくオタクな女性がより楽しめる内容です。三浦しをんさんの小説の中でもぶっとんでおり、作中作がとにかくおもしろいです。 笑いながら読み進められると思います。しかし、笑えるだけではなく、しっかりと登場人物の心情も描かれており、大満足の一冊です。(20代女性)
70.前田司郎「生きてるものはいないのか」
笑える小説 前田司郎「生きてるものはいないのか」がおすすめの理由
とある地方都市の中にある大学病院を舞台に設定して、次々と原因不明の突然死を遂げていく若者たちの運命が映し出されていきます。あまりにも不条理すぎる登場キャラクターたちの最期には、悲壮感よりも不思議な驚きと笑いを感じてしまいました。(30代男性)
71.筒井康隆「大いなる助走」
笑える小説 筒井康隆「大いなる助走」がおすすめの理由
同人誌からの新人文学賞獲得を目指す人たちの熱狂ぶりが、ブラックユーモアたっぷりなストーリーになります。評論家や選考委員の通俗性を笑い飛ばしてしまう様子が痛快で、文壇の権威主義への鋭い批判が伝わってきました。(30代男性)
72.チャールズ・ブコウスキー「町でいちばんの美女」
笑える小説 チャールズ・ブコウスキー「町でいちばんの美女」がおすすめの理由
お酒とギャンブルに溺れながら、破滅的な道のりへと向かっていく男たちの生きざまが映し出されていきます。猥雑なセリフや常識外れな振る舞いの中にも、時折隠されている優しさや知性が見え隠れするのが面白かったです。(30代男性)
73.町田康「珍妙な峠」
笑える小説 町田康「珍妙な峠」がおすすめの理由
何処にもない峠で得体の知れない人物からの送金を浪費し続けていく、奇妙な男の旅の様子が映し出されていく本です。全てが曖昧になっていくストーリー展開の中にも、不思議なユーモアと鋭いメッセージが込められているのが良かったです。(30代男性)
74.須賀しのぶ「天翔けるバカ」
笑える小説 須賀しのぶ「天翔けるバカ」がおすすめの理由
小説の舞台第一次世界対戦のしかも義勇軍というあまりない設定です。その中で個性的なメンバーがドタバタと全力で生きています。とにかく登場人物全員がひと癖もふた癖もあり、タイトル通り全員がいい意味でバカです。とにかく最初から最後まで笑えるシーンが盛りだくさんです。(30代女性)
75.小林信彦「唐獅子源氏物語」
笑える小説 小林信彦「唐獅子源氏物語」がおすすめの理由
関西最大級の反社会的勢力「須磨組」で幹部を務める主人公が、大親分の気まぐれに振り回されていく人気シリーズの第2弾作品になります。極道の世界に生きながらも、サラリーマンのような苦労ばかりしているのが面白かったです。(30代男性)
76.絲山秋子「逃亡くそたわけ」
笑える小説 絲山秋子「逃亡くそたわけ」がおすすめの理由
精神的なバランスを失ったふたりの男女が、病院を脱走して旅に出る様子をコミカルなタッチで描き出していきます。博多弁と名古屋弁がぶつかり合う饒舌な語り口と、道中巻き起こっていくハプニングには忘れ難いものがありました。(30代男性)
77.東野圭吾「毒笑小説」
笑える小説 東野圭吾「毒笑小説」がおすすめの理由
東野圭吾の他の本と違いブラックジョークや風刺を全面に押し出した短編だけで構成されているため何回読んでも面白い。 しかもそれぞれの短編のクオリティが長編にした方がいいのではと思うくらいに高い(実際半分くらいは映像化されている)。 単純に読んで面白いだけでなく、これからお話を書きたい人にも参考になる本だと思います。(30代男性)
78.東川 篤哉「謎解きはディナーの後で」
笑える小説 東川 篤哉「謎解きはディナーの後で」がおすすめの理由
さまざまな殺人事件の解決までの展開の中、お嬢の刑事に対して、お決まりの執事の使用人という立場を忘れたかのような厳しく端的な一言がとても笑える。ストーリーの展開よりも、どこでその一言がでるかがとても楽しみ。(50代男性)
79.ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」
笑える小説 ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」がおすすめの理由
ある日突然に奇妙な世界へと迷い込んでしまった主人公のアリスの冒険が、奇妙な味わいのストーリーになります。児童文学にありがちな押し付けがましい教訓がなく、ナンセンスな笑いと自由奔放な想像力が良かったです。(30代男性)
80.羽田圭介「不思議の国のペニス」
笑える小説 羽田圭介「不思議の国のペニス」がおすすめの理由
性体験への漠然とした憧れを抱いている、男子高校生たちの学園生活をコミカルなタッチで描き出していきます。妄想の世界では縦横無尽に暴れ回りながらも、気になる異性の前ではしおらしくなってしまう様子が微笑ましかったです。(30代男性)
81.筒井康隆「富豪刑事」
笑える小説 筒井康隆「富豪刑事」がおすすめの理由
地道な捜査や卓越した推理力ではなく、ただただお金をかけて事件を解決する風変わりな刑事の活躍が痛快なストーリーになります。海千山千の容疑者たちにいつの間にか取り入ってしまう、大富豪の御曹司らしからぬ主人公のとぼけたキャラクターが味わい深かったです。(30代男性)
82.津村記久子「浮遊霊ブラジル」
笑える小説 津村記久子「浮遊霊ブラジル」がおすすめの理由
