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- 1票入った浅田次郎おすすめ作品も紹介
浅田次郎おすすめ作品ランキング
読書好きの方に浅田次郎さんのおすすめ作品をお聞きし、ランキング形式でまとめました。素晴らしい作品揃いで、全部読みたい作品ばかりです。ぜひ読書の参考にしてみてください。
11位タイ. 浅田次郎「一刀斎夢録」(2票)
浅田次郎「一刀斎夢録」がおすすめの理由
幕末の新選組や会津の物語が好きな事が、一番の理由です。斉藤一の邂逅で物語は進んでいきます。そこには、ヒローやヒルーとしての新選組ではなく、割とありふれた人たちが時代の波に翻弄された存在として描かれています。この歴史観と人物設定の斬新さに引き込まれます。活劇場面の迫力と臨場感、浅田節とも言える人情話のコントラストが絶妙で一気に読まされてしまった、そんな作品です。(50代男性)
浅田次郎の新撰組三部作の完結編です。私は壬生義士伝と本書のみ読みましたが、幕末・明治と体制側に属すも時代の波に飲まれなお抗いながら、飲み込んで生き抜いた一人の剣士の死生観・人生観に深く感じ入りました。私の中の斎藤一という人物は浅田次郎によって形作られた、これで完成されたと思った至高の一冊です。(20代女性)
11位タイ. 浅田次郎「珍妃の井戸」(2票)
浅田次郎「珍妃の井戸」がおすすめの理由
「蒼穹の昴」の続編という位置づけの作品です。西太后が紫禁城から脱出するときに、光緒帝の側室である珍妃を、井戸に突き落として殺したという話に基づいて書かれています。計算された設定と構成で、引き込まれていきます。素晴らしいミステリーになっています。(60代女性)
蒼穹の昴の続編。といっても、話の切り口はやや異なっており、外伝と言った方が実態には近いかもしれません。いわば歴史ミステリーといったジャンルになるのでしょうが、答えに近づいたかと思えばまたひっくり返るストーリー展開に思わず手に汗を握ってしまいます。(30代女性)
11位タイ. 浅田次郎「歩兵の本領」(2票)
浅田次郎「歩兵の本領」がおすすめの理由
浅田次郎さんが実際に自衛隊に入隊していたころの実体験を書いた本です。 厳しい訓練、規律ある日常生活の様子がユーモラスに描かれています。 浅田次郎さんの頭が大きくて、入隊当初にかぶれるヘルメットがなかった場面では笑ってしまいました。 また、自衛隊内部で自分の備品がなかったら他の人の分を持ってきて間に合わせる「員数合わせ」など、自衛隊の中にしかない言葉や習慣などにも詳しくなりました。 最後、「自分は卑怯者であります」と言いながら浅田次郎さんが除隊していく場面ではほろりとさせられます。 厳しい場面もありますが、全体的にコミカルな文体なので、自分も楽しく軍隊生活を送っている気分にさせられる作品です。(30代女性)
作者の浅田次郎さんが若かりし頃、陸上自衛隊に所属していたころの実体験をコミカルに描いた作品です。自衛隊というと堅苦しく厳しい訓練の話を連想しますが、全体的にコミカルで笑えるエピソード満載で楽しく読めます。作品の冒頭、あまりにも浅田次郎さんの頭が大きくて支給のヘルメットが入らず上巻に呆れられた部分は笑ってしまいました。規律に縛られた生活、自衛隊独特の習慣(因習?)に戸惑いながらも任務をこなす浅田さんと新米隊員たちの奮闘が面白く、とても読みごたえがあります。最後は除隊を希望する浅田さんと、それを快く思わない上官とのちょっとほろりとさせられるやり取りもあります。(30代女性)
10位. 浅田次郎「ラブレター」(3票)
浅田次郎「ラブレター」がおすすめの理由
レンタルビデオ屋(AV)の店長としてくすぶっている主人公と、日本の風俗で働くために主人公と偽装結婚するも、摘発され強制送還される 中国人の女性。一度も会うことのなかった主人公に送った書類上の妻だった女性からの手紙。 この手紙が美しく哀しく愛に溢れていて本当に泣けるからです。 小金欲しさに戸籍を貸しただけの主人公と、不幸な境遇の女性の人生が一通のラブレターにより交差する。 見ることも触れることも無い二人の交歓。それが切なく胸が締め付けられます。(30代女性)
偽装結婚のはてに思わぬ結果が待ち受けているという一風変わった小説で、浅田次郎作品特有のストレートに涙腺を刺激する短編。物語が終わるに向けてどんどん盛り上がっていく様は短編特有のコンパクト感を越えてしまっているように感じる。すばらしい作品。(30代男性)
偽装結婚した見知らぬ相手への愛情がいきなりとめどなくあふれ出す様は圧巻。涙が止まらないとはこのことだと思う。短編で短いので、さくっと読めるのにとんでもない感動が待ち受けている。涙腺をこんなにも直接刺激する小説は少ない。(30代男性)
