- 高校生の読書感想文におすすめの本
- 1.夏目漱石「こころ」
- 2.ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」
- 3.百田尚樹「永遠の0」
- 4.山田詠美「ぼくは勉強ができない」
- 5.小林多喜二「蟹工船」
- 6.三島由紀夫「金閣寺」
- 7.ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」
- 8.有川浩「図書館戦争」
- 9.アレックス・ロビラとフェルナンド・トリアス・デ・ベス「Good Luck」
- 10.小山龍介「STUDY HACKS!」
- 11.手塚治虫「アドルフに告ぐ」
- 12.瀧羽麻子「うさぎパン」
- 13.群ようこ「かもめ食堂」
- 14.吉本ばなな「キッチン」
- 15.江國香織「きらきらひかる」
- 16.有川浩「クジラの彼」
- 17.川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」
- 18.田中克彦「ことばと国家」
- 19.シャーロット・ブロンテ「ジェーン・エア」
- 20.夏目漱石「それから」
- 21.ヘルマン・ヘッセ「デミアン」
- 22.北杜夫「どくとるマンボウ青春記」
- 23.東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
- 24.あさのあつこ「バッテリー」
- 25.東野圭吾「パラドックス13」
- 26.辻仁成「ピアニシモ」
- 27.G.キングスレイウォード「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」
- 28.サイモン・シン「フェルマーの最終定理」
- 29.大棟耕介「ホスピタルクラウン 病院に笑いを届ける道化師 (Sanctuary books)」
- 30.ボード・シェーファー「マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門」
- 31.岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」をよんだら」
- 32.有川浩「レインツリーの国」
- 33.ジョン・E.ミラー「ローラ・インガルス・ワイルダー伝」
- 34.ジョージ・オーウェル「一九八四年」
- 35.阿川 弘之「雲の墓標」
- 36.有川浩「塩の街」
- 37.又吉直樹「火花」
- 38.宮部みゆき「火車」
- 39.渡辺淳一「花埋み」
- 40.吉村昭「関東大震災」
- 41.亀山早苗「救う男たち」
- 42.水上 勉「金閣炎上」
- 43.石牟礼道子「苦海浄土」
- 44.吉野源三郎「君たちはどう生きるか」
- 45.住野よる「君の膵臓をたべたい」
- 46.岸見一郎、古賀史健「嫌われる勇気」
- 47.木村元彦「誇り―ドラガン・ストイコビッチの軌跡」
- 48.三浦綾子「光あるうちに」
- 49.石田ゆうすけ「行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅」
- 50.井伏鱒二「黒い雨」
- 51.司馬遼太郎「最後の将軍」
- 52.司馬遼太郎「坂の上の雲」
- 53.有川浩「阪急電車」
- 54.中島敦「山月記」
- 55.東田直樹「自閉症の僕が跳びはねる理由~会話のできない中学生がつづる内なるこころ~」
- 56.太宰治「斜陽」
- 57.モーパッサン「女の一生」
- 58.太宰治「女生徒」
- 59.新海誠「小説 君の名は。」
- 60.フランツ・カフカ「城」
- 61.河合隼雄「心の処方箋」
- 62.太宰治「人間失格」
- 63.サン・テグジュペリ「星の王子さま」
- 64.マタイ「聖書の中のマタイ書」
- 65.重松清「青い鳥」
- 66.庄司 薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」
- 67.川端康成「雪国」
- 68.原田マハ「総理の夫」
- 69.宮下奈都「太陽のパスタ・豆のスープ」
- 70.パールバック「大地」
- 71.ヘミングウェイ「誰がために鐘は鳴る」
- 72.冬野花「誰も知らなかったインド人の頭ん中」
- 73.遠藤周作「沈黙」
- 74.中島敦「弟子」
- 75.Chaco「天使がくれたもの」
- 76.冲方丁「天地明察」
- 77.芥川龍之介「杜子春」
- 78.辻村深月「島はぼくらと」
- 79.リリー・フランキー「東京タワー オカンとボクと時々オトン」
- 80.水上 勉「働くことと生きること」
- 81.本多勝一「日本語の作文技術」
- 82.島崎藤村「破戒」
- 83.吉本ばなな「白河夜船」
- 84.大倉崇裕「白戸修の事件簿」
- 85.伊吹有喜「彼方の友へ」
- 86.有吉佐和子「非色」
- 87.三島由紀夫「美しい星」
- 88.三浦綾子「氷点」
- 89.森鴎外「舞姫」
- 90.三浦しをん「風が強く吹いている」
- 91.三浦しをん「仏果を得ず」
- 92.湊かなえ「物語のおわり」
- 93.ファインマン「物理法則はいかにして発見されたか」
- 94.フランツ・カフカ「変身」
- 95.山田詠美「ボクは勉強ができない」
- 96.夏目漱石「夢十夜」
- 97.恩田陸「夜のピクニック」
- 98.森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
- 99.恒川光太郎「夜市」
- 100.大岡昇平「野火」
- 101.東野圭吾「容疑者Xの献身」
- 102.伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」
- 103.城山三郎「落日燃ゆ」
- 104.貫井徳郎「乱反射」
- 105.エミリー・ブロンテ「嵐が丘」
- 106.橋本紡「流れ星が消えないうちに」
- 107.ヘミングウェイ「老人と海」
- 108.ウィリアム・ゴールディング「蠅の王」
- 109.宮本輝「螢川」
高校生の読書感想文におすすめの本
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1.夏目漱石「こころ」
高校生の読書感想文に夏目漱石「こころ」がおすすめの理由
わたしが高校の時の教科書に載っていたのもありますが、教科書ではほんの一部しか名作のことを学べません。人の心の綾を知るにも、「こころ」はおススメです。「先生」の若き頃の出来事は鮮烈で友情や正義などを考える機会にもなると思います。「いのち」が関わっている問題でもあり、それに向き合える年齢で読む方がいいと思います。(40代女性)
「先生」と親友Kの女性をめぐる関係から、その親友を死なせてしまったことに対してずっと後悔をし続けていた「先生」が最後に遺書を残すまでの心の機微がとても丁寧に描かれていたので、高校生の読解力を上げるためにおすすめできます。また、若干古語よりの言い回しも入っているため、古典の勉強にもなるかと思います。(30代男性)
太宰治の作品は精神的に不安定な作品が多く、それを表現する日本語の美しさが群を抜いていて大変感心できて読む側としての栄養になることは間違いない。さらに太宰本人が精神を病んでいたと言われるだけあって作中には現代人には筋の通らない不安定な人間の不可解な行動が多いこと、精神的に不安定なものが出てくる高校生の時期にそれらを読み手としてどのように受け止めるか。自分ならどのように行動するか。等を自分で考えて自分の言葉でまとめる読書感想文を書くには、これだけわかりやすいポイントが多い作品も珍しいと思うので、読書感想文を書く際にはこの一冊をおすすめしたい。(20代女性)
親友の好きな女性と結婚したため、親友が自殺してしまった、その負い目を抱えて生きる主人公の物語です。今の時代、そんなことで自殺?と思いますが、深刻に恋をする、その現代離れした感受性が、新鮮に思えます。若い人に読んでもらいたい小説です。(40代女性)
人間の欲望、特に恋愛感情についての心情が生々しく描写されているので読んでいて恋愛や人生について深く考えさせられるから。自分が先生とKのどちらに感情移入するかで解釈は変わると思うがその違いも味わいながら読んでいくといいと思う。(40代男性)
