【2019年】マイケル・コナリーおすすめの本ランキングTOP7

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【2019年】マイケル・コナリーおすすめの本ランキングTOP7

マイケル・コナリーはアメリカ・ニュージャージー州フィラデルフィア出身の小説家です。自身の小説が原作となったドラマのプロデューサーも務めており、複数のエピソードの脚本を書いています。またジャーナリストとしての評価も高く、ピューリツァー賞候補にも推された経験もあります。彼が執筆する「ロサンゼルス市警察ハリー・ボッシュ刑事シリーズ」に代表されるハードボイルド作品は、毎年、年に一回のペースで新編が発表され、健筆家としても知られています。マイケル・コナリーさんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。

 

 

第7位.マイケル・コナリー「ナイトホークス」

マイケル・コナリー「ナイトホークス」がおすすめの理由

LAPDの刑事であるハリー・ボッシュが登場する、記念すべき第一作目の作品です。ある日ベトナム戦争時代に戦友であったメドーズの遺体が、パイプの中で発見されます。ボッシュはいまだベトナム戦争での経験からトラウマに悩まされており、眠れない日々を過ごしていました。そんな中発見された戦友の遺体は、単なる事故死として扱われ、ボッシュは割り切れなさを感じ、独自に捜査を始めます。ボッシュには神聖なるルールがあって、それを守ることで自分のアイデンティティを確認するという伏線があり、このボッシュの性格が結末につながっていきます。タフで食らいついたら離れない執念の捜査をするボッシュですが、彼の最大の敵は孤独であること。放っておいてほしいという彼の気持ちもわかりますが、実は誰かの愛が欲しいと思っています。人生に枯れかけた中年刑事の悲哀を感じさせる作品です。

 

 

第6位.マイケル・コナリー「ブラックハート」

マイケル・コナリー「ブラックハート」がおすすめの理由

ボッシュシリーズの第3作目になります。11人もの女性をレイプして殺した挙げ句、彼女たちの死体に死化粧を施すことから、「ドール・メイカー事件」と呼ばれた殺人事件から4年後。犯人を逮捕するとき、ボッシュは容疑者に対して発砲し、殺害してしまいましたが、容疑者の妻が「彼は無実だった」とボッシュを告訴します。その裁判が始まる日の朝、警察に真犯人を名乗る男からのメモが投げ入れられます。捜査の結果、新たにコンクリート詰めにされた、ブロンドの美女の遺体が発見されました。犯行の手口は、まさに「ドール・メイカー」のもの。ボッシュが殺した容疑者は、真犯人ではなかったのか。謎を冒頭に置くことで、ボッシュの裁判と殺人事件の捜査が同時進行するこの作品は、真犯人を探す読者の興味に合わせて、裁判の行方はどうなるのか、という興味も抱かせ読者を飽きさせません。真犯人は誰かを巡っての展開は二転三転し、最後まで目が離せないスリリングな作品です。

 

 

第5位.マイケル・コナリー「わが心臓の痛み」

マイケル・コナリー「わが心臓の痛み」がおすすめの理由

この作品は原題が「BloodWork」といいます。ボッシュシリーズではありませんが、コナリーのその後の作品にたびたび登場することになる、テリー・マッケレイブという初老の元FBI捜査官が主役です。心臓に病を抱えFBIを早くにリタイアしたマッケイレブは、港に泊めた船で生活していました。そこに「妹が強盗に殺されたが、まだ犯人は捕まっていない。探してもらいたい」と美女が仕事を依頼してきます。マッケイレブは自分は探偵でもないし、心臓の手術を受けたばかりで体も万全ではないことからそれを断りますが、依頼人は「あなたの心臓は妹の心臓を移植したものだ」と言うのです。マッケイレブは依頼を受けることにし、似たようなケースの未解決事件を追い始めます。この作品はハードボイルドとしても一級品でありながら、ミステリー小説の一面もあり、真相の奥底にある犯人の動機と、そこにマッケイレブがたどり着くまでのプロセスが、本当に巧みだと感じます。この作品をもとに、クリント・イーストウッド主演で映画化もされました。

 

 

