【2019年】槇原敬之おすすめの曲ランキング10
出身は大阪高槻。大学進学で東京に住み、ずっと上京してからの都会暮らしの中で感じる故郷への想いや男の弱くて繊細な感情を、ポップに歌いあげています。歌詞に共感できるところが好きな理由です。世界に一つだけの花などの他アーティストへの提供曲だけでなく自身の曲も、多くの恋愛模様を切り取っています。覚せい剤使用の過去もありましたが、楽曲、歌詞の秀逸さはピカイチで、槇原さんの曲を聴きながら青春時代を乗り切ってきました。今では、過去のシーンとともに、マッキーの曲を楽しんでいます。
第10位.槇原敬之「夏のスピード」
槇原敬之「夏のスピード」がおすすめの理由
ひと夏の恋の儚さ、恋の終わりを歌った曲。夕立の後の空を流れる雲、僕らの明日もそんな風ならいい、という歌い出し。背中を丸める癖をひと夏の彼女に指摘されていたのに、それさえ直せぬままに別れを選ぶ2人。この曲を聴くと、青春時代の儚くも甘くせつない思い出が蘇ります。一瞬にして終った恋の傷を癒すために、この曲に励まされました。昔恋敗れた相手にこの曲を別れ際に渡したのに、突き返されたことがあります。青春時代のひと夏の経験というものは、こういう甘酸っぱい思いも隣り合わせの年代ですね。夏の終りの時期には、この曲でノスタルジックな気分に浸ります。
第9位.槇原敬之「どんなときも。」
槇原敬之「どんなときも。」がおすすめの理由
槇原敬之さんが有名になるきっかけの曲です。青春ドラマの主題歌で、この曲で紅白歌合戦にも出場しました。当時は、槇原さんのルックスがあまりよくないけど、曲がすごく良くて、聴き入ったものです。好きなものを好きと言える気持ち、僕の背中は自分が思うより正直かい?聴くたびに、このフレーズに自分の現在の気持ちに素直に生きているかを確認しているような感じです。24時間テレビに出ていた体の悪い男の子がこの曲を絶賛していました。自分の気持ちに真っすぐ生きているか、いつも問われているような感じがします。この曲のジャケットは、漫画で槇原さんの写真は掲載されていません。ビジュアルはあまりよろしくないので、たぶん顔出しは控えたのではないかと思います。それだけ、曲の良さで勝負した曲。
第8位.槇原敬之「てっぺんまでもうすぐ」
槇原敬之「てっぺんまでもうすぐ」がおすすめの理由
日曜日の遊園地の観覧車のシーンを切り取った曲。情景描写が綺麗で、思わず聴き入ってしまいます。どこかもの哀しくて、でも温かい。きっと、恋を始めたばかりの初々しい2人。肩に手を回しそびれて回しそびれた手でずっと手すりを持ったりする男の子。こういう純な男の恋心を丁寧に歌っています。たぶん、高校生くらいのカップルの設定かな。決して遅くない門限に間に合うように帰らないといけない、それでも一緒にいたい。とてもスピリチュアルな恋のシーンに、何か大人にはない清々しさと、強さのようなものも感じられます。純粋に恋をすることを思い出させてくれます。
第7位.槇原敬之「花水木」
槇原敬之「花水木」がおすすめの理由
超名曲です。最後のデートも同じ場所で待ち合わせよう。スローテンポで始まります。花水木の通りの終り、線路沿いの空き地でハザード出してるよ。と続きます。年を重ねているのに、愛してる人に愛してると伝えきれないようじゃダメだと自分を省みます。たった1人の大切なひとを1人幸せにできない男のもの哀しさというか。デートのシーンを振り返ったりもして、恋人の小さなくせを思い出しては、感傷に浸るだけではなく、これから恋人なしの生活をしていく男の1つの誓いというか決意を丁寧に歌っています。車デートの締めくくり。美しいラストシーンが思い浮かびます。少年から青年になり、また1つステージを上げていくための大人への階段を上っていく決意みたいなものを感じるところが好きです。
第6位.槇原敬之「まだ見ぬ君へ」
槇原敬之「まだ見ぬ君へ」がおすすめの理由
見合い話を持ち掛ける母親。自分が思うよりも寂しそうに見えるとか。最愛の恋人、妻にはまだ出会っていないだけ、だと自分に言い聞かせるように歌うマッキー。まだ見ぬ君への愛の歌。私自身も、このまだ見ぬ君へ、を聴きながら最愛の人を思って生きてきましたが、結婚した相手は、この曲を知る前から知っていた身近な女性でした。そういうフェイントもくらいながらも、一人暮らしの男性が、サボテンやコーヒーメーカーもまだかよ、って怒っているとか。茶目っ気のあるユーモアも詰まった歌詞です。今頑張っているのは、未来の恋人に出会うための訓練みたいなものだと、前向きに歌っているところが好きです。
