- 歴史小説・時代小説おすすめ作品ランキング
- 1票入ったおすすめの歴史小説・時代小説も紹介
- 江宮隆之「7人の主君を渡り歩いた男 藤堂高虎という生き方」
- 宇江佐真理「アラミスと呼ばれた女」
- 畠中恵「しゃばけ」
- 朝井まかて「すかたん」
- C・J・サンソム「チューダー王朝弁護士シャードレイク」
- 万城目学「とっぴんぱらの風太郎」
- 都筑道夫「なめくじ長屋捕物帳」
- 氷室冴子「なんて素敵にジャパネスク」
- 和田竜「のぼうの城」
- プルタルコス「プルタルコス英雄伝」
- 高田郁「みをつくしシリーズ」
- あさのあつこ「闇医者おゑん秘録帖 」
- 藤沢周平「一茶」
- 隆慶一郎「一夢庵風流記」
- 夢枕獏「陰陽師」
- 百田尚樹「永遠のゼロ」
- 門井慶喜「家康、江戸を建てる」
- 関ヶ原「関ヶ原」
- 高田郁「銀二貫」
- 宮部みゆき「幻色江戸ごよみ」
- 司馬遼太郎「胡蝶の夢」
- 伴野朗「呉・三国志」
- 司馬遼太郎「功名が辻」
- 童門 冬二「江戸の大名人物列伝」
- 森鴎外「高瀬舟」
- 司馬遼太郎「国盗り物語」
- 千野 隆司「出世侍(4) 正直者が損をする」
- 南條範夫「駿河城御前試合」
- 吉川英治「新・平家物語」
- 吉川英治「新・水滸伝」
- 司馬遼太郎「新撰組血風録」
- 山手樹一郎「新編八犬伝」
- 宇江佐真理「深川にゃんにゃん横丁」
- 森鴎外「大塩平八郎」
- 筆内幸子「大奥の犬将軍」
- 菊池寛「忠直卿行状記」
- 宮城谷昌光「沈黙の王」
- 山岡荘八「徳川家康」
- 井上 靖「敦煌」
- 和田 竜「忍びの国」
- 国枝史郎「八ヶ嶽の魔神」
- 新田次郎「武田信玄」
- 辻堂魁「風の市兵衛 風立ちぬ(下)」
- 宮本昌孝「風魔」
- 松本清張「腹中の敵」
- 宇江佐真理「聞き屋与平 江戸夜咄草」
- 磯田 道史「無私の日本人」
- あさのあつこ「弥勒の月」
- 岡本綺堂「利根の渡(「青蛙堂鬼談」収録の一編)」
- 山本周五郎「樅の木は残った」
- 司馬遼太郎「翔ぶが如く」
歴史小説・時代小説おすすめ作品ランキング
読書好きの方100人に歴史小説・時代小説でおすすめの作品をお聞きしランキング形式でまとめました。ぜひ読みたい作品揃いです。読書の参考にしてみてください。
8位タイ.宮尾登美子「天璋院篤姫」(2票)
歴史・時代小説「天璋院篤姫」がおすすめの理由
NHKの大河ドラマになっただけあって、話が起伏に富んでいる。後書きにも書かれていたが、篤姫と和宮を「徳川家の嫁」として描いている点が、とても面白い。女性作家ならではの視点だと思う。登場人物の性格がしっかり描かれていて、徳川慶喜など、本当に描かれていた通りの人だったのでは、とまで思わせてくれる。(40代女性)
NHKの大河ドラマの主人公にもなった江戸時代末期の薩摩藩出の女傑天璋院篤姫の生涯を書いた作品。 世間のイメージでは皇女和宮の敵役で悪い姑のイメージが付いているが、薩摩藩と幕府の間で板挟みにされ名君と言われた島津斉彬にいいように利用されまた大奥との女の争いにも決して挫ける事なく幕府の人間として生き抜いた女性の生涯を懇々と書き上げた読み応えのある作品になっていると思ったからです。(40代男性)
8位タイ.司馬遼太郎「花神」(2票)
歴史・時代小説「花神」がおすすめの理由
幕末から明治初期に生き、日本陸軍の創始者ともいわれる大村益次郎の生涯を描いたものです。大村益次郎は本来医者であり、洋書を解読して兵法を研究し、倒幕から明治新政府の建設に技術者として関わりました。幕末から明治に活躍した英雄たちの多くは侍や公家であり、彼らを主人公とする作品は政治的な戦いが主眼となりますが、大村益次郎の技術者としての主張、生き方を描いたこの作品はとても新鮮で、幕末から明治の動乱に様々な立場、考え方で関わっていた多くの人がいたことを考えさせられました。(40代男性)
戊辰戦争大詰め。彰義隊との戦いが中心。江戸の街を守りつつ、病巣だけを取り除く様な外科医の様な戦いぶり。そしてその後にやってくる西南戦争を予見する頭脳。幕末の志士にここまで冷静に自分と他人を数理的にみて行動を起こせる人がいたとは!(30代女性)
8位タイ.浅田次郎「壬生義士伝」(2票)
歴史・時代小説「壬生義士伝」がおすすめの理由
とにかく泣かせてくれます。武士の見栄とか、こうあるべきといった衣をかなぐり捨てて、ただ家族の生活の為に金を用立てる姿。そうかといって冷血な守銭奴なのではなく、自分の事は後に回して仲間に飯を渡す姿。自分のためには生きない姿に心が締め付けられます。 色々な立場の様々な心情がせまってくる一冊です。(40代女性)
浅田次郎さんの作品はどれも引き込まれる内容で読んでてとてもわくわくします。 ですが、この作品は過去にドラマ、映画化もされ知っている方が多いのではないでしょうか。 時代小説でも多く扱われる新選組のお話です。主人公は人斬り貫一と恐れられていましたが、妻子への仕送りのため守銭奴と蔑まれても心情味ある所もある吉村貫一郎です。 原作を知らない方もいるかと思い改めてオススメ作品として今回答えました。(20代女性)
8位タイ.海音寺潮五郎「天と地と」(2票)
歴史・時代小説「天と地と」がおすすめの理由
上杉謙信の半生をつづっているとても読み応えのある作品です。 大河ドラマや映画にもなっていますが、やはり小説ならではの細やかな表現がちりばめられているので歴史好きなら誰でもひきつけられるのではないでしょうか。 上杉謙信の出生から始まり、越後内乱の際幼い上杉謙信の心の葛藤やお家騒動、そして越後当主と上り詰めるが更に隣国の武田信玄との対決に発展して行きます。 戦国時代の地理や人々の様子、お国言葉などがちりばめられているので情景を思い描きやすいと思います。(30代女性)
