- 2017年上半期おすすめ小説ランキング
- 辻村深月「かがみの孤城」
- 村上春樹「騎士団長殺し」
- 東野圭吾「素敵な日本人」
- 髙田郁「あきない世傳 金と銀〈3〉奔流篇」
- 宮内悠介「あとは野となれ大和撫子」
- 中山可穂「ゼロ・アワー」
- ケン・リュウ「母の記憶に」
- 恩田陸「蜜蜂と遠雷」
- 湊かなえ「リバース」
- 又吉直樹「劇場」
- 柚木麻子「BUTTER」
- 西加奈子「i」
- 小川一水、柴田勝家、野尻 抱介「ILC/TOHOKU」
- F「いつか別れる。でもそれは今日ではない」
- 萱野稔人「カネと暴力の哲学」
- 榎田ユウリ「カブキブ!6」
- 櫻いいよ「きみと、もう一度」
- 七月隆文「ケーキ王子の名推理(スペシャリテ)2」
- 柴田勝家「ゴーストケース 心霊科学捜査官」
- ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」
- 大津光央「サブマリンによろしく」
- 桜庭一樹「じごくゆきっ」
- 時雨沢恵一「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVI ―ワン・サマー・デイ―」
- 川原礫「ソードアート・オンライン19 ムーン・クレイドル」
- 三崎亜記「チェーン・ピープル」
- 佐倉色「とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話」
- 中山七里「ドクター・デスの遺産」
- 藤木稟「バチカン奇跡調査官 ゾンビ殺人事件」
- 筒城 灯士郎「ビアンカ・オーバーステップ」
- 畠中恵「ひとめぼれ」
- 初野晴「ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇」
- 峰守ひろかず「ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌」
- 黒井卓司「フェイスレス」
- 燃え殻「ボクたちはみんな大人になれなかった」
- 津島佑子「ヤマネコ・ドーム」
- 原田ひ香「ラジオ・ガガガ」
- 小路幸也「ラブ・ミー・テンダー」
- 久坂部 羊「悪医」
- あさのあつこ「花を呑む」
- 林真理子「我らがパラダイス」
- 藤本ひとみ「学校の都市伝説は知っている ―探偵チームKZ事件ノート―」
- 望月麻衣「京都寺町三条のホームズ 6.5巻」
- 福田和代「薫風のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート3」
- 野﨑まど「誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選」
- 名取佐和子「江の島ねこもり食堂」
- 恩田陸「錆びた太陽」
- ケン・リュウ「紙の動物園」
- 恩田陸「失われた地図」
- 中山七里「秋山善吉工務店」
- 恩田陸「終りなき夜に生れつく」
- 綾辻行人「人間じゃない」
- 新井素子、宮内悠介、他「人工知能の見る夢は AIショートショート集」
- 高田大介「図書館の魔女 烏の伝言」
- 三浦しをん「政と源」
- 薬丸岳「誓約」
- 新郷由起「絶望老人」
- 大根 仁「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
- 伊坂幸太郎「短編少年」
- 中村ふみ、六七質「天空の翼 地上の星」
- 湊かなえ「豆の上で眠る」
- デイヴィッド・J・リンデン「脳はいいかげんにできている」
- 呉勝浩「白い衝動」
- 数多久遠「半島へ 陸自山岳連隊」
- 饕餮「魔王と落ちて来た娘」
- 阿川弘之「末の末っ子」
- 道尾秀介「満月の泥枕」
- G・ウィロー・ウィルソン「無限の書」
- 品田遊「名称未設定ファイル」
- 秋山浩司「明日の湯: 下町人情銭湯」
- 川井昴「傭兵団の料理番」
- 宮澤伊織「裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル」
- 秋山香乃「龍が哭く」
- 太田 紫織「櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶の足跡」
2017年上半期おすすめ小説ランキング
2017年上半期に発売された小説の中でおすすめの作品を集めました。面白い作品ばかりです。ぜひ読書の参考にしてみてください。
辻村深月「かがみの孤城」
辻村深月「かがみの孤城」がおすすめの理由
学校へ通うことを苦に感じ始めた主人公が自宅の部屋から異世界へ旅するファンタジーで、異世界好きな人は楽しめるでしょう。学校が世界の全てと思い込みやすい学生ならではの視点が再現され、先が読める展開ではあるものの伏線の回収も成し遂げられていました。(30代男性)