2.ダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」
高校生の読書感想文にダニエル・キイス「アルジャーノンに花束を」がおすすめの理由
あらすじに分かりにくいところがないため、読解力が大人ほど発達していない高校生でも誤読しにくいです。 また、知的障がい者がどんな思いで生活しているか、また誰もが羨む天才の孤独を体験することができ、多感な高校生にぴったりと思います。 さらに、エリート校では、この本の原著を英文で読めば英語力がつくと思います。(40代男性)
この小説の中では知能に問題があった研究の薬によって天才に変貌し、その後またもとの自分に戻っていく姿を描いています。大学受験に追い詰められ、勉強できること、頭がいいことを必要以上に重視してしまう高校生たちに読んでほしい本だと思うのでお勧めします。(20代女性)
知的障害のある主人公が、脳手術により高い知能を得るが、それは一時的なもので、最終的には元の知的障害に戻ってしまう。何が人間にとって幸せなことなのか考えさせられるし、社会が抱える格差や差別などの問題、人との関わり方、また知能を人間が操作することの問題なども考えるきっかけになり、読後に感じることが多く、それらを文章にしやすいと思う。私も高校生の頃に読んで印象に残っている一冊です。(30代女性)
3.百田尚樹「永遠の0」
高校生の読書感想文に百田尚樹「永遠の0」がおすすめの理由
まず本を読んで「戦争」ということを学んでほしいと思いました。フィクションストーリーではありますが、日本が過去にしてきた「戦争」ということがどういったものかというのをこの本を通して理解してほしいと思います。その上で、読書感想文というものを作成するためにといった理由でも構わないので、戦争に対しての自らの意見をしっかり持ってほしいなと思いましたので、おすすめしたいと思います。(20代女性)
零戦パイロットの孫からの視点で物語は始まり、過去と現代が交錯します。読み進めるうちに戦争に行った本人、妻、母親、部下、そしてその母親、いろんな立場の人の思いが痛いほど伝わってきます。家族のために生きて帰還すること、お国のために命を差し出すこと、何が正しくて何が間違っているのか。当時の人々の気持ちになって物語の孫と同世代の現代の若者はどう考えるのか。正解の無い率直な感想を表現できる1冊だと思います。戦闘機の機体に関して述べられている部分が多いので、中学生ではちょっと難しい気がします。高校生以上におすすめします。(40代女性)
本作品は第二次世界大戦中の特別攻撃隊の隊員を描いた作品であり、映画にもなったことから、映像作品も併せてより内容を理解しやすいのではないかと思います。また読書感想文が課題に課されるであろう夏季休業は戦争を考えるいい時期でもあり、平和に対する感想、考えというテーマで感想文を書くことができるのではないでしょうか。(20代男性)
4.山田詠美「ぼくは勉強ができない」
高校生の読書感想文に山田詠美「ぼくは勉強ができない」がおすすめの理由
私自信が、高校生のころ進路に悩んでいる時に読んで衝撃を受けた。その時までは「勉強ができる」ということが、社会人になる事の最重要項目だと思っていた。だが、この本を読んだときの主人公の処世術がとてもスマートに見えた。「賢い」と「スマート」は訳してしまえば同じだが「勉強ができる賢さ」と「世をうまくわたっていく賢さ」は別物だと理解できた。進路に悩む前に一度自分のあり方と、どんな大人になりたいのか、を考えさせられる一冊だった。(20代女性)
まず、全体を通して主人公が同じの短編集のようなもので、今まで本を読んだことのない人でも読みやすいのと、主人公が高校生なので読むうえで共感しやすいと思います。また、綺麗ごとだけではなく、人との間で生きること、これからカッコいい大人としてよく生きることのヒントも得られると思います。(20代女性)
5.小林多喜二「蟹工船」
高校生の読書感想文に小林多喜二「蟹工船」がおすすめの理由
プロレタリア文学の傑作。労働者の苦悩と資本家の傲慢さを味わい、自分たちの生きる資本主義の社会を疑ってみてはどうでしょうか。これから社会に出る、または大学に進学して学問を深める高校生に社会の矛盾を感じ、これから何を学び、考え生きていくか考えるきっかけになる本です。(30代女性)
社会の授業ではどこの学校でも取り上げられる作品なので、おおまかな作品の社会背景を理解しやすいように思うから。その割に国語の授業で取り上げられることは少ないと思うので、一般的な解釈に引っ張られず、独自の解釈を展開しやすいと思う。また有名な作品なので漫画や舞台などの他媒体でも取り上げられており、それらは読書感想文の助けになると思うから。内容自体も社会をかなり反映しているので、社会勉強にもなるし、その角度からの感想が書きやすいのではないかと考えた。(20代女性)
6.三島由紀夫「金閣寺」
高校生の読書感想文に三島由紀夫「金閣寺」がおすすめの理由
三島文学の中でもかなり分かりやすく、非常に直感的に感覚に訴えてくる文学の面白さや良さが簡潔に描かれている作品であると思うからです。非常に緻密な人間観察に基づく感情の動きを明確に伝えてくれる名作であるからです。(20代男性)
あまりにも有名な小説ですが、ストーリー性が地味なためか、中学生位だと退屈してしまうかもしれません。むしろ、芸術性が高い作品なので文学好きな高校生に読んでもらいたいです。これを読んでグッとくる方なら、文学部にすすむのもいいかもしれません。(40代女性)
7.ヘルマン・ヘッセ「車輪の下」
高校生の読書感想文にヘルマン・ヘッセ「車輪の下」がおすすめの理由
学校という管理された世界や父との葛藤の末、押し潰される少年という普遍的なテーマを扱っている点。高校生くらいの読者にとっては、非常に共感しやすく、感想も書きやすいと思います。非常に有名な作品なので、図書館で気軽に借りられるのもポイントです。(30代女性)
思春期の男の子のアイデンティティの危機を描いた作品、ストーリーは、ひたすら暗く、読んでいて楽しいというものでもないのですが、多感な思春期の若者の心を蝕んでいく歪んだ社会構造がわかるという意味では、時代を理解できる小説です。(40代女性)
8.有川浩「図書館戦争」
高校生の読書感想文に有川浩「図書館戦争」がおすすめの理由
検閲が正当に行われる社会の中で言論の自由、表現の自由を守るため戦う人々の話です。人権や、自由を守る事、自由に伴う責任などについて考えさせてくれる作品です。特に、言葉の重みについて、改めて気づかせてくれます。(20代女性)
学校から強制されなくなり、図書離れが進む高校生くらいの時期に是非読んで欲しいから。本を愛する登場人物の気持ちを少しでいいので理解しようとして欲しいと思う。そうすれば現代っ子の図書離れが少しは食い止められるのではないかと思う。(20代女性)
9.アレックス・ロビラとフェルナンド・トリアス・デ・ベス「Good Luck」
高校生の読書感想文にアレックス・ロビラとフェルナンド・トリアス・デ・ベス「Good Luck」がおすすめの理由
元々本を読むのが苦手な私が食い入るように読み入り、最後まですぐに読んでしまえたのがこの本です。 元々朝の読書タイムが導入された中学時代に、本を忘れた私が友人から借りたのがきっかけなのですが、今でもたまに読み返します。 中学生の時の読み終わった感想は、「主人公は頑張ったから幸せになれたんだな」というくらいのその物語に沿ったそのまんまの感想でした。しかし 高校受験の時期に読むと、とても勇気をもらえたのを覚えています。その後も自分が苦しい時、不安で押しつぶされそうな時、シンプルだけれど、なにをしていいのかわからない・・・そんな時に救いの手を出してくれる本だと思います。それと同時に今読むと、何度もこれまでや最近の自分の歩み方を反省させられます(笑)。 社会人になった今だからこそ、また読み返して気持ちを改めたくなるのです。 簡単なあらすじとしては、主人公が幸福のクローバーを探し、ライバルとは別々のやり方でどんどん運気を上げていくという話なのですが(本の内容としては、運、幸福というものは誰にでも同じ数だけ降り注がれていて、それをしっかり受け取れる準備をしているものにだけ幸福というものが届く)話の中で何度も教訓があります。 よく考えればわかること、わかっているつもりのこと、なんでも答えはシンプルです。 全ての年代の方におすすめしたいです。(20代女性)
