【2019年】太田紫織おすすめの本ランキングTOP7

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【2019年】太田紫織おすすめの本ランキングTOP7

北海道を舞台にした作品が多く、主人公の置かれている立場や心情をじっくりと描いて一気に読ませてくれる作家さんです。主人公に関係する親族や友達、出会う人達の内面や、各場面の風景にリアリティがあって今の時代に合う設定を書いているのが物語に引き込まれるポイントです。時間が有る時にちゃんと本を読みたい時におすすめです。太田紫織さんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。

 

 

第7位.太田紫織「あしたはれたら死のう」

太田紫織「あしたはれたら死のう」がおすすめの理由

ラスト意外は全部暗いし心が重たくなるので読んでいる途中で気分が悪くなるかも知れません。ですが、ラストに希望と言う言葉が待っていますので最後まで読んで欲しいお話です。帯広に住む女子高生が隣のクラスの男子高校生と橋から飛び降り自殺をしました、男子高校生は死んでしまい女子高生だけが助かりますが数年前の記憶と感情の一部を失います。彼女は「あしたはれたら死のう」とSNSに書き込んで死んだらしく、自分が何故、自殺したのか探す事にしますが、自殺したいと思うような出来事は沢山あって嫌な感情が湧いてきます。学校や友達との関係、父の浮気に母の自殺と不幸な事がてんこ盛りで大人って自由だなって思うのと今時の子は大人のように色々と大変なんだなって可哀想になります。基本的な悩みや不幸は同じだけど、時代が違うだけでこんなにも陰湿になっていたのかと思うと吐き気さえ覚えますが、いつの時代にも希望はあるんだって少しだけ安心する事が出来ます。これこそ晴れた日に読んで欲しいですね、じゃないと気分が落ちます。

 

 

第6位.太田紫織「銀河の森、オーロラの合唱」

太田紫織「銀河の森、オーロラの合唱」がおすすめの理由

SFファンタジーと親のいない子供達が健気に生きていくお話です。SFの部分は孤児院のママが宇宙からやってきた人で、自分に向けられる愛情を糧にして生きているって部分です。宇宙人にも地球人にも優しいっている所がファンタジーですね、世の中そんな人はいませんからね。孤児院にいる子供達には各々、家族と上手くいかなくなってここに来ています、新たに兄弟姉妹となった彼らと共に過ごしトラブルを解決して成長していきます。新しく加わった男の子が、化学が得意なので化学と家族愛で問題を解決していくのが面白くて感動します。天文台や鉱石などが登場して少しだけ知識欲を掻き立てられるのも、ちょっとした和やかな雰囲気が出て良いです。子供達が受けた傷を考えたり、頑張っている姿は涙も出てきますが、愛情があるという事が一番の幸せなんだと改めて思わせてくれる作品です。

 

 

第5位.太田紫織「ホームズは北海道で怪異を嗤う」

太田紫織「ホームズは北海道で怪異を嗤う」がおすすめの理由

題名のホームズって名前に惹かれました、ミステリーと言うよりはオカルトな感じですね。やや設定がごちゃごちゃしていますが気にせず読んでいただけると楽しめると思います。主人公はアルリカ帰りの医師で和戸(ワト)さんが札幌にある超常化学研究所の所長の助手になります。この所長は事故で16歳の少女の魂が乗り移っていて、本当の所長は一日15分しか意識がないと言う驚きの設定です。自分の身体に起こっている謎を解くために奮闘しますが、お仕事がら北海道で起こる怪事件を解決していきます。犯人推理で少女が役に多々なそうな発言をするあたりは面白いかな、地元ネタも出てくるし、お笑いネタっぽいものも出て来るので明るい感じです。アフリカ戦争に巻き込まれた話は重い感じもしましたが不思議な出来事を経験したせいで、オカルト要素が全面に出ていました。遊び心がいっぱいの設定なので時間のある時にゆっくりと読むのがおすすめです。

 

 