7位タイ. 浅田次郎「一路」(4票)
浅田次郎「一路」がおすすめの理由
参勤交代を先導するお役目を、経験ゼロの若き主人公である一路が突然任されることになり、命がけで奮闘する様子を描いた物語です。とにかく真面目で実直な一路に好感が持てます。最初から最後まで必死なのですが、その言動が時に見当違いな方向に進む時もあり、滑稽さに思わずくすっと笑えます。生き生きとした世界観も素晴らしく、歴史小説を読んだことが無い人にもおすすめの一冊です。(30代女性)
江戸時代末期の参勤交代がテーマです。父親の急死により、何一つ引継ぎを受けないまま参勤道中御供頭のお役目を引き受けることになってしまった青年が様々な困難を乗り越えていくのですが、浅田次郎さんの作品らしく泣き所がばっちり用意されていて、分かっていても泣かされてしまいます。(30代女性)
江戸時代、参勤交代をテーマにした小説で文庫版でも上下巻の長編だが初めからグイグイ引き込まれる内容で中だるみもせずに一気に読んでしまった痛快時代小説。戦が無くなり形骸化している「武家」社会の内実を少し体験できた。(40代男性)
舞台は、岐阜県の旗本の家。武家の社会が終わりそうな中、大名の参勤交代制度は続いていました。参勤交代中に、色々な出来事が起こり、その人間模様がユーモアを交えて書かれているので、とても面白いです。思わず、読んでいて、笑ってしまいます。(40代女性)
7位タイ. 浅田次郎「王妃の館」(4票)
浅田次郎「王妃の館」がおすすめの理由
太陽王ルイ14世が建てた、愛人の為に建てたシャトードゥラレール(王妃の館)を舞台に、日本人作家やその他、倒産間近の旅行会社とドタバタ喜劇。そして、どうしてこの建物を建てるに至ったルイの苦悩も日本人作家との会話の中から明らかになる話で、今まで深刻な歴史物が多い作者のなかでとてもコメディーな部分が読んで面白かった為。(30代女性)
経営に行き詰った旅行代理店のツアコンが、パリの最高級ホテル「王妃の館(シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ)」で、超リッチなツアー客と貧乏旅行ツアー客をダブルブッキングさせてしまうという奇想天外なストーリーです。ルイ16世の時代の過去と現在を行き来しながら物語は進むのですが、テンポが良く、すいすい読めました。(30代女性)
浅田さんの「人が入り乱れる」作風ならでは、という感じの作品。一人ひとりの人間を面白く描き出してるザ浅田作品だと思います。最近映画化したやつがかなり話題になったから知ってる人が多いかもしれない。右京役を水谷豊がやるという偶然、ヴェルサイユでの撮影、あと日本撮った分はフランス人役の日本人がたくさんいたらしいという笑(20代女性)
最初から最後まで、思いっきり笑うことができて、おまけに泣くこともできる人情巨編です。物語はフランスはパリに佇む高級ホテル。太陽王とも呼ばれるルイ14世が建てた「王妃の館」。ここへ、倒産寸前の旅行会社がダブルブッキングツアーを企画・実行します。それぞれのツアー客にお互いの存在を知らせては決していけないのです。しかし、登場人物はクセが本当に強くてしょうがないのです。ヒトクセもフタクセもあるツアー客や旅行会社の添乗員の繰り広げる、ドタバタ劇がまるで目の前で映画や舞台を見ているかのように繰り広げられていきます。この本を原作として、映画も作成されていますし、宝塚歌劇団でも舞台化されましたのでお勧めです。(20代女性)
7位タイ. 浅田次郎「地下鉄に乗って」(4票)
浅田次郎「地下鉄に乗って」がおすすめの理由
物語は父親と確執のある主人公が、タイムスリップを繰り返して何度も自分が生まれる前の過去の父親と出会っていくという話です。今の自分では知りえない、生きる事が大変だった時代の父親の姿や生きる姿を目の当たりにする事で、父親を理解していくという話です。 主人公の恋愛も絡んでいますが、それよりも自分自身に両親との確執があったので、読んでいくことで自分の両親に対する考え方が変わっていく物語でした。(30代女性)
大企業の会長であり、立志伝中の人物であるけれど、ワンマンで家庭を顧みない父親に背を向けた主人公とその恋人が、 若き日の父の元にタイムスリップする話が、不思議でノスタルジックで切ない、忘れられない物語だからです。 闇市で無一文で奮闘する若き日の父と、その恋人のドラマは躍動感、郷愁、そして哀しみに満ちており、 とても惹きつけられます。(30代女性)