事情を抱えた不登校の中学生たちが鏡の国に呼び集められるというファンタジー小説です。一見して些細な悩みのようですが、中学生当人たちにとっては学校が社会の全てであり、逃げ場がないという絶望的な境遇が突きつけられる真迫性を感じました。(30代男性)
学校に行けなくなってしまった少女こころが、鏡の中で出会う仲間たちとの幻想の世界。その謎が解けたときめまぐるしい感動が押し寄せました。多感な年頃を辛く苦しい日々に押し潰されてしまうのは珍しいことじゃない。そんな少女たちの逃避の物語かと思っていたけど、逃避ではなく、前進の物語でした。涙が止まりませんでした。(30代女性)
村上春樹「騎士団長殺し」
村上春樹「騎士団長殺し」がおすすめの理由
今まで村上春樹の本を読んで、これほどすとんと彼のメッセージが心に響いたことはないかもしれない。モヤモヤした気持ちや失敗、負の出来事に蓋をして見て見ぬふりをするのではなく、ちゃんと向き合って、できれば学びを見つけたい。本の分厚さに怯んだけど、読んで本当によかったです。(30代女性)
文章の独特のリズム感や、現実離れしたファンタジーな内容がとてもリアルに感じられる村上春樹の魅力が詰まっている作品です。それでいて過去のどの作品よりも親切でわかりやすく、なるほどそういうことかと感心しながら最後まで読むことができました。(20代男性)
「狭い谷間」「山頂にひっそりと住んでいた」そんな毎日を送っていた、だがそんな日々もあっというの束の間だった、これからが始まり、「騎士団長殺し」というストリーの始まりだ‥という感じに、まるでホラーかミステリーでも始まるんではないかいう感じに思えますが、そんなことありません。どちらかという冒険と考えた方早いと思います。冒険的感じなのんですが、冒険なのドストエフスキーやゴッホがでてくるなど、書き方も自由(ノリツッコミ、感動、嫉妬)色々な表現が出てきます。そして次へのチャレンジという勇気もつけられる小説です。結構長編小説なので、最後がどんな展開になるのかというのも楽しみですね。)一度、ヘミングウェイ・太宰治など読んだことのある人にはオススメデス。(30代女性)
東野圭吾「素敵な日本人」
東野圭吾「素敵な日本人」がおすすめの理由
ミステリーの短編集です。長編よりもハードルが低く、気楽に読み始められるのでおすすめです。9編収録されていますがどれも考え抜かれた伏線が見事で、ラストは「そうきたか!」と読者をうならせる展開なのはさすが東野圭吾さんだと感じました。恋愛、家族、子育て、動物ものなど、ジャンルもバラエティーに富んでいて面白いです。(30代女性)
ちょっとひねりのある短編が9編。話には裏があったり、どんでん返しがあったり、失敗があったり、心温まるものがあったり。日常の何気ない生活の中にちょっと頑張る日本人がいました。東野圭吾のエッセンスが凝縮された感じでお気に入りです。(30代女性)
短編ミステリーが9編入っています。。テンポが良いのでさくさく読み進めることができました。短い文面の中にもなるほど!と思わせる展開が盛り込まれていて、やはり東野圭吾さんだなぁと納得のいくストーリーばかりです。(20代女性)
髙田郁「あきない世傳 金と銀〈3〉奔流篇」
髙田郁「あきない世傳 金と銀〈3〉奔流篇」がおすすめの理由
2巻の激動から安定し右肩上がりに話が進むのかと思いきや、惣次が奢っていきそれ故に大きなトラブルに見舞われてしまいます。それでも主人公が機転を利かし活路を見出していくのが物語の面白い所です。主人公の才能が皆に提示され出したという巻です。(40代女性)
先へ先へと読みたくなる、魅力的で毎回次巻が待ち遠しい作品です。五代目のご寮さんとなり、前の番頭に教わったことを胸に知恵を絞って五十鈴屋を盛り立てて行く主人公・幸。やっと幸せを掴めたと思ったのも束の間、男の嫉妬って厄介だなぁと感じる展開でした。(20代女性)
宮内悠介「あとは野となれ大和撫子」
宮内悠介「あとは野となれ大和撫子」がおすすめの理由
中央アジアという舞台設定が斬新。まさかの空位に、国政を担うために立ち上がったのはなんと少女たち。国難に際し、うっかり担ぎ上げられる羽目になったヒロインが魅力的。エキゾチックな遊牧民文化に、SFに軸足を置く作者ならではの近未来的な技術描写も必見です。(20代男性)
中央アジアの架空の国であるアラルスタンを舞台にした少女たちの国とりの話。タイトルの大和撫子の言葉通り、日本人の女の子が主人公。なぜ中央アジアに日本人のの女の子がいるのかは是非読んでいただきたい。一気に読ませるストーリー展開は素晴らしいです。(30代女性)
中山可穂「ゼロ・アワー」
中山可穂「ゼロ・アワー」がおすすめの理由
中山可穂さんの世界観が好きで、いろいろ読んでいたのですが、この作品は著者自身が語るとおり、彼女の新境地が味わえます。今までの恋愛小説とは異なるので、それを期待して読むと少し驚くかもしれませんが、最後まで息つく間もなく読ませる疾走感はさすがです。殺し屋という特異な世界に、どっぷりとはまります。(30代女性)
