よしながふみおすすめの漫画ランキング
ボーイズラブも描く作者さんですがそれも含めて好きです。人間の泥々した所がとても上手く表現されてて共感してしまいます。シリアスなシーンとギャグのシーンとの絶妙のバランスが本当に上手で良いです。沢山の作品を出してますが主人公達のキャラクターが他作品と被らないのは凄いと思います。飽きないです。よしながふみさんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。
第5位.よしながふみ「彼は花園で夢を見る」
よしながふみ「彼は花園で夢を見る」がおすすめの理由
異国の中性のお話で素敵です。兄弟で歌や楽器をお金持ちに披露していく仕事ですね。兄弟は本当の兄弟ではなくてでも旅をしていてある日あるお金持ちの家に滞在します。その男爵には養女がいました。読んでて、あーもしや。と思いました。でもその男爵の養女とお兄さんが夜抜け出してしまうのです。ちょっと酷いよと思うのですがそのあと男爵と弟がなんやかんや上手くやってくのも良かったです。物語が、5編に構成されているのでとても読みやすいです。二人が死のうとするシーンが好きです。男爵が死のうとして、お供します。という、ファルハット。飛び降りたけど死ねませんでした。数年後おじいちゃんになった男爵と凄くぽっちゃりしたファルハットがいます。ファルハットはイケメンだったのでちょっと誰?と思ってしまいますが前後を読んでると、結婚して子供が出来たことがわかります。最後のシーン男爵は眠るように死んでいくのが綺麗な終わり方で素晴らしいです。親子のように最後まで暮らせて満足したのがわかります。二人は置いていかれた者同士として慰めあってきたのかもしれないけどそこには確かな信頼関係や愛情が築き上げて来たのだろうなと思います。最初は男爵はファルハットに同情してるのかな?と思いましたが、ファルハットも自分は対して仕事してないし、こんなの変だし、夜伽でもするよ!というと、何を馬鹿な事を言ってる?と、男爵は言うので情だけでは無い愛を感じました。男爵が若い頃にした恋が二度書かれます。一度目は殺人鬼に引き裂かれますが二度目は男爵が疑ったことで奥さんは自殺しました。信じてもらえず、絶望した奥さんの無言の涙がただ悲しかったです。
第4位.よしながふみ「フラワー・オブ・ライフ」
よしながふみ「フラワー・オブ・ライフ」がおすすめの理由
主人公のハルタは白血病で一年ダブりで高校生になるのですが、とても素直でかわいいです。ぽっちゃりでホンワカした翔太と友達になるのですが、二人のやり取りが恋人みたいなのりで見ていて癒されます。ある日翔太がプールでデブは暖かいとか、いいデブとか結構同級生にバカにされるのですが翔太が間に割り込んでめちゃくちゃ怒ります。ここ凄い好きです。実際こんなことされたら嬉しくない人いないと思います。なのに翔太はもういいよ!と言って、怒ってしまいます。真島いわく翔太は目立つのが嫌いだからだそうですが、そんなことはハルタも読者も知らないのでアワアワしてしまいます。ハルタもそのあと翔太に何度も声をかけても更に避けられてしまうのでここお互いに気持ちが上手く受け取れない感じで凄い難しいなと思いました。ハルタが性格悪かったら、助けてやったのに!なんだよ?と、きれるところなのにハルタは俺が悪かったんだーとうなだれてて本当にいいこだなと呼んで思います。翔太もそのあと助けてくれたの嬉しかったありがとうと言います。良かったです。ホッコリします。姉のさくらが家にひきこもってるわりには元気そうなので、あれ?元気じゃない?と、思ったら実はとても情緒不安定でハルタにあんたなんて本当は完全に白血病治ってないよ!と、とんでもないことを言ってしまいどんでん返しに驚いてしまいました。ハルタなおってなかったのね…と読んでる方も思ってしまいます。でもハルタが新しい世界をしり自分が置いてけぼりになる感覚が嫌だった姉の気持ちを上手く書いてて姉最低!と思えないのがこの漫画って凄いんです。
第3位.よしながふみ「きのう何食べた?」
よしながふみ「きのう何食べた?」がおすすめの理由
