【2019年】喜多喜久おすすめの本ランキングTOP7
科学を使って事件を解決したり新薬を開発したりするお話に惹かれて、この方の本を読むようになりました。科学という超現実的で理論的に証明できるものを使って推理したり、夢を実現させたりするのは少しの希望と実社会とシンクロしそうになって強く惹かれるものがあります。ストーリーも恋する青春ものからサスペンスまで幅広く、常に早く続きが知りたいと思わせてくれる文章が素晴らしいです。どの本もドラマ化や映画化して欲しいくらいおすすめです。喜多喜久さんのおすすめの作品をランキング形式でご紹介します。
第7位.喜多喜久「ビギナーズ・ドラッグ」
喜多喜久「ビギナーズ・ドラッグ」がおすすめの理由
製薬会社で事務を担当する男性が、祖父が入居する老人ホームで一目惚れした女性の難病を治そうと薬創りに奮闘するお話です。
きっかけは女性に一目惚れと言う単純なものでしたが愛の力と、それを成し遂げようとする情熱があって羨ましいと思いました。
彼女は難病に犯されていて何時死んでもおかしくないし、事務専門で治療薬など扱った事がない未知の世界へ足を踏み入れる勇気に感動します。
そして会社に新薬プロジェクトのシステムがあったのも素晴らしいと思いました。
まわりの上司や社員からは厳しい扱いを受けたり、非協力的だったりしますがスポコンアニメを見ているように勉強と説得と熱い思いで突き進んでいく主人公がカッコ良い。
そして彼女には婚約者がいる事が分かってしまいますが、それでも諦めずに薬を創り続ける人の良さに感動します。最後には薬は完成し、世界中で同じ病気で困っている人を助け、主人公も一緒に薬を創っていた女性と結婚して皆が幸せになってホッとしました。読者と同じ薬の知識がない初心者の主人公が、薬を創る難しさを共感しながら読めるのが面白い作品でした。
第6位.喜多喜久「マダラ 死を呼ぶ悪魔のアプリ」
喜多喜久「マダラ 死を呼ぶ悪魔のアプリ」がおすすめの理由
サスペンスです。アプリをインストールしたら誰かを殺したくなるという謎の事件が発生します。最初は不可解な事件として処理されますが、いとこを亡くした脳科学の博士課程の大学生が事件解決に動き始めますが、犯人を追い詰めたと思ったら自殺され、自分もアプリの影響で殺され、世界中にアプリが拡散され死人が続出の大混乱になります。そのアプリを作った理由が宇宙規模の理由に驚愕させられるので是非、読んで欲しいお話です。一見、アプリなんて今時のアイテムを使用した軽いお話かと想像していましたが、結末が宇宙規模の大きさで、現実に起きるかもしれない危うさがあって説得力がありました。このアプリを使用しなければならなかった理由は、はっきりと書かれていませんが想像する楽しみと他に無かったのか考えさせられる難しさが楽しめるポイントでもありました。容赦なく人が死んでいくのは衝撃的でしたが、現代社会でありえそうと思ってしまった事も怖い要素でした。社会的派なミステリー作品で凄くおすすめです。
第5位.喜多喜久「リケジョ探偵の謎解きラボ」
喜多喜久「リケジョ探偵の謎解きラボ」がおすすめの理由
2015年に上野樹里さんでドラマ化もされたサイエンスミステリーです。ドラマと印象が違うので是非、小説版でじっくりと読んで欲しいと思います。保険調査員の主人公は自殺で死亡した天才科学の死因に疑問を持ち、想いを寄せているiPS細胞の研究者の女性に相談し一緒に謎を解き始めます。奥さんが犯人ですが、奥さんもiPS細胞の一人者で天才と天才の対決と言う面白い構図でした。保険調査員という地味なイメージの人が刑事顔負けで調べるのも面白いし、研究者の女性が気になる事には積極的に行動してしまうのも面白かったです。最後に二人は付き合う事になりますが、女性は研究で渡米してしまうので遠距離になってしまうのが寂しいけどこの二人らしく笑顔で完結してくれました。この方の凄い所は、謎の残し方が上手で、次の展開を早く読みたくなってしまう文章を書くことです。読者にとってストレスフリーで読めるのは有難いし、しかも面白いと何時までも心と脳に残って感動の余韻に浸れるので是非、小説版で読んで欲しい作品です。
第4位.喜多喜久「推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ」