救いがあるようでないようで。でも夢中になって引き込まれる世界観。とてもハラハラしました。登場人物が魅力的で、感情の描写が秀逸です。登場人物の誰に感情移入するかで、読後感というか結末に対して抱く感情が変わってくるなぁと思う。(30代女性)
ケン・リュウ「母の記憶に」
ケン・リュウ「母の記憶に」がおすすめの理由
気鋭の中国系SF作家の邦訳短編集第2弾。作者のルーツを感じさせる、移民や中国を題材にした作品から、日常から始まる物語までバラエティー豊か。私のお気に入りは、機械馬で人喰い熊を追う「烏蘇里羆」、スチームパンクな道具立てが楽しい。(20代男性)
最新の技術・知見を目の前にして、そこからどのような人間の物語があり得るのか、という発想の翼。この飛翔能力と構成力が人並み外れており、決して新しくはないのに引き込まれます。時間も国境も大気圏をも軽々超えて行く想像力がとても好きです。(30代女性)
恩田陸「蜜蜂と遠雷」
恩田陸「蜜蜂と遠雷」がおすすめの理由
国際ピアノコンクールを描いた著書で、優勝しなければ分からない、優勝者が歩んでゆく世界が描かれています。優勝した天才たちの経緯や、コンテストを勝ち進んでゆく際の緊張感までもがリアルに伝わってくる作品でした。(30代男性)
湊かなえ「リバース」
湊かなえ「リバース」がおすすめの理由
学生時代に車の事故で友人を亡くし10年ほどたってから復讐されていき、どんどんその時の真相がはっきりしていくのですが、ミステリアスで、はらはらドキドキしてしまうのですが、結果はびっくりするぐらい誰も予想できないもので湊かなえさんらしさが満喫でした。(40代女性)
又吉直樹「劇場」
又吉直樹「劇場」がおすすめの理由
演劇と向き合い、成功を夢見る主人公と同棲する女性の恋愛小説。主人公の表現者としての葛藤と才能への嫉妬が上手く描かれています。唯一の理解者である彼女の存在が日常の一部となることで新たな感情と苦悩が生まれてくる。結末のまとめ方は巧妙。オススメです。(30代女性)
柚木麻子「BUTTER」
柚木麻子「BUTTER」がおすすめの理由
柚木麻子さんのBUTTERがおすすめです!過去の殺人事件を題材に、女性記者がその犯人である女への取材を続け、犯人に秘められた魅力•欲望にせまっています。「けむたい後輩」という過去の作品から一貫して作家柚木麻子が作品のテーマとしてきた、女性同士の上下関係•欲望・コンプレックス•劣等感を今回の作品では集大成として見事に描き切ったのではないかと感じました。(20代男性)
西加奈子「i」
西加奈子「i」がおすすめの理由
日本人とアメリカ人の家庭で育つシリア人の養子の女の子、アイ。もし自分が養子だったら愛することが出来ただろうか。産みの親と育ての親、どちらが本物なのか。そして世界各地で起きている悲惨な事件や出来事についてなど、色んなことを考えさせられました。でもこの時間はとても有意義でした。(30代女性)
小川一水、柴田勝家、野尻 抱介「ILC/TOHOKU」
小川一水、柴田勝家、野尻 抱介「ILC/TOHOKU」がおすすめの理由
岩手県に誘致の進む大型加速器・ILC。宇宙の謎を解き明かす巨大装置が完成した時代を舞台としたSF3篇を収録。古代の謎から別世界まで交錯させ、SFという切り口でILCの本質に迫ります。素粒子科学にちょっと詳しくなれます。(20代男性)
F「いつか別れる。でもそれは今日ではない」
F「いつか別れる。でもそれは今日ではない」がおすすめの理由
恋愛に夢中になっている間に感じたことを、ポエムのように書き連ねた本書。ストーリー展開もオチもないのは読み物として物足りないかもしれないが、それは現実の生活でも同じことだろうと割り切り、今の心境を言葉で表すことに力を注いだ成果と思って読みたい。(30代男性)
萱野稔人「カネと暴力の哲学」
萱野稔人「カネと暴力の哲学」がおすすめの理由
「国家は圧倒的な暴力を合法的に持つ唯一の存在であり、暴力の権利を駆使してきた」とする主張には一見驚きますが、実はこれは逆説的な論理で展開される資本主義の話なのです。労働や資本を独占してそれをどう生かすか、という考えで資本主義が説明され、教科書に載せられない乱暴な説明に興味が持てます。(30代男性)
榎田ユウリ「カブキブ!6」
榎田ユウリ「カブキブ!6」がおすすめの理由
クロと芳先輩がメインのお話でした。これにて演劇部との因縁(?)に決着がついた感じです。あとは文化祭公演を成功させるだけ!といかないのがカブキ部です。本番直前にクロが消えるというトラブルが発生して終わり。気になるところで次巻に続きます。個人的にはクロと蛯原が高校生にわかりやすい歌舞伎について語り合う場面が好きです。(20代女性)
櫻いいよ「きみと、もう一度」
櫻いいよ「きみと、もう一度」がおすすめの理由