10.小山龍介「STUDY HACKS!」
高校生の読書感想文に小山龍介「STUDY HACKS!」がおすすめの理由
効率よく勉強する方法や、集中するためのコツなど、高校生のうちに知っておくととても便利なことが具体的な事例を用いてわかりやすく軽快に紹介してあって読みやすかったから。また、実際に日常生活で役に立つテクニックが多数載っているから。(10代女性)
11.手塚治虫「アドルフに告ぐ」
高校生の読書感想文に手塚治虫「アドルフに告ぐ」がおすすめの理由
漫画なのですが切り口は独特です。読者により感じ方、捉え方は多種になる様な作品だと思います。 ヒトラーを題材とした作品なのですが、時代背景、善悪が時代により変化する。 主観ですが事実は塗り替えられている可能性も大いにあると感じた作品でした。(30代男性)
12.瀧羽麻子「うさぎパン」
高校生の読書感想文に瀧羽麻子「うさぎパン」がおすすめの理由
主人公の年齢が高校生なので、感情移入しやすいのではないかと思います。複雑な家庭環境に育ちながらも、いろいろな人との出会いによって少しずつ成長していく姿が心温まる物語です。おいしそうにパンを食べるシーンや淡い恋など、小説を読みなれない人でも読書感想文を書きやすい本だと思います。(40代女性)
13.群ようこ「かもめ食堂」
高校生の読書感想文に群ようこ「かもめ食堂」がおすすめの理由
フィンランドのヘルシンキが舞台の物語です。日本から遠く離れた異国の地にそれぞれ一人でやってきた日本人女性たちの静かで、でもどこか幸福な毎日が描かれています。初めは現地社会から切り離されたように存在していたかもめ食堂が少しずつ異文化の社会に溶け込んでいくさまを読み取ってほしい一冊として推薦します。(30代女性)
14.吉本ばなな「キッチン」
高校生の読書感想文に吉本ばなな「キッチン」がおすすめの理由
短くて読みやすいのに分析する点が豊富です。非現実的なところに焦点をあててもいいし、主人公の境遇や感情に注目してもいい。言葉のチョイスもおもしろく、主人公のはっきりしない矛盾したような感情も現実味があっていいです。若い女性の一人称なので特に女性は感情移入しやすいのかなと思います。(10代女性)
15.江國香織「きらきらひかる」
高校生の読書感想文に江國香織「きらきらひかる」がおすすめの理由
うつ病の妻と同性の恋人がいる医者夫婦の話。妻のふわふわした生活と誠実でありたい夫、一癖ある夫の恋人青年の奇妙な三角関係を描いています。愛情や恋愛には様々な関係がある事を若いうちから知っておいてほしいから。(40代女性)
16.有川浩「クジラの彼」
高校生の読書感想文に有川浩「クジラの彼」がおすすめの理由
図書館戦争でお馴染み有川浩の作品は比較的とっつきやすく読みやすいものが多い。高校生向けなのは恋愛色が強いため。6つの短編集からなるこの本は様々な自衛隊の恋愛模様が楽しめ、普段は見ない世界が見える高校生にとって面白いものだと思う。(20代女性)
17.川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」
高校生の読書感想文に川口俊和「コーヒーが冷めないうちに」がおすすめの理由
1つ1つの話がとても印象に残る小説。 舞台化もされているので作品の認知度も高く 硬くない文面なので読みやすいストーリーだと思います。 過去に戻れる喫茶店という斬新な設定で しかし、その中に現実味がある不思議な体験ができる そして1つの話だけでなく色々なストーリーが あるので感想を残すにも書ききれないほどの 感想があると思い推奨いたしました。(20代男性)
18.田中克彦「ことばと国家」
高校生の読書感想文に田中克彦「ことばと国家」がおすすめの理由
言語学の名著。外国語を学んでいる人には是非一度読んで欲しい本です。言語と国、文化の深い関係を覗くことができます。日本語がおかれている状況の特殊さを知れば、自分の母語を捉える視点も変わってくるかもしれません。(20代女性)
19.シャーロット・ブロンテ「ジェーン・エア」
高校生の読書感想文にシャーロット・ブロンテ「ジェーン・エア」がおすすめの理由
嵐が丘の作者の姉妹ですが、作風は全く異なります。むしろ、平凡な印象を受けますが、あの時代には珍しい自立した女性を主人公にしています。そういう意味では、等身大で読めて共感を味わえると思います。純愛小説としても十分面白いです。(40代女性)
20.夏目漱石「それから」
高校生の読書感想文に夏目漱石「それから」がおすすめの理由
わたしは高校生の時に読みました。『三四郎』『それから』『門』は三部作になっています。続けて読むと面白かったです。さすが文学作品と言われる本だなぁという感じです。ただ目を通すだけではなく、頭も使う気がします。(30代女性)
21.ヘルマン・ヘッセ「デミアン」
高校生の読書感想文にヘルマン・ヘッセ「デミアン」がおすすめの理由
10代の青年の哲学的な葛藤を描かせたら、右に出るものはいない、と思えるのが、ヘルマン・ヘッセの作品です。このデミアンは、その中でも格別な作品で、思索的な高校生の特に男の子に読んで見てもらいたい一冊です。(40代女性)
22.北杜夫「どくとるマンボウ青春記」
高校生の読書感想文に北杜夫「どくとるマンボウ青春記」がおすすめの理由
世代も風俗も異なるが、同年代の心情に相通じる感性が随所に描かれている。旧制高校の男気と少年の幼さなさに挟まれ悶え苦しむ学生さん。同じ人間なんだと感情移入出来る。40歳を馬鹿にしないほうが良い、から始まる、ユーモラスな文調も読み易い。男って馬鹿ね的な感覚でなら、女子でも楽しく読める。お薦めです。(50代男性)
23.東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」
高校生の読書感想文に東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」がおすすめの理由
東野圭吾作品といえばミステリーですが、これはそうではなくファンタジー要素のある物語で学生で普段本に触れあわないような人でもとても読みやすいです。不思議な雑貨店に入り込み、かつての店主に変わって悩み相談にのることになってしまう青年たちの心の変化や次々起こる不思議なめぐりあわせにわくわくしますし、最後には人生や夢に向き合おうという気持ちにさせてくれる希望のあるお話なので、感想文にもってこいだと思います。(30代女性)
24.あさのあつこ「バッテリー」
高校生の読書感想文にあさのあつこ「バッテリー」がおすすめの理由
野球のバッテリーにスポットを当てた作品ですので、感想文を書く際には集中して書けると思います。 また、物語自体もスピーディーに展開されているので読みやすくて中学生でも無理なく文を書けると思いますし、部活をやっている方はのめりこみやすい作品だと思うからです。(20代男性)
25.東野圭吾「パラドックス13」
高校生の読書感想文に東野圭吾「パラドックス13」がおすすめの理由
世界に数人だけを残し、他の人々は突如として消えてしまったという、極限の世界が描かれています。このため既存の常識、法律は一切通用せず、登場人物達は自分の持つ信念や正義をもとに行動します。このように今まであって当たり前だった正義の基準が無くなったとき、自分なら何を信じ、どう行動するかなど自信の考えを膨らませる余地が大きいためおすすめです。(20代女性)
26.辻仁成「ピアニシモ」
高校生の読書感想文に辻仁成「ピアニシモ」がおすすめの理由
大人でも子供でもない時期に自分自身を客観視する目を持つきっかけになる本だからです。 主人公は幻想の友人と世の中や大人を見つめていますが、その目線はあくまでも子供ものです。 非難めいた目線や不満は子供から大人へなろうとしている過渡期に誰もが抱くものですが、この本の主人公はとても感受性が強く、現実と幻想のあいまいな世界観もまとっています。 その危うさに読み手もどきどきするけれども、幻想の友人との別れが訪れた時の主人公の気持ちを10代くらいの人の感性で読み解くとこの作品はとても興味深いものになります。 大人になってから読むと感じ方がかわってしまうので、学生さん向けの作品です。 名作を読んで論じるよりも、自分自身と向き合った感想を書くことになるので、ありきたりな感想文にならず、意外と悩まずに書き上げられます。 本自体もものすごく薄いので、あっという間に読めるのも忙しい学生さんにおすすめです。(30代女性)