戦国最強と言われた上杉謙信と騎馬軍団を率いていた武田信玄の戦いの物語りですが、謙信好きの私にとって謙信側を中心とした物語り の構成である事と10台で家督を相続し、弱肉強食の時代に1時代を築いた上杉謙信の生き様が分かります。(50代男性)
4位タイ.隆慶一郎「影武者徳川家康」(3票)
歴史・時代小説「影武者徳川家康」がおすすめの理由
影武者が暗殺された家康の代わりを務めていくというストーリーだが、歴史上の人物が多数登場しその上物語の破綻らしきものが見えない。キャラクターが個性的に描かれているのもそうだが、設定も細かいため感情移入してしまい物語の先が気になって読み耽ってしまうほど。情報戦や忍者と柳生との戦いも描かれエンタテインメント作品として素晴らしい作品。(30代男性)
骨太な文章の中で、家康の影武者として家康らしく振舞わねばならない男の心情と人生が描かれる。 この作中の家康は、家康であって家康ではない。時代の成功者だがさしたる活躍の印象も乏しく、権謀術数で世を制したような家康が、影武者の個性として少し不器用で武骨な男性像として表されているのが好ましかった。 作者の筆力で、血肉の通った1人の男が影武者としての生き様を見せつけてくれる英雄譚になっている点が最大のおすすめポイントである。(40代女性)
江戸幕府を開き、徳川四百年の太平を築いた徳川家康は実は関ヶ原の合戦で死んでおり、その後は影武者が家康に成り代わっていた・・・ という設定は題名を見ただけでおよそ見当はつきますが、だからといって面白みが減るわけではありません。 では、その影武者は誰で、影武者が家康として行動することで、何がどうなったのか。 思いもかけない展開で、今までの家康観はまるで違ったものになりますし、民俗学などの最新成果を取り込んで、もうひとつの日本史を目の前に繰り広げてくれます。 壮大なドラマに圧倒される作品です。(50代男性)
4位タイ.池波正太郎「鬼平犯科帳」(3票)
歴史・時代小説「鬼平犯科帳」がおすすめの理由
主人公の長谷川平蔵が、あらゆる手を使って悪者を懲らしめていく姿が痛快です。時代小説に難しいイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、文章も読みやすく退屈な日常を抜け出したい学生におすすめです。映像作品とあわせてどうぞ。(20代女性)
TVドラマ化もされた作品の原作で歴史上、本当に存在していた人にスポットを当てた本格時代小説になります。主人公は鬼平と呼ばれていた長谷川平蔵で、平蔵が活躍する捕縛物から人情溢れる密偵たちとのやり取りが見どころ。平蔵に対する盗賊たちとの葛藤から勝負までどこも惹き込まれます。短編が多いですが一冊丸ごとを使った長編も素晴らしい長編連作ものになります。(30代女性)
テレビドラマで放映されていて、毎回欠かさずといっていいほど見ていた。江戸時代の食事や風俗が詳細に再現されているドラマから入り、本を読んでみようと思い、何冊も買い揃えていた記憶がある。盗賊たちの人情味溢れるやりとりや、それぞれの盗賊の背後関係などが美しくもあるような文章で綴ってあり、池波正太郎の素晴らしさを知ったシリーズだから。(40代女性)
4位タイ.池波正太郎「剣客商売」(3票)
歴史・時代小説「剣客商売」がおすすめの理由
剣豪・秋山小兵衛が主人公の物語。年の離れた妻「おはる」と、息子の「大治郎」が活躍します。 ひょうひょうとした「小兵衛」のなんとも言えない味わいと、剣の達人の技がさえます。 後に「大治郎」の妻となる「佐々木三冬」も登場します。(60代女性)
江戸の人々の暮らしが活き活きと描かれています。いつの間にか自分も江戸で暮らしているような気持ちがするほど小説の世界に引き込まれます。主人公の秋山小兵衛の年齢を重ねた故の冴えわたる剣術に爽快感を感じたり、重みのある言葉に人生の真理を見出したりしながら、全巻をあっというまに読破してしまうほど面白いです。(40代女性)
TVドラマ化もされた時代小説です。主人公となるのは秋山小兵衛という老剣士で娘ほどに年の離れた女房おはると息子の実息子の大治郎、そして女剣士の三冬と共に日常から事件までを描いています。剣客の話なので浪人と勝負をする場面もありますがおっとりとした平凡な話も多く血生臭い話が苦手な人にも楽しめる内容となっています。(30代女性)
4位タイ.司馬遼太郎「峠」(3票)
歴史・時代小説「峠」がおすすめの理由
現在ほど、情報などあまりなかったにもかかわらず、新潟から京都までを二日間で移動してしまうような行動力や、知識を増やすために数多くの師匠に弟子入りするなど、歴史を切り開く人の考え方が大いに学べる。歴史小説である。(30代男性)
長岡藩家老だった河井継之助の生涯を描いた歴史小説です。 幕末、河合は長岡藩をスイスのような中立国にしようとして失敗し、戊辰戦争の末に死亡します。 ほんの150年ほど昔に、こんなことがあったのだなあ、と感慨にふけりながら読んでみるのもよいでしょう。(60代男性)
相手と簡単に連絡がとることができない時代。継之助の思想と官軍のタイミングが残念としか言いようがない。もし、負傷せずに生きてくれていたら日本の動きも変えれたかもしれないと思うくらいの人物だった。何度も読み返して、この人の思想を読み解きたい。(30代女性)