この小説は過去をやり直したいと思っている女性の話なんですが、私もちょうどそう思っていた時期にこの本に出会っていい意味であきらめがついて前に進めるきっかけになったので、過去を引きずっている方や、昔の選択を間違えてしまったと思い立ち止まってしまってる方は是非読んでみてください。(20代女性)
七月隆文「ケーキ王子の名推理(スペシャリテ)2」
七月隆文「ケーキ王子の名推理(スペシャリテ)2」がおすすめの理由
颯人の師匠・青山さんの過去がメインのお話。テンポが良くて読みやすい。未羽と颯人は甘すぎず、でも何となくイイ感じで思わずニヤニヤしてしまうシーンがちらほらあってそこが魅力です。そしてケーキが食べたくなります。(笑)(20代女性)
柴田勝家「ゴーストケース 心霊科学捜査官」
柴田勝家「ゴーストケース 心霊科学捜査官」がおすすめの理由
「呪い」が証明された時代の科学捜査。呪術と陰陽を極める科学捜査官と、堅物の刑事のバディーもの。本作の題材の一つが地下アイドル。文化人類学に造詣の深い著者による、ファン心理と宗教を重ね合わせた考察が興味深い。(20代男性)
ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」
ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」がおすすめの理由
これまで資本主義や貨幣経済の視点で描かれ語られることの多かった歴史を、鉄器や銃や病原菌という視点から描写している珍しさがありました。人類を世界に害をなした存在と見るなど、切り口を変えることで新たな視点を得られる例と言えましょう。(30代男性)
大津光央「サブマリンによろしく」
大津光央「サブマリンによろしく」がおすすめの理由
自殺をした元野球選手について、彼の死の真相や、彼の人生の模様などを追ってゆくストーリーのミステリーです。登場人物のつながりが分かりにくい面があるものの、章を読むごとに謎が解けて、点と点がつながって少しずつ解決に向かうため、爽快な読後感を味わえるでしょう。(30代男性)
桜庭一樹「じごくゆきっ」
桜庭一樹「じごくゆきっ」がおすすめの理由
7つの短編が収録されています。「暴君」と「脂肪遊戯」が面白かったです。どこか歪んだ人々の日常が描かれている、久しぶりの桜庭作品を堪能しました。後味すっきり!とはいかない独特の世界観が魅力だと思います。(20代女性)
時雨沢恵一「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVI ―ワン・サマー・デイ―」
時雨沢恵一「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンラインVI ―ワン・サマー・デイ―」がおすすめの理由
銃器のあふれる仮想現実ゲームが舞台。主人公たちは、テストプレイと称するステージに挑むことに。今作では、いつもは撃ち合っている面々が協力プレイで要塞攻略に挑むのが見所。最後に明かされる舞台設定が深いです。(20代男性)
川原礫「ソードアート・オンライン19 ムーン・クレイドル」
川原礫「ソードアート・オンライン19 ムーン・クレイドル」がおすすめの理由
人気ライトノベルの後日譚。大戦争の終結後、仮想空間に存在する異世界に滞在することになった主人公は、再び争いの火種になりかねない事件に直面します。ミステリー度の高いストーリーに加え、前編までのキャラクターのその後、SF性あふれる技術描写も楽しい。(20代男性)
三崎亜記「チェーン・ピープル」
三崎亜記「チェーン・ピープル」がおすすめの理由
私たちの認識の陥穽を突いた三崎氏らしい短編集。現実を超える光景は登場しませんが、常識を揺さぶる少し不思議な物語が詰まっています。ボルヘスの掌編の真逆を行くファンタジー(?)「ナナツコク」、奇矯なゆるキャラを巡る「ぬまっチ」が印象的。(20代男性)
佐倉色「とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話」
佐倉色「とある新人漫画家に、本当に起こったコワイ話」がおすすめの理由
新人漫画家と編集部とのトラブルを暴露した内容。面白く描こうとしているものの、作家に無理難題をつきつけたり失敗の尻ぬぐいを押し付けたりと暗い話が多く、まともな神経では耐えられない状況だったことが暴露され、笑えない漫画家話でした。(30代男性)
中山七里「ドクター・デスの遺産」
中山七里「ドクター・デスの遺産」がおすすめの理由
少年の110番通報は本当なのか、冒頭から引き込まれる展開で、面白かった。安楽死はありか、なしか。消極的安楽死に比べると、薬物を使っての積極的安楽死には抵抗がある。しかし、治療するすべがなく、苦しみ続けるとしたら.,.考えさせられるテーマです。(30代女性)
藤木稟「バチカン奇跡調査官 ゾンビ殺人事件」