この本と出会ったのは、多分図書館だと思うんですけど、主人公がタイムスリップ。現実と過去をいたり来たりしながら展開しているのがおすすめ。この本を読んだら是非このほんを片手に登場した線と駅を訪れてみて。かなり面白い楽しみ方ができると思います。(20代女性)
ひょんなことからタイムスリップした主人公が、傲慢で冷酷な印象しかない冷酷な父親の若かりし頃に会います。戦後を潜り抜けた父親の違う側面を知り、また現在の自分が愛する女性の出自を知る主人公。みんなが懸命に生きていて、心が震えました。(30代女性)
6位. 浅田次郎「椿山課長の七日間」(5票)
浅田次郎「椿山課長の七日間」がおすすめの理由
この本に出会ったのは当時図書室に通いつめて片っ端から小説を読み漁ってた中学生の時。これ実は朝日新聞に連載されてた小説なんです。三途の川を渡る直前の3人の7日間の転生話がオムニバス形式になってるんですが、伏線がありすぎて!これを単行本で読むなら良いけど、半年の連載で読んでた人は読みに戻れなくてかわいそうなラストになります。かなり引き込まれました。西田敏行主演で原作映画もあるので、(細かいところが違ったりするけれど)合わせて見てみてください。(20代女性)
一度死んでしまった人が別人の体で現世に甦り、残された人のために何かをなしとげようとする物語。電車で読んでいてもつい声を出して笑ってしまうユーモアと、電車で読んでいても、号泣を止められない感動があります。心が洗われる一冊です。(30代女性)
とにかく面白いです。主人公をはじめ、登場人物の個性が引き立っていてみんな魅力的。ストーリーも構成も良く考えられていると思います。ホロリとするシーンもあり、それでいてユーモア性もあり、笑って泣ける良本です。是非オススメ。(30代女性)
主人公が予期もせずに急死した後の、死後の世界の様子を描いていて、7日間という期限付きで、死後の世界から現世へ、現世で犯した罪を確認に行くというストーリー。今現在、生きている私たちは、死後の世界はどんな感じなのか、全く分からない。人は死ぬとどこへ行くのか・・と、ふと疑問を持ち、考えることがあるが、想像しても解明できない、経験しないと知ることが出来ない世界です。そんな時に偶然手にした1冊で、大変興味深く読みました。結局のところ、想像で書かれた小説なので、「人は死ぬとどこへ行くのか?どんな世界が待ってるのか?」の答えは出ず、分からないけれど、未知の世界を体験できたような気持ちになり、面白かったです。(40代女性)
始め新聞の連載小説で面白いと思ったので、本になってから読み返してみた。おじさんが急死し、若い女性に7日だけ生まれ代わって、心残りだったことをする、という実際にはあり得ない話ながら、笑いあり、感動あり、でやはり面白かった。浅田さんの小説は、人に対して暖かい視線で書かれていると思う。読後になんとなく優しい気持ちになれる。(50代女性)
4位タイ. 浅田次郎「鉄道員」(7票)
浅田次郎「鉄道員」がおすすめの理由
すごく切ないのですが、本人は幸せなのかなと思うお話です。マッチ売りの少女的な?非現実な話ではありますが、愚直な男がこういう奇跡に触れる話は好きです。涙なしでは読めないので、電車等では読まないことを強くお勧めします。(30代女性)
浅田次郎さんの短編集です。映画化された表題作「鉄道員」ばかり有名ですが、「角筈にて」や「ろくでなしのサンタ」など、胸にぐっとくるせつない名作揃いです。生きている者と死者の心のつながりや、逆に物理的に断絶され、会えないでいる相手を思うお話が多く、泣かされます。(30代女性)
寒い雪国で妻と娘を失った孤独な男。鉄道一筋で生きる真っ直ぐな生き方。しかもその鉄道も彼の定年とともに廃線となる。そんな彼に起きる奇蹟。読後には寒くて凍えていた心がじんわりと暖まっていき、真っ白な世界が少しずつ色づいていくような気持ちになった一冊。(20代女性)
奇跡を題材にした短編集ですが、どれも名作です。方言の上手さを含め、色々な色合いの作品を端正で切れ味のいい言葉で見事に仕上げていると思いました。浅田次郎さんの作品にもっと触れたいなと心底思わせてくれる、そんな作品でした。(30代女性)
不器用な男の生き様を感じることができるから。私は女性ですが男性の生き方が描かれているものに強く興味を惹かれます。この本を読んだのは映画を見たのがきっかけですが、映画での高倉健さんの演技が素晴らしく原作を読みたい気持ちになり読みました。原作でも不器用な生き方に感動し泣きました。(30代女性)
まさに『不器用』というものを体現した男のなんとも切ない話で、娘との別れとそしてなんとも不思議な再会を雪深い寂れた町で静かに感じることができるのがとてもいい。娘は父親の気持ちをちゃんとわかってくれていたのだなと感動してしまう。(30代男性)