3位.司馬遼太郎「坂の上の雲」(4票)
歴史・時代小説「坂の上の雲」がおすすめの理由
明治時代の日本人混乱の中、どうやって希望を見出し生きてきたか、当時の凛としてたくましく活気溢れる日本人像が頭に浮かび、ワクワクしながら一気に読めます。学校の授業で学ぶ人々が多く登場するので大学の受験勉強にも役立つ。(40代女性)
主要な登場人物がまだ幼少期から、物語が始まります。その幼いながらも激動の日本をどう過ごしたか、またどう思っていたかを読者に想像させる愉しみがあります。そして実在の人物が実際に起きた歴史の中で、それぞれがどう生きたのかを本当にその時に見ていたかのような文章が続きます。 主要な人物が、それぞれの人生を全うして行く様を読む時、読み手が現代にいることを、フと忘れてしまいます。 歴史の中でも、まだ近代に近い時代を書いている世界ですが、本当に深く心に残る物語です。(40代女性)
秋山好古と真之の兄弟と正岡子規のどこまでも前向きで天真爛漫な3人が、明治維新から近代化を遂げようとする日本で、 自分の意思とは関係なく立ち向かわなければならない境遇の中、どこまでも明るく自分の運命と向かい合った日本人の生き様 を学べるものだと思います。(50代男性)
明治維新後、日本が大きく変わって、ものすごいスピードで近代化していく様子が描かれているからです。この小説を読んで明治時代の政治家や軍人たち、日本国民の並々ならぬ努力に感動し、日本近代史の見方が変わりました。当時、欧米諸国と対等に渡り合えるようになるために、短期間で近代化を遂げたのはアジアで日本だけだったのではないでしょうか?登場人物は全て実在する人です。誰もがみな、魅力的です。結構、人間臭い部分もあり、現代を生きる私も共感できるところがたくさんありました。(30代女性)
2位.司馬遼太郎「燃えよ剣」(7票)
歴史・時代小説「燃えよ剣」がおすすめの理由
このタイトルは上下二巻とほどよい長さで、そしてとても司馬遼太郎らしい作品なので司馬遼太郎を初めて読む人におすすめしたいです。逆境の中、最後まで節義を通して生き抜いた土方歳三の姿はひたむきで美しさすら覚えます。同時にどこか人として不器用で、戦う事でしか自分を表現する事ができなかった土方の切なさも伝わります。1人の男の人生を追いつつ幕末の世界観を表現するという司馬遼太郎の作品の特徴がいい形で出ている秀作です。(30代男性)
私は土方歳三が大好きです。今まで新選組や土方歳三が主人公の小説をかなり読みましたが、登場するのは格好良すぎる土方歳三ばかりでした。でも、司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』での土方歳三はとても人間臭いのです。お金がなくて困っている土方、女に入れ込む土方、冷酷無慈悲の土方、という史実として文献に記録されている土方に近い姿が描かれています。歴史小説としてシンプルに新選組や土方歳三のことを知りたい、読みたい方には司馬遼太郎さんの『燃えよ剣』はおススメです。(30代女性)
学校の授業でも歴史が得意でなく、知識がなくても読みやすい作品なのでおすすめです。ストーリー自体の書き方も面白いのですが、ところどころで余談として歴史上の人物の発言や、場面場面の解説も盛り込まれているので、初心者にも楽しめます。また、当たり前ですが日本の各地の名前が出てきて、筆者が実際に訪れて昔と今のその土地を対比している文章もあるので、「ここ日本で起きたことなのだ」と実感が湧きやすいです。(20代女性)
歴史物にはかかせない、抜群の人気を誇る新選組の話である。新選組副長土方歳三の生涯を描くというもので、幕末の日本の雰囲気が良く描かれている。また新選組のいろいろなキャラクターが出てくるので、新選組オタクにはたまらない作品である。(30代男性)
この小説は、新選組の生き様を描いたとても動きのある小説です。 いろんな方が新選組の小説を書いていますが、司馬遼太郎の燃えよ剣だけは、他の小説と全然違います。 新選組の一致団結したチームワークが、司馬遼太郎によってとてもよく描かれている小説です。(30代女性)
幕末に幕府方で活躍した新撰組の副長、土方歳三を主人公とした史実とフィクションのバランスが巧妙な歴史小説です。 冒頭、土方歳三の生い立ちから青年期にかけて過ごした多摩地方の風土や風習を、 取材時に出会った人物の証言などを紹介しながら、江戸時代末期の情景が想像できる文章で一気にストーリーの世界へ引き込みます。 新撰組結成から名を馳せた有名な事件はもちろん、時代の流れが維新派へ形成が逆転した後の東北から函館へ諦めずに進んでいく姿勢を 男性でも惚れそうなリーダー像としての表現や、史実としては明確にされていないと思われる一人の女性との微妙な距離感や関係性が硬派な歴史小説に色を添えて 何度も読み直したくなる魅力的な作品です。(40代女性)
きっと司馬遼太郎は土方歳三が大好きなのだろうなぁ、上下巻通して描かれる土方歳三の姿はどこまでも格好いい。最後まで武士道を貫いた生き方は素敵だと思うけど理想を追い求めた分だけ孤独だったのかなと。司馬遼太郎が好きになった原点の作品。(30代女性)
1位.司馬遼太郎「竜馬がゆく」(9票)
歴史・時代小説「竜馬がゆく」がおすすめの理由
かなりの長編時代小説ですが、夢中になって一気に読めます。幕末を舞台に、土佐藩出身の坂本龍馬の一生と、その周りの人たち、当時の日本の様子を、生き生きと愛情をもって描かれています。続きが気になって仕方なくなるので、長期休暇など時間がたっぷりあるときにまとめて読むことを強くおススメします。(40代男性)