第4位.マイケル・コナリー「トランク・ミュージック」

マイケル・コナリー「トランク・ミュージック」がおすすめの理由

ボッシュシリーズの第5作目となります。前作で上司に暴行を働いたかどで、仕事を停職となったボッシュが復職するところから、この物語は始まります。マルホランドでロールスロイスのトランクから、男の射殺死体が発見されます。この男はポルノ映画を制作していたアンソニー・アレンという男。実はマフィアの資金洗浄係という裏の仕事もしていました。当初は、マフィアがらみの事件かと思われましたが、ボッシュが男が殺される寸前までいたとされるラスベガスへ飛んだところ、意外な人物と会うことになります。この作品ではこれまでボッシュとともに捜査に当たってきた黒人刑事ジェリー・エドガーに加えて、若手女性刑事キズミン・ライダーが登場します。どちらかと言えば刑事として古いタイプのボッシュなので、しばらくライダーの扱いに戸惑っている様子がうかがえ、微笑ましいシーンもあります。事件の解明に奔走するボッシュが会った意外な人物とは、彼の人生を語る上において欠かせない人物です。事件も思いもよらぬ方向に二転三転し、読者をひきつけて離しません。

 

 

第3位.マイケル・コナリー「暗く聖なる夜」

マイケル・コナリー「暗く聖なる夜」がおすすめの理由

この作品では、ボッシュは刑事を辞め私立探偵として捜査をしています。ボッシュシリーズの第9作目となります。LAPDを退職し私立探偵となったボッシュは、ある事件の捜査中、容疑者から放たれた銃弾に倒れ、車椅子の生活を送る元同僚から電話を受けます。それはある若い女性の殺人と、その事件の捜査中に200万ドルという大金を何者かに奪われたという、ボッシュには屈辱的な未解決事件についてでした。彼は警察を辞めてからも、その事件に関して何度も思い返しており、「自分にはこの事件を解決する義務がある」との思いから、独自に捜査を開始します。FBI捜査官の失踪に関係していることを突き止めたボッシュに、LAPDとFBI両方が手を引くように警告してきますが、なおのことボッシュの疑惑の念を深めるだけでした。彼の予想を超えた大きな動きが、この事件の背後に隠されているのを、ボッシュは知ることになります。この作品では初めて、ボッシュが一人称を用い、語り部となって物語が進行していきます。ボッシュの刑事ではなく私立探偵という新しい立場を、見事に浮かび上がらせていると言えます。

 

 

第2位.マイケル・コナリー「夜より暗き闇」

マイケル・コナリー「夜より暗き闇」がおすすめの理由

この作品はコナリーの分身とも言うべき、ボッシュとマッケイレブの二人が登場します。異なる小説の主人公が、同じ作品に登場する珍しいパターンと言えます。しかし刑事と元FBI捜査官の二人が協力して捜査をするわけではありません。引退したFBI捜査官テリー・マッケイレブは、古くからの知り合いだった女性刑事の依頼を受け、殺人事件の捜査に協力することになります。マッケイレブは被害者と関係のあったボッシュ刑事の行動に、疑惑の念を抱きます。ボッシュは実力はありながら、自分が正義であるという考えを持つ、いわば自己中心的な危険人物。マッケイレブが捜査を進めるうち手に入れる手掛かりは、すべてボッシュが犯人であることを示唆するものでした。その頃ボッシュは別の殺人事件の法廷で、検察側証人として出廷していました。法廷での争いの最中に、自分が別の殺人事件の容疑者に挙げられていると知ったボッシュ。この作品ではマッケイレブの綿密な捜査と、ボッシュが関わっている法廷の緊迫したシーンが、並行して交互に描かれ糸が絡み合うように進行していきます。マッケイレブの視点から描かれたボッシュの人物像を読み、読者も彼の内面にある闇を知ることになります。

 

 

第1位.マイケル・コナリー「天使と罪の街」

マイケル・コナリー「天使と罪の街」がおすすめの理由

前作「夜より暗き闇」から3年が経ったある日。54歳になったボッシュの元に、平穏な引退生活を送っていたはずのテリー・マッケイレブが、不審な死を遂げたとの知らせが入ります。再び私立探偵になっていたボッシュに、夫の死に不審を覚えたマッケイレブの未亡人から、調査の依頼が舞い込みます。ボッシュはマッケイレブが遺した重要な手掛かりに導かれて、調査を進めていくことになります。一方ネヴァダ州の砂漠で、砂の中に埋められていた複数の遺体が発見されます。FBI捜査官レイチェル・ウォリングはその手口から、かつて「詩人」と呼ばれた連続殺人犯の犯行だと確信します。ボッシュはマッケイレブが巻き込まれた事件を追ううち、ウォリングとともに詩人の跡を追うことに。この作品は、実質的な前振り作とも言える「ザ・ポエット」との別々の流れが、一つに合流するものです。実はコナリーの小説に登場するキャラクターがすべて勢ぞろいするという、究極の仕上がりになっているのです。これがコナリーのベストワンと言わざるを得ません。

 

 

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