第4位.太田紫織「魔女は月曜日に嘘をつく」

太田紫織「魔女は月曜日に嘘をつく」がおすすめの理由

札幌にあるハーブ園を経営している女性・杠葉が実は魔女で人の心を読む事が出来るというお話です。そこで働く事になった青年が、人の心の嘘を見抜く杠葉が秘密を持ったお客様が次々と現れますが解決したようなしなかったような感じでゆるいです。そもそもハーブ園は採算度外視の杠葉の趣味でやっているような感じでパトロンも登場し、こんな人も世の中にいるのねって感じですね。青年が杠葉と性格が正反対で意見があいません、青年の方が杠葉に影響を受けて真面目になっていくのが意外で面白かったです。
そしてハーブ園なのでハーブの事も色々と知る事が出来て良かったです、面白い作品で得た知識は覚えている事が多いので知識欲が満たせます。頑固で融通のきかない杠葉は見ていると自由に生きていて羨ましいです、この人と付き合うのは無理だけど悩みを解決してくれそうなら少しは喋っても良いかも。ゆったりと人の秘密を覗きたくなったら読んで見ようと思う作品です。

 

 

第3位.太田紫織「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」

太田紫織「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」がおすすめの理由

アニメやドラマ化もされた人気シリーズです。旭川に住む少年・正太郎がお屋敷に住む美人お嬢様・桜子さんと知り合いだけど、骨が大好きな変わった人でした。当然、骨が好きと言う事は死体にぶつかるわけで事件が次々と起こります、桜子さんという異質な存在がミステリアスですがミステリー小説ではありません。あくまでも骨が大好きなお姉さんが、高校生の正太郎くんが巻き込まれる事件を一緒に事件の真相を見抜く言う設定です。高校生が死体を見つけたり、殺人現場を見てしまったり悲惨な状況を見せて良いのかと思いますが、一緒にいる桜子さんは骨は見つけた私の物とテンションを上げてしまうので大人にならざるおえないのが笑えます。骨に絡んだ知識は面白いし、主人公二人の掛け合いも面白い、登場する人物達の心情を淡々と書いているのもじっくりと読む事が出来て作品を楽しめますよ。

 

 

第2位.太田紫織「昨日の僕が僕を殺す」

太田紫織「昨日の僕が僕を殺す」がおすすめの理由

物騒な題名だけど中身はミステリー&ファンタジーです。ロシア系クオーターの男子高校生ルカが叔母の弔いに彼女が好きだったベーカリーを訪れイケメン店長と青年に出会いますが彼らには秘密があり、ルカにも秘密がありました。小樽を舞台にして妖しが沢山出てきます、何故かクラスにもいっぱい妖しのヤツがいて驚きです。友達と肝試しで廃屋に行き、老婦人が出てくるのは怖いです、死んだ娘の婿になれと迫られるけどあなたも死んでるのではとツッコミ入れたくなります。そこにイケメン店長と青年に助けられますが、事件に巻き込まれていきます。小樽の風景が出て来るので観光気分にもなるし、ロシア料理が登場してお腹が空いてきますので注意です。最終的には良い話になって安心しますが、主人公の家庭が重い、母が父を刺殺し姉が負傷し主人公は当時の記憶がないし事件は謎のままです。ミステリーとファンタジーの融合のようなものなので気軽に読んで欲しいです。

 

 

第1位.太田紫織「オークブリッジ邸の笑わない貴婦人」

太田紫織「オークブリッジ邸の笑わない貴婦人」がおすすめの理由

派遣家政婦の鈴佳が、旭川郊外にある十九世紀英国を再現したお屋敷でメイドとして働く事になったお話です。このお屋敷は、老婦人の奥様が生涯の夢である十九世紀を再現したお屋敷で暮らしたいという願いを叶えるために、生活から言葉遣いなどを十九世紀そのものにしてしまいます。鈴佳も英国メイドとしての振る舞いをさせられ、名前もアイリーンと呼ばれ徹底した十九世紀を再現しています。十九世紀の英国がどんなものだったのかドラマや映画などで少しは見た事があると思いますが、もう少し具体的に書かれているので楽しめると思います。気難しい奥様の要望に応えたり、反発して辞める事になりそうだったり事件が沢山起こります。執事は厳しく指導してくるし、料理人は女性で仲良く出来そう、隣の農家の夫妻とも交流が出来て仕事は厳しいけれど楽しく過ごせているのは面白そうだと思いました。十九世紀のメイドさんのお仕事に興味が持てば楽しく読めますよ。

 

 

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