幕末を知りたかったら、まず司馬作品です。なかでも「竜馬がゆく」は、登場人物があまりにも魅力的、そして幕末の息つく暇も無い時代を、流れるような文体で描かれている為に、膨大な知識が詰まった長編小説にもかかわらず、作品の世界に入り込むのが簡単で、一度を読み始めたら、止める事のできない面白さです。坂本竜馬を一番魅力的に描いている作品だと思います。(40代女性)
竜馬が不動の人気者になったのはこの小説がきっかけといいます。 青春小説としてまず面白いと思います。司馬遼太郎は後年、暗い作品を書くようになりますが、竜馬がゆくは明るく、明朗とした小説といえます。 また、西郷、桂、高杉などオールスターなので、この一冊を読めば維新が分かること間違いなしです。(40代男性)
坂本竜馬の生き様を美談として描くだけではなく、竜馬の生い立ちから、青年期、維新まで、活き活きとした物語にしている作品です。幕末に翻弄されるだけではない、竜馬の人間らしさ、俗っぽさも感じられ、より一層竜馬の魅力を伝えてくれます。(20代女性)
日本人が誰でも知っている坂本龍馬。安定した徳川幕府が長く続いていた日本で、先進的な考え方ができる人間は少なかった。 そのような時代の中で日本の進む方向性を規定した人物の歴史を知ることで、自分のものの考え方を深く顧みることができる1冊。(20代女性)
題名の通り有名な坂本龍馬の一生を描いた作品。名前誰でも聞いたことがあると思うが、実際何をしたか知らない人も多いのでは。自分が明日どうなるか分からない中で、日本を変えようと龍馬が走ります。きっと読み終われば価値観も変わるはず。(30代女性)
司馬遼太郎が描く坂本竜馬の本です。今の日本人が思い描く坂本竜馬のモデルになったといっても過言ではありません。司馬遼太郎の描く竜馬は綿密な取材で得た知識とその卓越した文章力により生き生きと描かれています。是非オススメしたい作品です。(30代男性)
幕末の時代の流れが分かるし、どんな人たちがそれぞれ何を思って日本を変えようと動いたかを知ることができる。中学生のときによんで日本のために命懸けで必死で駆け回った人たちがいるということを知り、人生観が変わった。自分の子にも読ませたいと思う。(30代女性)
幕末維新期の薩長同盟締結の立役者となった土佐藩出身の坂本龍馬の人生を追った歴史小説です。坂本龍馬という一人の青年の野心が、明治維新を経て近代国家として成立していく日本の道しるべとなったという観点から物語は描かれています。そして一人の人間として坂本龍馬を見た場合、彼の性格、卓越した国家観や交渉能力など、非常に魅力に溢れた人物であり、誰もが龍馬のような人生を送りたいと思わずにはいられなくなる作品です。(40代男性)
1票入ったおすすめの歴史小説・時代小説も紹介
江宮隆之「7人の主君を渡り歩いた男 藤堂高虎という生き方」
歴史・時代小説「7人の主君を渡り歩いた男 藤堂高虎という生き方」がおすすめの理由
戦国時代の武将であり、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康といった馴染み深い武将が登場するので比較的読みやすいと思います。ただ、この小説は歴史小説として面白いだけではなく、藤堂高虎の生き方を学び自分の仕事等にも生かせると思います。生涯に渡り何度も使える主君を変え、その状況に合わせて自分のスキルを最大限に活用し、また新しいスキルを身につけていく。これを自分に置き換えた時、現状をどのように打破しステップアップしていくか、仕事に行き詰まっている時にはヒントになるかもしれません。オススメの一冊です。(30代男性)
宇江佐真理「アラミスと呼ばれた女」
歴史・時代小説「アラミスと呼ばれた女」がおすすめの理由
男装してフランス語通詞となったお柳と榎本武揚とのかかわりを中心に据え、幕末という激動の時代を生き抜いた一人の女性の生き様を描いた魅力的な作品だと思った。それぞれの人物の心情が絡み合い、物語を彩っており、読者を引き込む作品だと思えた。(20代女性)
畠中恵「しゃばけ」
歴史・時代小説「しゃばけ」がおすすめの理由
過去にドラマ化を2度されている名作の一つです。年齢を問わず読める、読みやすい文章や魅力的なキャラクターが非常に素晴らしい作品です。体が弱くなかなか外に出歩けない大きな問屋の若旦那は、実は妖怪が見えています。江戸の街に起きる不思議な事件を、仲良しの妖怪達とともに、弱い体を補って余りある頭脳で痛快に解決していく物語になっております。(20代女性)
朝井まかて「すかたん」
歴史・時代小説「すかたん」がおすすめの理由
江戸生まれの主人公、千里がふとした縁により大坂の青物問屋(今でいう八百屋)へ奉公することとなり、慣れない習慣に戸惑いながらも奮闘するお話です。やわらかい響きの大坂ことばで交わされる生き生きとした会話や、千里の奉公先の厳しいお家さん(その家の女主人を指す言葉です。)の志乃やちゃらんぽらんだけど青物に対しては真っ直ぐな人柄の若旦那の清太郎といったキャラクターが実に魅力的な作品です。当時の大坂の商家の様子だけでなく、勧善懲悪的な展開や、夫を亡くした千里が若旦那に惹かれていく恋愛要素なども楽しめる一冊です。(30代女性)
C・J・サンソム「チューダー王朝弁護士シャードレイク」
歴史・時代小説「チューダー王朝弁護士シャードレイク」がおすすめの理由