藤木稟「バチカン奇跡調査官 ゾンビ殺人事件」がおすすめの理由
ビル、マギー、平賀&ロベルト、ローレンの短編集第3弾です。本編に比べて平和的な時間が流れていてほのぼのしました。マギー博士のような人は真面目すぎると一周回って面白い。夏にはアニメも始まるので楽しみです。(20代女性)
筒城 灯士郎「ビアンカ・オーバーステップ」
筒城 灯士郎「ビアンカ・オーバーステップ」がおすすめの理由
大御所の物語を無名の新人が書き継いだ続編。消失した姉の行方を追って、未来世界から別惑星まで、ヒロインが縦横無尽に活躍します。闇鍋のように放り込まれたナンセンスな物語と、スケールの大きなSF描写が魅力です。(20代男性)
畠中恵「ひとめぼれ」
畠中恵「ひとめぼれ」がおすすめの理由
「まんまこと」シリーズ第6弾。妻と子を失った麻之助も、この巻では徐々に元気を取り戻してきたなぁと感じました。今回は麻之助の友人・吉五郎が中心のお話です。江戸時代の身分差がどうにもならないことを引き起こしている気がして切ない。(20代女性)
初野晴「ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇」
初野晴「ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外篇」がおすすめの理由
題名通り「ハルチカ」シリーズの番外篇。春太と千夏以外のメンバーの視点で描かれています。ハルチカを外から見るとそう見えるのか!と本編を読み返しながら、再読したくなる作品です。基本コメディだけど一人ひとり葛藤があって、それぞれのキャラクターの更なる成長が期待できる一冊だと思います。(20代女性)
峰守ひろかず「ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌」
峰守ひろかず「ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌」がおすすめの理由
高校生の主人公は、読書家の少女とともに、部室を賭けて書評対決をすることに。紹介される本は、文豪の隠れた傑作から古典ファンタジー、ライトノベルまで。名作をキャラクター小説という観点で読み解いてゆく描写が楽しいです。(20代男性)
黒井卓司「フェイスレス」
黒井卓司「フェイスレス」がおすすめの理由
あの日、別の選択をしていたらどうなっていたのか――蟻の一穴から始まる並行世界とのコンタクトを描いたサスペンス。平凡な男の人生に波乱が巻き起こります。現実にも猛威をふるう害虫・アルゼンチンアリも大活躍。(20代男性)
燃え殻「ボクたちはみんな大人になれなかった」
燃え殻「ボクたちはみんな大人になれなかった」がおすすめの理由
真面目に生きてきたはずなのに社会から爪弾きにされ何とか生きている悲哀を、短い文章で並べる独特の作風です。短文なのですぐ次の文章を読み始めてしまう、ツイッターにも似た中毒性や、見ていられない悲しい状況なのに目を離せない文体が魅力です。(30代男性)
津島佑子「ヤマネコ・ドーム」
津島佑子「ヤマネコ・ドーム」がおすすめの理由
太平洋戦争直後に生まれた人たちの視点で、戦後の事件の詳細を追うストーリーで、現代の原発事故へも言及されます。歴史は知っていても、教科書にあるような俯瞰的な視点ではなく、戦災や政策から逃げた、あるいは立ち向かった個人の視点なので、主観を交えた泥臭い話になっています。(30代男性)
原田ひ香「ラジオ・ガガガ」
原田ひ香「ラジオ・ガガガ」がおすすめの理由
ラジオをモチーフにした短編集です。「オールナイトニッポン」や「城達也」など、ラジオが好きな方には魅力的な単語がところどころに出てきます。昔の放送が出てくる話もあり、学生時代夜遅くまでラジオに耳を傾けていたころにタイムスリップしたような、若いころの甘酸っぱい気分に浸れる小説です。(40代女性)
小路幸也「ラブ・ミー・テンダー」
小路幸也「ラブ・ミー・テンダー」がおすすめの理由
「東京バンドワゴン」シリーズ12作目。今回は我南人と今までほとんど名前だけだった秋実さんとの馴初め話です。堀田家はよくもまあこんなにトラブルに巻き込まれるなぁと呆れつつも楽しんだり、勘一と我南人との意外な共通点ににやりとする、おすすめの小説です。(20代女性)
久坂部 羊「悪医」
久坂部 羊「悪医」がおすすめの理由
医師は、「もう治療法方がありません」は、絶対に言ってはならない言葉だと思う。 一度生き抜く選択をした患者には、副作用でどんなに辛くても覚悟を持って治療を 受けている患者を愚弄している。「週末医療」と言う言葉もあるが、生き抜く意思 を持った人たちを辛いからと哀れむのは医師としての責任放棄に思える。私は主人公 の諦めたくない気持ちは、私にも理解いや賛同できる。(50代男性)
あさのあつこ「花を呑む」
あさのあつこ「花を呑む」がおすすめの理由