北海道の本当に寂れた駅で毎日必死で働いていた主人公が、人生の最期に大きくなった娘とひと時を過ごす。単純と言えば単純なエピソードですが、じわりと心に染みる部分がとても多く、「浅田節」が冴え渡っている感じがします。主人公が朴訥としているだけに、余計に感動してしまうのかも知れません。(30代男性)
2位タイ. 浅田次郎「天切り松闇がたり 闇の花道」(9票)
浅田次郎「天切り松闇がたり 闇の花道」がおすすめの理由
普段はヤクザ映画など全く見ないので本著にもとっつきにくかったのですが、作中のセリフには同意できるものが多数ありました。例えば「芸術とは人間の感情を表すものだが、社会・政治的な主張を表すことに用いられれば堕落したものになる」という作者の信念が見て取れます。(30代男性)
主人公のいなせな義賊、天切り松こと松蔵の語る、昔がたりがドキドキワクワク、ときにホロリとさせられて 本当に面白いからです。 松だけでなく親分の目細の安吉、振袖おこん、説教の虎、黄不動の栄治、書生の常、の一家全員が魅力的です。 作中では当時の江戸っ子も現在の巡査から警察署長に至るまで目細の安吉一家の大ファンなのですが、私も彼らと共に 拍手喝采しながら読んでいます。(30代女性)
大正ロマン華やかな頃から、昭和初期までを舞台とした粋な怪盗一家のお話です。テンポよく話が進み読みやすく、又、涙あり笑いありで心が温まるお話です。気持ちが落ち込んだ時などに読むと、自然と前向きになれるような本なので、お勧めいたします。(20代女性)
大正ロマンの時代の、義理人情に富み、命を懸けた盗みをする、義賊の「目細の安吉」一家の物語です。メンバーそれぞれが魅力的で、思わず応援したくなる物語です。この作品は、連作集の第1作で、この後にも、たくさんの物語が次々と生み出されていきます。どの作品も良くできており、次々と読み進みたくなります。(60代女性)
漫画で知って、その後小説へ。主人公のべらんめえ調の語り口にぐいぐいひきつけられ、最後まで一気に読める。実在の人物が登場するのも魅力の一つ。大泥棒の話なのに読んだ後に爽快感が残るのがいい。西洋のルパンとは違った味わいがある。(50代男性)
留置場の中で、老人が不思議に通る声で語り始めます。大正ロマンのころの有名な義賊の物語です。義賊たちの仕事と、素顔と、行き方を描き出しています。短編がつながって長い物語になっていきます。「義」に生きていて、その姿がとてもかっこよいのです。(60代女性)
シリーズの途中までしか読んでいませんが、テンポが良くて好きな作品です。 昔、大正時代の盗賊一家に属していたという男の回想から物語が始まるのですが、文体のせいか昔のことを話しているようには思えず、まるで今そこで物語が展開しているかのような錯覚を覚えます。 主人公が、自分の兄貴分である黄不動の栄治のことを、姿が良かった、襟の後ろがいつも不思議なくらい真っ白だった、と語るシーンは、同性ながらまるで自分の兄貴分に恋に近いあこがれを抱いているようで素敵でした。 今の時代に失われてしまった、人間の「粋な姿」が、軽快な江戸弁を通して語られる爽快な作品です。(30代女性)
年季の入った盗人、松蔵が、留置所や雑居房の中で夜な夜な語る昔話。時は大正時代。盗賊一家にもらわれた9歳の松蔵は、親方や兄弟弟子たちと深い絆で結ばれます。著者ならではの、心に染み入るような人情話の数々が詰まっています。(30代女性)
大正に活躍した義賊の物語なのですが、とにかく語りが滑らかで、思わず朗読したくなる心地よさです。貧しい人には救いの手を差し伸べ、大金持ちからはしっかりとお宝を頂く怪盗たちの活躍が生き生きと描かれていて、胸がスッとします。(30代女性)
時代は昭和の初め、泥棒で生計を立ててきた、まつが、留置場に入れられた若い人たちの前で、自分の生い立ちや歩んできた出来事を語っていくところから物語が始まります。 なぜ泥棒にならなければいけなかったのか、泥棒仲間とのやりとりや、人間の悲しさが少し小気味良く描かれていると思います。(50代女性)
2位タイ. 浅田次郎「プリズンホテル」(9票)
浅田次郎「プリズンホテル」がおすすめの理由
わけありなお客様がくるホテルの話。自分では考えつかないような話がたくさん出てくる。わけありなお客様でも、ゆっくりしていただける設備や状態にすることが売りとされているホテルなので、その対応策なども面白い。(10代男性)
テンポのいい展開で、コメディ小説として楽しく読めます。「プリズン」の名のとおり、その筋の人々がたくさん出てきますが、皆愛らしくてほのぼの。笑いでいっぱいのストーリーですが、所々でウルウルさせるシーンがあり、ラストでは号泣必至です。(30代女性)