時代設定が16世紀イングランドで、ヘンリー8世に雇われている主人公です。当時のロンドンや底なしの沼地が広がるスカーンシア、そこの修道院の内部まで、読んでいるだけで実際に歩いて見ているような感覚を味わいました。 ミステリですが、トリックや謎解きにそう特別なものはありません。しかし、アン・ブリーン処刑に絡んで事件が展開し、シャードレイク自身も非常に危うい立場にいたりと、ハラハラする要素は一杯あります。本当に、罪のでっち上げと拷問で国が変動している恐るべき時代を覗く気分でした。 主人公シャードレイクが非常に人間的で好きだし、気になる終わりかただったので、続編も読むつもりです。(50代女性)
万城目学「とっぴんぱらの風太郎」
歴史・時代小説「とっぴんぱらの風太郎」がおすすめの理由
伊賀上野の忍者の話ですが色々と失敗をして町から追い出され、瓢箪を作ると言う何とも滑稽ないきさつが面白いです。 忍者のプライドを捨てきれずにいる心理などが共感できました。それでも挫折を繰り返しながら事実の中で人生を歩姿が私と重なるなと親近感もあり好きです。(30代女性)
都筑道夫「なめくじ長屋捕物帳」
歴史・時代小説「なめくじ長屋捕物帳」がおすすめの理由
この作品を時代小説というより推理小説と呼ぶべきなのかもしれないが、とにかく面白い。シリーズ物だが、全て短編なので、気軽に読める。江戸の風俗などの描写が優れている。多彩で個性的なキャラクターばかりで、キャラクター同士のやりとりが、読んでいて思わず笑ってしまうくらいに生き生きとしていた。(40代女性)
氷室冴子「なんて素敵にジャパネスク」
歴史・時代小説「なんて素敵にジャパネスク」がおすすめの理由
平安時代が舞台ですが、とっつきにくさのないラブコメディで時代の情景をすんなりと受け入れやすいです。お転婆な主人公と堅い幼馴染の婚約者、初恋の君との三角関係を軸に平安時代の政治情勢にも巻き込まれる意外と壮大なストーリーが楽しめます。学生時代に読んでいましたが、屋敷と造りや調度品の名前が覚えられたので、テストでもいい点数が取れました。面白く、勉強にもなる作品です。(30代女性)
和田竜「のぼうの城」
歴史・時代小説「のぼうの城」がおすすめの理由
水攻めでもって一気に攻め落とそうとする忍城をどう守るのか、のぼう様と優秀な家臣たちとのやり取りが面白いです。あっさり落とせると思った城は落ちず、石田三成達が滑稽にさえ思えました。最終的に忍城は明け渡すことになりますが、寂しくも清々しいと思いました。(30代女性)
プルタルコス「プルタルコス英雄伝」
歴史・時代小説「プルタルコス英雄伝」がおすすめの理由
ちくま学芸文庫版プルタルコス英雄伝(全三巻)の本の構成は、年代順に古代ギリシアから古代ローマへと人物伝を進めるスタイルをとっています。 しかし、あくまで原典の抜粋でありギリシアとローマの人物をそれぞれセットとして扱い対比して検討する本来の構成はとっていませんが、さすが人物評伝の古典と言われているだけあって面白く考えさせられることもありおすすめします。 ただ、古代西洋史への理解がないと読み進めていくことに難儀するかもしれません。(30代女性)
高田郁「みをつくしシリーズ」
歴史・時代小説「みをつくしシリーズ」がおすすめの理由
主人の澪をとおして、どんなに辛くてたまらない困難にも負けないしなやかさや強さを感じることができたり、親子だったり店主だったり、とにかく周りの人との絆の大切さや、ただ相手を想うだけではなくその時必要な行動力などの人としての強さも描いていて心から入り込める小説。(30代女性)
あさのあつこ「闇医者おゑん秘録帖 」
歴史・時代小説「闇医者おゑん秘録帖 」がおすすめの理由
「堕胎」がテーマになっている時代小説なのですが、 このことに関して女性が抱える悩みや闇は、いつの時代も同じであると強く感じたのと同時に、 同じ女性として深く感情移入し、様々なことを考えずにはいられませんでした。 全ての女性、とりわけ若い世代の子たちに読んで欲しい1冊です。(30代女性)
藤沢周平「一茶」
歴史・時代小説「一茶」がおすすめの理由
小林一茶の生涯を描いた作品です。生涯に二万作以上とも言われる俳句を作り、牧歌的な俳人とも思われる一茶の意外な一面を情緒、情景豊かに書き上げられた一冊だと思います。新たな一茶像を見いだせる事間違いなしです。また読後、なんとも言えない寂寥感や滑稽な哀しみを抱かせてくれるのは著者の筆力でしょう。心に残る一冊になるはずです。(40代女性)
隆慶一郎「一夢庵風流記」
歴史・時代小説「一夢庵風流記」がおすすめの理由
主人公の行動が魅力的で、読んでいてスカッとする。文章が読み安く、テンポ良く話が展開する中で登場人物たちの心情や行動の理由がきちんと描かれている。主人公に絡む女性がちょっとご都合主義過ぎる行動をしている気もするが、読んでいるうちにそういう瑣末なことは気にならなくなる。(40代女性)
夢枕獏「陰陽師」
歴史・時代小説「陰陽師」がおすすめの理由
この小説のお勧めの理由は、平安時代の人々の生活を堅苦しくなく書かれていて、初めて歴史小説を読む人にもお勧めだからです。安倍晴明と知り合いのやり取りがゆったりとしていて、物の怪に関する談義はためになり知識がつきます。(20代男性)
百田尚樹「永遠のゼロ」
歴史・時代小説「永遠のゼロ」がおすすめの理由
とてもよく調べらています。戦時中の日本の様子、陸海空軍内の人間関係、職務内容など当時の様子が大変よくわかります。その事実を細かく描写したうえで、登場人物の男の子が、祖父の生涯を知るうちに心の変化があり、人間的に成長していく姿も逞しく思えます。(30代女性)