27.G.キングスレイウォード「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」
高校生の読書感想文にG.キングスレイウォード「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」がおすすめの理由
タイトル通り、ビジネスマンの父から息子へ贈られた手紙。息子が大きなプロジェクトを任されたとき、困難に立ち向かわなければいけないとき、人生の幸福の時、そして最後の手紙は父の引退の時。 古い本ですが「礼儀こそ最大の武器」という言葉が忘れられません。(40代女性)
28.サイモン・シン「フェルマーの最終定理」
高校生の読書感想文にサイモン・シン「フェルマーの最終定理」がおすすめの理由
本作品は、数学界に未解決問題として350余年に渡り横たわったフェルマーの最終定理を解決したアンドリュー・ワイルズの物語です。幾人もの数学者が壁に立ち向かっては跳ね返されてきた問題に一人で立ち向かい、解決した主人公。一つのテーマに取り組む姿勢がよく描写されるとともに、科学者個人は過去という巨人の方に乗り遠方を見渡す小人という考えがよくわかる作品です。大学で理系分野を志す学生には、もってこいの内容ではないでしょうか。(20代男性)
29.大棟耕介「ホスピタルクラウン 病院に笑いを届ける道化師 (Sanctuary books)」
高校生の読書感想文に大棟耕介「ホスピタルクラウン 病院に笑いを届ける道化師 (Sanctuary books)」がおすすめの理由
病院で闘病中の子どもたちの下を訪れ、彼らに笑いをもたらす「ホスピタルクラウン」まずは、その存在を知り、その活動を知り、それらから病と戦う子どもたちの姿を知り、何かを考え、掴んで欲しいと思いました。読んで、綺麗な答えを答えるのでも、同情するのでなく、知って自分はどうするのかを高校生という時期にこそ考えるべきだと感じました。高校が社会に出るか進学するかの1つの節目です。見た目だけでなく、その裏側や直面する現実というものがあって、それは決してキラキラしてるものばかりではないことを感じてもらえる1冊だと思います。(20代女性)
30.ボード・シェーファー「マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門」
高校生の読書感想文にボード・シェーファー「マネーという名の犬 12歳からの「お金」入門」がおすすめの理由
生活をするうえで欠かせない「お金」に関する考え方を教えてくれる本です。高校生より年下でも読める作品ですが、感想文としてなら、お金との付き合いが増す時期である高校生に向いていると思います。将来を考えることも増える年頃ですし、物語中に株取引の要素も出てくるので、やる気のある高校生なら実践を兼ねて読んでみることをおススメします。自身の経験を盛り込めば、きっと感想文にも深みが加わるはずです。(30代男性)
31.岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」をよんだら」
高校生の読書感想文に岩崎夏海「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」をよんだら」がおすすめの理由
一昔前に話題となった作品で漫画やアニメ、映画化もされた作品です。タイトルとは裏腹に非常に読みやすく、女子高生の野球部のマネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読むことで、野球部を変えていくというとても斬新な物語はとても面白く、特に同世代の人には共感できるところも多い作品になっています。もちろん面白くて読みやすいだけでなくドラッカーのマネジメントとは何かについても一緒に学ぶことができるため読書感想文にお勧めする1冊です。(30代男性)
32.有川浩「レインツリーの国」
高校生の読書感想文に有川浩「レインツリーの国」がおすすめの理由
好きな小説をきっかけに男女が出会う恋愛物語ですが、ただ純粋に恋愛するのではなく様々な壁にぶつかっていきます。 難聴な彼女の生き方、その障碍者の側にいる主人公の行動などしっかり書かれており読んだ後に考えさせられる話です。 外見からみて障害があるとわからない難聴だからこそ、周知されにくいのでこちらの小説を読んだあとには「こんな人がいたら助けてあげる」「見た目だけで判断しない」など自身の改善にもつながります。 また、おすすめする対象者が高校生なのは、義務教育が終わり、大人に近づき責任が少し大きくなる時に読むべきだからです。(20代女性)
33.ジョン・E.ミラー「ローラ・インガルス・ワイルダー伝」
高校生の読書感想文にジョン・E.ミラー「ローラ・インガルス・ワイルダー伝」がおすすめの理由
「大草原の小さな家」シリーズでアメリカ児童文学の伝説的な作家となった作者について、まるで学術論文のようなタッチで感情抜きに迫っていく。開拓民の一主婦が、どうやって作家となったかが解明される過程はファンならずとも興味深い。物語の雰囲気とは間逆の、作家の生々しい人間的な確執も衝撃的で強い印象を残す。(40代女性)
34.ジョージ・オーウェル「一九八四年」
高校生の読書感想文にジョージ・オーウェル「一九八四年」がおすすめの理由
ビッグ・ブラザーを権力の頂点におく「党」による監視社会において生きる人々の物語。まるで未来の世界を予言しているかのような描写の数々に思わずぞっとすることもあります。「人間の自由とは何か」について考えさせられる作品です。社会人になる前に、一度読んでおきたい本です。(20代女性)
35.阿川 弘之「雲の墓標」
高校生の読書感想文に阿川 弘之「雲の墓標」がおすすめの理由
戦後70年以上経ち、戦争を経験した世代の方が、減少している現代、若くして散った命の尊さ、悲しみを伝えることの出来る貴重な作品です。涙なしには、読めない内容なので、1人静かに浸りながら読むことをお勧めします。(40代女性)
36.有川浩「塩の街」
高校生の読書感想文に有川浩「塩の街」がおすすめの理由
いつ死ぬかわからない、塩害に侵された町の物語。人間の死という恐怖の中、人間の醜さと優しさと温もりという人間らしさが詰まった本です。人間の感情が、嫌という程見える本ですが、その分自分の感じ方などを書きやすい本だと思います。(20代女性)
37.又吉直樹「火花」
高校生の読書感想文に又吉直樹「火花」がおすすめの理由
高校生に特にオススメです。 芸人さんの話なのでユーモアもあり読みやすく、感情豊かに描かれている作品なので人間味がものすごく感じられ、人として大切なことを理解する手助けになります。 本の分厚さも読者感想文を課される夏休みや冬休みなどの短い期間に最適です。(20代女性)
38.宮部みゆき「火車」
高校生の読書感想文に宮部みゆき「火車」がおすすめの理由
便利だからと当たり前のように使ってしまうクレジットカード。奨学金やカードなどの借金が原因で自己破産の申請をしている若者が増えていることを考えると普通の人が陥ってしまう怖さを早い段階から理解しておいた方がいいと思います。(40代女性)
39.渡辺淳一「花埋み」
高校生の読書感想文に渡辺淳一「花埋み」がおすすめの理由
まだ女性が社会に出て活躍する機会が少なかった時代、苦難を乗り越えながら女医となり奮闘する過程が、とても感動的です。逆境に負けず、自分の信念に基づいて努力する姿は、これから進学・就職など人生の岐路に立たされる高校生の励みになると思います。(30代女性)
40.吉村昭「関東大震災」
高校生の読書感想文に吉村昭「関東大震災」がおすすめの理由
今から約100年前、大正時代に起こった関東大震災についての本です。 当時この震災に直面した人々と混乱と困難を描いています。 これからも地震と共に生きていかなければいけない日本の子どもたちに読んで欲しい一冊です。(40代女性)
41.亀山早苗「救う男たち」
高校生の読書感想文に亀山早苗「救う男たち」がおすすめの理由
東京消防庁の人達に関する本です。もしもの時があればいつでも誰でも119番通報ができ助けを呼ぶことができます。その時に来てくれる人達は、例え仕事とは言え、仕事だけでは言い表せない日々の厳しい訓練があるからこそだと知る事ができます。消防署の人達が命懸けで人命救助をする勇敢な人達だとわかると、将来を決めるうえで選択肢のひとつに繋がり自宅近くの消防署への関心にも繋がるのではないでしょうか?(40代女性)