同棲中の美容師の男性と弁護士の男性のゆるーりと読める作品で良いです。弁護士のしろさんが作るメニューが美味しそうです。しろさんは疲れてても料理するのでさすがだなーと感心してしまいます。しろさんの料理友達のかよこさんとのシーンは本当にわらけます。結構しろさんて気にしぃでスイカを出されて固まってて、心の中で、俺は本来はスイカの種をスプーンでとるけどスイカの種をスプーンでとったらゲイっぽいかな~?かぶりつくしかないかな~ってかぶりついて口が汁でべとべとでテイッシュ探したらティッシュがなくて、いきなりかよこさんが騒ぎ出すあたりわらけます。男前でアロハシャツ着てるし!って着ててもいいじゃんって感じです。美少年ジルベールって言ってて出てきたら普通の青年なのも脱力してしまいます。ジルベールって竹宮惠子先生の作品ですがこれ読んでて凄い嬉しかったです。しかもしろさんがジルベールの話をするとけんじが普通にジルベールを知ってるのもツボにはまります。やっぱけんじは風と木の詩読んでるよね!と思ってしまいます。二人のたまにする喧嘩や仲直りも年齢が二人とも四十代五十代なのでジーンときます。親の病気の話とかも出るのですが二人の精神的な助け合いが好きです。二人は恋人というより夫婦のような感じなのですがあからさまなよるのボーイズラブシーンが無いのも見やすいです。
第2位.よしながふみ「西洋骨董洋菓子店」
よしながふみ「西洋骨董洋菓子店」がおすすめの理由
ボクサーを引退して夜中に走ってるとケーキ屋さんがあって、そこでケーキをぱくつくえいじくんがかわいいです。今まで食べてきたのはなんだったんだ、これはおケーキさまだよ!と凄いポーズで凄い表現を毎回するのでそのケーキやお菓子が本当に美味しそうに見えて読んでて夢が膨らみます。過去にオーナーが誘拐されたことがあるエピソードを絡めて物語が進むのも面白いです。登場人物のキャラクターも、とても個性的で魔性のゲイというえいじの先生は見た目は普通なのに魔性らしくて、ヤバイ元カレとかも出てきたりしてハラハラします。オーナーのなんであいつらゲイって歩きながらお尻掴みながら歩くんだろう?と、言うのがめちゃくちゃ面白いです。オーナーの幼なじみの影もサングラスして接客したりいちいち変わってて笑えます。魔性のゲイと影が恋に落ちて雨の中踊るのですがとてもシュールで本当に笑えます。そのあと魔性のゲイこと先生はこっぴどく影をふるのでオーナーが怒るところとか普段ちゃらけてても決めるときは決める感じが良いです。俺も過去にしたこと謝るから謝れ、と言うのが過去の伏線も拾うので良いです。実際過去に高校時代の二人はとても気まずい関係なのですがある意味ここで解決されるのも良いです。えいじが先生を神のように崇めるのがかわいいです。
第1位.よしながふみ「大奥」
よしながふみ「大奥」がおすすめの理由
日本の大奥がもしも本当は上様が男ではなくて女だったら?という仮定の話なのに本当にこの物語が実在したかのように出来ているので凄いです。忠実通りに本当に実在した男性と女性の上様をアレンジしてその時に存在してた他の男の登場人物等も女に変わってたりするので面白いです。大岡越前等も女で上手いなーと見惚れてしまいます。沢山の将軍が出ますが家光のあたりがとても切ないです。また、家光の場面で出ていたお玉が、家光の場面が終わってから家綱の場面が終わり綱吉が将軍になりお玉は将軍の父となり大奥に君臨してるのですが見た目が側室時代の面影がないのも見ていてクスッと笑えます。中身はそのままなところとかもみていて二度楽しめます。とても親バカになってます。今でいう毒親になってます。そしてとても衝撃なのは家綱に世継ぎを産む行為を強要してたのはずっと綱吉いわくお玉は若い頃から大奥に閉じ込められて外の世界を知らないので女は子供が永遠に産めると思っていたとかで、若い頃から大奥に幽閉されると女の体のそういった根本的な知識が無くてそうなるのかぁ~と読んでる方も驚いてしまいます。綱吉は本当にいろんな人に愛されますが子供を失い徐々に精神のバランスが失われていくのが見ていて辛かったです。綱吉のことを本当はずっと愛してたのに素直になれなかった御台が見ているともどかしいです。 見た目を美しく着飾ることを強要されてた綱吉が、若い頃の吉宗に会い少しは着飾ることを進めると、自分は見た目の美しいの男なんて興味ないから男にも自分のような男がいるはずだからこのままでいい!という吉宗が対比していて二人が会うのがその一度きりってのが良いです。