門井慶喜「家康、江戸を建てる」
歴史・時代小説「家康、江戸を建てる」がおすすめの理由
当時、世界最大の巨大都市はいかにして作られたか。なかなか焦点の当てられることの少ない題材だと思いますが、結構・・・いやかなり熱いドラマが展開されています。今度は大阪編とか名古屋編とか、もし続編という可能性があるなら是非読んでみたいですね。(30代男性)
関ヶ原「関ヶ原」
歴史・時代小説「関ヶ原」がおすすめの理由
いざ合戦、そして結末はひとときなれど…単なる戦記だけではない。最大の対比は時をかけ、隙を与えず盤石に練り込まれた政治的某略と人心掌握の術。どっぷり濃厚な人物造形、多岐にわたる観点と深い心情描写。畏れ入りました。(30代女性)
高田郁「銀二貫」
歴史・時代小説「銀二貫」がおすすめの理由
この小説の主人公松吉は少年時代に父が仇討ちに遭い、孤独の身になります。そこをとある商人に助けてもらい武家から商人へと人生の舵をきります。松吉は試練の積み重ねのような人生を送りますが、とある女性と出会い最終的には報われます。登場人物が非常に人情的で自分も人に優しくしようと思わせてくれる小説でほっこりとします。また、寒天がこの作品のカギを握るのですが、食の描写が生き生きしているため、食欲を刺激する作品でもあります。(30代男性)
宮部みゆき「幻色江戸ごよみ」
歴史・時代小説「幻色江戸ごよみ」がおすすめの理由
この小説のおすすめの理由は、江戸時代の人々の悲劇や喜劇、人情をオカルト的な現象を通して、描写している所です。舞台は水野忠邦が活躍していた時代で、当時の江戸の人々の情緒や生活ぶりが克明に描かれていて、ドラマチックな要素が多く勧善懲悪的な内容が多いので、現実主義の人々にもお勧めです。(20代男性)
司馬遼太郎「胡蝶の夢」
歴史・時代小説「胡蝶の夢」がおすすめの理由
司馬遼太郎さんの幕末を舞台にした小説は多数ありますが、歴史を動かした中心人物ではないものの、その時代を生きキーパーソンとも関わりを持っていた松本良順の人生を主に描いた話で、変化の中を生き抜いた人の姿が印象的です。(30代女性)
伴野朗「呉・三国志」
歴史・時代小説「呉・三国志」がおすすめの理由
数ある三国志を読んできましたが、この作品は情報戦に重視が置かれていて三国それぞれの架空設定ですが諜報機関を通して三国の戦いが描かれています。その点が面白く読みごたえがあります。また三国の中でどうしても影が薄くなりがちな呉を主役に置いている点もマニア心をくすぐられます。(30代男性)
司馬遼太郎「功名が辻」
歴史・時代小説「功名が辻」がおすすめの理由
その他大勢の足軽の1人であった山内一豊が優秀な家来と優秀な妻に助けられながら少しずつ出世していく姿を読んでいくと、自分も頑張って働いて出世しようという気持ちになれます。また、山内一豊の妻、千代の可愛らしさやいじらしさを小説を通じて感じ取られ、夫婦とは本来、良いものなのだなと感じることができます。(20代男性)
童門 冬二「江戸の大名人物列伝」
歴史・時代小説「江戸の大名人物列伝」がおすすめの理由
誰もが知る大名からマニアックな大名まで。86名の大名が登場。江戸幕府開府から大政奉還まで江戸時代全体でバランスよくリストアップされているのも好印象でした。また、戦国時代に名を挙げた大名の藩であっても数世代後にはお取りつぶし・・・など、中々儚い運命を辿る藩も少なくなく読み応え充分でした。(30代男性)
森鴎外「高瀬舟」
歴史・時代小説「高瀬舟」がおすすめの理由
対華21ヶ条要求や医薬品の不足などの大正時代の問題を背景に、江戸時代の京都を舞台とした寓話。裕福な商家から嫁を迎えた同心という設定は明治天皇のヴィクトリア女王との日英同盟を諷し、流罪先の小さな島で自足しようとする科人には後光が指していて、近代日本の欲望に対する「知足」が主題となっている。(50代男性)
司馬遼太郎「国盗り物語」
歴史・時代小説「国盗り物語」がおすすめの理由
斎藤道三編と織田信長編で構成されていますが、わたしがお勧めしたいのは斎藤道三編。 僧侶から油問屋、油問屋から美濃の国の大名へ成り上がっていく様に興奮すること間違いなし。 歴史小説は難しそうなイメージがありましたが、分かりやすく読みやすかったです。(30代女性)
千野 隆司「出世侍(4) 正直者が損をする」
歴史・時代小説「出世侍(4) 正直者が損をする」がおすすめの理由
もと農民であった主人公が、勉学にはげみ、知恵を働かせて武士になり、なおも出世をめざしていく、というシリーズの第4巻です。 主人公が出世をしていく、という筋立て自体が昔から人々に好まれるものでした。 その上、この著者は、その主人公の出世に立ちふさがる敵、というかイビリ役のキャラクターの作り方がとてもうまいのです。 広い層が楽しめそうな時代小説です。(60代男性)
南條範夫「駿河城御前試合」
歴史・時代小説「駿河城御前試合」がおすすめの理由
漫画化もされた作品。連作短編で、登場人物が次々に死んでいく残酷な小説だが、その非日常的なストーリーが魅力だと思う。御前試合の参加者の人間関係や思惑が、駿河大納言という一人の権力者の横暴によって崩れていくことに無情感を感じる。(40代女性)
吉川英治「新・平家物語」
歴史・時代小説「新・平家物語」がおすすめの理由
文庫本にして16巻もありますが、人生において4回ほど通読しています。読むたびに引きこまれてしまいます。平氏の栄光と没落、そして頼朝が天下をとるまでの過程が吉川英治流の美文で描かれています。戦乱で中で庶民が翻弄される様も描かれ、戦争とは何か、社会とは何かをも考えさせてくれます。(40代男性)