42.水上 勉「金閣炎上」
高校生の読書感想文に水上 勉「金閣炎上」がおすすめの理由
1950年に発生した金閣寺放火事件について記録された、いわばドキュメンタリー小説。ただ、犯人の林養賢が犯行に至るまでの経緯が幼少期の体験や境遇にまでさかのぼって丁寧に描写されていて、単なる記録でない深みを感じます。(30代男性)
43.石牟礼道子「苦海浄土」
高校生の読書感想文に石牟礼道子「苦海浄土」がおすすめの理由
水俣病患者に関するルポルタージュです。水俣病患者やその周辺の人々の生活に密着し、水俣病や公害病の恐ろしさや問題の複雑さを生々しく語った著作です。今日環境への意識が高まりを見せていますが、本書を通じて公害病の恐ろしさを学び、環境意識の形成に役立てることができるように思います。(40代男性)
44.吉野源三郎「君たちはどう生きるか」
高校生の読書感想文に吉野源三郎「君たちはどう生きるか」がおすすめの理由
本のタイトルにもあるように、この小説を読むことで「自分はどう生きていくのか」ということを考えることができると思います。高校生は卒業後、進学する人もいたり就職する人もいたりとさまざまですが、それぞれが今まで生きてきた「社会」よりもより広い「社会」に出ていくという点では共通しているでしょう。その「社会」でどのように生きていくか考えるきっかけとしてこの本を読んでもらいたいです。(20代女性)
45.住野よる「君の膵臓をたべたい」
高校生の読書感想文に住野よる「君の膵臓をたべたい」がおすすめの理由
比較的読みやすく、長くもない。タイトルにインパクトがあり、引き付けられる。一見恋愛小説に見えるが、実際は人間ドラマであり人と人の関わりの重要性がわかる本。予想できる最後とは異なるため、面白い感想文が書けると思う。(20代女性)
46.岸見一郎、古賀史健「嫌われる勇気」
高校生の読書感想文に岸見一郎、古賀史健「嫌われる勇気」がおすすめの理由
高校生ともなると人間関係に悩むことが 多くなる時期でしょう。 そこで、アドラー心理学をわかりやすく ひもといてゆくこの本を手にとってほしいです。 人間の心理をわかりやすく解説されてます。 対話形式なのでスラスラ読み進められるので おススメです。(20代女性)
47.木村元彦「誇り―ドラガン・ストイコビッチの軌跡」
高校生の読書感想文に木村元彦「誇り―ドラガン・ストイコビッチの軌跡」がおすすめの理由
Jリーグで活躍した彼の半生が書かれおり、現代史を学んだ高校生にお勧めできる一冊です。 民族や戦争がサッカーやスポーツに暗い影響を及ぼす事がよくわかりますし、彼の熱い思いや誇りがわかる一冊です。 写真もあるので読みやすいと思います。(20代男性)
48.三浦綾子「光あるうちに」
高校生の読書感想文に三浦綾子「光あるうちに」がおすすめの理由
作者は、肺結核やパーキンソン病など多くの病気を患いながら長年ご主人と二人三脚で活動された方です。 生きた時代も昭和の戦争を体験されるような、今の高校生にはおそらく想像もつかない世界だと思います。しかしだからこそ、彼女の半生を描いた本書を読むべきだと思います。戦争で教え子を戦地に送ったり、病気の恋人を失ったり、命や生きるということの大切さを痛感させられる本だからです。(40代女性)
49.石田ゆうすけ「行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅」
高校生の読書感想文に石田ゆうすけ「行かずに死ねるか!―世界9万5000km自転車ひとり旅」がおすすめの理由
本書は普通の会社員である石田さんが一念発起し,自転車で世界一周の旅をした旅行記です. 旅行のなかで石田さんはいろいろな経験をされます.なかには命を奪われかけるといった経験もしています. おすすめの読者の年齢層はここでは高校生と設定しましたが,中学生でも大学生でも心をワクワクさせながら最後まで読むことができます.(20代男性)
50.井伏鱒二「黒い雨」
高校生の読書感想文に井伏鱒二「黒い雨」がおすすめの理由
戦争の悲惨さやそれに苦しむ人々の姿を日記調で細かく記している点がこの本をお勧めする理由です。 精神的にも成長して残酷な事実も受け入れられる高校生で読むことをお勧めします。これを読むことで、歴史に対する認識もさらに深まるでしょう。(30代男性)
51.司馬遼太郎「最後の将軍」
高校生の読書感想文に司馬遼太郎「最後の将軍」がおすすめの理由
徳川家康の再来ともいわれ、その英邁を期待されていた徳川慶喜。彼ほどの人物がなぜ徳川幕府の崩壊を止められなかったかという疑問を司馬遼太郎が解き明かします。賢く、先を見通せる慶喜だったからこそ、時代の荒波には勝てないと早々にあきらめてしまったのかもしれません。敗者の視点から歴史を見てみる、ということを高校生のうちに身につけて欲しいです。(20代女性)
52.司馬遼太郎「坂の上の雲」
高校生の読書感想文に司馬遼太郎「坂の上の雲」がおすすめの理由
高校生に是非とも読んでほしい本。 明治維新から日露戦争にいたるまでの物語ですが、主人公たちが強かに生きる姿が心をうつ。これからの激動の時代を過ごすであろう高校生に生きるとはを学び取ってほしいと思い勧めました。(30代男性)
53.有川浩「阪急電車」
高校生の読書感想文に有川浩「阪急電車」がおすすめの理由
阪急線の各駅の名前がついた章ごとに、その電車を利用する人々の色々な人生が描きだされます。一章それぞれが短くて読みやすく、阪急電車の始発駅から終点の駅に着くまでに読み終えてしまうほどですが、内容はとても濃くて面白いです。活字を普段読まない人にもオススメできます。(20代女性)
54.中島敦「山月記」
高校生の読書感想文に中島敦「山月記」がおすすめの理由
中島敦の有名な小説で、虎になってしまった主人公・李徴の一人語りを通して「自尊心」や「羞恥心」について深く考えさせられる内容になっており、主人公と自分自身を対比させることで比較的読書感想文の書きやすい小説です。(20代女性)
55.東田直樹「自閉症の僕が跳びはねる理由~会話のできない中学生がつづる内なるこころ~」
高校生の読書感想文に東田直樹「自閉症の僕が跳びはねる理由~会話のできない中学生がつづる内なるこころ~」がおすすめの理由
障害者が書いているので、文章はわかりやすい。 自閉症の人が何を考えているのか、なぜ不可解な行動をとってしまうのかなど、新たな発見もありました。障害に理解がある社会を作るためにどうしたら良いか障害者と接してきた体験・問題提起など絡めて書きやすいと思います。(30代女性)
56.太宰治「斜陽」
高校生の読書感想文に太宰治「斜陽」がおすすめの理由
太宰治といえば、教科書にも載っている『走れメロス』を思い浮かべることが多いと思います。 ですが、太宰のベストセラー作品であって、自身の半生が描かれていると言われるのが斜陽です。 内容はとても濃いですが、話のリアリティさにどんどん引き込まれていきます。 分かりやすい物語なので、読書感想文を書くのにも最適だと思います。(20代女性)
57.モーパッサン「女の一生」
高校生の読書感想文にモーパッサン「女の一生」がおすすめの理由
かなり暗い女性の一生を描いた話です。ただ、当時の世界では、主人公は、よくいる一般的な女性で、その時代の象徴とも言えるかもしれません。高校生位なら、あまりネガティヴな影響を受けずに、時代を理解する視点で読めるのではないかと思います。(40代女性)
58.太宰治「女生徒」
高校生の読書感想文に太宰治「女生徒」がおすすめの理由
この年頃の女性に特有なジェットコースターのように目紛しく心が揺れ動くさまが、作者が男性であるにもかかわらず見事に描かれています。時代や生活様式が変わっても、同じ年齢層の女性なら思春期の苦しいような気持ちに共感できるのではないでしょうか。男性が読んでも同世代の女性の気持ちが垣間見えて参考になると思います。(40代女性)
59.新海誠「小説 君の名は。」
高校生の読書感想文に新海誠「小説 君の名は。」がおすすめの理由
話題にもなった君の名は。の小説版。映画を見た人も見てない人も読みやすい小説になっている。また、高校生が主人公の恋愛小説なので自分に当てはめて読んでいける。映画とは少し違った部分、補完する部分をピックアップして映画と比べて感想文を書くと面白いと思う。(20代女性)