ヤクザの叔父の経営するプリズンホテルにて、主人公の小説家である「僕」とプリズンホテルで働く極道たちの繰り広げる笑いあり、涙ありの ドラマが最高に面白いからです。主人公の僕だけでなく叔父でヤクザの親分の仲蔵、番頭の黒田、黒田と駆け落ちした実母、主人公に虐げられながらも 激しく愛されている絶世の美女清子、そのほか支配人や料理長、シェフなど全ての登場人物にそれぞれの物語があり、引き込まれます。 ずっと泣いたり笑ったりと読んでいて忙しい小説です。(30代女性)
ヤクザが経営するホテル。普通のお客もたまには入ってくるのだけれど、その筋の方々が利用するホテル。皮肉の中に笑いがあって、楽しめました。実際このプリズンホテルは利用したくはないけど、隣のホテルから眺めていたいなと思いました。(30代女性)
「やくざが働いているホテル」というちょっと変わったホテルが舞台の小説ですが、ワケありのお客は勿論、働いているやくざのスタッフにも色々な事情があってそこへ主役の作家とその叔父であり組長との関係もふまえてと「1冊の小説なのに、3冊分くらい」の内容と「愉快、痛快」と感じられるお話が目白押しな小説です。だから、私はちょっと落ち込んだ時の気分転換として読んでます。(40代女性)
なんといっても「泣き」ですよ。クライマックスで主人公の作家・木戸孝之介が、自分の原稿のファックスを投げ捨てます。どんな悲惨な目にあった日も、親のいいつけを守って文を書き続けたのに、と泣き叫びながら。あのシーンに涙しない男はいないでしょう。(女はどうかわかりませんが)(60代男性)
訳ありのお客さんしか来ない、温泉ホテルが舞台です。主人公の小説家は性格がイマイチだし、このホテル自体もそこで起きる事件も現実離れしていて、最初はあまり感情移入できませんでした。が、途中で面白すぎて読むのをやめられなくなりました。いろいろ起きる事件が最後には全て回収されて、しっかり着地する感じが心地良いです。シリーズ4作全て、起きる出来事は違うのに、やはり着地が素晴らしいです。まずは、シリーズ最初の作品である本作の一読をお勧めします。(30代女性)
春夏秋冬の四部作の中でも、シリーズの幕を開ける夏はお薦めです全作を何度も読み返すのですが、登場人物のキャラクターが一番良く読み返す毎に一層その世界に引き込まれてしまいます。プリズンホテル夏を未だ読んだ事が無い方は是非手にとって下さい。(40代男性)
浅田次郎さんというと、一番初めに思いつくのが、「鉄道員」か「地下鉄に乗って」などが多いと思いますが、私が今回オススメするのは少し熱血感のある小説で、「プリズンホテル」というシリーズの中の夏バージョンです。「人生の真面目にいきていれば何とかなるんだ」のセリフが多く少し古い感じのコメントが多い、昔波の正統派ヤクザたちのコメディ系のヤクザが経営するホテルを舞台とした小説です。シャブや麻薬などの売買が始まって、サスペンスが始まるのような小説ではないので、誰でも楽しく面白く読む事できます。(例熱血ホテルマン、天才的シェフ、お客さんが来たら、「いらっしゃいやせ、当ホテルに普通の客が来たら‥」普通に普通にしないとの‥ドタバタと感動の入った面白い小説です。)(30代女性)
2位タイ. 浅田次郎「蒼穹の昴」(9票)
浅田次郎「蒼穹の昴」がおすすめの理由
清朝の末期が舞台です。貧しい生まれの主人公が、自ら「宦官」となって、西太后のもとへ出仕して、出世していきます。当時の清朝は、西太后と光緒帝それぞれを戴いて保守派、革新派に分かれて争っています。滅びゆく清朝を、内部から見ることになった、主人公の生きざまが良く描けています。(60代女性)
長編の歴史小説です。貧民の子が宦官となって西太后に仕え、清朝の末期に立ち会うことになります。今まであまり知られることのなかった中国の歴史に引き込まれます。西太后の日常が活写されています。その場に立ち会っているかのような臨場感を感じることができる名作です。(60代女性)
中国のとても貧しい子供がある予言を信じて、西太后に信頼受けるところまでのぼりつめていく話。とてもその子の凄まじいまでの努力。自分の努力とは、予言、そして運命とは何なのかと完読した最後に考えさせられる作品でした。(30代女性)
西太后についてはかなり知識は持っていたが、この小説ではたまたま権力を手に入れてしまい、後継者にどうしたらキチンと譲れるのか悩んでいるだけの普通のおばちゃんに思える。彼女の近くで誠実に仕える春児にとっても、恐れ多い異ながら母親のような存在。だが、革新的な考えの若者にとって西太后は前世紀の遺物、排除すべき存在だった。様々な人々の思いが、複雑な時代を背景に交錯し、喜びと悲しみ、愛憎を生み出す。読み応え充分な長編小説です。(50代女性)