吉川英治「新・水滸伝」
歴史・時代小説「新・水滸伝」がおすすめの理由
中国の四大奇書にも数えられる水滸伝は、梁山泊に集う108星が国家に異議を申し立て、革命を起こす物語です。吉川英治著の新•水滸伝は、超長編の水滸伝を題材としながらも、全4巻と短め。それもその筈で、筆者が執筆中に亡くなってしまい、作品は108星の登場人物が揃ったところで終わっているためです。しかし、水滸伝が面白いのは実際108星が集まるまで、というのはよく言われる話で、結果として新•水滸伝は水滸伝のいいとこ取りとして大変面白くまとまっています。水滸伝の入門編として、是非オススメしたい作品です。(20代女性)
司馬遼太郎「新撰組血風録」
歴史・時代小説「新撰組血風録」がおすすめの理由
新撰組の隊員のエピソードが短編でまとめてあり、とても読みやすい内容です。小説を読みながら幕末に新撰組が活躍している様子が想像できてとても面白いです。また、チャンバラだけでなく、隊員の恋や葛藤など内面に迫ったエピソードもあり、隊員の人間的な部分も垣間見れて面白いです。(20代男性)
山手樹一郎「新編八犬伝」
歴史・時代小説「新編八犬伝」がおすすめの理由
里見八犬伝を山手樹一郎独自の視点で書いた作品。原作のあらすじを踏襲しているが、原作の奇怪さやおどろおどろしい感じがまるでない。浜路が生きているなど、爽やかで救いのある話になっているところが、読んでいて胸がすくような気がした。(40代女性)
宇江佐真理「深川にゃんにゃん横丁」
歴史・時代小説「深川にゃんにゃん横丁」がおすすめの理由
江戸下町の長屋でおこる様々な事件が描かれます。まるで目の前で起こったかのように、登場人物が生き生きとしています。 長屋には猫がたくさん住み着いていて、不思議な働きをします。時代劇好き、猫好きな方にお勧めな小説です。(60代女性)
森鴎外「大塩平八郎」
歴史・時代小説「大塩平八郎」がおすすめの理由
鴎外は自作解説では大塩平八郎を思慮不足のように言っているが、作品では平八郎が決起せざるを得なかった状況・心境が深く描写され、手に汗を握る劇的な展開となっている。近代日本の米騷動などの原因となる窮民の問題を歴史を借りて風刺している。(50代男性)
筆内幸子「大奥の犬将軍」
歴史・時代小説「大奥の犬将軍」がおすすめの理由
江戸時代の大奥の話が好きで、特に5代将軍のあたりは面白いです。ドロドロとした女の感情、男と女、女同士の駆け引き、エロの描写が混ざり合い刺激的な内容になっていると思います。上下巻で読み応えもありオススメです。(40代女性)
菊池寛「忠直卿行状記」
歴史・時代小説「忠直卿行状記」がおすすめの理由
乱行で有名な松平忠直が主人公ですが、この小説ではその行動の原因を封建制下の特殊な人間関係に求めています。忠直が人間不信に陥る過程が短い中に丁寧に描かれているので、江戸時代の領主の苦悩をイメージするにはいい一冊だと思います。(30代男性)
宮城谷昌光「沈黙の王」
歴史・時代小説「沈黙の王」がおすすめの理由
まだ文字の生まれる前の古代中国で、言語障害を持つ王子が王となるべく苦悩の旅に見出したものとは何か。王子の成熟と器の成長が、そう長くはない物語の中に神秘をまとわせつつおさめられているのが素晴らしい。最後の数ページ、小さかった王子が玉座にふさわしい器となって人臣の心に語る姿に鳥肌がたった。 史実か、史実を交えたファンタジーか。読む人によって捉え方は様々だろうが古代の空気にふれられる一冊としてオススメである。(40代女性)
山岡荘八「徳川家康」
歴史・時代小説「徳川家康」がおすすめの理由
山岡荘八の『徳川家康』は、文庫本にして26巻に及ぶ超大作です。家康の生まれる直前(母の嫁入り)からその死に至るまでの歴史が描かれております。家康というと、ずる賢いイメージがありましたが、この小説を読み目からうろこが落ちました。戦争をなくし平和な日本を実現するために、さまざまな艱難辛苦に耐えて生きてきたというのが家康の人生の実像であり、その生き様に感銘を受けました。また、家康をとりまく多くの戦国武将が登場しますので、この小説を通読すれば戦国武将についての大方の知識が得られるものと思います。(40代男性)
井上 靖「敦煌」
歴史・時代小説「敦煌」がおすすめの理由
後に映画にもなった井上靖さんの代表的な歴史小説で安定しない10〜12世紀の中国の北宋の頃役人を志す主人公趙行徳が、試験に落ちて町を彷徨う途中1人の女性に出会いその女性が北宋を日々脅かす西夏の女性であった。その女性の文化に興味を持った主人公は数奇な運命に巻き込まれ国の反乱や争いに巻き込まれながらも文化を学び守ろうと努力する話を分かりやすい文体で書かれているのでオススメの理由にしました。(40代男性)
和田 竜「忍びの国」
歴史・時代小説「忍びの国」がおすすめの理由
普通歴史小説というと、平家物語のように「祇園精舎の鐘の声」などから始まったりして、文章が難しくどいう意味かわからない時がありますよね。 ですが、今回のメインは戦国時代での話で忍びについては腕一番なんですが、それ以外でもは怠けてばかりの伊賀一とい主人公がでてくるんです。 ・褒美を目当て他家の伊賀者を殺らしめ ・伊賀の戦の策略を狙う織田信雄との戦い 少しふざけた部門ありますが、いざ出番となると容赦はしないのところがこの本のオススメです。 「天正の伊賀の乱」を元にスリルある感じで描いてる一冊ですので是非一度手に取ってみてください。(30代女性)