60.フランツ・カフカ「城」
高校生の読書感想文にフランツ・カフカ「城」がおすすめの理由
同作者の「変身」は、短編である上にわかりやすいということで高校生の教科書に掲載されることが多いので、その発展として長編の「城」を読むことはとても価値があります。そこには近代に人間が直面した不条理とは何かが、決して難解でない文章と不可思議な物語で進んでいくので、読者は自由な感想を抱くことができるでしょう。 また、この小説は完結してないので、答えがないということで柔軟な感想を書けると思います。(30代男性)
61.河合隼雄「心の処方箋」
高校生の読書感想文に河合隼雄「心の処方箋」がおすすめの理由
真面目に頑張ることはもちろん大切だと思います。しかし、真面目に頑張っていることの全てが報われるわけでは決してないし、自分ではうまくいっていると思っていることでも、周りがどう評価するか分からないこともあります。人との付き合い方も難しいけれど、案外自分の心と向き合うことも難しいのかもしれません。多感な時期の生徒だからこそ、ポジティブな気持ちになるためにも、自分の心との向き合い方を本書を読んで是非学んでほしいなと心から思いました。(20代女性)
62.太宰治「人間失格」
高校生の読書感想文に太宰治「人間失格」がおすすめの理由
話が重いため高校生向けにおすすめしたい、「恥の多い人生を歩んできました」から始まる代表作。主人公が周りの優しさに触れつつも、自分自身が社会に適応できずに孤独を選んでいく悲しいお話です。人生に悲観的になったり、自分が社会にいてよいのか迷った時にこれを読んで共感し、一度落ち着いて見つめなおしてほしい。(20代女性)
63.サン・テグジュペリ「星の王子さま」
高校生の読書感想文にサン・テグジュペリ「星の王子さま」がおすすめの理由
大切なものは、目に見えない。 これをテーマとして書かれている。物語として抽象的ではあるが、少年期の純粋な心で読むといい意味で引っかかる部分がある。 大人になってからもう一度読むと深く理解できるので、未成年のうちに一度読んでおくとその後の読書が楽しくなるはずである。(20代女性)
64.マタイ「聖書の中のマタイ書」
高校生の読書感想文にマタイ「聖書の中のマタイ書」がおすすめの理由
イエスキリストの生涯を描いており、イエスが語った山上の垂訓には豚に真珠や狭き門など、聞いたことがある言葉も出てくる。聖書の中ではかなり読み易い書であり、人生の指針にできる書。JW.ORGから聖書を無料でダウンロードし、マタイ書を選択出来ます。(40代男性)
65.重松清「青い鳥」
高校生の読書感想文に重松清「青い鳥」がおすすめの理由
問題のある子に寄り添ってくれる吃音先生の短編集です。1人で悩む子どもたちに、上手くしゃべれないけど、大事なことを伝えてくれます。悩んでる人にどう向き合うかを考えるきっかけになると思います。また先生の導き方に共感できるか、自分ならと考えてみてもいいかと思います。(30代女性)
66.庄司 薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」
高校生の読書感想文に庄司 薫「赤頭巾ちゃん気をつけて」がおすすめの理由
この本の時代と今では違うよ、と思うかもしれません。 しかし、この本の主人公のように高校生のときに自分を見つめてみるというのは、その後の人生にとって大変有益であると思います。 この本の主人公になったつもりで読めば、なんとなくでも自分の気持ちを素直に受け止められるようになると思います。 高校生の方にお薦めします。(50代男性)
67.川端康成「雪国」
高校生の読書感想文に川端康成「雪国」がおすすめの理由
あまりにも有名な出だしなので、特に、読書家でなくても知っていると思います。純文学の化身のような作品です。文章の美しさもそうですが、繊細な感受性が、これほど読む人にすんなり伝わる作品も珍しい、日常を少し離れた気分にしてくれます。(40代女性)
68.原田マハ「総理の夫」
高校生の読書感想文に原田マハ「総理の夫」がおすすめの理由
政治、夫婦愛、家族の多様性などが書かれてあり、感想文が書きやすい。 特に政治については分かりやすく書かれてあり、選挙権が18歳てわ付与された現在の高校生が政治に興味を持つきっかけになりそう。 文量は多いが、面白いので無理なく読み進められると思う。(30代女性)
69.宮下奈都「太陽のパスタ・豆のスープ」
高校生の読書感想文に宮下奈都「太陽のパスタ・豆のスープ」がおすすめの理由
この物語は主人公明日羽が結婚寸前に婚約破棄されたことから始まります。ショックで自信や希望を失った主人公が「ドリフターズ・リスト」という、自分がやりたいことリストを作り、一つ一つ実現しながら自分を取り戻し、成長していく姿に元気をもらえる作品です。この小説が特に面白いのは、ストーリーの中で何かドラマチックな出来事が起こって、それを通して主人公が変わるのではなく、誰にでもありそうなありきたりな日常の中に明日羽が立ち直り、成長していくヒントがちりばめられているという点です。様々な事を経験する多感な高校生に是非おすすめの一冊です。(30代女性)
70.パールバック「大地」
高校生の読書感想文にパールバック「大地」がおすすめの理由
昔の中国を舞台に貧しい農民の男が富豪になって行き、さらにその息子たちそれぞれの人生を追っていく小説です。 中国の文化を知れますし、豊かな現代の日本では考えられないような貧困層の極限の生活がリアルに感じられます。 ストーリー性も高く長編なので読み応えも抜群で歴史の好きな高校生に是非お勧めしたい本です。(30代女性)
71.ヘミングウェイ「誰がために鐘は鳴る」
高校生の読書感想文にヘミングウェイ「誰がために鐘は鳴る」がおすすめの理由
第一に、戦争によって引き離される恋人同士の、身近ながらも燃え上がるような愛の形をとてもよく表現できているから。第二に理想の社会を実現するために命をかけて戦う男たちの姿や、そのために多くの人が命を落とすという戦争の悲劇がよく描かれているからです。(30代男性)
72.冬野花「誰も知らなかったインド人の頭ん中」
高校生の読書感想文に冬野花「誰も知らなかったインド人の頭ん中」がおすすめの理由
日本は島国で異文化との交流が他の国に比べると少ない。言語面でも、文化面でも独自性があり他民族と混じり合う事がなかなかない。作者がインドに旅し、暮らすことでインド人と深く触れ合い、カルチャーショックを受けながらも楽しく生活している様子を描いたこのエッセーを読むなら、未知の国の文化に触れ、世界に目を向けたいというきっかけになる良い本だと思う。(40代女性)
73.遠藤周作「沈黙」
高校生の読書感想文に遠藤周作「沈黙」がおすすめの理由
江戸時代初期の長崎が舞台の、隠れキリシタンに対して幕府が行った、残酷な弾圧を描いた歴史小説です。幸せになりたい、救われたいと思い神を信じているのに、弾圧によって死んでしまうのでは、信仰の意味がないのではないか。神に問うても、沈黙するだけ。信仰を通して、自分の心の在り方、正しさを問われており、自分を見つめなおすためにもおすすめの一冊です。(30代女性)
74.中島敦「弟子」
高校生の読書感想文に中島敦「弟子」がおすすめの理由
本作品は、孔子と弟子の子路について書かれた作品で、現代文の教科書でも扱う中島敦の作品となっています。素行の荒れた青年だった子路が孔子の弟子となり、生活を共にしながら師弟関係をはぐくみ、強固にしていく様子が漢文調で描写されており、人と人とのかかわりについて考察できる作品となっています。(20代男性)
75.Chaco「天使がくれたもの」
高校生の読書感想文にChaco「天使がくれたもの」がおすすめの理由
この本はジャンルでいうと、恋愛小説だけど、普通の恋愛小説とは違って、読み終わるとすごく切ない気持ちになります。 でも、この本を読んだら、時間の大切さが分かります。 この本を読んで、時間の大切さを分かって欲しいと思ったからです。(10代女性)
76.冲方丁「天地明察」
高校生の読書感想文に冲方丁「天地明察」がおすすめの理由