第5位.槇原敬之「もう恋なんてしない」
槇原敬之「もう恋なんてしない」がおすすめの理由
二重否定が心地よい曲です。もう恋なんてしないなんて、言わないよ絶対。つまりは、たとえ傷ついても恋はこれからもしていくということ。それをあえて二重否定で表現するところにマッキーのセンスを感じます。ポップな曲調で、恋人と別れて、恋人に任せていた朝食が自分で作ったものはおいしくない、自由を手にしたけど、やっぱりさびしい。そういう悔しさというか後悔も含めての二重否定でしょう。彼女と別れた直後、ふられた直後の男の気持ちを知るにはもってこいの曲です。けど、また違うだれかと幸せをつかむんだという決意もあり、前向きさも持ちあわせていて、やっぱり恋をしてしまうんだよね、と思える1曲です。
第4位.槇原敬之「北風~君にとどきますように~」
槇原敬之「北風~君にとどきますように~」がおすすめの理由
11月とか12月に初雪が降ったときに、この興奮と感動を誰か異性に伝えたい、そんなシーンにぴったりの曲です。実際、大学生のときに、雪が降ってこの曲が頭に流れ出してその勢いで女の子に電話してしまったことがあります。ま、振られた恋だったので、何?みたいな反応でしたけど。雪が降った時は、誰かに伝えたいと思って興奮します。そういう高揚感が曲調にも表れています。窓が泣いてるという歌詞も好きです。恋まっしぐらな世代にはきっとこういうわくわく感を共感できると思います。わくわくを好きな女子と共感したい。大勢の人の中にいても、なぜか1人でいるような感じが抜けない、というのも独特の感性です。恋にはまだ臆病な男子の気持ちを代弁してくれていて好きです。
第3位.槇原敬之「3月の雪」
槇原敬之「3月の雪」がおすすめの理由
マッキーは、1年浪人生活を経て青山学院大学に進学しています。この曲は、卒業式の20日後に油のひいたレーンを最後に、つまりはボーリングで遊んでお別れという曲です。
みんなと会って1年も経たないのに、というのは予備校1年とも取れる歌詞です。そんな卒業を迎えたみんなとのワンシーンに、3月の季節外れの雪が降りだしてメリークリスマス!と思わず歌ってみんなで祝う微笑ましい光景。きっと卒業後にどこかですれ違っても、分からないほどに変わってしまうんだけど、この卒業の「時」が止まればいいのに、と願います。もちろん、時は流れていくのですが、あてのない約束にしがみつきたい、自分たちのラストシーンを彩る雪。素敵な別れを歌っています。高校生、大学生が卒業して仲間と別れるときのシーンにぴったりで、卒業シーズンには必ず聴いています。
第2位.槇原敬之「MILK」
槇原敬之「MILK」がおすすめの理由
これも男の弱さを歌った曲です。自分が得意としていたものに対して、自信が持てなくなって、友達の家に行ってしまう。それを迎えてくれる友人。大人になっていく中で素直になれない、と友人に悩みをぶちまけて、泣けばいいと言ってもらう。温かいミルクみたいな、ほっとする友人の対応。小学生のランドセルをかるっていた頃の気持ちも振り返りながら、ダメな自分を受け入れることの難しさとも向き合う。けど、温かい友人の対応とミルクの温かさで気持ちがほぐれて、自分が救われる。こういう人間の弱い部分を繊細に描く槇原さんの卓越した才能を感じる曲です。なんか得意なことに自信が持てなくなると、自然に聴きたくなります。
第1位.槇原敬之「LOVE LETTER」
槇原敬之「LOVE LETTER」がおすすめの理由
マッキーのせつない男心を歌った曲の中でも、一番せつないと言ってもいい曲です。就職を機に、この地を去る好きな女の子に好きだと言い出せずに、別れのそのときになっても言い出せない。何回も何回も書き直した手紙が結局ずっとポケットのまま。せつな過ぎです、徹夜で作った当時のカセットテープを届けて想いのたけを曲に託して、それさえも旅の時間つぶしになればいいと。私も昔、好きな女子にこの曲が入ったCD-Rを焼いて渡したことがあります。その女子とは実らぬ恋でしたが、マッキーの曲が良かったと言ってもらえて、何曲か入れたマッキーの曲に込めた思いは伝わったような気がしています。結局実らないからこそ、美しい。そんな青春の酸っぱい思い出がよみがえる曲です。