貧しい糞拾いの少年が占い師の老婆の「お前は天下のすべての宝を手にする運命だ」という予言に刺激され、宦官として魑魅魍魎の跋扈する宮中で 己の運命を切り開いていく本書の物語がとてもドラマチックで胸が熱くなる素晴らしいものだったからです。 実は老婆の占いは恐ろしく当たり、彼女は西太后を前にしても耳触りのいい嘘をつけず、頑として真実を予言したため宮中を追い出され 落ちぶれていたのですが、貧しさの中で惨めに野垂れ死ぬ運命だった主人公に同情した彼女が生涯にただ一度ついた嘘が 前述の予言だった、というのには泣かされます。(30代女性)
貧しいひとりの少年が占い師の老婆の一言をきっかけに宦官となり、西太后のもと宦官の最高位にまで 上り詰める本書の物語が、胸が熱くなり、涙し、スケールの壮大さに圧倒される素晴らしい物だからです。 西太后の反対勢力の懐刀へと出世する、主人公の幼馴染で、 放蕩息子のおぼっちゃまだった青年の物語もドラマチックで泣けます(30代女性)
中国を舞台にした歴史小説で実際の歴史上の人物もでてきて大変面白いです。主人公は宦官を目指す春児という男の子の一生を書いた壮大な話です。浅田次郎さんの小説らしく泣けます。上下巻、文庫にして四巻とたいへん長いのですがあっというまに読めます。(40代女性)
二人の主人公の、時代に巻き込まれながらも大成していく様子に感動しました。キャラクターがとても格好良い。科挙試験のスケールの大きさや難しさが文章からはっきりとイメージでき、映画を見ているような気分になった。中国の歴史にも強い興味を持ちました。(30代女性)
宦官の成り上がりストーリーです。人々の感情を細やかで情感たっぷりに表現してあり、ページをめくる手が止まりません。時代の波に翻弄されながらも一生懸命生きる人々が輝いている浅田さんの珠玉の作品だと思います。(40代女性)
1位. 浅田次郎「壬生義士伝」(10票)
浅田次郎「壬生義士伝」がおすすめの理由
日本人の「義」の心を問いかけてくる浅田次郎の描く「新選組」の物語です。あまりの貧困ゆえ、家族のために国を捨て、「新選組」に入った吉村寛一郎の生涯です。庶民の心を最後まで失わずに生きた主人公でした。とても感動する映画になっています。(60代女性)
映画を見て面白かったので読んだのですが、号泣しました。最後の大野次郎衞門の手紙でよけい泣けました。新選組が好きでよくいろんな新選組が題材の小説は読みましたが、ここまで涙腺がこわれた話はないです。いい小説だと思います。(30代女性)
映画化もされていて、新撰組の中でもあまり知られていない吉村貫一郎という隊士にスポットを当てた作品です。時代の流れに翻弄されつつも、家族愛や忠誠心を大切に守り続けて生きている主人公にとにかく感動して泣けます。(20代女性)
なんと言ってもラストのお涙頂戴場面がよいです。主人公の吉村貫一郎が死に、その息子までが死地に赴く。そうして、自分の思いを切々と語る。そこがもう涙なくしては読めません。少しやりすぎかも、と思いつつも、やっぱり日本人にはこのくらいの湿っぽさが似合うんじゃないでしょうか。(60代男性)
侍という物が世間で言われている様な「潔い」「男らしい」といったプラスのイメージとは程遠い存在として描かれているのが面白い。女々しくて、行き汚く、けれどどこか清冽な存在。浅田次郎の描く侍こそが実は本物だったのかもしれない。他とは違う侍像を知りたい人にはお勧めです。(30代男性)
新撰組ものの小説はとても多いのですが、近藤勇や土方歳三、沖田総司を主役にしたり群像劇として描いた小説がほとんどで、この小説のように吉村貫一郎や斎藤一に焦点をあてたものを初めて読みました。新撰組には様々な事情を抱えて戦っていた人がいたことを痛感し後半は泣きながら読みました。(50代男性)
この小説は、盛岡の藩士でした主人公の吉村が、少ない稼ぎでは妻子を養うことができないと感じました。 藩を抜けて新選組へと加入しますが、すべては自分のためではなく、家族のためでした。 しかし、そんな吉村は脱藩者として追われ、ついには切腹することになります。 彼の死後、時代は大正時代に入りとある新聞記者の調査によって吉村の知られざる生涯が明かされることになります。 この新聞記者の語りと吉村の回想録、その他の関連人物の語りです。 幕末と大正時代を行き来しながら、その時代の差異に思いを馳せることになります。 国の騒乱期を迎えた時代と、他国との戦争に勝ち、次第に近代化が進む時代に、人々の生活文化や哲学、なにもかもが違っています。 記者の口から語られるのは、もはや日本人が忘れてしまった侍魂を喚起させてくれる吉村の姿でした。(50代男性)