「弥勒」シリーズ7作目。今回は終幕での伏線の回収がお見事です。信次郎の目には世界がどう見えているのか…頭がキレ過ぎるのは恐いなぁと思いました。真っ当な繋がりが持てない、清之介・信次郎・伊佐治の3人の関係性も好きです。(20代女性)
林真理子「我らがパラダイス」
林真理子「我らがパラダイス」がおすすめの理由
介護問題。格差社会。明日は我が身と感じると、胸が痛くなり頭が痛くなる。それほど介護問題は現代社会に大きな問題なのだと思う。各々の登場人物から介護の問題を知ることができます。元気な今を大切にしなければならない、親への愛も再確認する物語。(30代女性)
藤本ひとみ「学校の都市伝説は知っている ―探偵チームKZ事件ノート―」
藤本ひとみ「学校の都市伝説は知っている ―探偵チームKZ事件ノート―」がおすすめの理由
子どもに人気シリーズです。今回は若武の出番は少なかったもの、その分他のキャラが活躍しており、他のキャラのファンの皆さんには嬉しかったと思います。学園の都市伝説とあって、謎がいくつもあり楽しめました。学校あるある的な謎から大事件の謎まであるのですが、毎回「どうして彼らにはこんなことがわかるの」と驚きの連続です。自分にもこんな能力があったらと憧れずにはいられません。彼らと同じ学生時代に読んでいたかったです。(30代女性)
望月麻衣「京都寺町三条のホームズ 6.5巻」
望月麻衣「京都寺町三条のホームズ 6.5巻」がおすすめの理由
シリーズものの、公式読本です。今までのストーリーの中でヒロインたちが訪れた京都の社寺の説明や、ヒロインの恋人である清貴がどのようなことを思っていたかなど、本編とは逆の目線で物語が描かれているのが非常に面白かったです。キャラクターの紹介や相関図などがイラスト化されており、ファン必見の作品となっています。(20代女性)
福田和代「薫風のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート3」
福田和代「薫風のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート3」がおすすめの理由
空自の楽隊に勤めるサックス奏者を主人公とするお仕事小説にして、音楽テーマのミステリー、完結編。知られざる自衛隊の音楽隊の世界を描きます。今作は前2作に増してラブコメ分多め。ヒロインの恋路はどうなるのでしょう。(20代男性)
野﨑まど「誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選」
野﨑まど「誤解するカド ファーストコンタクトSF傑作選」がおすすめの理由
異星人との最初の出会いを描くSFの王道テーマ「ファーストコンタクト」を題材にしたアンソロジー。異文化との対話に難儀する人々が様々な角度から描かれます。出色は関節をポキポキ鳴らして会話する宇宙人との外交を描く「関節話法」。(20代男性)
名取佐和子「江の島ねこもり食堂」
名取佐和子「江の島ねこもり食堂」がおすすめの理由
食堂・半分亭の女たちは代々、江の島の猫たちを守ってきました。そして、母から娘へ、娘から孫娘へと受け継がれたもう一つの大切なモノ。病気や借金にも負けない家族。読み終えると、まだまだ自分も頑張れると思えるはず。(50代女性)
恩田陸「錆びた太陽」
恩田陸「錆びた太陽」がおすすめの理由
原発事故で荒廃した大地で働くロボット。マルピーと呼ばれるゾンビや化け猫など、とんでもない設定ではあるが、原発問題やロボットと人間の関係、国の行く末など様々な問題提起でもあります。起こりそうな未来を感じさせる、重厚なテーマだと思いました。(30代女性)
ケン・リュウ「紙の動物園」
ケン・リュウ「紙の動物園」がおすすめの理由
本作は短編小説で、それぞれの作品がクォリティが高い。SFと書かれていたが、SF好きでない人でも手軽に読めるファンタジー要素の方が強い。近未来のシンギュラリティを扱ったものや歴史を感じられるような深みのあるストーリが良かった。(20代男性)
恩田陸「失われた地図」
恩田陸「失われた地図」がおすすめの理由
現実世界に侵食する、ひそかな脅威と戦う一族の物語。その土地にまつわる過去の戦いの記憶と、そこから呼び起こされるものたちは恐ろしくもあるし、物語としてはシリアスだが、ユーモラスなキャラクターも相まって、どこかしらコミカルな部分も。壮大なイメージにはワクワクされられます。(30代女性)
中山七里「秋山善吉工務店」
中山七里「秋山善吉工務店」がおすすめの理由
昔地質のじいちゃんが営む、それが秋山善吉工務店。火事で焼け出された嫁とその子供とじいちゃんが絡む話。生き様がなんとも見事である。このじいちゃんが自分の、子供のじいちゃんだったら学ぶことが多いだろうなと。とても面白く、後味もよかった。(30代女性)
恩田陸「終りなき夜に生れつく」
恩田陸「終りなき夜に生れつく」がおすすめの理由
