【2019年】高野秀行おすすめの本ランキングTOP7
高野秀行さんの好きなところは、ふつうじゃ考えられないような場所に行き、それをいとも簡単にこなしてるように書くところです。すごいことしてんのにまったく偉ぶらずさらっと書いてしまうところは親しみやすくて好きです。高野秀行さんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。
第7位.高野秀行「怪魚ウモッカ格闘記」
高野秀行「怪魚ウモッカ格闘記」がおすすめの理由
インドにいると突如ネットの掲示板で有名になったウモッカと言う怪魚。こうゆう話に目がない筆者高野さんはウモッカを探しに行こうとする。しかしその道はかなり険しかった。ウモッカと言う怪魚を探しに行くために筆者の高野秀行さんの奮闘を描いたのが本書。とにかく笑えます。他の作品では麻薬を育て麻薬中毒になったり、ジャングルを歩き続け足を怪我したりと単純に笑えないようなことばっかしてきた高野さんですが、これは本当に笑えましま。本人にしてみれば全然笑えないことなんでしょうが、確実に笑わせにきてます。筆者は西南シルクロードの旅でインドに密入国してしまいブラックリストいりしているのですが、ウモッカを探しに行くにはまずインドに入れるのか。そこから準備しなくてはいけない。とにかく私的には高野作品で一番笑った気がします。
第6位.高野秀行「未来国家ブータン」
高野秀行「未来国家ブータン」がおすすめの理由
私個人としてアジアで一番行きたい国がある。それはブータンなのですが、行くのにハードルが高い。様々な制約がありお金もかなり掛かる。簡単にふらっと行ける国ではないのだ。そこに高野秀行さんが知り合いに頼まれブータンに行って来た時の体験を書いた本。個人的にブータンにすごく行きたいので、ブータンの生活など様々なことが書かれた本書はとても勉強になった。幸せ大国ブータンとよく言うけどその理由も本書で少し分かる気がする。勘違いしていた。やはり高野秀行さんは本当に頭のいい方だ。知識がとても深くうまく解釈をして読みやすい文章で伝えてくれる。他の冒険的作品と比べると随分牧歌的な作品だと思う。それもブータンと言う国が優しい国だからだろうと全体を通して伝わってきます。相変わらずのユーモアたっぷりの文章も健在です。天気のいい休日にピッタリな本。
第5位.高野秀行「ワセダ三畳青春記」
高野秀行「ワセダ三畳青春記」がおすすめの理由
四畳半の風呂なしアパートで青春時代を過ごしたいなと思ったことがあります。しかし自分にはどうしても現代の便利な文明社会から出ることは出来ずにそんなアナログな暮らしは出来なかったです。筆者の高野秀行さんは今や有名作家になられファンも多い方です。様々な辺境に行き体験したことをおもしろおかしく書き何冊も本を出されています。その高野秀行さんの早稲田大学在籍時代の話。 筆者は三畳一間の風呂なしトイレ共同のアパートに引っ越すことになるのだが、そのアパートの住人がとにかく個性的で笑える。高野さんを取り巻く探検部の友人達のエピソードなどが書かれた青春記だ。幻覚植物のタネにチャレンジするところなど声を出して笑ってしまった。しかしだんだん時が経つと周りの環境も変わって行く。友は就職したり結婚したり。最後は何か切なくなる本。こんな青春いいなと思いました。
第4位.高野秀行「アヘン王国潜入記」
高野秀行「アヘン王国潜入記」がおすすめの理由
タイ、ミャンマー、ラオスの国境が重なる地域、そこを人々は黄金のトライアングルと言う。その黄金のトライアングルでは昔からケシの栽培が有名な場所である。ケシとは麻薬であるアヘンやヘロインの原料の植物である。私自身もタイに行って黄金のトライアングルの話しは知っていた。なんと筆者はこの地域に行き、ケシを種まきから収穫までやりたいと思い、実際に行きやってしまう。すごい話だ。そんなことふつうは考えつかないのだが、ふつうじゃないのが高野秀行さん。内容もいつも通りユーモラスで危ないこといっぱいしてるくせにさらっと書いております。おもしろくて一気に読んでしまいました。特に筆者がアヘン中毒になるとこなどおかしくておかしくて。アヘン中毒になったなんで本で書いていいのかー、と余計な心配をしながらも夢中で読んでしまいました。
第3位.高野秀行「幻獣ムベンベを追え」
高野秀行「幻獣ムベンベを追え」がおすすめの理由
高野秀行さんの大学時代に書き下ろしたデビュー作。早稲田大学探検部に在籍していた高野さんはアフリカのコンゴの奥地に住みと言われる未確認生物、モケーレムベンベを探検部の仲間と共に捜索しに行きます。その時のことが書かれたのが本書。デビュー作なので他の高野作品よりも若かった分完成度と言う物は低いのかも知れないけれど(それでも素晴らしい文章力)何か若い力、伝えようとする力は圧倒的に他の作品を抜いてる気がする。若さ故の力強さを感じ、読んでる方も圧倒されてしまう。内容は日記のような感じで進んで行く。怪獣捜索は基本的に監視することなので平坦な日々が続くのだが、それを面白おかしく書き飽きさせないのはさすが。もちろん途中ハプニングもあるのだが。こうゆう伝えようとする作品を読むと自分も元気になった気がし、生きる力が出てくるような気がする。大袈裟だろうか。
第2位.高野秀行「謎の独立国家ソマリランド」
高野秀行「謎の独立国家ソマリランド」がおすすめの理由
ソマリアと聞いてほとんどの人はピンとこないだろう。知ってても治安の悪い場所とか海賊のいるとことかそんなもんではないだろうか。私自身もそうであった。そんな謎の国に筆者の高野秀行さんは行き、そこで分かったこと、体験したことを書いているのがこの本だ。結論から言ってすごい本だ。ソマリアにただ行っただけではここまでの内容の本は書けない。とにかく高野さんは好奇心の趣くままにソマリアに溶けこんで行こうとしている。世界でもあまり人が行かない場所でこれだけの情報を得たことは想像以上にすごいことだと思う。ソマリアが三つに分かれてることなんてまったく知らなかった。かなり危険な場所なはずなのに高野さんが書くとすの感じが薄まる。つまりユーモアたっぷりなのはいつも通り!結構な長編だがおもしろくすぐ読了。なんだか自分でも行けそうだなと思ってしまう。危険な本だ。
第1位.高野秀行「西南シルクロードは密林に消える」
高野秀行「西南シルクロードは密林に消える」がおすすめの理由
数ある高野作品の中でもこの作品は私の中でNo. 1の作品で、人にもおすすめしたい作品です。世間一般に知られているシルクロードよりも古くからあったとされる西南シルクロード。筆者はこの謎のシルクロードを旅するのですが、その壮大さと言ったら圧巻の一言。密林をゲリラとともに車、徒歩、時にゾウで進み、満身創痍でゴールを目指して行くという内容。高野秀行さん特有のユーモラスな部分もあり笑ってしまうようなとこもたくさんあり、色々な意味で楽しめる本だと思います。冒険とはこうゆうことを言うんだろうなと深く考えさせられます。高野さんはアフリカの奥地に未確認生物を探しに行ったりと様々な辺境に行かれてる方ですが、もちろん未確認生物などは発見していません。いわゆる結果が出ていなかったのですが、この本は西南シルクロードを最後まで走破し、目的をやり切っています。筆者の執念が感じられる作品だと思います。