本作品は、江戸時代に活躍した天文学者・渋川春海を主人公にした作品であります。当時用いられていた暦(カレンダー)が実情の星の運行からずれていることに気付いた主人公らが、新暦を作るために人生を賭して日本中を観測し歩くという内容です。一つの目標に向かって歩み続けることの大切さについて考えることのできる作品で、自身の将来の目標などを絡めて、感想文を書けるのではないでしょうか。(20代男性)
77.芥川龍之介「杜子春」
高校生の読書感想文に芥川龍之介「杜子春」がおすすめの理由
主人公・杜子春の前に現れた仙人に従い、財産を手に入れては使い果たし、ついには仙人になってしまえばよいのだと、仙人に弟子入りを志願するという内容で、本作品では、人の欲というものを実に巧妙に書き表した作品となっています。誰しもが持つ欲に関して考察し、感想文にすることができるのではないでしょうか。(20代男性)
78.辻村深月「島はぼくらと」
高校生の読書感想文に辻村深月「島はぼくらと」がおすすめの理由
登場人物4人が高校生であり、同世代なので共感できる部分が多いと思うのでおすすめです。今しかない青春も感じられます。 4人は島暮らしの為、フェリーで本土の高校に通っています。島の子供たちはいずれ本土に出て行くと言われており、主人公たちも進学など控え、これからの人生を考える分岐点に立っています。それぞれが自分や生まれ育った島のことを考え、進む道を選択していくところが、読者の境遇と重ね合わせて感じるものがあると思います。 大人も島のために新たな取組みを始めたり、挑戦をしていることから、これから先の自分の人生と照らし合わせて希望が持てる作品だと思います。(30代女性)
79.リリー・フランキー「東京タワー オカンとボクと時々オトン」
高校生の読書感想文にリリー・フランキー「東京タワー オカンとボクと時々オトン」がおすすめの理由
誰にとっても一番身近である母親の存在をテーマとして書かれているので、主人公と時分を重ねて考えたり、自分と母親を比べて思うことがあったり、感想を書きやすい本だと思います。 また、文章も気取らず誰もが読みやすく、リリーさんの面白い言い回しなどですぐに物語に引き込まれるかと思います。読みやすく、感想も書きやすい良い本だと思います。(20代女性)
80.水上 勉「働くことと生きること」
高校生の読書感想文に水上 勉「働くことと生きること」がおすすめの理由
「天職とは最初からどこかにある訳ではなく、働く経験を通じて自ら育てるもの」という姿勢が読み取れます。また作者の、仕事を通じて多くの人からだまされた経験をリアルに描いているため、安易に社会に期待しない視線も学んでほしいです。(30代男性)
81.本多勝一「日本語の作文技術」
高校生の読書感想文に本多勝一「日本語の作文技術」がおすすめの理由
作文や論文の作成というと抽象的で掴みどころのない勉強しにくさがありますが 本書では新聞記者として数十年にわたって一線で活躍してきた著者の経験から来る具体的で明快な文章術が記されています。 大学受験の国語の参考書としても非常に優秀です。(40代男性)
82.島崎藤村「破戒」
高校生の読書感想文に島崎藤村「破戒」がおすすめの理由
部落差別について描写した日本文学の古典です。道徳の教科書にあるような単純に差別と戦う話ではなく、自らの立場を保身することも考えなければならないという複雑な境遇に置かれた主人公について、安易な勇気はほめられるものではないと考えることができます。(30代男性)
83.吉本ばなな「白河夜船」
高校生の読書感想文に吉本ばなな「白河夜船」がおすすめの理由
全体で3篇から成る単行本の中の1篇となります。これぞ吉本ばなな!という不思議な恋愛観を何気ない日常を朧げな風景描写と人物描写で描き出しています。普段そこにあるはずの会話や仕草が、読み手自身も気づいていない新しい感性に訴えかけてくるようで、否が応でもその情景の中に引き込まれていきます。(40代男性)
84.大倉崇裕「白戸修の事件簿」
高校生の読書感想文に大倉崇裕「白戸修の事件簿」がおすすめの理由
電車やバイトで中野に行くたびに何故か厄介ごとに巻き込まれる男白戸修。いたって普通のどっちかと言うとひ弱なイメージの主人公が やむにやまれず事件を解決していく姿がユーモラスです。 短編ばかりなのでスラスラ読めますし張られた伏線がちゃんと回収される所など見事です。(40代男性)
85.伊吹有喜「彼方の友へ」
高校生の読書感想文に伊吹有喜「彼方の友へ」がおすすめの理由
戦時中の東京で10代の少女が雑誌編集部に入り奮闘する物語です。言葉遣いや物事の描写がとても美しく品があります。また、経済的な事情で進学できなかった少女の芯の強いエネルギーもさることながら、少女が成長していく過程を瑞々しく描いた小説のストーリーにもとても励まされます。(30代女性)
86.有吉佐和子「非色」
高校生の読書感想文に有吉佐和子「非色」がおすすめの理由
高校時代に母に紹介されて読んだのがきっかけですが、1970年代・アメリカ・ニューヨークにおける人種差別に関する小説です。こんなに人種差別というものはキツイものなのかと考えさせられ、現代問題となっている「いじめ」への対策が考察できるように思います。(30代女性)
87.三島由紀夫「美しい星」
高校生の読書感想文に三島由紀夫「美しい星」がおすすめの理由
純文学は難しいそうに見えますが、この美しい星は、三島由紀夫が唯一のSF小説で、非常に読みやすくなっています。 三島由紀夫としては、簡単に読むことが出来ます。 内容も人それぞれで感じ方も変わって行くと思うので、感想文を書くには適していると思います。 この小説は、映画映画にもなっているので、映画を見てあらすじを把握してから読む事も出来ますし、始めは、宇宙人だという家族の考えに違和感のあるのではと思いますが、慣れてくると面白いですのでお勧めです。(50代男性)
88.三浦綾子「氷点」
高校生の読書感想文に三浦綾子「氷点」がおすすめの理由
日本が誇る不朽の名作だからです。出生などやや複雑な家庭環境ですが、主人公の陽子の芯の強さを見習ってほしいです。今の時代にはないピュアさできっと心が洗われると思います。多感な時期にこの作品に触れるのはきっと大きな財産になります。内容や言葉の言い回しが中学生では難しいそうなので、高校生におススメです。(40代女性)
89.森鴎外「舞姫」
高校生の読書感想文に森鴎外「舞姫」がおすすめの理由
教科書に掲載されることもある舞姫ですが、鴎外の高尚な文章とその経歴、そして文語体といった国語の知識を深めることに役立つと思うためです。さらには大学の入学試験で出題される可能性もあるので、読んでおくこと自体がひとつの勉強になるためです。(30代女性)
90.三浦しをん「風が強く吹いている」
高校生の読書感想文に三浦しをん「風が強く吹いている」がおすすめの理由
スポーツを題材とした作品で、登場人物たちが、そのスポーツを通じ、人間関係を形成したり、自分自身を成長させていきます。そのため、部活動を頑張っている方、特に運動部の方には共感したり、感情移入したりできる場面が多いと思います。自分自身の事、仲間の事、競技に打ち込む気持ち等、改めて考えさせてくれる作品です。(20代女性)
91.三浦しをん「仏果を得ず」
高校生の読書感想文に三浦しをん「仏果を得ず」がおすすめの理由
この物語の主人公は文楽の太夫の道を進む、健太夫という若者です。伝統芸能である文楽、なんだか私たちには馴染みのない世界なので文楽がテーマの小説なんておもしろいのかなと半信半疑で読み始めました。結果、みごとにはまって一気に読み終えました。この本の面白さは、主人公たちが暮らす現代の日本で起こる出来事と、彼らが演じる文楽の演目のストーリーが交錯しながらストーリーが展開していく点です。そのおかげで、文楽がつくられた時代の人々の気持ちや感情を、現代の私たちの感情に照らし合わせて理解し共感することが出来るのです。昔も今も、私たち人間が共通して持っているもの、感情があるのだということ感じ取ってほしいし、この本をきっかけに日本の伝統芸能に興味を持つきっかけにもなってほしいという意味もありおすすめしたい一冊です。(30代女性)
92.湊かなえ「物語のおわり」
高校生の読書感想文に湊かなえ「物語のおわり」がおすすめの理由
私がおすすめする物語のおわりという小説は、様々な思いを抱えた人たちが、結末のない空の彼方という物語に出会い、それぞれがその物語を自分なりに完結させ自分自身の生き方を改めて考え直すという物語です。この本を読んだ人も自分の人生を見直すきっかけになりますし、悩める時期の多い高校生にもってこいの小説だと思います。(20代女性)