「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフ短篇集。イロと言う強力な特殊能力を持つ3人の少年たちがいかにして残虐な殺人者になったのかが綴られています。前日譚ともとれるエピソードも入っていて本編を読み返したくなりました。(20代女性)
綾辻行人「人間じゃない」
綾辻行人「人間じゃない」がおすすめの理由
本格派ミステリーの立役者である綾辻行人が、これまでに発表した珠玉の作品につながる、あるいはそれらの作品からつながる未収録の作品を自らチョイスした1冊である。もちろん前作たちを読んでいなくても楽しめるが、できれば発行済みの作品を読んでから、この1冊を手にとることをおすすめする。作品リンクを楽しめるので。(50代男性)
新井素子、宮内悠介、他「人工知能の見る夢は AIショートショート集」
新井素子、宮内悠介、他「人工知能の見る夢は AIショートショート集」がおすすめの理由
心の準備のためにまずはご一読を。人工知能学会と日本SF作家クラブのコラボ、ニュースでも耳にするようになった人工知能をテーマとした短編集。自動運転から、将棋・囲碁AI、そして小説の執筆まで……。来たるべき未来を垣間見られます。(20代男性)
高田大介「図書館の魔女 烏の伝言」
高田大介「図書館の魔女 烏の伝言」がおすすめの理由
世界観の説明がていねいで、いかに史実や文化に詳しい描写であるかが分かります。背景説明がていねいすぎるのでミステリーを解決してゆくストーリー展開が遅いのですが、文化の違いに翻弄される様子や、言語学の説明には魅了されました。(30代男性)
三浦しをん「政と源」
三浦しをん「政と源」がおすすめの理由
読みやすくて面白い。読みやすいからといって、軽いわけじゃなくて、大地に根をはるような感じで物語は進んでいく。政さんと源さんの日々を覗いて、年を重ねていくことへの漠然とした不安が薄らいでいいものだなと思えるようになりました。(30代女性)
薬丸岳「誓約」
薬丸岳「誓約」がおすすめの理由
罪と償い、加害者と被害者の関係やその間の圧倒的な理不尽さが全面に押し出された今までの薬丸岳さんの作品とは少し毛色が違ってきた印象だった。主人公の運命はどうなるのか、真相と結末を求めてページをめくる手が止まりませんでした。(30代女性)
新郷由起「絶望老人」
新郷由起「絶望老人」がおすすめの理由
貧困などの理由により絶望的な状況下で生活せざるを得ない高齢者たちの模様がインタビュー形式で書かれており、どこから読み始めても読み入ってしまいます。本著に登場する貧困は結局は自業自得ですが、かといって希望や幸福が見えてこない暗さが漂っていました。(30代男性)
大根 仁「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」
大根 仁「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」がおすすめの理由
20年前からあった話を現代風に焼きなおした、ファンタジー小説。同じ時間を繰り返し体験するという使い古されたアイディアではありましたが、何気ない選択がその後の人生に大きく影響を与えることもあるのだと、大展開に魅了されました。(30代男性)
伊坂幸太郎「短編少年」
伊坂幸太郎「短編少年」がおすすめの理由
話の数だけ少年たちがいて、背景も性格も年齢も違う。けれど、全編に共通して、少年時代特有の純粋さや不安定さ、それぞれの出来事をきっかけに彼らが成長していく姿が楽しめました。短編ではありますが、一話一話に心が動かされました。(30代女性)
中村ふみ、六七質「天空の翼 地上の星」
中村ふみ、六七質「天空の翼 地上の星」がおすすめの理由
純真な王子を主人公とする中華風ファンタジー小説です。中国の世界観になじみがないと読みにくいかもしれませんが、軽快な店舗のファンタジーに引き込まれるはずです。特に主人公と天からの使いとのやりとりがコミカルでほほえましい流れでした。(30代男性)
湊かなえ「豆の上で眠る」
湊かなえ「豆の上で眠る」がおすすめの理由
さすが湊かなえさん。読み終わってもなお複雑な想いが残る作品でした。似たようなシチュエーションを体験したことがあるが、人の記憶ほど不確かなものはないと改めて思った。確かな筆致と豊かな表現。そして人物描写。読ませる力が半端じゃないと思いました。(30代女性)
デイヴィッド・J・リンデン「脳はいいかげんにできている」
デイヴィッド・J・リンデン「脳はいいかげんにできている」がおすすめの理由
進化の過程で「脳」がどう形成されたのかを探るストーリーです。最初から完璧な形で脳が誕生した訳ではなく、既にあった器官に継ぎ足し継ぎ足しで作られた器官であるので、不完全な部分もありえるという流れを、進化の順を追って読めるのが楽しいです。(30代男性)