喜多喜久「推理は空から舞い降りる 浪速国際空港へようこそ」がおすすめの理由
新米管制官の女性が、憧れの優秀な管制官だった叔母に近づくために奮闘するお仕事ミステリーです。飛行場で起こる不思議な出来事を主人公が沢山の人達の手を借りて解決していきます。まず、管制官のお仕事を知る事が出来るのが興味深いですね、主人公を新米にしたことで同じ目線から感情移入する事ができ、一緒に成長していけるような気を起こさせます。飛行場の他のお仕事もチラチラ登場して、大変なお仕事なんだと、飛行機を飛ばすのに労力が凄いなと感心しました。空港内で主人公が白い動く物を見つけ、動物がいては飛行機が飛ばせないと大騒ぎになり、原因が飼えなくなったペットを捨てたのが原因とか現実にもありそうで怖いですよね。外国要人専用機の離陸失敗事故とか国際問題だし、色々な危険があって面白かったです。主人公が立派な管制官に成長していく姿は応援したくなりますよ。続編が出てもおかしくないくらい面白い作品なのでおすすめです。
第3位.喜多喜久「桐島教授の研究報告書」
喜多喜久「桐島教授の研究報告書」がおすすめの理由
大学生になった主人公が入学時に受けた健康診断の結果からある教授の元に連れて行かれます。日本人女性初のノーベル賞を受賞した教授が未知のウイルスに感染して美少女になってしまい、感染の恐れがない主人公は助手として手伝う事になります。出だしのハプニングが少しファンタジーな感じがしますが、大学生のラブコメ感があって明るく楽しく読めそうな雰囲気を出してくれているので学生さんでも手に取りやすいと思います。事件は主人公の友人が謎のウイルスに感染、更に吸血鬼の仕業という噂が流れ、主人公は教授と教授の親戚で探偵と一緒に事件を解決していきます。ウイルスがポイントなので、ちょっと難しい科学のお話があるのは知識欲を掻き立てられる楽しいです。登場人物が多いのも大学と言う狭い世界を大きく変えてくれるし、未知のウイルスに感染している教授は一歩も外に出れないのに事件を解決しちゃうし、逆に年寄りっぽく見せないといけないのが笑えました。ドラマ化しても面白そうなお話ですよ。
第2位.喜多喜久「死香探偵」
喜多喜久「死香探偵」がおすすめの理由
特殊清掃員の主人公は死体の臭いを他の香りに変換させる特殊体質を持っていて困っていましたが、偶然、現場にいた分析フェチの准教授に強引に助手にさせられ殺人事件の現場を連れ回される事になります。主人公は見た目が可愛い女の子みたいな男性で、分析フェチの准教授はイケメンのお金持ちとBL的要素を取り入れた作者の新境地なのではと思ってしまいました。ですが、ちゃんとした臭いを科学分析して殺人や放火事件を解決していくお話なので安心して読む事が出来ます。冒頭の特殊清掃員のお仕事は興味深かったですね、人は汚い物を見たくなる性質があるようで、訳あり物件を掃除する手順とか表現は面白かったです。臭いを香りに変換して食事が出来なくなるとか面白いけど可哀想な感じでした。イケメン准教授も空気読めないとかお金持ちでやらかしちゃうとか笑えましたよ。第二巻が2019年4月に発売予定なので、第一巻を読んで新作も読んで欲しいと思います。
第1位.喜多喜久「化学探偵Mr.キュリー」
喜多喜久「化学探偵Mr.キュリー」がおすすめの理由
科学オタクの准教授で通称Mrキュリーはキュリー婦人の子孫で実は凄い天才科学者でした。しかし今はヨレヨレのおじさんで研究に没頭している姿と華麗に事件の謎を解いてしまう秀才ぶりのギャップが素敵です。事件は科学絡みの、髪の毛が突然萌え出す発火事件やホメオパシーでの癌治療、クロロホルムを使った暴行事件など、実はそれ嘘がバレバレですよっていう題材を取り上げています。身近にある騙されやすい事が書いてあるので親近感が湧くし、科学を少しだけ勉強できるのが面白いですよ。各章が登場人物ごとになっているのも普段、小説を読まない人にも分かりやすくなっていて、何処から読み始めても楽しめるようになっています。相棒の庶務課の新人職員の女性が積極的に准教授を事件に突っ込ませるのが面白いし、振り回されてる准教授を見るのも笑えます。シリーズ化していて現在、第7巻まで発売中です、巻が進む毎に個性的で愛すべきキャラクター達が増えていきますので全ておすすめの作品です。