国枝史郎「八ヶ嶽の魔神」
歴史・時代小説「八ヶ嶽の魔神」がおすすめの理由
やや難解な読みがあるもの、すらすらと読め 歴史小説に疎くても内容が入ってきます。 描かれている世界観も幻想的で、 主人公「鏡葉之助」が辻斬りへ転じていく様や 水狐族との因縁、山の獣たちを率いての決戦など 最後まで目が離せません。(20代女性)
新田次郎「武田信玄」
歴史・時代小説「武田信玄」がおすすめの理由
おすすめの理由の一つは私が武田信玄のことが好きなだからです。数多くの戦国武将がいますが武田信玄は武力、知略に優れた人物だと思います。信玄の人生からは学ぶこともあります。信玄は初めから大大名だったわけではありません。若いころは勢いで隣国を勝ち取り領土としていましたが上田原の戦いに大敗していしまい挫折を味わいました。そこから信玄は変わってい晩年にかけ老獪な武将になりました。挫折をバネに大きくなったのです。ぜひ一度読んでみる価値はあると思います。(40代男性)
辻堂魁「風の市兵衛 風立ちぬ(下)」
歴史・時代小説「風の市兵衛 風立ちぬ(下)」がおすすめの理由
「風の市兵衛」シリーズ初の上下巻のうちの下巻です。 ラストの決闘シーンがすばらしいのです。 真達と市兵衛の立ち合いを、時間軸を極限まで引き延ばし、詩を歌うような文章で、それは美しく描写しています。 時代小説をけっこう読んでいますが、こんなすごい決闘シーンはなかなかないです。(60代男性)
宮本昌孝「風魔」
歴史・時代小説「風魔」がおすすめの理由
江戸時代の相模に存在したという忍者・風魔小太郎について書かれた小説です。豊臣秀吉配下の忍者であった小太郎が、史実に基づきながらも沢山のユニークな登場人物を加えて非常に魅力的に描かれているという、実に読み応えのある内容なので、是非ともお勧めしたいと思います。(30代女性)
松本清張「腹中の敵」
歴史・時代小説「腹中の敵」がおすすめの理由
戦国時代の動乱の世の中において、常に死と向かい合わせの武士が、不治の病に冒され、凄惨な死を遂げる作品です。戦の相手方である敵を倒さなければならないという現実と、腹腔内にある病巣が主人公の身体を苦しめていること、そしてその両方を倒したいという混濁した状態で、自らの腹を切って腸を取り出し、患部と思われた部分に刃物で切り付けるラストシーンは、正に狂気の沙汰ですが、常に厳しい状況下に置かれ、休まる場もない武士にとっては、この様な形で、限界状態の人生を終わらせることもある種の死生観なのかと考えさせられました。(40代男性)
宇江佐真理「聞き屋与平 江戸夜咄草」
歴史・時代小説「聞き屋与平 江戸夜咄草」がおすすめの理由
薬種屋のご隠居が「聞き屋」を始めます。「なんでもよいのです。あなたの話を聞きます。」と言う辻占のような出店です。「お代はあなたの支払える額で良いのです。」 隠居の道楽ではありますが、その「聞き屋」の話から、人助けにもなります。江戸の人情あふれる暮らしが描かれています。(60代女性)
磯田 道史「無私の日本人」
歴史・時代小説「無私の日本人」がおすすめの理由
日本人って本当に素晴らしかったんですね、と過去形で言いたくなるのが辛いけど。自分の家が傾こうとも貧しい宿場町を救った穀田屋十三郎、栄達を一切望まなかった儒者・詩文家の中根東里、飢饉の際に私財を投げ打った女性歌人の大田垣蓮月。みんながこれらの人のような考えになれば、いい国になると思います。その前に自分をそうしないといけないけど、これが難しい。(50代男性)
あさのあつこ「弥勒の月」
歴史・時代小説「弥勒の月」がおすすめの理由
過去に暗殺を繰り返してきた商人、遠野屋清之介とその清之介に興味を持つ同心木暮信次郎が身近な事件に関わっていく話です。深い闇を持つ遠野屋にしつこく絡む木暮、遠野屋、過去は過去でがんばれーと読みながら応援してしまいます。江戸の日常も生き生き描かれ面白いです。シリーズで七作でていて遠野屋の辛い過去も出てどんどん読みたくなる作品です。(40代女性)
岡本綺堂「利根の渡(「青蛙堂鬼談」収録の一編)」
歴史・時代小説「利根の渡(「青蛙堂鬼談」収録の一編)」がおすすめの理由
江戸時代の利根川の渡し場を舞台に、復讐心に燃える座頭の行動と、彼の死後に起きた不思議な出来事を描いた怪談話です。 座頭が自分を盲人にした張本人に復讐するために針の腕をみがくところも強烈な印象ですが、彼の死後に、ついに成就する復讐の出来事はそれ以上に強烈な印象を受けます。 短い話ですので、話のタネにでも読んでみてはいかがでしょうか。(60代男性)
山本周五郎「樅の木は残った」
歴史・時代小説「樅の木は残った」がおすすめの理由
仙台藩・伊達家が、江戸幕府によりお取り潰しの危機を迎えます。藩を守るため、家老の原田甲斐はポーカーフェイスを装い、敵の懐に入っていくスリリングな問題作です。生き残るための策と情熱、周囲をも欺く頭脳戦は一読の価値があります。仕事であれ何であれ、いま問題を抱えている方々に読んで頂きたいです。(50代女性)
司馬遼太郎「翔ぶが如く」
歴史・時代小説「翔ぶが如く」がおすすめの理由
歴史的人物である西郷隆盛の生涯を時代背景を考慮し、司馬遼太郎の独自の世界観で非常に丁寧に描いている。残念ながら近代史は学校教育では時間の関係で省略されてしまうが、このような物語があったことは多くの人に知って貰いたい。現代日本の根幹を作った経緯も学ぶことができる。(40代男性)
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