資料として残っているのは、「南部藩を脱藩した吉村なる者が新選組にいた」だけである。この資料一つだけから、武士でありながら貧しさのあまり脱藩し、妻子を養う金を得るために新選組に入隊。そして、土方歳三や斎藤一たちとともに鳥羽伏見の戦いに参戦し、最後は、大阪の南部藩蔵屋敷で腹を切ることになる吉村。そして、吉村の息子が函館戦争で討ち死にする結末。文章や言い回しは当然だが、何といっても、書き手の創作力が素晴らしい小説である。(60代男性)
映画化もされましたが断然原作が良いです。新選組について詳しい人もそうでない人でも楽しめて、守銭奴のイメージがある主人公がお金を掻き集める真の目的、バッググラウンドを知ってしまうともう、涙が止まらなくなってしまうのと同時に生き様の恰好良さに心打たれます。武士とは?守るべきものとは?義とは?…色々考えさせられた一冊です。(30代男性)
日本の武士に対する漠然とした美意識というのはひょっとしたら間違っていたのかもしれないと思わずうなってしまう物語。切腹なんて今でこそ、武士のかっこいい生き様のようなイメージがあるが、実際にはそんなにすばらしいものではないのかもしれない。(30代男性)
1票入った浅田次郎おすすめ作品も紹介
浅田次郎「うなぎ」
浅田次郎「うなぎ」がおすすめの理由
うなぎに特化した短編集、というだけで読みたくなりました。ただもちろん料理本ではなく、むしろ陰気臭い話が並びます。兄妹で分け合う話とかウナギ1匹を丸呑みする男の話とかの不気味な話まであり、食欲は刺激されませんが、うなぎでよくこれ程まで発想を膨らませられるものだと感心します。(30代男性)
浅田次郎「オー・マイ・ガアッ!」
浅田次郎「オー・マイ・ガアッ!」がおすすめの理由
多種多様なダメ人間達のラスベガスで起こったスロットマシンの史上最高のジャック・ポットを巡る物語です。読んでいてどう考えても行き当たりばったりで書いているとしか思えない展開が面白いです。それなのに最後はきれいに収まっているのはすごいと思います。(30代男性)
浅田次郎「オリヲン座からの招待状」
浅田次郎「オリヲン座からの招待状」がおすすめの理由
すでに壊れてしまった夫婦関係が地元の映画館の最終上映を通じてなんとか修復に向かうという流れを丹念に書いた小説。映画『ニューシネマパラダイス』のように映画館を通じた人情話。若い頃には読んでもよくわからなかったことがある程度歳をとって読むと良さがわかるという小説の好例。(30代男性)
浅田次郎「カッシーノ!」
浅田次郎「カッシーノ!」がおすすめの理由
この本は浅田氏がこよなく愛するギャンブルの「カジノ」を題材にしています。ヨーロッパの各カジノを渡り歩きその体験を語るという内容で、特にカジノ遊びが好きな方にはオススメです。カジノをよく知らないという方も、この本でカジノの疑似体験ができるると思います。(30代男性)
浅田次郎「かわいい自分には旅をさせよ」
浅田次郎「かわいい自分には旅をさせよ」がおすすめの理由
自分史を思わせるエッセイ集です。実は「三島由紀夫や司馬遼太郎にあこがれつつも及ばないと嘆きながら、彼らを真似することで文筆業を始めた」という点は確かに納得。長年の真似を続けることで自分の文体・スタイルを確立したとは説得力がありました。一方で、古臭い説教のくだりもありますが、古い時代に執筆されたものなので仕方ないと割り切るべきでしょう。(30代男性)
浅田次郎「伽羅」
浅田次郎「伽羅」がおすすめの理由
少し前に流行ったブティックにまつわる話。メーカーの営業マンの現実や業界の様々な流儀みたいなものが垣間見えて非常に面白い。ストーリーも不思議な感じに包まれていてまったく飽きることなく読み進めていくことができる。伽羅に一度行ってみたいものだ。(30代男性)
浅田次郎「霞町物語」
浅田次郎「霞町物語」がおすすめの理由
短編集ながら、いくつもの物語を通じて、主人公(作者自信がモデルだと言われている)の子供時代と青春時代が優しく、ほろ苦く、甘酸っぱく広がっていきます。一人一人の登場人物が味があり、「なんか良い」雰囲気を持っていて、何度も読み返したくなる一冊です。(30代女性)
浅田次郎「帰郷」
浅田次郎「帰郷」がおすすめの理由
戦争で帰ることができなくなった男たちの短編の物語です。いずれも一市民、一兵隊の戦時または戦後の寂しい、悲しい物語ばかりでした。本当にあった実話をベースにしたのではないかと思わせるほど、その世界を知らない者にはどこかリアリティを感じさせてくれる。(30代女性)
浅田次郎「月下の恋人」
浅田次郎「月下の恋人」がおすすめの理由