93.ファインマン「物理法則はいかにして発見されたか」
高校生の読書感想文にファインマン「物理法則はいかにして発見されたか」がおすすめの理由
この本はファインマンが1964年と1965年に行った講演を記録したものです。これは元々ノーベル賞受賞記念の講演なのですが、彼の研究に関する話題というよりは物理学の歴史を辿るような内容になっています。学校では教えてくれない科学の本質にも着眼しており、大学に進学して自然科学を学ぼうとしている人には是非読んで欲しい1冊です。(20代男性)
94.フランツ・カフカ「変身」
高校生の読書感想文にフランツ・カフカ「変身」がおすすめの理由
全体を通して暗い雰囲気ではあるが、良い意味で訳の分からない部分が多い作品である。そのため、読む人によって何通りにでも解釈できるという点で感想文向きであると考える。また、本自体が薄くすぐに読み終わるため、その分しっかりと考察に時間をかけられ、ただあらすじをなぞるだけの感想文にはなりにくいと思う。幼い子供に読ませると奇怪なだけの物語で終わってしまうので、高校生ぐらいになってから読むのに向いている。(20代女性)
95.山田詠美「ボクは勉強ができない」
高校生の読書感想文に山田詠美「ボクは勉強ができない」がおすすめの理由
著書は女性の方ですが、時田秀美くんという年相応の部分も少し大人びた部分も持ち合わせた男子高校生の日常や心情を細やかに描かれています。なにしろ時田くんが魅力的で、タイトルとは裏腹に聡明な男の子だと思います。この小説なら素直に思ったことを感想文に書けるのではないでしょうか。(30代女性)
96.夏目漱石「夢十夜」
高校生の読書感想文に夏目漱石「夢十夜」がおすすめの理由
短編での構成なので読みやすく、またそれにより感想文も短編の中の一つに絞って書くことや、いくつかをピックアップして書くこともできると思うからです。内容も様々なジャンルがあるので幅広く読んでもらえて面白いとも思います。(10代男性)
97.恩田陸「夜のピクニック」
高校生の読書感想文に恩田陸「夜のピクニック」がおすすめの理由
作品自体が高校のとあるイベントを物語にしているので高校生であれば作品も読みやすく書きやすいと思います。 進路に悩んだりしている人や将来に不安がある人に対しても読みやすい作品ですし、作品自体がリアリティな描写がありますので、お勧めです。(20代男性)
98.森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」
高校生の読書感想文に森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」がおすすめの理由
人気タレント・星野源が主演を務めたアニメ映画化されたことから、本をあまり読む習慣がない方でも、別方向からまずはアプローチができる作品です。 内容も、奇妙かつ破天荒な活躍で魅せてくれるヒロイン『黒髪の乙女』パートと、遠回しでひねくれながらも、ヒロインへの想いだけは燃えすぎなぐらいに情熱をたぎらせる主人公『先輩』パートで文体や言い回しが異なり、一方がハマらなくても、必ずもう一方のテイストにハマる仕掛けになっているので、飽きることなく読めるという強みがあります。(30代男性)
99.恒川光太郎「夜市」
高校生の読書感想文に恒川光太郎「夜市」がおすすめの理由
最近ちょっとした流行のポップホラーとも言える雰囲気で、独特の世界観に中高生は興味を持ちやすいことと、文章も難しすぎず読みやすく、その上で共感しやすい書き方をされている点で向いていると思います。また、もう一作編成されており、こちらは日常に隣接している世界に入り込んでしまうことから始まる物語ですがその世界で様々なことが主人公を見舞うわけですが、それらに高校生たちなら思うところが出てくることだと思います。(10代男性)
100.大岡昇平「野火」
高校生の読書感想文に大岡昇平「野火」がおすすめの理由
戦争という極限状態において、人が選ぶ選択肢に果たして善悪は存在するのか。倫理観と道徳感について、強烈に問われる一冊であると同時に、戦争の過酷さ、人間の弱さと強さ、生きることの意味について、深く考えさせられる一冊でもあります。高校生という多感な時期にこそ、ぜひ読んで欲しい本です。(40代女性)
101.東野圭吾「容疑者Xの献身」
高校生の読書感想文に東野圭吾「容疑者Xの献身」がおすすめの理由
主軸は殺人事件を解決するための捜査、謎解きですが、ストーリーの内容だけではなく登場人物の心境の変化、情動などが細かく描かれています。このため1つの事件をめぐり登場人物はどのように考えたのか、何を感じ、何を思いその行動に至ったのかなど、考察すべきポイントが数多くあるためおすすめします。(20代女性)
102.伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」
高校生の読書感想文に伊坂幸太郎「陽気なギャングが地球を回す」がおすすめの理由
伊坂幸太郎の本は、すらすらと読み進められるのが特徴なのですが、その中でもこの作品は銀行強盗をテーマにしているため、スリルや疾走感を味わいながら一気に読破できます。ただ面白いだけではなく、社会のこと・経済のことを揶揄する内容が含まれているので、感想も書きやすいと思います。(20代女性)
103.城山三郎「落日燃ゆ」
高校生の読書感想文に城山三郎「落日燃ゆ」がおすすめの理由
戦後A級戦として東条英機らと処刑された、広田弘毅の生き様を描いている。「自ら計らわぬ」を自分のポリシーとして、戦争に大反対していたにも関わらず、言い訳をせず に処刑を受けた広田弘毅、今の世の中にこのような生き方ができるか疑問ではあるが、読むと自分の生き方を考えさせられる。(60代男性)
104.貫井徳郎「乱反射」
高校生の読書感想文に貫井徳郎「乱反射」がおすすめの理由
自分も他人も、誰もが持っている人間の黒い部分を、改めて実感させてくれるような作品です。登場人物の心情にイライラしつつも、悔しいけれど共感してしまう部分がたくさんありました。この作品を通して、人間のモラルについて改めて深く考えさせられるのではないかと思います。(20代女性)
105.エミリー・ブロンテ「嵐が丘」
高校生の読書感想文にエミリー・ブロンテ「嵐が丘」がおすすめの理由
エミリーのただ一つの作品と言われてますが、その感受性の独特さに思わず、引き込まれていきます。男女の愛憎を超えたアイデンティティの狂気のようなもの、高校生位ならそろそろわかる話かもしれない、と思います。(40代女性)
106.橋本紡「流れ星が消えないうちに」
高校生の読書感想文に橋本紡「流れ星が消えないうちに」がおすすめの理由
恋愛小説ではありますが、大切な人を失ってしまった悲しみを乗り越える話なので、読んだ後もずっと心に残る作品だと思います。登場人物と同じ世代であれば共感できる部分や学ぶ事も多いので読書感想文におすすめです。(20代女性)
107.ヘミングウェイ「老人と海」
高校生の読書感想文にヘミングウェイ「老人と海」がおすすめの理由
有名な本であり、内容も難しくないのでとても読みやすいです。 また、インターネットではこの本について考察しているサイトが多いため、読書感想文が苦手な人も参考にできます。 感想文を書くのが苦手だった私も、この本について書いたら賞を貰うことができました。(10代男性)
108.ウィリアム・ゴールディング「蠅の王」
高校生の読書感想文にウィリアム・ゴールディング「蠅の王」がおすすめの理由
無人島に漂着した少年達による生き残りのための冒険物語です。といっても有名になった文学作品のようなポジティブなものではなく、仲間割れや裏切りを繰り返し互いに殺人にいたるような陰惨な話。子供の無邪気さが時に行き過ぎた暴力に発展する様子をうかがい知れます。(30代男性)
109.宮本輝「螢川」
高校生の読書感想文に宮本輝「螢川」がおすすめの理由
部落差別についてはっきりとではなく子供の視点から描いた、1978年の芥川賞受賞作品です。主人公が子供ながらに感じる差別問題を描写し、全貌が明らかにならないところを読者が想像して補うことで、問題の全体が見えてくる中編小説です。(30代男性)
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