初めての海外旅行を目前に控えながら命を落としてしまった主人公の数奇な運命を描く表題作など、7編の短編小説が収められています。リズミカルな文章が心地よく響いてきて、死をテーマにしながらもユーモアを忘れないところも面白かったです。(30代男性)
#N/A
84.筒井康隆「文学部唯野教授」
笑える小説 筒井康隆「文学部唯野教授」がおすすめの理由
こんな奴いないよ!と思いつつ、謎のリアリティがある一冊。大学で教鞭をとる唯野教授の、理屈っぽさや突っ込みどころ満載の思想が笑いを誘う。批判を恐れず、常識をぶっ壊す筒井康隆ならではの、ジェットコースター小説!あまりの展開に笑えること間違いありません。(30代女性)
#N/A
86.笙野頼子「母の発達」
笑える小説 笙野頼子「母の発達」がおすすめの理由
ある日突然に身体が縮んでいく母親と、その娘との歪んだ関係性が奇妙な味わいのストーリーになります。かつては母の下で抑圧的な日々の生活を送ってきた娘の、思わぬ逆襲と自立がユーモアセンスたっぷりとしていました。(30代男性)
87.鴻上尚史「僕たちの好きだった革命」
笑える小説 鴻上尚史「僕たちの好きだった革命」がおすすめの理由
1969年に意識を失った全共闘世代が、30年ぶりに目覚めて高校に通い始めるユーモアセンスたっぷりとしたストーリーです。30歳年下のクラスメイトととの噛み合わない会話や、時代錯誤で熱すぎる高校生の日常生活が面白かったです。(30代男性)
88.畠山健二「本所おけら長屋」
笑える小説 畠山健二「本所おけら長屋」がおすすめの理由
小説を読んで声に出して笑ったのはこの作品が初めてでした。まるで落語を聞いているかのような面白さです。毎回起こる事件をお節介な長屋の住人が思いもよらない方法で解決し、ハッピーエンドになるので読後感も良いです。(30代女性)
89.水野敬也「夢をかなえるゾウ」
笑える小説 水野敬也「夢をかなえるゾウ」がおすすめの理由
ガネーシャというゾウの神様が、冴えないサラリーマンのところに突然現れ、色々とアドバイスをするのですが、話し方や2人のやりとりがコントのようで面白いです。読み終わってからは心が温かくなりました。 小説に苦手意識がある人でも楽しく読めると思います。 ドラマ化もされていて、小説とイメージ通りでとても楽しかったです。(20代女性)
90.群ようこ「無印結婚物語」
笑える小説 群ようこ「無印結婚物語」がおすすめの理由
結婚に関する短編が十二編並んでいます。優しいけれどどうにもピンと来ない人と結婚してしまった女、ものすごい美人だけど金のかかる女と結婚してしまった男、気持ち悪いくらい優しい姑に怯える女、様々な結婚の話、どれもクスッと笑えます。(40代女性)
91.若竹七海「名探偵は密航中」
笑える小説 若竹七海「名探偵は密航中」がおすすめの理由
1930年代のロンドンへと出航する豪華客船を舞台に次々と巻き起こっていく、不可思議な事件が映し出されていきます。昭和初期の慣習や価値観に捉われることのない、自由奔放な乗客たちの振る舞いが微笑ましかったです。(30代男性)
92.木村友祐「野良ビトたちの燃え上がる肖像」
笑える小説 木村友祐「野良ビトたちの燃え上がる肖像」がおすすめの理由
東京都と神奈川県の都県境の河川敷で共同生活を営んでいる、住所不定無職の人たちの日常がコミカルなタッチで映し出されていきます。それぞれが抱えている過去のほろ苦い記憶と、異質な存在をあっさりと排除してしまう寛容性のなさについて考えさせられました。(30代男性)
93.森見登美彦「有頂天家族」
笑える小説 森見登美彦「有頂天家族」がおすすめの理由
淡々と語る口調の主人公矢三郎は狸。この現代で当たり前のように化け、人間界を楽しむ狸と天狗と人間の物語です。狸のキャラクターたちの愛くるしさにどんどん読み進めてしまいます。作者の森見さんの文章はひょうひょうとした雰囲気で押しつけがましくなく優しく心に入ってきます。狸が好きになる作品です。(30代女性)
94.楽月慎「陽だまりのブラジリアン」
笑える小説 楽月慎「陽だまりのブラジリアン」がおすすめの理由
高卒ながらも大手企業の取締役にまで上り詰めた男性の、奇想天外な振る舞いを描き出している1冊になります。ある日の朝に脱衣場で見つけた妻の下着を手に取った瞬間から始まる、秘密の二重生活がユーモアセンスたっぷりとしていました。(30代男性)
95.伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」
笑える小説 伊坂幸太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」がおすすめの理由
「陽気なギャング」シリーズの続編です!短編連作小説で、読み進めていくと伏線が回収され、最後は一つの物語としてまとまります。絶体絶命のピンチに陥っても、登場人物たちは相変わらず、軽い会話をしながら頭を高速回転させ、次々と問題を解決していきます。(20代女性)
96.前田司郎「恋愛の解体と北区の滅亡」
笑える小説 前田司郎「恋愛の解体と北区の滅亡」がおすすめの理由
宇宙人の襲来を受けて占拠されてしまった東京都内を舞台に、冴えない青年の恋愛模様がユーモアセンスたっぷりとしたストーリーです。ある日突然に全てが崩壊していくはかなさと、極限状況下でも変わることのない人間の愚かさが面白かったです。(30代男性)
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