11の物語から成る短編集。ひとつひとつが、さらりとしていながら深い味わいがあります。謎が謎のまま終わる物語りも多く、余韻を引きます。それでいながら、登場人物のセリフにハッとさせられたり、ホロリとさせりたり。長さ以上の価値のある一冊です。(30代女性)
浅田次郎「黒書院の六兵衛」
浅田次郎「黒書院の六兵衛」がおすすめの理由
居座り続ける六兵衛を巡って、周りの人たちは彼の正体をあれこれと詮索する。そんな彼らのドタバタが面白い。いつの時代も、目先の物事に惑わされることのない良心を見失ってはいけない、これがこの作品に込めた著者のメッセージなのだろうと思った。(30代女性)
浅田次郎「沙高樓綺譚」
浅田次郎「沙高樓綺譚」がおすすめの理由
あるビルの中にの会員限定のサロンでの話です。功なりとげて、名声を得たセレブ達がメンバーです。その中で語られるとっておきの体験談という設定の短編集です。不思議な話あり、ミステリーあり、一作ごとに違う味わいのある傑作小説です。(60代女性)
浅田次郎「獅子吼」
浅田次郎「獅子吼」がおすすめの理由
主に戦中・戦後の暗さや死のイメージがただよう短編集。日々を生きることさえ困難だったり、突然に不条理を目の前に突き出されたりする現実に対して、どう抵抗することもできないあきらめを感じる絶望的な話が多かった印象です。不条理を仕方なく受け入れ、しばらくしてからこみ上げてくる戸惑い、不安、恨み、怒りは、仕方ないとはいえやりきれません。(30代男性)
浅田次郎「終わらざる夏」
浅田次郎「終わらざる夏」がおすすめの理由
戦争に巻き込まれた人たちの哀しい物語。たくさんの登場人物の視点から、戦争の悲惨さ、理不尽さをあらわした物語です。沖縄戦の悲惨さをよく耳にしますが、このような最北端のそれもポツダム宣言受諾後の哀しい戦いがあったことも覚えておく必要があると思う。(30代女性)
浅田次郎「赤猫異聞」
浅田次郎「赤猫異聞」がおすすめの理由
三人の事情を抱えた牢人が火事による解き放ちに際し、戻ってくるかを描いた小説です。驚くような展開はありませんが、自分だったらどうしただろうかなど考えさせられます。良心と欲望など、いろいろな事情の狭間での判断に悩んでいる方に読んでいただきたい小説です。(20代女性)
浅田次郎「天国までの百マイル」
浅田次郎「天国までの百マイル」がおすすめの理由
浅田次郎さんんというと、一番多いのが探偵ものやミステリーが多いんですが、今回はまた少し違う少し感動の入った小説です。内容は、こんな時にバブル崩壊・会社も家族もすべて失う1人の男、こんな世の中の時にずっと入院中で心臓が悪い母医者からも命はごくわずかと宣告されている、そんな時に男は再び最高の名医を探すために100マイルを歩き続けるという感動のある話です。まずこの内容聞くと「母を訪ねて三千里」を読んでるような感じにも見えますが、それとはまた少し違った「最後まで諦めないという希望」を教えられる一冊だと思います。(30代女性)
浅田次郎「日輪の遺産」
浅田次郎「日輪の遺産」がおすすめの理由
この物語は第二次世界大戦終戦直前に、日本軍の極秘任務に従事した軍の人間3名ととある女学校の少女達を中心に進んでいきます。日本軍が戦争に勝利することを疑わない女学校の少女達は純粋に懸命にその極秘任務に取り組みますが、最後には日本は戦争に敗北して少女達は集団自害してしまうというとても切ない気持ちになる物語です。この戦時中の物語は少女達の中で唯一生き残ってしまった1人の少女の回想として描かれるのですが、終戦から何十年も1人で秘密を守り続けた今はもう少女ではない老婆とその極秘任務に従事した軍人3名の、生き残った者の様々な感情がとても涙を誘う物語になっています。映画化もされており、最近あまり泣いてないなという人にはとてもオススメです。(30代男性)
浅田次郎「姫椿」
浅田次郎「姫椿」がおすすめの理由
8つの短編で綴られた小説ですが、どれもテイストが違っていて、別の世界に誘ってくれます。私は電車での通勤時間を利用して読んでいましたが、作品ごとの違う雰囲気を楽しむことで、良い気分転換にもなりました。一番のお気に入りは「マダムの喉仏」です。マダムが格好良くて、思わず惹かれてしまいました。(40代女性)
浅田次郎「勇気凛々ルリの色」
浅田次郎「勇気凛々ルリの色」がおすすめの理由
自衛隊出身という強面な風貌からは想像がつかないのですが、全くの下戸で大の甘党だったり、賭け事にはめっぽう強かったりと直木賞作家浅田次郎さんの別の面がつぎつぎと出てきます。自虐ネタも多いのですが、読んでいて不快にはなりません。(30代女性)
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