呉勝浩「白い衝動」
呉勝浩「白い衝動」がおすすめの理由
なんとも言えない色々なことを考えさせられてしまうミステリー。犯罪者の更生、というのはよくあるテーマではあるのだけれど、それ以前にもともとの性質がある場合にいったいどうすればいいのかというのはとんでもなく難しい問題だなぁと一緒に悩まされました。(30代女性)
数多久遠「半島へ 陸自山岳連隊」
数多久遠「半島へ 陸自山岳連隊」がおすすめの理由
拉致被害者救出に北朝鮮に潜入した特殊部隊と、それを追う新聞記者を描いた謀略サスペンス。緊迫感のある展開と、ハードな考察が見所。作戦区域に到達する手段が独創的でよく練られています。作中で描かれる政府の対応がリアルすぎて怖いほど。(20代男性)
饕餮「魔王と落ちて来た娘」
饕餮「魔王と落ちて来た娘」がおすすめの理由
魔王に気に入られた娘を神が誘拐するといった、性的描写を含むファンタジー小説です。前半はよくある展開でやや説明不足に思える箇所もありますが、後半にかけて登場人物の処刑が行われるなど起伏に富んだ展開で、あまり見ない展開もありました。(30代男性)
阿川弘之「末の末っ子」
阿川弘之「末の末っ子」がおすすめの理由
著者自身を扱った、エッセイのような小説です。ストーリーよりも人物自体が魅力で、50歳を超えて生まれた4人目の子供や、仕事を怠けてばかりの秘書や、どこか間の抜けている記者など、明らかに著者の周辺の人物がコミカルに描かれます。(30代男性)
道尾秀介「満月の泥枕」
道尾秀介「満月の泥枕」がおすすめの理由
切なくて悲しいけど、人が優しい。過去に傷を抱えたさえない男と利発な少女の物語。下町の人情を感じながら展開するお話は紆余曲折しながら優しく着地する。登場人物の心理描写がお見事。ミステリー要素もあり、秀逸な作品だった。(30代女性)
G・ウィロー・ウィルソン「無限の書」
G・ウィロー・ウィルソン「無限の書」がおすすめの理由
アラビアンナイトをモチーフにした現代ファンタジー。ネットが規制される砂漠の都市、ハッカーの青年は古書を手にしたことから、別世界に足を踏み入れることになります。「アラブの春」を彷彿とさせるネット描写が印象的。(20代男性)
品田遊「名称未設定ファイル」
品田遊「名称未設定ファイル」がおすすめの理由
空想の世界の物語でありながら、説得力がある文章。もしかしたら、こんな世界があるかもしれないと思えてしまう、品田遊独特の短編集です。 現実とは少しだけ違う、少ししか変わらないのに奇妙な世界。 この小説を読んでも現実では何も変わらないけれど、心だけが少し不思議を求めたりしてしまう。 そんな気持ちになる品田遊、2年ぶりの新刊です。(10代女性)
秋山浩司「明日の湯: 下町人情銭湯」
秋山浩司「明日の湯: 下町人情銭湯」がおすすめの理由
等身大の青年が主人公の、下町の銭湯を舞台とする物語。謎めいたヒロインや幼なじみの友人たちをはじめ、人情あふれる地元の描写が魅力です。おなじみの富士山の壁画の東西の違いなど、銭湯豆知識も盛りだくさんです。(20代男性)
川井昴「傭兵団の料理番」
川井昴「傭兵団の料理番」がおすすめの理由
すでに3巻まで発売していますが、主人公視点と登場人物一人一人が交互に掲載されている形式なので、非常に読みやすく、どこからでも読めると感じました。文章も分かりやすいので料理やライトノベルがお好きな方には是非、オススメしたいです。(20代女性)
宮澤伊織「裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル」
宮澤伊織「裏世界ピクニック ふたりの怪異探検ファイル」がおすすめの理由
都市伝説をテーマとしたアドベンチャー。“裏世界”に足を踏み入れた女子大生は、女の子に導かれ冒険する羽目に。異類やあやかしと友達になるのが珍しくない現代、どこまでも人類の理解を拒絶する怪異が精彩を放ちます。(20代男性)
秋山香乃「龍が哭く」
秋山香乃「龍が哭く」がおすすめの理由
主人公・河井継之助は戊辰戦争において「武装中立」を目指した長岡藩士。幕末物だけど、旧幕府軍・新政府軍とも違う視点で描かれていて新鮮に感じました。「当たり前のことを当たり前に出来る世の中が豊かになる」広い視野を持っているからこその考えだと思いました。(20代女性)
太田 紫織「櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶の足跡」
太田 紫織「櫻子さんの足下には死体が埋まっている 蝶の足跡」がおすすめの理由
シリーズ11作目となる本作ですが、今回も文章力がとにかく高いです。グイグイと“櫻子さんワールド”に引き込まれていくこと間違いなしです。伏線の張り巡らせ方も上手く、伏線回収と共に「そう言えばそうだった!」と唸らされます。1巻から継続して買っておりますが、次作が気になって仕方がありません。(20代男性)
コメント